JP2006070790A - フロートバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を増加させることなく、液体漏れ防止機能の向上を図ったフロートバルブを提供する。
【解決手段】 ケース本体10に設けられた開口部11を通じて燃料タンクの内部と外部との間で気体の行き来を可能にすると共に、フロート室R内の燃料の液面が一定以上上昇した場合には、弁体部21により開口部11を塞ぐことによって、燃料タンク内の燃料が燃料タンク外へ漏れてしまうことを防止するフロートバルブ1において、ケース本体10の側壁には、燃料タンク内において、フロート室R内外を連通して気体の通り道を形成する連通路12が設けられると共に、キャップ30Bには、燃料タンク内の燃料の飛沫Oが連通路12内に直接入り込むことを防止する障壁30Aが一体的に成形されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料タンクなどの液体タンクに設けられるフロートバルブに関するものである。
従来、自動車などに備えられる燃料タンクには、フロートバルブ(例えば、フューエルカットオフバルブ(FCV))が設けられている。このフロートバルブは、燃料タンク内の気圧上昇を防ぐために、燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガス(エバポ)を燃料タンク外に逃がす気体の通り道を備えている。また、このフロートバルブは、給油時や、車両が急旋回あるいは横転した時など、燃料の液面が高くなった場合においては、上記の気体の通り道を塞ぐことによって、燃料の流出を防止する機構を備えている。かかるフロートバルブにおいては、近年、未燃燃料の大気への放出をより低減させることを目的として、燃料タンクの内部に取り付けるタイプのものが増加する傾向にある。
図11を参照して、そのような従来例に係るフロートバルブについて説明する。図11は従来例に係るフロートバルブの模式的断面図である。図示のように、フロートバルブ100は、フロート室Rを有するケース本体101と、フロート室R内に設けられるフロート102と、ケース本体101の下側に取り付けられて、フロート室R内に入り込む燃料の流量を規制する絞りを有するキャップ103とを備えている。
そして、燃料タンクの内部に取り付けられるタイプのものにおいては、一般的に、図11に示すように、フロートバルブ100の底面側が、燃料タンク内に固定されるブラケット104に対して固定される。
また、ケース本体101には、フロート室Rの天井部に、燃料タンクの内部と外部との間で気体の行き来を可能にするための開口部101aが設けられている。この開口部101aにおいては、フロート室Rに臨む開口端面は、フロート102に設けられた弁体部102aの弁座として機能する。また、ケース本体101には、その側壁に、燃料タンク内において、フロート室Rの内外を連通して、フロート室Rの内部と外部との間で気体の行き来を可能とする連通路(貫通孔)101bが設けられている。そして、フロート102の上部には、ケース本体101に設けられた開口部101aの開口端面に着座することによって、開口部101aを塞ぐことを可能とする弁体部102aが設けられている。また、このフロート102は、燃料タンク内の燃料の液面位置に応じて上下動するように構成されている。
以上のように構成されたフロートバルブ100によれば、車両停止時や通常走行時においては、燃料タンク内の燃料の液面は低く、フロート102は下降した位置にあり、ケース本体101に設けられた開口部101aは開いた状態となる。そのため、燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガスは、燃料タンク外へと排出されるため、燃料タンク内の気圧が上昇してしまうことを防止できる。言い換えれば、燃料タンク内の気圧は、燃料タンク外の気圧と等しくなる。一方、給油時や、車両が急旋回あるいは横転した時などにおいて、燃料タンク内の燃料の液面がフロートバルブ100付近にて一定以上高くなると、フロート102は上昇して、フロート102に設けられた弁体部102aがケース本体101に設けられた開口部101aを塞ぐ。これにより、燃料が燃料タンクの外部に漏れることを防止することができる。なお、図11に示されたフロート102は、中心より左側は下降した状態(弁が開いた状態)が示され、右側は上昇した状態(弁が閉じた状態)が示されている。
ここで、車両が急旋回したときなど、燃料タンク内の燃料が激しく揺れた場合には、燃料の一部が飛沫となって燃料タンク内を飛散する。そのため、燃料の飛沫がケース本体101の側壁に設けられた連通路101bからフロート室R内に入り、液体のまま、ケース本体101に設けられた開口部101aから外へ飛び出してしまうことがある(図中矢印参照)。
