JP4777069B2 - 量子暗号通信システム及び方法、偏波/位相変調変換器並びに位相/偏波変調変換器 - Google Patents

量子暗号通信システム及び方法、偏波/位相変調変換器並びに位相/偏波変調変換器 Download PDF

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この発明は、合理化された量子テレポーテーションを用い、このとき、伝送路上でのキュビットは長距離伝送可能なように位相符号化されたキュビットを用いて、意味のあるメッセージを直接伝送する量子暗号通信システム及び方法、偏波/位相変調変換器並びに位相/偏波変調変換器に関するものである。
従来の量子暗号は、暗号鍵として用いられるランダム情報の秘密共有を量子力学により保証された安全性で提供するものである(例えば、非特許文献1参照)。また、任意の量子状態を古典情報のみを伝送することで遠隔地に伝送できる量子テレポーテーション技術を用いることで暗号通信を実現することも容易に考えられることである(例えば、非特許文献2参照)。
C. H. Bennett and G. Brassard "Quantum cryptography: Public key distribution and coin tossing"in Proc. of IEEE Int. Conf. Computers, Systems and Signal Processing, Bangalore, India, pp.175-179、 1984 D. Bouwmeester, J.-W. Pan, K. Mattle, M. Eibl, H. Weinfurter, and A. Zeilinger "Experimental quantum teleportation"Nature 390, pp.575-579, 1997
従来の量子暗号は、暗号鍵として用いるランダム情報の秘密共有を提供するものであり、意味のあるメッセージの秘匿伝送には別途古典通信路を使って古典暗号通信を行わなければならないという問題点があった。
また、従来の量子テレポーテーション技術を用いて暗号通信を実現する方式では、古典情報1ビットに対応する量子情報1キュビットを伝送する2次元量子テレポーテーションにおいては未だ完全な実現方式が提案されておらず、失敗確率が50%ほどあり伝送効率が悪い。さらに、1キュビットあたり2ビットの古典情報の伝送が必要となり通信コストが高くなっている。また、量子テレポーテーションの受信側では受け取ったこの古典情報を用いて量子ユニタリ変換を用いて量子状態を復元する必要があるという問題点があった。更に、量子テレポーテーションにおいてはEPR(Einsteinらの3名の人名の頭文字)対という特殊な2光子状態を用いるが、偏光変調された量子状態についてのみ具体的な実現方式が提示されている、一方、偏光変調された量子状態は伝送距離がせいぜい10km前後と長距離伝送ができないという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、意味のあるメッセージを直接伝送することができる量子暗号通信システム及び方法、偏波/位相変調変換器並びに位相/偏波変調変換器を得るものである。
この量子暗号通信システムは、その実現において量子テレポーテーション技術を応用するものであるが、現在実現できている不完全な方式を用いても100%の成功確率を保証し、古典伝送情報としては半分の1ビットでよく、受信側においても量子状態を測定するのみで、量子状態を変換する操作が不要である。また、偏光変調された量子状態を位相変調された量子状態に変調変換、位相変調された量子状態を偏光変調された変調変換することで、量子状態の伝送においては位相変調された量子状態を用いて長距離伝送が可能である。
この発明に係る量子暗号通信システムは、量子暗号送信装置と、前記量子暗号送信装置に量子通信路及び古典通信路によって接続された量子暗号受信装置とを備えた量子暗号通信システムであって、前記量子暗号送信装置は、偏波状態のEPR対と呼ばれる光子対を発生する偏波状態EPR対発生源と、前記偏波状態EPR対発生源により発生された光子対の一方の光子の偏波状態で符号化された量子状態を位相状態で符号化された量子状態に変換する偏波/位相変調変換器と、前記偏光状態EPR対発生源により発生された光子対の他方の光子の量子状態を測定し、前記量子暗号受信装置側の第2の忠実度検定手段前記古典通信路により古典通信することにより、前記第2の忠実度検定手段によって測定された一方の光子の量子状態と照合することによりEPR対の品質を評価する第1の忠実度検定手段と、単一光子を発生する単一光子源と、前記単一光子源により発生された光子を送信したいデータに従い偏光状態に変調する偏光変調器と、