JP2006074249A - 量子暗号通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 量子暗号鍵配送における配送距離の長距離化を実現する。
【解決手段】 量子相関光子対発生器11と、この量子相関光子対発生器と距離的に対称な位置にある2つの受信機41,42とを用いて、量子暗号通信を行なう。量子相関光子対発生器11は、光パラメトリック過程によりポンプ光子からシグナル光子とアイドラー光子を発生する装置であり、2次光非線形結晶に代表される。従来装置の送信機と受信機の中間点に量子相関光子対発生器11を配置することにより、従来装置の2倍の距離において量子暗号鍵配送を行なうことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、量子暗号通信装置に関し、特に従来よりも長い距離離れた送信機と受信機に対して量子暗号鍵を供給することができる量子暗号通信装置に関する。
近年、光子1個レベルの光を用いることにより、物理的に安全性が保証された量子暗号通信の研究が進められている。量子暗号は、離れた地点にいる2つの通信機間で暗号通信を行うための秘密鍵を供給する暗号化方式の1つで、量子鍵配送とも呼ばれている(特許文献1)。量子鍵配送にも各種方式があるが、ここでは、本発明に類似の差動位相シフト量子鍵配送方式について説明する(非特許文献1)。
図3は従来の差動位相シフト量子鍵配送装置の基本構成を示す。送信機1は、0またはπでランダムに位相変調した一定間隔のコヒーレント光パルス列2を、パルス当り平均1個光子未満として送出する。この平均光子数1個未満という状態は、通常のレーザ光を大きく減衰させることにより実現される。このようなパルス列2を光子検出すると、あるパルスでは光子が検出されるが、あるパルスでは何も検出されない、という検出結果となる。どのパルスで光子が検出されるかはまったくの確率的で、検出するまで不確定である。
送信機1から送出されたパルス列は伝送路3を経て、受信機4に到達する。受信機4は、受信パルス列を光分岐器(光カップラ)5で2つに分岐し、光遅延回路(光遅延線)6により一方に遅延を加えたのち、2×2の光カップラ(光合波器)7により再び合波する。この合波カップラ7の2つの出力ポートには、それぞれ第1の光子検出器8と第2の光検出器9とが備えられている。
ここで、上記分岐・合波回路5〜7で一方に与える遅延時間は、入力されるパルス列の時間間隔に等しいものとする。このようにすると、合波カップラ7では、前後のパルスが重なり合って合波される。入力パルス列は0またはπで位相変調されている。従って、分岐・合波経路の伝播位相が適当であれば、重なり合うパルスの位相差は0またはπとなっている。干渉の結果、位相差が0ならば、第1の光子検出器8が、位相差πなら第2の光子検出器9が、光子を検出することになる。
以上の構成を用いて、送信機1と受信機4は以下の手順により秘密鍵を得る。まず、受信機4は、上記の受信構成により光子を検出する。この時、検出した時刻と検出器(8または9のいずれか)を記録する。必要な個数だけ光子が送受信された後、受信機4は送信機1に光子検出時刻を知らせる。送信機1は、知らされた検出時刻と自分の位相変調データとから、受信機4がどちらの検出器で光子を検出したかを知ることができる。
そこで、第1の光子検出器8をビット「0」、第2の光子検出器9をビット「1」と予め取り決めておけば、送信機1と受信機4は同じビット列を得ることができる。この手順において、受信機1から送信機4へ知らされるのは光子検出時刻のみで、ビット情報は外部には出されない。したがって、これからビット情報が他の受信機(図示しない)を通じて他人に盗聴されることはない。また、送られているのはパルスあたり平均1光子未満の光なので、他の受信機が信号の一部を分岐してビット情報を得ることはできない。なぜなら、光子が2分割されることはないので、他の受信機が分岐により光子検出すると、その光子は受信機4には届かず、送信機1が送信したビット列と受信機4が受信したビット列とが一致しないからである。このように、以上の構成と手順とにより送受信機1,4が得るビット列は、外部から盗聴されることのないビット列となっている。そこで、このビット列を暗号データを生成・再生するための秘密鍵している。
特開2004−187268号公報 K. Inoue, E. Waks, and Y. Yamamoto, "Differential-phase-shift quantum key distribution using coherent light", Physical Review A, vol. 68, paper number 022317 (2003).
