JP2006061633A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 面白みのある遊技機を提供する。
【解決手段】 本発明の遊技機1は、遊技者に停止ボタンの停止順序を報知する停止操作補助期間(ST)を設け、このST中における遊技者による停止操作に基づくこの遊技者の遊技技量の履歴を単位遊技ごとに記憶する履歴記憶手段と、履歴記憶手段により記憶された遊技技量の履歴に基づきこの遊技者の遊技技量を解析する履歴解析手段と、履歴解析手段によるこの遊技者の遊技技量の解析結果に基づきこの遊技者による停止ボタンの操作順序を推論する推論識別子を決定し管理する推論管理手段と、推論管理手段により決定され管理される推論識別子に基づき停止ボタンの操作順序を決定する停止操作順序決定手段と、を備え、ST中において、この停止操作順序決定手段により決定された停止操作順序を遊技者に報知し、遊技者の遊技技量のレベルに応じて停止操作補助期間の発生の抽選結果を異ならせることができる。
【選択図】 図25
【解決手段】 本発明の遊技機1は、遊技者に停止ボタンの停止順序を報知する停止操作補助期間(ST)を設け、このST中における遊技者による停止操作に基づくこの遊技者の遊技技量の履歴を単位遊技ごとに記憶する履歴記憶手段と、履歴記憶手段により記憶された遊技技量の履歴に基づきこの遊技者の遊技技量を解析する履歴解析手段と、履歴解析手段によるこの遊技者の遊技技量の解析結果に基づきこの遊技者による停止ボタンの操作順序を推論する推論識別子を決定し管理する推論管理手段と、推論管理手段により決定され管理される推論識別子に基づき停止ボタンの操作順序を決定する停止操作順序決定手段と、を備え、ST中において、この停止操作順序決定手段により決定された停止操作順序を遊技者に報知し、遊技者の遊技技量のレベルに応じて停止操作補助期間の発生の抽選結果を異ならせることができる。
【選択図】 図25
Description
本発明は、遊技に必要な図柄を変動表示する変動表示手段と、その変動表示を制御するマイクロコンピュータ等の制御手段とを備えたスロットマシン、パチンコ機その他の遊技機に関する。
例えば、停止ボタンを備えたスロットマシン、いわゆるパチスロ機は、正面の表示窓内に複数(例えば21個)の図柄を表示する機械的回転リールを複数配列して構成した変動表示装置、或いはリール上の図柄を画面に表示する電気的変動表示装置を有する。遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動して各リールを回転させることにより、図柄を変動表示させ、一定時間後自動的に或いは遊技者の停止操作により、各リールの回転を順次停止させる。このとき、表示窓内に現れた各リールの図柄が特定の組合せ(入賞図柄)になった場合にメダル、メダル等の遊技媒体を払出すことで遊技者に利益を付与するものである。
現在主流の機種は、複数種類の入賞態様を有するものである。特に、特別の入賞役の入賞が成立したときは、1回のメダル、メダルの払出しに終わらず、所定期間、通常の状態よりも条件の良い遊技状態となる。このような入賞役として、遊技者に相対的に大きい利益を与えるゲームが所定回数行える特別増加入賞役(「ビッグボーナス」と称し、以下「BB」と略記する)と、遊技者に相対的に小さい利益を与える遊技を所定ゲーム数行える入賞役(「レギュラーボーナス」と称し、以下「RB」と略記する)がある。
また、現在主流の機種においては、メダル、メダル等が払出される入賞が成立するには、内部的な抽選処理(以下、「内部抽選」という)により入賞役に当選(以下、「内部当選」という)し、且つその内部当選した入賞役(以下、「内部当選役」という)の入賞成立を示す図柄の組合わせを有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に停止できるタイミングで遊技者が停止操作を行うことが要求される。つまり、いくら内部当選したとしても、遊技者の停止操作のタイミングが悪いと入賞を成立させることができない。すなわち、停止操作のタイミングに熟練した技術が要求される(「目押し」といわれる技術介入性の比重が高い)遊技機が現在の主流である。
このような遊技機の一例として、払出枚数が同数の3種類の特定入賞役のいずれかに「内部当選」したとき、どの特定入賞役に「内部当選」したかを報知し、遊技者が所持するメダル、メダルの数を減少させないようにすることが可能な期間(当業界では、「アシストタイム」と称されているので、以下これを「AT」と記述する)を発生させる機能を備えた遊技機(「AT機」と称されている)が提供されている。「AT」を発生させる条件としては、所定の「BB」に入賞すること、或いは「BB」終了後「AT」を発生させるか否かの抽選を行った結果、「AT」に当選することが採用されている。また、「AT」の終了条件としては、「AT」中に所定数のゲームが行われたこと、或いは「BB」に内部当選したことが採用されている。
公知のAT機では、3種類の特定入賞役を別々に内部抽選する(「別フラグ」と称されている)。また、各特定入賞役の入賞成立を示す図柄組合せを構成する3種類の図柄は、最大滑りコマ数(通常4コマ)以上の間隔をおいて配置されていることから、その3種類の特定の入賞役を同時に有効ライン上に停止させる停止操作はできないようにしている。従って、「AT」以外の期間(以下、「通常期間」という)では、いずれかの特定入賞役に「内部当選」したとしても、その入賞を成立させることができない場合がある。一方、「AT」では、「内部当選役」の報知が行われることから、「目押し」ができることを条件として、内部当選した特定入賞役の入賞を常に成立させることが可能となる。
しかしながら、「目押し」ができない遊技者では、特定の図柄の「引き込み率」は、「通常期間」と同様となり、「特定入賞役」に内部当選したとしても、その入賞を成立させることができない場合がある。従って、「目押し」ができない遊技者にとって「AT」は、「通常期間」と異なるところがなく、無意味なものとなっていた。
そこで、「目押し」ができない遊技者であっても、興味を持って遊技を行うことができるようにするため、所定の役に内部当選したとき停止操作補助期間の発生を抽選により決定し、この決定結果が停止操作補助期間を発生させるものであるとき、停止制御手段により決定された所定の入賞役の入賞成立を許可することとなる停止操作の順番を遊技者に報知する遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−85629号公報
しかしながら、上記の遊技機であっては、上記所定の役に内部当選したとき、全ての遊技者に対し同一の条件に基づき停止操作補助期間が発生されるため、面白みに欠けるおそれがある。
上記問題に鑑み、本発明は、遊技者に停止ボタンの停止順序を報知する停止操作補助期間(スーパータイム、以下STとする)を設け、このST中における遊技者による停止操作などに基づくこの遊技者の遊技技量の履歴を、単位遊技ごとに記憶する履歴記憶手段と、履歴記憶手段により記憶された遊技技量の履歴に基づき、この遊技者の遊技技量を解析する履歴解析手段と、履歴解析手段によるこの遊技者の遊技技量の解析結果に基づき、この遊技者による停止ボタンの操作順序を推論する推論識別子を決定し管理する推論管理手段と、推論管理手段により決定され管理される推論識別子に基づき、停止ボタンの操作順序を決定する停止操作順序決定手段と、を備え、ST中において、この停止操作順序決定手段により決定された停止操作順序を遊技者に報知し、遊技者の遊技技量のレベルに応じて、停止操作補助期間の発生の抽選結果を異ならせることができ、面白みのある遊技機を提供する。具体的には、以下のものを提供する。
遊技に必要な図柄を変動表示および停止表示する複数の表示手段と、前記複数の表示手段とは別体の報知演出表示手段と、遊技者による操作により前記複数の表示手段の変動表示を停止させる停止指令信号を、この複数の表示手段ごとにそれぞれ出力する複数の停止指令手段と、単位遊技ごとに抽選により内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、前記内部当選役決定手段により決定された前記内部当選役と、前記遊技者による前記複数の停止指令手段の操作順序および操作タイミングを含む停止操作と、に基づき、前記表示手段の変動表示を停止制御する停止制御手段と、前記内部当選役決定手段により決定された前記内部当選役が所定の内部当選役であるとき、前記停止制御手段により停止制御される前記表示手段が所定の役の入賞を示す図柄の組合せを停止表示する前記複数の停止指令手段の操作順序を、前記報知演出表示手段に表示して前記遊技者に対して報知するかどうかを抽選により決定する停止操作補助期間発生決定手段と、を有し、前記遊技者による前記停止操作に基づくこの遊技者の遊技の履歴を、前記単位遊技ごとに記憶する履歴記憶手段と、前記履歴記憶手段により記憶された前記遊技の履歴に基づき、前記遊技者の遊技技量を解析する履歴解析手段と、前記履歴解析手段による前記遊技者の遊技技量の解析結果に基づき、この遊技者による前記複数の停止指令手段の操作順序を推論する推論識別子を決定し管理する推論管理手段と、前記推論管理手段により決定され管理される前記推論識別子に基づき、前記複数の停止指令手段の操作順序を決定する停止操作順序決定手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
この発明によれば、履歴記憶手段により記憶された遊技者の遊技技量の履歴に基づき、この遊技者の遊技技量を解析する履歴解析手段と、この解析結果に基づき遊技者による複数の停止指令手段の操作順序を推論する推論識別子を決定し管理する推論管理手段と、この推論識別子に基づき、複数の停止指令手段の操作順序を決定する停止操作順序決定手段と、を備えたので、すべての遊技者に対し同一の条件で複数の停止指令手段の操作順序を決定するのではなく、遊技者ごとの遊技技量に基づいて複数の停止指令手段の操作順序を決定することができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