前記第1の忠実度検定手段で品質が合格した光子と前記偏光変調器で変調された光子のBell状態と呼ばれる2光子状態を測定し、4つあるBell状態を2つのグループに分類する縮退したBell状態測定手段とを有するとともに、前記量子暗号受信装置は、前記偏波/位相変調変換器から前記量子通信路により伝送され、前記偏波/位相変調変換器によって偏波状態で符号化された量子状態を位相状態で符号化された量子状態に変換された一方の光子を偏波状態で符号化された量子状態に変換する位相/偏波変調変換器と、前記位相/偏波変調変換器から出力された一方の光子の量子状態を測定し、前記第1の忠実度検定手段と前記古典通信路により古典通信することにより、前記第1の忠実度検定手段によって測定された他方の光子の量子状態と照合することによりEPR対の品質を評価する前記第2の忠実度検定手段と、前記第2の忠実度検定手段で品質が合格した光子の量子状態を測定し、この測定結果と前記Bell状態測定手段から前記古典通信路により伝送された縮退したBell状態測定結果との排他的論理和をとることにより送信データを復号する量子状態測定手段とを有するものである。
この発明に係る量子暗号通信システムは、意味のあるメッセージを直接伝送することができるという効果を奏する。その実現において量子テレポーテーション技術を応用するものであるが、現在実現できている不完全な方式を用いても100%の成功確率を保証し、古典伝送情報としては半分の1ビットでよく、受信側においても量子状態を測定するのみで、量子状態を変換する操作が不要である。また、偏光変調された量子状態を位相変調された量子状態に変調変換、位相変調された量子状態を偏光変調された変調変換することで、量子状態の伝送においては位相変調された量子状態を用いて長距離伝送が可能である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムについて図1から図4までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの構成を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、量子暗号送信装置Aには、偏波状態EPR対発生源1と、偏波/位相変調変換器2と、忠実度検定手段(第1の忠実度検定手段)3Aと、単一光子源4と、偏光変調器5と、Bell(ベル:人名)状態測定手段6とが設けられている。また、量子暗号受信装置Bには、位相/偏波変調変換器7と、忠実度検定手段(第2の忠実度検定手段)3Bと、量子状態測定手段8と、排他的論理和ゲート9とが設けられている。
なお、二重線は通信ケーブルなどの古典通信路32を表し、それ以外は光ファイバー31、33を表す。すなわち、偏波/位相変調変換器2と位相/偏波変調変換器7は、光ファイバーなどの量子通信路31により接続されている。
量子暗号送信装置Aにある偏波状態EPR対発生源1は、EPR対と呼ばれるエンタングルした2光子状態を定常的に発生するものである。特に、偏波状態に関してエンタングルした2光子状態を発生する。例えば、BBO(β−BaB:Beta-Barium Borate)などの非線形光学結晶にレーザー光を照射することによりこのような2光子状態が発生することはよく知られている。
偏波/位相変調変換器2は、偏波状態として光子が持っている情報を位相情報に変換するものである。この偏波/位相変調変換器2の構成、及び動作は、図2とともに後述する。忠実度検定手段3Aは、取込んだ光子の状態を測定し、量子暗号受信装置Bにある忠実度検定手段3Bと古典情報を交換し、EPR対状態の品質を評価するものである。単一光子源4は、ある特定の偏波状態(水平偏光)を持った光子を放出するものである。例えば、非線形光学結晶を用いたパラメトリックダウンコンバージョンや量子ドットを用いて実現することができる。偏光変調器5は、データという伝送したい古典情報を用いて、1ビット毎に単一光子の偏波状態を変換するものである。
Bell状態測定手段6は、偏波状態を持った2つの光子を取込み、そのBell状態を測定した後、測定結果を古典通信路32により量子暗号受信装置に通知するものである。完全Bell測定では、4つある2光子状態のいずれか1つに射影するものであるが、この縮退したBell測定では、4つあるBell状態を2つのグループに分け、いずれのグループに属しているかどうか決定するのみでよい測定である。従ってよく知られた、ビームスプリッタ1つと2つの偏光ビームスプリッタと4つの光子検出器からなるBell測定器を用いて成功確率100%で決定できる(K. Mattle, et. al., Physical Review Letter 76, pp.4656-4659, 1996)。