上記のような従来の差動位相シフト量子鍵配送方式では、分岐による盗聴を避けるため、光子1個レベルの光パルスを送受信している。ところで、実際の伝送路3には損失があり、このため、光子の一部は伝送路3で消失して受信機4には届かない。伝送路3が長いと損失も大きく、光子が受信機4に届く確率は小さくなる。一方、一般に光子検出器8,9は、実際には光子が入力されていないのにあたかも光子を検出したかのような動作をすることがある。光子検出器8,9の誤動作は、入力光子がある程度多ければ無視できるが、入力光子数が少ないと、相対的に誤動作による誤信号が多くなり、正しい秘密鍵生成ができなくなる。すなわち、伝送距離が長く、損失が大きいと量子鍵配送システムが正しく動作しなくなるため、伝送可能距離が制限されることになる。
本発明は、上記の点に鑑みて成されたもので、その目的は、量子鍵配送可能とされた従来の限界距離よりも長い距離はなれた送信機と受信機とに対して量子暗号鍵を供給することができる量子暗号通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、送信機と受信機との間において送受信されるデータを暗号化し、復号化するための秘密鍵を供給する量子暗号通信装置において、量子相関のある光子対を一定の時間間隔で出力する量子相関光子対発生器と、前記量子相関光子対発生器からの出力される光子対のうちの一方の光子を受信する第1の受信機と、前記量子相関光子対発生器からの出力される光子対のうちの他方の光子を受信する第2の受信機とを有し、前記量子相関光子対発生器は前記第1の受信機と前記第2の受信機との中間位置に配置されることを特徴とする。
ここで、前記第1の受信機と前記第2の受信機は、それぞれ、入力された光子列を2経路に分岐する分岐手段と、前記分岐手段により分岐された光子列の一方を分岐された光子列の他方に対して1パルス分遅延する遅延手段と、2×2の入出力端子を有し、前記分岐手段で分岐された光子列の他方をその第1の入力端子に入力し、前記遅延手段で遅延された光子列をその第2の入力端子に入力する光カップラと、前記光カップラの第1の出力端子に接続されて光子列の検出を行なう第1の光子検出手段と、前記光カップラの第2の出力端子に接続されて光子列の検出を行なう第2の光子検出手段とを有することを特徴とすることができる。
また、前記量子相関光子対発生器は、ポンプ光子を発生する手段を含み、前記光子対として光パラメトリック過程により該ポンプ光子からシグナル光子とアイドラー光子を発生することを特徴とすることができる。
一般に、信号伝送装置の伝送距離は、送信パワーと最小受信感度の差とで決まる。本発明に係る量子相関光子対発生器の光子対発生効率と従来技術(図3)における送信機の光子送信効率とが同じであると想定すると、その量子相関光子対発生器から受信機までの伝送距離は、従来技術での送受信機間距離と同じになる。量子相関光子対発生器は受信機A、Bの中間点に置かれているので、受信機A、B間の距離は、従来技術の送受信機間距離の2倍となる。すなわち、本発明により、秘密鍵を共有する2者間の距離を従来よりも長くすることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における量子暗号通信装置の構成を示す。離れた地点に1組の受信機A 41と受信機B 42があり、その中間位置に本発明に係る量子相関光子対発生器11が配置されている。受信機A,Bの構成は、図3で既述した従来例とほぼ同様であり、それぞれ光分岐器(光カップラ)5、光遅延回路(光遅延線)6、光合波器(光カップラ)7、一対の光子検出器8,9、および2つの受信機間の情報交換の手段としての情報交換装置10を備えている。情報交換装置10はCPU等から構成される。
量子相関光子対発生器11は、ポンプ光源12と光非線形媒質13とを有し、2つの光子を必ず同時に出力する装置である。具体的には、例えば、光パラメトリック過程(optical parametric process)を利用して2つの光子、すなわち後述のシグナル光子とアイドラー光子を出力する。
