JP2006072168A - 変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体及びその製造方法並びに袋体 - Google Patents

変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体及びその製造方法並びに袋体 Download PDF

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Abstract

【課題】 立体感のあるモアレが自在に変化して視認され得て、動きのある斬新なデザインを付与できて興趣性があって十分な立体的視覚効果を得ることができるシート体を提供する。
【解決手段】 この発明の、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体は、透光性材料で形成された第1シート3と、透光性材料または非透光性材料で形成された第2シート2とを備えてなり、前記第1シート3と前記第2シート2とは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて、両シート間に隙間4が形成されていると共に、前記第1シート3及び前記第2シート2に、光学的な干渉縞を生じるように表面処理が施されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体に関するものであり、該シート体は、例えば袋体、箱体、カバー、カーテン、テーブルクロス等の構成材料として好適に用いられる。
なお、この明細書において、「シート」の語は、シート及びフィルムの両方を含む意味で用いる。
従来、模様等を3次元立体的に視認させることのできる装飾シートとしては、例えばレンチキュラーレンズを用いたものが公知である(特許文献1参照)。しかしながら、レンチキュラーレンズの作成は生産性が悪く、量産化に不向きであるし、製品コストも高くつくという問題があった。
また、模様等を3次元立体的に視認させることのできる装飾シートとしては、上記構成以外に、厚みのある透明シートの表裏両面に所定ピッチで並行した縞様(線画)を設けた構成(特許文献2参照)や、透明性シートの一面に所定のピッチで繰り返された第1の模様を設け、透明性シートの他面に前記第1の模様と相似形状の第2の模様を設けた構成からなる装飾シート(特許文献3参照)が公知である。この構成によれば、立体感のあるモアレ模様が見る角度によって変化するものとなる。
特開2000−105559号公報(請求項1〜6) 特開平8−337100号公報(請求項1) 特開平11−189000号公報(請求項1)
しかしながら、上記特許文献2、3に記載の装飾シートでは、奥行き感のあるモアレ模様が見る角度によって変化するものの、同じ角度からはいつも同一の(常に一定の)モアレ模様を呈するものであるので、興趣性に劣っており視覚効果として不十分なものであった。
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、立体感のあるモアレが自在にかつ多様に変化して視認され得て、動きのある斬新なデザインを付与できて興趣性があって十分な立体的視覚効果を得ることができると共に、生産性が良好で低コストである、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体及びその製造方法並びに袋体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]透光性材料で形成された第1シートと、透光性材料または非透光性材料で形成された第2シートとを備えてなり、前記第1シートと前記第2シートとは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて、両シート間に隙間が形成されていると共に、前記第1シート及び前記第2シートに、光学的な干渉縞を生じるように表面処理が施されていることを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
[2]透光性材料で形成された第1シートと、透光性材料または非透光性材料で形成された第2シートとを備えてなり、前記第1シートに線画またはドットが印刷され、前記第2シートに線画またはドットが印刷され、前記第1シートと前記第2シートとは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて、両シート間に隙間が形成されていると共に、この重ね合わせ状態において前記第1シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向と、前記第2シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向とが相違するように又は一致するように配置されていることを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
[3]前記重ね合わせ状態において、前記第1シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向と、前記第2シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向とがなす角度が0°以上45°以下の範囲である前項2に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