量子暗号受信装置Bにある位相/偏波変調変換器7は、位相状態として光子が持っている情報を偏波情報に変換するものである。この位相/偏波変調変換器7の構成、及び動作は、図3とともに後述する。忠実度検定手段は3B、取込んだ光子の状態を測定し、量子暗号送信装置Aにある忠実度検定手段3Aと古典情報を交換し、EPR対状態の品質を評価するものである。量子状態測定手段8は、取込んだ光子の偏波状態を測定し、量子暗号送信装置Aから通知された縮退したBell状態測定結果からデータという古典情報を復調するものである。
つぎに、この実施の形態1に係る量子暗号通信システムの動作について図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの動作を示すフローチャートである。
ステップ101(偏光EPR対発生ステップ)において、偏波状態EPR対発生源1は、定常的にEPR対を発生し続けている。この2光子状態は、以下の式で表すことができる。
Figure 0004777069
ここで、式中のH、Vは、それぞれ水平偏光、垂直偏光状態に光子があることを示す。また、下添え字の1、2は、光子1、光子2の状態であることを示す。光子1は忠実度検定手段3Aに入力され、光子2は偏波/位相変調変換器2に入力されることになる。
ステップ102(光子伝送ステップ)において、偏波/位相変調変換器2では、水平、垂直偏波状態が下記の式のような位相状態にそれぞれ変換される。
Figure 0004777069
ここで、式中のs、lは、それぞれ時間差2連光子パルスの先行パルスにある状態、後続パルスにある状態を示す。偏波情報は、時間差2連光子パルスの先行パルスと後続パルスの相対位相情報に変換されている。
このように時間差2連光子パルスに変換された光子2は、量子通信路31である光ファイバを通って量子暗号受信装置Bに伝送される。光ファイバが被る外乱に対して、時間差2連光子パルスの先行パルスも後続パルスも同じように外乱を受けるが相対位相は変化が受けにくいため、長距離伝送が可能になる。
量子暗号受信装置Bに伝送された光子2は、位相/偏波変調変換器7において、先行パルスにある状態、後続パルスにある状態がそれぞれ下記の式のような偏波状態に変換される。
Figure 0004777069
従って、水平偏波状態であった光子2は再び水平偏波状態に戻り、垂直偏波状態であった光子2は再び垂直偏波状態に戻ることになる。この結果として、EPR対が量子暗号送受信装置A、B間で共有できたことになる。
しかしながら、伝送路上に悪意のある攻撃者が存在し、量子状態を壊してしまう可能性があるため、量子暗号送受信装置間A、BでEPR対の品質を評価確認する必要がある。これを実行するのが忠実度検定手段3A、3Bである。
ステップ103(忠実度検定ステップ)において、光子を観測するとその量子状態が破壊さてしまうため、多量の被評価EPR対を用意し、一部を観測してEPR対の評価データを得、残ったEPR対を量子暗号通信に用いる統計的手法が従来の量子暗号技術でよく知られている。具体的には、2N個のEPR対を用意する。これは伝送順に並んでいるものとする。忠実度検定手段3A、3Bは、送受信装置間でN個のEPR対をランダムに選択して抜き出す。このN個のEPR対について、忠実度検定手段3A、3Bは、さらにランダムにN/2個抜き出し、水平偏光状態にあるか、垂直偏光状態にあるか送受信装置間で測定する。次に残ったN/2のEPR対について、斜め45度偏光状態にあるか、斜め135度偏光状態にあるかを送受信装置間で測定する。このとき、正しいEPR対においては、水平・垂直偏光状態識別の際は送受信装置間で正反対の状態になり、斜め45度・135度偏光状態識別の際は送受信装置間で同一の状態になるため、測定結果を忠実度検定手段3A、3B間で照合すればEPR対の品質が評価できる(P. W. Shor and J. Preskill, Physical Review Letters 85, pp.441-444, 2000)。EPR対の品質が合格すれば、残されたN個のEPR対を使って、意味のあるメッセージ伝送を行うステップ104以降に進むことになる。品質が不合格のときは、ステップ101にもどり、再度繰り返せばよい。
ステップ104(データ変調ステップ)においては、送信したいデータを1ビット毎に変調していく。まず、単一光子源4において3つめの光子を発生する。この光子は水平偏光状態にある。偏光変調器5は、送信データbが“0”のときは変調しない、送信データが“1”のときは90度偏波面を回転し垂直偏光状態にする。従って、光子3の量子状態は下記の式のように書ける。
Figure 0004777069