ポンプ光源12からの光を光非線形媒質13に入力し、光非線形媒質13から出力されるシグナル光子とアイドラー光子を、それぞれ受信機A,B 41,42に送信する。光子検出器A1,A2,B1,B2 8,8,9,9からの信号は、情報交換装置(CPU)10,10に入力され、ここで、光子検出時刻および検出した検出器が記録される。そして、情報交換装置(CPU)10,10を介して相手の受信機A,B 41,42に、互いに光子検出時刻を知らせ合う。
上記の光パラメトリック過程とは光非線形現象の一種で、例えば、ポンプ光源12で発生させた光周波数fのポンプ光と光周波数fのシグナル光を2次の光非線形結晶13に入力すると、非線形分極P=c から光周波数f=f−fの周波数光が新たに発生する(c:非線形感受率、E:ポンプ光電場、E:シグナル光電場、*は複素共役)。慣例的に、その新たに発生する光はアイドラー光(idler light)と呼ばれる。量子力学的に言うと、これは、ポンプ光子とシグナル光子からアイドラー光子が発生する現象で、エネルギー保存則により3つの光子間には図2に示すような関係がある。この関係は、1つのポンプ光子(f)が消滅して、シグナル光子(f)とアイドラー光子(f)が1つずつ生成される過程、とみることができる。シグナル光入力はこの過程を促進する働きをするが、ポンプ光が充分強ければ、シグナル光入力無しでも自発的にこの過程が起きる。
すなわち、ポンプ光のみの入力から、シグナル光子とアイドラー光子が発生する。この際、エネルギー保存則を満たすために、シグナル光子とアイドラー光子は必ず対で発生する。このような相関を持った光子のペアを量子相関光子対という。
図1の量子相関光子対発生器11は、このような相関のある光子のペアを発生する装置である。なお、光パラメトリック過程を利用して相関光子対を発生させる場合、相互作用するポンプ光、シグナル光、アイドラー光の位相には、後述のようにある関係が成り立っている。上記のように、古典的には、アイドラー光はP=c という非線形分極から発生する。この表式の位相をみると、φ=φ−φ(φ:アイドラー分極波の位相=アイドラー光位相、φ:ポンプ光位相、φ:シグナル光位相)という関係にあることがわかる。光パラメトリック過程により発生する量子相関光子対にもこの関係がそのまま成り立っている。なお、本実施形態では、量子相関光子対発生器11で用いるポンプ光のコヒーレンス時間は、次に述べるパルス列の時間間隔よりも充分長いものとする。
図1の構成において、量子相関光子対発生器11からは上記のような量子相関光子対が発せられ、シグナル光子は受信機A 41へ、アイドラー光子は受信機B 42へ、それぞれ伝送路31,32を通して送信される。送信されるこれら光子は、一定時間間隔のパルス列であるとする。また、発生するシグナル光子/アイドラー光子は平均1パルス当り1ペア以下であるとする。
41,42で示す受信機A、受信機Bに送られたパルスは光カップラ(光分岐器)5のC1、C3により2分岐され、一方に時間遅延を与えられた後に、各々2×2の光カップラ7のC2、C4により合波される。ここで、遅延回路6のLa,Lbで与えられる遅延時間は、伝送されるパルス列の時間間隔に等しいものとする。そして、光カップラC2の2つの出力ポートには光子検出器A1、A2が、光カップラC4の2つの出力ポートには光子検出器B1、B2が、それぞれ備えられている。
以上の構成を用いて、受信機A 41、受信機B 42は秘密鍵を共有することができる。その原理及び手順を以下に式を用いて説明する。量子力学的表示を用いると、量子相関光子対発生器11からの出力状態|Ψ>は次のように表される。
Figure 2006074249
ここで、|A,t>は時刻tに受信機A 41に向かってシグナル光子が送信される状態、|B,t>は時刻tに受信機B 42に向かってアイドラー光子が送信される状態を表す。2つの状態は量子相関関係あり、ペア|A,t>|B,t>として発生する。a exp(iφ)は1つのペアの確率振幅(複素数)で、aが振幅部(実数)、φが位相である。さらに詳しくは、φは、シグナル光子状態|A,t>の位相φと、アイドラー光子状態|B,t>の位相φの足し合わせφ=φ+φとなっている。光子対はパルス列として出力されており、各パルスは添え字jで識別される。
