JP2006073444A - 燃料電池システム - Google Patents

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弘道 吉田
Katsumi Hayashi
勝美 林
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Shigeru Inai
滋 稲井
Naoki Mitsuda
直樹 満田
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】 少ない電力でコンプレッサを駆動して掃気処理することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池FCとコンプレッサ5との間には、サブタンク10と流量増幅ノズル20とを備える流路9が設けられている。通常発電時には、サブタンク10にコンプレッサ5からの圧縮空気が充填される。通常発電から掃気処理に切り替えられると、第3バルブ15が閉じられ、第1バルブ12および第2バルブ13が開けられて、サブタンク10から低流量の圧縮空気が流量増幅ノズル20に供給される。この流量増幅ノズル20では、大流量の空気となって燃料電池FCに供給される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池を搭載した燃料電池システムに係り、特に低温起動時の始動性を改善することができる燃料電池システムに関する。
固体高分子型の燃料電池では、アノード極に水素が、カソード極に空気(酸素)がそれぞれ供給されると、電気化学反応により発電が行われ、この発電によって水が生成される。また、燃料電池内には、加湿器によって加湿された空気に含まれる凝縮水なども存在している。このように燃料電池内に多量の水が存在している状態で、氷点下となる環境条件で使用すると、発電停止後に燃料電池内の残留水(生成水、凝縮水など)が凍結することがあり、これにより燃料電池内のアノード極とカソード極との間に設けられた高分子電解質膜が破損するなどの不具合を生じるおそれがある。そこで、このような不具合を防止するために、発電の停止要求が出されたときに燃料電池内に大量の空気を供給して燃料電池内の残留水を除去する処理(掃気処理)が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−111196号公報(段落0019、図1)
しかし、従来の燃料電池システムでは、特にカソード極側で、生成水や凝縮水など多量の残留水が存在するため、燃料電池内に空気を大量に送り込んで残留水を除去する必要がある。このため、消費電力の大きなコンプレッサなどを駆動して掃気処理しなければならず、燃料電池システムに2次電源用として搭載されているバッテリまたはキャパシタに蓄積されている電力が過大に消費されてしまう問題がある。このように大きな電力が必要になるため、バッテリやキャパシタが大型化するという問題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、少ない消費電力で掃気処理を行うことができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガスと酸化剤とが供給されて発電を行う燃料電池と、前記酸化剤を圧縮して前記燃料電池に供給するコンプレッサと、圧縮された前記酸化剤が供給されることにより、出力する前記酸化剤の流量を増大させる流量増大手段とを備え、前記燃料電池の停止時に、圧縮された前記酸化剤を前記流量増大手段を介して前記燃料電池に供給して前記燃料電池を掃気することを特徴とする。
前記本発明によれば、圧縮された酸化剤を流量増大手段に導入することで、少ない酸化剤の供給量で大きい流量の酸化剤を燃料電池に供給することが可能になるので、コンプレッサを駆動するのに必要な電力を低減することができる。
また、前記コンプレッサから供給されて圧縮された前記酸化剤を蓄積する蓄積手段をさらに備え、前記燃料電池の停止時に、少なくとも前記蓄積手段に蓄積されている前記酸化剤を前記流量増大手段を介して前記燃料電池に供給して前記燃料電池を掃気する構成にしてもよい。
この構成によれば、蓄積手段のみから流量増大手段に圧縮された酸化剤を供給した場合には、掃気処理する際の消費電力、すなわちコンプレッサが必要とする電力をゼロにできる。また、コンプレッサから圧縮された酸化剤を少ない流量で供給した場合には、コンプレッサが必要とする電力を低減できる。
