JP2006065379A - 機械警備システム - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、読み取ったID情報に対応するテナントの侵入監視が行われている場合に、かごが当該テナントの所属階に到着した時点で、当該テナントの侵入監視を解除するようにし、侵入監視できない状態が生じない高度のセキュリティーを実現できる機械警備システムを得る。
【解決手段】テナントのテリトリーへの侵入を検知する侵入センサがビル内に入居している複数のテナント毎に設置されている。そして、侵入センサの侵入検知信号に基づいた侵入監視/侵入監視解除をテナント毎に設定するカードリーダ6が、エレベータのかご内に設置され、リーダヘッド7でID番号を読み取り、該ID番号に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われている場合に、かごがテナントの所属階に到着するのを待ってテナントの侵入監視を解除する。
【選択図】図5

Description

この発明は、機械警備システムに関するものである。
従来の機械警備システムでは、固有情報を記憶する記憶媒体と、この記憶媒体から固有情報を読み取り、この固有情報に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われている場合は解錠および侵入監視を止め、侵入監視が行われていない場合は施錠および侵入監視を開始する情報読み取り装置と、判別後一時的に、テナントの侵入監視が行われているかを表示する、複数のテナントに対して共通に設けられた共通表示装置と、テナントの侵入監視が行われているかを判別後に表示し直す、複数のテナントに対してそれぞれに設けられた個別表示装置と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2502153号公報
従来の機械警備システムにおいては、記憶媒体から固有情報を読み取り、この固有情報に対応するテナントの侵入監視が行われている場合に解錠するとともに侵入監視を解除するように構成されているので、情報読み取り装置が出勤者の記憶媒体から固有情報を読み取った時点で、自分のテナントの侵入監視が解除されてしまう。そこで、出勤者が、情報読み取り装置での監視解除のための操作後から、エレベータのかごに乗り込み、自分のテナントに到着するまでの間は、当該テナントの侵入監視ができない状態となってしまい、セキュリティー上問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ID判別装置で出勤者のID情報を読み取り、このID情報に対応するテナントの侵入監視が行われている場合に、かごが当該テナントの所属階に到着した時点で、当該テナントの侵入監視を解除するようにし、侵入監視できない状態が生じない高度のセキュリティーを実現できる機械警備システムを得ることを目的とする。
この発明は、ビル内に入居している複数のテナントと、上記テナント毎に設置されて、該テナントのテリトリーへの侵入を検知する侵入センサと、上記侵入センサの侵入検知信号に基づいた侵入監視/侵入監視解除を上記テナント毎に設定するID判別装置と、を備えた機械警備システムにおいて、上記ID判別装置は、エレベータのかご内に設置され、ID情報の読み込みが発生したとき、読み取られたID情報に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われている場合に、該かごが当該テナントの所属階に到着するのを待って当該テナントの侵入監視を解除するものである。
この発明によれば、ID判別装置で読み取ったID情報に対応するテナントの侵入監視が行われている場合に、かごが当該テナントの所属階に到着した時点で、当該テナントの侵入監視が解除されるので、侵入監視できない状態が生じず、高度のセキュリティーが実現される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る機械警備システムを採用したビル1階のレイアウト図、図2はこの発明の実施の形態1に係る機械警備システムを採用したビルN階のレイアウト図、図3はこの発明の実施の形態1に係る機械警備システムに適用されるカードリーダを示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る機械警備システムに適用される集合表示装置を示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る機械警備システムの構成を説明するブロック図、図6はこの発明の実施の形態1に係る機械警備システムにおける出勤時の動作を説明するフローチャート、図7はこの発明の実施の形態1に係る機械警備システムにおける退勤時の動作を説明するフローチャートである。
