JP2006064313A - アンカー構造およびその構造を用いた回転溶融炉の支持構造 - Google Patents

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宗一 荒川
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Abstract

【課題】炉内雰囲気温度が例えば1300℃以上の高温度になり不定形耐火物が膨張した際にも、亀裂による不定形耐火物の脱落が生じない耐久性に富む不定形耐火物の支持構造を提供する。
【解決手段】不定形耐火物を支持するためのアンカーであって、三角錐の構造の三角錐アンカー1からなり、各辺3A〜3Fが棒材で連結され、各辺3A〜3F間は空間5で形成されていることを特徴とする。この三角錐アンカーを不定形耐火物に入れて支持することで不定形耐火物が膨張して割れても落ちなずに保持できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、特に炉内雰囲気温度が例えば1300℃以上の高温度における炉内の内張用の不定形耐火物を支持するためのアンカー構造およびその構造を用いた回転溶融炉の支持構造に関する。
従来、家庭から排出される一般廃棄物および産業廃棄物は回収された後、焼却炉にて燃焼し処理されている。しかし、これらの焼却灰を埋め立てる場所を確保すると共に有害物質の飛散を防止するため、灰の減容化と有害物質の安定化に優れた灰溶融炉の需要が益々拡大している。
前記灰の減容化および無害化を図るために、灰溶融炉例えば回転灰溶融炉にて例えば1300〜1400℃で溶融し、流下した灰を水砕スラグとして排出し、排ガスを集塵装置を経てから大気に放出することが行われている。
この灰溶融炉を含む炉壁材材料としては、定型煉瓦などの定形耐火物と、流動性の耐火物を枠の中に流し込み成形する不定形耐火物(キャスタブル)とがよく知られている。灰溶融炉の1つである回転溶融炉の炉本体101は、図4に示されているように、最外周に円弧形状の鉄皮103が設けられ、この鉄皮103の内側には充填材(SiC)のスタンプ105が設けられている。さらに、このスタンプ105の内側には円弧形状の鉄皮107が設けられ、この鉄皮107の円周には適宜な間隔で炉本体101の中心へ向けて延伸されたY字形状のアンカー109とフラッドバー形状のアンカー111とが複数配置され、前記各アンカー109、111の一端が溶接などで一体化されている。これらのアンカー109、111の内側には例えば鉄製からなる内壁113が設けられている。そして、前記鉄皮107と内壁113との間には酸化クロム(Cr2O3)からなる不定形耐火物115が流しこまれて固定して炉壁を構成している。そして、図4において、内壁113の下部には溶融されたスラグが排出される排出口(出湯庫)117が形成されている。
上記構成により、回転溶融炉の炉本体101で処理されたスラグが排出口(出湯庫)117より排出される。その時の回転溶融炉の炉本体101は例えば1300〜1400℃で加熱される。そのため、回転溶融炉の炉本体101の炉壁はこの高温に耐える必要がある。
図5(A)に示した上述のY型形状のアンカー109の代わりに図5(B)、(C)に示したようなL型形状またはT型形状のアンカー119、121を不定形耐火物(キャスタブル)内に入れて補強する試みがなされている。また、特許文献1に示されているような従来のY型形状に似た形状でかつ材質がセラミックからなるアンカー構造のもの知られている。
特開平11−183041号公報
ところで、上述した従来のアンカーの構造では、例えば1300℃〜1400℃の高温にさらされると、従来のアンカーで支持されている不定形耐火物(キャスタブル)115は膨張すると、図6に示されているように前記アンカー11より亀裂(クラック)123が生じ、最終的には不定形耐火物(キャスタブル)115の一部が脱落してしまう。特に図4におけるスラグが排出口(出湯庫)117を挟んだ両側内においてこの脱落が多く、最終的には図4において矢印で示した範囲を再施工し直さなければならないという問題があり、再施工に費用がかかるといったことが発生する。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
