JP2006063793A - バリアフリー用ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 車椅子利用者は最小のエネルギーで登り降りすることができ、視覚障害者や高齢者などの交通弱者はブロックの段差が確認できるバリアフリー用ブロックを提案することである。
【解決手段】 道路1と歩道2との境界部分などに設置する車椅子利用者、視覚障害者や高齢者などの交通弱者用のバリアフリー用ブロック4で、その形状を段高さ5aを有する段差のある複数段からなる段状とし、各段の大きさはそれぞれの段高さ5aを車椅子の小径である前輪の径の1/5〜1/3、かつ、各段の奥行き6を前輪5aの径の1/8〜1/3とし、また、着色および面取りを施したバリアフリー用ブロック4である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、歩道と車道との段差、または施設や駅構内、若しくは陸橋のスロープなどに代表される様な、高低差を結ぶために生じる段差や傾斜を、車椅子利用者、あるいは視覚障害者や高齢者などの交通弱者にとって特段の力を必要とすることなく移動しやすい形状とするためのバリアフリー用ブロックに関する。
わが国の15〜64歳の生産性人口は、1995年をピークに減少に転じ、2007年からは総人口も減少に転じると予想されている。すなわち2014年には高齢者人口は3200万人に達し、4人に1人が高齢者となり、2040年には3人に1人が高齢者になる。そのため、今後は超高齢者化社会を含んだ福祉文化を創設することが重要である、と言われている。
このようなことを背景に、近年、バリアフリー、ユニバーサルデザインの取り組みが国土交通省その他で推進されている。中でも、交通関係に関して道路関係では「道路の移動円滑化整備ガイドライン」が示され、歩道と車道の境界の縁石の段差について乳母車・車椅子利用者は0cmを、視覚障害者は白杖での確認から最小2cmを必要とし、高齢者には明確な段差が望まれている。この問題に関して国土交通省の段差構造委員会で検討されてきた(非特許文献1参照。)。その結果、妙案がないまま道路の縁石の段差は車椅子利用者と視覚障害者に対する折衷案として2cmの確保が決められた。しかし、この数値は、現状の道路事情に照らしたとき車椅子利用者や視覚障害者あるいは高齢者などの交通弱者には、まだ厳しい数値である。
ところで、車道と歩道との境界である接続部の段差は高いと、この段差を車椅子で上れず、段差が低いと視覚障害者にとって段差を認識しずらくなる。そこで上記のようにその段差の値は2cmとされているが、あくまでも妥協策となっているのが現状である。
土木学会誌、2003年、6月号、p.10〜27
そこで、本発明が解決しようとする課題は、車椅子利用者や高齢者などの交通弱者にとって最小エネルギーで使用でき、さらに視覚障害者には段の確認が容易であるバリアフリー用ブロックを提案することである。すなわち、車椅子利用者にとっては昇降しやすく、視覚障害者にとっても連続的な段があることで確実に段差が認識できるバリアフリー用ブロックを提案することである。さらに自転車利用者にとっても安定して自転車で通りうる余地を有するバリアフリー用ブロックを提案することである。また、さらに雨天などにおいて階段面の全面に雨水を溢流しにくくしたバリアフリー用ブロックを提案することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、車道1と歩道2との段差または施設や駅構内や陸橋などのスロープなどに代表されるような高低差を有する2点間を結ぶために生じる段差あるいは傾斜を解消するために設置する、車椅子利用者、視覚障害者および高齢者などの交通弱者用のバリアフリー用ブロック4である。その形状を段高さ5aのある複数段からなる階段状の段5とするもので、これらの階段状の段5の各段の大きさは、各段の段高さ5aを車椅子の前輪の径の1/50〜1/20、各段の奥行き6を車椅子の前輪の径の1/8〜1/3とする。さらに、この階段状の段5からなるバリアフリー用ブロック4の傾斜形状は車椅子の前輪と後輪の範囲内において10/100〜50/100の勾配を有するものである。すなわち、車椅子は通常前輪の径が小さく、後輪は手で駆動するために車椅子の座居している人の腕の横の高さの位置に後輪の上端高さが来るように大きい。従って、前輪がスムーズに階段を登り降り出来る必要がある。このために小径である前輪がその大きさで登り降り可能で、手に負担を掛けない範囲として、階段状の段5の段高さ5aや各段の奥行き5bおよび勾配を上記の大きさとしている。
