JP2006072173A - 印刷装置及びその階調補正方法 - Google Patents

印刷装置及びその階調補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハーフトーン処理により生成された二値画像データを受け取って印刷する際に、適切な階調補正を施す。
【解決手段】印刷対象の二値画像をブロック分割し(S12)、ブロック内のドット数からブロックの階調値Cinを求める(S14)。各Cinに該当するブロックのドットパターンをパッチとして含んだ検査チャートのデータを生成し(S16)、印刷装置の露光強度を段階的に変えながら、各露光強度ごとに(S22,S24)、検査チャートを中間転写体に画像形成し(S18)、形成された各パッチの印刷濃度Dout 読み取り、CinとDout の対応関係を記憶する(S20)。次に、各Cinに対し目標カーブに応じたDout を得るための露光強度を求める(S28)。そして、二値画像データを印刷する際、ブロックごとにそのブロックのCinに応じた露光強度で露光する(S29)。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタルの画像データを受け入れて用紙に印刷する印刷装置に関し、特にハーフトーン処理された二値画像データを印刷する場合の階調補正に関する。
デジタル印刷装置では、多値階調のデジタル画像データを、例えば特許文献1に示されるようなデジタルハーフトーン処理により精細な網点からなる二値画像データ(各画素のデータサイズが1ビットの画像データ。「版画像」、「1ビット画像」とも呼ばれる)に変換し、この二値画像データに基づきプリントエンジンを駆動して印刷を行う。従来一般には、の二値の版画像データは印刷時に一時的に生成されるものであり、印刷後は破棄されているが、これを保存して印刷に再利用したいというニーズも存在する。
一方、印刷装置は機種ごとに色や階調の再現特性が異なる場合がある。また同じ装置でも経時的に再現特性が変化していくこともある。このような特性の違いあるいは変化により、濃度再現や色再現のバランスが違ってくることで、印刷結果の見た目に違いが生じてしまう。
同一の装置における再現性の変化に関しては、例えば電子写真方式の印刷装置では、濃度の異なるパッチを含んだテストチャートを感光体や中間転写体、あるいは用紙等の媒体上に形成し、形成されたテストチャートの各パッチの濃度をセンサで検出し、この検出結果に基づき入力階調値と出力濃度とが正しい関係となるように各種の画像形成パラメータを調整している。このような制御はADC(Auto Developibility Control:自動現像性制御)と呼ばれる。ここで調整するものとして代表的なパラメータとしては、入力階調値値の補正パラメータがある。この調整では、例えばテストチャートにおけるある濃度(入力階調値)のパッチの読取濃度が適切な値よりも小さければ、その入力階調値が適切な濃度に補正されるよう、階調補正テーブルを修正する。多値画像データを印刷する場合は、このように調整された階調補正テーブルを用いて補正を行うことにより、色や濃度の再現性を適切なものとすることができる。
ところが、二値画像データの場合は、二階調しかないので、そのような入力階調値の補正は即座にはできない。
ここで、二値画像データを複数画素からなるブロック単位に区切り、ブロック単位での網点画素の割合をそのブロックの濃度とすることで、二値画像データを、ブロックを画素とする多値画像に変換する技術が知られているので、その公知技術を用いて二値画像を多値画像に変換してから上述の階調補正を施すことも考えられる。しかし、それを単純に行ったのでは階調補正はうまくいかない。なぜなら、階調特性、すなわち網点パターンと画像濃度との関係の特性は、使用するハーフトーンスクリーンによって変わってくるからである。したがって、入力された二値画像データが印刷装置とは異なったハーフトーンスクリーンを用いて生成されていた場合には、その印刷装置の階調特性に従った階調補正ではその二値画像の階調補正は一般には適切な補正効果をもたらさない。
特許文献2には、飛びが起こりやすい低濃度の網点パターンや、つぶれが起こりやすい高濃度の網点パターンを二値の網点画像から検出し、検出した網点パターンについては変換テーブルデータに基づき近傍画素の露光レベルを変化させることで、濃度を補正する技術が示される。
特開平02−210962号公報 特開2000−211187号公報
特許文献2の技術は、ハイライト部やシャドー部と言った特定の階調範囲に対する補正しか行えない。また、露光制御では、「(作成したテストパターンから読み取った)平均濃度値103が目標濃度値105より大きいときは濃度減少処理を、小さいときは濃度増加処理を行う。」(同文献第38段落末尾)とあるように、テストパターンの濃度と目標濃度との差に基づいて露光の補正量を決めているため、濃度差から露光補正量の求めるための関係式が正確でないと、適切な露光補正が実現できない。
本発明は、二値画像の階調補正を適切に実現するための手法を提供する。
本発明は、電子写真方式の印刷装置であって、印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、多値化手段が求めた入力階調値のうちの異なる複数の入力階調値の各々に対応するブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、印刷装置が備える露光器の露光強度を段階的に変えながら、各露光強度ごとに、その露光強度での露光により検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各入力階調値に対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることにより、露光強度と入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める検査手段と、検査手段により求められた露光強度と入力階調値と印刷濃度との対応関係に基づき、入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすようにするための適正露光強度を入力階調値ごとに求める露光強度決定手段と、印刷対象の二値画像データを印刷する際の露光強度を制御する手段であって、該二値画像データの各ブロックを、露光強度決定手段で求めた当該ブロックの入力階調値に対する適正露光強度で露光するように制御する露光制御手段と、を備える。
また本発明は、電子写真方式の印刷装置であって、印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、多値化手段が求めた各ブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、印刷装置が備える露光器の露光強度を段階的に変えながら、各露光強度ごとに、その露光強度での露光により検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることにより、各ブロックの露光強度と印刷濃度との対応関係を求める検査手段と、検査手段により求められた各ブロックの露光強度と印刷濃度との対応関係に基づき、各ブロックの入力階調値に対する印刷濃度が所定の目標関係を満たすようにするための適正露光強度をブロックごとに求める露光強度決定手段と、印刷対象の二値画像データを印刷する際の露光強度を制御する手段であって、該二値画像データの各ブロックを、露光強度決定手段で求めた当該ブロックに対する適正露光強度で露光するように制御する露光制御手段と、を備える。
また本発明は、電子写真方式の印刷装置であって、印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、各ブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取り、各ブロックについての入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める第1検査手段と、各階調補正量に対応するランダムな補正ドットパターンを含んだ補正用画像データを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された補正用画像における各階調補正量に対応する補正ドットパターンの領域の印刷濃度を読み取り、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係を求める第2検査手段と、各ブロックごとに、前記第1検査手段が求めた該ブロックの入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすために増加又は削減すべき印刷濃度の補正量を求め、その印刷濃度の補正量に対応する補正ドットパターンの階調補正量を第2検査手段で求めた対応関係から求める補正量計算手段と、印刷対象の二値画像データのブロックごとに、補正量計算手段で求めた階調補正量に対応したランダムな補正ドットパターンを該ブロックのオン画素配置パターンに追加又は削減することにより二値画像データの補正を行う画像補正手段と、を備え、画像補正手段で補正された二値画像データを用いて印刷を行う。
