JP2006066032A - 光記録装置 - Google Patents

光記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006066032A
JP2006066032A JP2004250701A JP2004250701A JP2006066032A JP 2006066032 A JP2006066032 A JP 2006066032A JP 2004250701 A JP2004250701 A JP 2004250701A JP 2004250701 A JP2004250701 A JP 2004250701A JP 2006066032 A JP2006066032 A JP 2006066032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
emitting element
light emitting
information
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004250701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4337690B2 (ja
Inventor
Yuichi Kamioka
優一 上岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2004250701A priority Critical patent/JP4337690B2/ja
Publication of JP2006066032A publication Critical patent/JP2006066032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4337690B2 publication Critical patent/JP4337690B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】2つの光源のいずれを用いて記録を行う場合でも、光パワーを適正に制御して安定した記録特性が得られるようにする。
【解決手段】青色LD11により光ディスク1に情報を記録する場合は、赤色LD21により記録情報の後追い再生を行い、赤色光再生信号の平均値を平均値検出部32により検出する。CPU35は、この平均値に基づいて青色LD11のパワーを制御する。赤色LD21により光ディスク1に情報を記録する場合は、青色LD11により記録情報の後追い再生を行い、青色光再生信号のエンベロープピーク値、エンベロープボトム値および平均値をピーク検出部31、ボトム検出部33および平均値検出部32によりそれぞれ検出する。CPU35は、これらの値からアシンメトリ値を算出し、このアシンメトリ値に基づいて赤色LD21のパワーを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光素子から照射される光ビームによりより光ディスクに情報を記録する光記録装置に関し、特に、複数の発光素子を備えた光記録装置に関するものである。
CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RAMのような記録型光ディスクにレーザ光で情報を記録する光記録装置は、光ディスクドライブやDVDレコーダ等として既に実用に供されている。例えばDVDレコーダにおいては、一般にレーザ光源として赤色レーザダイオード(以下「赤色LD」と記す)が用いられてきたが、最近では、光ビーム径の細い青色レーザダイオード(以下「青色LD」と記す)を用いて大量の情報を記録できるブルーレイ・ディスクや、HD−DVDなどのメディアが登場し、従来のDVDとブルーレイ・ディスク等の両メディアに対応したレコーダも実用化されている。このような装置においては、赤色LDと青色LDとをレーザ光源とする光ピックアップが搭載される。
2つの光源を備えた光記録装置は、例えば下記の特許文献1〜6に記載されている。特許文献1の装置では、一方の光源で記録・再生を行っている間に、他方の光源のモニタ素子により光ピックアップ内の温度を検出し、この検出結果に基づいて一方の光源による記録・再生動作を制御するようにしている。特許文献2の装置では、メインビームにより記録されたデータをサブビームを用いて読み取り、その結果からデータの記録状態を検出して光ビームの発光出力を制御するようにしている。特許文献3の装置では、記録用ビームと再生用ビームとを独立なものとし、再生用ビームによる再生信号のエンベロープ中間レベルおよびエッジ近傍の再生信号レベルとに基づいて、記録用ビームのパワーを制御するようにしている。特許文献4の装置では、第1のレーザ光によりディスクへの記録を行うとともに、記録された情報を第2のレーザ光により読み出すことにより得られたRF信号のアシンメトリ値に基づいて第1のレーザ光のパワーを制御するようにしている。特許文献5には、異なる波長の光源を用いて記録再生を行う際に、ディスク反射率や最適レーザパワーが異なっても、サーボゲインの変動を自動的に補正する技術が開示されている。特許文献6には、記録光よりも波長が長い別の光を用いて最適のフォーカス制御を行う技術が開示されている。