[4]前記第1シート及び前記第2シートにおける線画またはドットの配置数は、2.54cm当たり10本(個)以上である前項2または3に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
[5]前記第1シートと前記第2シートとが外周縁部において接合されている前項1〜4のいずれか1項に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
[6]前記第1シート又は/及び前記第2シートの重ね合わせ面にエンボス加工が施されている前項1〜5のいずれか1項に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
[7]前記第1シート及び前記第2シートは、いずれも厚さ10〜200μmの熱可塑性樹脂フィルムからなる前項1〜6のいずれか1項に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
[8]前項1〜7のいずれか1項に記載のシート体を用いて構成されたことを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られる袋体。
[9]1枚のシートの一方の半体部に線画またはドットを印刷すると共に、同シートの他方の半体部に、前記一方の半体部の線画の軸線方向またはドットの配列方向と相違する方向に軸線方向が伸びる線画または配列方向が伸びるドットを印刷する印刷工程と、前記一方の半体部と前記他方の半体部との間の中間領域を折り線にして半折することによって両半体部同士を重ね合わせて半折体を得る半折工程と、前記半折体の外周縁部の少なくとも一部において前記両半体部を接合する接合工程とを包含することを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の製造方法。
[10]1枚のシートの一方の半体部の上面に線画またはドットを印刷すると共に、同シートの他方の半体部の上面に、前記一方の半体部の線画の軸線方向またはドットの配列方向と相違する方向に軸線方向が伸びる線画または配列方向が伸びるドットを印刷する印刷工程と、前記一方の半体部と前記他方の半体部との間の中間領域を折り線にして谷折りすることによって両半体部の印刷面同士を重ね合わせて半折体を得る半折工程と、前記半折体の外周縁部の少なくとも一部において前記両半体部を接合する接合工程とを包含することを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の製造方法。
[11]前記半折体の外周縁部の少なくとも一部において前記両半体部を接合する際に、一方の半体部の張力と他方の半体部の張力に差を設けた状態で接合する前項9または10に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の製造方法。
[1]の発明では、第1シート及び第2シートに、光学的な干渉縞を生じるように表面処理が施されているから、立体感のある光学的な独特のモアレ模様が視認されるものとなる。この時、第1シートと第2シートとは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて両シート間に隙間が形成されているから、本発明のシート体に手で触れたり、或いはシート体を湾曲、屈曲等すると、第1シートと第2シートは別々に動く上に、第1シートと第2シートの離間間隔が変化したりすることによって、立体感のあるモアレが自在にかつ多様に変化して視認されるものとなり、このように動きのあるこれまでにない斬新なデザインを付与することができて興趣性を顕著に増大できると共に十分な立体的視覚効果を現出させることができる。例えば、デザインの背景が水面、空、宇宙等の揺れ動く情景を強調したい場合や、花びら、鳥の羽等の揺れる動きを強調したい場合等に、本発明のシート体を用いれば視覚的効果として特に有効である。
[2]の発明では、第1シートに線画またはドットが印刷され、第2シートに線画またはドットが印刷され、第1シートと第2シートの重ね合わせ状態において第1シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向と、第2シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向とが相違するように又は一致するように配置されているから、立体感のある光学的な独特のモアレ模様が視認されるものとなる。この時、第1シートと第2シートとは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて両シート間に隙間が形成されているから、本発明のシート体に手で触れたり、或いはシート体を湾曲、屈曲等すると、第1シートと第2シートは別々に動く上に、第1シートと第2シートの離間間隔が変化したりすることによって、立体感のあるモアレが自在にかつ多様に変化して視認されるものとなり、このように動きのあるこれまでにない斬新なデザインを付与することができて興趣性を顕著に増大できると共に十分な立体的視覚効果を現出させることができる。例えば、デザインの背景が水面、空、宇宙等の揺れ動く情景を強調したい場合や、花びら、鳥の羽等の揺れる動きを強調したい場合等に、本発明のシート体を用いれば視覚的効果として特に有効である。