本発明によれば、少ない消費電力で掃気処理を行うことができる燃料電池システムを提供することができる。
図1は第1実施形態の燃料電池システムにおける通常発電時の状態を示す全体構成図、図2は第1実施形態の燃料電池システムにおける掃気処理時の状態を示す全体構成図、図3は流量増幅ノズルを示す断面図、図4は第1実施形態の燃料電池システムでの掃気処理を示すフローチャートである。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、第1実施形態の燃料電池システム1Aは、燃料電池FCと、燃料ガスとしての水素を燃料電池FCに供給する水素供給装置2と、酸化剤としての空気(酸素)を燃料電池FCに供給する空気供給装置4とを備えている。なお、以下では、燃料電池システム1Aを車両に搭載した場合について説明するが、車両に搭載されるものに限定されず、船舶などの他の乗り物や定置式の燃料電池システムなどにも適用できる。
前記燃料電池FCは、イオン導伝性を有する固体高分子電解質膜の一面側を触媒を含むアノード極(水素極)で、他面側を触媒を含むカソード極(酸素極)で挟んだ膜電極構造体(MEA;Membrane Electrode Assembly)の両面を導電性のセパレータで挟んだ単セルが、厚み方向に複数積層された構造をしている。このセパレータには、アノード極に対向する面に水素の流路、カソード極に対向する面に空気の流路、さらに冷却媒体の流路がそれぞれ形成されており、セパレータの各流路には、水素供給装置2から水素が、空気供給装置4から空気が、および図示しない冷却媒体循環装置から冷却媒体が、それぞれ互いに交じり合わないように供給される。
前記水素供給装置2は、図示しない電磁作動の遮断弁を備えて高純度の水素が充填された高圧水素タンク3の他に、この高圧水素タンク3から供給される水素の圧力を調整する圧力調整弁、水素を再循環して使用するためのエゼクタ、水素を加湿するための加湿器(いずれも図示せず)などで構成されている。
前記空気供給装置4は、外部から取り込んだ空気を圧縮して燃料電池FCに供給するコンプレッサ5、このコンプレッサ5から供給された圧縮空気を冷却するインタークーラ6、このインタークーラ6で冷却された圧縮空気を加湿する加湿器7などで構成されている。
前記燃料電池システム1Aには、燃料電池FCとコンプレッサ5との間に形成された流路8に、別の流路9がインタークーラ6および加湿器7を迂回するように設けられている。流路9には、コンプレッサ5から導入された圧縮空気を蓄積するサブタンク10と、流量増大手段として機能する流量増幅ノズル20と、サブタンク10からの圧縮空気の逆流を防止する逆止弁11と、開閉可能な第1バルブ12および第2バルブ13と、圧力調整弁14とが設けられている。逆止弁11は、サブタンク10の上流側に、第1バルブ12は、サブタンク10と流量増幅ノズル20との間に、第2バルブ13は、流量増幅ノズル20の下流側に、圧力調整弁14は、流量増幅ノズル20と第2バルブ13との間に、それぞれ設けられている。そして、流路8と流路9とが分岐する分岐点8aと、流路8と流路9とが合流する合流点8bとの間の流路8には、インタークーラ6の上流側に第3バルブ15が設けられている。
また、前記燃料電池システム1Aには、CPUやメモリなどで構成された制御装置30が設けられている。この制御装置30は、水素供給装置2に設けられた図示しない圧力調整弁の開度、コンプレッサ5のモータの出力、第1〜第3バルブ12,13,15の開閉操作、圧力調整弁14の開度などを制御できるようになっている。また、制御装置30は、燃料電池FCのカソード側の入口と出口にそれぞれ設けられた圧力センサ31,32により検知された検出値を取得できるようになっている。
本実施形態では、水素供給装置2から燃料電池FCのアノード極に水素が、空気供給装置4から燃料電池FCのカソード極に空気(酸素)がそれぞれ供給されると、アノード極では触媒の作用により水素イオンが生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を介してカソード極に移動する。そして、アノード極では、水素イオンが生成される際に電子が発生して、この電子がコンプレッサ5や走行モータ(図示せず)などの外部負荷を介してカソード極に移動する。カソード極に移動した水素イオンと電子は、カソード極の触媒の作用により空気中の酸素と反応して、発電が行われ、同時に水が生成される。なお、このような燃料電池システム1Aでは、燃料電池FCから発電電流を取り出す操作を行ってはじめて水素と酸素との反応が進行する。また、発電時の生成水は、燃料電池FCから排出されて前記加湿器7に供給され、この加湿器7においてコンプレッサ5から供給された乾燥した空気を加湿するようになっている。
