JP2006067355A - 録音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の録音装置は、ステレオ録音に際してステレオ感強調回路を搭載し、臨場感を出しているがマイクロフォンの近傍にノイズ源があるとノイズを強調してしまう可能性があり、またマイクロフォンとノイズ音源との位置関係に大きな制約がある。
【解決手段】本発明は、撮影時の周囲の音声に対して、通常は2つの指向性を有するマイクロフォン31,32から音声を取り込み、ステレオ音声処理回路37による臨場感が強調されたステレオ感強調処理を施した音声データを生成して録音し、その録音途中にノイズ音源からノイズ音が発生される場合には、発生する前に、ステレオ感強調処理からノイズ音源から離れた方の1つのマイクロフォン31を使用したノイズ低減処理に切り換えて録音を継続し、そのノイズ音が消滅したと共に、ステレオ感強調処理に戻すことにより、ステレオ感強調時におけるマイクロフォン配置の制約軽減が可能となる録音装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ一体型VTRに搭載する録音装置や電子カメラ用の録音装置やハードディスクを内蔵した録音装置などに係り、録音動作中にモータ等が発生するノイズ音を低減してステレオ録音を行う録音装置に関する。
一般に、ビデオカメラ等の撮像装置の筐体内には、撮影された映像と共に周囲の音声(音響)を録音するための録音装置が搭載されている。この録音装置は、1つのマイクロフォンによる簡易な構成のモノラル録音や、撮影時における周囲の臨場感を持たせるために2つの指向性マイクロフォンを用いたステレオ録音が用いられている。これらのマイクロフォン等からなる集音部は、装置筐体の外部に突出するように取り付けられている構成もあるが、撮像装置の小型化や携帯の便利さから装置筐体内の内蔵される構成が主流となってきている。
通常、動画を撮影する携帯型の撮像装置は、撮影された画像データのデータ量が大きいため、撮影と共に順次記録媒体に記録する方式が採用されており、記録媒体を駆動するためのモータ等を含む駆動機構が装置内に一体的に搭載されている。従って、撮影中にはモータや駆動機構が駆動していることとなり、発生する雑音が録音される音声に入り込み、聞き取りにくかったり、音声の質を下げる要因となっている。
そこで、例えば、特許文献1には、ビデオカメラ用集音装置において、機構系に起因する雑音が、小型ビデオカメラ筐体に内蔵されたノイズ参照マイクロフォンを用いて相関係数演算を行い、筐体内部の雑音の悪影響を少なくするビデオカメラ用集音装置が提案されている。
また、一般的なステレオ集音装置は、2つの指向性マイクを一定角度に設置し、集音方向によりステレオ感を生み出している構成であるため、小型のステレオマイクユニットを実現することは難しい。そこで例えば、特許文献2では、内蔵ステレオマイクロフォンにおいて、箱状のキャビネット構造と、遅延回路及びアッテネータを組み合わせることでステレオ感が与えられる構成が提案されている。
特許第2839815号公報 特許第2946638号公報
前述したような撮像装置において、ステレオ録音を行う場合には、ステレオ感強調回路を搭載しているため、マイクロフォンの近傍にノイズ源があるとノイズを強調してしまう可能性がある。
特に、「左右のマイクロフォン」と「ノイズ音源」の配置位置が対称でない場合、つまり、左右のマイクロフォンから同じ距離離れた位置にノイズ音源が配置されていなかった場合、ステレオ感強調回路がノイズ音源を強調してしまうという問題点が発生する。これを防止するためには、左右のマイクロフォンとノイズ音源とを対象に配置したり、さらに、ステレオ感強調処理を行う前の段階で必ずノイズ音源の低減処理を施したりする必要があり、低減処理回路を搭載することは回路規模の増大を招いている。
図8を用いて、従来技術による録音処理回路のブロック構成を一例に挙げて説明する。入力端201より入力されるノイズ参照信号N-inは、ノイズ音源に近接して設置された音声を集音する集音手段より得られた信号である。この信号をフィルタ202でノイズ低減したい周波数帯の信号のみを取り出す。このフィルタ202の出力を増幅器203,304でそれぞれ左右の音声信号207,208に適したゲインに調整し、遅延器205,206で左右の音声信号207,208に適した時間だけ遅延させる。これらの遅延器205,206からの出力を音声信号207,208から加減算器209,220を用いて所望のノイズ音を低減する。
加減算器209,210の出力は、ノイズ音が低減されており、加減算器211での左右信号の差分算出時にノイズ音の差分を抽出しない。加減算器211の出力はフィルタ212の部分で所望の周波数帯域として取り出され、増幅器213にて強調される。増幅器213の出力は加減算器214,215にて左右信号のステレオ感を強調する。この様に、ステレオ感を強調処理するには、前段にノイズ成分を強調しないための処理が必要であり、回路規模の増大になる。
また、「左右のマイクロフォン」から「ノイズ音源」を遠ざけて、且つ、位置を対称にすることは、近年の撮像装置の小型軽量化やデザインにより、大きな制約を与えられている。