[3]の発明では、前記重ね合わせ状態において、第1シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向と、第2シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向とがなす角度が0°以上45°以下の範囲であるから、より立体感、奥行き感のあるモアレ模様を現出させることができる。
[4]の発明では、第1シート及び第2シートにおける線画またはドットの配置数は、2.54cm当たり10本(個)以上であるので、より強いモアレ模様を現出させることができる。
[5]の発明では、第1シートと第2シートとが外周縁部において接合されているから、第1シートと第2シートの間の隙間が過大になるのを防止できて十分にモアレ模様を現出させることができる利点がある。
[6]の発明では、第1シート又は/及び第2シートの重ね合わせ面にエンボス加工が施されているから、第1シートと第2シートの間の隙間を確実に確保することができる。
[7]の発明では、第1シート及び第2シートは、いずれも厚さ10〜200μmの熱可塑性樹脂フィルムからなるので、本発明のシート体に手で触れたり、或いはシート体を湾曲、屈曲等した際に、第1シートと第2シートはより別々に動きやすくなる上に、第1シートと第2シートの離間間隔がより大きく変化しやすく、これによって立体感のあるモアレがより一層多様に変化して視認されるものとなり、このように立体的視覚効果をさらに増大させることができる。また、厚さ10〜200μmの熱可塑性樹脂フィルムからなるので、光沢感も十分に得られる。
[8]の発明の袋体に手で触れたり、或いは袋体を湾曲、屈曲等すると、第1シートと第2シートは別々に動く上に、第1シートと第2シートの離間間隔が変化したりすることによって、立体感のあるモアレが自在にかつ多様に変化して視認されるものとなり、このように動きのあるこれまでにない斬新なデザインを付与することができて興趣性を顕著に増大できると共に十分な立体的視覚効果を現出できる袋体を提供することができる。
[9][10]の発明では、[2]〜[7]の発明に係るシート体を生産効率良く製造することができる。また、一方の半体部と他方の半体部との間の中間領域を折り線にして半折することによって両半体部同士を重ね合わせるので、両半体部相互の位置決めを精度高く行うことが可能となり、十分に立体感のあるモアレ模様を現出させることができる。なお、この[9][10]の発明において、一方の半体部への印刷と他方の半体部への印刷は同時に行っても良いし、或いは前後別々に行うようにしても良い。
更に[10]の発明では、一方の半体部と他方の半体部との間の中間領域を折り線にして谷折りすることによって両半体部の印刷面同士を重ね合わせるから、両印刷面がシート体の内部に存在するものとなり、これによって印刷が手等との接触によって摩耗して消失するようなことを効果的に防止でき、これにより耐久性に優れたシート体を製造することができる。
[11]の発明では、一方の半体部の張力と他方の半体部の張力に差を設けた状態で接合するから、第1シートと第2シートの間の隙間を十分に確保できるシート体を製造することができる。
この発明に係る、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の一実施形態(第1実施形態)を図1、2に示す。このシート体(1)は、透光性材料で形成された第1シート(3)と、透光性材料または非透光性材料で形成された第2シート(2)とを備えている。前記第1シート(3)と前記第2シート(2)は、外周縁部において相互に接合されて全周にわたって接合部(5)が形成されている。そして、前記接合部(5)で取り囲まれた中央領域では、前記第1シート(3)と前記第2シート(2)とは非接合状態で重ね合わせ状に配置されている。前記接合部(5)で取り囲まれた中央領域において、両シート(2)(3)間に部分的にまたは全体的に隙間(4)が形成されている(図2参照)。なお、図2において、(R)は接合領域、(S)は非接合領域をそれぞれ示す。また、前記第2シート(2)の上面(重ね合わせ面)(2a)にエンボス加工が施され、前記第1シート(3)の裏面(重ね合わせ面)(3a)にもエンボス加工が施されている(図2参照)。なお、図面ではエンボスの凹凸は図示せず省略した。
前記第1シート(3)及び前記第2シート(2)には、光学的な干渉縞(モアレ)が生じるように表面処理が施されている。このようなモアレが生じるように、本実施形態では、次のような構成が採用されている。即ち、図3(イ)に示すように前記第2シート(2)の上面に多数のドット(網点画)が印刷されると共に、図3(ロ)に示すように前記第1シート(3)の裏面に多数のドット(網点画)が印刷されている。前記第1シート(3)のドットの配列方向(N1 )と、前記第2シート(2)のドットの配列方向(N2 )とは相違するように又は一致するように(平行になるように)配置されている。本第1実施形態では、第1シート(3)のドットの配列方向(N1 )と、第2シート(2)のドットの配列方向(N2 )とがなす角度(鋭角)(β)は、0°以上45°以下の範囲に設定されている。