本発明によれば、すべての遊技者に対し同一の条件で複数の停止指令手段の操作順序を決定するのではなく、遊技者ごとの遊技技量に基づいて複数の停止指令手段の操作順序を決定することができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態の遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1は、いわゆる「パチスロ機」である。この遊技機1は、遊技媒体としてメダル、メダル又はトークンなどを用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
遊技機1の全体を形成しているキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L,4C,4Rが設けられる。表示窓4L,4C,4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b,センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが設けられている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大−BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯で表示される。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設けられ、変動表示手段を形成している。各リールの図柄は表示窓4L,4C,4Rを通して観察できるようになっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、クレジット表示部19が設けられる。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下、「BET数」という)に応じて点灯する。ここで、本実施形態では、一のゲームは、全てのリールが停止したとき、又はそのゲームの液晶表示装置5における演出表示が終了したときに終了する。1−BETランプ9aは、BET数が“1”で1本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が“2”で3本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が“3”で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。クレジット表示部19は、7セグメントLEDから成り、貯留されているメダルの枚数を表示する。
表示窓4L,4C,4Rの右側には、WINランプ17及び払出表示部18が設けられる。WINランプ17は、BB入賞又はRB入賞が成立した場合に点灯し、BB又はRBに内部当選した場合に所定確率で点灯する。払出表示部18は、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示する。パネル表示部2aの左側上部には、BB遊技状態ランプ25、RB遊技状態ランプ26、再遊技表示ランプ27、遊技停止表示ランプ28が設けられる。BB遊技状態ランプ25は、後で説明するBB遊技状態において点灯し、RB遊技状態ランプ26は、後で説明するRB遊技状態において点灯する。再遊技表示ランプ27は、後で説明する再遊技(リプレイ)の入賞が成立したときに点灯する。遊技停止表示ランプ28は、前回のゲームと今回のゲームとの間(例えば、前回のゲームのリールの回転開始から今回のゲームの開始操作までの間)の時間が所定時間(例えば4.1秒)未満の時やエラー発生時等に点灯する。
パネル表示部2aの右側上部には、ボーナス遊技情報表示部20が設けられる。ボーナス遊技情報表示部20は、7セグメントLEDから成り、後で説明するRBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数を表示する。表示窓4L,4C,4Rの下方には水平面の台座部10が形成され、その台座部10と表示窓4L,4C,4Rとの間には液晶表示装置5が設けられている。この液晶表示装置5の液晶表示画面5aには、後で説明する「停止操作補助期間」において「ベルの小役」に内部当選したとき、その入賞成立が許可されることとなる「停止操作の順番」、すなわち、遊技者にとって入賞を成立させるために必要な停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序が表示される。図1の液晶表示画面5aには、停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序の一例として「左のリールから押して下さい」と表示されている。
液晶表示装置5の右側にはメダル投入口22が設けられ、液晶表示装置5の左側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、および最大BETスイッチ13が設けられる。1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッチを操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により上記リールを回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L,7C,7Rが設けられている。ここで、本実施形態では、全てのリールが回転しているときに行われる停止操作を「第1停止操作」、次に行われる停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる停止操作を「第3停止操作」という。キャビネット2の上方の左右には、スピーカ21L,21Rが設けられ、その2台のスピーカ21L,21Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。
図2は、各リール3L,3C,3Rに表わされた複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には“00”〜“20”のコードナンバーが付され、データテーブルとして後で説明するROM32(図5)に格納されている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が図2の矢印方向に移動するように回転駆動される。
実施形態の遊技機1において、遊技者は、通常の遊技状態である「一般遊技状態」、多数のメダルを獲得可能な「BB遊技状態」及び「RB遊技状態」においてゲームを行うことができる。また、「一般遊技状態」では、後で説明する「ベルの小役」に内部当選したとき、その入賞を成立させるために必要な「停止操作の順番」の報知が行われる期間(以下「停止操作補助期間」という)が設けられる。
「BB遊技状態」(ビッグボーナス遊技状態)は、遊技者にとって最も有利な遊技状態であり、有効ラインに沿って“白7(図2の図柄91)−白7−白7”、“青7(図2の図柄92)−青7−青7”又は“大鷲(図2の図柄93)−大鷲−大鷲”が並び、BBの入賞が成立することにより発生する。このとき、15枚のメダルが払出される。この「BB遊技状態」は、次に述べる「RB遊技状態」、及び「小役」の入賞が成立する可能性がある「BB中一般遊技状態」により構成される。
「RB遊技状態」(レギュラーボーナス遊技状態)は、「一般遊技状態」において、有効ラインに沿って“白7−白7−青7”が並び、RBの入賞が成立することにより発生する。この「RB遊技状態」は、メダルを1枚賭けることにより所定の図柄組合せ“JAC(図2の図柄97)−JAC−JAC”が揃い、15枚のメダルを獲得できるボーナスゲーム(JACゲームという)に当たりやすい遊技状態である。ここで、一般に上記JACゲームに入賞することを役物増加入賞と称している。なお、「RB遊技状態」は、上述の「BB中一般遊技状態」において、有効ラインに沿って“JAC−JAC−JAC”が並ぶこと(いわゆる「JAC IN」)によっても発生する。
「一般遊技状態」又は「BB中一般遊技状態」において、“スイカ(図2の図柄94)−スイカ−スイカ”又は“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が有効ラインに沿って並ぶことにより、「スイカの小役」の入賞又は「ベルの小役」の入賞が成立する。「スイカの小役」の入賞が成立すると“14枚”のメダルが払出される。「ベルの小役」の入賞が成立すると“9枚”のメダルが払出される。左のリール3Lの“チェリー(図2の図柄96)”が有効ライン上に停止したときは、中央のリール3C及び右のリール3Rの停止態様に拘わらず、「チェリーの小役」の入賞が成立する。「再遊技(リプレイ)」の入賞は、「一般遊技状態」において、“JAC−JAC−JAC”が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「再遊技」の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者は、メダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。
「一般遊技状態」における「停止操作補助期間」は、「BB遊技状態」の後、所定確率で発生する。具体的には、BB入賞が成立した後、0〜127の範囲から乱数が抽出され、抽出された値が0〜63のいずれかであれば「停止操作補助期間」に当選となり、「停止操作補助期間」が発生する。本実施形態では、「停止操作補助期間」は、“150ゲーム”が消化されるまでの間、又は、BBに内部当選するまでの間継続する。
次に、図3を参照して「停止操作補助期間」において、「ベルの小役」に内部当選したとき、液晶表示画面5aに表示される表示例について説明する。この表示例は、スタートレバー6の操作(以下「スタート操作」という)が行われたときのものである。
(A)に示す表示例では、液晶表示画面5aに「左のリールから押して下さい」と表示され、「ベルの小役」の入賞を成立させるためには、第1停止操作として左の停止ボタン7Lを操作(以下「順押し」という)すべきことを報知している。(B)に示す表示例では、「中央のリールから押して下さい」と表示され、第1停止操作として中央の停止ボタン7Cを操作(以下「中押し」という)すべきことを報知している。(C)に示す表示例では、「右のリールから押して下さい」と表示され、第1停止操作として右の停止ボタン7Rを操作(以下「逆押し」という)すべきことを報知している。