また本発明は、電子写真方式の印刷装置であって、印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、多値化手段が求めた入力階調値のうちの異なる複数の入力階調値の各々に対応するブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各入力階調値に対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取り、入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める第1検査手段と、各階調補正量に対応するランダムな補正ドットパターンを含んだ補正用画像データを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された補正用画像における各階調補正量に対応する補正ドットパターンの領域の印刷濃度を読み取り、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係を求める第2検査手段と、各入力階調値ごとに、前記第1検査手段が求めた入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすために増加又は削減すべき印刷濃度の補正量を求め、その印刷濃度の補正量に対応する補正ドットパターンの階調補正量を第2検査手段で求めた対応関係から求める補正量計算手段と、印刷対象の二値画像データのブロックごとに、補正量計算手段で求めた該ブロックの入力階調値に対応したランダムな補正ドットパターンを該ブロックのオン画素配置パターンに追加又は削減することにより二値画像データの補正を行う画像補正手段と、を備え、画像補正手段で補正された二値画像データを用いて印刷を行う。
また本発明は、電子写真方式の印刷装置であって、印刷対象の二値画像データの生成に用いられたスクリーンセットのデータを取得して記憶するスクリーン記憶手段と、印刷対象の二値画像データを前記スクリーンセットのハーフトーンセルと同じサイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求め、ブロックを画素とする多値画像を生成する多値化手段と、スクリーン記憶手段に記憶されたスクリーンセットのデータを用いて、該スクリーンセットにおける各入力階調値のスクリーンパターンを含んだ検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることで、スクリーン記憶手段に記憶されたスクリーンセットにおける入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める検査手段と、検査手段が求めた入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすよう、各入力階調値に対応する補正階調値を計算する補正階調計算手段と、多値化手段で求められた多値画像の各画素の入力階調値を補正階調計算手段で求められた補正階調値へと補正し、それら各画素を各々の補正階調値に対応したスクリーンパターンによりハーフトーン処理することで、階調補正済みの二値画像データを生成する再二値化手段と、を備え、再二値化手段で生成された二値画像データを用いて印刷を行う。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明に係るデジタル印刷装置についての実施形態を示す概略構成図である。
図1に示す印刷装置1は、電子写真方式でフルカラー画像を印刷する装置であり、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色に対応する4つの感光体2を備える。制御部10は、入力される印刷対象の多値画像データに対し印刷装置1の階調再現特性に応じた階調補正を施し、階調補正後の多値画像に対しデジタルハーフトーン処理を施すことで中間調を網点で表現した二値画像データを生成する。制御部10は、汎用の演算処理プロセッサや階調補正などの各種画像処理用の集積回路、及びプロセッサで実行される制御用プログラムやその実行のための作業領域となるメモリなどにより構成される。制御部10は、生成した二値画像データをレーザドライバ12に対してラスタ走査順序に従ってシリアル出力する。レーザドライバ12は、制御部10から供給される二値画像データ信号に従って各露光装置14内のレーザダイオードを駆動する。データ信号が0であればレーザダイオードは発光せず、1であれば発光する。このようなレーザビーム出力のオン・オフ制御と露光装置14が内蔵するポリゴンミラー等の光学系によるビーム走査と、感光体2の回転との組合せにより、帯電器16により一様に帯電された感光体2の表面に静電潜像が形成される。更に、現像器3内に収納されたトナーが各感光体2に転移することにより、各感光体2上の静電潜像が現像され、各感光体2上に二値画像に応じたトナー像が形成される。そして、この各色の感光体2上のトナー像が、対応する転写部6にて中間転写体ベルト4上に順に転写される。これにより中間転写体ベルト4上にはフルカラーのトナー像が形成される。このフルカラーのトナー像が、二次転写部7にて、用紙搬送路8上を送られてくる用紙上に中間転写体ベルト4から転写され、定着部9にてそのトナー像を用紙に定着される。以上のようにして、用紙にカラー画像が印刷される。
電子写真方式の印刷装置では、よく知られるように、印刷濃度の再現性を維持するために、各色の各階調レベルのパッチ(小領域)を配列した検査チャートを中間転写体ベルト4等に印刷し、これらパッチの印刷濃度を読み取って階調補正パラメータを更新することが行われている。ADC(自動現像性制御)センサ5は、そのようなパッチの読取に用いられるセンサである。階調補正パラメータ更新を行う際には、制御部5は、階調補正パラメータ更新のための検査チャートのデータをレーザドライバ12に供給して中間転写体ベルト4上に印刷させ、それを読み取ったADCセンサ5の検出信号を用いて階調補正パラメータを更新する。
以上に示した構成は、従来からある電子写真方式のデジタル印刷装置の構成と同様のものである。そして、従来このような印刷装置で行われている階調補正は、多値階調の入力画像データに対するものであり、ハーフトーン処理済みの二値画像データに対しそれがそのまま適用したのでは適切な階調補正が望めないことは既に述べたとおりである。以下では、二値画像データに対する階調補正のための仕組みと処理について説明する。
図2は、印刷装置1に入力された二値画像データに対し階調補正を行う際の制御部10の処理手順を示す。以下に示すのは1色の版についての手順であり、モノクロ印刷の場合はそれをそのまま利用すればよい。カラー画像の印刷の場合は、図2に示した手順を、C,M,Y,Kの各色版の二値画像データに対してそれぞれ実行すればよい。
この手順でまず制御部10は、データ通信ネットワークや可搬型の記録媒体を介して二値画像データを取得した場合(S10)、それを記憶部20に記憶する(図1の二値画像データ22)。フルカラー画像の場合、C,M,Y,Kの各色の二値画像データを取得し、記憶する。記憶部20は、ハードディスクやEEPROM等の不揮発性記憶媒体でもRAMなどの揮発性メモリでも、それらの両方でもよい。
次に制御部10は、二値画像データ22をブロック単位に分割する(S12)。ブロックは、縦横それぞれN画素(Nは2以上の整数)のサイズの正方領域であり、そのサイズ(N)は予め印刷装置1の管理者が登録しておく。また、制御部10は、そのブロック分割(S12)の後又はそれと並行して、各ブロックの入力階調値(Cin)を計算する(S14)。Cinの値は、例えば、ブロック中のオン画素(すなわち「ドット」)の総数をブロックの全画素数で割ることにより求める。
