JP2006056130A - 記録装置、記録制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 パーソナルコンピュータ等のホスト装置を接続しないスタンドアロンでのダイレクトプリント機能を有する記録装置において、記録装置の各種設定から被記録材への所望の画像データの記録までの一連の操作を単純かつ容易な操作で正確に実行することが可能なユーザにとって使い勝手の良い操作性を実現する。
【解決手段】 記録操作スイッチ36が操作されると、メモリカード内に格納されている画像データがある場合には(ステップS2でYes)、自動給紙された記録紙Pが設定シートである場合に(ステップS4でYes)、「設定シート読み取り動作」を実行し、自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙Pである場合には(ステップS4でNo)、「記録動作」を実行してメモリカード内のあらかじめ指定されている画像データを記録紙Pに記録し(ステップS6)、記録実行後の記録紙Pを排出する(ステップS7)。
【選択図】図6
【解決手段】 記録操作スイッチ36が操作されると、メモリカード内に格納されている画像データがある場合には(ステップS2でYes)、自動給紙された記録紙Pが設定シートである場合に(ステップS4でYes)、「設定シート読み取り動作」を実行し、自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙Pである場合には(ステップS4でNo)、「記録動作」を実行してメモリカード内のあらかじめ指定されている画像データを記録紙Pに記録し(ステップS6)、記録実行後の記録紙Pを排出する(ステップS7)。
【選択図】図6
Description
本発明は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置を接続しないスタンドアロンでのダイレクトプリント機能を有する記録装置に関する。
デジタルカメラ等で撮影したデジタル画像が格納されているメモリカード等の外部記憶媒体に格納されている画像データを、パーソナルコンピュータ等のホスト装置を介さずに、記録装置に配設されたメモリカードスロット等の画像データ読込手段で直接読み込んで直接印刷することができる、いわゆるダイレクトプリント機能を備えた記録装置が公知である。このような記録装置においては、記録装置における記録紙サイズや記録画質モードの設定等の設定変更をする際には、記録装置に設けられた小さな液晶パネルによる表示部のメニュー表示を見ながら、記録装置に設けられた複数の押しボタン等から成る操作部を操作して行わなければならないのが一般的であった。このような記録装置の設定変更操作は、小さな液晶パネルによる限られた表示情報を頼りに操作部を操作して設定していかなければならないため、ユーザにとっては非常に分かりにくく煩わしいものであった。
このような記録装置の設定変更操作の煩わしさを解消するための従来技術の一例としては、スキャナ等の画像読み取り手段を備えた記録装置において、記録装置のモード設定をユーザがマーキングにより設定したモード設定シートをスキャナで読み取って、読み取ったモード設定シートのマーキング状態に基づいて自動的にモード設定をする記録装置が公知である(例えば、特許文献1を参照)。ユーザは、煩わしい設定操作から解放されるとともに、多数の設定項目をモード設定シート上で全て見ながら各設定項目を任意に設定することができるので、ユーザ所望の設定を容易にすることが可能になるとともに設定ミス等も低減させることができるという効果が期待できる。
しかしながら、上記特許文献1には、モード設定シートをスキャナ等で読み込む構成とすることによってモード設定等の操作を不要にすることが可能となる旨の開示がされているものの、具体的なユーザインタフェース等については何ら開示されていない。いうまでもなく、モード設定等の操作を不要にした記録装置がユーザにとって使い勝手の良い記録装置であるためには、モード設定等から被記録材への記録の実行までの一連の記録装置の操作性がユーザにとって使い勝手の良いものであることが不可欠である。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置を接続しないスタンドアロンでのダイレクトプリント機能を有する記録装置において、記録装置の各種設定から被記録材への所望の画像データの記録までの一連の操作を単純かつ容易な操作で正確に実行することが可能なユーザにとって使い勝手の良い操作性を実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、外部から画像データを入力可能な画像データ入力手段と、該画像データ入力手段にて入力した画像データを被記録材へ記録する記録実行手段と、被記録材を積重可能な被記録材積重手段と、該被記録材積重手段に積重されている被記録材の最上位の被記録材を前記記録実行手段へ自動給送する自動給送手段と、前記記録実行手段による被記録材への記録を実行するための記録操作スイッチと、前記記録実行手段による記録実行制御の各種設定を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定する設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能な設定シート走査手段と、前記記録操作スイッチの操作を検出して前記画像データ入力手段にて画像データを入力し、当該画像データの被記録材への記録を実行する制御装置とを備えた記録装置であって、前記制御装置は、前記画像データ入力手段にて入力可能な状態にある全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されている状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記設定シートであるか否かを検出し、自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して当該設定シートを排出し、自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定し、その時点における記録実行制御の各種設定に基づいて、あらかじめ指定されている任意の画像データの被記録材への記録を実行し、あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行し終えるまで、被記録材が排出される度に前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する、ことを特徴とした記録装置である。