しかして、前記シート体(1)では、第1シート(3)にドットが印刷され、第2シート(2)にドットが印刷され、第1シート(3)と第2シート(2)の重ね合わせ状態において第1シート(3)のドットの配列方向と、第2シート(2)のドットの配列方向とが相違するように又は一致するように配置されているから、立体感のある光学的な独特のモアレ模様が視認されるものとなる。この時、第1シート(3)と第2シート(2)とは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて両シート(2)(3)間に隙間が形成されているから、本発明のシート体(1)に手で触れたり、或いはシート体(1)を湾曲、屈曲等すると、第1シート(3)と第2シート(2)は別々に動く上に、第1シート(3)と第2シート(2)の離間間隔が変化したりすることによって、立体感のあるモアレが自在にかつ多様に変化して視認されるものとなり、このように動きのあるこれまでにない斬新なデザインを付与することができて興趣性を顕著に増大できると共に十分な立体的視覚効果を現出させることができる。
更に、第1シート(3)の重ね合わせ面(3a)及び第2シート(2)の重ねあわせ面(2a)にエンボス加工が施されているから、第1シート(3)と第2シート(2)の間の隙間を十分に確保することができ、十分な変化、動きのある斬新なデザインを付与することができる。
この発明に係る、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の他の実施形態(第2実施形態)を図4、5に示す。このシート体(1)は、透光性材料で形成された第1シート(3)と、透光性材料または非透光性材料で形成された第2シート(2)とを備えている。前記第1シート(3)と前記第2シート(2)は、外周縁部において相互に接合されて全周にわたって接合部(5)が形成されている。そして、前記接合部(5)で取り囲まれた中央領域では、前記第1シート(3)と前記第2シート(2)とは非接合状態で重ね合わせ状に配置されている。前記接合部(5)で取り囲まれた中央領域において、両シート(2)(3)間に部分的にまたは全体的に隙間(4)が形成されている(図5参照)。なお、図2において、(R)は接合領域、(S)は非接合領域をそれぞれ示す。また、前記第2シート(2)の上面(重ね合わせ面)(2a)にエンボス加工が施され、前記第1シート(3)の裏面(重ね合わせ面)(3a)にもエンボス加工が施されている(図5参照)。なお、図面ではエンボスの凹凸は図示せず省略した。
前記第1シート(3)及び前記第2シート(2)には、光学的な干渉縞(モアレ)が生じるように表面処理が施されている。このようなモアレが生じるように、本実施形態では、次のような構成が採用されている。即ち、図6(イ)に示すように前記第2シート(2)の上面に線画が印刷されると共に、図6(ロ)に示すように前記第1シート(3)の裏面に線画が印刷されている。前記第1シート(3)の線画の配列方向(M1 )と、前記第2シート(2)の線画の配列方向(M2 )とは相違するように又は一致するように(平行になるように)配置されている。本第2実施形態では、第1シート(3)の線画の配列方向(M1 )と、第2シート(2)の線画の配列方向(M2 )とがなす角度(鋭角)(β)は0°以上45°以下の範囲に設定されている。
しかして、前記シート体(1)では、第1シート(3)に線画が印刷され、第2シート(2)に線画が印刷され、第1シート(3)と第2シート(2)の重ね合わせ状態において第1シート(3)の線画の配列方向と、第2シート(2)の線画の配列方向とが相違するように又は一致するように配置されているから、立体感のある光学的な独特のモアレ模様が視認されるものとなる。この時、第1シート(3)と第2シート(2)とは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて両シート(2)(3)間に隙間が形成されているから、本発明のシート体(1)に手で触れたり、或いはシート体(1)を湾曲、屈曲等すると、第1シート(3)と第2シート(2)は別々に動く上に、第1シート(3)と第2シート(2)の離間間隔が変化したりすることによって、立体感のあるモアレが自在にかつ多様に変化して視認されるものとなり、このように動きのあるこれまでにない斬新なデザインを付与することができて興趣性を顕著に増大できると共に十分な立体的視覚効果を現出させることができる。
更に、第1シート(3)の重ねあわせ面(3a)及び第2シート(2)の重ねあわせ面(2a)にエンボス加工が施されているから、第1シート(3)と第2シート(2)の間の隙間を十分に確保することができ、十分な変化、動きのある斬新なデザインを付与することができる。
なお、前記実施形態では、第1シート(3)の裏面にドットまたは線画が印刷されているが、特にこのような形態に限定されるものではなく、例えば第1シート(3)の上面にドットまたは線画が印刷されていても良いし、或いは第1シート(3)の内部にドットまたは線画が形成されていても良い。
また、前記実施形態では、第2シート(2)の上面にドットまたは線画が印刷されているが、特にこのような形態に限定されるものではなく、第2シート(2)が透光性材料からなる場合には、第2シート(2)の裏面にドットまたは線画が印刷されていても良いし、第2シート(2)の内部にドットまたは線画が形成されていても良い。但し、第2シート(2)が非透光性材料からなる場合には、第2シート(2)の上面にドットまたは線画が印刷されている必要がある。