特開2003−99973号公報 特開2003−123254号公報 特開平9−167346号公報 特開2001−312822号公報 特開2002−260250号公報 特開2004−47115号公報
光記録装置において、記録中の光ディスクの記録特性を安定化するためには、記録用の光ビームのパワーを最適な値に制御する必要がある。このための方法としては、記録中の光ディスクからの反射光を光検出素子で検出し、その検出結果に基づいてレーザの出力を制御するランニングOPC(Optimum Power Control)が一般的である。従来のランニングOPCでは、記録光がディスクで反射した反射光を利用しているが、記録中の反射光は、温度によるサーボ特性の変化や、レンズ収差およびビームの傾き等に影響されやすく、安定した検出が難しいという問題がある。
そこで、上記特許文献4のように、記録用の第1のレーザ光と、記録状態を読み取るための第2のレーザ光とを分け、第2のレーザ光に基づいて得られるアシンメトリ値を用いて第1のレーザ光のパワーを制御すれば、上述した問題を解消することができる。しかしながら、このようにした場合においても、以下のような問題がなお存在する。今、レーザ光源として例えば赤色LDと青色LDとを搭載したDVDレコーダを例に挙げると、赤色LDで記録したメディア(DVD)の情報を青色LDの光ビームで読み取る場合は、青色LDの光ビームの径が小さいので、メディア上の1個1個の情報(記録マーク)を正確に読み取ることができ、再生信号からアシンメトリ情報を取得することができる。これに対して、青色LDで記録したメディア(ブルーレイ・ディスク等)の情報を赤色LDの光ビームで読み取る場合は、赤色LDの光ビームの径が大きいので、分解能が低下してメディア上の1個1個の情報(記録マーク)を分離して読み取ることができなくなる。このため、正規の再生信号が得られなくなり、再生信号からのアシンメトリ情報の取得が不可能となる。その結果、青色LDのレーザ光パワーを制御することができず、光ディスクへの記録特性が不安定となる問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであって、その目的とするところは、2つの光源のいずれを用いて記録を行う場合でも、光パワーを適正に制御して安定した記録特性が得られる光記録装置を提供することを目的としている。
本発明に係る光記録装置は、光ディスクに対して光ビームを照射する第1の発光素子と、光ディスクに対して第1の発光素子とは異なる波長の光ビームを照射する第2の発光素子とを有する光記録装置であって、第1の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、第2の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、当該再生信号の平均値を検出して、この検出された平均値に基づいて第1の発光素子の光ビームのパワーを制御する。また、第2の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、第1の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、当該再生信号のエンベロープピーク値、エンベロープボトム値および平均値に基づいてアシンメトリ情報を算出し、この算出されたアシンメトリ情報に基づいて第2の発光素子の光ビームのパワーを制御する。
本発明の実施形態では、光ディスクに対して光ビームを照射する第1の発光素子と、光ディスクで反射した第1の発光素子の光ビームを検出する第1の光検出素子と、光ディスクに対して第1の発光素子とは異なる波長の光ビームを照射する第2の発光素子と、光ディスクで反射した第2の発光素子の光ビームを検出する第2の光検出素子と、第1の光検出素子の出力に基づいて得られる第1の再生信号のエンベロープピーク値を検出するピーク検出部と、第1の再生信号のエンベロープボトム値を検出するボトム検出部と、第1の再生信号の平均値を検出するとともに、第2の光検出素子の出力に基づいて得られる第2の再生信号の平均値を検出する平均値検出部と、ピーク検出部、ボトム検出部および平均値検出部からの各出力をA/D変換するA/D変換部と、A/D変換部からの出力に基づいて、第1および第2の発光素子の光ビームのパワーを制御する制御手段とが設けられる。そして、第1の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、第2の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、第2の再生信号の平均値を平均値検出部により検出し、この検出された平均値に基づいて第1の発光素子の光ビームのパワーを制御手段が制御する。また、第2の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、第1の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、第1の再生信号のエンベロープピーク値、エンベロープボトム値および平均値をピーク検出部、ボトム検出部および平均値検出部によりそれぞれ検出し、この検出されたエンベロープピーク値、エンベロープボトム値および平均値に基づいて制御手段がアシンメトリ情報を算出し、この算出されたアシンメトリ情報に基づいて第2の発光素子の光ビームのパワーを制御する。