従って、未燃燃料が大気へ排出されることをより一層抑制するためには、燃料の飛沫が燃料タンク外部へ液体のまま排出されることを防止する必要がある。そこで、図11中に点線で示すように、ケース本体101に設けられた連通路101bの周囲を覆って、燃料の飛沫が連通路101bからフロート室R内に飛び込むことを防止するための障壁105を、別途設けることも考えられる。しかしながら、このような障壁105を別途設けることは部品点数が増加してしまい、コストアップの原因となってしまう。
なお、関連する技術として、例えば、特許文献1,2に開示された技術がある。
特開2003−42024号公報 米国特許第5694968号明細書
本発明の目的は、部品点数を増加させることなく、液体漏れ防止機能の向上を図ったフロートバルブを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のフロートバルブは、
容器内の液体の液面位置に応じて上下動すると共に、上部に弁体部を有するフロートと、
該フロートを収容するフロート室と、該フロート室の天井部に設けられた、気体の通り道となる開口部とを有するケース本体と、
該ケース本体の下側に取り付けられると共に、フロート室内に入り込む液体の流量を規制する絞りを有するキャップと、を備え、
前記ケース本体に設けられた開口部を通じて前記容器の内部と外部との間で気体の行き来を可能にすると共に、前記フロート室内の液体の液面が一定以上上昇した場合には、前記弁体部により前記開口部を塞ぐことによって、前記容器内の液体が容器外へ漏れてしまうことを防止するフロートバルブにおいて、
前記ケース本体の側壁には、前記容器内において、フロート室内外を連通して気体の通り道を形成する連通路が設けられると共に、
前記キャップには、前記容器内の液体の飛沫が前記連通路内に直接入り込むことを防止する障壁が一体的に成形されていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、障壁によって容器内の液体の飛沫が連通路内に直接入り込むことを防止できるので、ケース本体に設けられた開口部が開口した状態であっても、当該飛沫がケース本体の外へ飛び出してしまうことを防止できる。また、この障壁はキャップに一体的に成形されているので部品点数が増加することもない。
また、前記キャップには、フロートバルブを前記容器内に取り付けるためのブラケットに嵌合する嵌合部が備えられていると良い。
これにより、フロートバルブをブラケットに嵌合させるだけで簡単に取り付けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、部品点数を増加させることなく、液体漏れ防止機能を向上させることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1〜図10を参照して、本発明の実施例に係るフロートバルブについて説明する。
<フロートバルブの全体構成>
特に、図1〜図7を参照して、本発明の実施例に係るフロートバルブ全体の構成について説明する。図1は本発明の実施例に係るフロートバルブの模式的断面図である。図2は本発明の実施例に係るロアケースの平面図である。図3は本発明の実施例に係るロアケースの正面図である。なお、図3は図2中矢印P方向から見た図に相当する。図4は本発明の実施例に係るロアケースの側面図である。なお、図4は図2中矢印Q方向から見た図に相当する。図5は本発明の実施例に係るロアケースの模式的断面図である。なお、図5は図2中AA断面に相当する。図6は本発明の実施例に係るロアケースの底面図である。図7(A)は本発明の実施例に係るブラケットの平面図であり、図7(B)は本発明の実施例に係るブラケットの模式的断面図である。なお、図7(B)は図7(A)のBB断面に相当する。
本実施例に係るフロートバルブ1は、自動車などに備えられる燃料タンク内に設けられる。より詳しくは、このフロートバルブ1は、燃料タンクの内壁面に固定されるブラケット40に対して固定される。
そして、このフロートバルブ1は、フロート室Rを有するケース本体10と、フロート室R内に設けられるフロート20と、ケース本体10の下側に取り付けられるキャップとしての機能を含むロアケース30とを備えている。
<<ケース本体>>
ケース本体10には一端が閉じた筒状(円筒状)の部分が備えられている。ただし、一端は後述のように完全に閉じている訳ではない。そして、この閉じた部分が上側となるように、ケース本体10は燃料タンク内に配設される。また、この筒状の部分における内部の中空部がフロート室Rとなる。更に、ケース本体10には、気体の通り道となる管部13が設けられている。この管部13には、例えばチューブ60が接続される(図9参照)。これにより、燃料タンクの内部と燃料タンクの外部(例えば、不図示のキャニスタ)とを結ぶ気体の通路が形成される。そして、フロート室Rの天井部には、フロート室R内と管部13の管内とを連通する開口部11が設けられている。この開口部11におけるフロート室Rに臨む開口端面はフロート室R内に向かって拡径するテーパ形状となっており、弁座として機能するように構成されている。