なお、前記第1実施形態では、第1シート(3)にドットが印刷され、第2シート(2)にドットが印刷された構成を採用し、前記第2実施形態では、第1シート(3)に線画が印刷され、第2シート(2)に線画が印刷された構成を採用しているが、特にこのような組み合わせに限定されるものではなく、例えば第1シート(3)にドットが印刷され、第2シート(2)に線画が印刷された構成を採用しても良いし、或いは第1シート(3)に線画が印刷され、第2シート(2)にドットが印刷された構成を採用しても良い。この時、一方のシートのドットの配列方向と、他方のシートの線画の軸線方向とは相違するように又は一致するように配置する。
この発明において、前記第1シート(3)と前記第2シート(2)の重ね合わせ状態において、前記第1シート(3)の線画の軸線方向またはドットの配列方向と、前記第2シート(2)の線画の軸線方向またはドットの配列方向とがなす角度(鋭角)(β)は0°以上45°以下の範囲に設定されるのが好ましい。角度(β)が45°を超えると観察されるモアレ模様の立体感、奥行き感が不十分になるので好ましくない。中でも、第1シート(3)と第2シート(2)の重ね合わせ状態において、第1シート(3)の線画の軸線方向またはドットの配列方向と、第2シート(2)の線画の軸線方向またはドットの配列方向とがなす角度(β)は0〜10°の範囲に設定されるのが特に好ましい。
また、前記第1シート(3)における線画またはドットの配置数、前記第2シート(2)における線画またはドットの配置数は、いずれも2.54cm(1インチ)当たり10本(個)以上であるのが好ましい。2.54cm当たり10本(個)未満ではモアレ模様の出現強度が低下するので好ましくない。中でも、両シート(2)(3)における線画またはドットの配置数は、2.54cm(1インチ)当たり10〜500本(個)であるのがより好ましく、特に好ましい範囲は2.54cm(1インチ)当たり80〜200本(個)である。
また、前記ドットのシート(2)(3)における配置面積比率は0.5〜90%に設定するのが好ましく、特に好ましい範囲は0.5〜70%である。
なお、上記実施形態では、光学的な干渉縞(モアレ)が生じるように両シート(2)(3)に線画またはドットを形成しているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、前記第1シート(3)及び前記第2シート(2)に光学的な干渉縞を生じるように表面処理が施されていれば良い。このような表面処理としては、例えば凹凸加工等が挙げられる。
上記実施形態では、前記第1シート(3)と前記第2シート(2)とが外周縁部の全周にわたって接合された構成が採用されているが、特にこのような形態に限定されるものではなく、例えば、両シート(2)(3)が外周縁部における一部で接合された構成が採用されても良いし、或いは接合箇所が分散して点在した構成であっても良いし、或いはまた両シート(2)(3)が非接合状態で(接合箇所なし)重ねあわせ状に配置された構成が採用されても良い。
また、上記実施形態では、シート体(1)は、第1シート(3)と第2シート(2)とからなる構成であるが、これら(2)(3)を含んだ3枚以上のシートからなる構成を採用しても良い。この時、第1シート(3)及び第2シート(2)以外の他のシート(追加シート)は、光学的な干渉縞を生じるように表面処理が施されていても良いし、或いは該表面処理がされていなくても良い。
この発明において、前記第1シート(3)は透光性材料で形成されるが、この透光性材料としては、光を透過する素材であれば特に限定されず、例えば熱可塑性樹脂等の合成樹脂などが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂等が挙げられる。
また、第2シート(2)は透光性材料または非透光性材料で形成される。この透光性材料としては、前記第1シート(3)を構成する透光性材料として例示したものと同様の材料を例示できる。また、非透光性材料としては、顔料等を含有した非光透過性の熱可塑性樹脂、或いは紙、布(不織布等)、繊維シート、アルミニウム箔等を例示できる。
前記第1シート(3)及び前記第2シート(2)は、いずれも厚さ10〜200μmの熱可塑性樹脂フィルムからなるのが好ましい。このような構成を採用すれば、シート体(1)に手で触れたり、或いはシート体(1)を湾曲、屈曲等した際に、第1シート(3)と第2シート(2)はより別々に動きやすくなる上に、第1シート(3)と第2シート(2)の離間間隔がより大きく変化しやすく、これによって立体感のあるモアレがより一層多様に変化して視認されるものとなる。200μmを超えるとモアレの変化の多様性が十分でなくなるので好ましくない。一方10μm未満ではフィルム強度が低下して耐久性が不十分になるので好ましくない。
図7に、この発明のシート体(1)を用いて構成された袋体(10)の一実施形態を示す。この袋体(10)は、透光性材料で形成された第1シート(外側シート)(3)と非透光性材料で形成された第2シート(内側シート)(2)とが外周縁部において相互に接合されると共にこの接合部で取り囲まれた中央領域において両シート(2)(3)間に部分的にまたは全体的に隙間(4)が形成されてなるシート体(1)が、2枚前後に重ね合わせられてその左右両縁部が接合されてなるものである。(12)は、前記左右両縁部での接合により形成された貼合部であり、(11)は手提げ用開口部である。この袋体(1)では、透光性材料で形成された第1シート(3)が外側になるように配置されている。即ち、非透光性材料で形成された第2シート(2)が内側になるように配置されている(図7参照)。