記録操作スイッチを操作すると、制御装置は以下の制御を実行する。まず、自動給送手段によって被記録材を自動給送する。つづいて、自動給送された被記録材の所定の領域を設定シート走査手段で走査して当該被記録材が設定シートであるか否かを検出する。例えば、設定シートの所定の領域に設定シート走査手段にて読み取り可能な目印等をあらかじめ付加しておけば、その所定の領域を走査することによって、自動給送された被記録材が設定シートであるか否かを検出することができる。自動給送された被記録材が設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態を設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して当該設定シートを排出する。このように、自動給送された被記録材が設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態に基づく各種設定の変更が実行されて当該設定シートが排出される。
一方、自動給送された被記録材の所定の領域を走査した結果、設定シートではなかった場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材(つまり、白紙の記録紙等)であると判定する。未記録状態の被記録材が自動給送された場合には、その時点における記録実行制御の各種設定に基づいて、あらかじめ指定されている任意の画像データの被記録材への記録を実行する。そして、あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行し終えるまで、被記録材が排出される度に自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する。未記録状態の被記録材が自動給送された場合は、引き続きあらかじめ指定されている画像データの残りの記録を実行して排出し、再度設定シートが自動給送された場合には、当該設定シートのマーキング状態に基づく各種設定の変更を実行して排出し、これらの動作を繰り返し実行し、あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行された時点で一連の記録動作が終了する。
このように、記録操作スイッチを1回操作するだけで、記録装置の各種設定の変更からあらかじめ指定されている画像データの被記録材への記録までを全て自動で実行することができる。例えば、被記録材を積重可能な被記録材積重手段の最上位にマーキング済みの設定シートを配置し、以下未記録状態の被記録材を積重した状態で記録操作スイッチを操作する。すると、最初に設定シートのマーキング状態に基づく各種設定の変更が実行され、以後、その変更後の各種設定状態で、あらかじめ指定されている画像データの記録が順次自動で実行され、指定されている画像データの記録が全て終了するまで、自動給送手段による被記録材の自動給紙、記録実行手段による被記録材への記録、記録後の被記録材の排出が繰り返し実行されることになる。
これにより、本発明の第1の態様に記載の記録装置によれば、記録装置の各種設定の変更、並びにあらかじめ指定されている画像データの被記録材への記録を、記録操作スイッチを1回操作するだけで、全て自動で実行することができるので、パーソナルコンピュータ等のホスト装置を接続しないスタンドアロンでのダイレクトプリント機能を有する記録装置において、記録装置の各種設定から被記録材への所望の画像データの記録までの一連の操作を単純かつ容易な操作で正確に実行することが可能なユーザにとって使い勝手の良い操作性を実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、外部記憶媒体に格納されている画像データを読み込み可能な画像データ読込手段と、該画像データ読込手段にて読み込んだ画像データを被記録材へ記録する記録実行手段と、被記録材を積重可能な被記録材積重手段と、該被記録材積重手段に積重されている被記録材の最上位の被記録材を前記記録実行手段へ自動給送する自動給送手段と、前記記録実行手段による被記録材への記録を実行するための記録操作スイッチと、前記記録実行手段による記録実行制御の各種設定を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定する設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能な設定シート走査手段と、前記記録操作スイッチの操作を検出して前記外部記憶媒体に格納されている画像データの被記録材への記録を実行する制御装置とを備えた記録装置であって、前記制御装置は、前記外部記憶媒体に格納されている全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されている状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記設定シートであるか否かを検出し、自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して当該設定シートを排出し、自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定し、その時点における記録実行制御の各種設定に基づいて、あらかじめ指定されている任意の画像データの被記録材への記録を実行し、あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行し終えるまで、被記録材が排出される度に前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する、ことを特徴とした記録装置である。