また、ケース本体10の側壁、つまり、上記筒状の部分には、燃料タンク内において、フロート室Rの内外を連通して気体の通り道を形成する連通路(貫通孔)12が設けられ
ている。この連通路12は、通常時において、燃料タンク内の燃料の液面よりも高くなるように、フロート室Rの天井近くに設けられている。
更に、ケース本体10の側壁における下端付近の外壁面側には、ロアケース30を係止により固定するための係止片14が設けられている。また、ケース本体10の側壁における内壁面側には、当該内壁面とフロート20との間に隙間を確保しつつ、フロート20が上下動する際にフロート20の横方向への位置規制を行うリブ15が設けられている。このリブ15により、フロート20は、上下動する際に、横方向にぶれることない。なお、このリブ15は周方向に所定の間隔で複数設けられている。
<<フロート>>
フロート20も一端が閉じた筒状(円筒状)の部分が備えられており、この閉じた部分が上側となるように、フロート20はフロート室R内に配置される。そして、フロート20の上端には、ケース本体10に設けられた開口部11を閉じたり開いたりすることのできる弁体部21が設けられている。この弁体部21は、開口部11に向かって先細りするテーパ形状となっており、開口部11の開口端面(弁座として機能するテーパ部)に着座することにより、開口部11を完全に閉じることができる。また、フロート20の内部には筒状のバネ受け22が設けられている。このバネ受け22内に、スプリングバネ23が装着される。このスプリングバネ23は、一端がフロート20の天井面に当接し、他端はロアケース30に当接する。
このスプリングバネ23は、フロート20の浮力を調整するために設けられる。すなわち、本実施例においては、フロート20は、樹脂材等により構成され、燃料タンク内の燃料(ガソリン等)よりも比重が大きい。そこで、スプリングバネ23によって、フロート20の重量よりも小さい荷重により、フロート20を開口部11に向けて付勢している。これにより、フロート20は、燃料の液面に浮揚した状態が維持される。従って、燃料の液面が高くなると、フロート20は上昇し、燃料の液面が低くなると、フロート20は下降する。このように、スプリングバネ23は、フロート20の浮力を調整することにより、フロート20を燃料の液面に浮揚させる機能を発揮する。
なお、図1に示されたフロート20は、中心より左側は下降した状態(弁が開いた状態)が示され、右側は上昇した状態(弁が閉じた状態)が示されている。
<<ロアケース>>
ロアケース30は、燃料の飛沫が、ケース本体10に設けられた連通路12から直接フロート室R内に入り込むことを防止するための障壁30Aと、ケース本体10の下側に取り付けられるキャップ30Bが一体成形されたものである。このロアケース30も、一端が閉じた筒状(略円筒状)の部分が備えられている。ただし、一端は後述のように完全に閉じている訳ではない。そして、この閉じた部分が下側となるように、ロアケース30はケース本体10の下側に取り付けられる。
障壁30Aは、円筒形状の部分で構成されており、ケース本体10に設けられた連通路12の付近を覆うように配置される。この障壁30Aは、その内径がケース本体10の円筒形状部分の外径よりも大きくなるように構成されている。これにより、障壁30Aとケース本体10との間には隙間ができ、連通路12が塞がれてしまうことはない。
キャップ30Bにも円筒形状の部分を有している。この円筒形状の部分における内径は、ケース本体10の円筒形状部分の外径と略同じとなるように設定されている。従って、キャップ30Bにおける円筒形状の部分は、ケース本体10の円筒形状部分に嵌るようになっている。障壁30Aの部分とキャップ30Bの部分との間は、テーパ形状の部分によ
り一体的に接続されている。
このキャップ30Bの円形の底面部分には、その中心を貫くように第1絞り孔31が設けられ、かつ、この第1絞り孔31の周囲に複数(ここでは4個)の第2絞り孔34が設けられている。これら第1絞り孔31及び第2絞り孔34によって、燃料の流量を規制しつつ、フロート室R内に燃料を導くことができる。従って、燃料が急激にフロート室R内に入り込むことを防止できる。また、障壁30Aの部分とキャップ30Bとの間のテーパ形状の部分には複数(ここでは4個)の貫通孔32が設けられており、障壁30Aとケース本体10との間の隙間に燃料が溜まってしまわないようにしている。
また、キャップ30Bの円筒形状部分の側壁には、ケース本体10に設けられた係止片14が係止される係止孔33が設けられている。更に、キャップ30Bの底面の外側部分には、ブラケット40を位置決めするための2つの突起から構成されるストッパ35と、ブラケット40に対して嵌合するための嵌合突起36が設けられている。この嵌合突起36は、下方向に伸びる部分と、外側に伸びる部分とを有している。また、キャップ30Bの底面の内側部分には、ケース本体10の円筒形状部分の先端が嵌り込む環状溝37と、上述したスプリングバネ23のバネ受けとして機能する凸部38が設けられている。
