JPH1076076A - 変化するモアレ模様が見える装置 - Google Patents

変化するモアレ模様が見える装置

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JPH1076076A
JPH1076076A JP23450196A JP23450196A JPH1076076A JP H1076076 A JPH1076076 A JP H1076076A JP 23450196 A JP23450196 A JP 23450196A JP 23450196 A JP23450196 A JP 23450196A JP H1076076 A JPH1076076 A JP H1076076A
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JP
Japan
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pattern
oversheet
substrate
patterns
sheet
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JP23450196A
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Inventor
Tadashi Kasamatsu
正 笠松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の透過または反射によりモアレ模様を現出
することのできる装置であって、そのモアレ模様が装置
に加わる外力に応じて変化するものを提供する。 【解決手段】 表面に幾何学的な線状パターンを設けた
基材の上に、透明なシートの表面または裏面に基材のパ
ターンとは異なる線状パターンを設けたオーバーシート
を、それらの周縁の一部または全部において固定してな
り、基材およびオーバーシートの少なくとも一方を柔軟
な材料とすることにより、装置に加わる外力によって上
記2種のパターンの間の重なり角度および(または)距
離に関して少なくとも一部において変動が生じるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美麗な変化するモ
アレ模様が見える装置に関する。 本発明により現出す
るモアレ模様は、観察者と装置との位置関係はもとよ
り、装置の外力がひきおこす変形に伴って微妙に変化す
る、多彩なものである。
【0002】
【従来の技術】「モアレ模様」とは、微少な間隔で平行
する線や格子で構成される幾何学的な模様を重ね合わせ
たり、少しずらしたりしたときに、光の干渉によって生
じる縞模様のことであって、日常的には2枚のスダレや
網戸を重ねて透かして見たときに観察することができ
る。
【0003】発明者は、プラスチックのシートに関し
て、その付加価値を高めるための処理が、従来は着色、
蒸着、印刷、表面のツヤ消し処理、エンボス加工および
それらの組み合わせ、さらには積層材とすることなどに
止まっていたことに着目し、それ自体でモアレ模様が現
出するようなプラスチックシートとその製造方法を発明
し、すでに提案した。(特願平8−9622号) その発明のモアレ模様を現出するプラスチックシート
は、同一またはごくわずか異なる2種の幾何学的パター
ンをもつエンボス模様を、パターンをわずかにずらし
て、またはパターンの軸が1〜6°の範囲で傾いて重な
り合う位置関係にあるように、透光性をもったプラスチ
ックシートの一方の面に重ねて、または両方の面に分け
て施してなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチックシートはむろん、プラスチックシートと他の材
料との組み合わせに対しても適用でき、モアレ模様が美
麗に変化して見える、モアレ模様を現出する装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の変化するモアレ
模様が見える装置は、表面に幾何学的な線状パターンを
設けた基材の上に、透明なシートの表面または裏面に基
材のパターンとは異なる線状パターンを設けたオーバー
シートを、それらの周縁の一部または全部において固定
してなり、基材およびオーバーシートの少なくとも一方
を柔軟な材料とすることにより、装置に加わる外力によ
って上記2種のパターンの間の重なり角度および(また
は)距離に関して少なくとも一部において変動が生じる
ように構成した装置である。
【0006】
【発明の実施態様】本発明には、さまざまな態様が可能
である。 まず、基材は、透明であっても不透明であっ
てもよく、透明な場合は、透過光によりモアレ模様を見
ることができる。 この場合の基材は、透明なプラスチ
ックシートが適当である。 基材が不透明な場合は、反
射光によりモアレ模様を見ることができる。 この場合
の基材は、一般に紙または不透明なプラスチックシート
が適当であるが、そのほかに金属や木質の材料も任意に
使用できる。
【0007】上記のように、本発明の装置では基材およ
びオーバーシートの少なくとも一方を柔軟な材料とする
が、通常はオーバーシートを柔軟なもの、とくにプラス
チックシートで作るのが好都合である。 プラスチック
としては、熱可塑性のものであれば任意の材料が使用で