図3に示すように、流量増幅ノズル20は、円筒形状のバルブ本体21を有し、このバルブ本体21の上端部に外部の空気を取り込む取込口22と、バルブ本体21の下端部に空気を排出する排出口23が設けられている。また、バルブ本体21には、その側面に前記サブタンク10(図1参照)から供給された圧縮空気をバルブ本体21内に導入するためのリング状の導入路24が形成されている。また、導入路24の上縁部には、図3の下方へ向けて吐出させる微小隙間の吹出口25が形成されている。
前記流量増幅ノズル20では、導入路24にサブタンク10から圧縮空気が供給されると、この圧縮空気が高速度で吹出口25からバルブ本体21の内周面に沿って下方の排出口23に向かって吹き出す。このとき、バルブ本体21内において一点鎖線で示す領域Qが負圧に設定されるので、バルブ本体21の上部の取込口22から空気が引き込まれる。このようにして、少ない流量の圧縮空気を流量増幅ノズル20に供給することによって、排出口23から大きな流量の空気を取り出すことができ、大流量の空気を燃料電池FCに供給することができるようになる。
次に、第1実施形態の燃料電池システムの動作について図4を参照して説明する(適宜、図1および図2を参照)。なお、図4では、ステップ1,2,・・・を、S1,S2,・・・と略記して図示している。
図4に示すように、起動スイッチをON(例えば、イグニッションスイッチをオン)にすると(ステップ1)、コンプレッサ5のモータが回転駆動を開始し、高圧水素タンク3の図示しない遮断弁が開になる。これにより、水素供給装置2からは水素が、空気供給装置4からは空気が燃料電池FCにそれぞれ供給され、燃料電池FCの通常発電が開始される(ステップ2)。本実施形態の燃料電池システム1Aは、この通常発電時に、図1に示すように、制御装置30からの所定の制御信号によって、第1バルブ12および第2バルブ13が閉じられ、第3バルブ15が開かれるように制御されている。したがって、コンプレッサ5から供給された圧縮空気は、流路8を通って、インタークーラ6で所定の温度に冷却され、加湿器7で所定の湿度に加湿されて、燃料電池FCのカソード極に供給される。また、通常発電時にコンプレッサ5から供給された圧縮空気は、流路8の分岐点8aから流路9に流れて、サブタンク10に圧縮空気が蓄積される。なお、サブタンク10は、満タンに充填されるとそれ以上充填されることはない。
次に、本実施形態の燃料電池システム1Aの停止時における動作を説明する。ステップ3において、起動スイッチがOFFに切り替えられると、燃料電池FC内に残留している水を除去するための掃気処理が開始される。まず、ステップ4において、コンプレッサ5のモータの回転が停止するように制御される。これにより、コンプレッサ5での電力消費がなくなる。そして、ステップ5で、第3バルブ15を閉じるように、そしてステップ6で、第1バルブ12および第2バルブ13を開くように、それぞれ制御される(図2参照)。この一連の制御により、図2に示すように、サブタンク10から少ない流量の圧縮空気が流量増幅ノズル20に向けて供給されるが、流量増幅ノズル20において、前記した取込口22から外気(空気)が引き込まれるので、サブタンク10から供給された流量を超える大流量の空気が、圧力調整弁14および第2バルブ13を通って燃料電池FCに供給される。なお、サブタンク10から供給される空気の圧力は、流量増幅ノズル20により低下するが、それでもなお大きな圧力を有している場合があることから、過大な圧力(或いは流量)の空気が燃料電池FCのセパレータや電極などに当って不具合が発生するのを防止するため、流量増幅ノズル20の下流側に圧力調整弁14を設けて、流量増幅ノズル20から排出される空気の圧力(或いは流量)を調整できるようになっている。