上記発明が解決しようとする課題を達成するためにこの発明のアンカー構造は、不定形耐火物を支持するためのアンカーであって、三角錐の構造の三角錐アンカーからなり、各辺が棒材で連結され、各辺間は空間で形成されていることを特徴とするものである。
この発明のアンカー構造は、前記アンカー構造において、前記三角錐が正三角錐であることが好ましい。
この発明のアンカー構造は、前記アンカー構造において、前記棒材が金属製の丸棒からなっていることが好ましい。
この発明のアンカー構造は、前記アンカー構造において、前記棒材の径が8〜12mmφで、長さが50〜120mmであることが好ましい。
この発明の回転溶融炉の支持構造は、回転溶融炉における出湯庫の出口近傍が、外側の鉄被に複数のフラットバーを介して請求項1、2、3または4からなる複数のアンカー構造を不定形耐火物内に設けて前記不定形耐火物を支持せしめるようにしたことを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段の説明から理解されるように、この発明によれば、アンカー構造が三角錐の構造からなり、各辺が棒材で連結され、各辺間は空間で形成されているので、この三角錐アンカーを不定形耐火物内に入れて不定形耐火物を支持することで、炉内雰囲気温度が例えば1300℃以上の高温度になっても、不定形耐火物が膨張した際に、不定形耐火物にかかる力は三角錐アンカー内の不定形耐火物に集中的にかかるようになり、もし、三角錐アンカー内の不定形耐火物が割れても落ちないように保持でき、従来よりも耐久性に富むことになって、長期間使用でき、再施工の回数を大幅に遅らせることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照するに、この実施の形態のアンカー構造は、三角錐としての例えば正三角錐形状の正三角錐アンカー1をしており、この正三角錐アンカー1の各辺が棒材3A、3B、3C、3D、3Eおよび3Fからなり、各辺3A、3B、3C、3D、3Eおよび3Fはたとえば溶接で連結されていたり、あるいは例えば棒材3A、3B、3C、3Dが折り曲げられて連結され、さらに、棒材3Aの一端と棒材3Dの他端が溶接で連結され、棒材3Eの両端が棒材3Aと棒材3Dとの接合部、棒材3Bと棒材3Cとの接合部に溶接で連結され、棒材3Fの両端が棒材3Aと棒材3Bとの接合部、棒材3Cと棒材3Dとの接合部に溶接で連結されている。そして、各辺間は空間5で形成されている。
前記棒材3A、3B、3C、3D、3Eおよび3Fは例えば1300℃以上の高温に耐えられる例えばステンレスなどの金属製の丸棒からなっている。また、前記棒材の径は8〜12mmφ好ましくは10mmφで、長さは50〜120mm好ましくは100mmからなっている。
図2および図3には灰溶融炉の1つである回転溶融炉の炉本体7が示されている。図2および図3において、最外周に円弧形状の鉄皮9が設けられ、この鉄皮9の内側には充填材(SiC)のスタンプ11が設けられている。さらに、このスタンプ11の内側には円弧形状の鉄皮13設けられている。この鉄皮13の最内層側には例えば鉄製からなる内壁15が設けられている。そして、図2において、内壁15の下部には溶融されたスラグが排出される排出口(出湯庫)17が形成されている。この排出口(出湯庫)17を挟んで例えば前記両側に炉本体7の中心Oより例えばほぼ70°の範囲Aとこの範囲A以外の範囲Bとで区画されており、範囲Aは例えば1300℃以上の高温にさらされる所であり、範囲Bは1300℃未満の温度にさらされる。
前記範囲B内には前記鉄皮13と内壁15との間のほぼ中間の位置における円周には円弧状の例えばステンレスからなる棒材19が設けられている。そして、前記鉄皮13と棒材19との間にはY字形状のアンカー21が円周に適宜な間隔で設けられていて、各アンカー21の一端(下端)が例えば溶接で前記鉄皮13に一体化されている。また、前記鉄皮13と内壁15との間にはY字形状のアンカー21より長いY字形状のアンカー23が円周に適宜な間隔で設けられていて、各アンカー23の一端(下端)が例えば溶接で前記鉄皮13に一体化されていると共に各アンカー23の他端(上端)が例えば溶接で前記内壁15に一体化されている。