きるが、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、アクリル樹脂などが好適である。 適量の可塑剤を
加えた柔軟なポリ塩化ビニルは、透明で柔軟性が高く、
最適な材料である。
【0008】熱可塑性の材料でオーバーシートを形成す
る場合は、その裏面に、エンボスにより凹凸を形成し、
その谷の部分に帯状の着色層を設けることによりパター
ンを設けることが推奨される。 エンボスの断面は、プ
リズム状またはレンズ状のどちらでもよく、またそのほ
かの形状たとえば双曲線、対物線あるいはサインカーブ
をとることもできる。 エンボス加工に当たって、エン
ボスロールの山の部分に印刷インキを供給し、エンボス
と同時に凹部を着色する「谷染め」印刷を行なえば、オ
ーバーシートの成形とパターンの印刷とを一挙にするこ
とができる。
【0009】モアレ模様を現出するために必要な2種の
パターンの組み合わせは、先の発明で規定したように、
ともに実質的に並行で間隔がほぼ等しい多数の直線また
は曲線で形成されたパターンが2種、それらの直線また
は曲線が1〜6°の範囲内で傾いて重なり合っているも
のである。
【0010】このような条件が必ず満たされるパターン
の組み合わせは、2種のパターンの一方を、実質的に並
行で間隔がほぼ等しい多数の直線または曲線で形成し、
他方を、多数の同心円、一点から発する多数の放射線ま
たは一点に集中する渦巻線で形成することによって実現
する。
【0011】そのような例をいくつか挙げれば、まず図
1は、上段に示した等間隔の多数の同心円と等間隔の多
数の直線との重ね合わせにより、下段に示したモアレ模
様を現出する例である。 また図2は、上段に示した、
外側に向かって間隔が狭くなる多数の同心円と等間隔の
多数の直線との重ね合わせにより、下段に示したモアレ
模様を現出する例である。 さらに図3は、上段に示し
た、外側に向かって間隔が広くなる多数の同心円と等間
隔の多数の直線との重ね合わせにより、下段に示したモ
アレ模様を現出する例である。
【0012】続いて図4は、上段に示した、等間隔の多
数の同心円に放射状の線が加わったものと等間隔の多数
の直線との重ね合わせにより、下段に示したモアレ模様
を現出した例である。 そして図5は、上段に示した、
渦巻きと等間隔の多数の直線との重ね合わせにより、下
段に示したモアレ模様を現出した例である。 このよう
に、重ね合わせるパターンの一方が単純な等間隔の平行
線であっても、他方が異なれば、種々のモアレパターン
を現出することができる。
【0013】変化するモアレ模様が見える装置の具体例
を示せば、図6および図7にみるような、基材シート
(1)上にエンボス加工を施したプラスチックのオーバ
ーシート(2)を重ねたものがある。 図6はオーバー
シートの断面が多数のプリズム(22)を並べた形状で
あり、それらの谷の部分に谷染めインク(21)によ
り、多数の平行線からなるオーバーシートのパターンが
設けてある。 図7はオーバーシートの断面が多数のレ
ンズ(23)を並べた形状であり、この場合も、多数の
平行線からなるパターンが設けてある。
【0014】
【作用】一般に、モアレ模様は、2種のパターンが等間
隔の並行線である最も単純なものである場合、それら
が、45°以内の角度で傾いた状態で重なり合うときに
みられる。 前述のように、平行線が直線であるときに
は、角度にして互いに1〜6°の範囲で傾いて存在する
ことが、最も好都合である。 図面を示した上記の例に
おいては、モアレ模様の現出する条件が、パターンの重
なりのどこかで必ず満たされている。
【0015】重なりあったパターンは、基材とオーバー
シートとの少なくとも一方が柔軟な材料でできているか
ら、装置に加わる外力によって歪み、パターンの重なり
具合、具体的にいえば平行線の交差する角度とパターン
の距離との、一方または両方に変化が生じる。 その結
果、現出するモアレ模様もまた変化する。 基材へのオ
ーバーシートの固定は、装置の用途や使用態様に応じて
行なう。 たとえば、全周縁、一部の周縁、あるいはい
くつかの離れた点において行なう。 固定のあり方は、
いうまでもなく外力による変形の程度とあり方を決定
し、モアレ模様の変化のあり方に影響を与える。
【0016】モアレ模様の現出にはまた、2種のパター
ンの間に微小な距離が存在することが必要である。 前
記した「谷染め印刷」を行なえば、図6および図7に示
したように、オーバーシート上のパターンは、少なくと
も山の高さだけは基材表面のパターンから距離を保って
存在し、この条件が自動的に満たされる。 観察者から
モアレ装置を見る角度が変化すれば、プリズムやレンズ
のもつ光学的効果により、モアレ模様が変化する。
【0017】
【実施例】図6に示したプリズム型の断面形状で、ピッ
チ0.5mm、山の高さ0.2mmのオーバーシートを製
造した。 軟質ポリ塩化ビニルをTダイを通して溶融押
し出しし、厚さ0.3mm、幅500mmの可塑状態のシー
トとして、エンボスロールに供給した。 エンボスロー
ルは、ともに面長600mm、直径250mmの、プリズム
型ストランドをもった彫刻ロールとフラットロールとの
組であり、ロールの温度を約30℃に調節し、引取速度
5.0m/分で運転して上記プリズム型エンボスを施す
とともに、谷の部分に幅約0.01mmの並行な直線の
