JP5073691B2 - 耐火物脱落防止用金属板を有する取鍋及びその取付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、製鉄所などで使用され、高温溶融物を収容して移送するための容器に関し、特に、変形した耐火物脱落防止用の金属板を簡単に交換できる取鍋及びその金属板の取付け方法に関する。
従来から製鉄所などで使用され、高温溶融物である銑鉄、溶鋼を収容して移送するための容器の外観が、図2に示されている。なお、これ以降においては、この容器を、取鍋と称する。この取鍋Xは、図2に示されるように、高温溶融物を内部に収容できるように、全体が桶状に形成されている。その外壁は、鉄皮1で形成され、図示を省略しているが、その鉄皮1の内周面及び底面には、耐火物、例えば、レンガなどによる耐火物層が形成されている。この耐火物層で形作られた内部空間を高温溶融物の収容部としている。
図2に示されるように、取鍋Xの外壁のやや上側にける対称位置の2箇所に、トラニオン2が設けられている。この2個のトラニオン2は、フック受けとなっている。取鍋Xを移送する際には、トラニオン2は、フックが掛けられて、取鍋を吊り下げるための支持となる。また、通常、取鍋Xの下部には、収容した高温溶融物を排出させるために取鍋を傾動させる傾動レバー(図示を省略している)が設けられているが、この高温溶融物を取鍋Xから排出させる際には、トラニオン2は、取鍋Xを傾動レバーで傾動させるときの支点ともなる。
図2に示された取鍋Xの上端部(Aの部分)の拡大断面図が、図3に示されている。図3に示されるように、取鍋Xの鉄皮1の内側において、複数のレンガが積み重ねられ、耐火物層3が配置される。また、内部に収容した高温溶融物を取鍋Xから排出させるため、取鍋Xを傾動させたときに、耐火物層3のレンガが脱落しないように、その耐火物層3の上端には、円環状の押え金属板4が配置されている。この押え金属板4は、鉄皮1の開口端の全周において、溶接されて固定される。図3では、この溶接は、溶接部W1で示されている。
なお、図3に示された取鍋Xの上端部においては、押え金属板4を補強するためのリブ5が、破線で示されている。このリブ5は、必要箇所に複数設けられ、押え金属板4と鉄皮1とに溶接で固着されている。
以上に説明した取鍋を使用して、収容した高温溶融物を移送し、移送先でこの高温溶融物を排出させる作業を何度か繰り返すうちに、取鍋の上端部に設けられた押え金属板が変形し、耐火物層の一部が脱落することがある。そのため、この耐火物層を補修するときに、押え金属板も取り替える必要がある。
しかしながら、上述した従来の取鍋では、押え金属板は、鉄皮の開口端部全周において溶接されているため、押え金属板を取り替える場合には、ガスバーナーなどを使用して、鉄皮の上端を含めた部分で、鉄皮自体を切断しなければならなかった。そのため、その切断に手間取るという問題があった。
そこで、本発明は、変形した耐火物脱落防止用の押え金属板を簡単に交換でき、しかも、その押え金属板が交換された後においても高温溶融物の収容容量が減少することがない、高温溶融物を収容して移送する取鍋及びその押え金属板の取付け方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明による、耐火物層が鉄皮の内面に形成された取鍋では、前記鉄皮の開口端に配置され、前記耐火物層の上端を覆う円環状の押え金属板と、前記鉄皮の上端部の外周面に配置され、該鉄皮にボルト及びナットで締結される取付け金属板と、を備え、前記押え金属板の外周部と、前記取付け金属板の上端部とが溶接されることとした。
上述のように、本発明では、耐火物層の上端を覆う円環状の押え金属板が、該鉄皮にボルト及びナットで締結される取付け金属板に溶接されるようにしたので、押え金属板を交換するときには、取付け金属板を鉄皮から外すだけでよく、鉄皮自体を切断することがない。そのため、変形した押え金属板の交換作業が簡単化され、取鍋としての高温溶融物の収容容量を確保することができる。
本実施形態による耐火物脱落防止用の金属板の取り付け状態を説明する取鍋上端部の断面を示す図である。 従来の取鍋の側面を示した図である。 従来の取鍋における耐火物脱落防止用の金属板の取り付け状態を説明する取鍋上端部の断面を示す図である。
次に、本発明による取鍋の実施形態について、図1を参照しながら説明する。
図1は、図3の場合と同様に、取鍋XのAに示す部分の断面図であって、本実施形態による耐火物脱落防止用の金属板の取り付け状態を示している。
本実施形態の取鍋Xの本体自体は、図3に示されたものと同様の構造を有しており、取鍋Xの鉄皮1の内側において、複数のレンガが積み重ねられて配置された耐火物層3が、内部に収容した高温溶融物を取鍋Xから排出させるため、取鍋Xを傾動させたときに、耐火物層3のレンガが脱落しないように、その耐火物層3の上端には、円環状の押え金属板6が配置されている。
上述したように、図3に示された従来の取鍋においては、押え金属板4の外周部が、鉄皮1の開口端部に直接溶接され、溶接部W1で固定されていた。これに対して、図1に示されるように、本実施形態の取鍋においては、円環状の押え金属板6は、鉄皮1にボルト8及びナット9によって締結された取付け金属板7の上端部に溶接され、溶接部W2で固定されるようにし、押え金属板6が鉄皮1に直接溶接されることがない点で、図3に示された取鍋の場合と異なっている。