前記第1シート(3)及び前記第2シート(2)には、光学的な干渉縞を生じるように表面処理が施されている。本実施形態では、光学的な干渉縞(モアレ)が生じるように、両シート(2)(3)に前述したようなドットが形成されている(勿論、前述したような線画であっても良い)。
即ち、図8に示すように、前記第2シート(2)の上面(重ね合わせ面)にドットが印刷されている。このドットの配列方向(N2 )は、第2シート(2)の長さ方向に対して角度αの傾きを有している。
また、図9に示すように、前記第1シート(3)の裏面(重ね合わせ面)にもドットが印刷されている。このドットの配列方向(N2 )は、第1シート(3)の上から5分の1までの領域においては、第2シート(2)の長さ方向に対して(γ−4)°の傾きを有している。また、第1シート(3)の上から5分の1から5分の2までの領域においては、ドットの配列方向(N2 )は、第2シート(2)の長さ方向に対して(γ−3)°の傾きを有している。また、第1シート(3)の上から5分の2から5分の3までの領域においては、ドットの配列方向(N2 )は、第2シート(2)の長さ方向に対して(γ−2)°の傾きを有している。また、第1シート(3)の上から5分の3から5分の4までの領域においては、ドットの配列方向(N2 )は、第2シート(2)の長さ方向に対して(γ−1)°の傾きを有している。また、第1シート(3)の上から5分の4から下縁までの領域においては、ドットの配列方向(N2 )は、第2シート(2)の長さ方向に対してγ°の傾きを有している。
また、図9に示すように、第1シート(3)の左から7分の1までの領域においては、5%の濃度になるようにドットが印刷されている(ドットのシートにおける配置面積比率が5%である)。また、第1シート(3)の左から7分の1から7分の2までの領域においては、10%の濃度になるようにドットが印刷されている。また、第1シート(3)の左から7分の2から7分の3までの領域においては、15%の濃度になるようにドットが印刷されている。また、第1シート(3)の左から7分の3から7分の4までの領域においては、20%の濃度になるようにドットが印刷されている。また、第1シート(3)の左から7分の4から7分の5までの領域においては、30%の濃度になるようにドットが印刷されている。また、第1シート(3)の左から7分の5から7分の6までの領域においては、40%の濃度になるようにドットが印刷されている。また、第1シート(3)の左から7分の6から右端までの領域においては、50%の濃度になるようにドットが印刷されている。
しかして、この袋体(10)では、第1シート(3)と第2シート(2)の重ね合わせ状態において第1シート(3)のドットの配列方向(N1 )と、第2シート(2)のドットの配列方向(N2 )とが相違するように配置されている上に、第1シート(3)におけるドットの配列方向(N2 )が第1シート(3)の長さ方向において段階的に変化するように構成され、且つ第1シート(3)におけるドットの濃度が第1シート(3)の幅方向において段階的に変化するように構成されているから、そもそも立体感があって且つ多様な種類のモアレ模様が視認されるものとなる。この時、第1シート(3)と第2シート(2)とは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて両シート(2)(3)間に隙間(4)が形成されているから、袋体に手で触れたり、或いは袋体を湾曲、屈曲等すると、第1シート(3)と第2シート(2)は別々に動く上に、第1シート(3)と第2シート(2)の離間間隔が変化したりすることによって、立体感のあるモアレが自在にかつさらに多様に変化して視認されるものとなり、このように様々な動きのあるこれまでにない斬新なデザインを付与することができて興趣性を顕著に増大できると共に優れた立体的視覚効果を現出させることができる。
この発明に係る、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体(1)は、上記のように袋体(かばん、バッグ、手提げ袋、食品の包材、衛生用品の包材、その他の物品の包材等を含む)の構成材料として好適であるが、その他に、紙箱の窓貼りフィルム、箱体、カバー、カーテン、テーブルクロス等の構成材料としても好適に用いられる。勿論、これら用途に用いられるものに特に限定されるものではない。
また、この発明では、例えば、花、鳥の羽、風景等の各種図柄などをモチーフにした画を線画印刷またはドット印刷により形成するようにしても良い。この場合、これらの図柄もモアレとして現出され、この図柄のモアレも、手で触れたり等すると、自在にかつ多様に変化して視認されるものとなる。
次に、この発明に係る、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体(1)の製造方法の好適例について説明する。
まず、1枚のシートを準備する。シートの素材としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を用いる。例えば、インフレーション、Tダイ等を用いて熱可塑性樹脂フィルムを得る。