そのためノイズ音を正確に除去するためには、ノイズ音を検出するための専用のマイクロフォンを配置しても良い。しかしながら左右のマイクロフォンとは別に、新たなマイクロフォンを配置することは、撮像装置の小型軽量化の要求に逆行するものであり、製造コストの上昇も招くこととなり、現実的ではない。
そこで本発明は、ノイズ音源に対するマイクロフォン配置の制約を軽減して、処理回路の共通化による小型化を図りつつ、適正なステレオ感強調処理が実現できる録音装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、音声の録音動作に際してノイズ音源となる被駆動部と、ステレオ音声を生成するために配置された2つの集音手段と、上記被駆動部を駆動中に録音動作を行う際に、上記被駆動部に近接して設置された音声を集音する第1の集音手段と、第1の集音手段よりもノイズ音源より遠い位置に配置された第2の集音手段から出力される音声信号に対して、第1の集音手段から得られるノイズ音成分の信号を用いて第2の音声信号のノイズ低減処理を行なうノイズ処理手段と、上記被駆動部を駆動させることなく録音動作を行う際に、前記ノイズ処理手段を用いて第1の集音手段により得られた音声信号と、第2の集音手段により得られた音声信号のステレオ感を強調する手段と、を有する録音装置を提供する。
この構成による録音装置は、通常の録音時には、2つの集音手段から音声を取り込み、臨場感が強調されたステレオ感強調処理を施した音声データを生成して録音し、その録音途中にノイズ音源からノイズ音が発生される場合には、発生する前にステレオ感強調処理からノイズ音源から離れた方の1つの集音手段を使用したノイズ低減処理に切り換えて録音を継続し、そのノイズ音が消滅したと共に、ステレオ感強調処理に戻し、ステレオ感強調時におけるマイクロフォン配置の制約が軽減される。
本発明によれば、「ステレオ感強調時におけるマイクロフォン配置の制約軽減」が可能となり、「ノイズ音源からマイクロフォンを遠ざける」必要性の減少により、マイクロフォン配置の制約が減少し小型化が可能になる。またノイズを検出用の専用マイクロフォンを配置する必要もないので撮影装置の小型化に寄与する。
さらに本発明では、ステレオ感強調処理時のフィルタブロック(回路、DSP等)とノイズ軽減処理時のフィルタブロック(回路、DSP等)を共通化することで、従来必要であったノイズ低減処理回路が省略でき、回路構成の規模を小さくすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明による第1の実施形態に係る、ステレオ録音可能な録音装置を搭載する電子カメラのブロック構成を示している。
この電子カメラは、大別して、撮影を行う撮像部1と、予め定められた制御プログラム等が記録される不揮発性メモリ2と、記録媒体3等に画像データや音声(音響)データを記憶させる記憶装置4と、画像データに対して圧縮又は伸長処理を行う圧縮/伸長回路5と、液晶ディスプレイ等の表示部6に撮影した画像又は記録媒体3の画像を表示させる表示制御回路7と、画像データフォーマットとしてA/D変換したデータを格納するSDRAM8と、カメラ電池9が装填されて各構成部位に電源を供給する電源部10と、電源部10の出力状態を監視し、カメラ電池9の残量を検知する電源モニタ11と、レリーズスイッチや電源スイッチ等の複数の操作スイッチを有し各種モード設定やレリーズを指示する操作部12と、周囲の音声を録音する音声入力部13と、録音された音声や音声指示等を発する音声出力部14と、バス15により接続され構成部位全体を制御する例えば、ASIC等からなるシステムコントローラ16とで構成される。
この構成について具体的に説明すると、まず、撮像部1は、被写体像を結像する撮像レンズ系21と、結像された被写体像を受光して光電変換により映像信号(各色成分信号)を生成するCCD等からなる撮像素子22と、撮像素子22を制御し出力された映像信号から画像データを生成する撮像回路23と、生成された画像データをA/D変換してデジタルデータ化するA/D変換回路24と、モータ26を含む移動機構を有し撮像レンズ系21におけるズーミングやフォーカス制御に伴うレンズ移動を行うレンズ駆動回路25と、で構成される。
不揮発性メモリ2は、半導体メモリ例えば、フラッシュメモリが好適し、システムコントローラ16が実行する各種処理に必要なプログラムデータを格納している。また、記録媒体3としては、所定幅の磁気テープからなるテープ媒体、光磁気ディスクや磁気ディスク等からなるディスク媒体又は、データの書き換え可能な半導体メモリを実装するスティック形状やカード形状を成す半導体メモリ媒体が想定される。
記憶装置4は、モータ駆動を伴い、記録媒体3に画像データや音声データを記憶させるための記録ヘッド(又は記録/再生ヘッド)とその駆動機構を有している。
圧縮/伸長回路5はSDRAM8から読み出された画像データ等に対して圧縮処理を施して記憶装置4へ転送する。また、記憶装置4から読み出されたデータに対して伸長処理を施して解凍する。
電源部10は、電池や専用又は汎用バッテリーが転送される構成を有している。電源モニタ11を備えることにより、電池残量や交換時期の示唆を行う。電源部10は、勿論、一般的な家屋や自動車に設けられたコンセントから電源ケーブルによる電源供給を行う機能も有している。