具体例を用いて説明すると、図3に示すように、解像度600dpi(ドット毎インチ)の二値画像22を4画素四方のブロックに分割した場合、例えばブロック102aでは全16画素中にオン画素が5つなので入力階調値(カバレッジ)Cinは31%、ブロック102Bはオン画素が8つなのでCinは50%となる。図3の例では1ブロック全16画素のオン画素数を示せればよいので、Cinをパーセントで示す代わりに5ビットの値で表することもできる。このようなS14の処理結果は、1ブロックを1画素として捉え直せば17階調(オン画素無しの場合を含む)の多値画像と捉えることができる。二値画像22のサイズをK画素×L画素、ブロックのサイズをN画素×N画素とすると、S14により、(K/N)画素×(L/N)画素の多値画像24が記憶部20内に生成されることになる。生成される多値画像24のデータ内容の一例を図4に示す。図に示した主走査方向は印刷時のレーザビームの走査方向であり、副走査方向は用紙の搬送方向である。この例では、多値画像24の各画素25の階調値を0〜16の十進数で示している。
このブロック分割(S12)及びCin算出(S14)と並行して、制御部10は各ブロックにおけるオン画素の配置パターンを求め、これをCinの値ごとに分類して記憶する。図3には、その分類結果の記憶内容110を模式的に示している。なお、この実施形態では、二値画像22が生成されたときのハーフトーン処理の内容が不明なので、S12のブロック分割時に生成されるブロックは、一般には、二値画像22の生成時のハーフトーンセルとサイズも一致しないし、ブロック/セルの境界も一致しない。このため、同じCinの値に対し、ブロックのオン画素配置のパターンが複数種類になることもあるが、その場合には、それら同一Cinのパターンの中で1つを代表パターンとして選ぶ。代表パターンはランダムに選択してもよいが、二値画像22中での各パターンの出現回数を計数し、同一Cinのパターンのうちで出現回数が最高のものを代表パターンとして選ぶことも好適である。
制御部10は、このようにして求めた各Cinごとのオン画素配置のパターンに、Cin100%と0%の各パターンを追加し、これら各Cinのパターンのパッチを含む検査チャート26のデータを作成する(S16)。各Cinのパッチは、それぞれそのCin値の代表パターンに従ってオン画素(ドット)を分布させたパターンとなる。一般的な階調補正パラメータ更新では、Cin0%から100%までの間を均等に、予め定めた数の段階に分割し、各段階のCinのパッチを含んだ検査チャートを作成するのに対し、本実施形態では、印刷対象の二値画像22から実際に検出したCin値に対応したパッチしか作成しない。
そして、制御部10は、このように生成した検査チャートデータをレーザドライバ12に供給し、更に現像器等他の必要なユニットを適宜制御して、図5に示すように、中間転写体ベルト4上に検査チャート130のトナー像を形成する(S18)。一般的な電子写真方式の印刷装置では、ADCセンサ5は、コスト削減等のため、中間転写体(又は用紙搬送路)の全幅をカバーすることはせず、その全幅のうちの一部をカバーするだけである。このため、本実施形態でも、検査チャート130の各パッチ20は、図示のごとく中間転写体ベルト4上のADCセンサ5の読取範囲に形成する。
このように形成された検査チャート130の各パッチ20は、ADCセンサ5によって読み取られる。制御部10は、ADCセンサ5の検出信号を受け取り、この検出信号から各パッチ20の印刷濃度(Dout )を求める。そして制御部10は、各パッチごとに、求めたDoutの値をそのパッチの入力階調値Cinに対応づけ、記憶部20の対応関係データ28に登録する(S20)。制御部10は、検査チャート130のパッチ配列を知っているので、このようなDoutとCinの対応付けは可能である。
ここで、本実施形態では、露光装置14の露光強度を検査スケジュールに従って複数段階に変え、各段階ごとに検査チャートを画像形成してCinとDout の対応付けを求めるので、S20では、CinとDout のペアをそのときの露光強度に対応づけて登録する。この登録により生成される対応関係データ28のデータ内容の例を図6に示す。この例は、露光強度を、所定の基準値から単位補正量Δずつ、強度の増大方向と減少方向にそれぞれ数段階ずつ変えて検査する場合の例である。
形成した検査チャート130の全パッチの読取と、対応関係データ28への登録が完了すると、検査すべき全ての露光強度についての検査処理が終わったかを判定し(S22)、終わっていなければ、レーザドライバ12における露光強度の設定値を検査スケジュールに従って次の値へと変更し(S24)、露光強度を変えてS18〜S22の処理を繰り返す。
本実施形態の装置では二値画像に基づき露光が行われるので、露光強度を変えれば、露光により形成される静電潜像の各ドットの電位が変わり、これに応じて、印刷されるトナー像の濃度も変わってくる。したがって、同じ検査チャート26のデータに基づき画像形成した場合でも、露光強度を変えることで印刷濃度が変わる。本実施形態では、このように、同じ入力階調値Cinに対する印刷濃度Dout が露光強度によってどのように変わるかを求めている。
以上のS20〜S24サイクルを、検査スケジュールにある全ての露光強度について繰り返す(S22)ことにより、各露光強度ごとに、その露光強度で形成した検査チャートの各パッチの入力階調値Cinと印刷濃度Doutとの関係を示した、図6のような対応関係データが完成する。
対応関係データ28が完成すると、次に制御部10は、階調補正の目標カーブ設定のための処理を実行する(S26)。目標カーブは、周知のように、与えられた入力階調値Cinに対して印刷装置に出力して欲しい印刷濃度Dout を示す関数の曲線である。Cin0%と100%の各々についてのDout が分かれば、ΔDリニア(Cinの変化に応じてDout が線形に変化する関係)やΔEリニア(Cinの変化に応じ、色差ΔEが線形に変化する関係)等といった周知の規則に従って目標カーブを自動決定することができる。従ってS26では、制御部10は例えば、露光強度が基準値の時の検査チャートから求めたCin0%と100%のDout から目標カーブを決定すればよい。なお、S26での目標カーブの決定に、オペレータが関与するようにすることもできる。例えば、ΔDリニアとΔEリニアのどちらの方式をとるかをオペレータに選択させたり、目標カーブの微調整をオペレータに行わせたりするなどである。
このように目標カーブが決定されると、対応関係データ28に基づき、各入力階調値Cinに対応した適正露光強度を求める(S28)。この適正露光強度の求め方を、図7を参照して説明する。
図7の(a)には、露光強度を基準値としたときに測定したCinとDout の関係が「●」の点でプロットされている。これに対してS26で決定した目標カーブ50が破線で示されている。従来の一般的な階調補正パラメータの更新処理では、実測したCinとDout の関係のカーブが目標カーブ50に一致するように、各入力階調値Cinの補正量を求めていた。これに対し、本実施形態では、(b)に示すように、露光強度を複数段階に変え、各段階でのCinとDout の関係を示す点の中から、各Cinごとに、最も目標カーブ50に近くなる点を選択する。選択した点の露光強度が、そのCinを目標に沿った濃度で出力するための適正露光強度となる。図示例では、入力階調値が「Cin1」の時は基準露光強度が適正露光強度となり、「Cin2」の時は基準値より単位補正量Δだけ高い露光強度が適正露光強度となる。
このような適正露光強度の算出を、検査チャート26に含まれる全パッチのCinについて行うことにより、図8に示すような入力階調値Cinと露光強度の補正量との対応関係を求めることができる。制御部10は、この対応関係と、S14で求めた各ブロックの入力階調値Cinとから、各ブロックに対応する露光強度の補正量を求める。これにより、図9に示すように、元の二値画像22の各ブロック25についての露光強度の補正量のマップである露光制御データ29(図1も参照)を得ることができる。なお、図9の例では露光制御データ29において、適正な露光強度を基準値に対する補正量として示したが、適正な露光強度の絶対値を示すようにしてももちろん構わない。
このような露光制御データ29ができると(カラー印刷の場合はC,M,Y,Kの4色についてのマップが完成すると、制御部10は、入力された二値画像22の用紙への印刷を行う。このとき制御部10は、二値画像22の各画素のデータをラスタ走査順序に従って順にレーザドライバ12に供給していく際、ブロックごとの適正露光強度を示した露光制御データ29のマップを参照しながら、その画素が属するブロックの適正露光強度を示す信号をレーザドライバ12に入力し、その適正露光強度が実現されるようレーザドライバ12が露光装置14のレーザダイオードを駆動する(S29)。このような制御により、二値画像22の各ブロックが、階調特性の目標カーブ50に従った印刷濃度で印刷できる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。この実施形態では、上述のように、印刷対象の二値画像データの生成に用いられたハーフトーンスクリーンの情報が不明でも、かなり好適な階調補正を施すことができる。