図1乃至図4において、ビル1階には、玄関口2があり、例えば4つのテナント1a〜1dが入っている。そして、各テナント1a〜1dには、壁や仕切りがなく、図中点線で示されるテリトリーが割り当てられている。さらに、各テナント1a〜1dには、各テリトリーへの侵入を検知する侵入センサS1a〜S1dが設置されている。
同様に、ビルN階には、4つのテナントNa〜Ndが入っている。そして、各テナントNa〜Ndには、壁や仕切りがなく、図中点線で示されるテリトリーが割り当てられている。さらに、各テナントNa〜Ndには、各テリトリーへの侵入を検知する侵入センサSNa〜SNdが設置されている。
このように、ビルには、テナント1a〜1d・・・Na〜Nd・・・が入居しており、エレベータ3が全テナントに共用されるように据え付けられている。
集合表示装置4は、複数のテナント1a〜1d・・・Na〜Nd・・・の監視状態を集合的に表示する液晶表示装置やプラズマ表示装置などからなる集合表示器5を備え、1階のエレベータ3横に設置されている。そして、集合表示器5には、全てのテナントに対し、テナント名「xxxxxxx」と、「警戒」、「解除」又は「警報」とが表示されている。「警戒」表示は該当テナントの侵入監視中を示し、「解除」表示は該当テナントの侵入監視の解除を示し、「警報」表示は該当テナントの侵入発生を示している。
ID判別装置としてのカードリーダ6は、リーダヘッド7と、単一のテナントの監視状態を表示する液晶表示装置やプラズマ表示装置などからなる報知手段としての表示器8と、を備え、エレベータ3のかご3aの内壁面に設置されている。そして、表示器8には、後述するようにリーダヘッド7でリードされたID番号に該当するテナントに対し、テナント名「xxxxxxx」と、「警戒」又は「解除」とが表示され、さらにリーダヘッド7でリードされたID番号(ID情報)が登録されているID番号であるか否かを示す「OK」又は「NG」が表示される。
なお、図中、符号9が階段を示している。
つぎに、機械警備システムの構成について図5を参照しつつ説明する。
かご3a内に設置されているカードリーダ6は、リーダヘッド7および表示器8にバス10を介して接続された制御手段としてのCPU11、CPU11の処理プログラムおよび固定データ等を格納してなる記憶手段としてのROM12、処理データおよび入力データ等を一時格納する記憶手段としてのRAM13、集合表示装置4とデータのやり取りを行う伝送装置14、各階に設置されている侵入センサS1a〜S1d・・・SNa〜SNd・・・からの信号、さらにはエレベータ3の制御装置(図示せず)からのかご位置信号15を入力するためのインターフェイス16などを備えている。そして、CPU11は、インターフェイス16を介して入力される侵入センサS1a〜S1d・・・SNa〜SNd・・・の検知信号に基づいて、テナント1a〜1d・・・Na〜Nd・・・への侵入を監視している。そして、CPU11は、鳴動して侵入発生を報知するブザー17にインターフェイス16を介して接続され、外部機関である防災センタ/警備会社18に伝送装置14を介して接続されている。また、RAM13には、テナント1a〜1d・・・Na〜Nd・・・のそれぞれに入室を許可されているID番号、テナント名、テナントの所属階およびテナントの監視状態が関連づけられて格納されている。
集合表示装置4は、集合表示器5にバス20を介して接続された制御手段としてのCPU21、CPU21の処理プログラムおよび固定データ等を格納してなる記憶手段としてのROM22、処理データおよび入力データ等を一時格納する記憶手段としてのRAM23、カードリーダ6とデータのやり取りを行う伝送装置24などを備えている。そして、RAM23には、テナント名およびその監視状態が関連づけられて格納されている。
つぎに、機械警備システムの出勤時の動作について図6を参照しつつ説明する。
