JP2006069474A - 車載用近接スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】 省電力化を図ることができ、かつ、確実に検出対象物を検出することができる車載用近接スイッチを提供する。
【解決手段】 複数の発光パルスで構成される送信ブロックを作成し、この送信ブロックに応じた光を発光素子から送信する。検出対象物が受光素子の検出範囲外にある時には送信ブロックを周期T2で送信する(待機時)。一方、検出対象物が受光素子の検出範囲内に入り、受光素子が検出対象物にて反射した光を受信した場合、送信ブロックを周期T2よりも短い周期T3で送信する(検出時)。そして、受光素子から入力される受信ブロックを構成する複数の受光パルスとしきい値とに基づき、車室内照明を点灯または消灯する。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数の発光パルスで構成される送信ブロックを作成し、この送信ブロックに応じた光を発光素子から送信する。検出対象物が受光素子の検出範囲外にある時には送信ブロックを周期T2で送信する(待機時)。一方、検出対象物が受光素子の検出範囲内に入り、受光素子が検出対象物にて反射した光を受信した場合、送信ブロックを周期T2よりも短い周期T3で送信する(検出時)。そして、受光素子から入力される受信ブロックを構成する複数の受光パルスとしきい値とに基づき、車室内照明を点灯または消灯する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、発光素子から発せられた光が検出対象物に当たると共に、検出対象物からの反射光を検出することで、検出対象物がスイッチに触れることなく車室内照明を点灯または消灯させることができる車載用近接スイッチに関する。
従来の近接スイッチとして、電磁波や超音波または静電容量式といったセンサのほか、人体から発せられる熱線を検出する焦電センサ、光源から光を照射して検出対象からの反射光を捉える反射式センサなどを採用したものが広く知られている。これらセンサのうち反射式センサを採用することで、手洗器等の水洗器への給水を自動で制御できる給水制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この給水制御装置は、投光素子と受光素子とを有する感知部と、この感知部からの感知信号に基づいて給水を制御する給水制御部と、を備えて構成されている。このような給水制御装置では、複数のパルスで構成される送信ブロックが投光素子にて所望の周期で送信される。そして、その送信ブロックが例えば人の手などに反射して受光素子にて受信されると、その旨が給水制御部に出力される。
この後、受光素子の受信レベルを高めるため、給水制御部から感知部に指令が出され、投光素子に流れる投光電流(送信ブロックをなすパルスのレベル)が上げられる。これにより、反射体からの反射光強度が増すので、受光素子における検出レベルが上がる。こうして反射光が検出されると、給水処理が行われるようになっている。
以上のように、反射体を検出した際に投光素子の投光電流を増加させることで、反射体からの高い反射光強度を得ることができると共に、反射体からの反射光を確実に検出できる。なお、投光電流の増加は、反射体が完全に検出されなくなるまで継続される。
特開平5−156682号公報
車両の車室内にはルームランプ(照明)が設置されており、反射式センサを用いることでルームランプに触れずに照明を点灯または消灯することが考えられる。しかしながら、車両に従来の反射式センサを搭載するとなると、エンジンが作動していない場合には、車載バッテリから電源を供給することになるため、バッテリ電源を浪費してしまう。したがって、従来の反射式センサを車両に用いる場合、消費電力を低減しなければならず、一方で確実に検出対象を検出する必要がある。
本発明は、上記点に鑑み、省電力化を図ることができ、かつ、確実に検出対象物を検出することができる車載用近接スイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両の車室内照明の点灯または消灯を切り換え制御する制御回路(11)と、制御回路からの指令に基づき、複数の発光パルスで構成される送信ブロックを作成すると共に、その送信ブロックを出力する駆動回路(12)と、駆動回路から入力される送信ブロックに応じて光を発する発光素子(13a)と、検出対象物(OB)にて反射した光を受信すると共に、その光の強度に応じた電圧信号を複数の受光パルスで構成される受信ブロックとして出力する受光素子(13b)と、を備え、制御回路は、検出対象物が受光素子の検出範囲外にある時には送信ブロックを第1周期で送信するように駆動回路に指示し、検出対象物が受光素子の検出範囲内に入り、受光素子が検出対象物にて反射した光を受信した場合、送信ブロックを第1周期よりも短い第2周期で送信するように駆動回路に指示すると共に、受光素子から入力される受信ブロックを構成する複数の受光パルスとしきい値とに基づき、車室内照明を点灯または消灯するようになっていることを特徴としている。