請求項2の発明では、階段状の段5は、階段の蹴込み板5bの傾斜角度が0°より大きく90°以下の範囲にある請求項1の手段における複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロック4である。すなわち、各階段状の段5の段差つまり段高さ5aを形成する立ち上がり部分である蹴込み板5bの傾斜角度5cは水平面である0°より大で有り、最大の角度は90°からなるものであり、当然に上記の請求項1の手段の階段状の段5の段高さ5aや各段の奥行き5bおよび勾配を満足するものとしている。
請求項3の発明では、階段状の段5は、その段数を2〜20段とし、最上段の歩道2に連続する天端部分2aに10〜200mmの水平部分を有する請求項1又は2の手段における複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロックである。すなわち、バリアフリー用ブロック4において、段数を2〜20段とするのは、本発明の目的が歩道と車道との段差など車椅子利用者が容易に登り降り出来るようにするものであるから、この目的に合う段差のものとして最大で20段であり、この段差を健常者が容易に歩いて昇り降り出来るものとするとき仮に20段以上の段があると、段が細かくなり過ぎ健常者の階段昇降の歩幅に合致しなくなることによる。さらにその最上段の歩道に続く天端部分2aに10〜200mmの水平部分からなる幅を持たせたので、自転車で安定して登り降りすることができるものとなっている。
請求項4の発明では、階段状の段5は、上段から下段に延びる凹溝幅11aが2〜3mmで凹溝深さ11cが5〜10mmの排水用の凹溝11の複数本を凹溝間隔11bが50〜150mmあけて有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の手段における複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロックである。すなわち、バリアフリー用ブロック4は、各階段の段面に雨水が溢れると階段が滑って危険であるので、各階段面に車椅子の車輪が嵌まり込むことのない幅の凹溝11を複数本形成して階段面の排水を良好としている。
請求項5の発明では、バリアフリー用ブロック4は、コンクリートブロック、プラスチックブロック、ゴムブロック、木製ブロック、金属ブロックなどのブロック形状を維持しうる素材からなるものである複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロック4である。すなわち、バリアフリー用ブロック4は特に素材は特定するものでない。しかし、好ましくは、コンクリートブロック、プラスチックブロック、ゴムブロック、木製ブロック、金属ブロックのいずれか1種からなるものである。
請求項6の発明では、バリアフリー用ブロック4は、着色材料あるいはLED、蓄光材料、自発光材料、反射材料などの視認性を有する材料のいずれか1種が組み込まれている請求項1〜5のいずれか1項の手段における複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロック4で、夜間でも安心して段差のあることが判かりうるものである。
請求項7の発明では、バリアフリー用ブロック4は、複数段の階段状の段5の突状角部5dに柔軟材を組み込んだ複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロック4である。突状角部5dにゴムあるいはプラスチックの柔軟な材料を接着剤などで係止したことで、誤って突状角部5dに身体の一部をぶつけても、怪我しにくく安全である。
請求項8の発明では、バリアフリー用ブロック4は、複数段の段5からなる階段の突状角部5dに面取りを形成した複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロック4である。面取りをすることで階段の丸くなった段5に身体の一部をぶつけても傷つきにくく安全である。
本発明のバリアフリー用ブロックは、視覚障害者が認識できる段差を十分に確保すると同時に、視覚障害者の持つ白杖で十分に認識できるシグナルを付与することができ、車椅子利用者には負担が最小限に押さえられ、車道と歩道を区画する縁石などにおいて、その縁石の段差0cmのものと同様に車椅子が上るときに勾配により自然に後退しないものとすることができ、従来、必要であった長いスロープをなくすことができ、さらに、階段の蹴込み板の角度を0°より大で最大が90°としたもので、適宜その段差の高さに応じてその角度を定めることで、車椅子の車輪が一層に昇り降りしやすくなり、さらに最上段の天端部分に10〜200mmからなる幅の水平部分を設けたので、自転車を利用する人も容易に通り得ることができ、さらに階段に車椅子の車輪の幅より狭く落ち込むことのない上下方向の凹溝の複数本を設けて階段の排水を良好としたので、雨水で階段が滑るなどの危険が減少でき、また、階段の突状角部に柔軟な素材を設けたり、あるいは面取りをするなどして、身体に怪我しにくくしており、ブロックの素材も種々のものから選別でき、汎用性が高いなど、本発明は優れた効果を奏するものである。