前述した第1の態様と同様に、記録操作スイッチを1回操作するだけで、記録装置の各種設定の変更からあらかじめ指定されている画像データの被記録材への記録までを全て自動で実行することができる。例えば、被記録材を積重可能な被記録材積重手段の最上位にマーキング済みの設定シートを配置し、以下未記録状態の被記録材を積重した状態で記録操作スイッチを操作する。すると、最初に設定シートのマーキング状態に基づく各種設定の変更が実行され、以後、その変更後の各種設定状態で、あらかじめ指定されている画像データの記録が順次自動で実行され、指定されている画像データの記録が全て終了するまで、自動給送手段による被記録材の自動給紙、記録実行手段による被記録材への記録、記録後の被記録材の排出が繰り返し実行されることになる。
これにより、本発明の第2の態様に記載の記録装置によれば、記録装置の各種設定の変更、並びにあらかじめ指定されている画像データの被記録材への記録を、記録操作スイッチを1回操作するだけで、全て自動で実行することができるので、パーソナルコンピュータ等のホスト装置を接続しないスタンドアロンでのダイレクトプリント機能を有する記録装置において、記録装置の各種設定から被記録材への所望の画像データの記録までの一連の操作を単純かつ容易な操作で正確に実行することが可能なユーザにとって使い勝手の良い操作性を実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様において、前記制御装置は、前記外部記憶媒体に格納されている全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されていない状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、前記設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して前記設定シートを排出し、自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定して、当該未記録状態の被記録材へ前記設定シートを作成する記録を実行して排出する、ことを特徴とした記録装置である。
このように、記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されていない状態で記録操作スイッチを操作した場合には、制御装置は以下の制御を実行する。まず自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する。自動給送された被記録材が設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態に基づく各種設定の変更を実行して排出した時点で一連の記録動作を終了する。一方、自動給送された被記録材が未記録状態の被記録材である場合には、当該未記録状態の被記録材へ設定シートを作成する記録を実行して排出して一連の記録動作を終了する。つまり、ユーザが記録装置の各種設定の変更する際に手元に設定シートが無い場合には、記録を実行する画像データをあらかじめ指定しない状態で記録操作スイッチを操作することによって、設定シートを作成することができる。
作成された設定シートにユーザがマーキングをし、マーキング後の設定シートを被記録材積重手段の最上位に配置した状態で記録操作スイッチを操作することによって、記録装置の各種設定を変更することができる。その際に、あらかじめ記録を実行する画像データを指定しない状態で記録操作スイッチを操作すれば、記録装置の各種設定の変更のみ実行することができる。一方、あらかじめ記録を実行する画像データを指定しておけば、前述したように、1回の記録操作スイッチの操作で記録装置の各種設定の変更、並びに被記録材への画像データの記録を全て自動で実行することができる。
本発明の第4の態様は、前述した第1の態様〜第3の態様のいずれかにおいて、前記設定シート走査手段は、前記記録実行手段の各種メンテナンス動作要求を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定するメンテナンス設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能であり、前記制御装置は、前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記メンテナンス設定シートであるか否かを検出し、自動給送された被記録材が前記メンテナンス設定シートである場合には、当該メンテナンス設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行手段のメンテナンス動作の設定をして当該メンテナンス設定シートを排出した後、設定されたメンテナンス動作を実行する、ことを特徴とした記録装置である。
例えば、インクジェット式記録装置の記録ヘッドのノズルクリーニングやノズル詰まりのチェック、或いは記録ヘッドと被記録材との間隔の微調節等、記録装置に必要なメンテナンスを実行する際のメンテナンス動作要求をメンテナンス設定シートのマーキング状態によって選択指定することができる。記録装置のメンテナンス動作については、メンテナンス設定シートにより設定することができるので、記録実行手段の各種設定の変更、被記録材への記録、及び記録装置のメンテナンス等を1つの記録操作スイッチの操作のみによって全て実行することも可能になる。
本発明の第5の態様は、前述した第4の態様において、前記制御装置は、自動給送された被記録材が前記メンテナンス設定シートである場合には、当該メンテナンス設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、当該メンテナンス設定シートの空き領域に、当該メンテナンス設定シートにて選択されているメンテナンス動作に対応する所定の調整用記録データに基づく記録を実行するとともに、前記調整用記録データの記録実行結果から最適な調整値をユーザがマーキング選択可能な如くマーキング欄を前記空き領域に併せて記録して排出し、マーキング後の当該メンテナンス設定シートを再度自動給送手段により自動給送して、当該メンテナンス設定シートの前記空き領域のマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取って、マーキング選択されている調整値に基づく設定変更を実行する、ことを特徴とした記録装置である。
