JP2006066724A - 半導体光素子 - Google Patents

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    • H01S5/227Buried mesa structure ; Striped active layer

Abstract

【課題】誘電体マスクを用いることなく作製可能な構造を有しており実屈折率導波が可能である半導体光素子を提供する。
【解決手段】活性層5は、第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3b上に設けられている。活性層5は、一対の側面5aを有している。第2導電型半導体領域7は、第1導電型半導体領域3の第1の半導体部3aの第2の領域3d上、第2の半導体部3bの側面3e上、活性層5上、及び活性層5の側面5a上に設けられている。第2導電型半導体領域7の第2の領域7dは第1導電型半導体領域3の第2の領域3dおよび第2の半導体部3bの側面7eとpn接合を構成している。活性層5は、第1導電型半導体領域3の第1の領域3cと第2導電型半導体領域7の第1の領域7cとの間に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体光素子に関するものである。
半導体レーザ素子などの半導体光素子の構造の一つとして、埋め込みヘテロストラクチャー構造が知られている。非特許文献1には、埋め込みヘテロテロストラクチャー構造の半導体レーザが示されている。この半導体レーザは、InGaAsP半導体からなる活性層を備えている。活性層は、p型InP半導体層とn型InP半導体層との間に設けられ、また、InP半導体からなる電流ブロック部の間に設けられる。注入されたキャリアは、活性層と電流ブロック層との間のヘテロ障壁によって活性層内に閉じ込められる。
図15(a)〜図15(d)を参照しながら、この埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザ素子の製造方法の一例を説明する。図15(a)に示すように、n型InP基板111上にn型InP半導体層(n型クラッド層)103、InGaAsP活性層105、p型InP半導体層(p型クラッド層)106及び保護層108をエピタキシャル成長する。保護層108上に導波路を形成するためのマスク110を形成する。マスクとしては、通常、SiOやSiN等の誘電体膜が用いられる。図15(b)に示すように、誘電体マスク110を用いて、保護層108、p型InP半導体層106、InGaAsP活性層105、及びn型InP半導体層103の一部をエッチングすることにより、導波路メサ部112を形成する。
図15(c)に示すように、導波路メサ部112の両側に、p型半導体層109a及びn型半導体層109bからなる電流ブロック部109を埋め込み再成長する。誘電体マスク110が導波路メサ部112上に設けられているので、電流ブロック部109は、活性層を含む導波路メサ部112上には堆積されない。図15(d)に示すように、保護層108及び誘電体膜マスク110を除去した後に、電流ブロック部109上および活性層を含む導波路メサ部112上に、p型InP半導体層(p型クラッド層)107及びp型InGaAsP半導体層(p型コンタクト層)117をエピタキシャル成長する。この後、図示しないアノード電極及びカソード電極をそれぞれp型半導体層117上及びn型InP基板111の裏面上に形成する。これらの工程により、埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザ素子が完成する。
IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS,VOL.QE-17,NO.2,FEBRUARY 1981,pp.202-207
しかしながら、AlGaN、GaN、InGaN等の窒化物半導体混晶を成長して作製される青色系半導体レーザにおいては、以下に示す理由により、図15(a)〜図15(d)に示した従来の作製法を用いて埋め込みヘテロストラクチャー構造を作製しようとすると、次のような技術的課題に直面する。即ち、良好な結晶性を有する上記窒化物半導体混晶を得るためには、摂氏1000度近辺、あるいは摂氏1000度を超える高温で結晶成長する必要がある。しかしながら、このような高温の成長では、埋め込み再成長時のマスクとして用いる誘電体膜と下地の半導体との熱膨張係数の大きな差に起因して誘電体膜に過大な熱応力が加わり、誘電体膜が剥がれてしまう。その結果、図15(c)に示した誘電体マスクを用いて埋め込み電流ブロック層を再成長できないので、上記の方法による素子作製はきわめて困難であり、この結果、作製歩留まりが非常に低くなる可能性が高い。そのため従来の青色系半導体レーザでは、専ら埋め込み再成長が不要なリッジ型導波構造が用いられていた。
そこで、本発明は、誘電体マスクを用いることなく埋め込み再成長が可能な構造を有しており実屈折率導波が可能な半導体光素子を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、半導体光素子に係わる。この半導体光素子は、(a)窒化物半導体混晶から成る第1及び第2の半導体部を有する第1導電型半導体領域を備え、前記第1の半導体部は、所定の面に沿って配置された第1および第2の領域を有しており、前記第2の半導体部は、前記第1の半導体部の前記第1の領域上に設けられており、前記第2の半導体部は側面を有しており、(b)第1の領域と前記第1の領域と異なる第2の領域とを有しており窒化物半導体混晶から成る第2導電型半導体領域を備え、前記第2導電型半導体領域の前記第2の領域は前記第1導電型半導体領域の前記第2の領域および前記第2の半導体部の前記側面とpn接合を構成しており、(c)前記第1導電型半導体領域の前記第2の半導体部と前記第2導電型半導体領域の前記第1の領域との間に設けられており窒化物半導体混晶から成る活性層を備え、前記第1導電型半導体領域及び前記第2導電型半導体領域のバンドギャップエネルギーは前記活性層のバンドギャップエネルギーよりも大きい。
本発明の別の側面は、半導体光素子に係わる。この半導体光素子は、(a)所定の面に沿って配置された第1および第2の領域とを有し窒化物半導体混晶から成る第1導電型半導体領域を備え、(b)第1の領域と前記第1の領域と異なる第2の領域とを有しており窒化物半導体混晶から成る第2導電型半導体領域を備え、前記第2導電型半導体領域の前記第2の領域は前記第1導電型半導体領域の前記第2の領域とpn接合を構成しており、(c)前記第1導電型半導体領域の前記第1の領域と前記第2導電型半導体領域の前記第1の領域との間に設けられており窒化物半導体混晶から成る活性層を備え、前記第1導電型半導体領域及び前記第2導電型半導体領域のバンドギャップエネルギーは、前記活性層のバンドギャップエネルギーよりも大きい。
これらの半導体光素子においては、第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域のバンドギャップエネルギーは活性層のバンドギャップエネルギーよりも大きいので、第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域との接合部分における接合電位(ビルトインポテンシャル)が、第1導電型半導体領域、活性層、及び第2導電型半導体領域によって生じる接合電位よりも大きくなる。これにより、第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域に注入されたキャリアは、所定の印加電圧範囲において第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域との接合部分でブロックされ、活性層へ集中的に流入して効果的に閉じ込められることとなる。従って、これらの半導体素子によれば、活性層にキャリアを効果的に閉じ込めることができる。また、第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域の屈折率は活性層の屈折率よりも小さい。故に、活性層は第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域によって囲まれるので、実屈折率導波が可能な光導波路構造が提供される。
例えば、半導体光素子が、発光ダイオード、半導体レーザおよび半導体光増幅素子等のPN接合に対し順方向に電圧印加してキャリア注入する素子である場合、上記のように第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域に注入されたキャリアは、所定の印加電圧範囲において第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域との接合部分でブロックされ、活性層へ流入することとなる。したがって、これらの半導体素子によれば、活性層にキャリアを効果的に閉じ込めることができる。
