JP2006066897A - 容量素子及び半導体装置 - Google Patents

容量素子及び半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006066897A
JP2006066897A JP2005213720A JP2005213720A JP2006066897A JP 2006066897 A JP2006066897 A JP 2006066897A JP 2005213720 A JP2005213720 A JP 2005213720A JP 2005213720 A JP2005213720 A JP 2005213720A JP 2006066897 A JP2006066897 A JP 2006066897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel formation
region
formation region
contact
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005213720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006066897A5 (ja
Inventor
Tatsuya Honda
達也 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2005213720A priority Critical patent/JP2006066897A/ja
Publication of JP2006066897A publication Critical patent/JP2006066897A/ja
Publication of JP2006066897A5 publication Critical patent/JP2006066897A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 MOSキャパシタにおいて、チャネル形成領域の不純物の種類(ドナーまたはアクセプター)を変えることなく、MOSキャパシタの容量を変化させ、またn型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタを同一基板上に作製することを課題とする。
【解決手段】 コンタクト領域とチャネル形成領域とのオフセット長を変えることにより、作製工程を増やすことなくMOSキャパシタの容量を変化させることが可能となる、さらにオフセット長を変えるだけでn型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタを同一基板上に作製することが可能になる。また、オフセット長は固定し、チャネル形成領域への不純物のドーズ量を変えることでもn型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタを同一基板上に作製することが可能になる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、半導体を用いた容量素子、例えばMOSキャパシタに関するものである。また本発明はそのようなMOSキャパシタを用いた記憶素子、例えばMOSメモリに関するものである。さらに、そのような容量素子や記憶素子を含む半導体装置に関するものである。
近年、半導体装置の進歩は目ざましく、高集積化、高密度化に伴い、その中に形成される各素子パターンの微細化が急速に進んでいる。高速で、しかも小型、大容量の半導体装置への要求は強く、それらを実現するために、各素子パターンはますます微細化されることが不可欠となってきている。
特に、記憶素子はその代表例であり、トランジスタやキャパシタ等の各素子単体はもとより、それらから構成されるメモリの寸法を小さくして占有面積の低減を図ることが必要となっており、それらの実現のために各種の構造の開発が活発に行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
ところで、従来の技術ではメモリ又はパネル等の保持容量素子として容量の異なるMOSキャパシタを形成するには、電極面積をMOSキャパシタごとに変えなければならず、作製工程が増えてしまうという問題があった。
さらに、そのようなメモリ又はパネル等の保持容量素子としてマイナスの電位とプラスの電位を保持する場合には、n型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタの両方を別々に作製する必要があった。
そのため、1つの基板上に容量の異なるMOSキャパシタが必要なメモリ又はパネル等、或いはn型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタの両方が必要なメモリ又はパネル等では、作製工程が多くなりスループットが低下してしまう。
特許第2979098号 特許第3182758号
本発明は、作製工程を増やさずに、特性の異なる容量素子を提供することを目的とする。
本発明により、MOSキャパシタにおいて、ゲート電極の端部、並びにコンタクト領域及びチャネル形成領域との境界、との距離(以下「オフセット長」と呼ぶ)を変えるだけで、電極面積を変化させたとき以上にMOSキャパシタの容量を変化させることができる。従ってオフセット長を変えるだけで大小様々な容量を持つMOSキャパシタを基板上に作製することが可能になる。
