JP2006061522A - 理美容用椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベッド状に形成した椅子に背凭れを取付け、該椅子全体を傾斜可能となし、また、椅子の部分のみを前後動させるようにして、仰臥状態の被洗髪者の首後ろ部をシャンプーボールの首受け部にフィットした状態に設定することができるようにした理美容用椅子を提供すること。
【解決手段】床面に設置される脚体10と、該脚体10に対して座部1および背凭れ15をスイングさせるスイング手段と、前記脚体10に対して椅子のみを前後移動させるためのスライド手段とより構成した。
【選択図】図4
【解決手段】床面に設置される脚体10と、該脚体10に対して座部1および背凭れ15をスイングさせるスイング手段と、前記脚体10に対して椅子のみを前後移動させるためのスライド手段とより構成した。
【選択図】図4
Description
本発明は理美容院における洗髪、特に、バックシャンプーと呼ばれる被洗髪者を椅子に仰向け状態で寝かせた状態で、椅子を傾斜させたり前後動させることで、前記被洗髪者の首後ろ部を椅子の背面側に設置されているシャンプーボールの首受け部に乗せて洗髪を行なうための理美容用椅子に関する。
従来におけるこの種の理美容用椅子としては、例えば、特開2001−231652号公報に開示されている技術がある。この技術における1つの実施例は座部が座部基台に対して前後方向にスライド可能に構成され、かつ、背凭れは座部基台に固定されシャンプーボールに近接して固定配置されたものであり、他の実施例は座部が固定されて配置され、かつ、背凭れが起伏可能に形成されたものである。そして、洗髪時に座部を前方に移動させ、あるいは、背凭れのみを伏倒させて被施術者が仰向けの施術姿勢とするものである。
特開2001−231652号公報
ところで、前記した従来例にあっては、1つの実施例は被洗髪者が腰を前方に移動することで座部を前方に移動させるものであるため、意図しないで座部が後方に移動してしまい、また、被洗髪者が着座した状態において頭部に近接してシャンプーボールが位置しているために、パーマやヘアダイの施術においてシャンプーボールが邪魔になるといった問題があった。
また、他の実施例は背凭れの伏倒は可能であるが座部の前後動が行なわれないため、被洗髪者の身長さを十分に吸収することができず、身長の高いあるいは低い被洗髪者の場合に、首後ろ部がシャンプーボールの凹部から飛び出たり、凹部までとどかない場合があって、洗髪作業に適さないといった問題があった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、ベッド状に形成した椅子に背凭れを取付け、該椅子全体を傾斜可能となし、また、椅子の部分のみを前後動させるようにして、仰臥状態の被洗髪者の首後ろ部をシャンプーボールの首受け部にフィットした状態に設定することができるようにした理美容用椅子を提供せんとするにある。
本発明の理美容用椅子は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、床面に設置される脚体と、該脚体に対して座部本体および背凭れをスイングさせるスイング手段と、前記脚体に対して椅子本体を前後移動させるためのスライド手段とより構成したものである。
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記座部本体を、被洗髪者が仰臥した状態において膝裏部分が高く、腰部分が低くなるようなベッド状に形成したものである。
請求項3の手段は、前記した請求項1において、前記座部本体の後方における前記背凭れとの間に位置させてランバーサポートを回転自在に取付けたものである。
請求項4の手段は、座部本体の座部基板の裏面に取付けられたスライドレールと、該スライドレールをガイドするローラと、該ローラが取付けられた枠体と、該枠体に取付けられたスライド用モータと、該スライド用モータによって回転するスライド用ネジシャフトと、該スライド用シャフトの先端に螺合されるナットを有し前記スライドレールに取付けられたネジ受け板と、床面に設置される脚体に回動自在に取付けられたスイング用モータと、該スイング用モータによって回転すし先端が前記枠体に軸支されたスイング用ネジシャフトと、前記枠体に形成された湾曲状のガイド孔に挿入されたローラが取付けられた前記脚体側に固定されたローラ支持板と、前記枠体に取付けられた背凭れとより構成したものである。