このように、被記録材への記録を伴うメンテナンス動作については、メンテナンス設定シートの空き領域に記録を実行することによって、メンテナンス時の被記録材の消費を節約することができる。また、調整用記録データに基づく記録を実行し、その記録実行結果から最適な調整量をユーザが選択するようなメンテナンス動作を実行する場合には、その記録実行結果から最適な調整値をユーザがマーキング選択可能な如くマーキング欄を併せて記録する。そして、ユーザがマーキングした後のメンテナンスシートを再度自動給送して設定シート走査手段でマーキング状態を読み取り、マーキング設定されている調整量に基づく設定変更を実行する。
本発明の第6の態様は、前述した第5の態様において、前記制御装置は、所定の調整用記録データの記録実行結果からマーキング選択された調整値に基づく設定変更を実行する際に、当該メンテナンス設定シートの所定の領域に当該メンテナンス設定シートを無効とする記録を実行してから当該メンテナンス設定シートを排出する、ことを特徴とした記録装置である。
空き領域に所定の調整用記録データに基づく記録の実行結果からマーキング選択された調整値で設定変更をした後、そのメンテナンス設定シートを再度設定シート走査手段で読み取って設定変更を実行してしまうと、誤った調整値に基づく設定変更がされてしまう虞がある。そこで、記録実行結果からマーキング選択された調整値に基づく設定変更をした後のメンテナンス設定シートを無効とすることによって、使用済みのメンテナンス設定シートを誤って再度使用して、不正確な調整値が設定されてしまうことを防止することができる。
本発明の第7の態様は、前述した第1の態様〜第6の態様のいずれかにおいて、前記制御装置は、前記設定シート走査手段で搬送経路を搬送される前記設定シートの搬送方向と直交する方向の幅を検出し、検出した当該設定シートの幅から当該設定シートのサイズを特定し、特定した当該設定シートのサイズを被記録材への記録実行時の被記録材のサイズに設定する、ことを特徴とした記録装置である。
本発明の第7の態様に記載の記録装置によれば、画像データの記録を実行しようとする被記録材と同じ大きさの被記録材で設定シートを作成して使用することによって、被記録材サイズの設定を間違えにくくすることができる。つまり、設定シートによる各種設定の実行と、その各種設定状態であらかじめ指定した画像データの記録を1回の記録操作スイッチの操作で連続して実行する場合には、被記録材積重手段に積重した未記録状態の被記録材の大きさと、その最上位に配置した設定シートとの大きさとが同じ大きさであることをもって、被記録材のサイズが正しく設定されて記録が実行されることが保証されることになる。
本発明の第8の態様は、前述した第1の態様〜第7の態様のいずれかにおいて、前記記録実行手段は、被記録材へ記録を実行するための記録ヘッド、及び非接触の光学式センサを搭載し、主走査方向へ往復動可能に配設されたキャリッジと、被記録材を副走査方向へ所定の搬送量で搬送するための被記録材搬送手段とを有し、前記設定シート走査手段は、前記キャリッジを往復動させることで前記設定シートに対して前記光学式センサを主走査方向へ走査させる動作と、前記設定シートを前記被記録材搬送手段で副走査方向へ搬送することで前記設定シートに対して前記光学式センサを副走査方向へ走査させる動作とによって、前記設定シートの記録面を前記光学式センサで走査する構成を有している、ことを特徴とした記録装置である。
このように、記録ヘッドを被記録材に対して主走査方向へ走査させるべく記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向へ往復動させる構成を有する記録装置において、キャリッジに設定シートの読み取りが可能な光学式センサを搭載することによって、設定シートの主走査方向への走査が可能になる。また、被記録材を副走査方向へ搬送する被記録材搬送手段で設定シートを搬送することによって、設定シートの副走査方向への走査が可能になる。設定シート走査手段をこのような構成とすることによって、記録実行手段において被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で設定シートを搬送しながら設定シートのマーキング欄を光学式センサで走査することができる。したがって、設定シート走査手段による設定シートのマーキング面の読み取りと、被記録材への画像データの記録とを自動給送手段による搬送経路への自動給送によって連続して自動で実行することができる。また、設定シートのマーキング状態を読み取る際に、設定シートへの記録を実行することもできる。そして、一般的なスキャナを備えた記録装置(いわゆる複合機)において、スキャナで設定シートのマーキング状態を読み取る場合に必要となる設定シート全面に相当する広大なビットマップメモリ領域の確保に必要な大量のメモリが、当該態様においては必要ないので、大容量のメモリを記録装置に搭載する必要がなく、その分だけ記録装置のコストを低減させることができる。
本発明の第9の態様は、外部記憶媒体に格納されている画像データを読み込み可能な画像データ読込手段と、該画像データ読込手段にて読み込んだ画像データを被記録材へ記録する記録実行手段と、被記録材を積重可能な被記録材積重手段と、該被記録材積重手段に積重されている被記録材の最上位の被記録材を前記記録実行手段へ自動給送する自動給送手段と、前記記録実行手段による被記録材への記録を実行するための記録操作スイッチと、前記記録実行手段による記録実行制御の各種設定を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定する設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能な設定シート走査手段とを備えた記録装置において、前記記録操作スイッチの操作を検出して前記外部記憶媒体に格納されている画像データの被記録材への記録を実行する制御をコンピュータに実行させるための記録制御プログラムであって、前記外部記憶媒体に格納されている全