そして、ステップ7に移行して、掃気処理が完了したか否かが確認される。ステップ7において、掃気処理が完了していないと判断されたときには(No)、この判断を繰り返す。この掃気処理完了の確認は、例えば、図2に示すように、圧力センサ31,32で検出された検出値をそれぞれ制御装置30で監視することにより行われる。すなわち、燃料電池FC内の流路が残留水によって阻害されている場合には、互いの圧力センサ31と圧力センサ32との圧力差が大きくなり、また、残留水が燃料電池FC内から排出された場合には、前記圧力差が予め設定された所定値で安定するようになる。したがって、圧力センサ31と圧力センサ32の圧力差が前記所定値に至ったときに、燃料電池FC内の残留水が除去されて掃気処理が完了したと判断して(Yes)、ステップ8において、第1バルブ12および第2バルブ13を閉じて、第3バルブ15を開くように制御して処理を終了する。
なお、掃気処理の完了の判断は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、制御装置30にタイマーを設定しておき、このタイマーによって所定時間が経過したと判断したときに掃気処理が完了したと判断するようにしてもよい。あるいは、圧力センサに代えて、流量計を燃料電池FCの入口側または出口側に設ける構成にしてもよい。流量計の場合には、残留水が除去されたときに通常の流量に設定される。
このように、第1実施形態の燃料電池システム1Aでは、掃気処理する際にコンプレッサ5を完全に停止して、サブタンク10に蓄積された圧縮空気のみで掃気処理することができるので、コンプレッサ5を駆動する必要がなくなり、コンプレッサ5に必要な電力をゼロにできる。しかも、流量増幅ノズル20により、燃料電池FCに供給できる空気の流量を、サブタンク10から供給される空気の量よりも多くすることができる。よって、少ない消費電力ながら確実に掃気処理を行うことができる燃料電池システム1Aとなる。さらに、燃料電池システム1Aに搭載される2次電源としてのバッテリまたはキャパシタの電力を無駄に消費することがなくなる。その結果、バッテリなどを電気容量の小さいものにできるので、2次電源装置の小型化を図ることが可能になる。
図5は、第1実施形態の燃料電池システムでの別の掃気処理を示すフローチャートである。この処理は、掃気処理時にコンプレッサ5を停止させずにモータ出力を低減した状態で圧縮空気を供給し、流量の不足分を補うアシスト的な処理である。なお、図5におけるステップ11,12は、図4に示すステップ1,2と同様であるのでその説明を省略する。
ステップ13において、起動スイッチがオフに切り替えられると、コンプレッサ5のモータの回転速度を低減するように制御される(ステップ14)。そして、ステップ15で、第3バルブ15を閉じずに第1バルブ12および第2バルブ13を開く。この制御により、コンプレッサ5から流路8を通る圧縮空気と、サブタンク10から流量増幅ノズル20を介して流量が増幅された空気とが合わされて、大流量の空気が燃料電池FCに供給される。それ以降のステップ16,17は、図4に示すステップ7,8と同様にして制御される。なお、コンプレッサ5から流路8に流れる圧縮空気は、加湿器7を損傷しない程度の低温の空気となるように設定することが好ましい。
図5に示す掃気処理では、掃気処理時の空気流量を低下させずにコンプレッサ5の出力を低減することができるので、掃気処理時にコンプレッサ5に必要な電力を低減することが可能になる。
〔第2実施形態〕
図6は第2実施形態の燃料電池システムにおける通常発電時の状態を示す全体構成図、図7は第2実施形態の燃料電池システムにおける掃気処理時の状態を示す全体構成図である。なお、この第2実施形態の燃料電池システム1Bは、前記燃料電池システム1Aからサブタンク10と逆止弁11とを取り除いた構成であり、その他の構成は燃料電池システム1Aと同様であるので、燃料電池システム1Bの構成についての説明はすべて省略する。
この燃料電池システム1Bでは、図4に示す掃気処理のフローチャートに基づいて制御することができる。ただし、この場合の掃気処理では、図4に示すステップ4において、コンプレッサ5のモータの回転出力が減少するように制御される。
前記燃料電池システム1Bでは、起動スイッチがオンになって通常発電が開始されると、図6に示すように、第3バルブ15のみが開いているので、コンプレッサ5から供給された圧縮空気が流路8を通って燃料電池FCに供給される。起動スイッチがオフに切り替えられると、コンプレッサ5のモータの回転出力が減少するように制御されて、図7に示すように、第3バルブ15が閉じられ、第1バルブ12および第2バルブ13が開かれて、少ない流量の圧縮空気が流路9を通って、流量増幅ノズル20を介して大きな流量の空気となって燃料電池FCに供給できるようになる。
