JP2006063818A - カバーの締結構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 弾性を有する薄板部材で形成されるとともにボルト貫通孔2が設けられたカバー1を、ボルト5を用いて排気マニホールド4のボス部7に締結するカバー1の締結構造であって、カバー1のボルト5の頭部6と排気マニホールド4のボス部7との間に挟持される挟持部3に、ボルト貫通孔2から外方に向かって、ボルト貫通孔2の軸線方向であって相互に反対を向く方向に薄板部材の表裏面から頂部8aが突出した第1の屈曲部8と頂部9aが突出した第2の屈曲部9とを形成した。また、ボルト貫通孔2の軸線方向に延びつつボルト5の頭部6と排気マニホールド4のボス部7との間に挟持され、カバー1を排気マニホールド4に締結したときにボルト5の締付量を制限する略円筒形状の円筒部10を、第1の屈曲部8の内方先端部に連接した。
【選択図】 図3
Description
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、振動の抑制機能を有しつつ部品点数の少ないカバーの締結構造を提供することを目的とする。
このような形状のカバー1のボルト貫通孔2に座付ボルト等のボルト5の軸部12を通過させたのち排気マニホールド4のボス部7に設けられた雌ネジ13に螺合させる。そして、ボルト5を締め込むと、まず、第1の屈曲部8の頂部8a及び第2の屈曲部9の頂部9aが、ボルト5の頭部6の座面6a及びボス部7の座面7aに夫々接触する。ボルト5を更に締め込むと、カバー1は弾性を有する薄板部材で形成されているので、挟持部3が撓み、自由端11がボス部7の座面7aに接触する。円筒部10はボルト貫通孔2の軸線方向に延びているので、それ以上にボルト5を締め込もうとしても締付力が急激に増加し、ボルト5の締付量が制限される。このようにして、ボルト5の頭部6と排気マニホールド4のボス部7との間に、第1の屈曲部8、第2の屈曲部9及び円筒部10が挟持されて、排気マニホールド4にカバー1が締結される。
また、挟持部3は撓んだ状態でボルト5の座面6aとボス部7の座面7aとに挟持されるので、例えば、図4(A)に示すように、カバー1が図中Fのように揺動すると、図中Gのように頂部8a及び9aを中心として挟持部3が撓みつつ揺動する。同図(B)に示すように、カバー1が図中Hのように移動すると、挟持部3が撓んで、図中Jのように頂部8a及び9aが摺動する。このように、カバー1が移動しても、頂部8a及び9aが追従可能であるので、カバー1と排気マニホールド4との間で振動が吸収され伝達し難くなる。これにより、排気マニホールド4が振動しても、カバー1の振動が抑制される。
本実施形態では、第1の屈曲部8、第2の屈曲部9及び円筒部10がカバー1と一体化されているため、弾性部材やカラーを必要としないので、従来の締結構造と比較して、部品点数を少なくすることができる。これにより、部品コスト、カバー1の取付工数及び重量を低減できる。また、カバー1を板金から製造する場合、第1の屈曲部8、第2の屈曲部9及び円筒部10は、例えばプレスによって容易に形成できるので、カバー1の製造性が大幅に低下することもない。
更に、カバー1を排気マニホールド4に締結したときに、ボルト5の頭部6及びボス部7への付勢力が所望の値になるように挟持部3を形成することは容易であるので、本実施形態のカバー1の締結構造は、従来の締結構造と比較して、カバー1の保持力のバラツキを低減できる。従って、排気マニホールド4からカバー1への振動及び熱の伝達性のバラツキを低減できる。
また、以上の実施形態では、挟持部3に第1の屈曲部8及び第2の屈曲部9を1つずつ形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、挟持部3に第1の屈曲部8及び第2の屈曲部9を少なくとも1つずつ形成すればよい。このとき、円筒部10は最内方の第1の屈曲部8の内方先端部に連接すればよい。
2 ボルト貫通孔
3 挟持部
4 排気マニホールド
5 ボルト
6 頭部
7 ボス部
8 第1の屈曲部
8a 頂部
9 第2の屈曲部
9a 頂部
10 円筒部
11 自由端
Claims (3)
- 弾性を有する薄板部材で形成されるとともにボルト貫通孔が設けられたカバーを、ボルトを用いて構造物に締結するカバーの締結構造であって、
前記カバーの前記ボルトの頭部と前記構造物との間に挟持される挟持部に、前記ボルト貫通孔から外方に向かって、前記ボルト貫通孔の軸線方向であって相互に反対を向く方向に前記薄板部材の表裏面から夫々頂部が突出した第1の屈曲部及び第2の屈曲部を少なくとも1つずつ形成するとともに、
前記ボルト貫通孔の軸線方向に延びつつ前記ボルトの頭部と前記構造物との間に挟持され、前記カバーを前記構造物に締結したときに前記ボルトの締付量を制限する略円筒形状の円筒部を、最内方に位置する前記第1の屈曲部の内方先端部に連接したことを特徴とするカバーの締結構造。 - 前記円筒部の自由端は、前記カバーを締結しない状態において、前記第2の屈曲部の頂部の突出する方向にその若干手前まで延出することを特徴とする請求項1に記載のカバーの締結構造。
- 前記第1の屈曲部及び第2の屈曲部は、円環形状に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカバーの締結構造。
Priority Applications (1)
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JP2004244698A JP2006063818A (ja) | 2004-08-25 | 2004-08-25 | カバーの締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004244698A JP2006063818A (ja) | 2004-08-25 | 2004-08-25 | カバーの締結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006063818A true JP2006063818A (ja) | 2006-03-09 |
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Family Applications (1)
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JP2004244698A Withdrawn JP2006063818A (ja) | 2004-08-25 | 2004-08-25 | カバーの締結構造 |
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2004
- 2004-08-25 JP JP2004244698A patent/JP2006063818A/ja not_active Withdrawn
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