JP2006057605A - 4ストロークエンジン - Google Patents

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良一 屋宮
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良典 松岡
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Abstract

【課題】 クランク室と他の空間との連通口を大きくして、それによりポンピングロスを好適に低減できる4ストロークエンジンを提供すること。
【解決手段】 クランク軸を収容するクランク室を形成するクランク室壁部31Lに設けられ、前記クランク軸を回動可能に軸支する軸受けを収容する軸受け収容部24と、前記クランク室の前記クランク室壁部31Lにおける前記軸受けの径方向に設けられ、前記クランク軸の軸方向に隣接するカムチェーン室と前記クランク室とを連通する連通口60と、を備え、前記連通口60の前記軸受け側の縁部は、前記軸受け収容部24の内周面24aの形状に応じた曲がり部62を備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は4ストロークエンジンに関し、特にポンピングロスの低減に関する。
4ストロークエンジン(4サイクルエンジン)においては、クランク室と他の空間との隔壁に連通口を設けて、クランク室と他の空間とで空気の流通を可能とし、これによりポンピングロスを低減するものがあった。すなわち、連通口を設けてクランク室及びクランク室と連通する空間の総体積を大きくして、それによりピストンの往復動作に伴うクランク室内の空気の圧力変化を抑制し、ピストンの往復運動に対する抵抗を低減させるようにしたものがあった。
例えば、下記の特許文献1には、自動二輪車用並列四気筒エンジンにおいて、クランク室を、カムチェーン通路として用いられる空間と連通させたり、クラッチ室と連通させたりして、ポンピングロスを低減させる構成が開示されている。
特公平3−62891号公報
しかしながら、ポンピングロスを低減するためには、クランク室と他の空間とを小径の連通口により連通させるだけでは不十分であって、できるだけ連通口を大きくしてクランク室と他の空間とで空気の出入りが円滑に行われるようにすることが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、クランク室と他の空間との連通口を大きくして、それによりポンピングロスを好適に低減できる4ストロークエンジンを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る4ストロークエンジンは、クランク軸を収容するクランク室を形成する壁に設けられ、前記クランク軸を回動可能に軸支する軸受けを収容する軸受け収容部と、前記クランク室の前記壁における前記軸受け収容部に隣接する位置に設けられ、前記クランク軸の軸方向に隣接する他の空間と前記クランク室とを連通する連通口と、を備え、前記連通口の前記軸受け側の縁部は、前記軸受け収容部の内周面形状に応じた曲がり部を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、前記連通口の前記軸受け側の縁部が軸受け収容部の内周面形状に応じた曲がり部を備えるので、前記軸受けの周囲の剛性を大きく低下させることなく、軸受け収容部に隣接して前記連通口を大きくすることができ、これによりポンピングロスを好適に低減させることができる。なお、他の空間は、例えばチェーン、スパーギヤ、ベベルギヤ等のカム駆動機構が配置されるものであってよい。
本発明の一態様では、前記クランク室はクランクケース内に形成され、前記クランクケースには前記クランク室に通じる開口部が形成され、前記開口部にはシリンダが挿入され、前記連通口は前記開口部側に形成される。
この態様では、前記シリンダは前記開口部の周囲に配される複数のボルトによって前記クランクケースに取り付けられ、前記連通口は前記複数のボルトのうち2つの間に設けられるようにしてもよい。ボルトの取付部位には応力が集中するので、その間に連通口を設けることにより、エンジンの必要な剛性を確保しつつ、連通口を大きくすることが可能となる。
また、本発明の一態様では、前記連通口の前記軸受け側の縁部は、前記軸受け収容部の内周面と同心の円弧部を備える。こうすれば、効率的に連通口を大きくすることができる。
この態様では、前記円弧部は前記軸受け収容部の外周面上に設けられるようにしてもよい。こうすれば、さらに効率的に連通口を大きくすることができる。
さらに、前記軸受け収容部は、前記軸受けの径方向であってシリンダ軸方向に離間する2つの位置に、前記軸受けを固定するのに用いられる2つの雌ネジ孔を備えるようにしてもよい。こうすれば、軸受けを固定するのに用いられる雌ネジ孔による剛性低下を防ぎ、連通口を大きくすることができる。