本発明において、オフセット長を変えることにより、n型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタを同一基板上に作製することが可能になる。
また本発明により、オフセット長は固定し、チャネル形成領域の不純物濃度を変えることでもn型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタを同一基板上に作製することが可能になる。
本発明は、半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、前記コンタクト領域上のコンタクト電極とを有し、前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、前記ゲート電極の端部、並びに前記コンタクト領域及び前記チャネル形成領域との境界、との間には距離があることを特徴とする容量素子に関するものである。
本発明は、複数の容量素子を有し、前記複数の容量素子のそれぞれは、半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、前記コンタクト領域上のコンタクト電極とを有し、前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、前記複数の容量素子は、前記ゲート電極の端部、並びに前記コンタクト領域と前記チャネル形成領域との境界、との間の距離が異なることを特徴とする半導体装置に関するものである。
また本発明は、複数の容量素子を有し、前記複数の容量素子のそれぞれは、半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、前記コンタクト領域上のコンタクト電極とを有し、前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、前記複数の容量素子は、前記ゲート電極の端部、並びに前記コンタクト領域と前記チャネル形成領域との境界、との間の距離が異なり、かつ前記複数の容量素子は、極性が異なることを特徴とする半導体装置に関するものである。
また本発明は、複数の容量素子を有し、前記複数の容量素子のそれぞれは、半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、前記コンタクト領域上のコンタクト電極とを有し、前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、前記複数の容量素子は、前記チャネル形成領域の不純物濃度が異なることを特徴とする半導体装置に関するものである。
本発明において、前記コンタクト領域は、前記チャネル形成領域と逆の導電型を有するものである。
本発明において、前記コンタクト領域は、前記チャネル形成領域と同じ導電型を有するものである。
本発明により、チャネル形成領域の導電型がn型もしくはp型の一方のみのMOSキャパシタを用いて形成されたパネルにおいても、プラスとマイナスの電位を保持できるようになる。
本実施の形態では、図1、図2、図3、図4、図5(A)〜図5(C)、図6(A)〜図6(B)を用いて、MOS容量素子の例としてMOS型キャパシタを作製する例を示す。
図1及び図2は本実施の形態のMOS型容量素子の構造を表している。図1及び図2に示すMOS型容量素子は、半導体膜の上に絶縁膜を成膜され、さらにその上にゲート電極を成膜された構造になっている。そして図1及び図2は容量測定時に接地する接合部分(コンタクト領域)の導電型が異なる。図1ではドナーを高濃度にドープしたn型になっており、図2ではアクセプターを高濃度にドープしたp型になっているが、その他の部分の構造は同じである。
図1(B)及び図2(B)はそれぞれ図1(A)及び図2(A)の破線A−A’、B−B’に沿って切った断面図を表す。図1(B)及び図2(B)に示すように、断面の構造はソース領域またはドレイン領域とチャネル形成領域との間にオフセットが無いシングルドレイン構造のトランジスタに等しい。以後本明細書においては、図1のような構造の容量素子をn+コンタクトMOSキャパシタ、図2のような構造の容量素子をp+コンタクトMOSキャパシタとする。また本明細書においては、本発明の容量素子に形成される、トランジスタのソース領域又はドレイン領域に該当する半導体層中の領域をコンタクト領域、半導体層中のゲート電極の下部の領域をチャネル形成領域と呼ぶものとする。
次に、実際に容量素子の容量を測定した結果を示す。このとき測定に用いたMOS型容量素子の大きさは図3のようになっている。
図3において、300は不純物領域(コンタクト領域)、301はチャネル形成領域、302はゲート絶縁膜、303はゲート電極である。ゲート電極303の幅Wgは40μm、ゲート電極303の長さLgは2000μm、コンタクト領域の幅Wiは40μmである。
本実施の形態の容量素子は以下のように作製する。まずガラス基板上に下地膜として絶縁膜を形成する。本実施の形態においては、酸化珪素膜(SiO2膜)を150nm成膜する。
ただし、絶縁膜として前述の記載に限定されないのはもちろんであり、絶縁膜としては、酸化珪素膜、窒化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜などの単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を使うことができる。