<<ブラケット>>
ブラケット40は、フロートバルブ1を燃料タンク内に取り付けるためのものである。このブラケット40は、フロートバルブ1のうち下端のロアケース30が嵌合される円形の台の部分と、フロートバルブ1を支えるための一対の支持部43とを備えている。この支持部43の端部には、燃料タンクの内壁面に溶接固定される被溶接部44が設けられている。
そして、ブラケット40のうち、円形の台の部分には、ロアケース30に設けられたストッパ35に位置規制される撓み性のある突出部41と、ロアケース30に設けられた嵌合突起36が嵌合される嵌合孔42が設けられている。この嵌合孔42は、嵌合突起36が出没自在となる大孔部42aと、嵌合突起36のうち、下方向に伸びる部分のみ通ることができ、外側に伸びる部分は通ることができないように構成された小孔部42bとから構成されている。
<フロートバルブの組み付け手順>
特に、図8を参照して、本発明の実施例に係るフロートバルブの組み付け手順について説明する。図8は本発明の実施例に係るフロートバルブの組み付け手順の説明図である。なお、図8においては、組み付け手順を分かり易くするために、ケース本体10とロアケース30については正面図で示し、ブラケット40については、その円形の台の部分のみを断面で示している。
まず、ロアケース30の開口端を上に向けて、ロアケース30内にフロート20を入れる。そして、ケース本体10を、その開口端が下向きとなるようにして、ロアケース30に嵌め込む。このとき、ケース本体10に設けられた係止片14を、ロアケース30に設けられた係止孔33に係止させる。このようにして、フロートバルブ1が組み立てられる。
そして、ロアケース30に設けられた嵌合突起36を、ブラケット40に設けられた嵌合孔42の大孔部42aに差し込んだ後に、ロアケース30を径方向(嵌合突起36が円の中心に向かう方向)にスライドさせる。すると、嵌合突起36はブラケット40に設けられた嵌合孔42の小孔部42bまで移動する。これにより、嵌合突起36と小孔部42bとの関係により、ロアケース30とブラケット40は上下方向と回転方向について位置
規制される。また、ブラケット40に設けられた突出部41は、上記のスライドの過程で、ロアケース30に設けられたストッパ35のうちの外側の突起によって一旦下方向に撓んだ後に再びもとの状態に戻り、当該突出部41はストッパ35を構成する2つの突起間に挟まった状態となる。そのため、これら突出部41とストッパ35との関係により、ロアケース30とブラケット40は径方向についても位置規制される。このようにして、ロアケース30とブラケット40は固定される。
以上のような手順によって、フロートバルブ1を組み立てることができ、更に、フロートバルブ1とブラケット40との組み付けを行うことができる。なお、上記の説明においては、フロートバルブ1を組み立てた後に、当該フロートバルブ1をブラケット40に組み付ける場合を説明した。ただし、先に、ロアケース30のみをブラケット40に組み付けた後に、ロアケース30に、フロート20及びケース本体10を組み立てても良い。
<燃料タンク内へのフロートバルブの取り付け>
特に、図9及び図10を参照して、燃料タンク内へのフロートバルブの取り付けについて説明する。図9は本発明の実施例に係るフロートバルブが燃料タンク内に取り付けられた状態を示す模式図である。図10は図9のうちCC断面の一部である。図10においては、燃料タンクとブラケットのみを示している。
上述のように、燃料タンク50の内壁面に、ブラケット40に設けられた被溶接部44が溶接される。これにより、ブラケット40が燃料タンク50の内部Tに固定される。これにより、ブラケット40に固定されたフロートバルブ1が燃料タンク50の内部Tに配設される。なお、図中、矢印Yは溶接された部分を示している。また、図9においては、フロートバルブ1のケース本体10に設けられた管部13に取り付けられたチューブ60の一部を示している。
<フロートバルブの動作説明>
上記のように構成されたフロートバルブ1の動作について説明する。燃料タンク内の燃料の液面位置が低い場合には、フロート20は下降した位置にあるので、フロート20に設けられた弁体部21は、ケース本体10に設けられた開口部11から離れている。そのため、開口部11は開口した状態となる。これにより、燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガス(エバポ)は、ケース本体10に設けられた連通路12,開口部11及び管部13を通じて、燃料タンク外へと排出される。従って、燃料タンク内の気圧が上昇してしまうことを防止できる。言い換えれば、燃料タンク内の気圧は、燃料タンク外の気圧と等しくなる。また、燃料タンク内の気圧の上昇を防止できることに伴い、給油時においては、蒸発燃料ガスが給油口から逆流して直接大気中に放出されることを防止できる。