音声入力部13は、2本のマイクロフォンによる2系統のステレオ音声入力機能を有している。即ち、音声入力部13は、集音手段となる2本のマイクロフォン31,32と、それぞれに設けられるマイクアンプ33,34及びA/D変換回路35,36と、デジタル化された2つの音声信号から音声データを生成するステレオ音声処理回路37と、システムコントローラ16の指示に基づきステレオ音声処理回路37における処理方法等を制御する音声入力制御回路38とで構成される。
このように構成された音声入力部13は、マイクロフォン31,32が集音して生成したステレオ音声信号がマイクアンプ33,34により増幅される。さらに、A/D変換回路35,36によりデジタル化してステレオ音声処理回路37に入力される。ステレオ音声処理回路37は、システムコントローラ16の指令によって特性や機能設定が変更され、処理方法を適時変更しながら音声入力制御回路38ヘステレオ音声データを送信する。音声処理回路37は、後述するようにゲイン調整回路、フィルタ回路、遅延回路及び信号セレクト回路等により構成されている。システムコントローラ16は、SDRAM8へ音声データを一時的に格納し、画像データと同期を取りながら順次、記憶装置4へ転送して記録する。
また、音声出力部14は、システムコントローラ16の指令により撮影時にSDRAM8に一時的に記憶された音声データ又は記憶装置から音声データを受信する音声出力制御部41と、音声データをアナログ化するD/A変換回路42と、アナログ化された音声信号を増幅するスピーカアンプ43と、音声信号を音声として再生するスピーカ44とで構成される。
システムコントローラ16は、操作部12の入力指示に従って、音声入力部13,音声出力部14、表示制御回路7、モータ駆動回路25、撮像回路23をそれぞれ制御する。操作部12は、電子カメラヘの設定情報をシステムコントローラ16へ出力する。また、設定情報などは、システムコントローラ16によって表示部6にも表示が可能である。
図2及び図3を参照して、本実施形態におけるノイズ音除去の原理について説明する。図2は、電子カメラ等におけるノイズ音源となるレンズ駆動モータと音声入力部の2つのマイクロフォンの配置例を示している。
この配置例では、カメラ本体の正面における撮影レンズ系21の鏡筒51上方で左右に配置されるマイクロフォン31,32は、左右のマイクロフォン間の距離を広げることでステレオ感を生じさせる。
また、マイクロフォン32は、マイクロフォン31よりも鏡筒内に配設されるモータを含む移動機構の近傍であり距離L1を離れて配置される。また、マイクロフォン31は、マイクロフォン32よりも、レンズ駆動モータ26を含む移動機構から離れた距離L2の位置に配置されている。このような配置においては、撮影動作に伴うモータ駆動の際に、録音動作が行われると、マイクロフォン32の方がレンズ駆動モータ26から発生されるノイズ音を検出しやすい。
図3は、モータ駆動中に録音動作を実施した際に、各マイクロフォン31,32が検出する音声信号をそれぞれ示している。図3において、縦軸はノイズ信号の値、横軸は時間を示している。
このとき、マイクロフォン32のほうがモータに近いため、検出されるレンズ駆動モータのノイズ音のレベルVn1は、マイクロフォン31が検出するノイズ音のレベルVn2に比べて大きい。
図3に示すノイズ音源を点音源と仮定し、マイクロフォン32の検出した信号をS1(t)、マイクロフォン31の検出した信号をS2(t)とする。
マイクロフォン32の検出した信号S1(t)のノイズレベルVn1と、マイクロフォン31の検出した信号S2(t)のノイズレベルVn2の比は図2の距離L1,L2の比の2乗で表すことができる。即ち、ノイズ音源を点音源と仮定すると、音圧は距離の2乗で減衰するからである。
従って、ノイズ信号の距離による音圧の減衰値の係数Gvは、以下の式で求まる。
Figure 2006067355
信号S2(t)を低減するためには、信号S1(t)の位相を反転し、同じ振幅レベルの信号を生成し打ち消すことが可能である。従って、
S2(t)=S2(t)−S1(t)×Gv
とすることでノイズ成分を軽減することができる。
しかし、実際には、信号S2(t)は信号S1(t)より時間差Δt 遅れてマイクロフォンに到達するので
S2(t)=S2(t)−S1(t−Δt)×Gv
となる。時間差Δt はマイクロフォンのノイズ音源からの距離の差によって定まる。
図3に示すように、マイクロフォン31が検出するノイズ音波形N2と、マイクロフォン32が検出するノイズ音波形N1には、時間的なズレ即ち、時間差△tが生じている。この時間差△tは、音速vsとすると、△t=(L2−L1)/vsとして求めることができる。この時間差△tで定まるノイズ信号の時間的ズレは、マイクロフォン32の信号に対して、遅延処理を行うことで相殺できる。ノイズ音を除去する際には、この遅延処理も必要である。
本実施形態の録音装置におけるノイズ音を除去した録音の概念について説明する。