出勤者は、出勤すると、まず集合表示装置4に行き、集合表示器5の表示画面から、自分のテナント、例えばテナントNaの監視状態、即ち「警戒/解除」の状態を確認する(ステップS100)。そして、エレベータ3のかご3aを呼び、かご3aに乗りこみ(ステップS101)、行き先階釦「N階」を押す。
そして、ステップS102において、テナントNaが警戒中ではない、即ち集合表示器5の表示画面でテナントNaに「解除」表示があると、自分が二人目以降の出勤者と認識する。そして、かご3aがN階に着床後、降りてテナントNaに行く。
また、ステップS102において、テナントNaが警戒中である、即ち集合表示器5の表示画面でテナントNaに「警戒」表示があると、自分が最初の出勤者と認識し、磁気カードやICカードからなるIDカード(図示せず)をカードリーダ6に差し込む(ステップS103)。そこで、IDカードに書き込まれているID番号がリーダヘッド7で読み込まれる。
ついで、ステップS104に移行し、CPU11がRAM13内に格納されているID番号と照合し、この読み込まれたID番号が登録されているか否かを判別する。そして、照合が不一致であると、読み込まれたID番号が登録されていないと判別され、表示器8に「NG」が表示される(ステップS105)。これにより、ID番号が登録されていないことが、出勤者に報知される。また、照合が一致すると、読み込まれたID番号が登録されていると判別され、表示器8に「OK」が表示される(ステップS106)。これにより、出勤者は、ID番号が受け付けられたことを確認し、かご3aに乗ってN階まで移動する。
ついで、CPU11は、RAM13に格納されているデータから、読み込まれたID番号に対応するテナント名(テナントNa)およびテナントの所属階(Na)を読み出し、インターフェイス16を介して入力されるエレベータ3の制御装置(図示せず)からのかご位置信号15に基づいて、かご3aがN階に着床したか否かを判別する(ステップS107)。そして、かご3aがN階に着床したと判別されると、CPU11は、読み込まれたID番号に対応するテナントNaの侵入監視を解除し(ステップS108)、当該テナントの侵入監視が解除された旨、即ち「テナントNa」と「解除」とを表示器8に表示する(ステップS109)。そこで、出勤者は、テナントNaの侵入監視が解除されたことを認識する。そして、かご3aがN階に着床後、降りてテナントNaに行き、始業の準備をすることになる。この時、テナントNaの侵入監視が解除されており、侵入センサSNaが作動しても、CPU11は「侵入」と判断しない。
ついで、CPU11は、テナントNaの侵入監視が解除された旨のデータを、伝送装置14を介して集合表示装置4に伝送する。このデータは伝送装置24を介して受信され、RAM23内に格納されているテナント情報が更新される。つまり、RAM23内のテナントNaの監視状態が「警戒」から「解除」に更新される。そして、CPU21がRAM23内のテナント情報データに基づいて集合表示器5を駆動し、集合表示器5の表示内容が更新されたテナント情報に基づいて変更される(ステップS110)。これにより、テナントNaの「警戒」表示が「解除」表示に切り替わる。そこで、次の出勤者は、集合表示器5の表示から、自分のテナントNaの侵入監視が解除されていることを把握し、カード操作することなく、かご3aでN階に移動することになる。
つぎに、機械警備システムの退勤時の動作について図7を参照しつつ説明する。
テナントNaを最後に退勤する退勤者は、エレベータ3まで行きかご3aに乗りこみ(ステップS200)、行き先階釦「1階」を押す。そして、退勤者は、IDカードをカードリーダ6に差し込む(ステップS201)。そこで、IDカードのID番号がリーダヘッド7で読み込まれる。
ついで、ステップS202に移行し、CPU11がRAM13内に格納されているID番号と照合し、この読み込まれたID番号が登録されているか否かを判別する。そして、照合が不一致であると、読み込まれたID番号が登録されていないと判別され、表示器8に「NG」が表示される(ステップS203)。これにより、ID番号が登録されていないことが、退勤者に報知される。また、照合が一致すると、読み込まれたID番号が登録されていると判別され、表示器8に「OK」が表示される(ステップS204)。これにより、退勤者は、ID番号が受け付けられたことを確認し、かご3aに乗って1階まで移動する。