また、例えば、半導体光素子が電界吸収型変調素子等のPN接合に対し逆方向に電圧印加してキャリア注入する素子である場合、上記のように第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域が活性層を囲む実屈折率光導波路に光が閉じ込められる。閉じ込められた光は、第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域との間に印加される電界により効果的に変調される。
また、これらの半導体光素子の作製では、活性層上に設けられた誘電体マスクを用いて活性層を埋め込む半導体領域を再成長する必要がない。故に、従来の青色系埋め込みヘテロストラクチャー構造半導体レーザの作製で致命的問題となっていた工程、つまり埋め込み再成長時にマスク剥がれが起こる工程がなく、半導体光素子の作製が格段に容易となる。また、本実施の形態に係る半導体光素子の構造を作製するプロセスでは、半導体の結晶成長工程が2回で済むため、埋込ヘテロテロストラクチャー構造を形成するために3回の結晶成長が必要であるプロセスに比べてプロセスの簡略化および短時間化が実現され、歩留まり向上やコストダウンが図れる。
本発明の半導体光素子では、前記活性層、前記第1導電型半導体領域及び前記第2導電型半導体領域を搭載する表面を有する基板を更に備え、前記基板の表面は、GaN、SiC、Al、Si、AlN、ZnO、MgAl、ZrBのいずれかからなることができる。
本発明の半導体光素子では、前記第1導電型半導体領域はAlGa1−XN半導体(0<X<1)から構成されており、前記第2導電型半導体領域はAlGa1−YN半導体(0<Y<1)から構成されており、前記活性層は、InGa1−ZN半導体(0<Z<1)、AlGa1−SN半導体(0<S<1)、GaN半導体、InN半導体の少なくともいずれかから構成されている。
本発明の半導体光素子は、前記第2導電型半導体領域上且つ前記活性層上に設けられた第2導電型の窒化物半導体混晶コンタクト層を更に備えることができる。このコンタクト層は、活性層上のみに設けることもできる。この構造によれば、活性層にキャリアをより効果的に閉じ込めることができる。
本発明の半導体光素子では、第1導電型半導体領域は、該第1導電型半導体領域における第2導電型半導体領域側の表面を含む第3の領域を有してもよい。第3の領域のドーパント濃度は、第1導電型半導体領域における他の領域のドーパント濃度と異なるようにしてもよい。
本発明の半導体光素子では、第2導電型半導体領域は、該第2導電型半導体領域における第1導電型半導体領域側の表面を含む第4の領域を有してもよい。第4の領域のドーパント濃度は、第2導電型半導体領域における他の領域のドーパント濃度と異なるようにしてもよい。
第1導電型半導体領域における第2導電型半導体領域側の表面を含む第3の領域のドーパント濃度が他の領域と異なる場合、第1導電型半導体領域の第3の領域の擬フェルミレベル及び抵抗が変化し、この変更によって、(1)第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域との間のpn接合のターンオン電圧、(2)第1導電型半導体領域、活性層及び第2導電型半導体領域から成るpin接合部のターンオン電圧、及び(3)この接合部がターンオンした後の線形動作領域(光出力が電流に対して線形に増加する領域)における素子の直列抵抗(電流−電圧特性曲線の傾き)が変更される。
このようなターンオン電圧や直列抵抗の変化は、第2導電型半導体領域における第1導電型半導体領域側の表面を含む第4の領域のドーパント濃度を他の領域と異ならせることによっても同様に生じる。故に、この半導体光素子によっても、(1)第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域とのpn接合部分におけるターンオン電圧、(2)第1導電型半導体領域、活性層、及び第2導電型半導体領域から成るの接合部におけるターンオン電圧、(3)この接合部ターンオン後の線形動作領域における素子の直列抵抗の大きさが変更される。したがって、半導体光素子の用途に応じて線形動作領域の範囲を変えることが可能となる。
本発明の半導体光素子は、前記第1導電型半導体領域と前記活性層との間に設けられた第1の光閉じ込め層と、前記第2導電型半導体領域と前記活性層との間に設けられた第2の光閉じ込め層とを更に備えることができる。第1及び第2の光閉じ込め半導体層は、活性層へのキャリアの閉じ込めと光の閉じ込めとを別個に行うことを可能にする。光閉じ込め層の追加により、活性層への光閉じ込めが強められ、閾値電流の低減、温度特性の向上等、発振特性の改善が得られる。
本発明の半導体光素子は、GaN層若しくはGaN基板上、またはAlN層若しくはAlN基板、またはZrB層若しくはZrB基板を下地の基板または層として用い、その上に形成されることが好ましい。第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域に用いるAlGaN半導体並びに活性層に用いるAlGaN、GaNおよびInGaN半導体は、GaNまたはAlNまたはZrBと同じかそれに近い格子定数を有するので、GaN層若しくはGaN基板、またはAlN層若しくはAlN基板、またはZrB層若しくはZrB基板を用いる場合には、結晶成長中に、成長層と下地の基板または層との格子不整に起因する欠陥が成長層中に生じず、より良好なAlGaN、GaN、またはInGaN半導体といったIII族窒化物半導体の結晶成長が行える。
本発明の半導体光素子は、半導体レーザ素子、発光ダイオード、半導体光増幅素子、電界吸収型変調素子、及び半導体光導波路の少なくともいずれかを含むことができる。
本発明による半導体光素子によれば、誘電体マスクを用いることなく作製可能な構造を有しており実屈折率導波が可能である半導体光素子が提供される。
この結果、マスク剥がれの問題が生じることなく、素子作製歩留まりが向上する。半導体光素子が、発光ダイオード、半導体レーザまたは半導体光増幅素子であれば、埋め込みヘテロストラクチャー構造のように活性層への強いキャリア閉じ込めが可能である。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の半導体光素子に係わる実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分に同一の符号を付する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の半導体光素子を示す斜視図である。図1には、XYZ座標系Sが描かれている。図2(a)は、図1に示されたI−I線に沿った断面図である。図2(b)は、図2(a)に示されたII−II線に沿ったバンドギャップを示すダイアグラムである。図2(c)は、図2(a)に示されたII−II線に沿った屈折率を示すダイアグラムである。
図1及び図2(a)を参照すると、半導体レーザ素子といった半導体光素子1が示されている。この半導体光素子1は、第1導電型半導体領域3と、活性層5と、第2導電型半導体領域7とを備える。第1導電型半導体領域3は、第1及び第2の半導体部3a、3bを有する。第1の半導体部3aは、図2(a)に示されるように、基板11の表面11aに沿って配置された第1の領域3cおよび第2の領域3dを有する。第2の半導体部3bは、第1の半導体部3aの第1の領域3c上に設けられている。第2の半導体部3bはZ軸方向に伸びており、一対の側面3eを有する。第2導電型半導体領域7は、第1導電型半導体領域3とは異なる導電型を有し、所定の面に沿って配列された第1の領域7cおよび第2の領域7dを有する。活性層5は、第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3b上に設けられている。活性層5は、一対の側面5aを有している。第2導電型半導体領域7は、第1導電型半導体領域3の第1の半導体部3aの第2の領域3d上、第2の半導体部3bの側面3e上、活性層5の上面上、及び活性層5の側面5a上に設けられている。第2導電型半導体領域7の第2の領域7dは第1導電型半導体領域3の第2の領域3dおよび第2の半導体部3bの側面7eとpn接合を構成している。活性層5は、第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3bと第2導電型半導体領域7の第1の領域7cとの間に設けられている。