このように、検出対象物を検出するための送信ブロックを第1周期で送信し(待機時)、例えば搭乗者の手を検出した時には、送信ブロックを第1周期よりも短い第2周期で送信する(検出時)。つまり、待機時または検出時に応じて送信ブロックを2段階の送信周期で送信する。これにより、待機時には送信ブロックを送信する周期が検出時よりも遅いため、車載用近接スイッチとしての省電力化を図ることができる。一方、検出時には待機時よりも送信ブロックを送信する周期を早めるため、車載用近接スイッチとしての応答性を損なうことなく、検出対象物を検出することができる。
また、検出対象物を検出した際には、送信ブロックの送信レベルを上げずに、受信ブロックを構成する複数の受光パルスとしきい値とを比較することで、受信ブロックが検出対象物からの信号であることを確実に検出することができる。これにより、車載用近接スイッチの誤作動を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、制御回路は、送信ブロックの発光パルスと同期して対となる受信ブロックの受光パルスの立ち上がりを計数するようになっており、複数の受光パルスが連続して立ち上がる数が第1所定数を上回る場合、送信ブロックを第1周期から第2周期で送信するように、駆動回路に指示するようになっていることを特徴としている。
このように、受信ブロックの各受光パルスの立ち上がりの数が連続して第1所定数を上回る時には、送信ブロックを第2周期で送信するようにする。これにより、例えば赤外線リモコンや他の発光源と検出対象物とを識別できる。したがって、受光素子の検出範囲内に検出対象物が存在することを検出できると共に、他の発光源との干渉による誤判定を回避することができる。
請求項3に記載の発明では、制御回路は、受信ブロックにおいて複数の受光パルスの立ち上がりがしきい値を連続して超える数が第2所定数を上回り、かつ、この受信ブロックが連続してカウントされる数が第3所定数を上回る場合、車室内照明を点灯または消灯するようになっていることを特徴としている。
このように、複数の受光パルスの立ち上がりがしきい値を連続して超える数が第2所定数を上回り、この受信ブロックが連続してカウントされる数が第3所定数を超えると車室内照明が点灯または消灯される。これにより、搭乗者が車室内照明を点灯または消灯したいという意志動作を確実に検出することができる。したがって、誤判定や誤作動を防止することができる。
請求項4に記載の発明では、制御回路は、送信ブロックを送信する周期を第1周期から第2周期に切り換えた時にカウントを開始するタイマを有しており、タイマがカウントする時間が所定時間Tを超えると、タイマをリセットすると共に、送信ブロックを第2周期よりも遅い第1周期で送信する指示を駆動回路に出力するようになっていることを特徴としている。
このように、検出時にタイマをセットする。これにより、所定時間T以内に上記の第3所定数をカウントできなかった場合には、タイマをリセットし送信ブロックを第2周期よりも長い第1周期で送信することで車載用近接スイッチとしての省電力化を図ることができる。なお、所定時間は、搭乗者が車室内照明を点灯または消灯したいという意志動作を十分に検出できる時間に設定される。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る車載用近接スイッチは、例えば車室内に設置されるものであり、搭乗者はこの車載用近接スイッチに触れなくても照明を点灯または消灯できるものである。また、車載用近接スイッチは、車両の車載バッテリから電源が供給されることで作動するようになっている。
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る車載用近接スイッチは、例えば車室内に設置されるものであり、搭乗者はこの車載用近接スイッチに触れなくても照明を点灯または消灯できるものである。また、車載用近接スイッチは、車両の車載バッテリから電源が供給されることで作動するようになっている。
図1は、本発明の一実施形態に係る車載用近接スイッチの全体構成図である。図1に示されるように、車載用近接スイッチとしての近接スイッチ部10は、後述する電源回路20を介して照明部30を点灯または消灯する機能を有するものであり、制御回路11と、駆動回路12と、発光素子13aと、受光素子13bと、増幅回路14と、を備えて構成されている。