第1の発光素子で光ディスクに記録を行う場合に、第2の発光素子による後追い再生の信号が正確に得られずアシンメトリ情報の取得が不可能であっても、当該再生信号から平均値情報を得ることは可能であり、再生信号の平均値はディスク上の記録部位における反射率の程度を表すから、この平均値を用いることにより、第1の発光素子の光パワーを制御することができる。また、第2の発光素子で光ディスクに記録を行う場合は、第1の発光素子による後追い再生の信号が正確に得られ、アシンメトリ情報の取得が可能であるから、このアシンメトリ情報を用いることにより、第2の発光素子の光パワーを制御することができる。
このようにして、本発明によれば、2つの光源のいずれを用いて記録を行う場合でも、光パワーを適正に制御して安定した記録特性を得ることが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る光記録装置の構成を示した図である。この装置では、従来のDVD−RやDVD−RAMのような記録型のDVD(以下、単に「DVD」と記す)と、ブルーレイ・ディスクやHD−DVD等のメディアとの両方に対して記録再生を行えるようになっている。なお、図1では本発明に関係する構成だけを図示してあり、その他の構成については図示を省略している。
1は記録メディアである光ディスク、2は光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータ、2aはスピンドルモータ2の回転軸である。11は光ディスク1に対して青色レーザ光13を照射する青色LD(レーザダイオード)、12は青色LD11からの青色レーザ光13のパワーを制御する青色LDパワー制御部である。青色レーザ光13の波長は、例えば405nmである。14〜16は光学部品であって、14はコリメータレンズ、15はビームスプリッタ、16は対物レンズである。18は青色光検出素子であって、光ディスク1で反射されビームスプリッタ15で分岐した青色レーザ光13の反射光17を受光する。実際には、青色光検出素子18は複数個のフォトダイオードからなる。19は青色光検出素子18の出力を増幅し、RF再生信号として青色光再生信号を出力するアンプである。なお、本装置では、2つの光ピックアップ(図示省略)が独立して設けられており、青色LD11、光学部品14〜16および青色光検出素子18は、一方の光ピックアップに搭載されている。
21は光ディスク1に対して赤色レーザ光23を照射する赤色LD(レーザダイオード)、22は赤色LD21からの赤色レーザ光23のパワーを制御する赤色LDパワー制御部である。赤色レーザ光23の波長は、例えば650nmである。24〜26は光学部品であって、24はコリメータレンズ、25はビームスプリッタ、26は対物レンズである。28は赤色光検出素子であって、光ディスク1で反射されビームスプリッタ25で分岐した赤色レーザ光23の反射光27を受光する。実際には、赤色光検出素子28は複数個のフォトダイオードからなる。29は赤色光検出素子28の出力を増幅し、RF再生信号として赤色光再生信号を出力するアンプである。赤色LD21、光学部品24〜26および赤色光検出素子28は、他方の光ピックアップに搭載されている。
31はピーク検出部であって、アンプ19から出力される青色光再生信号のエンベロープピーク値を検出する。32はローパスフィルタからなる平均値検出部であって、アンプ19から出力される青色光再生信号の平均値を検出するとともに、アンプ29から出力される赤色光再生信号の平均値を検出する。33はボトム検出部であって、アンプ19から出力される青色光再生信号のエンベロープボトム値を検出する。34はA/D変換部であって、ピーク検出部31、平均値検出部32、ボトム検出部33からの各出力をA/D変換する。35はCPUであって、A/D変換部34からの出力に基づいて、青色LDパワー制御部12および赤色LDパワー制御部22に指令を送ることによりレーザ光13、23のパワーを制御する。CPU35と、青色LDパワー制御部12および赤色LDパワー制御部22とは、本発明における制御手段を構成する。
次に、上述した光記録装置の動作について説明する。まず、青色LD11で光ディスク1へ記録を行い、赤色LD21で記録状態を読み取る場合について述べる。記録時において、青色LD11は、青色LDパワー制御部12からの出力に基づき、記録に必要なパワーの青色レーザ光13を出力する。この青色レーザ光13の照射を受けて、光ディスク1には所定の情報が記録される。なお、この記録時には、青色光検出素子18が青色レーザ光13の反射光17を受光しても、アンプ19から青色光再生信号が出力されないようになっている。