前記1枚のシートの一方の半体部の上面(2a)に線画またはドットを印刷すると共に、同シートの他方の半体部の上面(3a)に、前記一方の半体部の線画の軸線方向またはドットの配列方向と相違する方向に軸線方向が伸びる線画または配列方向が伸びるドットを印刷する(印刷工程)。この時、一方の半体部への印刷と他方の半体部への印刷は同時に行っても良いし、或いは前後別々に行うようにしても良い。ただ、生産性の観点から、同時に行うのが好ましい。
本実施形態では、図10(イ)に示すように、1枚のシートの左半体部の上面(2a)に、前記図7に示す袋体の第2シート(2)に相当するドットを印刷する(図8参照)と共に、同シートの右半体部の上面(3a)に、同袋体の第1シート(3)に相当するドットを印刷する(図9参照)。
前記印刷方法としては、特に限定されるものではないが、例えばインクジェット印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等が挙げられる。
次に、図10(ロ)に示すように、前記一方の半体部と前記他方の半体部との間の中間領域を折り線(G)にして谷折りすることによって両半体部の印刷面(2a)(3a)同士を重ね合わせて半折体を得る(半折工程)。
次いで、前記半折体の外周縁部において前記両半体部を溶着接合する(接合工程)。この接合により前記接合部(5)が形成される。
この時、一方の半体部の張力と他方の半体部の張力に差異を設けた状態で接合するのが好ましい。これにより、第1シート(3)と第2シート(2)の間の隙間を十分に確保できるシート体(1)を製造することができる。
上記製造方法は、その一例を示したものに過ぎず、この発明に係る、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体(1)は、上記製造方法で製造されるものに特に限定されるものではない。
次に、この発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
厚さ30μmの透明な低密度ポリエチレンフィルムの左側の半体部の上面(2a)にドットをフレキソ印刷すると同時に右側の半体部の上面(3a)にもドットをフレキソ印刷した(図10(イ)参照)。
左側の半体部の上面には、白ベタ印刷をした後に前記図7に示す袋体の第2シート(2)に相当するドット(網点画)を印刷した(図8参照)。また、右側の半体部の上面には、前記図7に示す袋体の第1シート(3)に相当するドット(網点画)を印刷した(図9参照)。ドットの配置数は、約100個/2.54cm(1インチ)とした。
次に、三角板を有する半折機構付きのシール機を用いて、前記左側の半体部と前記右側の半体部との間の中間領域を折り線(G)にして谷折りし(図10(ロ)参照)、両半体部の印刷面(2a)(3a)同士を重ね合わせて半折体を得た後、該半折体の外周縁部において両半体部をシール接合した。次いで、サイドシール製袋機を用いて、図7に示すような袋体(10)に製袋した。
<実施例2>
前記フレキソ印刷の後に、前記左側の半体部の上面(2a)及び前記右側の半体部の上面(3a)に波状のエンボス加工を施すものとした以外は、実施例1と同様にして袋体(10)を得た。
<実施例3>
前記三角板を有する半折機構付きのシール機を用いて、半折体の外周縁部において両半体部をシール接合する際に、左側の半体部(第2シート)の張力を右側の半体部(第1シート)の張力よりも大きくした状態でシール接合するものとした以外は、実施例1と同様にして袋体(10)を得た。
<実施例4>
左側の半体部の上面(2a)にドット印刷(マゼンタとイエロー混合)により鳥の羽をモチーフにした模様をドット印刷すると共に、右側の半体部の上面(3a)における対応位置にドット印刷(マゼンタとシアン混合)により同様の鳥の羽をモチーフにした模様を印刷するものとした以外は、実施例1と同様にして袋体(10)を得た。
上記のようにして得られた各袋体について、下記評価方法に基づいて立体的視覚効果の評価を行った。
<変化するモアレにより得られる立体的視覚効果の評価方法>
各袋体を手で普通に触れ、その際のモアレ模様の変化の多様性等について下記判定基準に基づいて評価した。
(判定基準)
「◎」…モアレ模様の変化の多様性が特に大きく、動きも非常に大きい
「○」…モアレ模様の変化の多様性が大きく、動きも大きい
「×」…モアレ模様の変化の多様性が小さく、動きも小さい
この発明に係る、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体を示す平面図である。 図1におけるX−X線の断面図である。 (イ)は図1のシート体を構成する第2シートの拡大平面図、(ロ)は図1のシート体を構成する第1シートの拡大平面図である。 この発明の他の、変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体を示す平面図である。 図4におけるY−Y線の断面図である。 (イ)は図4のシート体を構成する第2シートの拡大平面図、(ロ)は図4のシート体を構成する第1シートの拡大平面図である。 この発明に係る袋体を示す斜視図である。 図7で用いたシート体を構成する第2シートの平面図である。 図7で用いたシート体を構成する第1シートの平面図である。 この発明に係るシート体の製造方法の説明図であり、(イ)は1枚のシートにドットを印刷した状態を示す斜視図、(ロ)は両半体部の間の中間領域を折り線にして谷折りしている途中状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…立体的視覚効果の得られるシート体