また、本発明に係る4ストロークエンジンは、クランクケースと、該クランクケースとは別体のシリンダブロックと、を備え、前記クランクケースは、クランク軸を収容するクランク室を形成する壁に設けられ、前記クランク軸を回動可能に軸支する軸受けを収容する軸受け収容部と、前記クランク室に通じ、前記シリンダブロックに形成されたシリンダ端部が外部から挿入される開口部と、を備え、前記クランク室の前記壁における前記軸受け収容部に隣接する位置には、前記クランク軸の軸方向に隣接する他の空間と前記クランク室とを連通する連通口が設けられ、該連通口は、周縁の少なくとも一部が前記シリンダ端部により形成される、ことを特徴とする。
本発明によれば、連通口の周縁の少なくとも一部がシリンダ端部により形成されるので、シリンダ端部の形状や位置に応じて連通口を大きくすることができる。なお、他の空間は、例えばチェーン、スパーギヤ、ベベルギヤ等のカム駆動機構が配置されるものであってよい。また、シリンダ端部は切り欠き部を備えるようにしてもよい。こうすれば、連通口を大きくすることができる。
本発明の一態様では、前記クランクケースに備えられた前記開口部は、前記軸受け収容部に対応する位置に切り欠き部を備える。こうすれば、クランクケースを軽量化することができる。
なお、前記クランクケースは、前記クランク軸の各端部をそれぞれ支持する左右のクランクケースを組み合わせることにより形成されてよい。この場合、前記軸受け収容部及び前記連通口は、前記左右のクランクケースの少なくとも一方に形成されてよい。こうすれば、前記軸受け収容部及び前記連通口が形成される前記左右のクランクケースのうち前記一方を、例えば鋳造等により容易に形成することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
本実施形態に係る4ストロークエンジンは、例えば自動二輪車等の駆動源として用いられる単気筒エンジンであり、左右分割式のクランクケース、シリンダブロック及びシリンダヘッドを含んで構成される。ここでは左右分割式のクランクケースに本発明を適用する例について説明するが、本発明はこれに限らず、上下分割式等、他のタイプのクランクケースにも同様に適用することができる。クランクケースの内部機構、ピストン等のシリンダブロックの内部機構、シリンダヘッド等は公知技術を適用することができるので、その説明を省略し、ここではクランクケース及びシリンダブロックの構成について詳細に説明する。
まず、クランクケースについて説明する。図1乃至3は、クランクケースを示す図である。このうち図1は、左右分割式のクランクケースを構成する左クランクケースを内側から見た状態を示す側面図である。また、図2は、同クランクケースを構成する右クランクケースを内側から見た状態を示す側面図である。図3は、クランクケースの組立状態をシリンダブロックの取付部位を中心に示す拡大平面図である。
クランクケースは、図1に示す左クランクケース10Lと図2に示す右クランクケース10Rとを突き合わせた状態で、両者をボルト固定することによって形成される。これにより、クランクケースの内部に、クランク軸(クランクシャフト)を収容するクランク室、カムチェーンを収容するカムチェーン室の一部、ミッション室等の各種空間が形成される。また、右クランクケース10Rのさらに右側にクラッチ室が設けられる。上述のように、本実施形態に係るクランクケースは、クランク軸の軸方向略中央で左右に分割可能な、いわゆる左右分割式であり、クランク軸の一端側をその軸受け収容部24に収容されるクランクベアリング(図示せず)で回動可能に軸支する左クランクケース10Lと、他端側をその軸受け収容部24に収容されるクランクベアリング(図示せず)により回動可能に軸支する右クランクケース10Rと、を組み合わせることにより形成される。左クランクケース10L及び右クランクケース10Rは、いずれも例えばアルミニウム製であり、鋳造等により容易に形成することができる。
図1に示すように、左クランクケース10Lには、クランク室隔壁28L及び30Lが立設されている。クランク室隔壁30Lは、シリンダを挿入する開口12を構成する左開口縁部12Lの一端からクランクケースの下方に向けて延伸しており、クランク室隔壁28Lは、左開口縁部12Lの他端からクランクケースの下方に向けて延伸している。また、図2に示すように、右クランクケース10Rには、クランク室隔壁28R及び30Rが立設されている。クランク室隔壁30Rは、シリンダを挿入する開口12を構成する右開口縁部12Rの一旦からクランクケースの下方に向けて延伸しており、クランク室隔壁28Rは、右開口縁部12Rの他端からクランクケースの下方に向けて延伸している。クランク室隔壁28Lとクランク室隔壁28Rとは対応する形状を有しており、また、クランク室隔壁30Lとクランク室隔壁30Rとは対応する形状を有しており、それぞれ組み付け状態において頂部が当接し、クランク室の隔壁の一部を構成するようになっている。すなわち、左クランクケース10Lには、軸受け収容部24の周囲にクランク室壁部31Lが設けられており、右クランクケース10Rには、軸受け収容部24の周囲にクランク室壁部31Rが設けられており、クランク室隔壁28L,28R,30L並びに30R、及びクランク室壁部31L並びに31Rにより、クランク室が区画されるようになっている。