第1導電型半導体領域3はIII−V族窒化物半導体混晶から構成されており、このIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーは、活性層5を構成するIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーよりも大きい。換言すれば、第1導電型半導体領域3のIII−V族窒化物半導体混晶が示すフォトルミネッセンス波長値は、活性層5が示すフォトルミネッセンス波長値より短い。同様に、第2導電型半導体領域7はIII−V族窒化物半導体混晶から構成されており、このIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーは、活性層5を構成するIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーよりも大きい。換言すれば、第2導電型半導体領域7のIII−V族窒化物半導体混晶が示すフォトルミネッセンス波長値は、活性層5が示すフォトルミネッセンス波長値より短い。フォトルミネッセンス波長値は、材料のバンドギャップエネルギーに対応する波長値に等しい。図2(b)のバンドギャップダイアグラムに示されるように、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7は、キャリアを活性層5に閉じ込めるように働く。結果として、第1導電型半導体領域3は第1導電型クラッド層として働くことができ、第2導電型半導体領域7は第2導電型クラッド層として働くことができる。活性層5では、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7から注入されたキャリアが再結合して光が発生する。上記のIII−V族窒化物半導体混晶として、ガリウム、インジウム、アルミニウムのいずれかを少なくとも含むIII族窒化物半導体を用いることができる。
また、図2(c)の屈折率分布に示されるように、第1導電型半導体領域3が示す屈折率は、活性層5が示す屈折率より小さい。第2導電型半導体領域7が示す屈折率は、活性層5が示す屈折率より小さい。故に、活性層5は活性層5の屈折率より小さな屈折率を有する第1導電型半導体領域3および第2導電型半導体領域7に囲まれるので、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7は、活性層5において発生された光をX方向及びY方向において活性層5に閉じ込めるように働く。結果として、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7は光学的なクラッド層として作用する。
活性層5の構造は、単一の層からなるバルク構造、一つの井戸層からなる単一量子井戸構造、或いは複数の井戸層とバリア層とを交互に積層した多重量子井戸構造のいずれを用いてもよい。
半導体光素子1は、半導体基板11を更に備える。半導体基板11としては、導電性を有する基板を用いることができ、例えばGaN、SiC、Si、AlN、ZnO、ZrB等の各基板が例示される。半導体基板11の主面11a上には、第1導電型半導体領域3が設けられている。第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3b、及び活性層5は、半導体リッジ部13を形成する。一実施例では、半導体リッジ部13は、Z軸方向に伸びている。
半導体光素子1は、第2導電型のコンタクト層17と、電極21と、電極23とを更に備える。コンタクト層17は、III−V族窒化物半導体混晶から成り、第2導電型半導体領域7上に設けられている。電極21は、コンタクト層17上に設けられている。電極21は、半導体リッジ部13が伸びる方向に伸びている。電極23は、半導体基板11の裏面11bに設けられている。コンタクト層17のバンドギャップは、第2導電型半導体領域7のバンドギャップより小さい。故に、電極21とコンタクト層17との間にオーミックコンタクトを形成することが容易になる。
半導体光素子1の動作を、図3、図4(a)及び図4(b)を参照しながら説明する。図3は、半導体光素子1を電子素子で等価回路として示す模式図である。等価回路的には、第1導電型半導体領域3、活性層5、及び第2導電型半導体領域7のpin接合部分(図3のシンボル「A」で示される破線)及び第1導電型半導体領域3と第2導電型半導体領域7とのpn接合部分(図3のシンボル「B」で示される破線)は、各々ダイオードD1及びD2を構成し、両者が並列に接続されていると見做すことが出来る。また図3に示された抵抗R1は、第1導電型半導体領域3、基板11、及び電極23の領域における等価的な素子抵抗を表す。抵抗R2は、第2導電型半導体領域7、コンタクト層17、及び電極21の領域における等価的な素子抵抗を表す。第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7のバンドギャップエネルギーが活性層5のバンドギャップエネルギーよりも大きいので、B部分における接合電位(ビルトインポテンシャル)が、A部分における接合電位よりも大きくなる。したがって、A部分のダイオードD1がB部分のダイオードD2より低い電圧値にてターンオンし、A部分に大きな電流が順方向に流れ出す。
図4(a)は、半導体光素子1の動作における駆動電圧と駆動電流との関係を示すグラフである。図4(b)は、半導体光素子1の動作における駆動電流と光出力(発光強度)との関係(I−L特性)を示すグラフである。すなわち、図4(a)に示されるように、ダイオードD1のターンオン電圧VはA部分の接合電位によって定まり、主として活性層5の材料のバンドギャップエネルギーで決まる。また、ダイオードD2のターンオン電圧Vは、B部分の接合電位によって定まり、主として第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7の材料のバンドギャップエネルギーで決まる。B部分の接合電位がA部分の接合電位よりも高いということは、ダイオードD2のターンオン電圧Vが、ダイオードD1のターンオン電圧Vよりも高いことを意味する。また、A部分の接合電位とB部分の接合電位との差が大きいほど、ターンオン電圧Vとターンオン電圧Vとの差が大きくなる。換言すれば、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7の材料のバンドギャップエネルギーと活性層5のバンドギャップエネルギーとの差が大きいほど、ターンオン電圧Vとターンオン電圧Vとの差が大きくなる。
電極21及び23に印加する駆動電圧を0Vから徐々に増加させた場合、図4(a)に示すように、ターンオン電圧VにおいてまずダイオードD1がターンオンする。そのため、A部分が低抵抗化し、ターンオン電圧Vにおいて順方向電流Iが流れる。活性層5にキャリアが大量に供給され、キャリアの再結合により活性層5において光が発生する。共振器ロスや内部ロスが通常範囲にあるレーザであれば、電流がIを越えた近傍で発振開始するので、電流Iは発振閾値電流と同等の値であり、電流がIを超えて以降、急激に光出力が増加する。このとき、B部分のダイオードD2はターンオンしていないので、B部分は依然高抵抗であり、キャリアはB部分においてブロックされて、A部分(活性層5)に効果的に流れ込む。また、活性層5の屈折率は第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7の屈折率よりも大きいので、活性層5において発生した光は活性層5付近に閉じ込められる。故に、この動作領域R1では光及び電流の双方を活性層5内に効果的に閉じ込めることができるので、活性層5において誘導放出が効率よく生じ、半導体レーザを低閾値電流でもって発振させることができ、且つ電流の大きさに対して発光強度が線形に増加する。
続いて、駆動電圧がターンオン電圧Vに達すると、ダイオードD2がターンオンする。このとき、B部分も低抵抗化するので、A部分だけでなくなくB部分にも同等に電流が流れるようになり、活性層5以外の領域を流れるリーク電流が急激に増える。その結果、ターンオン電圧Vに対応する電流Iよりも大きな電流を半導体レーザに供給した場合には、誘導放出に寄与しない無効電流が急激に増加するのでスロープ効率が急激に低下する。故に、供給電流が電流Iよりも大きい領域は、電流供給に対する発光強度の増加が小さい出力飽和領域となる。この出力飽和領域は、発光強度と供給電流との相関の程度が低い非線形動作領域R2となる。発光強度と電流との相関が線形であることを必要とする場合には、ターンオン電圧V以下の駆動電圧にて半導体レーザを動作させる必要がある。
図5(a)及び図5(b)は、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7と活性層5とのバンドギャップ差の大きさに応じた線形動作領域幅の違いを説明するためのグラフである。図5(a)は、半導体光素子1のA部分(図3参照)のターンオン電圧がVA1でありB部分のターンオン電圧がVB1である半導体レーザの電流−電圧特性を示す特性線G2と、半導体光素子1のA部分のターンオン電圧がVA2でありB部分のターンオン電圧がVB2である半導体レーザの電流−電圧特性を示す特性線G2とを示すグラフである。なお、図5(a)において、
B2−VA2>VB1−VA1
である。図5(b)の特性線G3及びG4は、それぞれ図5(a)の特性線G1及びG2に対応する電流−光出力特性(I−L特性)を示すグラフである。