次に下地膜上に半導体膜を形成する。半導体膜はシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)などの単体のほかGaAs、InP、SiC、ZnSe、GaNなどのような化合物半導体、およびSiGe、AlxGaAs1-xのような半導体を用いることができる。本実施の形態では、非晶質珪素膜(a−Si膜)を54nm成膜する。
次いで、半導体膜の結晶化を促進する触媒元素、例えばニッケル(Ni)をa−Si膜に添加し、熱処理またはレーザ照射を行って結晶化させて結晶性半導体膜を形成する。
ただし、半導体膜として前述の方法で形成された結晶性半導体膜に限定されないのは言うまでもない。半導体膜として絶縁表面を有する基板上に形成された多結晶半導体膜を用いてもよい。また、半導体基板を用いてもよい。
次にp型不純物を結晶性半導体膜に導入する。本実施の形態では、ボロンを結晶性半導体膜に2×1013cm-2のドーズ量で導入する。この工程によりチャネル形成領域101及び201が形成される。
次に図3に示される大きさになるように結晶性半導体膜をパターニングして島状半導体膜を形成する。その後島状半導体膜上に、ゲート絶縁膜102及び202として、例えば酸化珪素膜(SiO2膜)を成膜する。ゲート絶縁膜102及び202は、酸化珪素膜、窒化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜などの単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を用いることができる。
次にゲート絶縁膜102及び202上に導電膜、例えば窒化タンタル膜(TaN膜)とタングステン膜(W膜)の積層を成膜する。次に成膜したTaN膜とW膜の積層膜をドライエッチング法によりパターニングし、ゲート電極103及び203を形成する。ただし導電膜としては、多結晶珪素膜(poly−Si)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)等の単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を用いてもよい。
次に島状半導体膜中にn型不純物又はp型不純物を導入して、n型高濃度不純物領域及びp型高濃度不純物領域を形成する。n型高濃度不純物領域を形成する場合はリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)などのドナーとしてはたらく不純物を導入する。そしてp型高濃度不純物領域を形成する場合はボロン(B)、スズ(Sn)、アルミニウム(Al)などのアクセプターとしてはたらく不純物を導入する。
本実施の形態では、高濃度不純物領域(コンタクト領域)100及び200を形成するために、n型高濃度不純物領域(本明細書では以下「n+コンタクト領域」という)100を形成する場合は、例えばリンを5×1014cm-2、p型高濃度不純物領域(本明細書では以下「p+コンタクト領域」という)200を形成する場合は、例えばボロンを2×1014cm-2の濃度で島状半導体膜に導入する。そしてこれら不純物の活性化は、熱処理、レーザ照射等により行う。本実施の形態ではYAGレーザを照射して不純物の活性化を行う。
以上の工程によりMOS型容量素子を作製する(図1(A)〜図1(B)及び図2(A)〜図2(B)参照)。
作製されたMOS型容量素子の全体の容量は、ゲート絶縁膜容量、チャネル形成領域に形成される空乏層容量、及びチャネル形成領域とコンタクト領域の間に形成される接合容量を合成したものであり、以下これを合成容量とする。
図4はこれら2種類(n+、p+コンタクト)の容量素子のCV測定をした結果を示す。横軸はゲート電圧を表し、縦軸は容量を表す。なお、図4において、ゲート絶縁膜102及び202の厚さを45nm、75nm、110nmで形成したMOS型容量素子を用いて容量の測定を行っている。
図4から、ゲート電極103及び203それぞれ直下のチャネル形成領域101及び201は、共にp型であるにもかかわらず、p+コンタクトMOSキャパシタはp型MOSのCVカーブを表すが、n+コンタクトMOSキャパシタはn型MOSのCVカーブを表す。さらにこの傾向はゲート絶縁膜の厚さに依存しない。
図4のCVカーブに示される現象は以下のように説明することができる。図5(A)はn+コンタクトMOSキャパシタの熱平衡状態を表す。ただし、簡単のため島状半導体膜とゲート電極103の仕事関数差は無いものと仮定する。
図5(A)に示される熱平衡状態から、しきい値電圧Vthより大きなゲート電圧Vgを印加すると、図5(B)のようにp型のチャネル形成領域101は弱反転状態になり、ゲート絶縁膜102と島状半導体膜との界面に電子が誘起され始める。
そしてさらにゲート電圧を正に大きくするとp型のチャネル形成領域101は強反転状態になり、ゲート絶縁膜102と島状半導体膜との界面の電子密度は十分に大きくなる。そしてn+コンタクト領域100とのキャリア密度が同等になると図5(C)のようにエネルギーバンドが正孔を誘起した状態になる。この状態における全体の合成容量は絶縁膜の静電容量値に等しい。
一方、図6(A)から図6(B)のように熱平衡状態のn+コンタクトMOSキャパシタのゲート電極103にフラットバンド電圧Vfbより小さな電圧を印加すると、p型のチャネル形成領域101は蓄積状態になり、p型のチャネル形成領域101とn+コンタクト領域100との間に生じる空乏層は広がり始める。その結果、全体の合成容量は絶縁膜の静電容量値に比べて低下する。