先ず、本発明を開発するに当たり、通常の傾斜面のみからなるバリアフリー用のタイプ(以下、「Aタイプ」という。)と階段状の段を設けたバリアフリー用のタイプ(以下、「Bタイプ」という。)の2種類のバリアフリー用ブロック4を車道1と歩道2の境界に設置したもの対し、車椅子による上る実験を行った。車椅子は前輪の径が10数センチと小さく後輪は60センチ以上の大きい通常のものである。
Aタイプのバリアフリー用ブロック4は、図3に示すように、5mmの先端の段高さ5aを有し、バリアフリー用ブロック4の奥行き8である180mm進んで後面高さ7の50mmに上るもので、擦り付け勾配25%である斜面からなる段の無い滑らかなバリアフリー用ブロック4である。このAタイプでは、車椅子の車輪10に掛かる重力は、上り面に対して垂直で無いため、斜面に平行な分力が常に作用することとなるので、後輪を回転する力を少しでも緩めると車椅子は斜面に沿って下ることとなる。
このAタイプのバリアフリー用ブロック4を車椅子で上るときの、車椅子の前輪と後輪の推力(N)と距離(m)の関係を図4の(a)に示し、運動量(kN.s)と距離(m)の関係を図4の(b)にそれぞれグラフで示す。なお、ふた山のグラフの左側は前輪によるもの、右側は後輪によるものを表し、試乗者の体重wは60kgfである。この図4の(a)のグラフに見られる後輪の推力を示す右側の波形に示されるように、推力が150Nを超えるものとなっており、上記のように後輪を回転する力を少しでも緩めると車椅子は斜面に沿って下ることを示している。
図4の(a)から、車輪10のうち前輪は先端の5mmの段高さ5aを上る際に車輪10の径が小さいので180Nに近い大きな推力を要するが、先端の段高さ5aを上り切ってしまうと後は斜面を上るのみであるのでほぼ100Nの推力であることと、後輪は大径であるので先端の段高さ5aの5mmの段差は格別に大きな推力を必要としないことがわかる。しかし、Aタイプは滑らかな傾斜面であるので、図4の(b)に示されるように、前輪側および後輪側ともにグラフの勾配は直線的で、運動量と距離の関係は一次関数的に滑らかに増えている。
Bタイプのバリアフリー用ブロック4は、図5に示すように、10mmの先端の段高さ5aを有し、180mm進んで後面高さ7の40mmに上るもので、最終的には歩道高さ3の50mmまで上る。この場合、各段の奥行き6の45mm進んで10mm高くなる段状の段高さ5aの4段からなるものである。このBタイプのバリアフリー用ブロック4では、車椅子のタイヤに掛かる重力は段高さ5aを上ったとき、その段ごとに垂直な下向きの力が掛かるのみである。一方、車輪10は段の水平面に載っているので、Aタイプのバリアフリー用ブロック4のように、車椅子は斜めに後退することはない
このBタイプのバリアフリー用ブロック4を上るときの車椅子の前輪と後輪の推力(N)と距離(m)の関係を図6の(a)に示し、運動量(kN.s)と距離(m)の関係を図6の(b)にそれぞれグラフで示す。なお、ふた山のグラフの左側は前輪によるもの、右側は後輪によるものを表し、試乗者の体重wは60kgfである。
図6の(a)から、前輪はそれぞれの段高さ5aの10mmの高さの段を上る際に車輪10の径が小さいので200Nを超える大きな推力を段ごとに必要とする。後輪は大径であるので、先端の段高さ5aの10mmの段差も格別に大きな推力を必要とせず、しかも、各段はそれぞれ平面であるので、Aタイプのように常に下り方向に力が掛かるようなことはなく、各段毎に掛かる推力も150N付近で安定し、小さい。Bタイプは、各段の段高さ5aが大きいので、径の小さな前輪が段を上るためには、上記のように格別の推力を必要とする。図4の(b)に見られるように、そのために前輪側のグラフの線がスムーズな直線ではなく、がたついている。後輪は大径であるので、運動量と距離の関係は一次関数的に滑らかに増えている。
以上のAタイプおよびBタイプの各バリアフリー用ブロック4の実験の結果を踏まえて本願の発明を得たもので、これを以下の実施例1で説明する。
本願の発明の実施例を図1および図2で説明する。図1は段状からなるバリアフリー用ブロック4の一実施の形態を示す図である。図1の(a)は側面図を示し、各段の段高さ5aは5.5mmで、各段の奥行き6は22.5mmである。従って、全体で180mm進んで44mm上り、最後は50mmの歩道2の高さに上る。(b)はその斜視図を示し、(c)は道路への設置図を示す。
