JP2006057788A - シール装置 - Google Patents

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JP2006057788A
JP2006057788A JP2004242348A JP2004242348A JP2006057788A JP 2006057788 A JP2006057788 A JP 2006057788A JP 2004242348 A JP2004242348 A JP 2004242348A JP 2004242348 A JP2004242348 A JP 2004242348A JP 2006057788 A JP2006057788 A JP 2006057788A
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Takeshi Nakamura
中村  剛
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Abstract

【課題】
製造コストを抑えながらも、部品同士の競り合いを抑制できるシール装置を提供する。
【解決手段】
本体21、回転軸3、ベアリングブロック22及びベアリング22a、22aの寸法誤差が積み重なり、本体21と回転軸3との間に軸ズレが生じた場合には、その軸ズレに応じて静圧軸受の調心作用により回転軸3に対してシールユニット27が半径方向、軸線方向、或いは軸線が傾く方向のいずれか1つ以上の方向へ付勢されることとなる。かかる場合、O−リング30,30,31のいずれか1つ以上が弾性変形することで、本体21に対する上記いずれか1つ以上の方向へのシールユニット27の変位を許容できることから、結果的に回転軸3とシールユニット27との競り合いが抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シール装置に関し、たとえば外部環境から隔離されたハウジング内に対して回転力を伝達する回転軸をシールするシール装置に関する。
半導体製造装置などにおいては、真空や特殊ガス雰囲気に維持したプロセス室内で、ワークをステージに載置して移動させて加工処理することが行われている。ここで、プロセス室内のワークを加工するために、ワークもしくは工具を移動させる必要がある。
例えばプロセス室の外部に駆動源を設け、それに連結した回転軸をハウジングの開口を介してプロセス室内へと延在させ、かかる回転軸を介して駆動力をワークや工具に伝達することが考えられる。ここで、プロセス室内における大気とは異なる特殊な環境をどのように維持するかが問題となる。特許文献1には、静圧軸受と差動排気シールとを備えた駆動装置が開示されている。
特開2002−303323号公報
ところで、差動排気シールのシール機能を高めるためには、回転軸との間のスキマを小さくすることが考えられる。ところが、スキマを小さくするとハウジングと回転軸とが競り合う恐れが生じる。かかる競り合いを回避するためには、ハウジングと回転軸の寸法管理を厳密に行う必要が生じ、製造コストが増大するという問題がある。上記特許文献1には、軸部材の半径方向の調心機能をもたせたものも示されてはいるが、特に回転軸とハウジングとのスキマが小さい場合での、軸部材の傾き等に対する対策は十分とはいえない。
そこで本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、製造コストを抑えながらも、部品同士の競り合いを抑制できるシール装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明のシール装置は、ハウジングに対して取り付けられ、前記ハウジングの開口を介して延在する回転軸を回転自在に支持すると共に、前記ハウジングに対して前記回転軸をシールするシール装置において、
前記ハウジングに取り付けられる本体と、
前記本体と前記回転軸とを回転自在に支持する軸受と、
前記本体と前記回転軸とをシールする差動排気シールを備えたシールユニットと、
前記シールユニットを、前記本体に対して前記回数軸の半径方向、軸線方向、及び軸線が傾く方向に変位可能に支持する弾性部材と、を有することを特徴とする。
本発明のシール装置によれば、前記シールユニットを、前記本体に対して変位可能に支持する弾性部材とを有しているので、前記本体と前記回転軸との間に寸法誤差による軸ズレがあったとしても、前記弾性部材が変形することによって、前記本体と前記回転軸との前記回転軸の半径方向、前記回転軸の軸線方向、前記回転軸の軸線が傾く方向に変位を許容し、それにより部品同士の競り合いを回避することができる。
前記弾性部材は、前記シールユニットと前記本体との間に配置されたO−リングであると好ましい。
前記シールユニットは、前記回転軸を支持する静圧軸受を備えていると、前記本体と前記回転軸とのスキマを一定に維持できるので、部品同士の競り合いを回避することができる。
本明細書中で用いる差動排気シールとは、例えば対向する2面間の微小な間隙にある気体を前記2面間に設けられた差圧室を介して排気することにより、非接触の状態で、対向面を挟む両側の雰囲気(例えば大気圧と高真空)を一定の状態に保つように機能するものをいう。以下に述べる実施の形態においては、差圧室とそれに隣接する間隙を差動排気シールという。
以下、図面を参照して、比較例と、本発明の好適な実施の形態について説明する。図1は、比較例にかかるシール装置の断面図であり、図2は、本実施の形態にかかるシール装置の断面図であり、いずれもプロセス室を覆うハウジングに取り付けた状態で示している。
まず、比較例から説明する。図1において、内部が高真空状態に維持されるプロセス室Pを有するハウジング2の一面に設けられた開口2aに、回転軸3が挿入されている。開口2aを覆うようにして、ハウジング2の大気側の外壁にシール装置10が取り付けられている。回転軸3は、シール装置10に支持されている。
シール装置10は、本体11と、ベアリング12a、12aを有するベアリングブロック12とを有する。円筒状の本体11は、ハウジング2に対してボルト止めされるフランジ部11aを有している。本体11は、回転軸3を挿通させたシール開口11bを有しており、また差圧室となる周溝11cを有している。尚、回転軸3の外周面とシール開口11bとのスキマは、5〜10μm程度に維持される。
本体11には、周溝11cから半径方向外方に延在する排気貫通路11dが形成されている。貫通路11dの外方端を覆うようにして、本体11の外周面にコネクタ14が、O−リング15を介して気密状態で取り付けられている。コネクタ14は、不図示の排気ポンプに接続されている。
ベアリングブロック12は、本体11の外方端に取り付けられ、アンギュラコンタクト玉軸受であるベアリング12a、12aを介して、回転軸3を軸線方向移動不能且つ回転自在に支持している。
尚、本体11の端面と、ハウジング2の外壁との間にはO−リング16が配置されているが、これは両者間を気密する機能を有し、従ってボルト止めされた本体11とハウジング2との相対変位は生じない。
次に、比較例に係るシール装置の動作について説明する。回転軸3の図で左端部は、モータ等の駆動源(不図示)に接続されており、回転軸3を回転駆動するようになっている。このとき、回転軸3は、ベアリング12a、12aにより回転自在に支持されているので、摩擦などの抵抗が少ない状態で、本体11に対して回転可能となっている。
また、周溝11c内が、コネクタ14を介して不図示の排気ポンプにより吸引されるので、差動排気シールのシール機能により、周溝11cに隣接する回転軸3の外周面とシール開口11bとの間隙を介して、外部から空気や異物がプロセス室P内に侵入することを防止できる。
しかるに、比較例のシール装置においては、回転軸3の外周面とシール開口11bとのスキマを、全周にわたって5〜10μm程度に維持しなくてはならない。ところが、本体11と回転軸3との間には、ベアリングブロック12及びベアリング12a、12aが介在しているので、これらの寸法誤差が積み重なることから、回転軸3の外周面とシール開口11bとのスキマを、全周にわたって5〜10μm程度に精密に維持するのは困難である。従って、競り合いを防止するために、スキマを大きくとるなどすると、差動排気シールの性能が低下することとなる。以下に述べる本実施の形態によれば、かかる不具合を解消することができる。
図2において、内部が高真空状態に維持されるプロセス室Pを有するハウジング2の一面に設けられた開口2aに、回転軸3が挿入されている。開口2aを覆うようにして、ハウジング2の大気側の外壁にシール装置20が取り付けられている。回転軸3は、シール装置20に支持されている。
シール装置20は、本体21と、ベアリング22a、22aを有するベアリングブロック22と、本体21内に設置されたシールユニット27と、円筒部28とを有する。円筒状の本体21は、ハウジング2に対してボルト止めされるフランジ部21aを有している。本体21は、内部に中央開口21bを有しており、ここに円筒状のシールユニット27を、半径方向及び軸線方向にスキマを介在させつつ配置している。シールユニット27は、その中央に、回転軸3により挿通される小径のシール開口27aと、それに隣接し且つ大径の周溝27bとを有している。回転軸3の外周面とシール開口27aの内周面との間隙と、差圧室である周溝27bとで差動排気シールを構成する。
シールユニット27には、周溝27bから半径方向外方に延在する排気貫通路27cが形成されている。また、本体21には、排気貫通路27cに連通し半径方向外方に延在する本体排気貫通路21dが形成されている。貫通路21dの外方端を覆うようにして、本体21の外周面にコネクタ24が、O−リング25を介して気密状態で取り付けられている。コネクタ24は、不図示の排気ポンプに接続されている。
シールユニット27の図で左端に形成された環状大径空間には、回転軸3の外径よりわずかに大きい内径の静圧軸受を構成する円筒状の多孔質部材32が、回転軸3を内包するようにして配置されている。更にシールユニット27には、かかる環状空間に連通し半径方向外方に延在する圧縮エア貫通路27dが形成されている。圧縮エア貫通路27dは、エア継ぎ手29及びこれに連結された可撓性のチューブ(例えばウレタン製)などを介して不図示の静圧ポンプに接続されている。また、本体21には、半径方向外方に延在し、エア継手29及びこれに接続された前記チューブがすきまを有して挿通される本体貫通路21eが形成されている。
ベアリングブロック22は、本体21の外方端に固定された円筒部材28に取り付けられ、アンギュラコンタクト玉軸受であるベアリング22a、22aを介して、回転軸3を軸線方向移動不能且つ回転自在に支持している。
尚、本体21の端面と、ハウジング2の外壁との間にはO−リング26が配置されているが、これは両者間を気密する機能を有し、従ってボルト止めされた本体21とハウジング2との相対変位は生じない。
一方、本体21とシールユニット27との間には、半径方向において比較的剛性が高い2つのO−リング30,30が、間隔をあけそれぞれ本体21の内周溝に収容された形で介在し、且つ軸線方向において比較的剛性が高いO−リング31が、本体21の底面周溝に収容される形で介在している。O−リング30,30が介在する本体21の内周面とシールユニット27の外周面は、互いに接触しておらず、且つO−リング31が介在する本体21の底面とシールユニット27の端面も、互いに接触していない。尚、O−リング30,30、31が弾性部材を構成する。
次に、実施例に係るシール装置の動作について説明する。図2において、回転軸3の図で左端部は、モータ等の駆動源(不図示)に接続されており、回転軸3を回転駆動するようになっている。このとき、回転軸3は、ベアリング22a、22aにより回転自在に支持されているので、摩擦などの抵抗が少ない状態で、本体11に対して回転可能となっている。
一方、静圧軸受を構成する多孔質部材32は、外部の静圧ポンプより空気を供給されるので、その内周面から加圧された空気を回転軸3の外周面に向かって噴出する。従って、シールユニット27は、回転軸3に対して全周にわたって5〜10μm程度のスキマを維持しながら非接触状態で調心作用的に保持されることとなる。
ここで、周溝27b内が、コネクタ24を介して不図示の排気ポンプにより吸引されるので、差動排気シールのシール機能により、周溝27bに隣接する回転軸3の外周面とシール開口27aとの間隙を介して、静圧軸受或いは外部から空気や異物がプロセス室P内に侵入することを防止できる。
本発明によれば、本体21、回転軸3、ベアリングブロック22及びベアリング22a、22aの寸法誤差が積み重なり、本体21と回転軸3との間に軸ズレが生じた場合には、その軸ズレに応じて静圧軸受の調心作用により回転軸3に対してシールユニット27が半径方向、軸線方向、或いは軸線が傾く方向のいずれか1つ以上の方向へ付勢されることとなる。かかる場合、O−リング30,30,31のいずれか1つ以上が弾性変形することで、本体21に対する上記いずれか1つ以上の方向へのシールユニット27の変位を許容できることから、結果的に回転軸3とシールユニット27との競り合いが抑制される。又、シールユニット27が変位しても、O−リング30,30,31のシール機能は維持されるので、差動排気シールの性能の低下を抑制できる。又、エア継ぎ手29は、本体21との間にスキマを介して設けられており、かつ、これに接続されているチューブはは可撓性を有し、シールユニット27の変位に応じて変形するので、静圧軸受による上述のような調心作用の妨げとなることもないので、より高い調心作用を得られる。
但し、O−リング30,30,31の弾性変形量によっては、若干の気体漏れも発生する恐れがある。この場合には、O−リング30,30,31からの気体漏れを、差動排気シールで再度回収すべく、排気ポンプの排気量を増大させることが望ましい。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
比較例にかかるシール装置の断面図である。 実施例にかかるシール装置の断面図である。
符号の説明
2 ハウジング
2a 開口
3 回転軸
21 本体
21a フランジ部
21b 中央開口
21d 排気貫通路
21e 第2本体貫通路
22 ベアリングブロック
22a ベアリング
24 コネクタ
27 シールユニット
27a シール開口
27b 周溝
27c 排気貫通路
27d 圧縮エア貫通路
28 円筒部
29 エア継ぎ手
30,31 O−リング
32 多孔質部材

Claims (3)

  1. ハウジングに対して取り付けられ、前記ハウジングの開口を介して延在する回転軸を回転自在に支持すると共に、前記ハウジングに対して前記回転軸をシールするシール装置において、
    前記ハウジングに取り付けられる本体と、
    前記本体と前記回転軸とを回転自在に支持する軸受と、
    前記本体と前記回転軸とをシールする差動排気シールを備えたシールユニットと、
    前記シールユニットを、前記本体に対して前記回数軸の半径方向、軸線方向、及び軸線が傾く方向に変位可能に支持する弾性部材と、を有することを特徴とするシール装置。
  2. 前記弾性部材は、前記シールユニットと前記本体との間に配置されたO−リングであることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記シールユニットは、前記回転軸を支持する静圧軸受を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のシール装置。

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276194A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 E Tool:Kk 危険場所境界部における内圧防爆装置

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