クランク室の中央には、クランク軸を挿通する軸孔26が形成されており、その周囲にはクランクベアリング(軸受け)を収容する軸受け収容部24が形成されている。軸受け収容部24は、クランク軸を回動可能に軸支する、図示しないクランクベアリングの外形(円筒状)に合わせた内周面24aを備えている。また、軸受け収容部24は肉厚の補強部24bにより囲まれており、補強部24b上の2カ所(シリンダ軸方向Aに最も離間した2カ所(図6参照))にはクランクベアリングを固定するためのベアリング押さえを取り付ける雌ネジ孔20が刻設されている。左右の軸受け収容部24には、それぞれクランクベアリングが取り付けられ、各雌ネジ孔20に取り付けられるボルトにてそれらクランクベアリングが固定される。また、クランクベアリングにはクランク軸のジャーナル部が挿入される。こうして、左クランクケース10Lと右クランクケース10Rとを組み付けた状態では、クランク室にクランク軸が収容される。
また、図3に示すように、クランク室のクランク軸方向には、左クランクケース10Lのクランク室壁部31Lの一部(肉薄部18を含む。)を介して、カムチェーン室34が隣接して設けられている。カムチェーン室34はカムチェーン室壁32により区画されている。
図1に示すように、クランク室壁部31Lの一部、軸受け収容部24の径方向のうちシリンダを挿入する開口12側は、周囲よりも肉薄の肉薄部18が形成されており、その中央(軸受け収容部24に対応する位置)には開口縁部12Lの一部を切り欠いてなる切り欠き部14が入り込んでおり、該切り欠き部14の底部は雌ネジ孔20の側壁及び補強部24bの側壁にまで達している。また、図2に示すように、クランク室壁部31Rの一部、軸受け収容部24の径方向のうちシリンダを挿入する開口12側にも、周囲よりも肉薄の肉薄部18が形成されている。そして、該肉薄部18にも外部空間と連通する開口13が形成されている。孔15は油通路として用いられる。
左クランクケース10Lと右クランクケース10Rとは、両者を突き合わせてクランクケースを構成するよう、その突き合わせ面が平面上に配置されている。しかしながら、上述したように、左クランクケース10Lのうちクランク室の上方にあたる部分には、例外的に円弧状に反った左開口縁部12Lが形成されており、右クランクケース10Rのうちクランク室の上方にあたる部分にも、例外的に円弧状に反った右開口縁部12Rが形成されている。そして、左クランクケース10Lと右クランクケース10Rとを組み付けた状態では、図3に示すように左開口縁部12Lと右開口縁部12Rとによって円形の開口12が形成されるようになっている。開口12の周囲にはシリンダブロックを取り付けるためのシリンダブロック取付面17が形成されており、該シリンダブロック取付面17上には略等間隔に(左クランクケース10Lに2つ、右クランクケース10Rに2つ)、シリンダブロックをクランクケースに取り付けるためのボルトをねじ入れるためのボルト用雌ネジ孔16が設けられている。
次に、シリンダブロックについて説明する。図4は、シリンダブロックの底面図であり、図5は、図4のV−V線断面図である。図5に示すように、シリンダブロック40の底部には略円筒状のシリンダ端部50が形成されている。シリンダ端部50の下端から一定距離にはクランクケース突き合わせ面41が形成されている。また、シリンダブロック40では、ピストン通路43の他に、側部にカムチェーン室34の一部が配されている。このため、シリンダブロック40は、上記クランクケース突き合わせ面41と面一の頂部を有するカムチェーン室壁48を備えている。カムチェーン室34には、カムチェーンテンショナーを取り付けるためのカムチェーンテンショナー取付部46が備えられている。なお、図5ではカムチェーン室壁48及びカムチェーンテンショナー取付部46の図示を省略している。
図5に示すように、シリンダ端部50の下端は、円筒を垂直に切り落とし、縁部のうち2カ所を凸状に切り欠き、2カ所の水平縁部44と2カ所のシリンダ切り欠き部42を備えるよう形成されている。具体的には、一方のシリンダ切り欠き部42は、シリンダブロック40をクランクケースに取り付けた状態にて、開口切り欠き部14の直上に位置するよう形成されている。また、他方のシリンダ切り欠き部42は、シリンダブロック40をクランクケースに取り付けた状態にて、開口13及び孔15の直上に位置するよう形成されている。各シリンダ切り欠き部42の大きさは、例えば開口切り欠き部14の大きさ、開口13及び孔15の位置及び大きさ、ピストンの下死点等に応じて決定される。
図6は、左クランクケースにシリンダブロック40を取り付けた状態を示す側面図である。図7は、右クランクケースにシリンダブロック40を取り付けた状態を示す側面図である。これらの図に示すように、シリンダブロック40をクランクケースに取り付けた状態では、シリンダ端部50が開口12に嵌挿され、シリンダブロック取付面17にクランクケース突き合わせ面41が当設するようになっている。また、左クランクケース10Lの開口切り欠き部14の正面に一方のシリンダ切り欠き部42により切り欠かれた部分が位置し、右クランクケース10Rの開口13及び孔15の正面に他方のシリンダ切り欠き部42により切り欠かれた部分が位置するようになっている。また、左クランクケース10Lとシリンダブロック40とを組み付けた状態では、カムチェーン室壁32とカムチェーン室壁48とが当接するようになっており、これにより左クランクケース10L側に設けられたカムチェーン室34とシリンダブロック40側に設けられたカムチェーン室34とが一体化するようになっている。
ここで、クランク室とカムチェーン室との連通口についてさらに詳細に説明する。図8は、左クランクケースの切り欠き部を中心として示す拡大側面図である。図9は、左クランクケースにシリンダブロックを取り付けた状態を連通口を中心に示す拡大側面図である。これらの図に示すように、シリンダ端部50をクランク室に挿入した状態では、シリンダ切り欠き部42により形成される切り欠きの正面に左クランクケース10Lの開口切り欠き部14により形成される切り欠きが位置することになる。これにより、シリンダ切り欠き部42の縁をその上縁とし、開口切り欠き部14の縁をその下縁とする、連通口60が形成されることになる。この連通口60により、クランク室とカムチェーン室34とが連通される。シリンダ切り欠き部42の縁は、上述のようにピストンの下死点等に応じて出来るだけ上側(ピストン側)に形成することが望ましい。また、開口切り欠き部14の縁は、出来るだけ下側(クランク軸側)に形成することが望ましい。この際、本実施形態では、開口切り欠き部14の下縁は、軸受け収容部24の内周面24aの形状に応じた曲がり部62(本実施形態の場合は円弧部)を備えるようにしているので、補強部24bや雌ネジ孔20のための肉厚部等、軸受け収容部24の周囲の剛性を確保するのに必要な部分を回避しつつ、軸受け収容部24に隣接する位置に大きな連通口60を設けることができる。
以上説明した4ストロークエンジンによれば、クランク室とカムチェーン室34との連通口60を大きくして、それによりポンピングロスを好適に低減できる。この際、連通口60の下縁を軸受け収容部24の内周面24aの形状に応じた曲がり部62を有するようにしている。また、連通口60はボルトを取り付ける雌ネジ孔16の間に形成するようにしている。さらに、クランクベアリングを固定するための雌ネジ孔20も、軸受け収容部24の環状の補強部24b上において、シリンダ軸線方向に最も離間した2つの位置に設けるようにしている。こうした構成により、連通口60を大きくしても、軸受け周辺の必要な剛性が確保されるようになっている。また、本実施形態では、左右分割式のクランクケースに本発明を適用しており、この結果、鋳造により開口切り欠き部14を備える左クランクケース10Lを容易に形成することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では左クランクケース10Lに開口切り欠き部14を形成するようにしたが、シリンダ切り欠き部42により形成される切り欠きの正面に位置する開口を左クランクケース10Lに設けるようにしてもよい。この場合、該開口の軸受け収容部24側の縁部は上記のように曲がり部62を有するようにすることが望ましい。或いは、連通口60の上縁をシリンダ端部50のシリンダ切り欠き部42の縁によって構成する場合、左クランクケース10Lに設ける開口切り欠き部14又はその代わりの開口の下縁に、必ずしも曲がり部62を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、クランク室とカムチェーン室34との連通口60に本発明を適用する例を取り上げたが、クランク室と該クランク室に隣接する他の空間との連通口にも本発明を同様にして適用することができる。さらに、本発明は左右クランクケース10L及び10Rのいずれか任意の一方、又は双方に適用してよい。
左クランクケースを内側から見た状態を示す側面図である。 右クランクケースを内側から見た状態を示す側面図である。 クランクケースの組立状態をシリンダブロックの取付部位を中心に示す拡大平面図である。 シリンダブロックの底面図である。 図4のV−V線断面図である。 左クランクケースにシリンダブロックを取り付けた状態を示す側面図である。 右クランクケースにシリンダブロックを取り付けた状態を示す側面図である。 左クランクケースの切り欠き部を中心として示す拡大側面図である。 左クランクケースにシリンダブロックを取り付けた状態を連通口を中心に示す拡大側面図である。
符号の説明
A ピストン軸方向、10L 左クランクケース、10R 右クランクケース、12 開口、12L 左開口縁部、12R 右開口縁部、13 開口、14 開口切り欠き部、15 孔、16 ボルト用雌ネジ孔、17 シリンダブロック取付面、18 肉薄部、20 軸受け押さえ用雌ネジ孔、24 軸受け収容部、24a 内周面、24b 補強部、26 軸孔、28L,28R,30L,30R クランク室隔壁、31L,31R クランク室壁部、32,48 カムチェーン室壁、34 カムチェーン室、40 シリンダブロック、41 クランクケース突き合わせ面、42 シリンダ切り欠き部、43 ピストン通路、44 水平縁部、46 カムチェーンテンショナー取付部、50 シリンダ端部、60 連通口、62 曲がり部。