第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7と活性層5とのバンドギャップ差が大きい(ターンオン電圧差V−Vが大きい)場合、図5(a)及び図5(b)の特性線G2及びG4が示すように、ターンオン電圧VA2に対応する電流IA2とターンオン電圧VB2に対応する電流IB2との間の線形動作領域S1の幅が大きくなる。これに対して、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7と活性層5とのバンドギャップ差が小さい(ターンオン電圧差V−Vが小さい)場合、グラフG1及びG3が示すように、ターンオン電圧VA1に対応する電流IA1とターンオン電圧VB1に対応する電流IB1との間の線形動作領域T1の幅が小さくなる。故に、A部分のターンオン電圧VとB部分のターンオン電圧Vとの差が大きいほど線形動作領域が拡大するので、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7と活性層5とのバンドギャップ差は大きいほど好ましい。
また、上記のように、同じく活性層-クラッド層間のバンドギャップ差が大きい半導体レーザでは、ストライプ領域以外の領域は高電流域までターンオンしなくなるので、高出力域まで直線性に優れたI−L特性を有する半導体レーザを実現できる。
図10は、好適な材料の一覧を示す。活性層はGaN、AlGaN、InGaN、InNの少なくとも何れかから成ることができ、クラッド層はAlGaNから成ることができる。コンタクト層にはGaNおよびInGaNが使用できる。AlGaN及びInGaNはGaNやAlN、またはZrBと同じかそれに近い格子定数を有するため、GaN基板やAlN基板、ZrB基板またはGaN半導体層やAlN半導体層、ZrB半導体層を結晶成長の下地として用いる場合には、下地との格子不整が生じないので、より良好なAlGaNおよびInGaN結晶の成長が行える。AlGaN半導体は約5.4×10−19〜9.9×10−19ジュール(3.4〜6.2eV)のバンドギャップエネルギーを有する高バンドギャップ材料であり、InGaN半導体は約3.2×10−19〜5.4×10−19ジュール(2〜3.4eV)のバンドギャップエネルギーを有する。上記のようにAlGaN半導体は最大6.2eVの高バンドギャップエネルギーを有する。従って、AlGaN半導体をクラッド層に用いると、活性層−クラッド層のバンドギャップ差が大きくなる。従って上記のように、高出力域まで直線性に優れたI−L特性を有する半導体レーザを実現できる。また同じく活性層−クラッド層のバンドギャップ差が大であるため、キャリアの活性層への閉じ込めを強化でき、活性層に入ったキャリアは容易には出て来られなくなる。その結果、高温でのレーザ発振が容易になるなど、温度特性が改善された半導体レーザを実現できる。
また、図10に示した材料群は、本実施形態の半導体光素子1に限らず、以下に説明される第2、第3実施形態の半導体光素子51、81、91や本発明に係る他の半導体光素子にも適用することが可能であり、したがって、これら他の実施形態においても、上述した半導体光素子1と同様の優れた温度特性やI−L特性の良好な直線性が得られる。
次に、半導体光素子1の製造方法を、図6(a)〜図6(e)を参照しつつ説明する。理解を容易にするために、半導体素子1と同じ参照番号を用いる。まず、図6(a)に示すように、半導体基板11上に、第1導電型半導体層2、活性層4、第2導電型半導体層6、及び保護膜9を結晶成長させる(一回目の結晶成長工程)。次に、ストライプ状の半導体リッジ部13を形成するためのエッチングマスク10を保護膜9上に形成する。各層の結晶成長には、例えばOMVPE(Organo-Metallic Vapor Phase Epitaxy)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、HVPE法等を用いるとよい。また、エッチングマスク10の材料としては、SiNやSiOといった誘電体を用いることができる。
続いて、図6(b)に示すように、エッチングマスク10を用いて保護膜9、第2導電型半導体層6、活性層4、及び第1導電型半導体層2の所定深さまでドライエッチングまたはウェットエッチングによってエッチングを行い、第2導電型半導体領域7の一部となる第2導電型半導体層7a、活性層5、及び第1導電型半導体領域3を形成する。この結果、第2導電型半導体層7aの側面7e、活性層5の側面5a、及び第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3bの側面3eが形成される。活性層5及び第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3bは、半導体リッジ部13を構成する。図6(b)において半導体リッジ部13は逆メサ状に形成されているが、半導体リッジ部13を形成する面方位やエッチング液を適宜選択することによって、半導体リッジ部13を他のメサ形状に形成することも可能である。
図6(c)に示すようにエッチングマスク10及び保護膜9を除去した後に、図6(d)に示すように、第2導電型半導体領域7の残りの部分とコンタクト層17とを結晶成長する(二回目の結晶成長工程)。コンタクト層17上及び半導体基板11の裏面上に、それぞれ、電極21及び23を形成する。これらの工程により、半導体光素子1が完成する。
半導体光素子1は、従来の埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザ素子(図15(d)参照)のような電流ブロック層を必要としない。半導体光素子1を製造する際には、上述した製造方法から理解されるように、活性層を埋め込む半導体領域を再成長する時に、活性層を保護するための誘電体マスクを必要としない。故に、青色系埋め込みヘテロストラクチャー構造半導体レーザの作製プロセスにおける誘電体マスクの剥がれの虞がない。そのため、埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザを製造する場合と比較して、良好な特性を有するレーザ構造を格段に容易なプロセスで作製することが可能となり、大幅な歩留まり向上や製造コスト削減が可能になる。また、本実施の形態のレーザ構造では半導体の結晶成長工程が2回で済むが、青色系埋め込みヘテロストラクチャー半導体レーザを作製する従来プロセスでは3回の結晶成長工程が必要となる。故に、本実施例によれば、従来プロセスに比べてプロセスの簡略化、短時間化が実現され、歩留まり向上やコストダウンが図れる。
半導体光素子1においては、コンタクト層17が第2導電型半導体領域7上且つ活性層5が存在する領域上のみに設けられていても良い。これによって、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7のpn接合部分(図3のB部分)とコンタクト層17との距離が、活性層5とコンタクト層17との距離よりも長くなる。したがって、コンタクト層17とpn接合部分(図3のB部分)との間の抵抗値をより大きくできるので、このpn接合部分におけるターンオン電圧Vをより高くできる。その結果、ターンオン電圧Vとターンオン電圧Vとの差V−Vが拡大し、活性層5にキャリアをより高出力域まで閉じ込めることができるので、線形動作領域を拡大することができる。あるいは、コンタクト層17が活性層5に沿って伸びるストライプ形状を有していてもよい。
また、例えば非特許文献1に開示された埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザでは、電流ブロック部を構成するp型半導体層及びn型半導体層によるpn接合部分が逆バイアスとなることを利用してキャリアをブロックする。埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザの場合、電流ブロックのために複数のpn接合部を形成する必要があることに起因して接合容量が大となり、その結果、高速動作が妨げられる。これに対して、本実施形態の半導体光素子1は、第1導電型半導体領域3と第2導電型半導体領域7との間の唯一つの順方向のpn接合によってキャリアをブロックするので、このような容量成分を低減することができる。したがって、半導体光素子1によれば、より高速な動作が可能になる。
本実施の形態に係る半導体光素子は、GaN層かGaN基板、もしくはAlN層かAlN基板、もしくはZrB層かZrB基板を下地の基板または層として用い、その上に形成されることを特長としてもよい。第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域に用いるAlGaN半導体や活性層に用いるAlGaN、GaN、またはInGaN半導体は、GaNやAlN、ZrBと同じかそれに近い格子定数を有するので、GaN層若しくはGaN基板、AlN層若しくはAlN基板、またはZrB層若しくはZrB基板を用いる半導体光素子では、結晶成長中に下地の基板または層との格子不整に起因する欠陥が成長層中に生じず、より良好なAlGaN、GaN、またはInGaN半導体の結晶成長が行える。