また、この実施形態では、印刷の際二値画像22はそのまま用い、階調補正は露光強度の変更により行うので、印刷時に元の二値画像22のドットパターン(すなわちスクリーン構造)を維持しつつ、階調補正を実現することができる。
なお、以上の実施形態では、二値画像22のブロック群に現れる全てのCinについてのパッチを検査チャートに組み込んだが、それらブロック群のCinの全部ではなく一部を組み込んだ検査チャートを用いるようにしてもよい。この場合、検査チャートに組み込まなかったCinの適正露光強度は、検査チャートに組み込んだ近傍のCinの適正露光強度から補間により求めればよい。この方式は、上記実施形態よりも補正の精度は劣るものの、処理に要する時間は短縮できる。
また、以上の実施形態では、S16で検査チャートを作成する際、同一入力階調値Cinのブロックのオン画素配置パターンが複数ある場合、そのうちの1つを代表パターンとして選び、その代表パターンのみを検査チャートに含めるようにした。これでもかなり精度のよい階調補正が実現可能であるが、厳密には、オン画素配置パターン(スクリーン構造)が異なれば、階調値Cinが同じでもCin-Dout特性は同じとは限らない。この点に鑑み、階調補正の精度をより上げる変形例として、次のようなものがある。
この変形例では、各入力階調値Cinに該当するブロックの全てのオン画素配置パターンを含んだ検査チャート26を作成し、S20で全てのオン画素配置パターンについてのCin-Doutの関係を求め、同一入力階調値Cinの各オン画素配置パターンごとに、そのCinに対応するDout が目標カーブ50に最も近くなる露光強度を選択する用にすればよい。この方式では、検査チャート26のパッチ数が増え、中間転写体ベルト4に形成される検査チャート130が長くなるため、読取その他の処理に要する時間が上記実施形態よりも長くなるものの、より高精度な階調補正が実現できる。
この変形例を更に推し進めた例として、二値画像22中の全ブロックを含んだ検査チャート130を露光強度を段階的に変えながらそれぞれの露光強度で画像形成し、各露光強度におけるブロックごとのCin-Dout対応関係を求める方式も可能である。この方式では、求めた対応関係から、ブロックごとに、そのブロックのCinに対応する目標カーブ50上のDout 値に近いDout が得られる露光強度を求め、それをそのブロックの適正露光強度として露光制御データ29に登録すればよい。なお、この場合、図5に示したように各ブロックを一列に並べた検査チャート130では、長さが非常に長くなり読取に時間が掛かる。これに対する対策としては、図10に示すように、中間転写体ベルト4上に形成される画像の最大幅をカバーするラインセンサ5aをADCセンサとして印刷装置1に設け、二値画像22そのものを検査チャートとして中間転写体ベルト4に画像形成し、それをラインセンサ5aで読み取って各ブロックの印刷濃度Dout を求めるようにすればよい。この場合、ラインセンサ5aとしては、少なくとも検査チャート130として画像形成された二値画像22のブロックを識別できるだけの解像度を持つものを用いる。これにより、検査チャート130の用紙搬送方向に沿った長さは短くなるので、読取に要する時間は短くなり、高速に多数のブロックの印刷濃度Dout を検出することができる。なお、二値画像22そのものを検査チャートとして用いる場合も、目標カーブ50の決定のため、Cin100%(べた塗り)と0%のパッチを検査チャートに追加する必要がある。
[実施形態2]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、二値画像のブロックごとに露光強度を調整することで階調補正を実現したのに対し、この第2の実施形態では、各ブロックに対し、微小ドットのランダムなパターンを追加又は削除することで、階調補正を実現する。以下、その詳細を説明する。
第2の実施形態に係る装置構成を図11に示す。図11において、図1に示した構成要素と同じ機能を果たす構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。この実施形態において、上記第1の実施形態と異なるのは、制御部10aの二値画像の階調補正時の制御処理内容と、その制御処理内容を実現するに当たって記憶部20上に作成される各種データ30〜36であり、その他の部分は上記第1の実施形態と同じでよい。
また、この第2の実施形態での制御部10aの二値画像の階調補正時の処理手順を図11に示す。この手順において、図2に示した第1の実施形態と同内容の処理を行うステップについては、同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態は、印刷対象の二値画像22を取得し(S10)、それを所定サイズのブロック単位に分割し(S12)、ブロックごとに入力階調値Cinを算出して多値画像24のデータを作成する点までは、第1の実施形態と同様である。
この後、本実施形態では、制御部10は検査チャート26aのデータを生成する(S16a)が、このとき生成する検査チャート26aは、上記第1の実施形態の変形例と同様、二値画像22中の全てのブロックのオン画素配置パターンを含んだものであり、例えば図10に示した例と同様、二値画像22にCin100%と0%のパッチを追加したものを検査チャート26aとして用いてもよい。なお、この場合、ADCセンサ5としては、図10に示したように二値画像22の全幅を同時に読みとれるラインセンサ5aを用いる。
このようにして検査チャート26aのデータを生成すると、次に制御部10はその検査チャート26aを中間転写体ベルト4に画像形成し(S18)、これをADCセンサ5(ラインセンサ5a)で読み取ることで、二値画像22の各ブロック(及びCin100%と0%のパッチ)の印刷濃度Dout を求める(S30)。そして各ブロックごとに、S14で求めたCinと、S30で求めたDout との対応関係情報30を作成し、記憶部20に記憶する。
次に、制御部10は、求めたCin-Doutの対応関係情報30に基づき、階調補正の目標カーブ50を決定する(S32)。このステップでは、図2のステップ26と同様、Cin0%と100%の各パッチのDout に基づき、ΔDリニアあるいはΔEリニアの関係を満たすように目標カーブ50を求める。図13の(a)は、検査チャート26aの読取結果から求められたCin-Doutの対応関係と目標カーブ50が示されている。図13(a)では各Cinに対してDoutの値が1つに決まるような例を示しているが、これはブロックのサイズが、二値画像22生成時のハーフトーンセルのサイズに等しいという理想的な条件の場合のものであり、実際には、Cinが同じであってもオン画素配置パターンが異なればDout が変わることがある。このため、この実施形態では各ブロックごとにCin-Doutの対応関係を求めている。
更に制御部10は、二値画像22の各ブロックごとの濃度補正量ΔDを算出する(S34)。濃度補正量ΔDは、目標カーブ50に応じた印刷濃度Dout を実現するために増加又は減少させるべき濃度量であり、図13(a)に示すように、ブロックの実測したDout 値を、そのブロックのCin値に対応する目標カーブ50上のDout 値から減算することにより求めることができる。
このようなS32及びS34の処理と並行して、制御部10は、微小ドットパターンの検査チャート(微小ドットチャートと呼ぶ)を中間転写体ベルト4上に形成し(S36)、それをADCセンサ5で読み取ることで、微小ドットパターンのCin-Dout対応関係を求める(S38)。
ここで、微小ドットパターンは、二値画像22の各ブロックの印刷濃度を目標カーブ50に合うように補正するために、ブロックに対して追加又は削除するドットパターンである。ブロックからドットパターンを追加又は削除した場合、ブロックのオン画素配置パターンが変化するため、厳密にはブロックの見た目が変わってくる。そこで本実施形態では、追加又は削除する微小ドットのパターンを規則性のないランダムなものとすることで、このような見た目の変化を小さくする。このようなランダムな微小ドットパターンは、例えば誤差拡散法で生成することができる。記憶部20に記憶した微小ドットスクリーンデータ32は、このような微小ドットパターンの生成のための規則の情報である。与えられたCin値を実現する微小ドットパターンは、この微小ドットスクリーンデータ32に従って生成される。以上のように、微小ドットパターンは、印刷対象の二値画像22のスクリーン構造とはまったく独立に、印刷装置1内の微小ドットスクリーンデータ32に従って生成される。