この録音装置における録音は、ノイズ音源(モータ)からノイズ音が発生するタイミング、即ち、モータ駆動回路25の駆動するタイミングに基づき、システムコントローラ16がステレオ感強調処理かノイズ低減処理かを選択する。つまり、システムコントローラ16は、ステレオ音声処理回路37に対して、ノイズ音源となるレンズ駆動モータ26が駆動しない場合には、ステレオ感強調処理を行わせる。
一方、レンズ駆動モータ26が駆動する場合、ステレオ音声処理回路37に対して、ノイズ低減処理を行わせる。このノイズ低減処理は、システムコントローラ16が例えば、ズームボタンを操作したときの信号を切り換え信号として利用して、ノイズ音源から近い方のマイクロフォン32の出力を利用して、ノイズ音源から遠い方のマイクロフォン31からの音声信号に対するノイズ低減処理を行う。即ち、マイクロフォン31,32によるステレオ録音から、マイクロフォン31のみによるモノラル録音に音声入力を切り換える。
また、図3(b)に示したように例えば、マイクロフォン31の音声信号においても、レンズ駆動モータ26によるノイズ音N2が含まれているため、後述するバンドパスフィルタ(BPF)やハイパスフィルタ(HPF)を用いてノイズ音を除去する。
図4(a)乃至(c)は、本実施形態における録音装置に搭載されるステレオ音声処理回路37の構成例を示す。ノイズ音を除去するステレオ音声処理回路37について具体的に説明する。
図4(a)に示すように、左側入力端61には、ノイズ音源に近接して設置された音声を集音する集音手段(マイクロフォン32)より得られた音声信号R-inが入力される。左側入力端61は、遅延器67、加減算器70及びセレクタ74(入力端a)を経て左側出力端75まで、それぞれ信号ラインにより接続されている。右側入力端62には、ノイズ音源より遠い位置に配置された集音手段(マイクロフォン31)から得られた音声信号L-inが入力される。右側入力端62は、遅延器68及び加減算器73を経て右側出力端76まで、それぞれ信号ラインにより接続されている。
右側入力端62に接続する信号ラインは分岐して、入力端bが0(無音信号)に設定されたセレクタ64の入力端aに接続される。左側入力端61に接続する信号ラインは分岐して、加減算器63の入力端の一端(−)に接続され、その他端(+)にはセレクタ64の出力端が接続される。セレクタ64の出力端はバンドパスフィルタ(BPF)65に接続されている。BPF65の出力端はゲイン調整部66に接続される。尚、BPF65は、ステレオ感強調処理時とノイズ低減処理時には通過させる周波数帯域を変更可能である。同様に、ゲイン調整部66においてもステレオ感強調処理時とノイズ低減処理時でゲイン設定を変更する。
このゲイン調整部66の出力端は、セレクタ69の入力端aと、遅延器71と、セレクタ72の入力端aに接続される。セレクタ69は、他方の入力端bが0(無音信号)に設定され、出力端が左側の信号ラインに設けられた加減算器70に接続される。遅延器71の出力端は、セレクタ72の他方の入力端bに接続され、出力端は右側の信号ラインに設けられた加減算器73に接続される。さらに、加減算器73の出力端に接続する右側の信号ラインは分岐して、左側の信号ラインに設けられたセレクタ74の入力端bに接続される。尚、波線で示す信号ラインは、モノラル出力時に使用するラインである。
このような構成において、図4(b)を参照して、ステレオ感強調処理時の接続関係について説明する。図4(b)は、前述した図4(a)における構成部位のうちのステレオ感強調処理時に駆動する構成部位を示しており、駆動しない構成部位を便宜上削除している。
ステレオ感強調処理時には、セレクタ64は音声信号Rを選択する。加減算器63は、セレクタ64からの信号と音声信号L-inとの差分をBPF65へ出力する。BPF65は、ステレオ感強調処理用に設定された所定の周波数帯域のみを通過させる。
BPF65の出力は、ゲイン調整部66へ入力され、ステレオ感強調処理用に設定されたゲイン設定値により調整される。
各信号ラインに設けられた遅延器67,68は、バンドパスフィルタ65で発生した遅延を吸収する。セレクタ69は、ゲイン調整66の出力信号を選択する。加減算器70は遅延器67の出力からセレクタ69の出力信号を減算する。セレクタ72は、ゲイン調整部66の出力を選択する。セレクタ74は加減算器70の出力を選択する。また、加減算器73は、遅延器68の出力とセレクタ72の出力を加算する。
ステレオ感強調処理を実行する際には、右側の音声信号Lと左側の音声信号Rに対して以下の式(1)に基づく処理が行われる。そして処理されたステレオ音声信号L-out,R-outが音声入力制御回路38へ出力される。式(1)は、
L-out=L-in+BPF(L−R)×gain
R-out=R-in+BPF(R−L)×gain …(1)
である。尚、2つのマイクロフォン31,32の音声信号の差分だけをステレオ感強調に用いてしまうと、マイクロフォン間の距離が小さくなればなるほど、左右の信号の遅延による強調効果が薄れる。セレクタ69は、入力端bにおける無音信号を選択する。加減算器70は遅延器67の出力からセレクタ69の出力信号を減算する。