図7(a)は、本発明の半導体光素子の変形例を示す断面図である。図7(b)は、図7(a)に示されたIII−III線に沿ったバンドギャップを示す図面である。図7(c)は、図7(a)に示されたIII−III線に沿った屈折率を示す図面である。半導体光素子1aは、第1の光閉じ込め層25及び第2の光閉じ込め層27を更に備えることができる。第1の光閉じ込め層25は、第1導電型半導体領域3と活性層5との間に設けられている。第2の光閉じ込め層27は、活性層5と第2導電型半導体領域7との間に設けられている。第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3b、活性層5、第1の光閉じ込め層25、及び第2の光閉じ込め層27は、半導体リッジ部13aを形成する。
第1の光閉じ込め層25は、活性層5の材料のバンドギャップエネルギーと第1導電型半導体領域3の材料のバンドギャップエネルギーとの間のバンドギャップエネルギーを有する材料からなる。第2の光閉じ込め層27は、活性層5の材料のバンドギャップエネルギーと第2導電型半導体領域7の材料のバンドギャップエネルギーとの間のバンドギャップエネルギーを有する材料からなる。活性層5には、第1の光閉じ込め層25及び第2の光閉じ込め層27を介して第1導電型半導体領域3の第2の半導体部3b及び第2導電型半導体領域7からキャリアが注入される。図7(b)に示されるように、半導体光素子1aにおいては、注入されたキャリアは、第1の光閉じ込め層25及び第2の光閉じ込め層27の働きによって活性層5に閉じ込められる。
第1の光閉じ込め層25は、活性層5が示す屈折率と第1導電型半導体領域3が示す屈折率との間の屈折率値を示している。第2の光閉じ込め層27は、活性層5が示す屈折率と第2導電型半導体領域7が示す屈折率との間の屈折率値を示している。図7(c)に示されるように、第1導電型半導体領域3及び第2導電型半導体領域7は、活性層5において発生された光を活性層5、第1の光閉じ込め層25及び第2の光閉じ込め層27に閉じ込めるように働く。
第1及び第2の光閉じ込め層25、27は、キャリアの閉じ込めと、光の閉じ込めを別個に行うことを可能にする。これらの光閉じ込め層の挿入により、活性層5への光閉じ込めが強められ、閾値電流の低減、温度特性の向上等、発振特性の改善が得られる。特に、活性層5が薄膜の量子井戸構造からなる場合には、量子井戸構造のみでは小さな光閉じ込め係数しか得られないが、第1及び第2の光閉じ込め層25、27を導入することによって光閉じ込め係数を増大できるので、発振特性を劇的に改善できる。一実施例では、光閉じ込め層の材料としては、図10に示したように、AlGaN、GaNまたはInGaN半導体を使用できる。
活性層5に光を閉じ込める必要上、第1の光閉じ込め層25は、活性層5が示す屈折率と第1導電型半導体領域3が示す屈折率との間の屈折率値を有しており、第2の光閉じ込め層27は、活性層5が示す屈折率と第2導電型半導体領域7が示す屈折率との間の屈折率値を示している。また半導体レーザの波長範囲は約400〜約1600nmであり、光閉じ込め層25、27は、この波長範囲の光がその存在を感じる程度に厚くなけらばならない。そのため通常数十nm〜数百nmの厚さが必要である。また光閉じ込め層25、27は上記のようにある程度厚い必要があるが、このような厚い層を挿入しても活性層へキャリアが効率よく注入されるようにするために、第1の光閉じ込め層25は、活性層5の材料のバンドギャップエネルギーと第1導電型半導体領域3の材料のバンドギャップエネルギーとの間のバンドギャップエネルギーを有する材料からなる。第2の光閉じ込め層27は、活性層5の材料のバンドギャップエネルギーと第2導電型半導体領域7の材料のバンドギャップエネルギーとの間のバンドギャップエネルギーを有する材料からなる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態の半導体光素子を示す斜視図である。図8には、XYZ座標系Sが描かれている。図9(a)は、図8に示されたIV−IV線に沿った断面図である。図9(b)は、図9(a)に示されたV−V線に沿ったバンドギャップを示す図面である。図9(c)は、図9(a)に示されたV−V線に沿った屈折率を示す図面である。図8及び図9(a)を参照すると、半導体レーザといった半導体光素子51が示されている。
この半導体光素子51は、第1導電型半導体領域53と、活性層55と、第1導電型半導体領域53とは導電型の異なる第2導電型半導体領域57とを備える。第1導電型半導体領域53は、図9(a)に示されるように、第1の領域53aおよび第2の領域53bを有する。第1の領域53aは、Z軸方向に伸びている。活性層55は、第1の領域53a上に設けられている。活性層55は、一対の側面55aを有している。第2導電型半導体領域57は、第1導電型半導体領域53の第2の領域53b上及び活性層55上に設けられている。第2導電型半導体領域57は、所定の面に沿って伸びる第1の領域57aおよび第2の領域57bを有する。第2導電型半導体領域57の第2の領域57bは、第1導電型半導体領域53の第2の領域53bとpn接合を構成している。活性層55は、第2導電型半導体領域57の第1の領域57aと第1導電型半導体領域53の第1の領域53aとの間に設けられている。
第1導電型半導体領域53はIII−V族窒化物混晶半導体から構成されており、このIII−V族窒化物混晶半導体のバンドギャップエネルギーは、活性層55を構成するIII−V族窒化物混晶半導体のバンドギャップエネルギーよりも大きい。同様に、第2導電型半導体領域57はIII−V族窒化物混晶半導体から構成されており、このIII−V族窒化物混晶半導体のバンドギャップエネルギーは、活性層55を構成するIII−V族窒化物混晶半導体のバンドギャップエネルギーよりも大きい。図9(b)に示されるように、第1導電型半導体領域53及び第2導電型半導体領域57は、キャリアを活性層55に閉じ込めるように働くことができる。結果として、第1導電型半導体領域53は第1導電型クラッド層として働くことができ、第2導電型半導体領域57は第2導電型クラッド層として働くことができる。半導体発光素子では、活性層55は、第1導電型半導体領域53及び第2導電型半導体領域57から注入されたキャリアが再結合して光を発生する。
また、図9(c)の屈折率分布に示されるように、第1導電型半導体領域53が示す屈折率は、活性層55が示す屈折率より小さい。第2導電型半導体領域57が示す屈折率は、活性層55が示す屈折率より小さい。故に、第1導電型半導体領域53及び第2導電型半導体領域57は、活性層55において発生された光をX方向及びY方向において活性層55に閉じ込めるように働く。結果として、第1導電型半導体領域53及び第2導電型半導体領域57は光学的なクラッド層として作用する。
活性層55の構造は、単一の層からなるバルク構造、一つの井戸層からなる単一量子井戸構造、或いは複数の井戸層とバリア層とを交互に積層した多重量子井戸構造のいずれを用いてもよい。
半導体光素子51は、基板61を更に備える。基板61としては、導電性基板を使用することができ、例えばGaN、SiC、Si、AlN、ZnO、ZrB等の各基板が例示される。半導体基板61の主面61a上には、第1導電型半導体領域53が設けられている。
半導体光素子51は、第2導電型のコンタクト層67と、電極71と、電極73とを更に備える。コンタクト層67は、第2導電型半導体領域57上に設けられている。電極71は、コンタクト層67上に設けられている。電極71は、活性層55が伸びる方向に伸びている。電極73は、半導体基板61の裏面61bに設けられている。コンタクト層67は、III−V族窒化物混晶半導体から構成されており、そのバンドギャップは第2導電型半導体領域57のバンドギャップより小さい。故に、電極71とコンタクト層67との間にオーミックコンタクトを形成することが容易になる。
本実施形態の半導体光素子51においては、活性層55のバンドギャップエネルギーよりも第1導電型半導体領域53及び第2導電型半導体領域57のバンドギャップエネルギーのほうが大きいので、第1導電型半導体領域53と第2導電型半導体領域57とのpn接合部分における接合電位が、第1導電型半導体領域53、活性層55、及び第2導電型半導体領域57から成るpin接合部分の接合電位よりも大きくなる。これにより、半導体光素子51は、図3に示した第1実施形態の半導体光素子1と同様に動作する。すなわち、第1導電型半導体領域53及び第2導電型半導体領域57のキャリアは、所定の印加電圧範囲において第1導電型半導体領域53と第2導電型半導体領域57とのpn接合部分でブロックされ、活性層55へ効果的に流れ込むこととなる。故に、この半導体素子によれば、活性層にキャリアを効果的に閉じ込めることができる。