以上から、ゲート電圧を正に大きくすれば全体の合成容量は絶縁膜容量に近づき、ゲート電圧を負に大きくすれば全体の合成容量は0に近づくことがわかる。このような容量のゲート電圧依存性はn型MOSキャパシタの振る舞いに他ならない。すなわち、p型のチャネル形成領域を有するMOSキャパシタは、そのチャネル形成領域の導電型に関係なく、n型のチャネル形成領域を有する場合と同じ振る舞いを示す。
つまりこのような容量変化は、ゲート電極103直下のチャネル形成領域101とコンタクト領域100との間にオフセットが無いため、ゲート電極103直下の空乏層または蓄積層がコンタクト領域100まで広がることにより生じる。
従って、このオフセットを広げてゲート電極103直下の空乏層または蓄積層がコンタクト領域100まで広がらないようにすれば、ゲート電極103直下のチャネル形成領域101の導電型に対応したCVカーブが得られる。
本発明のMOS容量素子は、記憶素子、例えばMOSメモリや記憶素子を含む半導体装置に応用することが可能である。
本実施例では、図7(A)のような構造のMOSキャパシタを用いて、CVカーブのオフセット長(Gap)依存性のシミュレーションを行った。なお図7(B)は図7(A)の上面図である。図8及び図9にシミュレーションの結果を示す。
なお本実施例において、実施の形態と同じものは同じ符号で表し、ゲート電極103の端部と、不純物領域(コンタクト領域)100及びチャネル形成領域101との境界との長さをオフセット長(Gap)とする。また、コンタクト領域100上にはコンタクト電極104が形成されており、接地電位に接続されている。またゲート電極103にはゲート電圧Vgが印加されている。
各部の膜厚および長さ、不純物の不純物濃度は以下のように設定した。
ゲート絶縁膜(酸化珪素膜)の膜厚:50nm
島状半導体膜(珪素膜)の膜厚:50nm
ゲートコンタクトエリア:10×1μm2(図7(B)参照)
コンタクト領域の不純物及び不純物濃度:リン、1×1019cm-3
チャネル形成領域の不純物及び不純物濃度:ボロン、1×1015cm-3
物理モデルはアバランシェ、再結合、トンネル電流(Fowler Nordheim)、高電界飽和モデルを用いた。
そして、計算ソフトはISE社製TCAD GENESISe 7.0 CADを用いた。
図8及び図9はシミュレーションから得られた容量のオフセット長依存性を表す。図8は、オフセット長が0μm、1μm、2μm、2.5μm、2.7μmの時のオフセット長依存性を示している。また図9は、オフセット長が3.5μm、4.0μmの時のオフセット長依存性を示している。
図8及び図9から、オフセット長=0とオフセット長=1.0μmはほとんど変わらないが、オフセット長が大きくなるにつれて反対に容量は小さくなることがわかる。
そして図8及び図9からわかるように反転領域(Vg<0)と蓄積領域(Vg>0)の容量比はオフセット長が大きくなるにつれて小さくなる。そして図10のように、あるオフセット長に達すると(図10においては、オフセット長=3.5μmの時)、反転領域と蓄積領域の容量の大きさは逆転し、p型MOSのCVカーブを示すようになる。
図14は、n+コンタクトMOSキャパシタにおけるオフセット長(Gap)と容量比C(+Vg)/C(−Vg)との相関を表す。
図14によると、オフセット長<3.2μmではC(+Vg)/C(−Vg)>1となっている。これはすなわちこのn+コンタクトMOSキャパシタは、n型MOSキャパシタのCVカーブを示すことが分かる。逆にオフセット長>3.2μmではC(+Vg)/C(−Vg)<1となっており、p型MOSキャパシタのCVカーブを示すことが分かる。オフセット長=3.2μmではC(+Vg)/C(−Vg)=1であり、CVカーブがVgがプラスでもマイナスでも一定でフラットな状態を表すことを示している。
以上からこのn+コンタクトMOSキャパシタはオフセット長=3.2μmを境に、オフセット長が短ければn型MOSキャパシタ、オフセット長が長ければp型MOSキャパシタの振る舞いを示すことが分かる。
以上からわかるように、オフセット長の大きさを制御することにより不純物の導電型や不純物濃度を変えること無しにMOSキャパシタの導電型(n型またはp型)を変えることができる。
また同様に、チャネル領域をn型にしコンタクト領域をp型にすれば、オフセット長を0から大きくすることによってCVカーブをp型からn型に変えることができる。
従って、以上から、大小様々な容量を持つMOSキャパシタを作製することがオフセット長を変えるだけで可能になり、またMOSキャパシタの導電型を変えることなくプラスとマイナスの電位を保持できるようになる。
本実施例により、ゲート電極の上端部と、不純物領域とチャネル形成領域との境界の長さ、(オフセット長(Gap))を変えることによりCVカーブが反転することが確認された。例えば、これを適用すればプラスとマイナスの電位を保持できるようになる。
本実施例では、実施例1とは逆に、オフセット長(Gap)を固定し、チャネル形成領域への不純物濃度を変化させて、CVカーブのチャネル形成領域の不純物濃度依存性を調べた。
本実施例で用いたMOSキャパシタの構造は実施例1と同じものであり、CVカーブのチャネル形成領域不純物濃度依存性の結果を図11に示す。
図11はオフセット長を1.0μmに固定したときの、MOSキャパシタの容量とチャネル形成領域の不純物濃度との相関を表す。不純物濃度はそれぞれ6×1015cm-3、7×1015cm-3、1×1016cm-3である。