遅延器71は、ノイズ音源の位相差を吸収するために、ゲイン(gain)調整部66の出力を遅延させる。セレクタ72は遅延器71の出力を選択する。加減算器73は遅延器68の出力とセレクタ72の出力を加算する。セレクタ74はノイズ低減処理時には加減算器73の出力を選択する。
ノイズ低減処理を実行する際には、右側の音声信号L-inと左側の音声信号R-inに対して、式(2)に基づく処理がなされる。そして、ステレオ音声信号としてL-outとR-outが音声入力制御回路38へ出力される。式(2)は、
L-out=R-in+BPF(−L)×gain
R-out=R-in+BPF(−L)×gain …(2)
である。モータ等のメカニカルなノイズ音は、高音域に重畳しやすく、2KHz〜3KHz程度にピークが現れる場合がある。近年のビデオカメラ等には集音時のサンプリング周波数は、可聴域をすべてカバーできるようなるほど、強調される効果が薄れる。音圧は距離の2乗に反比例して小さくなる。しかし反対に、小型化のために2つのマイクロフォンの音声信号の差分を強調しすぎると、ステレオ感強調が風雑音(ランダムノイズ)を強調させてしまうことがある。このような状況においては、バンドパスフィルタ(BPF)の代わりに、ハイパスフィルタ(HPF)を用いて風雑音(例えば、200Hz程度)を除去する必要がある。
次に、図4(c)を参照して、ノイズ低減処理時の接続関係について説明する。図4(c)は、前述した図4(a)における構成部位のうちのノイズ低減処理時に駆動する構成部位を示しており、駆動しない構成部位を便宜上削除している。
ノイズ低減処理時には、セレクタ64は入力端bにおける無音信号(01)を選択して、加減算器63へ出力する。加減算器63は、セレクタ64からの信号と音声信号L-inとの差分をバンドパスフィルタ(BPF)65へ出力する。BPF65は、ノイズ低減処理用に設定された所定の周波数帯域のみを通過させて、ゲイン調整部66へ出力する。このゲイン調整部66は、ノイズ低減処理用に設定されたゲイン設定値により調整される。各信号ラインに設けられた遅延器67,68は、BPF65やゲイン調整部66で生じる信号の遅延を吸収するために設けられている。近年、48KHz程度の高いサンプリング周波数が用いられるようになってきている。そのため、高音域にノイズ音が記録される場合があり、このノイズ音のみを取り出し除去しやすいようにBPFを設定する必要がある。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る電子カメラにおける動画記録及び録音について説明する。
まず、操作部の入力信号により電源スイッチ(図示せず)がオンされたことを検出するまで低消費動作状態で待機する(ステップS1)。電源スイッチがオンされ(YES)、電源供給が開始されると共に、カメラ電池の残量を検出し規定の閾値以上か否かを判別する(ステップS2)。この判別でカメラ電池の残量が規定の閾値以上であれば(YES)、初期化処理を実行する(ステップS3)。一方、カメラ電池の残量が閾値以下であれば(NO)、電池の残量が無いことを警告表示(ステップS4)、例えば、電池シンボルマークを点滅させる等を行い、電池交換を促しつつ、ステップS1に戻る。
上記ステップS3の初期化処理は、撮影レンズ系におけるレンズセットアップ処理や撮像回路23の初期化、音声入力部13の初期化、記憶装置4のマウント処理などを実施する。尚、ステレオ音声処理回路37は特に設定されていない場合には、通常、ステレオ感強調処理に設定される。
また、撮像回路23による現在取り込まれている画像を表示部6に表示させる。
次に、レリーズスイッチが操作されたか否かを判定する(ステップS5)。この判定でレリーズスイッチが操作されなければ(NO)、電源がオフされたか否かを判定する(ステップS6)。ここで電源がオフされなければ(NO)、ステップS5に戻り、レリーズスイッチが操作されることを待機する。一方、電源がオフされたならば(YES)ステップS1に戻る。
またステップS5において、レリーズスイッチが操作されたならば(YES)、音声録音を含む動画の撮影処理が実施される(ステップS7)。つまり、動画が記録されると共にステレオ感強調処理された周囲の音声が記録される。その後、撮影の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS8)。この判定で、撮影終了の指示は、例えば、レリーズスイッチのオフや記憶装置4における記録残量に基づき行われ、これらの終了要求検出により(YES)、撮影終了処理を行い(ステップS9)、ステップS5に戻り、次の撮影が行われるまで待機する。
一方、撮影を終了しないのであれば(NO)、操作スイッチによりズーム動作が指示されたか否かを判別する(ステップS10)。ここでズーム動作の要求がある場合には(YES)、ズーム駆動に先立ってシステムコントローラ16からの指示に基づき、音声入力制御回路38によりステレオ音声処理回路37が最適な設定条件のノイズ低減処理に切り換えられて、録音が継続される(ステップS11)。尚、最適な設定条件とは、撮影レンズ系の特徴毎に設定が変わる可能性があるためである。その他の駆動に対しても同様である。その後、撮影レンズ系21におけるズーム動作が実施される(ステップS12)。そして、ズーム動作が終了した後、ステレオ音声処理回路37はステレオ感強調処理に切り換えられる(ステップS13)。