本実施形態では、「ベルの小役」に内部当選したとき、「第1停止操作」、「第2停止操作」、及び「第3停止操作」のそれぞれを、いずれか一の有効ラインの位置に“ベル(図2の図柄95)”が到達したときに行ったとしても、必ずしも「ベルの小役」の入賞は成立しない。具体的には、「ベルの小役」に内部当選した後、後で説明する「停止位置検索用テーブル」のテーブルナンバー“1”〜“3”のいずれかが選択される。選択されたテーブルナンバー毎に、「ベルの小役」の入賞を成立させることができる「停止操作の順番」、すなわち「順押し」、「中押し」又は「逆押し」が予め定められている。「停止操作補助期間」において、「ベルの小役」の入賞を成立させるための「停止操作の順番」が報知されることにより、遊技者は「目押し」を行うことなく確実にその入賞を成立させることができる。
図4は、「通常期間」及び「停止操作補助期間」において、「ベルの小役」の内部確率と、「ベルの小役」の入賞が成立することにより遊技に賭けたメダル1枚に対して遊技者に付与されるメダルの数の期待値を示す。
「通常期間」において、「ベルの小役」の「内部確率」は、“1/3”である。前述のように、「ベルの小役」に内部当選したとき、その入賞を成立させるために必要な「停止操作の順番」が定められた「停止操作検索用テーブル」に対応した3つのテーブルナンバーが選択される。従って、「停止操作の順番」を含めた「内部確率」は、「ベルの小役」の「内部確率」“1/3”と、いずれかのテーブルナンバーが選択される確率(以下「選択確率」という)“1/3”とを掛けることにより、それぞれ“1/9”となる。
「順押し」により入賞を成立させることができる「ベルの小役」、「中押し」により入賞を成立させることができる「ベルの小役」、又は「逆押し」により入賞を成立させることができる「ベルの小役」の入賞成立により、遊技に賭けたメダル1枚に対して遊技者に付与されるメダルの数の「期待値」は、夫々「内部確率」×「選択確率」×「1/賭け枚数」×「1/「停止操作の順番」の種類」×「払出枚数」により算出される。具体的には、「順押し」、「中押し」又は「逆押し」により入賞を成立させることができる「ベルの小役」の夫々の「期待値」は、“1/3”ד1/3”ד1/3”ד1/3”ד9”を計算することにより、“1/9”となる。従って、上記3つの「ベルの小役」を含めた「期待値」は、“1/3”となる。すなわち、「通常期間」においては、一のゲームについて“3枚”のメダルを賭けて遊技を行った場合、“1枚”のメダルが払出されることとなる。ただし、上記の「期待値」は、「ベルの小役」の入賞が成立した場合のみを想定しており、他の小役の入賞成立した場合については、考慮していない。
「停止操作補助期間」において、「ベルの小役」の「内部確率」は、「通常期間」と同様に“1/3”である。「停止操作補助期間」では、「ベルの小役」に内部当選したとき、入賞を成立させるために必要な「停止操作の順番」、すなわち、「順押し」、「中押し」、「逆押し」のいずれかが報知され、確実に入賞を成立させることができる。従って、「順押し」により入賞を成立させることができる「ベルの小役」、「中押し」により入賞を成立させることができる「ベルの小役」、又は「逆押し」により入賞を成立させることができる「ベルの小役」の入賞成立の夫々について、「停止順番の種類」は“1”となることから、遊技に賭けたメダル1枚当りの遊技者に付与されるメダルの数の「期待値」は、“1/3”となる。従って、3つの「ベルの小役」を含めた「期待値」は、“1”となる。すなわち、「停止操作補助期間」においては、一のゲームについて“3枚”のメダルを賭けて遊技を行った場合、一のゲームにおいて、“3枚”のメダルが払出されることとなる。このため、「停止操作補助期間」では、遊技者が所持するメダルの数が減少することはない。
図5は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5及びスピーカ21を制御する副制御回路72とを含む回路構成を示す。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含む。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止位置検索用テーブル(図8〜図10)、テーブルナンバー選択テーブル(図13)、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。このコマンドには、「デモ表示コマンド」、「内部当選役コマンド」、「全リール停止コマンド」、「入賞役コマンド」等がある。これらのコマンドについては後で説明する。
図5の回路において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、WINランプ17、BB遊技状態ランプ25、RB遊技状態ランプ26、再遊技表示ランプ27、遊技停止表示ランプ28)と、各種表示部(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出す遊技価値付与手段としてのホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
更に、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。これらも、I/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図5の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、複数の内部当選役のいずれかが決定される。内部当選役が決定された後、「停止位置検索用テーブル」を選択するために再び乱数のサンプリングが行われる。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルが、ROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、及び選択された「停止位置検索用テーブル」に基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
内部当選した入賞役の入賞を示す停止態様となれば、CPU31は、払出し指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、「メダルの払出し処理」を終了する。
図6のブロック図は、副制御回路72の構成を示す。副制御回路72は、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21からの音の出力制御を行う。この副制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路81、スピーカ21により出音される音を制御する音源IC78、及び増幅器としてのパワーアンプ79で構成されている。
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU74と、記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含む。副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。この乱数サンプリングにより、「停止操作補助期間」を発生させるかどうかが決定される。プログラムROM75は、サブCPU74で実行する制御プログラムを格納する。ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段、および、遊技履歴を記憶する履歴記憶手段および推論識別子を管理する推論管理手段として構成される。なお、履歴記憶手段および推論管理手段は、図示しないEPROMによって構成されてもよい。
画像制御回路81は、画像制御CPU82、画像制御ワークRAM83、画像制御プログラムROM84、画像ROM86、ビデオRAM87及び画像制御IC88で構成される。画像制御CPU82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM84内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御プログラムROM84は、液晶表示装置5での表示に関する画像制御プログラムや各種選択テーブルを格納する。画像制御ワークRAM83は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU82で実行するときの一時記憶手段として構成される。画像制御IC88は、画像制御CPU82で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力する。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC88で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
次に、「ベルの小役」に内部当選したときに選択される「テーブルナンバー」と、「停止操作の順番」と、「ベルの小役」の入賞の成否と、の関係を、図7を参照して説明する。
テーブルナンバー“1”〜“3”は、「ベルの小役」に内部当選したとき、後で説明する「停止位置検索用テーブル選択処理」(図17)において選択される。ROM32には、各テーブルナンバーに対応した「停止位置検索用テーブル」(後述の図8〜図10)が設けられている。テーブルナンバー“1”が選択されたとき、「順押し」を行った場合にのみ、「ベルの小役」の入賞を成立させることができる。テーブルナンバー“2”が選択されたとき、「中押し」を行った場合にのみ、「ベルの小役」の入賞を成立させることができる。テーブルナンバー“3”が選択されたとき、「逆押し」を行った場合にのみ、「ベルの小役」の入賞を成立させることができる。このように、テーブルナンバー(停止位置検索用テーブル)が選択されることにより、「ベルの小役」の入賞を成立させるために必要な「停止操作の順番」が決定されることとなる。
次に、図8〜図10を参照して、ベルの小役に対応する停止位置検索用テーブル群に含まれ、「一般遊技状態」において「ベルの小役」に内部当選した場合に参照される「停止位置検索用テーブル」について説明する。