帯を黒インクで印刷した。
【0018】一方、基材として、白紙に黒インクで、図
1ないし図5に示した円形のパターンを印刷したものを
用意した。 これらに上記のエンボスシートを重ねて、
円の外周にそってヒートシールするとともに、プラスチ
ックシートを溶融切断した。これらのモアレ装置は、基
材とオーバーシートとの間に微小な間隙があり、かつオ
ーバーシートが柔軟で変形しやすいため、外力に応じて
変形し、モアレ模様が各図に示したものを基調としなが
らも、それから変化するものであった。
【0019】
【発明の効果】本発明により、変化するモアレ模様を現
出する装置が、プラスチックシート同士の組み合わせ
や、プラスチックシートと紙の組み合わせなどにより、
容易に与えられる。 この製品は、間仕切り、壁面の装
飾や種々の玩具を構成する要素となるほか、さまざまな
分野で利用できる。
【0020】とくに、エンボス加工によりオーバーシー
トのパターンを形成する態様にあっては、エンボス断面
形状を、プリズム型、レンズ型、函数曲線型など任意に
選択でき、それによって、さまざまな美観をもったモア
レ模様を現出できる。 また、シート自体の着色や金属
蒸着膜の形成を取り入れることにより、本発明で現出で
きるモアレ模様は、さらにバラエティを増すことができ
る。 外力による変形がひきおこすモアレ模様の変化
は、材料の選択と組み合わせ、基材とオーバーシートと
の固定のあり方によってさまざまに調整可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の変化するモアレ模様が見える装置に
ついて、基材とオーバーシートのパターンの組み合わせ
の一例を示す説明図。
【図2】 図1の変更態様を示す図。
【図3】 図1の別の変更態様を示す図。
【図4】 図1のさらに別の変更態様を示す図。
【図5】 図1のなおも別の変更態様を示す図。
【図6】 本発明の変化するモアレ模様を現出する装置
について、基材に重ねるオーバーシート形状を示す図で
あって、Aはエンボス側からみた平面図、Bはシート状
の基材に重ねたところを示す断面図。
【図7】 図6の変更態様を示す断面図。
【符号の説明】
1 基材(紙) 2 オーバーシート 21 谷染めインク(オーバーシートのパターン) 22 プリズム 23 レンズ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に幾何学的な線状パターンを設けた
    基材の上に、透明なシートの表面または裏面に基材のパ
    ターンとは異なる線状パターンを設けたオーバーシート
    を、それらの周縁の一部または全部において固定してな
    り、基材およびオーバーシートの少なくとも一方を柔軟
    な材料とすることにより、装置に加わる外力によって上
    記2種のパターンの間の重なり角度および(または)距
    離に関して少なくとも一部において変動が生じるように
    構成した、変化するモアレ模様が見える装置。
  2. 【請求項2】 オーバーシートを柔軟なプラスチック材
    料で製造した請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 基材が透明なプラスチックシートであっ
    て、透過光によりモアレ模様を見ることができる請求項
    1または2の装置。
  4. 【請求項4】 基材が紙または不透明なプラスチックシ
    ートであって、反射光によりモアレ模様を見ることがで
    きる請求項1または2の装置。
  5. 【請求項5】 オーバーシートの裏面に、エンボスによ
    りプリズム状またはレンズ状の凹凸を形成し、その谷の
    部分に帯状の着色層を設けることによりパターンを設け
    た請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 2種のパターンが、ともに実質的に並行
    で間隔がほぼ等しい多数の直線または曲線で形成された
    ものであり、それらの直線または曲線が、少なくとも一
    部において1〜6°の範囲内で傾いて重なり合っている
    請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 2種のパターンの一方が、実質的に並行
    で間隔がほぼ等しい多数の直線または曲線で形成され、
    他方が、多数の同心円、一点から発する多数の放射線ま
    たは一点に集中する渦巻線で形成される請求項1の装
    置。
JP23450196A 1996-09-04 1996-09-04 変化するモアレ模様が見える装置 Pending JPH1076076A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072168A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 The Pack Corp 変化するモアレにより立体的視覚効果の得られるシート体及びその製造方法並びに袋体
CN112991906A (zh) * 2021-02-25 2021-06-18 江苏大学 一种基于莫尔效应的温度标签、制备方法及其温度指示方法

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