制御回路11は、検出対象物OBを検出するための光を発光素子13aにてパルス送信すると共に、受光素子13bにて受信された検出対象物OBからの反射光を検出し、その反射光に基づき、照明部30の照明を点灯または消灯させる機能を有するものである。このような制御回路11は、CPUやメモリ等を有する周知のマイクロコンピュータ、上記パルス送信のためのタイマ等を備えた構成となっている。また、制御回路11は、待機時(検出対象物OBが存在しない場合)または検出時(検出対象物OBが存在する場合)の2段階に応じて発光素子13aから送信する送信パルスのパルス送信周期を決定する機能を有しており、その旨を駆動回路12に出力する。
駆動回路12は、制御回路11から入力されるパルス送信の指示を受けとり、その指示に基づき送信パルスを作成して発光素子13aに出力するものである。図2は、駆動回路12で作成される送信パルスのパルス波形を示した図である。図2(a)は発光パルス、図2(b)は待機時の送信の様子、図2(c)は検出時の送信の様子を示した図である。
図2(a)に示されるように、発光パルスは、パルス幅がTp[ms]、周期がTd[ms]で1パルスが構成され、その1パルスが複数個(例えば5パルス)連続されたものが1送信ブロックとされる。なお、周期Tdは例えば1ms、パルス幅Tpは例えば0.01msである。
そして、図2(b)に示されるように、待機時においては、送信ブロック長がT1(=5Td)、周期がT2(ms)で1送信インターバルが構成される。また、図2(c)に示されるように、検出時においては、送信ブロック長がT1(=5Td)、周期がT2よりも短いT3(ms)で1送信インターバルが構成される。なお、周期Tdを例えば1msとすると1送信ブロック長T1は5ms、周期T2は例えば48ms、周期T3は例えば12msである。また、周期T2は本発明の第1周期、周期T3は本発明の第2周期に相当する。
駆動回路12では、制御回路11の指令に基づき、上記のような送信パルスが待機時または検出時に応じて作成され、そのパルス信号が発光素子13aに出力される。
発光素子13aは、上記駆動回路12にて作成された送信パルスに応じて発光するものであり、例えば赤外光を発する発光ダイオードを備えて構成されている。また、受光素子13bは、発光素子13aから発せられた光が検出対象物OBにて反射した反射光を受信するものであり、例えばフォトダイオードを備えて構成されている。受光素子13bは、受信した反射波を電圧信号に変換し、この電圧信号を受信信号として増幅回路14に出力する。
この受光素子13bにおいては、受光素子13bの受光部分から200mm以内の範囲が検知距離となっている。このため、この検知距離の範囲に検出対象物OBである搭乗者の手などが入ると、検出対象物OBにて反射した光が受光素子13bにて検出されるようになっている。
増幅回路14は、受光素子13bから入力される受信信号を増幅するものであり、いわゆるアンプとしての機能を有する。増幅回路14は、受光素子13bから入力される受信信号を所望の増幅率で増幅し、その増幅した受信信号を制御回路11に出力する。
これら制御回路11、駆動回路12、発光素子13a、受光素子13b、増幅回路14が車載用近接スイッチとして構成され、例えば後述する電源回路20および照明部30のオン/オフ用スイッチとして車両に搭載される。
電源回路20は、後述する照明部30を駆動するものであり、制御回路11から指令を受けると、照明を点灯または消灯するための信号を照明部30に出力する。
照明部30は、車室内を照らす照明であり、ランプやケース等から構成される。この照明部30は例えば車室内の天井やルームミラーの近傍に設置され、電源回路20から入力される信号に基づき照明を点灯または消灯する。
次に、車載用近接スイッチが行う照明点灯消灯処理について、図3に示されるフローチャートを参照して説明する。図3は、照明点灯消灯処理の内容を表したフローチャートである。この処理は、制御回路11のCPUに記録されているプログラム、すなわち、照明点灯消灯プログラムにより実行されるものである。
ステップ100では、タイマがリセットされる。つまり、制御回路11に備えられたタイマがリセットされる。
ステップ101では、送信ブロックが周期T2で送信される。具体的には、送信ブロックを周期T2で送信する指示、すなわち待機時の送信パルスを送信する指示が制御回路11から駆動回路12に出力される。駆動回路12では、図2(b)に示される待機時の送信パルスが作成され、その待機時の送信パルス信号が発光素子13aに出力される。そして、発光素子13aにおいて、入力される待機時の送信パルスに応じた光が発せられる。
ステップ102では、受光パルス数が計数される。まず、ステップ101にて発光素子13aから光が発せられ、搭乗者の手などの検出対象物OBが受光素子13bの検知距離の範囲に入ると、検出対象物OBにて反射した光が受光素子13bにて検出される。受光素子13bにて検出された信号は受信信号とされて増幅回路14にて増幅された後、制御回路11に入力される。