「停止位置検索用テーブル」には、「順押し」、「中押し」、及び「逆押し」に対応して、各リール3L,3C,3Rの「停止操作位置」と「停止制御位置」とが示されている。「停止操作位置」は、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられた停止ボタン7L,7C,7Rが操作されたとき、センターライン8cに位置していた図柄のコードナンバーを表わす。「停止制御位置」とは、停止操作が行われたリールが停止したとき、センターライン8cの位置に停止表示される図柄のコードナンバーを表わす。すなわち、「停止位置検索用テーブル」は、リール3L,3C,3R毎に、遊技者の停止操作のタイミングに対応した表示窓4L,4C,4R内の停止態様の情報を備える。また、「停止位置検索用テーブル」は、この情報により構成される情報群を停止操作の順番に対応して有する。情報群とは、リール3L,3C,3R毎の「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報を含むものである。具体的には、一の情報群は、「順押し」、「中押し」又は「逆押し」のいずれかの欄に示される「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報により構成されるものである。なお、他の入賞役(内部当選役)に対応する停止制御テーブル群に含まれる停止位置検索用テーブルについては図示しないが、リール3L,3C,3R毎に、遊技者の停止操作のタイミングに対応した停止制御位置の情報により構成される情報群を停止操作の順番に対応して有する。この場合、「ベルの小役」と同様に、停止操作の順番によってその入賞の成否が異なるように停止位置検索用テーブルを構成するようにしてもよい。ここで、本実施形態では、いわゆる「引き込み数」を最大“4コマ”としている。例えば、左のリール3Lの回転中において、コードナンバー“04”の“ベル(図2の図柄95)がセンターライン8cの位置に到達したとき、停止ボタン7Lが操作された場合、センターライン8cの位置にコードナンバー“08”の“JAC(図2の図柄97)が停止表示するように左のリール3Lを停止制御することができる。
図8は、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“1”が選択された場合に使用される「停止位置検索用テーブル」を示す。図8に示す「停止位置検索用テーブル」において、左のリール3Lの「停止制御位置」は、「停止操作の順番」が異なると「停止操作位置」が同一であっても、「停止制御位置」が異なる。具体的には、「中押し」及び「逆押し」の場合は、「停止操作位置」に対応する左のリール3Lの「停止制御位置」は同じであるが、「順押し」の場合、その「停止制御位置」は「中押し」及び「逆押し」の場合と異なる。中央のリール3C及び右のリール3Rに関しては、「停止操作の順番」が異なる場合であっても、「停止操作」に対応する「停止制御位置」は同一である。
図8に示す「停止位置検索用テーブル」は、前述のように「順押し」を行うことにより「ベルの小役」の入賞を成立させることができるように構成されている。また、「中押し」又は「逆押し」を行った場合、正確な「目押し」を行ったとしても「ベルの小役」の入賞を成立させることができないように構成されている。
具体的には、「順押し」を行った場合、常にクロスダウンライン8aに沿って“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が並ぶことにより「ベルの小役」の入賞が成立する。「中押し」又は「逆押し」を行った場合、左のリール3Lでは、原則として左の表示窓4Lの中段、中央のリール3Cでは、中央の表示窓4Cの中段、右のリール3Rでは、右の表示窓4Rの下段に“ベル”が位置するように停止し、「ベルの小役」の入賞が不成立となる。
「順押し」の場合、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナンバー“01”,“03”,“08”,“10”,“13”又は“18”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の上には、“ベル”が配置されている。すなわち、「順押し」の場合、左のリール3Lが停止したとき、常に左の表示窓4Lの上段には、「ベル」が表示される。左のリール3Lにおいて、「中押し」又は「逆押し」の場合、各「停止操作位置」に対応する「停止制御位置」には、「順押し」と同様のコードナンバーは、表示されていない。すなわち、「中押し」又は「逆押し」の場合、左のリール3Lが停止したとき、左の表示窓4Lの上段には、「ベル」が表示されることはない。
中央のリール3Cの「停止制御位置」は、「停止操作の順番」に拘らず、コードナンバー“01”,“06”,“10”,“14”又は“18”のいずれかである。これらのコードナンバーが示す図柄は、“ベル”である。すなわち、中央のリール3Cが停止したとき、「順押し」、「中押し」、「逆押し」のいずれの場合も、常に中央の表示窓4Cの中段には、「ベル」が表示される。
右のリール3Rの「停止制御位置」は、「停止操作の順番」に拘らず、コードナンバー“04”,“09”,“13”,“17”又は“20”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の下には、“ベル”が配置されている。すなわち、右のリール3Rが停止したとき、「順押し」、「中押し」、「逆押し」のいずれの場合も、常に右の表示窓4Rの下段には、「ベル」が表示される。
以上のように、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“1”が選択された場合、「順押し」を行うことにより、常にクロスダウンライン8aに沿って“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が並び、「ベルの小役」の入賞が成立する。「中押し」又は「逆押し」を行った場合、入賞ラインに沿って“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が並ぶことはなく、「ベルの小役」の入賞は不成立となる。すなわち、「順押し」が行われた場合にのみ、「ベルの小役」の入賞成立が許可されることとなる。また、「順押し」の欄に示された情報群は、「ベルの小役」の入賞成立が実現することとなる「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報により構成される。「中押し」又は「逆押し」の欄に示された情報群は、「ベルの小役」の入賞成立が実現しないこととなる「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報により構成される。「ベルの小役」の入賞成立が実現することとなる情報群の停止操作の順番は、図8〜図10に示す「停止位置検索用テーブル」間で異なる。
図9は、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“2”が選択された場合に使用される「停止位置検索用テーブル」を示す。図9に示す「停止位置検索用テーブル」では、「順押し」及び「逆押し」の場合は、「停止操作位置」に対応する左のリール3Lの「停止制御位置」は同じである。「中押し」の場合、その「停止制御位置」は「順押し」及び「逆押し」の場合と異なる。中央のリール3C及び右のリール3Rに関しては、「停止操作の順番」が異なる場合であっても、「停止操作」に対応する「停止制御位置」は同一である。
図9に示す「停止位置検索用テーブル」では、前述のように「中押し」を行うことにより「ベルの小役」の入賞を成立させることができるように構成されている。また、「順押し」又は「逆押し」を行った場合、正確な「目押し」を行ったとしても「ベルの小役」の入賞を成立させることができないように構成されている。
具体的には、「中押し」の場合、左のリール3Lの各「停止操作位置」に対応する「停止制御位置」は、図8の「順押し」の場合と同様である。「順押し」又は「逆押し」の場合、左のリール3Lの「停止制御位置」は、図8の「中押し」又は「逆押し」の場合と同様である。従って、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“2”が選択された場合、「中押し」を行うことにより左のリール3Lが停止したとき、常に左の表示窓4Lの上段には、「ベル」が表示される。また、「順押し」又は「逆押し」を行った場合、左の表示窓4Lの上段には、「ベル」が表示されることはない。
中央のリール3Cの各「停止操作位置」に対応する「停止制御位置」は、図8の中央のリール3Cのものと同一である。従って、中央のリール3Cが停止したとき、「順押し」、「中押し」、「逆押し」のいずれの場合も、常に中央のリール3Cの中段には、「ベル」が表示される。
右のリール3Rの各「停止操作位置」に対応する「停止制御位置」は、図8の右のリール3Rのものと同一である。従って、右のリール3Rが停止したとき、「順押し」、「中押し」、「逆押し」のいずれの場合も、常に右の表示窓4Rの下段には、「ベル」が表示される。
以上のように、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“2”が選択された場合、「中押し」を行うことにより、常にクロスダウンライン8aに沿って“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が並び、「ベルの小役」の入賞が成立する。「順押し」又は「逆押し」を行った場合、入賞ラインに沿って“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が並ぶことはなく、「ベルの小役」の入賞は不成立となる。すなわち、「中押し」が行われた場合にのみ、「ベルの小役」の入賞成立が許可されることとなる。また、「中押し」の欄に示された情報群は、「ベルの小役」の入賞成立が実現することとなる「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報により構成される。「順押し」又は「逆押し」の欄に示された情報群は、「ベルの小役」の入賞成立が実現しないこととなる「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報により構成される。