ステレオ感強調処理に設定後、又はステップS10において、ズーム動作の要求がない場合には(NO)、システムコントローラ16にフォーカス駆動が要求されているか否かを判別する(ステップS14)。この判別で、フォーカス駆動の要求がある場合には(YES)、フォーカス駆動に先立ってシステムコントローラ16からの指示に基づき、音声入力制御回路38によりステレオ音声処理回路37が最適な設定条件のノイズ低減処理に切り換えられる(ステップS15)。その後、撮影レンズ系21におけるフォーカス動作が実施される(ステップS16)。そのフォーカス動作が終了した後、ステレオ音声処理回路37はステレオ感強調処理に切り換えられる(ステップS17)。
次に、取り込まれた映像信号(動画像)に対して、ホワイトバランス(WB)処理を施し(ステップS18)、所定の画像フレーム毎に動画データを記憶装置4へ書き込み、同様に音声データを動画データに同期させながら記憶装置4へ書き込む(ステップS19)。ステップS8に戻り、このような撮影及び記録(録音)を繰り返し行う。このステップS8において、撮影終了要求があった場合には、前述したように撮影終了処理を行い、記憶装置4への動画ファイルのクローズ処理や記憶装置4の記憶容量の残量計算等を行う。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、撮影時の周囲の音声に対して、通常は2つの指向性を有するマイクロフォンから音声を取り込み、臨場感が強調されたステレオ感強調処理を施した音声データを生成して録音し、その撮影途中にノイズ音源からノイズ音が発生される場合には、発生する前に、ステレオ感強調処理からノイズ音源から離れた方の1つのマイクロフォンを使用したノイズ低減処理に切り換えて録音を継続し、そのノイズ音が消滅したと共に、ステレオ感強調処理に戻すことにより、ステレオ感強調時におけるマイクロフォン配置の制約軽減が可能となる。
さらに、ノイズ音源から2つのマイクロフォンを共に遠ざける配置でなくとも、一方のマイクロフォンが遠ざける配置とすることにより、マイクロフォン配置の制約が減少し、さらに小型化が可能になる。また、ノイズ音を検出するための専用マイクロフォンを必要としないため、撮影装置の簡素化及び小型化及び低コスト化に寄与する。
さらに本実施形態では、ステレオ感強調処理時のフィルタブロック(回路及びDSP等)とノイズ軽減処理時のフィルタブロックを共通化しているため、従来必要であったノイズ低減処理回路が省略でき、回路構成の規模を小さくすることができる。
本発明による第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明による第2の実施形態に係る、ステレオ録音可能なハードディスク内蔵型の録音装置のブロック構成を示している。
この録音装置は、予め定められた制御プログラム等が記録される不揮発性メモリ81と、音声(音響)データを内蔵するハードディスクに記憶させる記憶装置82と、液晶ディスプレイ等の表示部83に操作ガイドや動作状態を表示させる表示制御回路84と、電池85が装填されて各構成部位に電源を供給する電源部86と、電源部86の出力状態を監視し、電池85の残量を検知する電源モニタ87と、録音スイッチや電源スイッチ等の複数の操作スイッチを有し各種モード設定やレリーズを指示する操作部88と、周囲の音声を録音する音声入力部89と、録音された音声や音声指示等を発する音声出力部90と、構成部位全体を制御する例えば、ASIC等からなるシステムコントローラ91とで構成される。
具体的に説明すると、不揮発性メモリ81は、例えば、フラッシュメモリ等からなり、システムコントローラ91が実行する各種処理に必要なプログラムデータを格納している。記憶装置82は、モータ駆動を伴い、内蔵するハードディスクに音声データを記憶させるための記録ヘッド(又は記録/再生ヘッド)とその駆動機構を有している。電源部86は、電池や専用又は汎用バッテリーが転送される構成を有している。電源モニタ87を備えることにより、電池残量や交換時期の示唆を行う。電源部86は、勿論、一般的な家屋や自動車に設けられたコンセントから電源ケーブルによる電源供給を行う機能も有している。
音声入力部89は、2つのマイクロフォンによる2系統のステレオ音声入力機能を有している。即ち、音声入力部89は、集音手段となる2本のマイクロフォン92,93と、それぞれに設けられるマイクアンプ94,95及びA/D変換回路96,97と、デジタル化された2つの音声信号から音声データを生成するステレオ音声処理回路98と、システムコントローラ91の指示に基づきステレオ音声処理回路98における処理方法等を制御する音声入力制御回路99とで構成される。
このように構成された音声入力部89は、マイクロフォン92,93が集音して生成したステレオ音声信号がマイクアンプ94,95により増幅される。さらに、A/D変換回路96,97によりデジタル化してステレオ音声処理回路98に入力される。ステレオ音声処理回路98は、システムコントローラ91の指令によって特性や機能設定が変更され、処理方法を適時変更しながら音声入力制御回路99ヘステレオ音声データを送信する。音声処理回路98は、図4において説明したと同等なゲイン調整回路、フィルタ回路、遅延回路及び信号セレクト回路等により同等に構成されている。ここでの説明は省略する。