Claims (11)

  1. クランク軸を収容するクランク室を形成する壁に設けられ、前記クランク軸を回動可能に軸支する軸受けを収容する軸受け収容部と、
    前記クランク室の前記壁における前記軸受け収容部に隣接する位置に、前記クランク軸の軸方向に隣接する他の空間と前記クランク室とを連通する連通口と、を備え、
    前記連通口の前記軸受け側の縁部は、前記軸受け収容部の内周面形状に応じた曲がり部を備える、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  2. 請求項1に記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記クランク室はクランクケース内に形成され、
    前記クランクケースには前記クランク室に通じる開口部が形成され、
    前記開口部にはシリンダが挿入され、
    前記連通口は前記開口部側に形成される、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  3. 請求項2に記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記シリンダは前記開口部の周囲に配される複数のボルトによって前記クランクケースに取り付けられ、
    前記連通口は前記複数のボルトのうち2つの間に設けられる、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記連通口の前記軸受け側の縁部は、前記軸受け収容部の内周面と同心の円弧部を備える、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  5. 請求項4に記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記円弧部は前記軸受け収容部の外周面上に設けられる、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  6. 請求項5に記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記軸受け収容部は、前記軸受けの径方向であってシリンダ軸方向に離間する2つの位置に、前記軸受けを固定するのに用いられる2つの雌ネジ孔を備える、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  7. クランクケースと、該クランクケースとは別体のシリンダブロックと、を備え、
    前記クランクケースは、
    クランク軸を収容するクランク室を形成する壁に設けられ、前記クランク軸を回動可能に軸支する軸受けを収容する軸受け収容部と、
    前記クランク室に通じ、前記シリンダブロックに形成されたシリンダ端部が外部から挿入される開口部と、を備え、
    前記クランク室の前記壁における前記軸受け収容部に隣接する位置には、前記クランク軸の軸方向に隣接する他の空間と前記クランク室とを連通する連通口が設けられ、該連通口は、周縁の少なくとも一部が前記シリンダ端部により形成される、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  8. 請求項7に記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記シリンダ端部は切り欠き部を備える、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  9. 請求項7又は8に記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記クランクケースに備えられた前記開口部は、前記軸受け収容部に対応する位置に切り欠き部を備える、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記他の空間にはカム駆動機構が配置される、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
  11. 請求項2乃至10のいずれかに記載の4ストロークエンジンにおいて、
    前記クランクケースは、前記クランク軸の各端部をそれぞれ支持する左右のクランクケースを組み合わせることにより形成され、
    前記軸受け収容部及び前記連通口は前記左右のクランクケースの少なくとも一方に形成される、
    ことを特徴とする4ストロークエンジン。
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