ステップ105(Bell測定ステップ)においては、忠実度検定手段3Aで合格した光子1と、偏光変調器5で偏光された光子3をBell状態測定手段6において測定する。測定結果として1ビットの情報が得られるので、これを量子暗号受信装置Bに通知する。具体的には、2光子状態は独立した2つの光子の状態の直積で表現できる他に、エンタングルした状態で表現できることも知られている。これをBell状態といい以下の式で表す4つの状態がある。
Figure 0004777069
そこで、Bell状態測定は、光子1と光子3の量子状態を上記4つの量子状態に射影することになる。しかしながら、光子1と光子2はEPR対と呼ばれるエンタングル状態であるので、光子1、光子2、光子3の量子状態をまとめて扱うと、光子1、3についてのBell状態への射影は以下の式のように書ける。
Figure 0004777069
これは、光子1と光子3のBell状態測定により、その測定結果として、等確率1/4で上記4つのBell状態の1つが現れることを記述している。ここまでは従来の量子テレポーテーションでよく知られた事実であるが、既存の技術では、この4つのBell状態のうち、|Φ〉と|Φ〉を区別できないことが問題になっており、この2つの状態に射影されると、正しい量子テレポーテーションが実行できなかった。このイベントが生起する確率は50%である。
当方式では、上記Bell状態射影後の光子2の量子状態が、Bell状態を2つのグループ|Φ〉と|Φ〉、および、|Ψ〉と|Ψ〉に分けたときに、水平偏光状態と垂直偏光状態の相対的な位相因子の符号しか違わないことに着目する。つまり、Bell状態測定の測定結果として、ΦのグループかΨのグループであったかどうかのみを判定し、Φグループの場合は“1”を、Ψグループの場合は“0”を出力し、この値を量子暗号受信装置Bに通知する。ここで重要なことは、このような縮退した測定は既存のよく知られたBell測定技術(Physical Review Letters 76 pp.4656-4659, 1996)を用いても、成功確率100%で実施できることである。
ステップ106(量子状態測定ステップ)においては、量子暗号受信装置Bにある量子状態測定手段8は、ステップ105の縮退したBell状態測定結果を待って、光子2の量子状態を測定する。光子2の量子状態が水平偏光状態にあれば“0”を、垂直偏光状態にあれば“1”を出力する。この測定結果と量子暗号送信装置Aから通知された縮退したBell状態測定結果1ビットを、排他的論理和ゲート9で排他的論理和をとることで送信データを正しく復調できる。
これは、上記Bell状態への射影式から、光子1と光子3の縮退したBell状態測定結果をx、光子2の量子状態測定結果をyとおくと、伝送データbとxからyは一意に決定されるので、以下の表1のような関係になることから明らかである。
Figure 0004777069
次に、図2を用いて偏波/位相変調変換器について説明する。図2は、この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの偏波/位相変調変換器の構成を示す図である。偏波/位相変調変換器2は、下記の式のように偏波変調された光子:
Figure 0004777069
(ここで、Hは水平偏光状態、Vは垂直偏光状態を表し、その複素振幅α、βに情報が符号化される。)を入力すると、位相変調された光子:
Figure 0004777069
(ここで、sは時間差2連光子パルスの先行光子パルスに光子がある状態、lは後続光子パルスに光子がある状態、この2つの光子パルスの位相差として情報が符号化されている。)として時間差2連光子パルスを出力するものである。
図2において、偏波/位相変調変換器2は、水平偏光と垂直偏光を分離する偏光ビームスプリッタ(第1の偏光ビームスプリッタ)21と、垂直偏光を水平偏光に回転する半波長板(HWP:Half Wave Plate)(第1の半波長板)22と、偏波状態で分離された2つの光子を再び合波・干渉、分離するビームスプリッタ(第1のビームスプリッタ)25と、上記2つの光子それぞれの光路を変更、調整し、同時にビームスプリッタ25入力するように設置されたミラー(第1のミラー)23、ミラー(第2のミラー)24と、ビームスプリッタ25で再分離された光子の1つが直行し、もう1つの光子が遅延を持って入力するビームスプリッタ(第2のビームスプリッタ)28と、適切な遅延を与えるように設置されたミラー(第3のミラー)26、ミラー(第4のミラー)27とから構成されている。
このような構成をとることによって、例えば、水平偏光状態にあった光子が入力すると、偏光ビームスプリッタ21で反射されミラー24を通ってビームスプリッタ25に水平方向から入射する。ビームスプリッタ25で50:50に分割されて、1つの光子はビームスプリッタ28に直行し、他方の光子はミラー26、27を通ってビームスプリッタ28に入射することになる。ビームスプリッタ28にこの2つの光子が入射したとき、時間差を持って入射するので相互に干渉することなく、ビームスプリッタ28で50:50に分割される。従って、水平方向に出力された光子は、時間差2連光子パルスとして出力される。