また、半導体光素子51の製造方法は、図6(a)〜図6(e)に示された第1実施形態の半導体光素子1の製造方法において図6(b)に示したエッチング工程において第1導電型半導体領域53をエッチングしない点で相違するのみである。故に、半導体光素子51を製造する際にも、図15(c)に示される電流ブロック層をエピタキシャル成長させる工程が必要ないので、活性層を埋め込む半導体領域を再成長する時に、活性層を保護するための誘電体マスクを必要としない。故に、青色系埋め込みヘテロストラクチャー構造半導体レーザを作製する際に生じる埋め込み再成長時の誘電体マスクの剥がれの虞がない。そのため、埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザを製造する場合と比較して、格段に容易なプロセスで埋め込みヘテロストラクチャー構造と同等以上の特性を有するレーザ構造を作製することが可能となり、大幅な歩留まり向上や製造コスト削減が可能になる。
半導体光素子51においては、コンタクト層67が第2導電型半導体領域57上且つ活性層55が存在する領域上のみに設けられていても良い。これによって、第1導電型半導体領域53及び第2導電型半導体領域57のpn接合部分(図3のシンボル「B」で示される破線に対応する)とコンタクト層67との距離が、活性層55とコンタクト層67との距離よりも長くなる。したがって、コンタクト層67とpn接合部分(図3のシンボル「B」で示される破線に対応する)との間の抵抗値をより大きくできるので、このpn接合部分におけるターンオン電圧Vをより高くできる。その結果、ターンオン電圧Vとターンオン電圧Vとの差V−Vが拡大し、活性層55にキャリアをより高出力域まで閉じ込めることができるので、線形動作領域を拡大することができる。あるいは、コンタクト層67が活性層55に沿って伸びるストライプ形状を有していてもよい。
半導体素子51においては、半導体光素子1と同じく第1導電型半導体領域53と第2導電型半導体領域57との間に設けられた唯一つのpn接合によってキャリアをブロックするので、電流ブロックのために複数のpn接合部を積層する必要がある従来の埋め込みヘテロストラクチャー構造に比べて、第1導電型半導体領域53と第2導電型半導体領域57との間のキャパシタンスを低減できる。故に、半導体光素子51によれば、より高速な動作が可能になる。
また、半導体素子51においては、半導体光素子1と同じくGaN層かGaN基板上、もしくはAlN層かAlN基板上、もしくはZrB層かZrB基板を下地の基板または層として用い、その上に形成されることを特長としてもよい。第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域に用いるAlGaN半導体や活性層に用いるAlGaN、GaN、またはInGaN半導体はGaNやAlN、ZrBと同じかそれに近い格子定数を有するため、GaN層かGaN基板、もしくはAlN層かAlN基板、またはZrB層かZrB基板を用いる場合には、結晶成長中に成長層と下地の基板または層との格子不整に起因する欠陥が成長層中に生じず、より良好なAlGaN、GaN及びInGaNの結晶成長が行える。
本実施形態の半導体光素子51の各層に、図10に示された材料群と同じ材料を用いることが可能である。これらの材料で構成することにより、上述した半導体光素子1と同様の優れた温度特性、や良好な直線性を示すI−L特性が得られる。
図11(a)は、本実施形態の半導体光素子の変形例を示す断面図である。図11(b)は、図11(a)に示されたVI−VI線に沿ったバンドギャップを示す図面である。図11(c)は、図11(a)に示されたVI−VI線に沿った屈折率を示す図面である。半導体光素子51aは、第1の光閉じ込め層75及び第2の光閉じ込め層77を更に備えることができる。第1の光閉じ込め層75は、第1導電型半導体領域53と活性層55との間に設けられている。第2の光閉じ込め層77は、活性層55と第2導電型半導体領域57との間に設けられている。活性層55、第1の光閉じ込め層75、及び第2の光閉じ込め層77は、半導体リッジ部63aを形成する。
第1の光閉じ込め層75及び第2の光閉じ込め層77は、先に述べた第1実施形態の第1の光閉じ込め層25及び第2の光閉じ込め層27と同様の構成および作用を有している。すなわち、第1の光閉じ込め層75は、図11(b)に示されるように活性層55の材料のバンドギャップエネルギーと第1導電型半導体領域53の材料のバンドギャップエネルギーとの間のバンドギャップエネルギーを有する材料からなる。第2の光閉じ込め層77は、活性層55の材料のバンドギャップエネルギーと第2導電型半導体領域57の材料のバンドギャップエネルギーとの間のバンドギャップエネルギーを有する材料からなる。また、第1の光閉じ込め層75は、図11(c)に示されるように活性層55が示す屈折率と第1導電型半導体領域53が示す屈折率との間の屈折率値を示している。第2の光閉じ込め層77は、活性層55が示す屈折率と第2導電型半導体領域57が示す屈折率との間の屈折率値を示している。したがって、第1の光閉じ込め層75及び第2の光閉じ込め層77は、活性層55への電流の閉じ込めと光の閉じ込めを別個に行うことを可能にする。これらの光閉じ込め層の追加により、活性層55への光閉じ込めが強められ、閾値電流の低減や温度特性の向上といった発振特性の改善効果が得られる。一実施例の光閉じ込め層としては、図10に示したように、AlGaN、GaN、及びInGaNを使用できる。
図12は、本実施形態の半導体光素子の別の変形例を示す断面図である。本変形例では、第1導電型半導体領域54が、第3の領域54a及び他の領域54bを有する。第1導電型半導体領域54の第3の領域54aは、第1導電型半導体領域54における第2導電型半導体領域58側の表面54cおよび54dを含む。第3の領域54aは、半導体領域54bと第2導電型半導体領域58との間に位置し、第2導電型半導体領域58と接合している。第1導電型半導体領域54において、第3の領域54aのドーパント濃度は他の領域54bのドーパント濃度と異なっている。また、第2導電型半導体領域58が、第4の領域58a及び他の領域58bを有する。第2導電型半導体領域58の第4の領域58aは、第2導電型半導体領域58における第1導電型半導体領域54側の表面58c及び58dを含む。第4の領域58aは、半導体領域58bと第1導電型半導体領域54との間に位置し、第1導電型半導体領域54と接合している。第2導電型半導体領域58において、第4の領域58aのドーパント濃度は他の領域58bのドーパント濃度と異なっている。
図13(a)は、半導体光素子51bにおいて、第3の領域54a及び第4の領域58aを高ドープ化する前の電流―電圧特性を示す特性線G6と高ドープ化した後の電流―電圧特性を示す特性線G5とを示すグラフである。また、図13(b)は、図13(a)に示された特性線G5及びG6にそれぞれ対応する電流−光出力特性(I−L特性)を示す特性線G7およびG8を示すグラフである。半導体光素子51bでは、第3の領域54a及び第4の領域58aがそれぞれ領域54b及び58bと異なる濃度でドープされることによって、第3の領域54a及び第4の領域58aの擬フェルミレベル及び抵抗が変化するので、次の部分(1)第1導電型半導体領域54と第2導電型半導体領域58とのpn接合部分、(2)第1導電型半導体領域54、活性層55、及び第2導電型半導体領域58によるpin接合部分におけるターンオン電圧、(3)pin接合部がターンオンした後の線形動作領域における素子の直列抵抗が変化する。
例えば、第3の領域54a及び第4の領域58aを領域54b及び58bよりも高いドーパント濃度にすると、これらのクラッド部分の抵抗が下がり、この結果、pn接合部分及びpin接合部分におけるターンオン電圧が低下する。故に、図13(a)及び図13(b)に示すように、pin接合部分のターンオン電圧VA2がより低いターンオン電圧VA3に変化し、pn接合部分のターンオン電圧VB2がより低いターンオン電圧VB3に変化する。さらに、第3の領域54a及び第4の領域58aの抵抗値も低下するので、pin接合部ターンオン後の線形動作領域における電流―電圧特性のグラフの傾き(直列抵抗)も低下する。この結果、pn接合部分がターンオンに至る電流値がIB2からIB3へと増大するので、電流−光出力特性における線形動作領域の範囲が拡大され、より大きな光出力を得ることができる。
以上説明したように、本構造においては領域54a及び58aのドーパント濃度を変更することにより、電流−電圧特性のターンオン電圧やターンオン後の直列抵抗を変化させ、その結果、半導体光素子の用途に応じて線形動作領域範囲を変更することが可能となる。上記の変形例では領域54aと58aが両方存在する場合について説明したが、どちらか一方の領域を導入した場合でも同様の効果が得られる。
上述したようなターンオン電圧の制御は、第1導電型半導体領域54(第2導電型半導体領域58)全体のドーパント濃度を変化させることによっても可能である。また、ターンオン電圧の制御は、第1導電型半導体領域54及び第2導電型半導体領域58のうち一方の半導体領域のみドーパント濃度を調整することによっても可能である。上述の例では、第1導電型半導体領域54及び第2導電型半導体領域58における一部の領域のみドーパント濃度を変化させているが、この場合ドープ量の変化した領域は狭い範囲に限られるので、ドープ量の変更による素子特性への影響を抑えることもできる。