図11により、ある不純物濃度を境に(図11においては7.0×1015cm-3の時)、CVカーブはn型からp型に変わることがわかる。これはチャネル形成領域の不純物濃度を大きくすると空乏層や蓄積層の広がりが小さくなり、空乏層や蓄積層がコンタクト領域まで入り込まないためである。
従ってこの結果から、オフセット長を固定しチャネル形成領域の不純物濃度を変化させることによってもCVカーブをn型からp型に変えることができることがわかる。また同様に、チャネル形成領域をn型にしコンタクト領域をp型にすれば、チャネル形成領域の不純物濃度(ドナー密度)を増やすことによってCVカーブをp型からn型に変えることができる。
本実施例では、図12を用いて、実施例1及び実施例2のMOSキャパシタと別の構造を持つMOSキャパシタについて説明する。
図12において、400はp型半導体基板、401はp型半導体基板400中のn型ウェル、402はゲート絶縁膜、403はゲート電極である。
実施例1で説明した、図7のような2次元的な構造だけでなく、図12のようなp型半導体基板にn型の領域(n型ウェル)を形成することによっても実施例1と同様に、CVカーブが反転する現象が得られる。ただしこの場合、図7のオフセット長(Gap)は図12においてはn型ウェル401の深さDepthに相当する。
本実施例において、ウェルを深くして空乏層と蓄積層がn型ウェル401内にあればn型のCVカーブを示す。
一方、ウェルを浅くしてゲート電圧による電界が半導体基板側まで進入すればp型のCVカーブを示すようになる。
また、実施例2と同様に、ウェルに注入する不純物濃度(ドーパント密度)を変えることによっても同様な効果が得られる。
本実施例では、n型ウェルの例を示したが、p型ウェルについても同様な効果が得られることは言うまでもない。
本実施例のMOSキャパシタは、記憶素子、例えばMOSメモリや記憶素子を含む半導体装置に応用することが可能である。
本実施例では、実施例1と別の構造を持つMOSキャパシタの例について、図13を用いて説明する。
図13において、600は不純物領域(コンタクト領域)、601はチャネル形成領域、602はゲート絶縁膜、603はゲート電極、604はコンタクト電極である。
図7と図13の異なる点は、ゲート絶縁膜602の一部がコンタクト領域600上にも形成されている点である。
図13のMOSキャパシタの全体の容量は、ゲート絶縁膜容量、チャネル形成領域601に形成される空乏層容量、及びチャネル形成領域601とコンタクト領域604の間に形成される接合容量の合成容量となる。
図13に示されるMOSキャパシタにおいても、オフセット長を変化させることにより、またチャネル形成領域601の不純物濃度を変化させることにより、CVカーブを右上がりから右下がりへ、又は右下がりから右上がりへ変化させることが可能になる。すなわち、CVカーブの極性を変化させることができる。
本実施例のMOSキャパシタは、記憶素子、例えばMOSメモリや記憶素子を含む半導体装置に応用することが可能である。
本発明により、チャネル形成領域の不純物の種類(ドナーまたはアクセプター)を変えることなく、オフセット長を変えるだけでMOSキャパシタの容量を変化させることができる。さらに、オフセット長を変えるだけでn型MOSキャパシタとp型MOSキャパシタを同一基板上に作製することができる。そのため、n型MOSキャパシタもしくはp型MOSの一方のみを用いて形成されたパネルにおいても、プラスとマイナスの電位を保持できるようになる。
本発明のMOS型容量素子を示す図。 本発明のMOS型容量素子を示す図。 本発明のMOS型容量素子を示す図。 本発明のMOS型容量素子のCVカーブを示す図。 本発明のCVカーブに示される現象を説明する図。 本発明のCVカーブに示される現象を説明する図。 本発明のMOS型容量素子を示す図。 本発明のMOSキャパシタのオフセット長(Gap)依存性を示す図。 本発明のMOSキャパシタのオフセット長(Gap)依存性を示す図。 本発明のMOSキャパシタのオフセット長(Gap)依存性を示す図。 本発明のMOSキャパシタのチャネル形成領域の不純物濃度依存性を示す図。 本発明のMOSキャパシタを示す図。 本発明のMOSキャパシタを示すを示す図。 本発明のMOSキャパシタのオフセット長(Gap)依存性を示す図。
符号の説明
100 コンタクト領域
101 チャネル形成領域
102 ゲート絶縁膜
103 ゲート電極
200 コンタクト領域
201 チャネル形成領域
202 ゲート絶縁膜
203 ゲート電極
300 コンタクト領域
301 チャネル形成領域
302 ゲート絶縁膜
303 ゲート電極
400 p型半導体基板
401 n型ウェル
402 ゲート絶縁膜
403 ゲート電極
600 コンタクト領域
601 チャネル形成領域
602 ゲート絶縁膜
603 ゲート電極
604 コンタクト電極

Claims (8)

  1. 半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、
    前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、
    前記コンタクト領域上のコンタクト電極と、
    を有し、
    前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、
    前記ゲート電極の端部、並びに前記コンタクト領域及び前記チャネル形成領域との境界との間には距離があることを特徴とする容量素子。
  2. 請求項1において、