この実施の形態の段状からなるバリアフリー用ブロック4を車道1と歩道2の境界に設置して、60kgfの人が乗った車椅子で上る際の推力と距離の関係を図2の(a)に示す。この場合、段高さ5aが5.5mmと小さいので、前輪に掛かる推力も先端の段から小さく、かつ、突出することなく、130N前後であり、また、後輪に掛かる推力も140N前後で安定し、上記実験のBタイプのバリアフリー用ブロック4の場合に劣ることなく優れている。さらに図2の(b)に示すように、運動量と距離の関係においても、グラフの線は前輪側および後輪側ともに直線の一次グラフとして表されている。このバリアフリー用ブロック4を設置した横断歩道は、視覚障害者が歩行しても、障害者が認識できる縁石の段差の2〜10cm内であるので、この実施例の段差を認識することが十分にでき横断歩道の車道1側から歩道2側に移行する状態を通常の間隔で認識できるものであった。
このバリアフリー用ブロック4の幅9は図2の(b)の斜視図では900mmmであるが、実際に設置する場合は、横断歩道などの幅に合わせて、この実施例の整数倍とすることができるし、また、適宜必要な幅9を定めることができる。
以上から、バリアフリー用ブロック4は階段状とし、それぞれの段高さ5aを小径である前輪の径の1/50〜1/20の2.0〜12.0mmとし、かつ、各段の奥行き6を前輪の径の1/8〜1/3の12.0〜70.0mmとし、車椅子の前輪と後輪の範囲内で10/100〜50/100の勾配を持つことが好ましいものである。このバリアフリー用ブロック4はコンクリートブロックとして工場生産することができ、現地で設置することができる。
さらに、請求項2の実施の形態では、階段状の段5は、各階段状の段5の段差つまり段高さ5aを形成する立ち上がり部分である階段の蹴込み板5bの傾斜角度5cは、図7に示すように、水平面である0°より大で有り、最大の角度は90°からなる複数段からなる階段状の段5を有するバリアフリー用ブロック4である。この階段の蹴込み板5bの傾斜角度5cが緩やかであると、車椅子で登るときの負担は少ないが、階段の奥行き8が長くなり、道路に必要な土地として広い領域を必要とすることとなる。
さらに、請求項3の実施の形態では、図8に示すように、バリアフリー用ブロック4では、階段状の段5が、その段数を2〜20段とし、最上段の歩道2に続く天端部分2aに10〜200mmの水平部分からなる幅を持たせたので、自転車で安定して登り降りできるものである。なお、上記の請求項2の手段の蹴込み板5bに傾斜角度を持たせることと、請求項3の手段の段数2〜20段とし、かつ、最上段の歩道2に続く天端部分2aに10〜200mmの水平部分からなる幅を持たせた点は、これらを自由に組み合わせて使用できる。
また、さらに、請求項4の実施の形態では、図9に示すように、階段状の段5は、上段から下段に延びる凹溝幅11aが2〜3mmで、凹溝深さ11cが5〜10mmの排水用の凹溝11の複数本を、凹溝間隔11bを50〜150mm空けて有するものとした。したがって、雨が降った際には階段状の段5の全面に雨水が溢れることなく凹溝11を通じて排水するので階段面が滑ることなく安全である。この凹溝幅11aは2〜3mmであるので、車椅子に凹溝11の存在を感じさせることなく、車椅子の車輪が嵌まり込むことが無く安全である。また凹溝深さ11cは5〜10mmで有り、複数個の凹溝11の凹溝間隔11bを50〜150mmとしているので、階段面の雨水は近くの凹溝11から効率良く排水することができる。
上記のバリアフリー用ブロック4の素材は、そのブロック形状を維持することができるものであれば、どのような素材からなるものでも良い。したがって、このコンクリートから製造する他に、木製、アクリル樹脂その他のプラスチックス製、ゴム製、製鉄やアルミニューム製やその他の金属製などとすることもできる。また、階段状の段5の突状角部5dには、図示しないが、幅10mm前後の柔軟なゴム製あるいはプラスチックス製の角部材を接着したり、あるいはアール10mm前後の角を丸くした面取りとして、身体に触れても怪我をしにくいものとしている。
さらに、上記のバリアフリー用ブロック4は、着色材料あるいはLED、蓄光材料、自発光材料、反射材料などの視認性を有する発光材料のいずれか1種が、図示しないが、例えば階段状の段5の蹴込み板5bの部分に組み込まれているバリアフリー用ブロック4で、夜間でも階段状の段5からなる段差のあることが安心して確認出来るものである。これらを階段状の段5の蹴込み板5bの部分に組み込むことで、これらが長期間にわたり破損されにくく、かつ、段差が視認しやすくされている。