また上述した第1導電型半導体領域、または第2導電型半導体領域における一部あるいは全体のドーパント濃度の変更によるターンオン電圧の制御法は、本実施形態の半導体光素子51bに限らず、第1実施形態の半導体光素子1や本発明に係る他の全ての半導体光素子にも適用することができる。
(第3の実施の形態)
図14(a)および図14(b)は、それぞれ、第3の実施の形態に係る半導体光素子を示す図面である。図14(a)を参照すると、半導体レーザ素子といった半導体光素子81が示されている。この半導体光素子81は、基板89上に設けられている。基板89は導電性、絶縁性の両方が使用可能である。この半導体光素子81は、半導体光素子1と類似の構造を有しており、第1導電型半導体領域83と、活性層85と、第2導電型半導体領域87とを備える。第1導電型半導体領域83は、基板89上に設けられており、電極23aが形成された第1の領域83eと、活性層85および第2導電型半導体領域87が設けられる第2の領域83fとを有する。第1の領域83eおよび第2の領域83fは所定の軸に沿って配列されている。第2の領域83fは、第1及び第2の半導体部83a、83bを有する。第1の半導体部83aは、所定の面の沿って設けられた第1の領域83cおよび第2の領域83dを有する。第2の半導体部83bは第1の領域83c上に形成される。活性層85は第2の半導体部83bと第2導電型半導体領域87の間に形成されている。第2導電型半導体領域87上には、コンタクト層17aが設けられており、コンタクト層17a上には電極21aが設けられている。第1導電型半導体領域83はIII−V族窒化物半導体混晶から構成されており、このIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーは、活性層85を構成するIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーよりも大きい。第2導電型半導体領域87はIII−V族窒化物半導体混晶から構成されており、このIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーは、活性層85を構成するIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーよりも大きい。電極21aからの電流は、活性層85、第1導電型半導体領域83fおよび83eを介して電極23aに流れ込む。この半導体光素子81は、第1の実施の形態に係る半導体光素子1が享受するのと同じ作用および効果を享受できる。
図14(b)を参照すると、半導体レーザ素子といった半導体光素子91が示されている。この半導体光素子91は、基板89上に設けられている。半導体光素子81の場合と同じく、基板89は導電性、絶縁性の両方が使用可能である。この半導体光素子91は、半導体光素子51と類似の構造を有しており、第1導電型半導体領域93と、活性層95と、第2導電型半導体領域97とを備える。第1導電型半導体領域93は、電極23bが形成された第1の領域93eと、活性層95および第2導電型半導体領域97が設けられる第2の領域93fとを有する。第1の領域93eおよび第2の領域93fは、基板89の表面に沿って配置されている。第2の領域93fは、基板89の表面に沿って配列された第1の領域93cおよび第2の領域93dを有する。活性層95は第1の領域93cと第2導電型半導体領域97との間に形成されている。第2導電型半導体領域97上には、コンタクト層17bが設けられており、コンタクト層17bには電極21bが設けられている。第1導電型半導体領域93はIII−V族窒化物半導体混晶から構成されており、このIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーは、活性層95を構成するIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーよりも大きい。第2導電型半導体領域97はIII−V族窒化物半導体混晶から構成されており、このIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーは、活性層95を構成するIII−V族窒化物半導体混晶のバンドギャップエネルギーよりも大きい。電極21bからの電流は、活性層、第1導電型半導体領域93fおよび93eを介して電極23aに流れ込む。この半導体光素子91の第2の実施の形態に係る半導体光素子51が享受するのと同じ作用および効果を享受できる。半導体光素子81及び91において絶縁性基板89としては、例えばGaN、SiC、Al、AlN、MgAl等の基板が使用される。また導電性基板89としては、GaN、SiC、Si、AlN、ZnO、ZrB等の基板が使用できる。上記のように、GaN、SiC、AlNの各基板は、導電性基板と絶縁性基板の両方に用いることが可能であるが、これはドーピング条件によりこれらの基板を導電性にも絶縁性にもすることが出来るためである。
また半導体素子81及び91においては、必要に応じてさらに光閉じ込め層を活性層の両側に挿入することも出来る。またコンタクト層が活性層の直上部のみにあるようにしても良い。これらの構造変更により得られる特性改善は、第1、及び第2の実施例において述べたものと同様である。
また、以上の第1〜第3の実施の形態においては、結晶成長の下地となる結晶としてGaN、SiC、Al、Si、AlN、ZnO、MgAl、ZrBの各基板を用いる場合を示したが、これらは基板である必要は無く、他の基板上にこれらの層を成長したものを用いても同じ効果が得られる。この場合、基板の選択肢が増えるため、構造設計、及び製造プロセスの自由度が増す利点がある。
また、本実施の形態に係る半導体光素子では、活性層を埋め込む半導体領域を再成長する時に、活性層を保護するための誘電体マスクを必要としない。故に、従来の青色系埋め込みヘテロストラクチャー構造半導体レーザの作製で致命的問題となっていた埋め込み成長時のマスク剥がれが生じない。そのため、従来の埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザを製造する場合と比較して、格段に容易なプロセスで同等の特性を有するレーザ構造を作製することが可能となり、大幅な歩留まり向上や製造コスト削減につながる。また、本実施の形態に係る半導体光素子の構造では、半導体の結晶成長工程が2回で済むため、3回の結晶成長が必要だった従来プロセスに比べてプロセスの簡略化、短時間化が実現され、歩留まり向上やコストダウンが図れる。
以上説明したように、従来の青色系III−V族窒化物半導体光素子はリッジ構造を有していたのに対して、本実施の形態に係る青色系III−V族窒化物半導体光素子の構造(以下、バンドギャップディファレンス(BGD)構造と呼ぶ)は、構造的には埋込ヘテロストラクチャー(BH)構造と等価な構造となっている。したがって、BGD構造の半導体光素子は、従来のリッジ構造に比べて、次のような利点を有する。
リッジ構造では、活性層が基板の全面にあるので、活性層に注入されたキャリアは、活性層内を水平横方向に広がる。このため、光子と相互作用しない(つまり、誘導放出に寄与しない)多数の無効キャリアが生じる。一方、BGD構造では、活性層はストライプ領域内にのみ存在し、注入されたキャリアは活性層と電流ブロック層(埋め込み層)との間のヘテロ障壁によって活性層内に効果的に閉じ込められる。故に、リッジ構造に比べて無効電流が減る一方で、誘導放出が強まって、閾値電流低減、出力向上など発振特性が大幅に改善される。
リッジ構造では、水平横方向の光閉じ込めが、垂直横方向の閉じ込めに比べて著しく弱いので、出射端面における導波モードは、垂直横方向に比べて水平横方向に大きく広がって分布している。その結果、水平横方向の遠視野像(FFP)の放射角は垂直横方向の放射角に比べて顕著に狭くなる。このため、出射ビームの形状は楕円形になり、このビームを波長と同程度の微小スポットに絞るためには特殊レンズを用いたビーム整形が必要となり、レンズ系が複雑且つコスト高になる。一方、BGD構造では、実屈折率導波となり、水平横方向の光閉じ込めを垂直横方向と同等に強くできる。このため、水平横方向の遠視野像(FFP)も垂直横方向と同様に大きく広がり、水平横モードおよび垂直横モードのビーム放射角の差が少なくなる。したがって、出射ビームは真円に近くなり、ビーム整形すること無く微小スポットへビーム絞り込みが可能となり、レンズ系を簡素にできると共に低コストを実現できる。これは、特に、Digital Versatile Disk(DVD)およびコンパクトディスク(CD)等の光記録媒体の光源として本実施の形態の半導体レーザを用いる際に大きな利点になる。
リッジ構造では熱伝導性の悪い誘電体膜を用いて電流狭窄するのに対し、BGD構造では熱伝導性の良好な半導体材料を用いて電流狭窄を行う。従って、BGD構造は、リッジ構造に比べて放熱性に優れる。故に、熱的なストレスが軽減されるので、半導体レーザの特性が改善されると共に信頼性が向上される。