請求項5の手段は、前記した請求項1において、前記座部本体の後方における前記背凭れとの間に位置させてランバーサポートを回転自在に取付けたものである。
本発明は前記したように、床面に設置される脚体に対して座部および背凭れをスイングさせ、かつ、前記脚体に対して椅子のみを前後移動させるようにしたので、被洗髪者の座高の高低に関わらず首後ろ部をシャンプーボールの首受け部にフィットした状態で乗せることができ、従って、長時間の洗髪にも苦痛を与えることがない。
また、座部本体を被洗髪者が仰臥した状態において膝裏部分が高く、腰部分が低くなるようなベッド状に形成することで、被洗髪者は安楽な状態で、かつ、安定した状態で洗髪を受けることができ、また、前記座部本体の後方における前記背凭れとの間に位置させてランバーサポートを回転自在に取付けることで、座部本体をスイングした状態であっても、腰の部分をランバーサポートがサポートすることから、如何なる姿勢であっても安楽な状態で洗髪を受けることができる等の効果を有するものである。
本発明は、床面に設置される脚体に対して座部本体および背凭れを一緒にスイングさせ、また、座部本体を脚体に対して前後移動させるようにしたものである。
以下、本発明に係る理美容用椅子Aの実施例を図面と共に説明する。
1はベッド状に形成された座部本体にして、該座部本体1内に配置された座部基板2の後方(座部本体1に被洗髪者が着座した状態において背中側)には、該座部基板2の両側に起立板2aが固定されている。そして、この起立板2a間にはランパーサボート23回転自在に軸支されている。なお、このランバーサポート3は図示しない巻きバネが巻回されており、常時は図1、図4に示すような略起立状態となるようにバネ付勢されている。
1はベッド状に形成された座部本体にして、該座部本体1内に配置された座部基板2の後方(座部本体1に被洗髪者が着座した状態において背中側)には、該座部基板2の両側に起立板2aが固定されている。そして、この起立板2a間にはランパーサボート23回転自在に軸支されている。なお、このランバーサポート3は図示しない巻きバネが巻回されており、常時は図1、図4に示すような略起立状態となるようにバネ付勢されている。
次に、座部本体1を前後動させ、該座部本体1と後述する背凭れ15をスイング(チルト)させるための駆動機構Bの詳細を図4以降の図面と共に説明するに、4は座部基板2の裏面側に固定された左右一対のガイドレール、5は前記ガイドレール4にガイドされるローラ5aが両側面に各一対取付けられたローラ取付板にして、該ローラ取付板5には枠体6が取付られている。この枠体6の前方(座部本体1に被洗髪者が着座した状態において足側)には減速機7aが取付けられたスライド用モータ7が取付けられ、前記減速機7aにはスライド用ネジシャフト8が螺合されている。
9は前記座部基板2の裏面にスライドレール4を介して固定されたネジ受け板にして、該ネジ受け板9には前記スライド用ネジシャフト8の先端が螺合される図示しないナットが固定されている。従って、スライド用モータ7が回転するとスライド用ネジシャフト8が減速回転されて、該スライド用ネジシャフト8が螺合されているネジ受け板9を前後方向に移動させる。これにより、座部基板2が前後方向に移動されるので、座部本体1は前後方向に移動することとなる。
10は床面に設置される左右一対のパイプで構成された脚体にして、該脚体10には前記枠体6の両側に形成された円弧状のガイド孔6aにガイドされるそれぞれ一対のローラ11aが取付けられたローラ支持板11が固定されている。12は前記ローラ支持板11から起立されたブラケット11bにスイング用ネジシャフト12が回動自在に軸支されている。
13は前記スイング用ネジシャフト12に減速機13aが螺合されたスイング用モータにして、前記減速機13aの先端は前記枠体6の取付金具6bに回動自在に取付けられている。従って、前記スイング用モータ13が回転するとスイング用ネジシャフト12が減速回転されて、減速機13aが前後方向に移動すると、該減速機13aが取付けられている枠体6がローラ11aに対してガイド孔6aに沿って円弧移動する。これにより、スライド機構部を介して取付けられている座部本体がスイング(チルト)動作することになる。
14は前記枠体6に一端が固定された湾曲して先端が前記ランバーサポート3より上方に位置する背凭れパイプにして、上端には背凭れ15が回動自在に取付けられている。なお、このランバーサポート3には図示しない巻きバネが巻回されており、常時は図4に示すような略起立状態となるようにバネ付勢されている。