2…第2シート
2a…重ね合わせ面
3…第1シート
3a…重ね合わせ面
4…隙間
5…接合部
10…袋体
β…角度
M…線画の軸線方向
N…ドットの配列方向
G…折り線
R…接合領域
S…非接合領域

Claims (11)

  1. 透光性材料で形成された第1シートと、
    透光性材料または非透光性材料で形成された第2シートとを備えてなり、
    前記第1シートと前記第2シートとは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて、両シート間に隙間が形成されていると共に、前記第1シート及び前記第2シートに、光学的な干渉縞を生じるように表面処理が施されていることを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
  2. 透光性材料で形成された第1シートと、
    透光性材料または非透光性材料で形成された第2シートとを備えてなり、
    前記第1シートに線画またはドットが印刷され、前記第2シートに線画またはドットが印刷され、前記第1シートと前記第2シートとは、相互に少なくとも一部が非接合状態で重ね合わせ状に配置されて、両シート間に隙間が形成されていると共に、この重ね合わせ状態において前記第1シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向と、前記第2シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向とが相違するように又は一致するように配置されていることを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
  3. 前記重ね合わせ状態において、前記第1シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向と、前記第2シートの線画の軸線方向またはドットの配列方向とがなす角度が0°以上45°以下の範囲である請求項2に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
  4. 前記第1シート及び前記第2シートにおける線画またはドットの配置数は、2.54cm当たり10本(個)以上である請求項2または3に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
  5. 前記第1シートと前記第2シートとが外周縁部において接合されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
  6. 前記第1シート又は/及び前記第2シートの重ね合わせ面にエンボス加工が施されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
  7. 前記第1シート及び前記第2シートは、いずれも厚さ10〜200μmの熱可塑性樹脂フィルムからなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート体を用いて構成されたことを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られる袋体。
  9. 1枚のシートの一方の半体部に線画またはドットを印刷すると共に、同シートの他方の半体部に、前記一方の半体部の線画の軸線方向またはドットの配列方向と相違する方向に軸線方向が伸びる線画または配列方向が伸びるドットを印刷する印刷工程と、
    前記一方の半体部と前記他方の半体部との間の中間領域を折り線にして半折することによって両半体部同士を重ね合わせて半折体を得る半折工程と、
    前記半折体の外周縁部の少なくとも一部において前記両半体部を接合する接合工程とを包含することを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の製造方法。
  10. 1枚のシートの一方の半体部の上面に線画またはドットを印刷すると共に、同シートの他方の半体部の上面に、前記一方の半体部の線画の軸線方向またはドットの配列方向と相違する方向に軸線方向が伸びる線画または配列方向が伸びるドットを印刷する印刷工程と、
    前記一方の半体部と前記他方の半体部との間の中間領域を折り線にして谷折りすることによって両半体部の印刷面同士を重ね合わせて半折体を得る半折工程と、
    前記半折体の外周縁部の少なくとも一部において前記両半体部を接合する接合工程とを包含することを特徴とする変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の製造方法。
  11. 前記半折体の外周縁部の少なくとも一部において前記両半体部を接合する際に、一方の半体部の張力と他方の半体部の張力に差を設けた状態で接合する請求項9または10に記載の変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体の製造方法。
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