JP2006062474A - 車両のカウル構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カウルトップガーニッシュ16の前壁下部フランジ40と、ボックストッププレート37前縁とを揃え、両者の間にシール材47を介在させて接合部56とし、接合部56のうち電装品18の上方位置に且つ接合部56に車体前後方向においてラップする位置に、接合部56から漏れた水を受ける樋部材19を設け、この樋部材16は、それの床部53を車幅方向へ傾斜させると共に床部53の最下端を車幅方向で電装品18に重ならない位置まで延ばしたことを特徴とする。
【効果】 樋部材19を付設したにより、接合部56を通過して漏れる水60を水61、水62の如く車幅方向へ移動して電装品18に重ならない場所へ落下させることができ、電装品18を水濡れから保護することができる。
【選択図】 図8
Description
図9は従来の技術の基本構成を説明する図であり、フロントウインドシールド101前縁(下縁)とボンネットフード(以下、フードと略記する。)102後縁との間にカウルボックス103を配置し、このカウルボックス103の上部開口を部分的にボックストッププレート104で塞ぎ、このボックストッププレート104にカウルトップガーニッシュ105を被せ、このカウルトップガーニッシュ105に、外の空気を車室内へ導入するための通気孔106を設けたカウル構造が示されている。
しかし、経年劣化などによりシール性能が低下すると水が漏れる可能性はある。そして、接合部109の真下にソレノイド端子などの電装品110がある場合には、問題が発生する可能性がある。
前記カウルトップガーニッシュの前壁下部と、前記ボックストッププレート前縁とを接合して接合部とし、この接合部のうち電装品の上方位置に且つ接合部に車体前後方向においてラップする位置に、接合部から漏れた水を受ける樋部材を設け、この樋部材は、それの床部を車幅方向へ傾斜させると共に床部の最下端を車幅方向で電装品に重ならない位置まで延ばしたことを特徴とする。
万一、接合部から漏水しても、樋部材で受けて電装品に重ならない位置まで移動させるので、電装品を保護することができる。車幅方向に勾配を持たせた樋部材は、構造が簡単であるため、防水対策は低コストで実現することができる。
床部は、壁部から、接合部に略平行に又は車体後方へ向けて上がり勾配に延ばしたので、床部から水がこぼれる心配はない。
加えて略コ字断面であって、形状が単純であるため、成形が容易になり、製造コストを下げることができる。
ピンの頭を潰すため、ピンの突出が無くなり、樋部材の取り付け構造をコンパクトにすることができる。そのため、狭いスペースに樋部材を取り付けることができる。
また、左のワイパアームヘッド29Lが隠され、右のワイパアームヘッド29R及びワイパアームピース32Rが隠された。
図5は図4の5−5線断面図であり、外の空気を車室内へ導入するためにウインドシールド11の下縁に沿って配置するカウルボックス34と、このカウルボックス34の上面を被うとともに通気孔22・・・を有するカウルトップガーニッシュ16とを備えた車両のカウル構造であって、前縁35がカウルトップガーニッシュ16上に当接するアッパーガーニッシュ13で、通気孔22・・・を含むカウルトップガーニッシュ16を被ったことを特徴とする。
また、38はフード12とのシール性を保持するためにカウルトップガーニッシュ16から延ばしたシール材、39はカウルトップガーニッシュ16の前壁下部フランジ40とカウルボックス34の前壁上部フランジ41との間に介在させるシール材である。
外気と共に雨水が導入された場合は、カウルボックス34の底に溜め、図面表裏方向へ移動して排出することができる。
しかし、本発明ではリブ46はアッパーガーニッシュ13とは別部品とし、接続手段としてのビス50で両者を一体化した。
リブ46を別部品にすることにより成形が容易になる。すなわち、アッパーガーニッシュ13の成形が容易になり、成形金型が単純になり、成形コストを下げることができる。
樋部材19は略コ字断面を呈する。すなわち、樋部材19は、ハング部51と、このハング部51から垂下した壁部52と、この壁部52の下端から延ばした床部53とからなる。床部53は、前下がりに傾斜する接合部56に略平行に又は車体後方へ上がり勾配に延ばす。これで、谷部54に水を集め、図面表裏方向へ流すようにする。
カウルトップガーニッシュ16を熱可塑性樹脂で構成すれば、射出成形のときにピン49を同時に一体成形することができる。突出したピン49にハング部51を通し、このハング部51から突出したピン49の頭を、はんだ鏝の様な熱かしめ治具により、溶融して潰し、平坦化する。これでピン49からハング部51が抜ける心配はなくなる。
また、ピン49で説明した結合手段は樹脂ピン、金属ピンの他、クリップ、ボルト、ビスでもよい。さらには、接着剤であってもよい。
また、好ましくは傾斜の始点に起立壁58を立てて図右方向への水の漏れを防止し、斜面の終点である最下端部から垂下壁59を垂下して、床部53の下面へ水が回り込むことを防止した。
この点、本発明によれば、電装品18の点検には何ら支障がなく、取り付け忘れも発生しない。
加えて、樋部材19はごく単純な形状の部品であるから、安価に製造することができるなど、保護カバーにはない効果を発揮する。
Claims (4)
- 外の空気を車室内へ導入するためにウインドシールド下縁に沿って配置するカウルボックスと、このカウルボックスの上面を形成するボックストッププレートと、このボックストッププレートの上面を被うとともに通気孔を有するカウルトップガーニッシュとを備えた車両のカウル構造であって、
前記カウルトップガーニッシュの前壁下部と、前記ボックストッププレート前縁とを接合して接合部とし、この接合部のうち電装品の上方位置に且つ接合部に車体前後方向においてラップする位置に、接合部から漏れた水を受ける樋部材を設け、この樋部材は、それの床部を車幅方向へ傾斜させると共に床部の最下端を車幅方向で電装品に重ならない位置まで延ばしたことを特徴とする車両のカウル構造。 - 前記樋部材は、接合部に掛けるためのハング部と、このハング部から下げた壁部と、この壁部の下端から、接合部に略平行に又は車体後方へ向けて上がり勾配に延ばした床部とからなる略コ字断面の部材であることを特徴とする請求項1記載の車両のカウル構造。
- 前記床部は、その最下端部から垂下壁を垂下したことを特徴とする請求項2記載の車両のカウル構造。
- 前記カウルトップガーニッシュの前壁下部からピンを突出し、前記ハング部を前記ピンに通した後にピンの頭を潰すことでハング部を固定したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両のカウル構造。
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