16は枠体6側に取付けられたスライド用ポテンショメータにして、一端が該スライド用ポテンショメータ16の摘みに接続され、他端がローラ支持板11に回動自在に取付けられた2枚の板からなるリンク機構17によって、座部基板2の移動量を抵抗値変化として検出する。また、18は枠体6側に取付けられたスイング用ポテンショメータにして、一端が該スイング用ポテンショメータの摘みに接続され、他端がローラ支持板11に回動自在に取付けられた2枚の板からなるリンク機構19によって、枠体6のスイング量を抵抗値変化として検出する。
なお、20は図示しないコントローラらかの指令により前記2つのモータ7,12の駆動制御を行う制御基板にして、具体的には、コントローラが操作されるとモータ7,12に通電を行い、前記2つのポテンショメータ16,18が予め設定した所定の抵抗値になると前記モータ7,12の通電を遮断するなどの制御を行う。また、Aは公知のシャンプーボール装置にして、本発明の理美容用椅子Aの背凭れ15側に配置されている。
次に、前記した構成に基づいて動作を初期状態、すなわち、被洗髪者を本発明理美容用椅子Aに導入して洗髪を行う動作について説明する。
先ず、初期状態においては図1に示すように、座部本体1は前後方向における最後方に位置し、かつ、足側である前方がやや高くなる略水平状態となっている。すなわち、枠体6はガイドレール4の最前方位置にあり、かつ、ローラ支持板11のローラ11aに対して枠体6に形成されているガイド孔6aは最後方位置にある。
先ず、初期状態においては図1に示すように、座部本体1は前後方向における最後方に位置し、かつ、足側である前方がやや高くなる略水平状態となっている。すなわち、枠体6はガイドレール4の最前方位置にあり、かつ、ローラ支持板11のローラ11aに対して枠体6に形成されているガイド孔6aは最後方位置にある。
この状態において、着座した被施術者の座高が高いため、該被洗髪者の首後ろ部がシャンプーボールCの首受け部C1よりボールの中心側に位置する場合には、座部本体1を図2に示すように前方を高く後方を低くするスイング(チルト)動作をさせる必要がある。
そこで、スイング用モータ13を駆動してスイング用ネジシャフト12が減速回転されて、減速機13aが前方に移動する。すると、該減速機13aが取付けられている取付金具6bを介して枠体6を前方に引っ張るので、該枠体6は脚体10側に取付けられたローラ11aにガイドされる湾曲したガイド孔6aの湾曲に沿ってスイング(チルト)することとなる。このように、座部本体1の前方が高く、背凭れ15側が低い状態となることで、座高の高い被施術者であっても、首後ろ部がシャンプーボールCの首受け部C1に一致した状態となってフィット感が得られるようになる。
なお、前記した状態においては、枠体6がスイングすることで、該枠体6に背凭れパイプ14を介して取付けられている背凭れ15もスイング状態となる。なお、この状態において、被洗髪者の背中は背凭れ15とランパーサポート3の両方で支持された状態となっている。
前記した座部本体1をスイングさせたのみでは、被洗髪者の首後ろ部がシャンプーボールCの首受け部C1と一致しない場合には、図3に示すように、座部本体1を前方に移動させる必要がある。そこで、スライド用モータ7を駆動すると減速機7aを介してスライド用ネジシャフト8が回転して、枠体6に取付けられているローラ5aに対してネジ受け板9を介してスライドレール4を介して座部基板2を前方に移動させるので、座部本体1は前方に移動することとなる。
前記した座部本体1を前方に移動することで、背凭れ15と座部本体1との間に隙間が発生するが、座部本体1の後方に設けられているランパーサポート13が座部本体1と背凭れ15との隙間をなくし、かつ、ランパーサポート13は回動自在であることから、被洗髪者の腰部分をサポートする状態となって安楽な姿勢で洗髪を受けさせることが可能となる。
なお、前記した実施例にあっては、座部本体1をベッド状としたものを示したが、座部本体1は従来の理美容用椅子のように座部と前垂れとより構成し、該前垂れが伏倒可能としたものであってもよい。
A 理美容用椅子
B 駆動機構
C シャンプーボール
1 座部本体
2 座部基板
3 ランバーサポート
4 スライドレール
5a ローラ
6 枠体
7 スライド用モータ
8 スライド用ネジシャフト
9 ネジ受け板
10 脚体
11 ローラ支持板
11a ローラ
12 スイング用ネジシャフト
13 スイング用モータ
14 背凭れパイプ
15 背凭れ
B 駆動機構
C シャンプーボール
1 座部本体
2 座部基板
3 ランバーサポート
4 スライドレール