次いで、本実施形態による押え金属板と取鍋の取り付け手順について説明する。押え金属板6を取鍋Xの鉄皮1に取り付けるにあたって、鉄皮1の上部には、所定数の穴が所定位置に開けられており、さらに、取付け金属板7にも、それらの穴の位置に対応して、所定数の穴が開けられているものとする。また、耐火物層3は、取鍋Xから取り除かれており、まだ配置されていない。
先ず、押え金属板6と取付け金属板7とを溶接にて接合する。この接合では、円環状に製作された押え金属板6の外周縁部と取付け金属板7の上端部とが溶接され、溶接部W2が形成される。次いで、押え金属板6が接合された取付け金属板7を皿ボルト8とナット9によって鉄皮1に取り付ける。そして、押え金属板6には、図1において破線で示されるように、複数の補強リブ10が取り付けられる。その後、鉄皮1の内側に、耐火物層3を施工する。この施工では、レンガ積みによって、鉄皮1の内壁及び底壁に耐火物層3を配置する。このとき、レンガ積みでは耐火物層3を配置できない部分、例えば、押え金属板6の付近では、不定形耐火物を使用して流し込む施工するとよい。これで、押え金属板6の取鍋Xへの取り付けが完了する。
以上では、押え金属板6を取鍋Xに取り付ける場合について説明したが、次に、取鍋Xの補修時に、変形した押え金属板を新しい押え金属板に交換する場合を説明する。先ず、取り付け金属板7における溶接部W2の下側付近をガスバーナーなどで切断し、変形した押え金属板6を取鍋Xから除去する。
そして、耐火物層3を取り除いた後に、ナット8を外せば、取付け金属板7を鉄皮1から取り除くことができる。なお、ナット8が錆付いて外せないときには、ボルト9を切断除去して、ボルト8とナット9の両方を交換するとよい。次いで、新しい押え金属板6を取鍋Xに取り付ける手順は、上述した押え金属板の取り付け手順と同様である。この様に、押え金属板を新しいものに交換するときには、その交換作業が簡単化され、しかも、取付け金属板を鉄皮から外すだけでよく、鉄皮自体を切断することがないため、高温溶融物の収容容量を確保することができる。
なお、以上で説明したボルト8における頭部の形状は、鉄皮1の内壁面から突出したものでも使用することができるが、その頭部が耐火物層3の側に突き出ることになって、その突出分だけ、耐火物層3の形状を変形させたレンガを用意することになる。このことが不都合であるとする場合には、頭部が皿型形状のボルト8を使用することができる。この場合には、鉄皮1に開けられた穴の内壁側を、皿型形状に合わせて削っておくと、ボルト8を穴に挿入したとき、その頭部が耐火物層3側に突出することがなく、特別に変形したレンガを用意する必要がなくなる。
また、以上で説明した取付け金属板7は、鉄皮1の上部形状に合わせて形成されるが、図2に示されるように、取鍋Xの外壁である鉄皮1はテーパーが付いているため、取付け金属板7を鉄皮1に締結するとき、取付け金属板が一体的に形成されていると、取鍋の上方からでは嵌め込むことができない場合がある。この様な場合には、取付け金属板7を、例えば、2つの半円弧状金属板に分割することができ、さらに、複数の円弧状金属板でもよい。
また、上述の押え金属板6は、取鍋Xの鉄皮1の開口形状に合わせて円環状に形成されるが、新しく交換する押え金属板については、予め一体的に製作しておいたものを、交換時に取鍋上に搬入してもよく、或いは、複数に分割した金属板を製作しておいて、取鍋Xの上部に置いた後にそれらを溶接して連結し、円環状に形成することもできる。
1 鉄皮
2 トラニオン
3 耐火物層
4、6 円環状押え金属板
5、10 補強リブ
7 取付け金属板
8 皿型ボルト
9 ナット
W1、W2 溶接部
X 取鍋

Claims (5)

  1. 耐火物層が鉄皮の内面に形成された取鍋において、
    前記鉄皮の開口端に配置され、前記耐火物層の上端を覆う円環状の押え金属板と、
    前記鉄皮の上端部の外周面に配置され、該鉄皮にボルト及びナットで締結される取付け金属板と、を備え、
    前記押え金属板の外周部と、前記取付け金属板の上端部とが溶接されることを特徴とする取鍋。
  2. 前記押え金属板は、複数の分割金属板が溶接されて形成されることを特徴とする請求項1に記載の取鍋。
  3. 前記取付け金属板は、複数の分割金属板で形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の取鍋。
  4. 前記ボルトは、皿型形状の頭部を有し、
    前記頭部が前記鉄皮の内面側に置かれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の取鍋。
  5. 耐火物層が鉄皮の内面に形成された取鍋に耐火物脱落防止金属板を取付ける方法であって、
    前記鉄皮の上端部の外周面に、ボルト及びナットで取付け金属板を締結し、
    前記鉄皮の開口周縁端に、前記耐火物層の上端を覆う円環状の押え金属板を配置し、
    前記押え金属板の外周部と、前記取付け金属板の上端部とを溶接することを特徴とする耐火物脱落防止金属板の取付け方法。
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