図4は、制御回路11に入力される受信信号とその処理を示した図である。図4(a)は受信信号、図4(b)はタイマ信号、図4(c)は判定信号を示した図である。本実施形態では、制御回路11では送信ブロックの発光パルスと同期してほぼ対となる受信信号の波形の立ち上がりが計数される。したがって、図4(a)に示されるように、受信ブロックの受光パルスの立ち上がりの数が受光パルス数として計数される。なお、本ステップと同様に、以下のステップにおいて受信信号を処理する際には、発光パルスに対となる受光パルスの立ち上がりがモニタされる。
ステップ103では、受信ブロックにおいて受光パルスの立ち上がりが連続して第1所定数あるか否かが判定される。このように、連続して受光パルスが立ち上がっているか否かを判定することで、受光素子13bの検知距離の範囲内に搭乗者の手などがあると判定できる。なお、第1所定数とは、例えば3回である。
そして、受光パルスの立ち上がり数が連続して第1所定数を下回る場合、ステップ101に戻り、引き続き送信ブロックが周期T2で送信される。一方、受光パルスの立ち上がり数が連続して第1所定数を上回る場合、ステップ104に進む。
ステップ104では、タイマがセットされる。つまり、図4(b)に示されるように、制御回路11に備えられたタイマがONになり、時間がカウントされる。このタイマは、所定時間T(ms)をカウントするようになっている。なお、所定時間Tは、搭乗者が車室内照明を点灯または消灯したいという意志動作を十分に検出できる時間に設定され、例えば1secである。
ステップ105では、送信ブロックが周期T3で送信される。具体的には、ステップ101と同様に、送信ブロックを周期T3で送信する指示、すなわち検出時の送信パルスを送信する指示が制御回路11から駆動回路12に出力される。駆動回路12では、図2(c)に示される検出時の送信パルスが作成され、その検出時の送信パルス信号が発光素子13aに出力される。そして、発光素子13aでは、入力される検出時の送信パルスに応じた光が発せられる。
ステップ106では、タイマがタイムアップしたか否かが判定される。すなわち、制御回路11において、タイマが所定時間Tをカウントし終えたか否かが判定されることとなる。このように、タイムアップしたことを判定することで、誤操作があった場合、待機時の作動に戻す。そして、タイムアップしたと判定されるとステップ100に戻り、タイマがリセットされる。一方、タイムアップしていないと判定されると、ステップ107に進む。
ステップ107では、受信ブロックにおいて、しきい値を超える受光パルス数が計数される。具体的には、タイマがカウント開始された後に受信された受信ブロックの各受光パルスが、制御回路11に設定されているしきい値を超えた数が計数される。ここで、しきい値は、検出対象物OBが受光素子13bの操作判定距離(受光素子13bから150mmの位置)にあるときに受光素子13bにて検出される受信信号を増幅回路14にて増幅した電圧値に相当する。したがって、検出対象部OBが操作判定距離の範囲内にある場合には、受光パルスはしきい値を超えることとなる。
ステップ108では、受信ブロックにおいて受光パルスの立ち上がりが連続して第2所定数しきい値を超えたか否かが判定される。このように、受光パルスが連続してしきい値を超える数を計数することで、誤判定を防止している。
本ステップにおいて、受光パルスが連続してしきい値を第2所定数超えない場合、ステップ105に戻る。そして、引き続き受光パルス数が計数される。一方、受光パルスが連続してしきい値を第2所定数超える場合、ステップ109に進む。なお、第2所定数は、例えば3回である。
ステップ109では、受信ブロック数が計数される。つまり、受光パルスが連続してしきい値を第2所定数超える受信ブロックを1ブロックとしてカウントすることとし、本ステップを処理するごとに、受信ブロックの数がカウントされていく。ただし、本ステップでは、受光パルスが連続してしきい値を第2所定数超える受信ブロックが、連続してカウントされるようになっている。言い換えると、受信ブロックの数が連続してカウントされないと、検出対象物OBを検出してないとみなされ(誤判定防止)、これまでにカウントされた数はリセットされる。
ステップ110では、ステップ109でカウントされた受信ブロックの数が第3所定数を超えるか否かが判定される。これは、照明の点灯または消灯の目的に関係なく検出対象物OB以外のものが受光素子13bの操作判定距離の範囲に入った場合の誤判定を防止するためである。なお、第3所定数は、例えば3個である。
本ステップにおいてカウントされた受信ブロックの数が第3所定数を下回る場合、ステップ105に戻る。そして、タイマがタイムアップになるまで受光パルスが第2所定数しきい値を超える受信ブロック数のカウントが繰り返される。一方、受信ブロックのカウント数が第3所定数を超えると、ステップ111に進む。