本発明の実施の形態のバリアフリー用ブロックの概略を示す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は設置状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態のバリアフリー用ブロックにおける(a)は車椅子の推力と距離の関係を示すグラフで、(b)は運動量と距離の関係を示すグラフである。 実験用のAタイプの通常の斜面のみからなるバリアフリー用ブロックの概略を示す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は設置状態を示す側面図である。 図3のAタイプのバリアフリー用ブロックにおける(a)は車椅子の推力と距離の関係を示すグラフで、(b)は運動量と距離の関係を示すグラフである。 実験用のBタイプの段差のあるバリアフリー用ブロックの概略を示す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は設置状態を示す側面図である。 図5のBタイプのバリアフリー用ブロックにおける(a)は車椅子の推力と距離の関係を示すグラフで、(b)は運動量と距離の関係を示すグラフである。 階段の立ち上がり部分である蹴込み板5bの部分に傾斜角を持たせたバリアフリー用ブロックの側面を示す概略図である。 階段状の最上段を水平部分を有するバリアフリー用ブロックの側面を示す概略図である。 階段状の各段に上下に延びる複数本の凹溝を設けたバリアフリー用ブロックを示す斜視図である。
符号の説明
1 車道
2 歩道
2a 天端部分
3 歩道高さ
4 バリアフリー用ブロック
5 階段状の段
5a 段高さ
5b 蹴込み板
5c 傾斜角度
5d 突状角部
6 各段の奥行き
7 後面高さ
8 奥行き
9 幅
10 車輪
11 凹溝
11a 凹溝幅
11b 凹溝間隔
11c 凹溝深さ

Claims (8)

  1. 車道と歩道との段差または施設や駅構内や陸橋などのスロープなどに代表されるような高低差を有する2点間を結ぶために生じる段差あるいは傾斜を解消するために設置する、車椅子利用者、視覚障害者および高齢者などの交通弱者用の、バリアフリー用ブロックであって、その形状を段高さのある複数段からなる階段状の段とし、該階段状の段の各段の大きさは、各段の段高さを車椅子の前輪の径の1/50〜1/20、各段の奥行きを車椅子の前輪の径の1/8〜1/3とし、かつ、該階段状の段からなるバリアフリー用ブロックの傾斜形状は車椅子の前輪と後輪の範囲内において10/100〜50/100の勾配を有することを特徴とする複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
  2. 階段状の段は、階段の蹴込み板の傾斜角度が0°より大きく90°以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
  3. 階段状の段は、その段数を2〜20段とし、最上段の歩道に連続する天端部分に10〜200mmの水平部分を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
  4. 階段状の段は、上段から下段に延びる凹溝幅2〜3mmで凹溝深さ5〜10mmの排水用の凹溝の複数本を凹溝間隔50〜150mmを空けて有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
  5. バリアフリー用ブロックは、コンクリートブロック、プラスチックブロック、ゴムブロック、木製ブロック、金属ブロックなどのブロック形状を維持しうる素材からなるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
  6. バリアフリー用ブロックは、着色材料あるいはLED、蓄光材料、自発光材料、反射材料などの視認性を有する材料のいずれか1種が組み込まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
  7. バリアフリー用ブロックは、複数段の階段状の段の突状角部に柔軟材を組み込んだことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
  8. バリアフリー用ブロックは、複数段の階段状の段の突状角部に面取りを形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の複数段からなる階段状の段を有するバリアフリー用ブロック。
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