ついで、ステップS205に移行し、CPU11は、RAM13に格納されているデータから、読み込まれたID番号に対応するテナントNaの侵入監視が解除されているか否かを判別する。そして、テナントNaの侵入監視が解除されていると判別されると、テナントNaの侵入監視を開始し(ステップS206)、テナントNaが侵入監視中である旨、即ち「テナントNa」と「警戒」とを表示器8に表示する(ステップS207)。これにより、退勤者は、自分のテナントNaが侵入監視状態に入ったことを認識する。さらに、CPU11は、テナントNaが侵入監視中である旨のデータを、伝送装置14を介して集合表示装置4に伝送する。このデータは伝送装置24を介して受信され、RAM23内に格納されているテナント情報が更新される。つまり、RAM23内のテナントNaの監視状態が「解除」から「警戒」に更新される。そして、CPU21がRAM23内のテナント情報データに基づいて集合表示器5を駆動し、集合表示器5の表示内容が更新されたテナント情報に基づいて変更される(ステップS208)。これにより、テナントNaの「解除」表示が「警戒」表示に切り替わる。そこで、出勤者は、テナントNaが侵入監視状態になったことを認識し、かご3aが1階に着床後、降りて退勤することになる。
また、ステップ205において、テナントNaの侵入監視が解除されていないと判別されると、ステップS207に移行し、テナントNaが侵入監視中である旨(テナント名、警戒)を表示器8に表示する。
ついで、ステップS209に移行し、CPU11が、インターフェイス16から入力される侵入センサSNaの検知信号をモニターし、テナントNaへの侵入発生があるか否かを判別する(テナントNaの侵入監視状態)。そして、テナントNaへの侵入発生があったと判別されると、侵入発生のデータが伝送装置14を介して集合表示装置4に伝送され、集合表示器5に表示されているテナントNaの「警戒」表示が「警報」表示に切り換えられる(ステップS210)。ついで、CPU11は、ブザー17を鳴動させて侵入発生をビル内に報知し(ステップS211)、さらに侵入発生を防災センタ/警備会社18に自動通報する(ステップS212)。
この実施の形態1によれば、出勤者が、IDカードをカードリーダ6に差し込むと、CPU11が読み取られたID番号に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われている場合に、かごがテナントの所属階に到着するのを待ってテナントの侵入監視を解除する。そこで、出勤者が、IDカードをカードリーダ6に差し込んだ後、かご3aに乗って所属階に到着するまでの間も、自分のテナントの侵入監視が行われており、高度のセキュリティーが得られる。
また、全てのテナントに対する侵入監視/侵入監視解除の状態が集合表示器5に表示されているので、出勤者が、集合表示器5の画面から自分のテナントが警戒(侵入監視)、又は解除(侵入監視解除)であることを見ることで、最初の出勤者であるか否かを瞬時に認識できる。そこで、2番目以降の出勤者が、不要なカード操作をすることがなくなる。
なお、上記実施の形態1では、集合表示装置4が1階のエレベータ3横(乗り場)に設置されているものとして説明しているが、集合表示装置4の設置場所は、各テナントの従業員が出退勤する際に通行する場所であればどこでもよく、例えば従業員通用口でもよい。
また、上記実施の形態1では、かご3aがN階に着床したと判別された時点で、テナントNaの侵入監視を解除するものとしているが、侵入監視を解除する時点は、かご3aがN階(該当階)に着床するための減速開始時点から、かご3aが着床して戸開した後の戸閉時点までの間、さらには戸閉から所定時間経過時点に設定されていればよい。なお、侵入監視を解除する時点は、遅くなるほど、効果が大きくなる。
また、上記実施の形態1では、表示器8を用いて、リーダヘッド7でリードされたID番号に該当するテナントに対し、テナント名「xxxxxxx」と、「警戒」又は「解除」とを表示し、さらにリーダヘッド7でリードされたID番号が登録されているID番号であるか否かを示す「OK」又は「NG」を表示するものとしているが、それらの情報を表示器8に代えて音声で報知するようにしてもよい。
実施の形態2.