Figure 0004777069
一方、垂直偏光状態にあった光子が入力すると、偏光ビームスプリッタ21を透過して、半波長板22で偏波面を90度回転させられて水平偏光状態になった後、ビームスプリッタ25に鉛直方向から入射する。ビームスプリッタ25で50:50に分割されて、1つの光子はビームスプリッタ28に直行し、他方の光子はミラー26、27を通ってビームスプリッタ28に入射することになる。ビームスプリッタ28にこの2つの光子が入射したとき、時間差を持って入射するので相互に干渉することなく、ビームスプリッタ28で50:50に分割される。これも水平方向に出力された光子が時間差2連光子パルスとして出力される。
Figure 0004777069
このとき、ビームスプリッタ25の入力方向の違いで、先行パルスと後続パルスの相対位相が反転している。つまり、偏波情報が位相情報に変換されていることになる。
次に、図3を用いて位相/偏波変調変換器について説明する。図3は、この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの位相/偏波変調変換器の構成を示す図である。位相/偏波変調変換器7は、下記の式のように位相変調された光子:
Figure 0004777069
(ここで、複素振幅γ、δに情報が符号化される。)である時間差2連光子パルスを入力すると、偏光変調された光子:
Figure 0004777069
として出力するものである。
位相/偏波変調変換器7は、入力した時間差2連光子パルスのそれぞれを50:50に分割するビームスプリッタ(第3のビームスプリッタ)71と、ビームスプリッタ71で分割された光子パルスが再度、合波・干渉・分離するビームスプリッタ(第4のビームスプリッタ)74と、入力した時間差2連光子パルスの先行パルスと後続パルスの時間差とビームスプリッタ71からビームスプリッタ74に向かう2つの光路の時間差が等しくなるように設置されたミラー(第5のミラー)72、ミラー(第6のミラー)73と、ビームスプリッタ74で分離した光子パルスが再度合波する偏光ビームスプリッタ(第2の偏光ビームスプリッタ)78と、ビームスプリッタ74から偏光ビームスプリッタ78に向かう一方の光子パルスの偏波面を90度回転する半波長板(HWP)(第2の半波長板)77と、ビームスプリッタ74と偏光ビームスプリッタ78を結ぶ2つの光路が等長になるように設置されたミラー(第7のミラー)75、ミラー(第8のミラー)76とから構成されている。
このような構成をとることによって、例えば、先行パルスと後続パルスの相対位相差が0である光子状態
Figure 0004777069
を入力すると、ビームスプリッタ71で先行、後続併せて4つの光子パルスに分割される。このとき、先行光子パルスが分割されてできた2つの光子パルスのうち、ビームスプリッタ74に直行するパルスは捨てる。また、後続光子パルスが分割されてできた2つの光子パルスのうち、ビームスプリッタ74に直行しないパルスも捨てる。先行光子パルスを分割してできたもう1つの光子パルスは、ミラー72、73を通る光路を通って遅延するので、後続光子パルスを分割してできたビームスプリッタ74に直行する光子パルスと、丁度ビームスプリッタ74において同じタイミングで入射、干渉を起こすことになる。この結果、ビームスプリッタ74の水平方向に出力されるポートのみ光子が出され、この光子はミラー75を通って偏光ビームスプリッタ78に向かい、偏光ビームスプリッタ78で反射して、水平偏光状態にある光子
Figure 0004777069
として出力されることになる。
一方、先行パルスと後続パルスの相対位相差がπである光子状態
Figure 0004777069
を入力すると、これも同様にして、ビームスプリッタ71で先行、後続併せて4つの光子パルスに分割される。この場合も先行光子パルスが分割されてできた2つの光子パルスのうち、ビームスプリッタ74に直行するパルスは捨てる。また、後続光子パルスが分割されてできた2つの光子パルスのうち、ビームスプリッタ74に直行しないパルスも捨てる。先行光子パルスを分割してできたもう1つの光子パルスは、ミラー72、73を通る光路を通って遅延するので、後続光子パルスを分割してできたビームスプリッタ74に直行する光子パルスと、丁度ビームスプリッタ74において同じタイミングで入射、干渉を起こすことになる。ここまでは位相差0の光子状態と全く同様であるが、干渉の結果は位相差を反映して全く異なっている。干渉の結果として、ビームスプリッタ74の鉛直方向に出力されるポートのみ光子が出され、この光子はミラー76を通って半波長板77で偏波面を90度回転させられた後、偏光ビームスプリッタ78に入射する。偏光ビームスプリッタ78を透過して、垂直偏光状態にある光子