なお、燃料タンク外の気体の通路に関しては、例えば、管部13に取り付けられたチューブ60により、キャニスタを介して内燃機関の吸気管(いずれも不図示)などに通じている。この点については、例えば、特開2003−214263号公報に開示されているように公知技術であるので、その説明は省略する。なお、キャニスタは、蒸発燃料ガスを吸着する機能を有するものである。
一方、給油時や、車両が急旋回あるいは横転した時などにおいて、燃料タンク内の燃料の液面がフロートバルブ1付近にて一定以上上昇すると、フロート20は上昇して、フロート20に設けられた弁体部21がケース本体10に設けられた開口部11を塞ぐ。これにより、燃料が燃料タンクの外部に漏れることを防止することができる。
<本発明の実施例に係るフロートバルブの優れている点>
車両が急旋回したときなど、燃料タンク内の燃料が激しく揺れた場合には、図1に示す
ように、燃料の一部が飛沫Oとなって、燃料タンク内を飛散する。本実施例においては、ロアケース30に、障壁30Aを設けたことにより、ケース本体10側に向かって飛散してきた飛沫Oを途中で遮ることができる。従って、飛沫Oがケース本体10に設けられた連通路12からフロート室R内に直接入り込むことを防止できる。従って、ケース本体10に設けられた開口部11が開口した状態であっても、燃料の飛沫Oが開口部11から直接フロート室Rの外へ飛び出してしまうことを防止できる。以上より、未燃燃料が大気へ排出されてしまうことを、より一層抑制することができる。
また、本実施例では、1部品であるロアケース30に、燃料の飛沫Oが直接フロート室R内に入り込むことを防止する機能を有する障壁30Aと、燃料の流量を規制しつつフロート室R内に燃料を導く機能を有するキャップ30Bが備えられている。すなわち、キャップ30Bに対して、障壁30Aを一体的に設ける構成を採用している。
従って、未燃燃料の大気への放出を抑制する効果を向上させつつ、部品点数が増加してしまうこともなく、コストアップを抑えることができる。
図1は本発明の実施例に係るフロートバルブの模式的断面図である。 図2は本発明の実施例に係るロアケースの平面図である。 図3は本発明の実施例に係るロアケースの正面図である。 図4は本発明の実施例に係るロアケースの側面図である。 図5は本発明の実施例に係るロアケースの模式的断面図である。 図6は本発明の実施例に係るロアケースの底面図である。 図7(A)は本発明の実施例に係るブラケットの平面図であり、図7(B)は本発明の実施例に係るブラケットの模式的断面図である。 図8は本発明の実施例に係るフロートバルブの組み付け手順の説明図である。 図9は本発明の実施例に係るフロートバルブが燃料タンク内に取り付けられた状態を示す模式図である。 図10は図9のうちCC断面の一部である。 図11は従来例に係るフロートバルブの模式的断面図である。
符号の説明
1 フロートバルブ
10 ケース本体
11 開口部
12 連通路
13 管部
14 係止片
15 リブ
20 フロート
21 弁体部
22 バネ受け
23 スプリングバネ
30 ロアケース
30A 障壁
30B キャップ
31 第1絞り孔
32 貫通孔
33 係止孔
34 第2絞り孔
35 ストッパ
36 嵌合突起
37 環状溝
38 凸部
40 ブラケット
41 突出部
42 嵌合孔
42a 大孔部
42b 小孔部
43 支持部
44 被溶接部
50 燃料タンク
60 チューブ
O 飛沫
R フロート室

Claims (2)

  1. 容器内の液体の液面位置に応じて上下動すると共に、上部に弁体部を有するフロートと、
    該フロートを収容するフロート室と、該フロート室の天井部に設けられた、気体の通り道となる開口部とを有するケース本体と、
    該ケース本体の下側に取り付けられると共に、フロート室内に入り込む液体の流量を規制する絞りを有するキャップと、を備え、
    前記ケース本体に設けられた開口部を通じて前記容器の内部と外部との間で気体の行き来を可能にすると共に、前記フロート室内の液体の液面が一定以上上昇した場合には、前記弁体部により前記開口部を塞ぐことによって、前記容器内の液体が容器外へ漏れてしまうことを防止するフロートバルブにおいて、
    前記ケース本体の側壁には、前記容器内において、フロート室内外を連通して気体の通り道を形成する連通路が設けられると共に、
    前記キャップには、前記容器内の液体の飛沫が前記連通路内に直接入り込むことを防止する障壁が一体的に成形されていることを特徴とするフロートバルブ。
  2. 前記キャップには、フロートバルブを前記容器内に取り付けるためのブラケットに嵌合する嵌合部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のフロートバルブ。
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