ステップ111では、照明点灯消灯処理がなされる。具体的には、制御回路11において、照明部30の照明を点灯または消灯させる指示が判定信号として電源回路20に出力される。具体的には、図4(c)に示されるように、受信ブロックのカウント数が第3所定数を超えたことに伴いONの判定信号が作成され、この判定信号が制御回路11から電源回路20に出力されることとなる。
ここで、制御回路11には照明部30の照明が点灯または消灯している情報が入力されている。したがって、照明が点灯している場合、照明を消灯する判定信号が制御回路11から電源回路20に出力される。同様に、照明が消灯している場合、照明を点灯する判定信号が制御回路11から電源回路20に出力される。そして、電源回路20は、制御回路11から入力される指示に従って照明部30の照明を点灯または消灯させる。
以上のようにして、照明部30の照明が点灯または消灯される。ステップ111が終了すると、図3に示されるフローチャートは終了し、送信周期、タイマがリセットされて、再びフローチャートが開始されることとなる。
上記の処理は、検出対象物OBが搭乗者の手などであって、照明を点灯または消灯する意志がある場合の例を示しているが、検出対象物OBが必ずしも搭乗者の手である場合ばかりではない。例えば、受光素子13bの検知距離の範囲を物が横切った場合でも、反射光が受光素子13bにて検出される。このような誤操作があった場合、本実施形態で示される車載用近接スイッチでは、以下のような処理がなされることで、誤作動が防止されている。
図5は、誤操作の場合において、制御回路11に入力される受信信号とその処理を示した図である。図5(a)は受信信号、図5(b)はタイマ信号、図5(c)は判定信号を示した図である。まず、上記図3に示されるフローチャートに沿って処理が開始され、ステップ100〜106の処理がなされる。
この後、ステップ107では、図5(a)、図5(b)に示されるように、タイマがカウント開始された後の受信ブロックにおいて受光パルスの立ち上がりの数が計数され、その数が第2所定数を超えるとステップ109に進み、1カウントされる。この後、ステップ110に進むと、受信ブロックのカウント数が第3所定数に満たないため、ステップ105に戻る。
ところが、次の受信ブロックにおいては、受光パルスがしきい値を超えないため、ステップ107において受光パルスが連続して第2所定数を超えていないと判定され、ステップ105に戻る。これにより、先にステップ109にてカウントされた値もリセットされる。
そして、図5(a)に示されるように、受信ブロックがしきい値を超えない状態が続くと、図3に示されるステップ105〜108をタイマの時間分繰り返すこととなる。すなわち、受光素子13bを一瞬何かが横切った場合では、しきい値を超える受光パルスが検出されない。このため、図3に示されるフローチャートのステップ111に進むことができず、図5(c)に示されるように、照明部30の照明を点灯または消灯するための判定信号は生成されないのである。
したがって、図5(a)に示されるような誤作動を導く動きが車室内にあったとしても、タイマのカウント時間が過ぎれば、図3に示されるフローチャートのステップ100の処理に再び戻ることになる。ステップ100に戻るということは、近接スイッチ部10は待機時の作動を行うということである。こうして、近接スイッチ部10の誤作動を防止することができる。
以上、説明したように、本実施形態では、待機時と検出時において送信ブロックを送信する周期を切り換えると共に、受信ブロックを構成する受光パルスとしきい値とに基づき、車室内照明を点灯または消灯している。このように、待機時または検出時に応じて送信ブロックを2段階の送信周期で送信する。これにより、待機時には送信ブロックを送信する周期が検出時よりも遅いため、車載用近接スイッチとしての省電力化を図ることができる。一方、検出時には待機時よりも送信ブロックを送信する周期を早めるため、車載用近接スイッチとしての応答性を損なうことなく、検出対象物OBを検出することができる。
さらに、本実施形態では、複数の発光パルスの立ち上がりがしきい値を連続して超える数が第2所定数を上回り、かつ、この受信ブロックが連続してカウントされる数が第3所定数を超えると車室内照明を点灯または消灯している。これにより、搭乗者が車室内照明を点灯または消灯したいという意志動作を確実に検出することができると共に、誤判定や誤作動を防止することができる。さらに、例えば赤外線リモコンや他の発光源と検出対象物OBとを識別できるので、他の発光源との干渉による誤判定や誤作動を回避することができる。
また、制御回路11は、送信ブロックを送信する周期を周期T2から周期T3に切り換えたときにタイマにて所定時間Tをカウントする。これにより、所定時間Tを経過した場合には、タイマをリセットし送信ブロックを周期T3よりも長い周期T2で送信することで車載用近接スイッチとしての省電力化を図ることができる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態に示される車載用近接スイッチの構成は一例を示すものであって、これに限定されるものではない。同様に、図3に示されるフローチャートは、車載用近接スイッチの作動の一例を示すものであって、これに限定されるものではない。