5a ローラ
6 枠体
7 スライド用モータ
8 スライド用ネジシャフト
9 ネジ受け板
10 脚体
11 ローラ支持板
11a ローラ
12 スイング用ネジシャフト
13 スイング用モータ
14 背凭れパイプ
15 背凭れ
Claims (5)
- 床面に設置される脚体と、該脚体に対して座部本体および背凭れをスイングさせるスイング手段と、前記脚体に対して座部本体を前後移動させるためのスライド手段とより構成したことを特徴とする理美容用椅子。
- 前記座部本体を、被洗髪者が仰臥した状態において膝裏部分が高く、腰部分が低くなるようなベッド状に形成したことを特徴とする請求項1記載の理美容用椅子。
- 前記座部本体の後方にランパーサポートを回動自在に取付けたことを特徴とする請求項2記載の理美容用椅子。
- 座部本体の座部基板の裏面に取付けられたスライドレールと、該スライドレールをガイドするローラと、該ローラが取付けられた枠体と、該枠体に取付けられたスライド用モータと、該スライド用モータによって回転するスライド用ネジシャフトと、該スライド用シャフトの先端に螺合されるナットを有し前記スライドレールに取付けられたネジ受け板と、床面に設置される脚体に回動自在に取付けられたスイング用モータと、該スイング用モータによって回転すし先端が前記枠体に軸支されたスイング用ネジシャフトと、前記枠体に形成された湾曲状のガイド孔に挿入されたローラが取付けられた前記脚体側に固定されたローラ支持板と、前記枠体に取付けられた背凭れとより構成したことを特徴とする理美容用椅子。
- 前記座部本体の後方における前記背凭れとの間に位置させてランバーサポートを回転自在に取付けたことを特徴とする請求項4記載の理美容用椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004249285A JP2006061522A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 理美容用椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004249285A JP2006061522A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 理美容用椅子 |
Publications (1)
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JP2006061522A true JP2006061522A (ja) | 2006-03-09 |
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ID=36108482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004249285A Pending JP2006061522A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 理美容用椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100968547B1 (ko) | 2008-03-27 | 2010-07-08 | 듀오백코리아 주식회사 | 의자의 틸팅 장치 |
KR100968540B1 (ko) | 2008-03-27 | 2010-07-08 | 듀오백코리아 주식회사 | 의자의 슬라이딩 방식 틸팅 장치 |
JP2014200476A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | タカラベルモント株式会社 | 理美容椅子や医療椅子の背凭れ伸縮制御装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003144263A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-05-20 | Takara Belmont Co Ltd | リラクゼーション椅子 |
-
2004
- 2004-08-27 JP JP2004249285A patent/JP2006061522A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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