S36では、このような微小ドットパターンの生成規則に従って、各入力階調値Cinの微小ドットパターンを生成し、それら各Cinのパターンのパッチを並べた検査チャートを画像形成する。
そしてS38では、この検査チャートの読取結果から、微小ドットパターンのCin-Dout対応関係34のデータを生成し、これを記憶部20に登録する。図13の(b)に示される曲線52が、微小ドットパターンのCin-Dout対応関係34を示す曲線である。
なお、S36及びS38の処理は、二値画像22の印刷時に行う必然性はないので、前もって行ってCin-Dout対応関係34を作成しておき、これを二値画像22の生成時に利用するようにしてもよい。ただし、前もって求めたCin-Dout対応関係34が有効なのは、印刷装置1の階調再現性がその関係34を求めた時点と同等と見なせる期間に限る。このため、定期的に微小ドットチャートを作成してCin-Dout対応関係34を更新するようにすることが好適である。なお、上述の例のように二値画像22の印刷の都度Cin-Dout対応関係34を求める方式は、精度の点で最も望ましいものである。
このように微小ドットパターンのCin-Dout対応関係34が求められ(S38)、二値画像22の各ブロックの濃度補正量ΔDが求められると(S34)、次に制御部10は、各ブロックの補正Cin値を求める(S40)。補正Cin値は、ブロックの濃度補正量ΔDを微小ドットパターンで実現するためのCin値である。補正Cin値は、図13(b)に示すように、微小ドットパターンのCin-Dout対応関係の曲線52において、Dout の値が濃度補正量ΔDとなる点のCin値(X)を読み出すことで求められる。このような処理を二値画像22のブロックごとに行うことで、図11の補正Cin情報36が求められる。補正Cin情報36は、図14に示すように、二値画像の各ブロック25ごとに、そのブロックの補正Cin値を登録したマップである。このマップにおいて正の補正Cin値は、階調補正のために濃度を増加させる(すなわち微小ドットパターンを追加する)必要があることを意味し、負の補正Cin値は階調補正のために濃度を減少(すなわち微小ドットパターンを削除)する必要があることを意味する。
補正Cin情報36が求められると、次に制御部10は、二値画像22の各ブロック25のドットパターンを、そのブロックの補正Cin値に応じて補正する(S42)。すなわち、S42では、ブロックごとに、そのブロックの補正Cin値に対応した微小ドットパターンを微小ドットスクリーンデータ32に従って生成し、その微小ドットパターンをブロックのオン画素配置パターンに対し追加又は削除する。図15に、微小ドットパターンを追加する補正の例を示す。元の二値画像22のあるブロック200のオン画素202の配置パターンが図15(a)に示すようなものであった場合において、濃度を増大させる補正が必要な場合、(b)に示すように微小ドット204を、増大させるべき濃度の分だけ、誤差拡散法等によってランダムに追加する。なお、図15(b)では微小ドット204を元々のオン画素202と異なる形態で示しているが、これは両者の識別の便宜のためであり、実際には微小ドット204も元々のオン画素202も二値画像上では同じ値「1」の画素である。ブロックから微小ドットパターンを削除する場合は、図15の例とは逆に、元々の二値画像22のオン画素202のうちのいくつかをランダムに削除する。
図15の例は、補正のための微小ドットが、元の二値画像22の画素と同サイズであった。これは、二値画像22を印刷しようとする印刷装置1の印刷解像度が、二値画像22を生成した元の装置の解像度と同じである場合である。これに対し、印刷装置1の印刷解像度が二値画像22を生成した元の装置の解像度より高い場合には、補正に用いる微小ドットを二値画像22の画素サイズより小さくすることができる。微小ドットが小さいほど、微小ドットの追加や削除によって1ブロック内の各部が被る局所的な画像の変化は小さいので、元の二値画像22のスクリーン構造が補正によって受ける見栄えの変化を小さくすることができる。図16は、微小ドットの解像度が元の二値画像22の2倍の解像度である場合の例であり、(a)は微小ドットパターンを削除する例、(b)は微小ドットパターンを追加する例を示す。この例では、元の二値画像22おける1画素は、印刷装置1の解像度では4(=2×2)画素の塊202aとなる。これに対し、削除される微小ドット206や追加される微小ドット204aは、印刷装置1の解像度で1画素のサイズである。
また、以上の処理において、追加する微小ドットパターンをブロック中でランダムに生成した場合、元々の二値画像22のオン画素202と微小ドットパターンのドットとが重なる場合も起こりうる。このような重なりがあると、必要な程度の濃度補正がなされないことになる。これに対処するには、例えば、ブロックに微小ドットパターンを追加した後、そのブロックのオン画素の総数を求め、それが補正の目標値である「(二値画像22のオン画素数)+(補正で追加すべき微小ドットの数)」に等しいかどうかを判定する。そして、オン画素の総数がその目標値より少なければ、足りない分の微小ドットを誤差拡散法でブロック内に分布させて追加する。このような処理を、そのブロックのオン画素数が目標値に達するまで繰り返すことで、ランダム性を維持しつつ、微小ドットの追加を行うことができる。
また、微小ドットパターンを削除する場合も、削除する微小ドットが元の二値画像22のオフ画素に重なったのでは濃度低減効果は得られないので、追加の場合と同様の考え方で、補正したブロックのオン画素の総数が補正目標値「(二値画像22のオン画素数)−(補正で削除すべき微小ドットの数)」に達するまで、微小ドットのランダム生成し、それをブロックから減算する処理を行えばよい。
以上に説明したS42での微小ドット増減による階調補正は、二値画像22のデータ上で行われることである。制御部10は、このようにして二値画像22の全ブロックの補正が終わると、補正結果の二値画像をレーザドライバ12に供給し、用紙に対してその補正結果を印刷させる(S44)。
以上説明したように、この第2の実施形態では、二値画像22の各ブロックごとに、そのブロックの階調値Cinに応じた濃度補正量だけ微小ドットを増減することで、各ブロックの印刷濃度を適正なものに補正することができる。また、増減する微小ドットはブロック中にランダムに分布させるので、元のブロックのスクリーン構造をできるだけ崩さずに濃度補正が行える。また、この実施形態の階調補正は、元の二値画像22を生成した際のハーフトーンスクリーンがなくても実行することができる。
なお、以上の例は、検査チャート26aとして二値画像22そのものを用いるものであったが、その代わりに、図17に示すように、二値画像22の各ブロックのオン画素配置パターンのパッチ20aを、用紙搬送方向に沿って一列に所定の順序(例えばラスタ走査順など)並べた検査チャート130を用いるようにすれば、ラインセンサ5aの代わりに、読取範囲の狭いより安価なADCセンサ5を用いることもできる。なお、図17において、パッチ20a内に示した「Bkij」の表記は、二値画像におけるi行j列のブロックのドットパターンであることを示している。
また、二値画像22の全ブロックに対応したパッチ20aを含んだ検査チャートを用いる代わりに、各入力階調値Cinごとに、そのCinにおける異なったオン画素配置パターンのパッチのみを含んだ検査チャートを用いるようにしても、同様の階調補正が可能である。
[実施形態3]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、印刷対象の二値画像22を生成した装置が用いたハーフトーンスクリーンの情報を取得し、その情報を用いて階調補正を行う。以下、その詳細を説明する。
本実施形態に係る装置構成を図18に示す。図18において、図1に示した構成要素と同じ機能を果たす構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。この実施形態において、上記第1の実施形態と異なるのは、制御部10bの二値画像の階調補正時の制御処理内容と、その制御処理内容を実現するに当たって記憶部20上に作成される各種データ38〜42であり、その他の部分は上記第1の実施形態と同じでよい。