この実施の形態2に係る機械警備システムにおける退勤時の特徴部分の動作について図8を参照しつつ説明する。
上記実施の形態1の退勤時の動作において、ステップS204に移行し、表示器8に「OK」が表示される。そして、ステップS205に移行し、CPU11は、RAM13に格納されているデータから、読み込まれたID番号に対応するテナントNaの侵入監視が解除されているか否かを判別する。そして、テナントNaの侵入監視が解除されていないと判別されると、ステップ207に移行し、表示器8に「テナントNa」と「警戒」とを表示する。
また、ステップS205において、テナントNaの侵入監視が解除されていると判別されると、ステップS220に移行し、テナントNaに侵入が発生したか否かを判別する。そして、テナントNaに侵入が発生していないと判別されると、ステップS206に移行し、テナントNaの侵入監視を開始する。
また、ステップS220において、テナントNaに侵入が発生したと判別されると、ステップS221に移行し、表示器8に「テナントNa」と「未退勤者有り」とを表示する。そこで、退勤者は、テナントNaに人が残っていることを知る。そして、ステップS222に移行し、CPU11がかご位置信号15からかご3aがN階を出発したか否かを判別する。かご3aがN階を出発していないと判別されると、ステップS223に移行し、CPU11は戸開指令をエレベータ3の制御装置に発し、かご3aの戸を開放する。そこで、退勤者は、テナントNaに残っている人をかご3aに乗り込させることができる。また、ステップS222において、かご3aがN階を出発したと判別されると、CPU11はN階のかご呼びをエレベータ3の制御装置に発し、かご3aをN階に戻し(ステップS224)、ステップS223に移行する。
ついで、ステップS225に移行し、かご3aが戸閉したか否かを判別し、戸閉したと判別されると、テナントNaに残っていた人がかご3aに乗りこんだと判断し、ステップS206に移行する。
従って、この実施の形態2によれば、退勤者がかご3aに乗り込み、IDカードをカードリーダ6に差し込んで、テナントNaの侵入監視を開始させる動作を行った際に、侵入センサSNaの侵入検知信号からテナントNaの侵入発生を判別する。そして、テナントNaへの侵入が発生していると判別されると、表示器8に「テナントNa」と「未退勤者有り」とを表示するようにしている。そこで、退勤者は、人がまだテナントNaに残っていることを知り、テナントNa内に残っている人を退勤させるように行動できる。
また、テナントNaへの侵入が発生していると判別されると、かご3aがNa階を出発したか否かを判別する。そして、かご3aがNa階を出発していないと判別されると、かご3aを戸開させる。また、かご3aがNa階を出発していると判別されると、かご3aをNa階に戻し、戸開させるようにしている。そこで、テナントNa内に残っている人を自動的にかご3aに乗りこませることができる。この時、「テナントNa」と「未退勤者有り」とが表示器8に表示されているので、戸が開いたり、Na階に戻るかご3aの動作が、退勤者を驚かすことにならない。
さらに、かご3aの戸が閉まった後、テナントNaの侵入監視を開始しているので、退勤者がかご3aに乗り込み、IDカードをカードリーダ6に差し込んで、テナントNaの侵入監視を開始させる動作を行った際に、人がまだテナントNaに残っていても、警報を発することなく、かつ、防災センタ/警備会社18に侵入発生を通報することもなく、未退勤者を無事退勤させることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、カードリーダ6がかご3a内に設置されるものとして説明しているが、この実施の形態3では、カードリーダ6が集合表示装置4に一体に組み込まれ、1階の乗り場に設置されるものとしている。
この実施の形態3では、出勤者が1階でIDカードをカードリーダ6に差し込むことで、ID番号が取り込まれ、ID判別動作が行われる。なお、他の動作は上記実施の形態1と同様の構成されている。
この実施の形態3では、カードリーダ6が1階に設置されているので、出勤者が自分のテナントの侵入監視を解除させるためのカード操作を、出勤時の混雑するかご3a内で行う必要がなくなり、テナントの侵入監視を解除するためのカード操作が容易となる。
実施の形態4.