青色LD11からの青色レーザ光13で光ディスク1に情報が記録された直後または一定時間後に、記録に使用していない赤色LD21により記録情報の後追い再生を行う。赤色LD21は、赤色LDパワー制御部22からの出力に基づき、再生に必要なパワーの赤色レーザ光23を出力する。このパワーは、記録時のパワーよりも小さく設定されている。赤色LD21からの赤色レーザ光23は光ディスク1の情報が記録された部分に照射され、その反射光27が赤色光検出素子28で受光される。赤色光検出素子28からの受光出力はアンプ29へ入力され、アンプ29からは赤色光再生信号が出力される。
図2は、光ディスク1に青色LD11により記録された情報を赤色LD21の赤色レーザ光23で読み取っている状態を示した図である。図2(a)は光ディスク1がHD−DVDの場合であって、光ディスク1の凹部1aと凸部1bには青色LD11の青色レーザ光13(図1)による記録情報であるマークmが形成されている。HD−DVDでは、トラックピッチyは規格によりy=0.68μmとなっている。また、赤色LD21の赤色レーザ光23のスポット半値径dは、d=0.6μmとなっている。図2(b)は光ディスク1がブルーレイ・ディスクの場合であって、光ディスク1の凸部1bに青色LD11の青色レーザ光13(図1)による記録情報であるマークmが形成されている。ブルーレイ・ディスクでは、トラックピッチyは規格によりy=0.32μmとなっている。また、赤色LD21の赤色レーザ光23のスポット半値径dは、上述したようにd=0.6μmである。
図2からわかるように、青色レーザ光により記録されたマークmを赤色レーザ光23で読み取って後追い再生を行う場合は、隣接するマークmの間隔に比べて赤色レーザ光23のスポット半値径dが大きいため、読み取りの分解能が低下する。更に、隣接するマークのクロストークの影響により、再生信号は図5(a)に示した正規のRF再生信号とはならず、図5(b)に示したようなぼやけた信号となる。このため、エンベロープを検出できるレベルの再生信号が得られず、エンベロープ検出に基づいてアシンメトリ情報を取得することが不可能となる。
しかしながら、赤色レーザ光23による再生信号が正確に得られず、アシンメトリ情報の取得が不可能であっても、図5(b)の再生信号から平均値情報を得ることは可能である。この再生信号の平均値は、光ディスク1上のマークmの記録部位における反射率の程度を表す。すなわち、図3(a)に示すように、記録されたマークmが小さい場合は、ディスクの平均反射率が大きくなり、赤色レーザ光23の反射光量が増えるので、赤色光検出素子28で検出される信号のレベルは大きくなる。したがって、アンプ29から出力される赤色光再生信号を、ローパスフィルタからなる平均値検出部32によって平滑化することにより、図3(b)に示すような信号レベルの大きい平均値検出信号を得ることができる。一方、図3(c)に示すように、記録されたマークmが大きい場合は、ディスクの平均反射率が小さくなり、赤色レーザ光23の反射光量が減るので、赤色光検出素子28で検出される信号のレベルは小さくなる。したがって、アンプ29から出力される赤色光再生信号を、ローパスフィルタからなる平均値検出部32によって平滑化することにより、図3(d)に示すような信号レベルの小さい平均値検出信号を得ることができる。
このようにして、アンプ29から出力される赤色光再生信号を平均値検出部32に与えることにより、再生信号の平均値情報が得られるので、この平均値情報をA/D変換部34でデジタル値に変換し、この値をCPU35に送ることによって、CPU35は、当該再生信号の平均値に応じて青色レーザ光13のパワーが適正となるように、青色LDパワー制御部12を制御する。すなわち、図3(b)のように平均値が規定値より大きい場合は、記録されるマークmが規定サイズより小さく、青色レーザ光13のパワーが不足しているので、パワーを上げるように青色LDパワー制御部12を制御する。また、図3(d)のように平均値が規定値より小さい場合は、記録されるマークmが規定サイズより大きく、青色レーザ光13のパワーが過剰であるので、パワーを下げるように青色LDパワー制御部12を制御する。これによって、再生信号の平均値を用いて青色レーザ光13のパワーを最適に制御することができる。
次に、赤色LD21で光ディスク1へ記録を行い、青色LD11で記録状態を読み取る場合について述べる。記録時において、赤色LD21は、赤色LDパワー制御部22からの出力に基づき、記録に必要なパワーの赤色レーザ光23を出力する。この赤色レーザ光23の照射を受けて、光ディスク1には所定の情報が記録される。なお、この記録時には、赤色光検出素子28が赤色レーザ光23の反射光27を受光しても、アンプ29から赤色光再生信号が出力されないようになっている。