また、音声出力部90は、システムコントローラ91の指令によりに集音された音声データ又は記憶装置から読み出された音声データを受信する音声出力制御部100と、音声データをアナログ化するD/A変換回路101と、アナログ化された音声信号を増幅するスピーカアンプ102と、音声信号を音声として再生するスピーカ103とで構成される。
システムコントローラ91は、操作部88の入力指示に従って、音声入力部89,音声出力部90、表示制御回路84をそれぞれ制御する。操作部88は、ユーザによる設定情報をシステムコントローラ91へ出力する。
図7に示すフローチャートを参照して、本実施形態のハードディスク内蔵型の録音装置における録音について説明する。
まず、操作部88の入力信号により電源スイッチがオンされるまでオフ状態を維持する、又はオンされたことを検出するまで低消費動作状態で待機する(ステップS21)。電源スイッチがオンされ(YES)、電源供給が開始されると共に、電池85の残量を検出し規定の閾値以上か否かを判別する(ステップS22)。この判別で電池85の残量が規定の閾値以上であれば(YES)、初期化処理を実行する(ステップS23)。この初期化処理は、ステレオ音声処理回路98の初期化、記憶装置82のマウント処理などを行い、一旦消費電力低減の為に記憶装置82内のハードディスクの回転駆動を停止する。一方、ステップS23の判定で電池85の残量が閾値以下であれば(NO)、電池85の残量が無いことを警告表示(ステップS24)、例えば、電池シンボルマークを点滅させる等を行い、電池交換を促しつつ、ステップS21に戻る。尚、ステレオ音声処理回路98は特に設定されていない場合には、通常、ステレオ感強調処理に設定される。
次に、録音スイッチが操作されたか否かを判定する(ステップS25)。この判定で録音スイッチが操作されなければ(NO)、電源がオフされたか否かを判定する(ステップS26)。ここで電源がオフされなければ(NO)、ステップS25に戻り、録音スイッチが操作されることを待機する。一方、電源がオフされたならば(YES)ステップS21に戻る。またステップS25において、録音スイッチが操作されたならば(YES)、ステレオ感強調処理された周囲の音声が記録される。
その後、録音の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS28)。この判定で、録音終了の指示は、例えば、録音スイッチのオフや後述する記憶装置82におけるハードディスクの記憶残量に基づき行われ、これらの終了要求検出により(YES)、回路の消費電力低減処理等の録音終了処理を行い(ステップS29)、ステップS25に戻り、次の録音が行われるまで待機する。
一方、録音を終了しないのであれば(NO)、記憶装置82のハードディスクに音声データを書き込む要求が検出されたか否かを判別する(ステップS30)。録音途中に音声データをハードディスクに書き込むのは、一時的に音声データをストックするRAM等のバッファの容量が足りなくなった場合等が考えられる。
この音声データの書き込み要求があった場合には(YES)、書き込み動作に先立ってシステムコントローラ91からの指示に基づき、ステレオ音声処理回路98がノイズ低減処理に切り換えられて、録音が継続される(ステップS31)。その後、音声データが回転駆動するハードディスクに書き込まれる(ステップS32)。そして、書き込み動作が終了した後、ステレオ音声処理回路98はステレオ感強調処理に切り換えられる(ステップS33)。
そして、ステップS33でステレオ感強調処理に切り換えられた、又はステップS30において、ハードディスクに書き込みが行われなかった場合には(NO)、ハードディスクにおける記録残量を計算し(ステップS34)、ステップS28に戻る。この計算で記録残量があれば、そのまま録音を継続して、取得した音声データの監視を行う。
以上説明したように本実施形態によれば、通常の録音時には、2つの指向性を有するマイクロフォンから音声を取り込み、臨場感が強調されたステレオ感強調処理を施した音声データを生成して録音し、その録音途中にハードディスクの駆動系からなるノイズ音源からノイズ音が発生される場合には、発生する前に、ステレオ感強調処理からノイズ音源から離れた方の1つのマイクロフォンを使用したノイズ低減処理に切り換えて録音を継続し、そのノイズ音が消滅したと共に、ステレオ感強調処理に戻すことにより、ステレオ感強調時におけるマイクロフォン配置の制約軽減が可能となる。
さらに、ノイズ音源から2つのマイクロフォンを共に遠ざける配置でなくとも、一方のマイクロフォンが遠ざける配置とすることにより、マイクロフォン配置の制約が減少し、さらに小型化が可能になる。また、ノイズ音を検出するための専用マイクロフォンを必要としないため、装置簡素化及び小型化及び低コスト化に寄与する。
さらに本実施形態では、ステレオ感強調処理時のフィルタブロック(回路及びDSP等)とノイズ軽減処理時のフィルタブロックを共通化しているため、従来必要であったノイズ低減処理回路が省略でき、回路構成の規模を小さくすることができる。