上記第1実施形態に示される車載用近接スイッチの構成は一例を示すものであって、これに限定されるものではない。同様に、図3に示されるフローチャートは、車載用近接スイッチの作動の一例を示すものであって、これに限定されるものではない。
第1実施形態では、周期Td、パルス幅Tp、ブロック長T1、周期T2、周期T3、タイマの所定時間Tの具体的数値を上げたが、これらの数値は一例を示すものであって、これらの数値に限定されるものではない。
上記第1実施形態では、近接スイッチ部10のスイッチ機能を車室内の照明点灯に採用しているが、近接スイッチ部10の用途はこれに限るものではない。すなわち、スイッチの切り換えによって作動する負荷に近接スイッチ部10を接続して負荷のオン/オフを制御するようにしても良い。
上記第1実施形態では、複数の発光パルスの集合として1つの送信ブロックを構成し、送信ブロックを所定の長短周期(T2、T3)ごとに送信しているが、発光パルスの発光間隔を予め設定した周期に変動させ、受光処理もこれに同期させる方法を採用しても良い。このような方法によっても、車載用近接スイッチの省電力化を高めることができる。
また、第1実施形態では、検出対象物OBを検出したときの送信ブロックを周期T3で送信していたが、送信ブロックを送信する周期を予め設定した周期T1〜T3の間で多段階に変動させると共に、受光処理もこれに同期させる方法を採用しても良い。このような方法により、赤外線リモコンの操作などといった外乱光への耐性をより高めることができる。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。
10…近接スイッチ部、11…制御回路、12…駆動回路、13a…発光素子、
13b…受光素子、14…増幅回路、20…電源回路、30…照明部、
OB…検出対象物。
13b…受光素子、14…増幅回路、20…電源回路、30…照明部、
OB…検出対象物。
Claims (4)
- 車両の車室内照明の点灯または消灯を切り換え制御する制御回路(11)と、
前記制御回路からの指令に基づき、複数の発光パルスで構成される送信ブロックを作成すると共に、その送信ブロックを出力する駆動回路(12)と、
前記駆動回路から入力される送信ブロックに応じて光を発する発光素子(13a)と、
検出対象物(OB)にて反射した光を受信すると共に、その光の強度に応じた電圧信号を複数の受光パルスで構成される受信ブロックとして出力する受光素子(13b)と、を備え、
前記制御回路は、前記検出対象物が前記受光素子の検出範囲外にある時には前記送信ブロックを第1周期で送信するように前記駆動回路に指示し、前記検出対象物が前記受光素子の検出範囲内に入り、前記受光素子が前記検出対象物にて反射した光を受信した場合、前記送信ブロックを前記第1周期よりも短い第2周期で送信するように前記駆動回路に指示すると共に、前記受光素子から入力される前記受信ブロックを構成する前記複数の受光パルスとしきい値とに基づき、前記車室内照明を点灯または消灯するようになっていることを特徴とする車載用近接スイッチ。 - 前記制御回路は、前記送信ブロックの前記発光パルスと同期して対となる前記受信ブロックの前記受光パルスの立ち上がりを計数するようになっており、前記複数の受光パルスが連続して立ち上がる数が第1所定数を上回る場合、前記送信ブロックを前記第1周期から前記第2周期で送信するように、前記駆動回路に指示するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車載用近接スイッチ。
- 前記制御回路は、前記受信ブロックにおいて前記複数の受光パルスの立ち上がりが前記しきい値を連続して超える数が第2所定数を上回り、かつ、この受信ブロックが連続してカウントされる数が第3所定数を上回る場合、前記車室内照明を点灯または消灯するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車載用近接スイッチ。
- 前記制御回路は、前記送信ブロックを送信する周期を前記第1周期から前記第2周期に切り換えた時にカウントを開始するタイマを有しており、前記タイマがカウントする時間が所定時間Tを超えると、前記タイマをリセットすると共に、前記送信ブロックを前記第2周期よりも遅い前記第1周期で送信する指示を前記駆動回路に出力するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車載用近接スイッチ。
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