なお、前記燃料電池システム1Bでは、図5に示すフローチャートに基づいて制御されてもよい。この場合には、起動スイッチがオフに設定されたときに、コンプレッサ5から供給された圧縮空気を流路8と流路9に供給することにより、燃料電池FCに供給される空気の流量を増大させることができる。
このように第2実施形態の燃料電池システム1Bでは、第1実施形態と同様に、コンプレッサ5の電力を過大に消費することなく、燃料電池FCを十分な流量の空気で掃気することができるようになる。また、第2実施形態では、サブタンク10を不要にできるので、システムが大型化するのを防止することもできる。
また、前記各実施形態では、十分な流量の空気で燃料電池内の残留水を除去できるので、寒冷地での使用における凍結を防止することができ、車両などの始動性を向上できるようになる。
また、コンプレッサ5の出力を低下させた状態の空気を供給し、また流量増幅ノズル20において外部から低温の空気を取り入れて供給しているので、燃料電池FCに供給される空気の温度を下げることができる。その結果、高分子電解質膜が乾燥し過ぎてシステムに不具合が生じるのを防止することができる。
なお、前記各実施形態では、燃料電池FCのカソード側を掃気する場合を例に挙げて説明したが、カソード側に限定されるものではなく、燃料電池FCのアノード極側に空気を導入するための流路を形成して、アノード側を掃気するようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、インタークーラ6と加湿器7を流路8の分岐点8aと合流点8bとの間に設けた場合について説明したが、インタークーラ6と加湿器7を合流点8bよりも下流側に設け、掃気処理時にこれらインタークーラ6と加湿器7をバイパスする流路を設けた構成であってもよい。また、流路8の分岐点8aと第3バルブ15との間に、圧力調整弁を設けてコンプレッサ5から流路8を介して燃料電池FCに供給される空気の圧力を調整できるようにしてもよい。また、サブタンク10へは、コンプレッサ5から吐出された直後の空気を供給するようにしているが、インタークーラ6により冷却された後の空気を供給するようにしてもよい。このようにすると、サブタンク10にとって熱的に好ましくなる。
第1実施形態の燃料電池システムにおける通常発電時の状態を示す全体構成図である。 第1実施形態の燃料電池システムにおける掃気処理時の状態を示す全体構成図である。 流量増幅ノズルを示す断面図である。 第1実施形態の燃料電池システムでの掃気処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の燃料電池システムでの別の掃気処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の燃料電池システムにおける通常発電時の状態を示す全体構成図である。 第2実施形態の燃料電池システムにおける掃気処理時の状態を示す全体構成図である。
符号の説明
1A,1B 燃料電池システム
2 水素供給装置
3 高圧水素タンク
4 空気供給装置
5 コンプレッサ
6 インタークーラ
7 加湿器
8,9 流路
10 サブタンク(蓄積手段)
11 逆止弁
12 第1バルブ
13 第2バルブ
15 第3バルブ
14 圧力調整弁
20 流量増幅ノズル(流量増大手段)
30 制御装置
31,32 圧力センサ
FC 燃料電池

Claims (2)

  1. 燃料ガスと酸化剤とが供給されて発電を行う燃料電池と、前記酸化剤を圧縮して前記燃料電池に供給するコンプレッサと、圧縮された前記酸化剤が供給されることにより、出力する前記酸化剤の流量を増大させる流量増大手段とを備え、
    前記燃料電池の停止時に、圧縮された前記酸化剤を前記流量増大手段を介して前記燃料電池に供給して前記燃料電池を掃気することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記コンプレッサから供給されて圧縮された前記酸化剤を蓄積する蓄積手段をさらに備え、
    前記燃料電池の停止時に、少なくとも前記蓄積手段に蓄積されている前記酸化剤を前記流量増大手段を介して前記燃料電池に供給して前記燃料電池を掃気することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
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