本発明による第1の実施形態に係るステレオ録音可能な録音装置を搭載する電子カメラのブロック構成を示す図である。 第1の実施形態におけるノイズ音源とマイクロフォンの位置関係について説明するための図である。 図2に示した配置におけるマイクロフォンが検出する音声信号を示す図である。 第1の実施形態における録音装置に搭載されるステレオ音声処理回路の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る電子カメラにおける動画記録及び録音について説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係るステレオ録音可能なハードディスク内蔵型の録音装置のブロック構成を示す図である。 第2の実施形態に係る録音装置における録音動作について説明するためのフローチャートである。 従来技術による録音処理回路のブロック構成を一例を示す図である。
符号の説明
1…撮像部、2…不揮発性メモリ、3…記録媒体、4…記憶装置、5…圧縮/伸長回路、6…表示部、7…表示制御回路、8…SDRAM、9…カメラ電池、10…電源部、11…電源モニタ、12…操作部、13…音声入力部、14…音声出力部、15…バス、16…システムコントローラ、21…撮像レンズ系、22…撮像素子、23…撮像回路、24,35,36…A/D変換回路、25…レンズ駆動回路、26…モータ、31,32…マイクロフォン、33,34…マイクアンプ、37…ステレオ音声処理回路、38…音声入力制御回路、41…音声出力制御部、42…D/A変換回路、43…スピーカアンプ、44…スピーカ。

Claims (10)

  1. 音声の録音動作に際してノイズ音源となる被駆動部と、
    ステレオ音声を生成するために配置された2つの集音手段と、
    上記被駆動部を駆動中に録音動作を行う際に、上記被駆動部に近接して設置された音声を集音する第1の集音手段と、第1の集音手段よりもノイズ音源より遠い位置に配置された第2の集音手段から出力される音声信号に対して、第1の集音手段から得られるノイズ音成分の信号を用いて第2の音声信号のノイズ低減処理を行なうノイズ処理手段と、
    上記被駆動部を駆動させることなく録音動作を行う際に、前記ノイズ処理手段を用いて第1の集音手段により得られた音声信号と、第2の集音手段により得られた音声信号のステレオ感を強調する手段と、
    を有することを特徴とする録音装置。
  2. 上記ノイズ処理手段は、上記集音手段のうちの1つからの音声信号によるモノラル信号出力することを特徴とする請求項1記載の録音装置。
  3. 上記ノイズ処理手段は、上記第1の集音手段の出力に対してノイズ低減処理を実行する際に上記第2の集音手段の出力を所定時間遅延するための遅延手段を有することを特徴とする請求項1記載の録音装置。
  4. 上記所定時間は、上記被駆動部からの上記第1、第2の集音手段までの距離の差を音声が伝達するために必要な時間であることを特徴とする請求項3に記載の録音装置。
  5. 上記被駆動部は、撮影動作に関連して駆動される光学系を動かすためのアクチェータであることを特徴とする請求項1に記載の録音装置。
  6. 上記被駆動部は、記録媒体の回転制御を行うためのアクチェータであることを特徴とする請求項1に記載の録音装置。
  7. ステレオ音声録音動作のために設けられた2つのマイクロフォンと、撮影動作に関連して駆動される被駆動部とを有した撮影装置において用いられる音声処理回路は、
    上記2つのマイクロフォンの出力する信号の差を求める差分回路と、
    上記差分回路の出力を可変するゲイン調整回路と、
    上記差分回路の出力を遅延する遅延回路と、を有し、
    上記被駆動部が駆動されることなくステレオ録音動作が実行される際は、
    上記差分回路の出力を2つのマイクロフォンの一方の出力には加算処理を行い、他方の出力には減算処理を行うことでステレオ感を強調する処理を実行してステレオ音声信号を出力し、
    上記被駆動部が駆動されているときにステレオ録音動作が実行される際は、
    上記ゲイン調整回路と上記遅延回路を通過させた上記2つのマイクロフォンの一方の出力を他方の出力より減算することでノイズ低減処理を実行してステレオ音声信号の代わりとしてモノラル音声信号を出力することを特徴とする録音装置。
  8. 上記遅延回路は、上記被駆動部からの上記2つのマイクロフォンまでの距離の差を音声が伝達するに要する時間分の遅延動作を行うことを特徴とする請求項7に記載の録音装置。
  9. 上記ゲイン調整は、上記被駆動部からの上記2つのマイクロフォンまでの距離の差に応じてゲインの設定を行うことを特徴とする請求項7に記載の録音装置。
  10. 上記ノイズ処理手段は、前記集音手段により集音された音声信号に含まれる上記ノイズ音源が発する固有の周波数帯を取り除くバンドパスフィルタ又はハイパスフィルタを具備することを特徴とする請求項1記載の録音装置。
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