また、本実施形態での制御部10bの二値画像の階調補正時の処理手順を図19に示す。図に示すように、本実施形態では、印刷装置1の制御部10bは、印刷対象の二値画像22のデータと共に、その二値画像22を生成する際に用いたスクリーンセットを規定するスクリーンデータ38を取得する(S50)。例えば、ハーフトーン処理を行う装置やソフトウエアが、処理結果である二値画像22とスクリーンデータ38とを1つのファイルや1つのアーカイブファイルに詰め込んで出力するようにすれば、一般ユーザでも、そのファイル又はアーカイブファイルをネットワーク経由や可搬型媒体により印刷装置1に入力するという簡単な操作で、それら両方の情報を印刷装置1に供給できる。
スクリーンデータ38としては、例えばスクリーン成長マトリクスの情報を用いることができる。スクリーン成長マトリクスは、ハーフトーンセル内の各画素が、階調値Cinが1つずつ増えるに従ってどういう順番でオン状態(すなわち印刷されるドットとなった状態)に変わっていくかを示したマトリクスである。
図20に3×3画素のハーフトーンセルについてのスクリーン成長マトリクスの一例を示す。この例において、このマトリクス300の各画素に示した1〜9の番号は、Cinが各画素がオンになる順番を示している。このようなスクリーン成長マトリクスの情報が得られれば、それからハーフトーンセルのサイズも分かるし、各階調値Cinに応じたドットパターンも生成できる。
次に制御部10bは、図21に示すように、二値画像22をブロック102の単位に分割し(S52)、各ブロック102ごとに、そのブロック内のオン画素103の数から入力階調値Cinを求める(S54)。これは、第1の実施形態でのS12及びS14に似た処理であるが、1つ異なる点は、第1の実施形態では元の二値画像22の生成の際のハーフトーン処理とはまったく無関係に定めたブロックサイズ単位にブロック分割を行ったのに対し、本実施形態では二値画像22生成時のハーフトーンセルのサイズをブロックサイズとして採用した点である。ハーフトーンセルのサイズはスクリーンデータ38から分かる。ブロックサイズがハーフトーンセルのサイズなので、第1実施形態や第2実施形態の場合とは異なり、同じCin値のブロックならば、オン画素配置パターンは原理上まったく同じものとなる。このS54の処理により、ブロックを1画素とする多値画像24が生成される。
次に制御部10bはスクリーンデータ38に基づき、入力階調値Cinが0%以上100%以下の範囲で、何段階かCinについてオン画素の配置パターンを生成し、それら各パターンのパッチを含んだ検査チャートのデータを生成し(S56)、その検査チャートを中間転写体ベルト4に画像形成する(S58)。この検査チャートは、二値画像22のスクリーン構造を印刷する際の印刷装置1の階調再現特性を求めるためのものであり、精度のよい再現特性カーブが得られるようCinの段階数は十分に密にする。検査チャートの形態は、図5に示したチャート130と同様のものとなる。
次に制御部10bは、形成された検査チャートの各パッチ20の読取結果をADCセンサ5から取得し、その読取結果の信号から各パッチの印刷濃度Dout を求め、求めたDout の値を当該パッチの階調値Cinと対応づけてCin-Dout対応関係データ40に登録する(S60)。S60の処理により、図22に示すように、二値画像22のスクリーン構造を印刷する際の印刷装置1の階調再現カーブ60が求められる。
制御部10bは、更にCin0%と100%のパッチについてのDout 値に基づき、ΔDリニアやΔEリニアなどの規則に従って階調再現の目標カーブ50を決定する(S62)。そして、階調再現カーブ60と目標カーブ50を用いて、周知の方法により階調値の補正を行う。この補正を簡単に説明すると、図22に示したように、ある階調値Cin1 に対応した補正値Cin1'を求めるには、そのCin1に対応する目標カーブ50上の点の濃度Dout1 を求め、階調再現カーブ60上でそのDout1を得るのに必要な階調値Cin1'を求めればよい。そして印刷対象の多値画像の画素値がCin1で あれば、それを補正値Cin1'に変換して印刷することで、目標カーブ50に従った印刷濃度を得ることができる。各階調値Cinに対し、そのように求めた補正値Cin' を登録したものが、よく知られる階調補正LUT(ルックアップテーブル)42である(S64)。
階調補正LUT42が完成すると、制御部10bは、多値画像24の各画素の値をそのLUT42に従って補正する(S66)。これにより階調補正がなされる。そして、その補正結果の多値画像を、スクリーンデータ38が示すスクリーンによりハーフトーン処理する(S68)。このハーフトーン処理により得られる二値画像は、印刷装置1の階調再現特性に合わせて階調補正が施されたものとなっている。制御部10bは、S68で生成された二値画像をレーザドライバ12に供給して印刷処理を行う(S70)。
このように、本実施形態では、二値画像22の作成元からスクリーンデータ38を得ることで、二値画像22のスクリーン構造を維持したまま、印刷装置1に合わせた階調補正を行うことができる。
以上の第3の実施形態では、スクリーンデータ38としてスクリーン成長マトリクスの情報を二値画像22の作成元から得たが、これは1つの例である。この代わりに、S56で生成するのと同様の、各階調値Cinのパッチを配列した検査チャートの二値画像データを二値画像22の作成元から取得し、制御部10bがこの検査チャートの二値画像データを解析して各Cinに対応するスクリーンパターンを求め、求めた情報をスクリーンデータ38として用いるようにしてもよい。この場合、例えば、検査チャートの二値画像データに対し適切なサイズの平均値フィルタを適用することで平均階調値(もちろんこの平均は多値で行う)が求められるので、これにより各パッチを区別し、その各パッチの階調値Cinを求めることができる。またこの場合、ハーフトーンセルのサイズの情報は二値画像22の作成元から取得していないが、業界で一般的に用いられるハーフトーンセルのサイズのものよりも大きいサイズをハーフトーンセルとして、検査チャートの各パッチからこのサイズの領域をスクリーンパターンとして切り出せば、比較的誤差の少ないスクリーンパターンを得ることができる。
以上に例示した実施形態はあくまで一例に過ぎず、本発明の範囲内で様々な変更が可能である。例えば、検査チャートは中間転写体ベルトではなく、感光体に形成するようにしてもよいし、用紙に印刷するようにしてもよい。
第1の実施形態における印刷装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態において、二値画像データに対し階調補正を行う際の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 ブロックごとの入力階調値の求め方を説明するための図である。 二値画像から生成された多値画像のデータ内容を模式的に示す図である。 検査チャートの例を示す図である。 対応関係データのデータ内容の例を示す図である。 適正露光強度の求め方を説明するための図である。 入力階調値Cinに対する適正露光強度の関係の例を示す図である。 二値画像の各ブロックごとの適正露光強度のマップの例を示す図である。 検査チャートとその読取方式の別の例を示す図である。 第2の実施形態における印刷装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態において二値画像データに対し階調補正を行う際の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 補正Cin値の算出過程を説明するための図である。 補正Cin情報のマップの例を示す図である。 微小ドットパターンによる二値画像のブロックの補正処理を説明するための図である。 微小ドットパターンによる二値画像のブロックの補正の別の例を示すための図である。 第2実施形態における検査チャートの別の例を示す図である。 第3の実施形態における印刷装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態において二値画像データに対し階調補正を行う際の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 スクリーン成長マトリクスの例を示す図である。 ブロック分割と多値化を説明するための図である。 階調補正パラメータの求め方を説明するための図である。
符号の説明
1 印刷装置、2 感光体、3 現像器、4 中間転写体ベルト、5 ADCセンサ、6 一次転写部、7 二次転写部、8 用紙搬送路、9 定着部、10 制御部、12 レーザドライバ、14 露光装置、16 帯電器、20 記憶部、22 二値画像、24 多値画像、26 検査チャート、28 対応関係データ、29 露光制御データ。

Claims (13)

  1. 電子写真方式の印刷装置であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、