赤色LD21からの赤色レーザ光23で光ディスク1に情報が記録された直後または一定時間後に、記録に使用していない青色LD11により記録情報の後追い再生を行う。青色LD11は、青色LDパワー制御部12からの出力に基づき、再生に必要なパワーの青色レーザ光13を出力する。このパワーは、記録時のパワーよりも小さく設定されている。青色LD11からの青色レーザ光13は光ディスク1の情報が記録された部分に照射され、その反射光17が青色光検出素子18で受光される。青色光検出素子18からの受光出力はアンプ19へ入力され、アンプ19からは青色光再生信号が出力される。
図4は、光ディスク1に赤色LD21により記録された情報を青色LD11の青色レーザ光13で読み取っている状態を示した図である。図4において、光ディスク1はDVDであって、凹部1aと凸部1bには赤色LD21の赤色レーザ光23(図1)による記録情報であるマークmが形成されている。DVDの場合は、トラックピッチyは規格によりy=0.74μmとなっている。また、青色LD11の青色レーザ光13のスポット半値径dは、d=約0.3μmである。
図4からわかるように、赤色レーザ光により記録されたマークmを青色レーザ光13で読み取って後追い再生を行う場合は、青色レーザ光13のスポット半値径dが小さいため、読み取りの分解能が低下せず、隣接するマークのクロストークの影響を受けない。このため、再生信号は図5(a)に示した正規のRF再生信号となり、エンベロープを検出できるレベルの再生信号が得られ、エンベロープ検出に基づいてアシンメトリ情報を取得することができる。アシンメトリ値は、最小長の記録マークから得られる信号(3T信号)の振幅中心と、最大長の記録マークから得られる信号(14T信号)の振幅中心とのずれの程度を表すもので、再生信号のエンベロープのピーク値およびボトム値と、再生信号の平均値を用いて算出することができる。記録パワーが不足している場合は、短いマークが規定サイズより小さめに形成されるのでアシンメトリ値は下がり、記録パワーが過剰な場合は、短いマークが規定サイズより大きめに形成されるのでアシンメトリ値は上がる。
したがって、アンプ19から出力される青色光再生信号を、ピーク検出部31に与えて再生信号のエンベロープピーク値を検出し、ボトム検出部33に与えて再生信号のエンベロープボトム値を検出し、平均値検出部32に与えて平均値を検出し、これらの検出信号をA/D変換部34でA/D変換した後、CPU35に送ることによって、CPU35においてアシンメトリ値を算出することができる。CPU35は、算出したアシンメトリ値に応じて赤色レーザ光23のパワーが適正となるように、赤色LDパワー制御部22を制御する。すなわち、アシンメトリ値が規定値より低く赤色レーザ光23の記録パワーが不足している場合は、パワーを上げるように赤色LDパワー制御部22を制御する。また、アシンメトリ値が規定値より高く赤色レーザ光23の記録パワーが過剰である場合は、パワーを下げるように赤色LDパワー制御部22を制御する。これによって、再生信号のアシンメトリ値を用いて赤色レーザ光23のパワーを最適に制御することができる。
以上述べた実施形態では、波長の異なるレーザ光源として、青色レーザダイオード11と赤色レーザダイオード21とのペアを用いた例を挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば赤色レーザダイオードと赤外線レーザダイオードとのペアを用いた場合にも適用することができる。
また、上記実施形態においては、青色レーザダイオード11と赤色レーザダイオード21とを別個の光ピックアップに搭載した例を挙げたが、両レーザダイオードを共通の光ピックアップに搭載してもよい。
また、上記実施形態においては、光ディスクとしてブルーレイ・ディスク、HD−DVDおよび記録型DVDを例に挙げたが、本発明は、記録型CDに情報を記録する場合にも適用することができる。
さらに、上記実施形態においては、波長の異なる光源を2つ搭載した装置を例に挙げたが、本発明は波長の異なる光源を3つ以上搭載した装置にも適用が可能である。
なお、記録時の光源と異なる光源を用いて再生を行う場合(例えば青色光源を搭載した光ピックアップでDVDを再生する場合)は、特にトラッキングサーボが不安定となるが、この場合はフォーカスサーボのみを実施することで、平均値情報およびアシンメトリ情報を検出することも可能である。
本発明の実施形態に係る光記録装置の構成を示した図である。 光ディスクに青色レーザ光で記録された情報を赤色レーザ光で読み取っている状態を示した図である。 赤色レーザ光による再生信号の平均値を説明する図である。 光ディスクに赤色レーザ光で記録された情報を青色レーザ光で読み取っている状態を示した図である。 青色光再生信号と赤色光再生信号を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク
11 青色LD
12 青色LDパワー制御部
13 青色レーザ光
18 青色光検出素子
19 アンプ
21 赤色LD
22 赤色LDパワー制御部
23 赤色レーザ光
28 赤色光検出素子
29 アンプ
31 ピーク検出部
32 平均値検出部