発生した光子は、伝送路31,32を通って受信機A 41、受信機B 42に達する。受信機入力段階での状態は、
Figure 2006074249
と記述される。ここで、|IN,t>は時刻tにシグナル光子が受信機Aに入力される状態、|IN,t>は時刻tにアイドラー光子が受信機Bに入力される状態を表し、t’’は時刻t’に光子対源11から出力された光子が受信機A,Bに到達する時刻である。各状態には、光子対源11から受信機Aまでの伝播位相φ、光子対源11から受信機Bまでの伝播位相φ、が付加されている。なお簡単のため、伝播損は無視した。伝播損を考慮するには、係数aを対応する値に置き換えればよい。
各状態は光カップラ5,7により分岐されて再び合波される。ひとつの光カップラ透過による状態変化は、例えば受信機Aに入力された1光子状態がカップラC1により分岐される場合、
Figure 2006074249
と表される。|S,t>は受信機A内の短経路Sに1光子が出力される状態、|L,t>は受信機A内の長経路Lに1光子が出力される状態、である。各カップラについても同様に表される。また、経路伝播に際しては、各状態に伝播位相θが付加される。さらに、2分岐経路における伝播時間差を考慮しながら、各状態変化を逐次記述していくと、光カップラC2、C4の出力端における状態を次のように表わすことができる。
Figure 2006074249
ここで、|A1,t>、|A2,t>、|B1,t>、|B2,t>はそれぞれ時刻tに1光子が光子検出器A1、A2、B1、B2へ出力される状態、θSa、θLaはそれぞれ受信機A内の短経路S、長経路Lにおける伝播位相、θSb、θLbはそれぞれ受信機B内の短経路S、長経路Lにおける伝播位相である。時刻tは、受信機への入力時刻がt’’であった光子が短経路を通って光子検出器に到達する時刻である。長短経路の伝播時間差は入力パルス列の時間間隔に等しいとしているので、受信機への入力時刻がt’’であった光子が長経路を通って光子検出器に到達する時刻はtj+1となっている。上式(4)はいくつかの項から成り立っている。第1項は時刻tに受信機A、Bがともに光子を検出する状態、第2項は時刻tj+1に受信機A、Bがともに光子を検出する状態、第3項は時刻tj+1に受信機Aが、時刻tに受信機Bが、光子を検出する状態、第4項は時刻tに受信機Aが、時刻tj+1に受信機Bが、光子を検出する状態、を表している。
ここで、受信機A、Bがともに時刻tj0で光子を検出する事象、すなわち|A,tj0>|B,tj0>という状態に着目する。上式(4)の第1項を基準にしてj=j0とすると、この光子検出事象を起こすのは、第1項においてj=j0である状態と、第2項においてj=j0−1である状態である。これらを抜き出し、さらに括弧を展開すると次式(5)が得られる。
Figure 2006074249
ここでは、Δφj0=φj0−1−φj0、Δθ=θLa−θSa、Δθ=θLb−θSbと置き換えてある。上式(5)において、φj0は光子対源11から発せられる光子対状態の位相であり、詳しくはシグナル光子状態の位相φとアイドラー光子状態の位相φの足し合わせφ=φ+φである。量子相関光子対発生器11についての説明の項で述べたように、光パラメトリック現象により光子対を発生させる場合、φ+φはポンプ光位相に等しい。また、本実施形態では、ポンプ光のコヒーレンス時間は発生光子対のパルス間隔よりも十分長いとしている。このようにすると、隣り合うパルスについてのφ+φは同じ値、すなわちφj0−1=φj0となる。したがって、Δφj0=0となる。さらに、上式(5)において、Δθ+Δθ=0であると設定する。このような設定は、受信機A、Bの分岐・合波回路の伝播位相を調整することにより可能である。
以上のように設定すると、式(5)は次式(6)のようになる。
Figure 2006074249
上式(6)は、受信機A 41の第1の光子検出器A1 8による光子検出と、受信機B 42の第1の光子検出器B1 8による光子検出、または受信機A 41の第2の光子検出器A2 9による光子検出と、受信機B 42の第2の光子検出器B2 9による光子検出とは、必ず対になっていることを示している。