    多値化手段が求めた入力階調値のうちの異なる複数の入力階調値の各々に対応するブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、
    印刷装置が備える露光器の露光強度を段階的に変えながら、各露光強度ごとに、その露光強度での露光により検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各入力階調値に対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることにより、露光強度と入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める検査手段と、
    検査手段により求められた露光強度と入力階調値と印刷濃度との対応関係に基づき、入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすようにするための適正露光強度を入力階調値ごとに求める露光強度決定手段と、
    印刷対象の二値画像データを印刷する際の露光強度を制御する手段であって、該二値画像データの各ブロックを、露光強度決定手段で求めた当該ブロックの入力階調値に対する適正露光強度で露光するように制御する露光制御手段と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記検査チャート生成手段は、各入力階調値ごとに、当該入力階調値に該当する全てのブロックのオン画素配置パターンを含んだ検査チャートデータを生成し、
    前記検査手段は、前記所定媒体上に形成されたオン画素配置パターンごとに、露光強度と入力階調値と印刷濃度との対応関係を求め、
    前記露光強度決定手段は、オン画素配置パターンごとに、そのオン画素配置パターンについての入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすようにするための適正露光強度を各入力階調値ごとに求め、
    前記露光制御手段は、該二値画像データの各ブロックを、前記露光強度決定手段で求めた当該ブロックのオン画素配置パターンに対する適正露光強度で露光するように制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 電子写真方式の印刷装置であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、
    多値化手段が求めた各ブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、
    印刷装置が備える露光器の露光強度を段階的に変えながら、各露光強度ごとに、その露光強度での露光により検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることにより、各ブロックの露光強度と印刷濃度との対応関係を求める検査手段と、
    検査手段により求められた各ブロックの露光強度と印刷濃度との対応関係に基づき、各ブロックの入力階調値に対する印刷濃度が所定の目標関係を満たすようにするための適正露光強度をブロックごとに求める露光強度決定手段と、
    印刷対象の二値画像データを印刷する際の露光強度を制御する手段であって、該二値画像データの各ブロックを、露光強度決定手段で求めた当該ブロックに対する適正露光強度で露光するように制御する露光制御手段と、
    を備える印刷装置。
  4. 電子写真方式の印刷装置であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、
    各ブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、
    生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取り、各ブロックについての入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める第1検査手段と、
    各階調補正量に対応するランダムな補正ドットパターンを含んだ補正用画像データを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された補正用画像における各階調補正量に対応する補正ドットパターンの領域の印刷濃度を読み取り、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係を求める第2検査手段と、
    各ブロックごとに、前記第1検査手段が求めた該ブロックの入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすために増加又は削減すべき印刷濃度の補正量を求め、その印刷濃度の補正量に対応する補正ドットパターンの階調補正量を第2検査手段で求めた対応関係から求める補正量計算手段と、
    印刷対象の二値画像データのブロックごとに、補正量計算手段で求めた階調補正量に対応したランダムな補正ドットパターンを該ブロックのオン画素配置パターンに追加又は削減することにより二値画像データの補正を行う画像補正手段と、
    を備え、画像補正手段で補正された二値画像データを用いて印刷を行う印刷装置。
  5. 電子写真方式の印刷装置であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求める多値化手段と、
    多値化手段が求めた入力階調値のうちの異なる複数の入力階調値の各々に対応するブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、
    生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各入力階調値に対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取り、入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める第1検査手段と、
    各階調補正量に対応するランダムな補正ドットパターンを含んだ補正用画像データを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された補正用画像における各階調補正量に対応する補正ドットパターンの領域の印刷濃度を読み取り、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係を求める第2検査手段と、
    各入力階調値ごとに、前記第1検査手段が求めた入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすために増加又は削減すべき印刷濃度の補正量を求め、その印刷濃度の補正量に対応する補正ドットパターンの階調補正量を第2検査手段で求めた対応関係から求める補正量計算手段と、
    印刷対象の二値画像データのブロックごとに、補正量計算手段で求めた該ブロックの入力階調値に対応したランダムな補正ドットパターンを該ブロックのオン画素配置パターンに追加又は削減することにより二値画像データの補正を行う画像補正手段と、
    を備え、画像補正手段で補正された二値画像データを用いて印刷を行う印刷装置。
  6. 前記補正ドットパターンは、誤差拡散方式により生成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の印刷装置。
  7. 電子写真方式の印刷装置であって、
    印刷対象の二値画像データの生成に用いられたスクリーンセットのデータを取得して記憶するスクリーン記憶手段と、
    印刷対象の二値画像データを前記スクリーンセットのハーフトーンセルと同じサイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求め、ブロックを画素とする多値画像を生成する多値化手段と、
    スクリーン記憶手段に記憶されたスクリーンセットのデータを用いて、該スクリーンセットにおける各入力階調値のスクリーンパターンを含んだ検査チャートデータを生成する検査チャート生成手段と、
    生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることで、スクリーン記憶手段に記憶されたスクリーンセットにおける入力階調値と印刷濃度との対応関係を求める検査手段と、
    検査手段が求めた入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすよう、各入力階調値に対応する補正階調値を計算する補正階調計算手段と、