33 ボトム検出部
34 A/D変換部
35 CPU
m 記録マーク

Claims (2)

  1. 光ビームの照射により光ディスクに情報を記録する装置であって、光ディスクに対して光ビームを照射する第1の発光素子と、光ディスクで反射した第1の発光素子の光ビームを検出する第1の光検出素子と、光ディスクに対して第1の発光素子とは異なる波長の光ビームを照射する第2の発光素子と、光ディスクで反射した第2の発光素子の光ビームを検出する第2の光検出素子とを有する光記録装置において、
    前記第1の光検出素子の出力に基づいて得られる第1の再生信号のエンベロープピーク値を検出するピーク検出部と、
    前記第1の再生信号のエンベロープボトム値を検出するボトム検出部と、
    前記第1の再生信号の平均値を検出するとともに、前記第2の光検出素子の出力に基づいて得られる第2の再生信号の平均値を検出する平均値検出部と、
    前記ピーク検出部、ボトム検出部および平均値検出部からの各出力をA/D変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部からの出力に基づいて、前記第1および第2の発光素子の光ビームのパワーを制御する制御手段とを備え、
    前記第1の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、前記第2の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、前記第2の再生信号の平均値を前記平均値検出部により検出し、前記制御手段は、検出された平均値に基づいて前記第1の発光素子の光ビームのパワーを制御し、
    前記第2の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、前記第1の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、前記第1の再生信号のエンベロープピーク値、エンベロープボトム値および平均値を前記ピーク検出部、ボトム検出部および平均値検出部によりそれぞれ検出し、前記制御手段は、検出されたエンベロープピーク値、エンベロープボトム値および平均値に基づいてアシンメトリ情報を算出し、この算出されたアシンメトリ情報に基づいて前記第2の発光素子の光ビームのパワーを制御することを特徴とする光記録装置。
  2. 光ビームの照射により光ディスクに情報を記録する装置であって、光ディスクに対して光ビームを照射する第1の発光素子と、光ディスクに対して第1の発光素子とは異なる波長の光ビームを照射する第2の発光素子とを有する光記録装置において、
    前記第1の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、前記第2の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、当該再生信号の平均値を検出して、この検出された平均値に基づいて前記第1の発光素子の光ビームのパワーを制御し、
    前記第2の発光素子の光ビームにより光ディスクに情報を記録する場合は、当該情報を記録した後、前記第1の発光素子の光ビームを光ディスクに照射して記録情報の後追い再生を行い、当該再生信号のエンベロープピーク値、エンベロープボトム値および平均値に基づいてアシンメトリ情報を算出し、この算出されたアシンメトリ情報に基づいて前記第2の発光素子の光ビームのパワーを制御することを特徴とする光記録装置。
JP2004250701A 2004-08-30 2004-08-30 光記録装置 Expired - Fee Related JP4337690B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250701A JP4337690B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 光記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250701A JP4337690B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 光記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006066032A true JP2006066032A (ja) 2006-03-09
JP4337690B2 JP4337690B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=36112368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004250701A Expired - Fee Related JP4337690B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 光記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4337690B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217911A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Toshiba Corp 記録再生装置