この光子検出事象を利用すると、受信機A、Bは以下の手順により共通の秘密鍵を所有することができる。
(1)まず、受信機A、Bは必要な数だけ光子を受信する。この際、光子を検出した光子検出時刻と、光子が8と9のどちらの検出器で検出されたかを記録する。
(2)受信機A、Bは光子を検出した時刻を互いに知らせ合う。
(3)受信機A、Bは同じ時刻に光子を検出した事象について、検出器A1、B1で光子検出した場合にはビット「0」、検出器A2、B2で光子検出した場合にはビット「1」、とする。
(4)両者A、Bが同じ時刻に光子検出した場合には、光子検出する検出器には前述のような相関関係、すなわち検出器A1が光子検出すれば必ず検出器B1が光子検出し、検出器A2が光子検出すれば必ず検出器B2が光子検出する、という関係が成り立っている。したがって、受信機A、Bは同じビット列を得ることになる。
上記手順において、受信機A、B間で交わされるのは検出時刻であり、検出器情報は外部には知られない。そこで、このビット列を秘密鍵とすることができる。
(他の実施の形態)
上記では、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の実施形態は上記例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、その構成要素の置換、変更、追加、個数の増減の設計変更等の各種変形は、全て本発明の実施形態に含まれる。
本発明の一実施形態における量子暗号通信装置の構成を示すブロック図である。 2次の光パラメトリック過程の原理を説明する概念図である。 従来の差動位相シフト量子鍵配送方式による量子暗号通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 送信機
2 パルス列
3 伝送路
4 受信機
5 光分岐器(光カップラ)
6 光遅延回路(光遅延線)
7 光合波器(光カップラ)
8 第1の光子検出器
9 第2の光子検出器
11 量子相関光子対発生器(光子対源)
12 ポンプ光源
13 光非線形媒質
14 伝送路
31,32 伝送路
41,42 受信機

Claims (3)

  1. 送信機と受信機との間において送受信されるデータを暗号化し、復号化するための秘密鍵を供給する量子暗号通信装置において、
    量子相関のある光子対を一定の時間間隔で出力する量子相関光子対発生器と、
    前記量子相関光子対発生器からの出力される光子対のうちの一方の光子を受信する第1の受信機と、
    前記量子相関光子対発生器からの出力される光子対のうちの他方の光子を受信する第2の受信機と
    を有し、
    前記量子相関光子対発生器は前記第1の受信機と前記第2の受信機との中間位置に配置されることを特徴とする量子暗号通信装置。
  2. 前記第1の受信機と前記第2の受信機は、それぞれ、
    入力された光子列を2経路に分岐する分岐手段と、
    前記分岐手段により分岐された光子列の一方を分岐された光子列の他方に対して1パルス分遅延する遅延手段と、
    2×2の入出力端子を有し、前記分岐手段で分岐された光子列の他方をその第1の入力端子に入力し、前記遅延手段で遅延された光子列をその第2の入力端子に入力する光カップラと、
    前記光カップラの第1の出力端子に接続されて光子列の検出を行なう第1の光子検出手段と、
    前記光カップラの第2の出力端子に接続されて光子列の検出を行なう第2の光子検出手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の量子暗号通信装置。
  3. 前記量子相関光子対発生器は、ポンプ光子を発生する手段を含み、前記光子対として光パラメトリック過程により該ポンプ光子からシグナル光子とアイドラー光子を発生することを特徴とする請求項1または2に記載の量子暗号通信装置。
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