この実施の形態4では、エレベータ3のかご3aが2台以上あるビルに適用するものであり、カードリーダ6を各かご3aにそれぞれ設置し、各カードリーダ6に同じ動作をさせるものである。
従って、複数台のかご3aのあるビルにおいても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態5.
この実施の形態5では、エレベータ3のかご3aが2台以上あり、各かご3aのサービスゾーンがわかれているビルに適用するものであり、カードリーダ6を各かご3aにそれぞれ設置し、設置されているかご3aのサービスゾーンに該当する階に所属するテナントの侵入監視の開始/解除を設定できるように各カードリーダ6を動作させるものである。
従って、サービスゾーンが分かれている複数台のかご3aのあるビルにおいても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上記各実施の形態では、テナントの侵入監視の開始/解除を行うための操作者のID判別を、磁気カードやICカードなどからなるIDカードに書き込まれたID番号をカードリーダ6で読み込んで行うものとしているが、本発明は、このような接触式のID判別方式に限定されるものではなく、操作者のIDを判別できるものであればどのようなID判別方式を採用してもよい。
例えば、無線タグから送信されるID番号を無線タグリーダで読み込んでID判別を行うようにしてもよい。また、操作者が自分のID番号をテンキーから打ち込んでID判別を行うようにしてもよい。また、指紋、音声、網膜、アイリス、顔型などのバイオデータをリーダ(カメラやマイクなど)で取り込んでID判別を行うようにしてもよい。ここで、無線タグやバイオデータを用いた非接触式のID判別方式の場合、表示器8はリーダ付近の高い位置に設置することが、見やすさの点から望ましい。
また、上記各実施の形態では、テナントの侵入監視の開始/解除を、IDカードに書き込まれたID番号をカードリーダ6で読み込んで行うものとして説明しているが、テナントの侵入監視の開始については、セキュリティー上軽いものでもよく、例えばスイッチ操作でテナントの侵入監視を開始させるようにしてもよく、カードリーダ6に受信装置を付加し、携帯電話などの携帯通信端末からテナント特定信号および侵入監視開始信号をカードリーダ6に送信してテナントの侵入監視を開始させるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1に係る機械警備システムを採用したビル1階のレイアウト図である。 この発明の実施の形態1に係る機械警備システムを採用したビルN階のレイアウト図である。 この発明の実施の形態1に係る機械警備システムに適用されるカードリーダを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る機械警備システムに適用される集合表示装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る機械警備システムの構成を説明するブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る機械警備システムにおける出勤時の動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る機械警備システムにおける退勤時の動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る機械警備システムにおける退勤時の特徴部分の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1a・・・1d テナント、Na・・・Nd テナント、3 エレベータ、3a かご、4 集合表示装置、6 カードリーダ(ID判別装置)、8 表示器(報知手段)、17 ブザー、18 防災センタ/警備会社(外部機関)、S1a・・・S1d,SNa・・・SNd 侵入センサ。

Claims (12)

  1. ビル内に入居している複数のテナントと、
    上記テナント毎に設置されて、該テナントのテリトリーへの侵入を検知する侵入センサと、
    上記侵入センサの侵入検知信号に基づいた侵入監視/侵入監視解除を上記テナント毎に設定するID判別装置と、を備えた機械警備システムにおいて、
    上記ID判別装置は、エレベータのかご内に設置され、ID情報の読み込みが発生したとき、読み取られたID情報に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われている場合に、該かごが当該テナントの所属階に到着するのを待って当該テナントの侵入監視を解除することを特徴とする機械警備システム。
  2. 上記エレベータは、複数台のかごを有し、上記ID判別装置は上記複数台のかごのそれぞれに設置され、各ID判別装置は、全ての上記テナントの侵入監視/侵入監視解除を設定できるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の機械警備システム。