JP2008217853A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Toshiba Corp 情報記録媒体、情報記録装置、目標値決定方法及び記録条件最適化方法
JP2010092551A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Teac Corp 光ディスク装置及び光ディスク装置の記録ストラテジ調整方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217853A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Toshiba Corp 情報記録媒体、情報記録装置、目標値決定方法及び記録条件最適化方法
JP2008217911A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Toshiba Corp 記録再生装置
JP2010092551A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Teac Corp 光ディスク装置及び光ディスク装置の記録ストラテジ調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4337690B2 (ja) 2009-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6295260B1 (en) Optical disk apparatus and computer with the optical disk apparatus built in
KR100795280B1 (ko) 광 기록 장치, 및 광 기록 장치에서의 레이저 파워를제어하는 방법
KR20000061918A (ko) 씨디-알더블유의 재생/기록이 가능한 디브이디-롬 광학계
KR100268486B1 (ko) 광디스크기록및재생방법과그장치
JP4337690B2 (ja) 光記録装置
JP4343921B2 (ja) 光ディスク装置および光ディスクのゲイン調整方法
US20040240357A1 (en) Method and apparatus for discriminating optical disks
JP2007272960A (ja) 光ディスク装置、および光ディスク判別方法
US20080298205A1 (en) Optical disc apparatus and optical disc distinguishing method
JP4531012B2 (ja) 光情報記録再生装置
JP2004326987A (ja) 光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生装置の調整方法
JP4341596B2 (ja) 光ディスク装置
JP2000036152A (ja) 光ディスク装置および光ディスク装置が内蔵されたコンピュ―タ
JPWO2007034783A1 (ja) 半導体レーザ駆動装置、光ヘッド装置および光情報記録再生装置
JP2007102854A (ja) 光ディスク装置、最適記録パワー決定方法
JP4145854B2 (ja) トラッキング制御装置、トラッキング制御方法、光ディスク装置、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4598350B2 (ja) I/v変換回路、光ヘッドおよび記録再生装置
JP4479750B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP4195620B2 (ja) 光ディスク装置
JP4266877B2 (ja) モニタ装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
KR100861950B1 (ko) 광디스크 판별장치 및 그 방법
JP2011134407A (ja) 光ディスク装置及びディスク判別方法
JP2007323755A (ja) 光情報記録再生装置
JP2006147014A (ja) 光ピックアップ
JP2009037659A (ja) 光ディスク装置及び光ディスクの再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130710

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees