JP2006059342A - ストロボ照明方法、ワーク画像取得方法、照明装置、ワーク画像取得装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ストロボ継続時間にかけて対象物を照明するために、全ての光源が制御される。光パルスパターンは、様々な方法で形成したマイクロストロボ発光される光パルスパターンであってよい。この照明方法を使用することにより、画像取得の最中に対象物が移動しているか否かにかかわらず、物体上のエッジ強度プロフィールの形状を保存でき、精密なエッジ位置測定を可能にする。
【選択図】図21
Description
画像検査システムは、例えばカメラを使用してワークの画像を取得し、取得した画像を画像処理して、この画像内において対応する部位のエッジを識別することでワークの寸法を点検する。
エッジアーティファクト(不適切な位置でのエッジ検出)またはエッジシフティング(エッジ検出位置の変動)は、ワークの不適切な照明に起因する照明固有の投影によって生じる可能性がある。
多くの場合、生産性増加の目的で、画像取得の最中でさえも、ワークは移動状態に保たれる。
そして、移動によって生じる画像の不鮮明さを最小化するための付加機能が照明システムには必要とされる。
このような要因によって、画像内においてエッジを検出できる精度、および/または、画像取得中に許容される速度が制限されてしまう。
そのため、ワーク照明技術の改善が非常に望まれる。
例えば、短いストロボ継続時間はワーク移動の「フリージング」効果を生み、例えばカメラは、1回のストロボ発光ごとに1つの画像を取得することができる。
ワークを照明する光源をその最大可能強度で発光させれば、その照明強度によって決定されるCCDカメラの積分時間、または少なくとも、照明強度によって決まる効率的な露光時間を最短化することはできると考えられる。
しかし一般的には、ワークの不適切な照明によって、エッジアーチファクト(不適切な位置でのエッジ検出)またはエッジシフティング(エッジ検出位置の変動)が生じる可能性があるため、照明システムの光源の全てを上述したようなその最大可能強度で発光させることは不可能である。
ワークの不適切な照明には、ワークに照明するために使用された様々な光源からの光度の不適切な混合が含まれる。
したがって、アーティファクト(エッジ検出ミス)を後の処理で除去するのでなければ、アーティファクトを少なくするために、光度の適切な混合が維持されなければならない。
例えば、光源を、ゼロ強度と最大強度の間の中間である特定の強度でストロボ発光することは難しい。
さらに、周波数スペクトル等の光源特徴が発光強度に依存して変化してしまうこともある。
検査システムと共に使用する光学システムは著しい周波数感度を有し、この周波数感度は精密画像検査システムの公称精度に非常に関係してくる。
そのため、スペクトル出力の変動によって、望ましくないアーティファクト(エッジ検出ミス)、画像誤差、および/または測定誤差が生じる可能性がある。
これは、画像内における一ピクセル単位よりもさらに精密な精度でエッジ位置を決定する場合に特に顕著である。
さらに、多くの用途において、移動していないワークの画像から得たものと可能な限り同じエッジ位置測定値をストロボ発光された画像から取得することが望ましい。
そして、ストロボ継続に実用的な最小時間と増加し続けるワーク速度を考慮すると、ストロボ発光された画像内に生じた不鮮明さに起因するエッジシフティングを補正する方法で、ストロボ発光を実現することが望ましい。
各光源からはそれぞれの最高の時間平均強度を得るのが望ましいところ、ストロボ継続時間中、各光源は最高密度の光パルスパターンで制御される。
同じストロボ継続時間において、その他の光源は、比較的低い密度の光パルスパターンで発光制御され、望ましい時間平均光度を提供する。
各光源からは、最高の照明エネルギーを得ることが望ましいところ、最小ストロボ継続時間は、最大密度光パルスパターンにて光源が発光制御される。
そして、同じストロボ継続時間全体において、他の光源を比較的より低い密度の光パルスパターンで発光制御することで、全体照明エネルギーを均一に分布させる。
その画像内の不鮮明なエッジ位置との関係において、このラッチされた位置の値が、ワークのエッジ座標を決定するのに使用される。
例えば、図1には、マイクロストロボ発光技術を適用した例証的な照明システムを示す。ワーク140は、透明ステージ102のような移動機構の上に配置されている。
透明ステージ102は、X-Yステージの透明部分と、透明コンベアベルト等を備えている。
ステージ照明150、リング型照明110、落射照明130が、ハーフミラー120と共にワーク140を照射する。
光検出器100、例えば、デンマーク・コペンハーゲンのJAI社製のCV−A1−20 CCDカメラは、ワーク140から反射された光を取得して画素列形式の画像を形成し、例えばこれを処理することにより、ワーク140の関連する特徴を識別および検査することができる。説明のため、照明および画像化コンポーネントに対するワークの公称移動方向104を図1のx軸に沿って示している。
この図面中で、頂面図142は、ワーク140の頂部角で形成され、不透明な台形ブロックの幅に沿ってのびている少なくとも2つのエッジ144、146を示している。この例では、リング型照明110と落射照明130によって生成された光が、ワーク140の頂面と角度付けされた側面とによって、光検出器100の方向に反射または拡散反射されると同時に、ステージ照明150から発せられた光がワーク140によって遮断される。光検出器100が検出した光度は、強度レベルA、Bの間の強度ステップと同様にエッジ144、146を示すx軸方向に沿って、公称強度プロフィール148を有する。
例えば、光検出器100が、図2中のx軸方向と移動方向104に沿って方位付けられた列を設けたCCDアレイである場合、エッジ144の左側に位置する範囲と、エッジ146の右側に位置する範囲を画像化する画素が、エッジ144、146の間の範囲を画像化する画素よりも強度の低い光を受光する。
ステージ102の移動中、エッジ144、146が光検出器100の前をさっと通りすぎると、ブラーリング効果(像ぶれ)を生じる。
図3〜図5は、有効露光時間中の移動によって生じたエッジ144の画像上への例証的なブラーリング効果(像ぶれ)を示す。図5は、n+1からn+41までの露光時間増分の間に、一定の速度でx軸に沿って移動されるワーク140を示し、時間とともに空間的に移動する様子を示す。
説明を簡素化するために、時間ごとのワーク140のx軸に沿った移動距離の増分は、光検出器100の1画素に対応している(なお、光検出器100は2次元画素列を含む)と仮定する。
図5は、時間増分n+1、n+11、n+21、n+31、n+41に対応したワーク140の位置を示す。
光検出器100は、入射光によって生成された電荷を蓄積させる。
したがって、光蓄積は、画素内に蓄積した電荷の量によって表される。統合時間の開始時に光検出器がリセットされ、光度の度数が検出されると電荷を蓄積(統合)する。したがって、図3中のグラフは、各画素の光蓄積値または光統合値を表す。あるいはこのような値は、光検出器画素強度値、光蓄積値、またはグレイレベル値とも呼ばれる。
画素p1を照射している光度は、これ以降の光検出器統合時間においても光度Aに維持されるため、約40Aの相対値で表すことができる画素強度値が蓄積される。
したがって、エッジ144は、画素p1とp11の間にステップを形成する代わりに、画素p1〜p41にかけてのびている。
この単純な例証によれば、これら画素内に蓄積した光の量が、均一に傾斜したラインを形成している(ワーク140は一定の測度で移動していると仮定する)。
そのため、図2中の理想強度ステップで表された鮮明なエッジが、図3中の画素p1とp41の間の増加する光蓄積値によって表される不鮮明なエッジとして取得される。
これとは反対に、ストロボ発光が高速で、ワークの移動速度が遅いほどワーク動作のフリージングが向上するため、エッジ144のようなエッジをより鮮明にすることができ、これにより、エッジ移動に影響される画素の数を減らすことで、画像内へのより正確な位置決定が可能になる。
しかし、様々な精密画像検査システムにおいて、画像エッジは、従来の副画素補間方法により、画素の1/10よりも高い反復度でルーチン的に配置され、また多くの場合1画素の約1/100であることが理解されるべきである。
そのため、ブラーリング(像ぶれ)が1画素未満の範囲に制限される場合でも、効率的な露光時間中のワークの動作によって生じた隣接する画素のグレイレベル値の若干の変化のために、画像エッジが「ブラーリング」する、および/または、副画素レベルにおいて不正確に位置決定される。いくつかの用途では、ワーク速度は少なくとも10mm/秒であることが望ましい。
このような場合、最大で1ミクロンのブラーリング(像ぶれ)を生じさせるために、最大で100マイクロ秒の総ストロボ継続時間を設けることが望ましい。
無論、これよりも速度を速める、または、これよりもブラーリング(像ぶれ)を小さくするには、可能な限り短い総ストロボ継続時間が望ましい。
5つのストロボ強度M+1〜M+5を図示しており、その各々が、ストロボ継続時間Tを有するストロボである。
それぞれのストロボ発光は、各々の画像の露光に適している。
ストロボ照明強度は任意の背景照明強度よりも高く、また、ストロボ継続時間Tは、光検出器100の積分時間よりも短い場合に、関連する画像の有効露光時間になると仮定する。
この例証のために、リング型照明110の光度を完全なストロボ継続時間Tの100%に設定し、落射照明130を75%の強度に設定し、ステージ照明150を50%の強度に設定する。したがって、図6〜図8に示すように、リング照明110、落射照明130、ステージ照明150の光度は、ストロボの例M+1〜M+5の各々についてそれぞれ100%、75%、50%である。
そのため、図9〜図11に示す例では、ストロボ強度M+1〜M+5のいずれについても、リング型照明110が100%の強度でストロボ継続時間Tの間オン状態にし、その最大時間平均強度の100%である時間平均強度をストロボ継続時間Tにかけて生じさせ、落射照明130が100%の強度でストロボ継続時間Tの75%であるt2継続時間の間オン状態にし、その最大時間平均強度の75%である時間平均強度をストロボ継続時間Tにかけて生じさせ、ステージ照明150が100%の強度でストロボ継続時間Tの50%であるt1時間にかけてオン状態にし、最大時間平均強度の50%である時間平均強度をストロボ継続時間Tにかけて生じさせる。
したがって、画素p1〜p5は、図3に示すものと類似した増加する光蓄積値を連続的に示す。
光蓄積値は、画素p1から画素p5にかけて、傾斜S1を有する線に沿って直線的に増加する。
時間増分n+6の後、図8と同じだけの総照射エネルギーまたは露光エネルギーをそれぞれ供給するためには、ストロボ継続時間Tの間、ステージ照明150からの最大利用可能時間平均光度の50%だけ使用することが望ましいため、ステージ照明150はオフにされる。
時間増分n+6とn+9の間の照射は、リング型照明110と落射照明130のみによって供給され、光検出器100に到達する総光度は時間増分n+6以前の光度よりも低い。そのため、エッジ144が画素p6、p7、さらにp8の中間を通り、これら画素について光蓄積の速度が低下し、さらに、それぞれの光蓄積値は、S1よりも緩い傾斜S2を有するラインと近接する。
図8と同じだけの総照射エネルギーまたは露光エネルギーをそれぞれ供給するべく、落射照明からの最大利用可能時間平均光度の75%を供給するために、落射照明130が時間増分n+9の直前にオフにされる。
したがって、n+9とn+11のほぼ間の時間増分の最中に、画素p9とp10の光蓄積値が、傾斜S2よりも緩い傾斜S3を有するラインを形成する。
この単純な例証は、画像露光の最中に複数の光源を不均等な時間にかけてストロボ照射した場合、その結果得られるエッジ強度プロフィールは不鮮明であるだけでなく歪曲もしており(さらに、これに関連してエッジ位置の誤差が生じる)、この歪曲は純粋にストロボ時間が不均等である結果生じたアーティファクトである。先述の説明と同様に、ブラーリング(像ぶれ)が1つの画素よりも狭い範囲に制限されているとしても、精密画像検査システム内の隣接する画素の相対グレイレベル値にやはり照明により誘発されたこれと類似の歪みが生じているため、副画素補間工程では画像エッジ位置を的確に識別することができない。
そこで、光検出器100に対するステージ102またはワーク140の巨視的位置の測定結果を、光検出器100にて取得された画像フレーム内における特徴的形状の位置決定に組み合わせることにより、特徴的座標または位置、例えばエッジ位置が決定される。
多くの場合、この巨視的位置の測定は、ステージ102と光検出器100の間の相対移動を監視するエンコーダによって提供される。
先述したように、多くの用途において、画像化システムに対して移動していないワークの画像から得られるであろうストロボ照明画像から、可能な限り近くに、同じエッジ位置測定値を取得することが望ましい。
このような場合、期待しうる同等の測定結果を得るためには、プログラムを高速自動モードで実行し、ステージ移動中に画像取得を行う場合に、名目上同一の測定結果を得ることが望ましい。
これは、エンコーダ(単数または複数)の巨視的位置値(単数または複数)のラッチングと、画像露光の代表的な公称時間との間におけるステージ速度と時間差がわかっている場合に、精度レベルを向上させることで達成できる。
1) この中間画素はXp21のX座標値を有する;
2) ストロボ継続時間、つまりX Blur(X方向の不鮮明)に対応する時間はTである。この仮定は、図13〜図16に関連して使用されているストロボ継続時間Tの記号と一致し;および、
3) 関連する画像露光の代表的な公称時間は、ストロボ継続時間の中間点、つまりT/2である。
より一般的には、不鮮明画像内にさらに複雑な不鮮明エッジ強度プロフィールが存在する場合、勾配ベースのエッジ検出アルゴリズムは、エッジ強度プロフィールスパンの長さに沿った同一の比率位置または正規化された位置にあるエッジを、不鮮明であるか否かに係わらず、検出する傾向にある。これには、概して画像の不鮮明部分の長さが、明瞭なエッジ強度プロフィールスパンと比較して比較的短いか、あるいは、エッジ強度プロフィールの不鮮明部分が、その元の形状に関係なく、直線的になる傾向を有する必要がある。
無論、画像不鮮明性の程度が、鮮明な画像強度プロフィールスパンよりも比較的短い場合であっても、様々な光源間の不正確なストロボ・タイミング関係により、図9〜図12の説明にある光源110、130、150について先に例証したように、不鮮明強度プロフィールを人工的に歪曲することができる。
この配置を用いて得た画素p1〜p10の光蓄積値が5つのラインセグメントを形成し、この5つのラインセグメントのうち、第1ラインセグメントが傾斜S3を備え、第2ラインセグメントがS2の傾斜を備え、第3ラインセグメントがS1の傾斜を備え、第4ラインセグメントがS2の傾斜を備え、第5のラインセグメントがS3の傾斜を備える。S1の傾斜はS2、S3のいずれよりも大きい。これにより、S字型曲線である鮮明なエッジ強度プロフィールが、このようなパルス技術を使用した場合にもS字型曲線を維持し、また、上述の方程式(1)および関連する技術を用いることで、適切に補正された測定結果が得られる。しかしながら、より不規則なエッジ強度プロフィールはこのようなストロボパルス技術によって歪曲されてしまうため、対応する不鮮明画像から誤った測定結果を生じてしまう。
マイクロストロボ周波数は、短く設定されることが好ましく、例えば、移動するワークを撮像した場合に、一つのオンオフサイクルの時間におけるワーク移動量が1画素幅以下に対応することが好ましい。
この方法により、総ての画素が、各光源110、130、150の光蓄積の平均値を受光する。
さらに、上記では、マイクロストロボ発光は統合時間全体にかけて均一に分布しており、各光源のそれぞれの光パルスが同量の照明エネルギーを提供すると示したが、このような分布は必須ではない。
より一般には、マイクロストロボ発光の分布は、望ましいレベルのエッジ検出の精度およびロバスト性が得られるだけ均一に行うだけでよい。
例えば、好ましくはないが、光源のマイクロストロボ発光されたパルスを全体ストロボ継続時間のうちのわずか75%にかけて分布させてもよく、さらに、精度が比較的低くてよい用途のためには、先述した利点の手段のうち適切なものを提供してもよい。
さらに、より一般的には、各マイクロストロボ発光のデューティサイクルを先述したとおりに設定し、先述のパルス継続時間と共に使用するマイクロストロボ発光繰り返し数を設定することにより、またはこれ以外にも、光パルスパターンを、総ストロボ継続時間中に、時間平均光度および/または総照明エネルギーの望ましい度数と均等性を提供するように構成する何らかの方法を用いることにより、各々の光源のマイクロストロボ光パルスパターンを制御することができる。
システム500は、パーソナルコンピュータ(PC)200、照明同期・タイミング制御ユニット(LSTU)220、画像取込装置240、動作制御装置260、カメラ280、ステージ302、リング型照明300、ステージ照明320、ハーフシルバー可動式反射鏡360を具備した落射照明340を採用している。
リング型照明300は、光量が個別に制御が可能であって部分的な照明を行う部分照明の組み合わせとして形成してもよい。
しかし、ここでは説明を容易化するために、リング型照明300を制御された1つの照明として扱う。ワーク380のようなワークをステージ302上の特定位置に配置できる。システム500は、ステージ302および/またはワークの巨視的な位置を検出することで、検査動作を実施するためにワーク画像の取得を始める瞬間を正確に決定できる。
入力できるパラメータタイプの一例を以下の表1に示す。
ワーク画像取得位置、ステージ速度、倍率、統合時間、効率的な露光時間、ストロボ継続時間、光度、マイクロストロボ発光周波数、ワーク画像1つについての光源ごとのストロボパルスの総数等のパラメータの入力が可能である。
表1内のパラメータは単なる例証であり、特定の状況においては、異なる装置デザインと互換させるために、より多くの、より少ない、あるいは異なるパラメータを使用する必要があるかもしれない。
例えば、マイクロストロボ発光周波数は、光制御装置ハードウェアによって決定され、様々な光源の性質に基づき特定の周波数に設定することができる。
制御パラメータの決定は、サンプルワークをステージ302上に配置し、最良の結果を得るべく画像取得の実行に使用されるサンプルワーク最良の位置、倍率、照明等を決定する作業者が行うことができる。
作業者は、様々なパラメータを組み合わせてサンプルワークを画像化し、取得した画像をカメラ280で観察し、エッジの決定が正確であるか否かを査定することができる。
作業者は、動作可能なパラメータの組を取得すると、これらのパラメータ値をプログラムされた制御パラメータとして入力できる。
例えば、作業者は、トレーニングモードの最中に、連続的な画像取得位置、および関連する各光源より供給される総照射エネルギーを確立することができ、さらに、PC200内で適切な処理および/または分析を行うことにより、測定経路、速度、ストロボ継続時間、デューティサイクルを最適化し、これにより、自動検査プログラム実行中に最高のスループットまたは最高の精度等を生ずることができる。
自動検査プログラムで使用する動的な画像取得制御命令が生成されたら、制御命令(および制御パラメータ)をメモリ210に保存し、後に取得し、使用することができる。
例えば、動作制御装置260は、LSTU220から位置情報を受信した後に、ワーク380を移動するために、ステージ速度情報と命令ステージ302を受信する。
LSTU220は、PC200から制御命令を受信し、この制御命令を個別データに処理して、画像取得動作を制御する。
例えば、LSTU220は、光源300、320、340について制御装置を初期化するか、または、制御命令から抽出した位置情報を動作制御装置260に送信することができる。
初期化工程が完了すると、カメラ280が、画像取得サイクルを有効にするために、LSTU220に有効信号を発行する。
積分時間が終了すると、カメラ280が、例えば先述したような移動に起因する画像不鮮明の補正を含むビデオ信号を、画像取込装置240に送信するが、この画像取込装置240は、カメラ280から送信される全ての画素値を受信し、PC220に画像を出力して、この画像を画像処理回路205に処理させる。
次に、LSTU220が、別の画像取得サイクルを開始するために、別の位置信号を動作制御装置260に送信する。画像取得サイクルは、各ワークのための検査画像フレームの総数が終了し、PC200またはLSTU220が次のワーク(在る場合のみ)に関連した次の位置信号を発信するまで繰り返される。
LSTU制御装置400は、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはこれ以外の要求された処理を実行するマイクロプロセッサであってよい。
LSTU制御装置400は、PC200から処理制御パラメータを受信し、また、LSTU制御装置400は、これらのパラメータを各照明制御装置404〜408の特定の動作命令に送り、さらに、位置パラメータを動作制御装置260に送る。
光制御装置404、406、408の各々は、特定のマイクロストロボ発光パルス継続時間を提供するようになっていてもよい。その場合には、総ストロボ継続時間、つまり、効率的な画像露光時間の最中に各々の光源300、320、340によって出力されるマイクロストロボ発光パルス出力の数を制御するために、LSTU制御装置400が反復速度信号を出力できる。光制御装置404、406、408がドライバのような単純な装置である場合には、LSTU制御装置400は、光源300、320、3430を直接制御するために、適切な周波数およびデューティサイクル等においてオン/オフ信号を生成できる。
LSTUメモリ402は、PC200からロードした多数の異なる制御命令の組を含んでいてよく、これにより、PC200が、LSTU制御装置400をLSTUメモリ402に既に保存されている所望の制御命令の組に導くためだけの理由で指数を提供できるようになる。
ステップ1000にて作業者入力が受信され、1002へ進む。
ステップ1002にて、受信した作業者入力が完全な新規制御パラメータを含んでいるか否かを決定する。新規の制御パラメータを含んでいる場合には1008へ進む;含んでいない場合にはステップ1004へ進む。
ステップ1008にて、新規の制御パラメータを、自動検査動作の最中に、動的な画像取得に適した制御命令に変換する。
ワークの移動速度、取得するビデオ画像とフレームの数、統合継続時間、総ストロボ継続時間、使用可能な光源からの適切な光度の混合、その他に関連した決定を行うことができ、また、これらの決定に基づく制御命令を、要求されたワーク検査を実行するために動作可能な形式およびシーケンスで生成および保存できる。
制御パラメータを適切な制御命令に変換し、これらを動作可能な形式およびシーケンスで保存し、その後ステップ1010へ進む。
例えば、所望の光高度混合を達成するためのマイクロストロボ発光、マイクロストロボ発光を実施するワーク位置、取得するビデオ画像の数に関連した制御命令を、一連の画像取得動作を準備する際にLSTUにロードすることができる。
さらに、カメラおよびLSTUのような光検出器に積分時間をロードして、光検出器およびLSTUをその動作実行時に同期することも可能である。制御命令を動作ユニット内にロードし、その後ステップ1012へ進む。
ステップ1014では、ワークのエッジを識別するために、取得された画像が画像処理され、検査の目的で、その座標が決定され、その後ステップ1016へ進む。ステップ1016にて、要求されたワークの全て(例えば、ワークのバッチ又はトレイ内のもの)が検査済みか否かを決定する。全てのワークが検査済みであれば、ステップ1018へ進んで工程が終了し;検査済みでなければ、ステップ1012へ戻り、次のワークについてこれを繰り返す。
ステップ1100では、各光源にそれぞれ対応する光源命令を、例えばストロボ継続時間、デューティサイクル、マイクロストロボ発光周波数のための命令パラメータの形式、またはこれ以外の、最新の検査画像に使用される各光源に望ましいマイクロストロボ発光パルスパターンを確立するべく動作可能な形式で生成し、その後ステップ1102へ進む。ステップ1102では、ワーク位置および速度命令を、ワークを移動させる動作制御装置へ送信し、その後ステップ1104へ進む。ステップ1104では、ワークが最新の画像取得位置に在るか否かが決定される。
ワークが最新の画像取得位置に在る場合にはステップ1106へ進み;ワークが最新の画像取得位置にない場合には、工程は、ワークが画像取得位置へ移動し続ける間、一定の時間長だけ待ち、その後ステップ1104へ戻るか、ステップ1104を繰り返す。ステップ1106にて、画像取得工程を開始するためにトリガ信号を生成し、その後ステップ1108へ進む。
Claims (30)
- 対象物の画像を取得するためのストロボ照明方法であって、
少なくとも一つ以上の光パルスを含み、最初のパルスの開始と最後のパルスの終了とで定義される総ストロボ継続時間を有する第1光パルスパターンにて画像取得中に第1光源を動作させる工程と、
前記第1光パルスパターンよりも少なくとも一つは多くの光パルスを含み、前記ストロボ継続時間の一部分にかけて光パルスが分布する第2パルスパターンにて少なくとも第2光源を動作させる工程と、を備え、
前記第1および第2光パルスパターンによって、画像取得中に第1および第2光源にて提供される光の時間平均強度を少なくとも部分的に規定する
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - 請求項1に記載のストロボ照明方法において、
前記総ストロボ継続時間の一部分は、前記ストロボ継続時間の少なくとも75%である
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - 請求項1に記載のストロボ照明方法において、
前記第2光パルスパターンの光パルスが、前記総ストロボ継続時間にかけてほぼ均一に分布している
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - 請求項1に記載のストロボ照明方法において、
光パルスパターンは、複数の光パルスを含み、それぞれの光パルスは略同一のピーク強度を提供する
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - 請求項1に記載のストロボ照明方法において、
光パルスパターンは、複数の光パルスを含み、それぞれの光パルスが略同量の照射エネルギーを供給する
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - 請求項5に記載のストロボ照明方法において、
光パルスパターンは複数の光パルスを含み、
前記光パルスパターンはデューティサイクルに対応する
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - 請求項5に記載のストロボ照明方法において、
前記複数の光パルスの各々が所定量の照明エネルギーを供給し、
各光パルスパターンは光パルス周波数に対応する
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - 請求項1に記載のストロボ照明方法において、
前記総ストロボ継続時間が最大で100マイクロ秒である
ことを特徴とするストロボ照明方法。 - ワークの画像取得方法であって、
少なくとも一つ以上の光パルスを含み、光の時間平均強度を少なくとも部分的に規定し、最初のパルスの開始と最後のパルスの終了とで定義される総ストロボ継続時間を有する第1光パルスパターンにて画像取得中に第1光源を動作させる工程と、
前記第1光パルスパターンよりも少なくとも一つは多くの光パルスを含み、光の時間平均強度を少なくとも部分的に規定する第2パルスパターンを提供するために少なくとも第2光源をマイクロストロボ発光させる工程と、を備え、
前記総ストロボ継続時間と重複するカメラの画像積分時間において前記ワークの画像を取得する工程と、を備える
ことを特徴とするワークの画像取得方法。 - 請求項9に記載のワークの画像取得方法において、
少なくとも前記第2光源のマイクロストロボ発光が、実質的に前記総ストロボ継続時間の略全体にわたって実施される
ことを特徴とするワーク画像取得方法。 - 請求項9に記載のワーク画像取得方法において、
少なくとも前記第2光源をマイクロストロボ発光させる工程は、
画像取得中に、第1出力レベルと第2出力レベルとの間の出力値であって、時間平均強度を選択された値に規定するパルス幅およびパルス数で、総ストロボ継続時間において実質的に均一に分布した1かそれ以上のパルスを第2光源に発光させる
ことを特徴とするワーク画像取得方法。 - 請求項9に記載のワーク画像取得方法において、
さらに、前記ワークが前記カメラに対して移動している最中に、前記ワークの画像を複数の画素の画像強度値の組として取得する工程と、
前記画像を画像処理し、前記画像内のワークエッジに対応する強度勾配の位置に基づいて前記画像内における少なくとも1つのワークエッジの位置を決定する工程と、を備える
ことを特徴とするワーク画像取得方法。 - 請求項12に記載のワーク画像取得方法において、
画像取得中のワークの移動速度に基づいて前記少なくとも1つのワークエッジの位置を修正する
ことを特徴とするワーク画像取得方法。 - 請求項13に記載のワーク画像取得方法において、
前記ワークの移動速度Vに基づく前記エッジ位置の修正は、次式に従って実行されることを特徴とするワーク画像取得方法。
- 請求項14に記載のワーク画像取得方法において、
K=0.5である
ことを特徴とするワーク画像取得方法。 - 請求項9に記載のワーク画像取得方法において、
さらに、前記ワークの画像取得に関する位置情報を得る受け取る工程と、
前記ワークを移動させる工程と、
前記ワークの位置が前記位置情報に基づいて決定された値に到達したときに前記ワークを照明する工程と、
前記ワークの照明中に、その画像を取得する工程と、を備える
ことを特徴とするワーク画像取得方法。 - 対象物の画像を取得するために使用できる照明装置であって、
複数の光源と、
光源制御装置と、
前記光源制御装置および前記光源と結合している複数の光源ドライバと、を備え、
マイクロストロボ光パルスパターンに対応して各光源をマイクロストロボ発光させるように前記光源制御装置が前記光源ドライバに信号送信可能である
ことを特徴とする照明装置。 - 請求項17に記載の照明装置において、
マイクロストロボ光パルスパターンは、前記画像取得中に前記光源によって提供される時間平均強度を少なくとも部分的に規定する1またはそれ以上のパルスを有する
ことを特徴とする照明装置。 - 請求項18に記載の照明装置において、
制御装置と、
前記制御装置と接続した入力インターフェースと、を備え、
前記制御装置が、前記入力インターフェースを介して、a)前記光源の各々の時間平均強度値およびb)前記各光源の総照射エネルギーの少なくとも一方の値を受信し、
前記受信した値に基づいて前記各光源のマイクロストロボ光パルスパターンを生成する
ことを特徴とする照明装置。 - 請求項19に記載の照明装置において、
前記光源制御装置が、対応する照明デューティサイクルに基づいて前記各光源の対応するマイクロストロボ光パルスパターンを生成する
ことを特徴とする照明装置。 - 請求項17に記載の照明装置において、
マイクロストロボ光パルスパターンは、ストロボ照明時間全体にかけてほぼ均一に分布している
ことを特徴とする照明装置。 - ワーク画像取得装置であって、
複数の光源と、
カメラと、
複数の光源ドライバと、
前記光源ドライバと結合した光源制御装置と、を備え、
前記光源制御装置は、前記各光源のマイクロストロボ光パルスパターンを生成し、
前記光源ドライバは、ワークの画像取得中に、ワークを照明するマイクロストロボ光パルスパターンに基づいて前記各光源を駆動させる
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - 請求項22に記載のワーク画像取得装置において、
前記マイクロストロボ光パルスパターンは、前記各光源の所定の時間平均照明強度を提供するパルス幅のパルスを有する
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - 請求項22に記載のワーク画像取得装置において、
入力インターフェースと、
前記光源制御装置および前記入力インターフェースと結合している制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記ワークの画像取得を開始する所定位置に対応する位置情報を受信する
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - 請求項24に記載のワーク画像取得装置において、
前記制御装置は、前記入力インターフェースを介して、a)前記光源の各々の時間平均強度値およびb)前記各光源の総照射エネルギーの少なくとも一方の値を受信し、
前記受信した値に基づいて前記各光源のマイクロストロボ光パルスパターンを生成する
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - 請求項22に記載のワーク画像取得装置において、
マイクロストロボ光パルスパターンは、ストロボ照明時間の全体にかけてほぼ均一に分布している
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - 請求項24に記載のワーク画像取得装置において、
前記制御装置と結合している移動制御装置を備え、
前記移動制御装置が、所定の開始位置へ向けた前記ワークの移動を制御し、かつ、前記光源制御装置へトリガ信号を送信し、
前記光源制御装置は、前記トリガ信号の受信後にマイクロストロボ光パルスパターンを生成する
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - 請求項27に記載のワーク画像取得装置において、
前記光源制御装置は、照明同期・タイミング制御ユニットを備える
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - 請求項28に記載のワーク画像取得装置において、
前記移動制御装置が画像取込装置に向けてトリガ信号を発信し、
前記画像取込装置は、前記移動制御装置から前記トリガ信号を受信した後に、画像を取得するために、前記照明同期・タイミング制御ユニットとカメラとに向けてリセット信号を発信する
ことを特徴とするワーク画像取得装置。 - ワーク画像取得装置であって、
画像を取得するための複数の光源の照明エネルギーレベルを設定する手段と、
照明エネルギーレベルに対応したストロボ光パターンを前記複数の各光源について決定する手段と、
前記決定されたストロボ光パターンに従って前記ワークを照明する手段と、
前記ストロボ光パターンの少なくとも1つは、マイクロストロボ光パルスパターンを有し、
前記各ストロボ光パターンは、ストロボ照明時間全体にかけてほぼ均一である
ことを特徴とするワーク画像取得装置。
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