Figure 0004777069
として出力されることになる。
このように位相情報の違いで偏波面の違う量子状態に変換されるので、位相情報を偏波情報に変換していることになる。
以上のように、意味のあるメッセージを伝送データとして直接できるので、メッセージ伝送用の通信コストを削減できる。その伝送方法として量子テレポーテーションを用いているが、被量子状態を被伝送データに応じて最適化しているので、従来からある不完全Bell測定装置を用いても、成功確率100%で伝送を実現できる。また、古典伝送情報量は伝送データ1ビットあたり、従来からある量子テレポーテーションの半分の1ビットでよく、量子暗号受信装置Bも量子状態を測定するのみでよく、量子ユニタリ変換を実施しなくてよい。さらに、EPR対をなす光子の量子暗号送信装置Aから量子暗号受信装置Bへの伝送について、壊れやすい偏光変調ではなく、位相変調した光子を用いて伝送するので長距離伝送ができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る量子暗号通信システムについて図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態2に係る量子暗号通信システムの構成を示すブロック図である。
上記の実施の形態1では、忠実度検定手段3A、3Bで不合格になった場合、検定対象になった光子を全て捨てるようにしたものであるが、この実施の形態2では、忠実度検定手段3A、3Bで不合格が出た場合でも、検定対象の光子を捨てないで、忠実度を上げて再利用するものである。
図5において、図1の量子暗号送受信装置A、Bそれぞれに、EPR対精製手段(第1のEPR対精製手段)10A、EPR対精製手段(第2のEPR対精製手段)10Bと、量子メモリ(第1の量子メモリ)11A、量子メモリ(第2の量子メモリ)11Bとを付加したものである。
つぎに、この実施の形態2に係る量子暗号通信システムの動作について図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態2に係る量子暗号通信システムの動作を示すフローチャートである。
動作についてもほぼ上記実施の形態1と同様である。上記実施の形態1との違いは、忠実度検定手段3A、3Bを合格した光子が一反、量子メモリ11A、11Bに貯蔵されることである。忠実度検定手段3A、3Bで不合格になった光子全てを捨てるのではなく、量子暗号送受信装置A、BそれぞれのEPR対精製手段10A、10Bに送り、EPR対精製手段10A、10Bでは、よく知られたエンタングルメント精製プロトコルに従って、光子に対して適当なユニタリ変換と量子測定および量子暗号送受信装置A、BそれぞれにあるEPR対精製手段10A、10Bとの相互古典通信を繰り返すことで、光子を選別、EPR対としての忠実度を上げていく。十分に忠実度が上がったときに、忠実度検定手段3A、3Bに光子を戻す。忠実度検定手段3A、3Bにおいては再度、忠実度検定を行い、検定が合格すれば、量子メモリ11A、11Bに光子を送る。不合格であればEPR対精製手段10A、10Bに再度、光子を戻す。
EPR対精製手段10A、10Bでよく知られた精製手続きは、「C. H. Benett, et. al., Physical Review Letters 76, pp.722-725, 1996」に記載されているものを採ることができる。このように、忠実度検定手段3A、3Bで不合格になったEPR対も再利用することができる。
この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの偏波/位相変調変換器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの位相/偏波変調変換器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信システムの動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る量子暗号通信システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る量子暗号通信システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