    前記コンタクト領域は、前記チャネル形成領域と逆の導電型を有することを特徴とする容量素子。
  3. 請求項1において、
    前記コンタクト領域は、前記チャネル形成領域と同じ導電型を有することを特徴とする容量素子。
  4. 複数の容量素子を有し、
    前記複数の容量素子のそれぞれは、
    半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、
    前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、
    前記コンタクト領域上のコンタクト電極と、
    を有し、
    前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、
    前記複数の容量素子は、前記ゲート電極の端部、並びに前記コンタクト領域及び前記チャネル形成領域との境界との間の距離が異なることを特徴とする半導体装置。
  5. 複数の容量素子を有し、
    前記複数の容量素子のそれぞれは、
    半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、
    前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、
    前記コンタクト領域上のコンタクト電極と、
    を有し、
    前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、
    前記複数の容量素子において、前記ゲート電極の端部、並びに前記コンタクト領域及び前記チャネル形成領域との境界との間の距離が異なり、
    前記複数の容量素子は、極性が異なることを特徴とする半導体装置。
  6. 複数の容量素子を有し、
    前記複数の容量素子のそれぞれは、
    半導体層中のチャネル形成領域及びコンタクト領域と、
    前記チャネル形成領域上のゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上のゲート電極と、
    前記コンタクト領域上のコンタクト電極と、
    を有し、
    前記コンタクト領域の不純物濃度は、前記チャネル形成領域の不純物濃度より高く、
    前記複数の容量素子は、前記チャネル形成領域の不純物濃度が異なることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか1項において、
    前記コンタクト領域は、前記チャネル形成領域と逆の導電型を有することを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項4乃至請求項6のいずれか1項において、
    前記コンタクト領域は、前記チャネル形成領域と同じ導電型を有することを特徴とする半導体装置。
JP2005213720A 2004-07-30 2005-07-25 容量素子及び半導体装置 Withdrawn JP2006066897A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005213720A JP2006066897A (ja) 2004-07-30 2005-07-25 容量素子及び半導体装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004224731 2004-07-30
JP2005213720A JP2006066897A (ja) 2004-07-30 2005-07-25 容量素子及び半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006066897A true JP2006066897A (ja) 2006-03-09
JP2006066897A5 JP2006066897A5 (ja) 2008-08-14

Family

ID=36113037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005213720A Withdrawn JP2006066897A (ja) 2004-07-30 2005-07-25 容量素子及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006066897A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04144273A (ja) * 1990-10-05 1992-05-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法
JPH088401A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Toyota Motor Corp 半導体装置の製造方法
JP2000138346A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Fujitsu Ltd Mos型容量素子、液晶表示装置、半導体集積回路装置、およびその製造方法
JP2001516955A (ja) * 1997-09-11 2001-10-02 テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン 電気デバイスおよびその製造方法