  3. 上記エレベータは、サービスゾーンを分けられた複数台のかごを有し、上記ID判別装置は上記複数台のかごのそれぞれに設置され、各ID判別装置は、設置されたかごのサービスゾーン内の上記テナントの侵入監視/侵入監視解除を設定するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の機械警備システム。
  4. 上記ID判別装置は、ID情報の読み込みが発生したとき、読み取られたID情報に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われていない場合に、当該テナントの侵入監視を開始することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の機械警備システム。
  5. 上記かご内に報知手段を備え、
    上記ID判別装置は、侵入監視が行われていない場合に、上記侵入センサの侵入検知信号に基づいて当該テナントに侵入が発生しているか否かを判別し、侵入が発生していないときに、当該テナントの侵入監視を開始し、侵入が発生しているときに、侵入発生を上記報知手段により報知させることを特徴とする請求項4記載の機械警備システム。
  6. 上記ID判別装置は、侵入監視が行われていない場合に、上記侵入センサの侵入検知信号に基づいて当該テナントに侵入が発生しているか否かを判別し、侵入が発生していないときに、当該テナントの侵入監視を開始し、侵入が発生しているときに、さらに上記かごが当該テナントの所属階を離れたか否かを判別し、所属階を離れていないときには、戸開させ、所属階を離れているときには、該かごを所属階に戻し、戸開させることを特徴とする請求項4記載の機械警備システム。
  7. ビル内に入居している複数のテナントと、
    上記テナント毎に設置されて、該テナントのテリトリーへの侵入を検知する侵入センサと、
    上記侵入センサの侵入検知信号に基づいた侵入監視/侵入監視解除を上記テナント毎に設定するID判別装置と、を備えた機械警備システムにおいて、
    上記ID判別装置は、エレベータの所定の乗り場に設置され、ID情報の読み込みが発生したとき、読み取られたID情報に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われている場合に、エレベータのかごが当該テナントの所属階に到着するのを待って当該テナントの侵入監視を解除することを特徴とする機械警備システム。
  8. 上記ID判別装置は、ID情報の読み込みが発生したとき、読み取られたID情報に対応するテナントの侵入監視が行われているか否かを判別し、侵入監視が行われていない場合に、当該テナントの侵入監視を開始することを特徴とする請求項7記載の機械警備システム。
  9. 上記ID判別装置は、報知手段を備え、侵入監視が行われていない場合に、上記侵入センサの侵入検知信号に基づいて当該テナントに侵入が発生しているか否かを判別し、侵入が発生していないときに、当該テナントの侵入監視を開始し、侵入が発生しているときに、侵入発生を上記報知手段により報知させることを特徴とする請求項8記載の機械警備システム。
  10. 上記ID判別装置は、受信装置を備え、該受信装置から受信したテナント特定信号および侵入監視開始信号に基づいて当該テナントの侵入監視を開始することを特徴とする請求項1乃至請求項3、請求項7のいずれか1項に記載の機械警備システム。
  11. 全ての上記テナントの侵入監視/侵入監視解除の状態を表示する集合表示装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の機械警備システム。
  12. 上記ID判別装置は、侵入監視が行われている上記テナントに侵入が発生したときに、侵入発生を外部機関に通報することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の機械警備システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008108186A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Saxa Inc 警備装置
JP2008112241A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Nec Infrontia Corp 警備システム、警備装置、暗証番号管理方法、暗証番号管理プログラムおよびプログラム記録媒体
WO2019186791A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 三菱電機株式会社 ビル設備の制御装置

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