図10は、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“3”が選択された場合に使用される「停止位置検索用テーブル」を示す。図10に示す「停止位置検索用テーブル」では、「順押し」及び「中押し」の場合は、「停止操作位置」に対応する左のリール3Lの「停止制御位置」は同じである。「逆押し」の場合、その「停止制御位置」は「順押し」及び「中押し」の場合と異なる。中央のリール3C及び右のリール3Rに関しては、「停止操作の順番」が異なる場合であっても、「停止操作」に対応する「停止制御位置」は同一である。
図10に示す「停止位置検索用テーブル」では、前述のように「逆押し」を行うことにより「ベルの小役」の入賞を成立させることができるように構成されている。また、「順押し」又は「中押し」を行った場合、正確な「目押し」を行ったとしても「ベルの小役」の入賞を成立させることができないように構成されている。
具体的には、「逆押し」の場合、左のリール3Lの各「停止操作位置」に対応する「停止制御位置」は、図8の「順押し」の場合と同様である。「順押し」又は「中押し」の場合、左のリール3Lの「停止制御位置」は、図8の「中押し」又は「逆押し」の場合と同様である。従って、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“2”が選択された場合、「逆押し」を行うことにより左のリール3Lが停止したとき、常に左の表示窓4Lの上段には、「ベル」が表示される。また、「順押し」又は「中押し」を行った場合、左の表示窓4Lの上段には、「ベル」が表示されることはない。
中央のリール3Cの「停止制御位置」は、図8の中央のリール3Cのものと同一である。従って、中央のリール3Cが停止したとき、「順押し」、「中押し」、「逆押し」のいずれの場合も、常に中央のリール3Cの中段には、「ベル」が表示される。
右のリール3Rの「停止制御位置」は、図8の右のリール3Rのものと同一である。従って、右のリール3Rが停止したとき、「順押し」、「中押し」、「逆押し」のいずれの場合も、常に右の表示窓4Rの下段には、「ベル」が表示される。
以上のように、「一般遊技状態」において、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバーとして“3”が選択された場合、「逆押し」を行うことにより、常にクロスダウンライン8aに沿って“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が並び、「ベルの小役」の入賞が成立する。「順押し」又は「中押し」を行った場合、入賞ラインに沿って“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベル”が並ぶことはなく、「ベルの小役」の入賞は不成立となる。すなわち、「逆押し」が行われた場合にのみ、「ベルの小役」の入賞成立が許可されることとなる。また、「逆押し」の欄に示された情報群は、「ベルの小役」の入賞成立が実現することとなる「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報により構成される。「順押し」又は「中押し」の欄に示された情報群は、「ベルの小役」の入賞成立が実現しないこととなる「停止操作位置」に対する「停止制御位置」の情報により構成される。
ここで、実施形態では、「スイカの小役」の入賞を成立させるために必要な「停止操作の順番」は、「順押し」、「中押し」及び「逆押し」である。すなわち、「スイカの小役」の入賞の成否は、「停止操作の順番」には影響を受けることがない。なお、他の入賞役に内部当選した場合に参照される停止位置検索用テーブルは、任意に構成することができる。
図11は、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバー“1”が選択され、「順押し」及び「適当押し」を行った場合に停止表示される図柄を示す。「適当押し」とは、「目押し」を行わないリールの停止操作のことである。
(A)に示す全リールの回転時において、「順押し」及び各停止ボタン7L,7C,7Rを「適当押し」することにより、(B)に示すようにクロスダウンライン8aに沿って“ベル−ベル−ベル”が並ぶこととなる。(B)に示すリールの停止時において、各表示窓4L,4C,4R内に表示される「ベル」以外の図柄の表示を省略している。「停止操作補助期間」における全リールの回転時における液晶表示画面5aの表示内容は、図3の(A)のようになる。なお、テーブルナンバー“2”が選択され、「中押し」が行われた場合、及びテーブルナンバー“3”が選択され、「逆押し」が行われた場合にも、同様にクロスダウンライン8aに沿って“ベル−ベル−ベル”が並ぶこととなる。
図12は、「ベルの小役」に内部当選し、テーブルナンバー“1”が選択され、「中押し」又は「逆押し」且つ「適当押し」が行われた場合に停止表示される図柄を示す。
(A)に示す全リールの回転時において、「中押し」又は「逆押し」且つ「適当押し」を行うことにより、(B)に示すように左の表示窓4Lの中段には、原則として「ベル」が表示される。中央の表示窓4Cの中段及び右の表示窓4Rの下段には、それぞれ「ベル」が表示される。すなわち、有効ラインに沿って“ベル−ベル−ベル”が並ぶことはない。(B)に示すリールの停止時において、各表示窓4L,4C,4R内に表示される「ベル」以外の図柄の表示を省略している。なお、テーブルナンバー“2”が選択され、「順押し」又は「逆押し」が行われた場合、及びテーブルナンバー“3”が選択され、「順押し」又は「中押し」が行われた場合にも、同様に有効ラインに沿って“ベル−ベル−ベル”が並ぶことはない。
次に、図13を参照してROM32内に格納されるテーブルナンバー選択テーブルについて説明する。このテーブルは、停止操作補助期間において「ベルの小役」に内部当選したとき、テーブルナンバーを決定するために使用される。具体的には、後で説明する図17のST43の処理において使用される。“0”〜“16383”の範囲から抽出した乱数値が“0”〜“5460”の範囲内のものであればテーブルナンバーとして“1”が選択される。乱数値が“5461”〜“10921”の範囲内のものであればテーブルナンバーとして“2”が選択される。乱数値が“10922”〜“16383”の範囲内のものであればテーブルナンバーとして“3”が選択される。
次に、図14を参照してROM32内に格納される推論決定用テーブルについて説明する。このテーブルは、遊技者の技量に基づいて決定される推論とこの推論に対応する推論識別子との対応を示す。具体的には、後で説明する図24の処理において決定(セット)される推論識別子と、遊技者技量と、推し順に対する傾向の推論と、の関係を示す。この推論は、推論解析処理(図示せず)、STの押し順(遊技者選択押し順、正解押し順、ST抽選確率など)履歴解析処理(図示せず)、入賞または非入賞の履歴解析処理(図示せず)などによって、所定遊技数、所定ST抽選回数ごとに更新される。
次に、図15参照してROM32内に格納される停止操作補助期間正解決定用テーブルについて説明する。このテーブルは、推論識別子と、状態(例えば、決定されている遊技者の技量との対応、または、決定されている遊技者の技量および前回ST抽選時で正解であったかどうか)と、これらによって決まる正解押し順との対応を示す。具体的には、後で説明する図26の処理において使用される。この正解押し順は、推論解析処理(図示せず)、STの押し順(遊技者選択押し順、正解押し順、ST抽選確率など)履歴解析処理(図示せず)などによって、所定遊技数、所定ST抽選回数ごとに更新される。
次に、主制御回路71のCPU31の制御動作について、図16〜図18に示すフローチャートを参照して説明する。
初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化を行う(ステップ[以下、STと表記する。ただしスーパータイムの略であるSTとは異なる]1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行う。続いてゲーム終了時のRAM33の記憶内容を消去する(ST2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。次に、前回のゲーム終了後、すなわち全リール3L,3C,3R停止後から30秒経過したか否かを判別する(ST3)。この判別が“YES”であれば、副制御回路72に対し、「デモ画像」の表示を要求する「デモ表示コマンド」を送信する(ST4)。
次に、CPU31は、メダルの自動投入の要求があるか、すなわち前回のゲームでリプレイに入賞したか否かを判別する(ST5)。この判別が“YES”のときは、投入要求分のメダルを自動投入し(ST6)、ST8の処理に移る。ST5の判別が“NO”のときは、投入メダルセンサ22S又はBETスイッチ11,12,13からの入力があるか否かを判別する(ST7)。この判別が“YES”のときは、ST8の処理に移り、“NO”のときは、ST3の処理に移る。
次に、CPU31は、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判別する(ST8)。この判別が“YES”のときは前回のゲームが開始してから4.1秒経過しているか否かを判別し(ST9)、この判別が“YES”のときはST13の処理に移り、“NO”のときはST10の処理に移る。ST10の処理では、4.1秒未経過コマンドを副制御回路72に送信し、続いて「ゲーム開始待ち時間消化処理」を行う(ST11)。ST11では、具体的には、前回のゲームが開始してから4.1秒経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
次に、CPU31は、リールの回転処理を行う(ST12)。一方、ST13では、4.1秒経過コマンドを副制御回路72に送信する。続いて、抽選用の乱数を抽出し(ST14)、1ゲーム監視用タイマをセットする(ST15)。ST14の処理で抽出した乱数は、後に説明する図17の確率抽選処理(ST16)において使用される。ST13の処理の1ゲーム監視用タイマには、遊技者の停止ボタンの停止操作によらずに自動的にリールを停止させるための自動停止タイマが含まれる。