    多値化手段で求められた多値画像の各画素の入力階調値を補正階調計算手段で求められた補正階調値へと補正し、それら各画素を各々の補正階調値に対応したスクリーンパターンによりハーフトーン処理することで、階調補正済みの二値画像データを生成する再二値化手段と、
    を備え、再二値化手段で生成された二値画像データを用いて印刷を行う印刷装置。
  8. 印刷対象の二値画像データの生成に用いられたハーフトーンスクリーンにおける各入力階調値のスクリーンパターンのパッチが所定配列で並んだ検査チャートデータを受け入れ、この検査チャートデータの各入力階調値に対応するパッチのオン画素の配列から各入力階調値ごとのスクリーンパターンを求めて前記スクリーン記憶手段に登録するスクリーン登録手段、を更に備える請求項7記載の印刷装置。
  9. 電子写真方式の印刷装置における二値画像データの階調補正方法であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求め、
    求めた入力階調値のうちの異なる複数の入力階調値の各々に対応するブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成し、
    印刷装置が備える露光器の露光強度を段階的に変えながら、各露光強度ごとに、その露光強度での露光により検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各入力階調値に対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることにより、露光強度と入力階調値と印刷濃度との対応関係を求め、
    求められた露光強度と入力階調値と印刷濃度との対応関係に基づき、入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすようにするための適正露光強度を入力階調値ごとに求め、
    印刷対象の二値画像データを印刷する際の露光強度の制御において、該二値画像データの各ブロックを、当該ブロックの入力階調値に対する適正露光強度で露光するように制御する、
    ことを特徴とする階調補正方法。
  10. 電子写真方式の印刷装置における二値画像データの階調補正方法であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求め、
    求めた各ブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成し、
    印刷装置が備える露光器の露光強度を段階的に変えながら、各露光強度ごとに、その露光強度での露光により検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることにより、各ブロックの露光強度と印刷濃度との対応関係を求め、
    求められた各ブロックの露光強度と印刷濃度との対応関係に基づき、各ブロックの入力階調値に対する印刷濃度が所定の目標関係を満たすようにするための適正露光強度をブロックごとに求め、
    印刷対象の二値画像データを印刷する際の露光強度の制御において、該二値画像データの各ブロックを、当該ブロックに対する適正露光強度で露光するように制御する、
    ことを特徴とする階調補正方法。
  11. 電子写真方式の印刷装置における二値画像データの階調補正方法であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求め、
    各ブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成し、
    生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取り、各ブロックについての入力階調値と印刷濃度との対応関係を求め、
    各階調補正量に対応するランダムな補正ドットパターンを含んだ補正用画像データを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された補正用画像における各階調補正量に対応する補正ドットパターンの領域の印刷濃度を読み取り、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係を求め、
    各ブロックごとに、該ブロックの入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすために増加又は削減すべき印刷濃度の補正量を求め、その印刷濃度の補正量に対応する補正ドットパターンの階調補正量を、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係から求める、
    印刷対象の二値画像データのブロックごとに、求められた階調補正量に対応したランダムな補正ドットパターンを該ブロックのオン画素配置パターンに追加又は削減することにより二値画像データの補正を行い、
    補正された二値画像データを用いて印刷を行う、
    ことを特徴とする階調補正方法。
  12. 電子写真方式の印刷装置における二値画像データの階調補正方法であって、
    印刷対象の二値画像データを所定サイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求め、
    求めた入力階調値のうちの異なる複数の入力階調値の各々に対応するブロックのオン画素配置パターンを含む検査チャートデータを生成し、
    生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各入力階調値に対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取り、入力階調値と印刷濃度との対応関係を求め、
    各階調補正量に対応するランダムな補正ドットパターンを含んだ補正用画像データを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された補正用画像における各階調補正量に対応する補正ドットパターンの領域の印刷濃度を読み取り、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係を求め、
    各入力階調値ごとに、入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすために増加又は削減すべき印刷濃度の補正量を求め、その印刷濃度の補正量に対応する補正ドットパターンの階調補正量を、補正ドットパターンにおける階調補正量と印刷濃度との対応関係から求め、
    印刷対象の二値画像データのブロックごとに、該ブロックの入力階調値に対応したランダムな補正ドットパターンを該ブロックのオン画素配置パターンに追加又は削減することにより二値画像データの補正を行い、
    補正された二値画像データを用いて印刷を行う、
    ことを特徴とする階調補正方法。
  13. 電子写真方式の印刷装置における二値画像データの階調補正方法であって、
    印刷対象の二値画像データの生成に用いられたハーフトーンスクリーンのデータを取得し、
    印刷対象の二値画像データを前記ハーフトーンスクリーンのハーフトーンセルと同じサイズのブロック単位に分割し、ブロックごとに該ブロック中のオン画素数から該ブロックの入力階調値を求め、ブロックを画素とする多値画像を生成し、
    前記ハーフトーンスクリーンのデータを用いて、該ハーフトーンスクリーンにおける各入力階調値のスクリーンパターンを含んだ検査チャートデータを生成し、
    生成された検査チャートデータを所定媒体上に印刷し、該所定媒体上に印刷された検査チャートにおける各ブロックに対応するオン画素配置パターンの領域の印刷濃度を読み取ることで、スクリーン記憶手段に記憶されたハーフトーンスクリーンにおける入力階調値と印刷濃度との対応関係を求め、
    求めた入力階調値と印刷濃度との関係が所定の目標関係を満たすよう、各入力階調値に対応する補正階調値を計算し、
    前記多値画像の各画素の入力階調値をこの入力階調値に対応する補正階調値へと補正し、それら各画素を各々の補正階調値に対応したスクリーンパターンによりハーフトーン処理することで、階調補正済みの二値画像データを生成し、
    階調補正済みの二値画像データを用いて印刷を行う、
    ことを特徴とする階調補正方法。

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