前記範囲A内には前記鉄皮13の円周に適宜な間隔で例えばステンレスからなるフラットバー25の一端(下端)が例えば溶接で一体化されている。そして、このフラットバー25の他端(上端)には円周方向へ上述した正三角錐アンカー1が複数本実施の形態では11個が並んで設けられ、溶接で一体化されている。この層の正三角錐アンカー1の上層には複数本本実施の形態では8個ずつ正三角錐アンカー1が並んで設けられ、溶接で一体化されている。さらに、この層の正三角錐アンカー1の上層には複数本本実施の形態では3個ずつ正三角錐アンカー1が並んで設けられ、溶接で一体化されている。したがって、この例では3層の正三角錐アンカー1が積層されている。
前記範囲B内における前記鉄皮13と棒材19との間および棒材19と内壁15との間には酸化クロム(Cr2O3)からなる不定形耐火物27が流しこまれて固定して炉壁を構成していると共に前記範囲A内における前記鉄皮13と内壁15との間には酸化クロム(Cr2O3)からなる不定形耐火物27が流しこまれて固定して炉壁を構成している。
上記構成により、回転溶融炉の炉本体101で処理されたスラグが排出口(出湯庫)17より排出される。その時の回転溶融炉の炉本体1は例えば1300〜1400℃で加熱されるが、前記範囲B内の温度は1300℃以上の温度にはならず、1300℃未満の温度であるから、従来から使用されているY字形状のアンカー21で不定形耐火物27を支持していても膨張した際に割れることはない。また、排出口(出湯庫)17の近傍における前記範囲A内では3層の正三角錐アンカー1が積層されて不定形耐火物27を支持しているから、前記各正三角錐アンカー1の各辺が棒材3A、3B、3C、3D、3Eおよび3Fで連結され、各辺間は空間5で形成されているので、この三角錐アンカー1を不定形耐火物27内に入れて不定形耐火物27を支持することで、炉内雰囲気温度が例えば1300℃以上の高温度になっても、不定形耐火物27が膨張した際に、不定形耐火物27にかかる力は三角錐アンカー1内の不定形耐火物27に集中的にかかるようになり、もし、三角錐アンカー1内の不定形耐火物27が割れても落ちないように保持でき、従来よりも耐久性に富むことになって、長期間使用でき、再施工の回数を大幅に遅らせることができる。
この発明のアンカー構造を示す正三角錐アンカーの斜視図である。 回転溶融炉の炉本体の断面図である。 図2におけるIII−III線に沿った平面図である。 従来の回転溶融炉の炉本体の断面図である。 (A)、(B)、(C)は従来のアンカー構造を示すY字形状、L字形状およびT字形状のアンカーの正面図である。 従来のY字形状のアンカーで不定形耐火物を支持した際の亀裂状況を示した図である。
符号の説明
1 正三角錐アンカー
3A〜3F 棒材
5 空間
7 炉本体
9 鉄皮
11 スタンプ
13 鉄皮
15 内壁
17 排出口(出湯庫)
19 棒材
21 Y字形状のアンカー
23 Y字形状のアンカー
25 フラットバー
27 不定形耐火物

Claims (5)

  1. 不定形耐火物を支持するためのアンカーであって、三角錐の構造の三角錐アンカーからなり、各辺が棒材で連結され、各辺間は空間で形成されていることを特徴とするアンカー構造。
  2. 前記三角錐が正三角錐であることを特徴とする請求項1記載のアンカー構造。
  3. 前記棒材が金属製の丸棒からなっていることを特徴とする請求項1または2記載のアンカー構造。
  4. 前記棒材の径が8〜12mmφで、長さが50〜120mmであることを特徴とする請求項1、2または3記載のアンカー構造。
  5. 回転溶融炉における出湯庫の出口近傍が、外側の鉄被に複数のフラットバーを介して請求項1、2、3または4からなる複数のアンカー構造を不定形耐火物内に設けて前記不定形耐火物を支持せしめるようにしたことを特徴とする回転溶融炉の支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007285573A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Sumitomo Metal Ind Ltd 回転式溶融炉における耐火物の内張り構造及び回転式溶融炉
JP2010529903A (ja) * 2007-06-15 2010-09-02 パーマー ライニングス プロプライアタリー リミテッド 耐熱ライニング用のアンカーシステム

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