なお、上記4.1秒経過コマンドおよび4.1秒未経過コマンドは、副制御回路72に送信されてワークRAM76(またはEPROM(図示せず))に遊技履歴として格納され、後に図23で説明する遊技履歴解析処理において、単位遊技の消化時間の判断材料として解析の対象となる。
図17のST16の処理では、CPU31は、上記ST14の処理において抽出した乱数値に基づいて確率抽選処理を行う。この確率抽選処理は、遊技状態に応じて確率抽選テーブルを使用し、乱数値がどの入賞役の乱数値範囲に属するか否かを判別し、内部当選役(成立フラグ)を決定するものである。続いて、「内部当選役コマンド」を副制御回路72へ送信する(ST17)。例えば、「確率抽選処理」(ST16)において内部当選役が「BB」に決定されることにより、「BB」に内部当選したことを示す「内部当選役コマンド」が送信される。内部当選役が「BB」と決定されたゲームにおいて、「BB入賞」が成立しない場合、「BB入賞」が成立するまでの間、「BB」に内部当選したことを示す「内部当選役コマンド」は送信されることはない。
次に、CPU31は、後で図19を参照して説明する「停止位置検索用テーブル選択処理」を行う(ST18)。続いて、ST18の処理で決定されたテーブルナンバーの情報を含む「停止位置検索用テーブルナンバーコマンド」を副制御回路72へ送信し(ST19)、「メイン側演出選択処理」を行う(ST20)。この「メイン側演出選択処理」では、副制御回路72が直接的に制御する液晶表示装置5における演出に関連する事項を決定する。例えば、全てのリールが停止した後に、液晶表示画面5a上で継続して行われる演出の時間(以下「演出時間」という)を決定する。続いて、CPU31は、後で図20及び図21を参照して説明する「リール停止処理」を行い(ST21)、全てのリールが停止したかどうかを判別する(ST22)。この判別が“NO”のときは、ST21の処理に戻り、“YES”のときは、全てのリールが停止したことを示す「全リール停止コマンド」を副制御回路72へ送信する(ST23)。「全リール停止コマンド」は、後で説明する図22のST96の処理において使用される。
図18のST24の処理では、CPU31は、入賞検索を行う。入賞検索とは、表示窓4L,4C,4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役を識別するための入賞フラグをセットすることである。具体的には、センターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び入賞判定テーブルに基づいて入賞役を識別する。続いて、副制御回路72に、入賞コマンドまたは非入賞コマンドを送信する(ST25)。入賞コマンドはST24の処理により入賞したとされたときに送信されるコマンドであり、非入賞コマンドは入賞しなかったとされたときに送信されるコマンドである。続いて、入賞フラグが正常であるか否かを判別する(ST26)。この判別が“NO”のときはイリーガルエラーの表示を行う(ST27)。ST26の判別が“YES”のときは、遊技状態に応じてメダルのクレジット、又は払出しを行う(ST28)。続いて、入賞役を示す「入賞役コマンド」を送信し(ST29)、「ロック時間処理」を行う(ST30)。この「ロック時間処理」では、全リールが停止した後、「演出時間」が経過するまでの間、次のゲームを開始するための操作を無効とする。具体的には、スタートレバー6の操作を無効とする。続いて、CPU31は、「WINランプ点灯処理」を行い(ST31)、一のゲームが終了したことを示す「1ゲーム終了コマンド」を送信する(ST32)。「WINランプ点灯処理」においては、所定の条件下で、「演出時間」経過後WINランプ17を点灯させる処理を行う。
次に、BB遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判別する(ST33)。この判別が“YES”のときは、BB又はRBの「遊技数チェック処理」を行う(ST34)。BB遊技状態の場合、この「遊技数チェック処理」では、RB遊技状態が発生した回数、BB中一般遊技状態のゲーム回数、RB遊技状態における入賞回数、及びRB遊技状態におけるゲーム回数をチェックする。RB遊技状態の場合、遊技数チェック処理では、RB遊技状態における入賞回数、及びRB遊技状態におけるゲーム回数をチェックする。
次に、BB遊技状態又はRB遊技状態の終了時であるか否かを判別する(ST35)。具体的には、BB遊技状態のときは、3回目のRB遊技状態において入賞回数が8回又はゲーム回数が12回であるか、又はBB中一般遊技状態においてゲーム回数が30回であるか否かを判別する。BB遊技状態以外のRB遊技状態であれば、入賞回数が8回又はゲーム回数が12回であるか否かを判別する。ST35の判別が“YES”のときは、BB遊技状態又はRB遊技状態の終了時のRAM33をクリアする(ST36)。続いて、「BB終了コマンド」又は「RB終了コマンド」を副制御回路72へ送信する(ST37)。続いて、ST2の処理に移る。
次に、図19を参照して「停止位置検索用テーブル選択処理」について説明する。
初めに、CPU31は、内部当選役が「ベルの小役」であるかどうかを判別する(ST41)。この判別が“YES”のとき、CPU31は、“0”〜“16383”の範囲から乱数を抽出する(ST42)。続いて、抽出した乱数値及びテーブルナンバー選択テーブル(図13)に基づいてテーブルナンバーとして“1”,“2”又は“3”のいずれかを各々約“1/3”の確率で選択し、対応する「停止位置検索用テーブル」を選択する(ST43)。具体的には、乱数値が“0”〜“5460”のいずれかのときは、テーブルナンバーとして“1”を選択する。乱数値が“5461”〜“10921”のいずれかのときは、テーブルナンバーとして“2”を選択する。乱数値が“10922”〜“16383”のいずれかのときは、テーブルナンバーとして“3”を選択する。テーブルナンバーとして“1”、“2”、“3”が選択された場合、それぞれ図8、図9、図10に示す「停止位置検索用テーブル」が選択される。すなわち、サンプリングされる乱数値に基づいて、「ベルの小役」に対応する停止位置検索用テーブル群の中から、一の停止位置検索用テーブルが選択される。
ST41の判別が“NO”(内部当選役が「ベルの小役」以外)であるとき、内部当選役、遊技状態等によって「停止位置検索用テーブル」を選択する(ST44)。ここで、内部当選役が「ベルの小役」以外の場合、例えば「スイカの小役」、「はずれ」等の場合において選択される「停止位置検索用テーブル」がROM32に格納されている。
次に、図20及び図21を参照して「リール停止処理」について説明する。
初めに、CPU31は、停止ボタンがオンか、すなわちリール停止信号回路46からの入力があるか否かを判別する(ST51)。この判別が“YES”のときはST53の処理に移る。“NO”のときは自動停止タイマが“0”であるか否かを判別する(ST52)。この判別が“YES”のときはST53の処理に移り、“NO”のときはST51の処理に移る。ST53の処理では、CPU31は、内部当選役が「ベルの小役」であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、図21のST56の処理に移り、“NO”のときは、ST54の処理に移る。ST54の処理では、CPU31は、当選要求(内部当選役のこと)及び停止操作がなされたときの停止操作位置等から、いわゆる「滑りコマ数」を決定し(ST54)、その「滑りコマ数」分のリールを回転させた後、停止させる(ST55)。
図21のST56の処理では、CPU31は、第1停止操作に基づいて、ST51又はST52の判別が“YES”とされたかどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、ST57の処理に移り、“NO”のときは、ST64の処理に移る。ST57の処理では、CPU31は、第1停止操作に対応するリールが左のリール3Lであるか否か、すなわち「順押し」が行われたかどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、「停止位置検索用テーブル選択処理」(図19)において選択されたテーブルナンバーが“1”かどうかを判別する(ST58)。この判別が“YES”、すなわちテーブルナンバーが“1”及び「順押し」のときは、「ベルの小役」の入賞成立を許可し、「ベルの小役」の入賞が成立するように「滑りコマ数」を決定し(ST59)、ST55(図18)の処理に移る。具体的には、図8に示す「停止位置選択用テーブル」の「左のリール(順押し)」の欄を参照して、「停止操作位置」と「停止制御位置」との差に基づいて「滑りコマ数」を決定する。ST58の判別が“NO”、すなわち、テーブルナンバーが“2”又は“3”であり、「停止操作の順番」が「順押し」のときは、「ベルの小役」の入賞成立を不許可とし、「ベルの小役」の入賞が成立しないように「滑りコマ数」を決定し(ST60)、ST55(図20)の処理に移る。すなわち、前述の図19に示す処理において選択された停止位置検索用テーブルの中から、停止操作の順番に基づいて、「順押し」の欄に示された情報群を選択し、この情報群に含まれる情報をリール3L,3C,3Rの停止制御に用いる。
ST57の判別が“NO”、すなわち「中押し」又は「逆押し」のとき、CPU31は、第1停止操作に対応するリールが中央のリール3Cであるか否か、すなわち「中押し」が行われたかどうかを判別する(ST61)。この判別が“YES”のときは、「停止位置検索用テーブル選択処理」(図19)において選択されたテーブルナンバーが“2”かどうかを判別する(ST62)。この判別が“YES”のときは、ST59の処理に移り、“NO”のときは、ST60の処理に移る。テーブルナンバーとして“1”が選択され、ST62の判別が“NO”のとき、ST60の処理では、図8に示す「停止位置選択用テーブル」の「中央のリール」の欄を参照して、「停止操作位置」と「停止制御位置」との差に基づいて「滑りコマ数」を決定する。すなわち、前述の図19に示す処理において選択された停止位置検索用テーブルの中から、停止操作の順番に基づいて、「中押し」の欄に示された情報群を選択し、この情報群に含まれる情報をリール3L,3C,3Rの停止制御に用いる。