A 量子暗号送信装置、B 量子暗号受信装置、1 偏波状態EPR対発生源、2 偏波/位相変調変換器、3A 忠実度検定手段、3B 忠実度検定手段、4 単一光子源、5 偏光変調器、6 Bell状態測定手段、7 位相/偏波変調変換器、8 量子状態測定手段、9 排他的論理和ゲート、10A EPR対精製手段、10B EPR対精製手段、11A 量子メモリ、11B 量子メモリ、21 偏光ビームスプリッタ、22 半波長板、23 ミラー、24 ミラー、25 ビームスプリッタ、26 ミラー、27 ミラー、28 ビームスプリッタ、31 量子通信路、32 古典通信路、71 ビームスプリッタ、72 ミラー、73 ミラー、74 ビームスプリッタ、75 ミラー、76 ミラー、77 半波長板、78 偏光ビームスプリッタ。

Claims (4)

  1. 量子暗号送信装置と、前記量子暗号送信装置に量子通信路及び古典通信路によって接続された量子暗号受信装置とを備えた量子暗号通信システムであって、
    前記量子暗号送信装置は、
    偏波状態のEPR対と呼ばれる光子対を発生する偏波状態EPR対発生源と、
    前記偏波状態EPR対発生源により発生された光子対の一方の光子の偏波状態で符号化された量子状態を位相状態で符号化された量子状態に変換する偏波/位相変調変換器と、
    前記偏光状態EPR対発生源により発生された光子対の他方の光子の量子状態を測定し、前記量子暗号受信装置側の第2の忠実度検定手段前記古典通信路により古典通信することにより、前記第2の忠実度検定手段によって測定された一方の光子の量子状態と照合することによりEPR対の品質を評価する第1の忠実度検定手段と、
    単一光子を発生する単一光子源と、
    前記単一光子源により発生された光子を送信したいデータに従い偏光状態に変調する偏光変調器と、
    前記第1の忠実度検定手段で品質が合格した光子と前記偏光変調器で変調された光子のBell状態と呼ばれる2光子状態を測定し、4つあるBell状態を2つのグループに分類する縮退したBell状態測定手段とを有するとともに、
    前記量子暗号受信装置は、
    前記偏波/位相変調変換器から前記量子通信路により伝送され、前記偏波/位相変調変換器によって偏波状態で符号化された量子状態を位相状態で符号化された量子状態に変換された一方の光子を偏波状態で符号化された量子状態に変換する位相/偏波変調変換器と、
    前記位相/偏波変調変換器から出力された一方の光子の量子状態を測定し、前記第1の忠実度検定手段と前記古典通信路により古典通信することにより、前記第1の忠実度検定手段によって測定された他方の光子の量子状態と照合することによりEPR対の品質を評価する前記第2の忠実度検定手段と、
    前記第2の忠実度検定手段で品質が合格した光子の量子状態を測定し、この測定結果と前記Bell状態測定手段から前記古典通信路により伝送された縮退したBell状態測定結果との排他的論理和をとることにより送信データを復号する量子状態測定手段とを有する
    ことを特徴とする量子暗号通信システム。
  2. 前記量子暗号送信装置は、
    前記第1の忠実度検定手段で品質が不合格の光子に対して、エンタングルメント精製プロトコルに従ってユニタリ変換と量子測定を行い、この精製結果について前記古典通信路により前記量子暗号受信装置側の第2のEPR対精製手段との相互古典通信を繰り返すことで、光子を選別してEPR対としての品質を上げていき、品質が上がったときに、前記第1の忠実度検定手段に光子を戻す第1のEPR対精製手段と、
    前記Bell状態測定手段が測定を行うまで、前記第1の忠実度検定手段で品質が合格した光子の量子状態を保存しておく第1の量子メモリとをさらに有するとともに、
    前記量子暗号受信装置は、
    前記第2の忠実度検定手段で品質が不合格の光子に対して、エンタングルメント精製プロトコルに従ってユニタリ変換と量子測定を行い、この精製結果について前記古典通信路により前記量子暗号送信装置側の第1のEPR対精製手段との相互古典通信を繰り返すことで、光子を選別してEPR対としての品質を上げていき、品質が上がったときに、前記第2の忠実度検定手段に光子を戻す前記第2のEPR対精製手段と、
    前記量子状態測定手段が測定を行うまで、前記第2の忠実度検定手段で合格した光子の量子状態を保存しておく第2の量子メモリとをさらに有し、
    前記Bell状態測定手段は、前記第1の忠実度検定手段で品質が合格した光子と前記偏光変調器で変調された光子の2光子状態を測定する代わりに、前記第1の量子メモリで保存した光子と前記偏光変調器で変調された光子の2光子状態を測定し、
    前記量子状態測定手段は、前記第2の忠実度検定手段で品質が合格した光子の量子状態を測定する代わりに、前記第2の量子メモリで保存した光子の量子状態を測定する
    ことを特徴とする請求項1記載の量子暗号通信システム。
  3. 量子暗号送信装置と、前記量子暗号送信装置に量子通信路及び古典通信路によって接続された量子暗号受信装置とを備えた量子暗号通信システムであって、