JP2002026254A (ja) * 2000-07-03 2002-01-25 Hitachi Ltd 半導体集積回路および不揮発性メモリ
JP2003347419A (ja) * 2002-05-23 2003-12-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04144273A (ja) * 1990-10-05 1992-05-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法
JPH088401A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Toyota Motor Corp 半導体装置の製造方法
JP2001516955A (ja) * 1997-09-11 2001-10-02 テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン 電気デバイスおよびその製造方法
JP2000138346A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Fujitsu Ltd Mos型容量素子、液晶表示装置、半導体集積回路装置、およびその製造方法
JP2002026254A (ja) * 2000-07-03 2002-01-25 Hitachi Ltd 半導体集積回路および不揮発性メモリ
JP2003347419A (ja) * 2002-05-23 2003-12-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102610642B (zh) 非均匀沟道无结晶体管
US7534669B2 (en) Method and structure to create multiple device widths in FinFET technology in both bulk and SOI
JP5030966B2 (ja) 共存論理デバイスを有するバック・ゲート制御sram
US11171140B2 (en) Semiconductor memory device and method of forming the same
KR101979637B1 (ko) 반도체 소자
KR20090007393A (ko) 나노핀 터널링 트랜지스터
JP5925740B2 (ja) トンネル電界効果トランジスタ
JP2009033149A (ja) キャパシタレスdram及びその製造及び動作方法
US7939873B2 (en) Capacitor element and semiconductor device
KR20220045018A (ko) 2차원 재료들을 포함하는 집적 조립체들
US20120224438A1 (en) Semiconductor memory device
US11581409B2 (en) Transistor device with a field electrode that includes two layers
US8288827B2 (en) Field effect transistor with metal-semiconductor junction
US10090330B2 (en) Structure and method for fully depleted silicon on insulator structure for threshold voltage modification
US10978484B2 (en) Methods used in forming an array of memory cells
JP2006066897A (ja) 容量素子及び半導体装置
US10714488B2 (en) Using three or more masks to define contact-line-blocking components in FinFET SRAM fabrication
US20030230774A1 (en) Vertical access transistor with curved channel
KR101743570B1 (ko) 수직 구조 터널 전계 효과 트랜지스터 및 그 제조 방법
CN112234065B (zh) 一种单电子记忆胞及其制造方法
US11991877B2 (en) DRAM circuitry and method of forming DRAM circuitry
WO2023245756A1 (zh) 半导体结构及其形成方法
KR101835612B1 (ko) 다중 비트 커패시터리스 디램 및 그 제조 방법
KR20230072404A (ko) 하이브리드 메모리 소자 및 이를 포함하는 전자 장치
JP2003297940A6 (ja) Mos型可変容量素子および集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080627

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111006

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120228

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120514