ST61の判別が“NO”、すなわち「逆押し」が行われたとき、CPU31は、「停止位置検索用テーブル選択処理」(図19)において選択されたテーブルナンバーが“3”かどうかを判別する(ST63)。この判別が“YES”のときは、ST59の処理に移り、“NO”のときは、ST60の処理に移る。テーブルナンバーとして“1”が選択され、ST63の判別が“NO”のとき、ST60の処理では、図8に示す「停止位置選択用テーブル」の「右のリール」の欄を参照して、「停止操作位置」と「停止制御位置」との差に基づいて「滑りコマ数」を決定する。すなわち、前述の図19に示す処理において選択された停止位置検索用テーブルの中から、停止操作の順番に基づいて、「逆押し」の欄に示された情報群を選択し、この情報群に含まれる情報をリール3L,3C,3Rの停止制御に用いる。
ST56の判別が“NO”、すなわち「第2停止操作」又は「第3停止操作」のとき、CPU31は、既に選択されているテーブルナンバーと、「第1停止操作」、すなわち「停止操作の順番」と、停止操作に対応するリールとに基づいて「滑りコマ数」を決定し(ST64)、ST55(図20)の処理に移る。具体的には、テーブルナンバーに基づいて選択されている「停止位置検索用テーブル」を参照して、「停止操作の順番」、対応するリールに基づいて「滑りコマ数」を決定する。例えば、テーブルナンバーとして“1”が選択され、「停止操作の順番」が「中押し」又は「逆押し」の場合、左のリール3Lの停止処理では、図8に示す「停止位置選択用テーブル」の「左のリール(中押し,逆押し)」の欄を参照して「滑りコマ数」を決定する。すなわち、既に選択されている情報群に含まれる情報をリール3L,3C,3Rの停止制御に用いる。
次に、副制御回路72のサブCPU74の制御動作について、図22に示す停止操作補助期間抽選処理のフローチャートを参照して説明する。
初めに、サブCPU74は、「停止位置検索用テーブルナンバーコマンド」を受信したか否かを判別する(ST91)。ここで、このコマンドは、一のゲームの開始時に送信(図15のST19)される。すなわち、ST91の処理では、このコマンドを受信したか否かに基づいて一のゲームが開始したかどうかを判別している。ST91の判別が“YES”のとき、サブCPU74は、現在「停止操作補助期間」であるかどうかを判別する(ST92)。具体的には、「停止操作補助期間」のフラグがセットされており、「BB終了コマンド」を受信済みかどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、ST93の処理に移り、“NO”のときは、ST91の処理に移る。
ST93の処理では、サブCPU74は、「停止位置検索用テーブルナンバーコマンド」及び「内部当選役コマンド」に基づいて「リール停止順序」を報知する。具体的には、「内部当選役コマンド」が示す内部当選役が「ベルの小役」であり、「停止位置検索用テーブルナンバーコマンド」が示すテーブルナンバーが“1”のとき、「順押し」を報知する。この場合、液晶表示画面5aは、図3の(A)に示す状態となる。テーブルナンバーが“2”のとき、「中押し」を報知する。この場合、液晶表示画面5aは、図3の(B)に示す状態となる。テーブルナンバーが“3”のとき、「逆押し」を報知する。この場合、液晶表示画面5aは、図3の(C)に示す状態となる。すなわち、テーブルナンバーに基づいて選択された停止位置検索用テーブルに含まれる情報群のうち、「ベルの小役」の入賞成立が実現することとなる情報により構成される情報群における停止操作の順番を報知する。
次に、サブCPU74は、「ゲーム回数カウンタ」の値を“1”減算する(ST94)。続いて、「内部当選役コマンド」は、BBに内部当選したことを示すか、又は「ゲーム回数カウンタ」の値がマイナスであるかどうかを判別する(ST95)。すなわち、「停止操作補助期間」の終了条件が成立したかどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、ST96の処理に移り、“NO”のときは、ST91の処理に移る。ST96の処理では、「全リール停止コマンド」を受信したか否かを判別し、この判別が“YES”のときは、ST97の処理に移り、“NO”のときは、ST91の処理に移る。ST97の処理では、ST(停止操作補助期間)フラグをクリアし、続いてST91の処理に移る。
ここで、第1の実施形態では、停止操作補助期間においてベルの小役に内部当選したとき、内部当選役を決定する確率抽選処理(図17のST16)において使用する抽選用の乱数(図16のST14の処理で抽出される)とは別の乱数を抽出する(図19のST42)。この乱数とテーブルナンバー選択テーブルとに基づいてテーブルナンバーを選択し、対応する停止位置検索用テーブルを選択(図19のST43)するようにしているが、これに限られるものではない。具体的には、確率抽選処理において使用する抽選用の乱数を、テーブルナンバーを選択するために用いるようにしてもよい。
なお、図28は、抽選用の乱数をテーブルナンバーの選択に使用する場合に用いられる確率抽選及び停止テーブル選択テーブルを示す。このテーブルでは、各入賞役について内部当選となる乱数範囲、及び各停止位置検索用テーブルが選択される乱数範囲が示されている。例えば、図16のST12の処理で抽出された抽選用の乱数値が“100”のとき、ベルの小役に内部当選となり、テーブルナンバーとして“1”が選択され、停止操作の順番が正しければ、すなわち「順押し」を行えば入賞成立が達成されることとなる。図13に示すテーブルを使用する場合には、図19のST42の処理は行われない。また、ST43の処理では、抽選用の乱数及び確率抽選及び停止テーブル選択テーブルに基づいてテーブルナンバーが選択され、停止位置検索用テーブルが選択される。なお、この例では、「順押し」により入賞成立が実現する「ベルの小役」、「逆押し」により入賞が実現する「ベルの小役」、及び「逆押し」により入賞成立が実現する「ベルの小役」の3種類の入賞役が存在するものではない。すなわち、いわゆる「別フラグ」ではない。
次に、図23から図27を参照して、遊技機1の副制御回路72で実行される処理について説明する。これらの処理は、いずれもサブCPU74によって実行される処理である。
図23は、遊技履歴解析処理を示すフローチャートである。この処理によって、遊技者の技量が決定される。なお、遊技履歴とは、単位遊技の消化時間、遊技者の停止ボタン選択押し順、遊技者が正解した停止ボタン選択押し順、ST抽選当選確率、入賞または非入賞などである。
先ず、50ゲームの遊技履歴が記録されたかどうかを判別する(ST101)。50ゲームの遊技履歴が記録されるごとにこの判別がYESとなり、それ以外の場合はNOとなる。この判別がYESのときST102へ処理を移し、NOのときST101を繰り返す。
次に、ST102では、小役(チェリーの小役、スイカの小役、およびベルの小役の3つの小役、またはこれらに再遊技(リプレイ)を含めてもよい)の入賞確率が50%以上かどうかを判別する、この判別がYESのときST103へ処理を移し、NOのときST105へ処理を移す。
次に、4.1秒の単位遊技が80%以上かどうかを判別する。この判別がYESのときST104へ処理を移し、NOのときST105へ処理を移す。
次に、遊技者の技量を上級者に設定する(ST104)。具体的には、ワークRAM76の所定の記憶領域に遊技者の技量が上級者である情報を記憶する。この処理が終了すると、ST101へ処理を移す。
一方、ST105では、遊技者の技量を初心者に設定する。具体的には、ワークRAM76の所定の記憶領域に遊技者の技量が初心者である情報を記憶する。この処理が終了すると、ST101へ処理を移す。
図24は、推論決定処理を示すフローチャートである。この処理によって、遊技者の技量に応じて、推論識別子がワークRAM76の所定の記憶領域にセット(記憶)される。推論識別子は、図14で示される推論識別子である。
先ず、遊技者技量は決定されているかどうかの判定を行う(ST141)。この判別がYESのときST142へ処理を移し、NOのときST149へ処理を移す。
次に、遊技者技量は上級者かどうかの判別を行う。図23の遊技履歴解析処理でワークRAM76の所定の記憶領域にセットされた遊技者技量を参照し、上級者かどうかを判別する。この判別がYESのときST143へ処理を移し、NOのときST146へ処理を移す。
次に、前回のST抽選で正解しているかの判別を行う(ST143)。この判別がYESのときST144へ処理を移し、NOのときST145へ処理を移す。
次に、ワークRAM76の所定の記憶領域に、推論識別子として3をセット(記憶)する(ST144)。一方、ST145では、ワークRAM76の所定の記憶領域に、推論識別子として2をセット(記憶)する。これらの処理が終了すると、ST141へ処理を移す。
一方、ST146では、前回のST抽選で正解しているかの判別を行う。この判別がYESのときST147へ処理を移し、NOのときST148へ処理を移す。
次に、ワークRAM76の所定の記憶領域に、推論識別子として5をセット(記憶)する(ST147)。一方、ST148では、ワークRAM76の所定の記憶領域に、推論識別子として4をセット(記憶)する。これらの処理が終了すると、ST141へ処理を移す。
なお、ST141の処理でNOと判別されたときには、ST149の処理を実行するが、ST149では、ワークRAM76の所定の記憶領域に、推論識別子として1をセット(記憶)する。この処理が終了すると、ST141へ処理を移す。
図25は、停止操作補助期間抽選処理を示すフローチャートである。この処理によって、推論識別子に応じて、停止ボタンの押し順が決定される。
先ず、副制御回路72が主制御回路71から、ハズレを示す入賞役コマンドを受信したかどうかを判別する(ST121)。この判別がYESのときST122へ処理を移し、NOのときST121を繰り返す。
次に、後に図26を参照して説明する停止操作補助期間押し順決定処理を実行する。この処理が終了すると、ST123へ処理を移す。