リッジ構造では、半導体光素子の表面の凹凸が大きいので、エピダウン実装は困難であるが、BGD構造の半導体光素子の表面は、平坦にできるので、エピダウン実装を行うことが容易になる。エピダウン実装は放熱性に優れ熱的ストレスを緩和できるので、BGD構造の半導体光素子をエピダウン実装することにより、さらに半導体レーザの特性が改善されると共に信頼性が向上される。
以上では好適な実施の形態として、半導体レーザ素子に適用した場合について、本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明はこれに限られるものでは無く、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることができることは、当業者によって認識される。例えば、本発明は発光ダイオード、半導体光増幅素子、電界吸収型変調素子、半導体光導波路、及びそれらを集積した半導体光集積素子への適用も可能である。これら全ての素子形態において本発明を適用すれば、ヘテロ構造における活性層へのキャリア閉じ込めが強化され、素子の発振特性や温度特性が効果的に改善される。これらの素子の構造の詳細は必要なように変更されることができる。また、コンタクト層の一部または全部が活性層に沿って伸びるストライプ形状を有していてもよい。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、第1の実施の形態の半導体光素子を示す斜視図である。 図2(a)は、図1に示されたI−I線に沿った断面図である。図2(b)は、図2(a)に示されたII−II線に沿ったバンドギャップを示すダイアグラムである。図2(c)は、図2(a)に示されたII−II線に沿った屈折率を示すダイアグラムである。 図3は、半導体光素子の電気的性質を等価回路に置き換えた模式図である。 図4(a)は、半導体光素子における、駆動電圧と駆動電流との関係を示すグラフである。図4(b)は、半導体光素子における、駆動電流と光出力(発光強度)との関係(I−L特性)を示すグラフである。 図5(a)及び図5(b)は、第1導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域と活性層とのバンドギャップ差の大きさに応じた線形動作領域幅の違いを説明するためのグラフである。 図6(a)〜図6(e)は半導体光素子の製造方法を示す工程図である。 図7(a)は、本発明の半導体光素子の変形例を示す断面図である。図7(b)は、図7(a)に示されたIII−III線に沿ったバンドギャップを示す図面である。図7(c)は、図7(a)に示されたIII−III線に沿った屈折率を示す図面である。 図8は、第2の実施の形態の半導体光素子を示す斜視図である。 図9(a)は、図8に示されたIV−IV線に沿った断面図である。図9(b)は、図9(a)に示されたV−V線に沿ったバンドギャップを示す図面である。図9(c)は、図9(a)に示されたV−V線に沿った屈折率を示す図面である。 図10は本発明の効果を好適に得ることができる材料の一例を示す図面である。 図11(a)は、本発明の半導体光素子の変形例を示す断面図である。図11(b)は、図11(a)に示されたVI−VI線に沿ったバンドギャップを示す図面である。図11(c)は、図11(a)に示されたVI−VI線に沿った屈折率を示す図面である。 図12は、本発明の半導体光素子の別の変形例を示す断面図である。 図13(a)は、半導体光素子における電流−電圧特性を示すグラフである。図13(b)は、半導体光素子における電流−光出力特性(I−L特性)を示すグラフである。 図14(a)および図14(b)は、それぞれ、第3の実施の形態に係る半導体光素子を示す図面である。 図15(a)〜図15(d)は埋め込みヘテロストラクチャー構造の半導体レーザ素子の製造方法の一例を示す工程図である。
符号の説明
1、1a…半導体光素子、3…第1導電型半導体領域、3a…第1の半導体部、3b…第2の半導体部、3c…第1の領域、3d…第2の領域、5…活性層、7…第2導電型半導体領域、11a…主面、11…半導体基板、11b…裏面、13…半導体リッジ部、17…コンタクト層、21,23…電極、25…第1の光閉じ込め層、27…第2の光閉じ込め層、51…半導体光素子、53…第1導電型半導体領域、55…活性層、57…第2導電型半導体領域、53a…第1の領域、53b…第2の領域、57a…第1の領域、57b…第2の領域、61…半導体基板、67…コンタクト層、71…電極、73…電極、81、91…半導体光素子、83、93…第1導電型半導体領域、85、95…活性層、87、97…第2導電型半導体領域、23a、23b…カソード電極、17a、17b…コンタクト層、21a、21b…アノード電極、89…絶縁性基板

Claims (9)

  1. 窒化物半導体混晶から成る第1及び第2の半導体部を有する第1導電型半導体領域を備え、前記第1の半導体部は、所定の面に沿って配置された第1および第2の領域を有しており、前記第2の半導体部は、前記第1の半導体部の前記第1の領域上に設けられており、前記第2の半導体部は側面を有しており、
    第1の領域と前記第1の領域と異なる第2の領域とを有しており窒化物半導体混晶から成る第2導電型半導体領域を備え、前記第2導電型半導体領域の前記第2の領域は前記第1導電型半導体領域の前記第2の領域および前記第2の半導体部の前記側面とpn接合を構成しており、
    前記第1導電型半導体領域の前記第2の半導体部と前記第2導電型半導体領域の前記第1の領域との間に設けられており窒化物半導体混晶から成る活性層を備え、前記第1導電型半導体領域及び前記第2導電型半導体領域のバンドギャップエネルギーは前記活性層のバンドギャップエネルギーよりも大きい、半導体光素子。
  2. 所定の面に沿って配置された第1および第2の領域を有し窒化物半導体混晶から成る第1導電型半導体領域を備え、
    第1の領域と前記第1の領域と異なる第2の領域とを有しており窒化物半導体混晶から成る第2導電型半導体領域を備え、前記第2導電型半導体領域の前記第2の領域は前記第1導電型半導体領域の前記第2の領域とpn接合を構成しており、
    前記第1導電型半導体領域の前記第1の領域と前記第2導電型半導体領域の前記第1の領域との間に設けられており窒化物半導体混晶から成る活性層を備え、前記第1導電型半導体領域及び前記第2導電型半導体領域のバンドギャップエネルギーは前記活性層のバンドギャップエネルギーよりも大きい、半導体光素子。
  3. 前記活性層、前記第1導電型半導体領域及び前記第2導電型半導体領域を搭載する表面を有する基板を更に備え、
    前記基板の表面は、GaN、SiC、Al、Si、AlN、ZnO、MgAl、ZrBのいずれかからなる、請求項1または請求項2に記載された半導体光素子。
  4. 前記第1導電型半導体領域はAlGa1−XN半導体(0<X<1)から構成されており、
    前記第2導電型半導体領域はAlGa1−YN半導体(0<Y<1)から構成されており、
    前記活性層は、InGa1−ZN半導体(0<Z<1)、AlGa1−SN半導体(0<S<1)、GaN半導体、InN半導体の少なくともいずれかから構成されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体光素子。
  5. 前記第2導電型半導体領域上且つ前記活性層上に設けられた第2導電型の窒化物半導体混晶コンタクト層を更に備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体光素子。
  6. 前記第1導電型半導体領域は、該第1導電型半導体領域における前記第2導電型半導体領域側の表面を含む第3の領域を有しており、
    前記第3の領域のドーパント濃度は、前記第1導電型半導体領域における他の領域のドーパント濃度と異なる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体光素子。
  7. 前記第2導電型半導体領域は、該第2導電型半導体領域における前記第1導電型半導体領域側の表面を含む第4の領域を有しており、
    前記第4の領域のドーパント濃度は、前記第2導電型半導体領域における他の領域のドーパント濃度と異なる、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体光素子。
  8. 前記第1導電型半導体領域と前記活性層との間に設けられた第1の光閉じ込め層と、
    前記第2導電型半導体領域と前記活性層との間に設けられた第2の光閉じ込め層と
    を更に備える、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体光素子。
  9. 当該半導体光素子は、半導体レーザ、発光ダイオード、半導体光増幅素子、電界吸収型変調素子、及び半導体光導波路の少なくともいずれかを含む、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の半導体光素子。
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