    前記量子暗号送信装置は、偏波状態EPR対発生源、偏波/位相変調変換器、第1の忠実度検定手段、単一光子源、偏光変調器、並びにBell状態測定手段を有するとともに、
    前記量子暗号受信装置は、位相/偏波変調変換器、第2の忠実度検定手段、並びに量子状態測定手段を有する、量子暗号通信システムにおいて、
    前記偏波状態EPR対発生源が、偏波状態のEPR対と呼ばれる光子対を発生するステップと、
    前記偏波/位相変調変換器が、前記偏波状態EPR対発生源により発生された光子対の一方の光子の偏波状態で符号化された量子状態を位相状態で符号化された量子状態に変換するステップと、
    前記第1の忠実度検定手段が、前記偏光状態EPR対発生源により発生された光子対の他方の光子の量子状態を測定し、前記量子暗号受信装置側の前記第2の忠実度検定手段と前記古典通信路により古典通信することにより、前記第2の忠実度検定手段によって測定された一方の光子の量子状態と照合することによりEPR対の品質を評価するステップと、
    前記単一光子源が、単一光子を発生するステップと、
    前記偏光変調器が、前記単一光子源により発生された光子を送信したいデータに従い偏光状態に変調するステップと、
    前記Bell状態測定手段が、前記第1の忠実度検定手段で品質が合格した光子と前記偏光変調器で変調された光子のBell状態と呼ばれる2光子状態を測定し、4つあるBell状態を2つのグループに分類するステップと、
    前記位相/偏波変調変換器が、前記偏波/位相変調変換器から前記量子通信路により伝送され、前記偏波/位相変調変換器によって偏波状態で符号化された量子状態を位相状態で符号化された量子状態に変換された一方の光子を偏波状態で符号化された量子状態に変換するステップと、
    前記第2の忠実度検定手段が、前記位相/偏波変調変換器から出力された一方の光子の量子状態を測定し、前記第1の忠実度検定手段と前記古典通信路により古典通信することにより、前記第1の忠実度検定手段によって測定された他方の光子の量子状態と照合することによりEPR対の品質を評価するステップと、
    前記量子状態測定手段が、前記第2の忠実度検定手段で品質が合格した光子の量子状態を測定し、この測定結果と前記Bell状態測定手段から前記古典通信路により伝送された縮退したBell状態測定結果との排他的論理和をとることにより送信データを復号するステップと
    を含むことを特徴とする量子暗号通信方法。
  4. 前記量子暗号送信装置は、第1のEPR対精製手段及び第1の量子メモリとをさらに有するとともに、
    前記量子暗号受信装置は、第2のEPR対精製手段及び第2の量子メモリとをさらに有する、量子暗号通信システムにおいて、
    前記第1のEPR対精製手段が、前記第1の忠実度検定手段で品質が不合格の光子に対して、エンタングルメント精製プロトコルに従ってユニタリ変換と量子測定を行い、この精製結果について前記古典通信路により前記量子暗号受信装置側の前記第2のEPR対精製手段との相互古典通信を繰り返すことで、光子を選別してEPR対としての品質を上げていき、品質が上がったときに、前記第1の忠実度検定手段に光子を戻すステップと、
    前記第1の量子メモリが、前記Bell状態測定手段が測定を行うまで、前記第1の忠実度検定手段で品質が合格した光子の量子状態を保存しておくステップと、
    前記第2のEPR対精製手段が、前記第2の忠実度検定手段で品質が不合格の光子に対して、エンタングルメント精製プロトコルに従ってユニタリ変換と量子測定を行い、この精製結果について前記古典通信路により前記量子暗号送信装置側の第1のEPR対精製手段との相互古典通信を繰り返すことで、光子を選別してEPR対としての品質を上げていき、品質が上がったときに、前記第2の忠実度検定手段に光子を戻すステップと、
    前記第2の量子メモリが、前記量子状態測定手段が測定を行うまで、前記第2の忠実度検定手段で合格した光子の量子状態を保存しておくステップとをさらに含み、
    前記分類するステップにおいて、前記Bell状態測定手段が、前記第1の忠実度検定手段で品質が合格した光子と前記偏光変調器で変調された光子の2光子状態を測定する代わりに、前記第1の量子メモリで保存した光子と前記偏光変調器で変調された光子の2光子状態を測定し、
    前記復号するステップにおいて、前記量子状態測定手段が、前記第2の忠実度検定手段で品質が合格した光子の量子状態を測定する代わりに、前記第2の量子メモリで保存した光子の量子状態を測定する
    ことを特徴とする請求項3記載の量子暗号通信方法。
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