次に、停止操作補助期間の抽選画面(図示せず)を、画像制御回路81を制御して液晶表示装置5に表示する(ST123)。停止操作補助期間(ST)の抽選画面とは、STに移行するかどうかの抽選を実行していることを遊技者に報知する演出画面である。
次に、停止操作補助期間の抽選処理を実行する。停止操作補助期間(ST)の抽選とは、乱数抽選により、STに移行するかどうかの抽選を行うことである。そして、この抽選結果が当選かどうかを判別する(ST124)。この判別がYESのときST125へ処理を移し、NOのときST127へ処理を移す。
次に、ワークRAM76の所定の記憶領域に記憶されるST(停止操作補助期間)フラグをオンにする。この処理でオンにされたSTフラグに基づき、後に図27の停止操作補助期間抽選処理のST133において、遊技機1の遊技はSTに移行される。この処理が終了すると、ST126へ処理を移す。
次に、停止操作補助期間の当選画面(図示せず)を、画像制御回路81を制御して液晶表示装置5に表示する(ST126)。停止操作補助期間(ST)の当選画面とは、STに移行するかどうかの抽選に当選したことを遊技者に報知する演出画面である。この処理が終了すると、ST121へ処理を移す。
一方、ST127では、停止操作補助期間の非当選画面(図示せず)を、画像制御回路81を制御して液晶表示装置5に表示する。停止操作補助期間(ST)の非当選画面とは、STに移行するかどうかの抽選に当選しなかったことを遊技者に報知する演出画面である。この処理が終了すると、ST121へ処理を移す。
図26は、停止操作補助期間押し順決定処理を示すフローチャートである。この処理によって、推論識別子に応じて、正解となる(すなわち、リール3L、3C、3Rが変動表示を停止して示す図柄の組合せが入賞態様となりうる)停止ボタンの押し順が決定される。
先ず、遊技者技量は決定されているかどうかの判定を行う(ST111)。この判別がYESのときST112へ処理を移し、NOのときST119へ処理を移す。
次に、遊技者技量は上級者かどうかの判別を行う。図23の遊技履歴解析処理でワークRAM76の所定の記憶領域にセットされた遊技者技量を参照し、上級者かどうかを判別する。この判別がYESのときST113へ処理を移し、NOのときST116へ処理を移す。
次に、前回のST抽選で正解しているかの判別を行う(ST113)。この判別がYESのときST114へ処理を移し、NOのときST115へ処理を移す。
次に、ワークRAM76の所定の記憶領域にセットされている3の推論識別子に基づき、押し順を決定する(ST114)。具体的には、図15を参照すると、遊技者技量は上級者であり、推論識別子が3であり、前回のST抽選で正解しているので、前回の正解したST抽選において第1停止が左、中、右(リール3L、3C、3R)であるかに応じて、それぞれ順押し、中押し、逆押し、と押し順を決定する。一方、ST115では、ワークRAM76の所定の記憶領域にセットされている2の推論識別子に基づき、押し順を決定する。具体的には、図15を参照すると、遊技者技量は上級者であり、推論識別子が2であり、前回のST抽選で正解しなかったので、中押し、と押し順を決定する。これらの処理が終了すると、ST111へ処理を移す。
一方、ST146では、前回のST抽選で正解しているかの判別を行う。この判別がYESのときST117へ処理を移し、NOのときST118へ処理を移す。
次に、ワークRAM76の所定の記憶領域にセットされている5の推論識別子に基づき、押し順を決定する(ST117)。具体的には、図15を参照すると、遊技者技量は初心者であり、推論識別子が5であり、前回のST抽選で正解しているので、前回の正解したST抽選において第1停止が左、中、右(リール3L、3C、3R)であるかに応じて、それぞれ順押し、中押し、逆押し、と押し順を決定する。一方、ST118では、ワークRAM76の所定の記憶領域にセットされている4の推論識別子に基づき、押し順を決定する。具体的には、図15を参照すると、遊技者技量は初心者であり、推論識別子が4であり、前回のST抽選で正解しなかったので、逆押し、と押し順を決定する。これらの処理が終了すると、ST111へ処理を移す。
なお、ST111の処理でNOと判別されたときには、ST119の処理を実行するが、ST119では、ワークRAM76の所定の記憶領域に、1の推論識別子に基づき、順押し、と押し順を決定する。この処理が終了すると、ST111へ処理を移す。また、ST抽選正解時の押し順は、上記の決定方法に限らず、遊技者の技量、正解した押し順、および正解した回数に基づいて決定するようにしてもよい。
図27は、停止操作補助期間ゲーム回数カウンタセット処理を示すフローチャートである。この処理によって、停止操作補助期間中(ST)かどうか、STフラグがセットされているかどうか、に応じて、STゲーム回数カウンタに150をセットし、遊技をSTに移行させ、継続するSTゲーム回数を管理することができる。なお、STゲーム回数カウンタは、ST中の単位遊技(1ゲーム)の消化ごとに1ずつ減算され、0となったときにSTを終了させる処理を実行させるものである。
先ず、停止操作補助期間中かどうかの判定を行う(ST131)。この判別がYESのときST132へ処理を移し、NOのときST131を繰り返す。
次に、ワークRAM76の所定領域にセット(記憶)されるSTフラグがオンかどうかを判別する(ST132)。この判別がYESのときST133へ処理を移し、NOのときST131へ処理を移す。
次に、ワークRAM76の所定の記憶領域に記憶されるSTゲーム回数カウンタに150をセットする。この処理が終了すると、ST131へ処理を移す。
本実施形態で示した、遊技機1の構成要件である各手段は、本発明の主旨に沿うように適宜設計変更可能である。また、実施形態の遊技機1で採用した各種テーブルにおいて、決定される情報の種類や名称、設定された抽選値や当選確率、その他数値などはその主旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、当選役や停止用当選役などの種類、決定確率などは、実施形態の遊技機1で採用したものに限らず任意に変更することができる。更に、本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明は、本実施形態のような遊技機1の他、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用できる。さらに、上述の遊技機1での動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
1…遊技機、2…キャビネット、2a…パネル表示部、3L,3C,3R…リール、4L,4C,4R…表示窓、5…液晶表示装置、5a…液晶表示画面、6…スタートレバー、7L,7C,7R…停止ボタン、8a…クロスダウンライン、8b…トップライン、8c…センターライン、8d…ボトムライン、8e…クロスアップライン、9a…1−BETランプ、9b…2−BETランプ、9c…最大BETランプ、10…台座部、11…1−BETスイッチ、12…2−BETスイッチ、13…最大−BETスイッチ、14…C/Pスイッチ、15…メダル払出口、16…メダル受け部、17…WINランプ、18…払出表示部、19…クレジット表示部、20…ボーナス遊技情報表示部、21L,21R…スピーカ、22…メダル投入口、22S…投入メダルセンサ、23…配当表パネル、25…BB遊技状態ランプ、26…RB遊技状態ランプ、27…再遊技表示ランプ、28…遊技停止表示ランプ、30…マイクロコンピュータ、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…クロックパルス発生回路、35…分周器、36…乱数発生器、37…サンプリング回路、38…I/Oポート、39…モータ駆動回路、40…ホッパー、41…ホッパー駆動回路、45…ランプ駆動回路、46…リール停止信号回路、48…表示部駆動回路、49L,49C,49R…ステッピングモータ、50…リール位置検出回路、51…払出完了信号回路、71…主制御回路、72…副制御回路、73…サブマイクロコンピュータ、74…サブCPU、75…プログラムROM、76…ワークRAM、77…INポート、78…音源IC、79…パワーアンプ、80…OUTポート、81…画像制御回路、82…画像制御CPU、83…画像制御ワークRAM、84…画像制御プログラムROM、85…INポート、86…画像ROM、87…ビデオRAM、88…画像制御IC
Claims (1)
- 遊技に必要な図柄を変動表示および停止表示する複数の表示手段と、
前記複数の表示手段とは別体の報知演出表示手段と、
遊技者による操作により前記複数の表示手段の変動表示を停止させる停止指令信号を、この複数の表示手段ごとにそれぞれ出力する複数の停止指令手段と、
単位遊技ごとに抽選により内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、
前記内部当選役決定手段により決定された前記内部当選役と、前記遊技者による前記複数の停止指令手段の操作順序および操作タイミングを含む停止操作と、に基づき、前記表示手段の変動表示を停止制御する停止制御手段と、
前記内部当選役決定手段により決定された前記内部当選役が所定の内部当選役であるとき、前記停止制御手段により停止制御される前記表示手段が所定の役の入賞を示す図柄の組合せを停止表示する前記複数の停止指令手段の操作順序を、前記報知演出表示手段に表示して前記遊技者に対して報知するかどうかを抽選により決定する停止操作補助期間発生決定手段と、を有し、
前記遊技者による前記停止操作に基づくこの遊技者の遊技の履歴を、前記単位遊技ごとに記憶する履歴記憶手段と、
前記履歴記憶手段により記憶された前記遊技の履歴に基づき、前記遊技者の遊技技量を解析する履歴解析手段と、
前記履歴解析手段による前記遊技者の遊技技量の解析結果に基づき、この遊技者による前記複数の停止指令手段の操作順序を推論する推論識別子を決定し管理する推論管理手段と、
前記推論管理手段により決定され管理される前記推論識別子に基づき、前記複数の停止指令手段の操作順序を決定する停止操作順序決定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。
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