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されている状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する手順と、自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記設定シートであるか否かを検出する手順と、自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して当該設定シートを排出する手順と、自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定し、その時点における記録実行制御の各種設定に基づいて、あらかじめ指定されている任意の画像データの被記録材への記録を実行する手順と、あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行し終えるまで、被記録材が排出される度に前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する手順とを有していることを特徴とした記録制御プログラムである。
本発明の第9の態様に記載の記録制御プログラムによれば、この記録制御プログラムを実行することができる任意の記録装置に、前述した第2の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明に係る「記録装置」の一例としてのインクジェット式記録装置の概略構成について説明する。
まず、本発明に係る「記録装置」の一例としてのインクジェット式記録装置の概略構成について説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット式記録装置の要部平面図であり、図2はその側面図である。図3は、本発明に係るインクジェット式記録装置の概略のブロック図である。
インクジェット式記録装置50には、「被記録材」としての記録紙Pにインクを噴射して記録を行う記録ヘッド62を記録紙Pに対して主走査方向Xに走査させる「主走査駆動手段」として、主走査方向Xに移動可能にキャリッジガイド軸51に軸支されたキャリッジ61が設けられている。キャリッジ61には、記録ヘッド62と後述するPWセンサ34とが搭載されており、CRモータ63の回転駆動力が図示していないベルト伝達機構によって伝達されて主走査方向Xに往復動する。記録ヘッド62のヘッド面と対向する位置には、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャップを規定するプラテン52が設けられている。
インクジェット式記録装置50には、「被記録材」としての記録紙Pにインクを噴射して記録を行う記録ヘッド62を記録紙Pに対して主走査方向Xに走査させる「主走査駆動手段」として、主走査方向Xに移動可能にキャリッジガイド軸51に軸支されたキャリッジ61が設けられている。キャリッジ61には、記録ヘッド62と後述するPWセンサ34とが搭載されており、CRモータ63の回転駆動力が図示していないベルト伝達機構によって伝達されて主走査方向Xに往復動する。記録ヘッド62のヘッド面と対向する位置には、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャップを規定するプラテン52が設けられている。
また、インクジェット式記録装置50には、記録ヘッド62を記録紙Pに対して副走査方向Yに走査させる「副走査駆動手段」として、記録紙Pを副走査方向Yに搬送する搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53は、PFモータ58の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、搬送駆動ローラ53の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は、複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ53に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ53の回転により搬送される際に、記録紙Pに接しながら記録紙Pの搬送に従動して回転する。搬送駆動ローラ53の表面には、高摩擦抵抗を有する皮膜が施されている。搬送従動ローラ54によって、搬送駆動ローラ53の表面に押しつけられた記録紙Pは、その表面の摩擦抵抗によって搬送駆動ローラ53の表面に密着し、搬送駆動ローラ53の回転によって副走査方向に搬送される。インクジェット記録装置50の「記録実行手段」は、上述した「主走査駆動手段」と「副走査駆動手段」とで構成され、キャリッジ61とプラテン52の間に記録紙Pを副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド62を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド62から記録紙Pにインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって記録紙Pに記録が行われる。
搬送駆動ローラ53の副走査方向Yの上流側には、多数の記録紙Pを積重可能な「被記録材積重手段」としての給紙トレイ57が配設されている。給紙トレイ57は、例えば普通紙やフォト紙等の記録紙Pを給紙(給送)可能な構成となっている。給紙トレイ57の近傍には、給紙トレイ57に積重されている記録紙Pの最上位の記録紙Pを「記録実行手段」へ自動給送する「自動給送手段」としてのASF(オート・シート・フィーダー)が設けられている。ASFは、給紙トレイ57に設けられた2つの給紙ローラ57b及び図示してない分離パッドを有する自動給紙機構である。この2つの給紙ローラ57bの1つは、給紙トレイ57の一方側に配置され、もう1つの給紙ローラ57bは、記録紙ガイド57aに取り付けられており、記録紙ガイド57aは、記録紙Pの幅に合わせて幅方向に摺動可能に給紙トレイ57に設けられている。そして、PFモータ58の回転駆動力が歯車伝達されて回転する給紙ローラ57bの回転駆動力と、分離パッドの摩擦抵抗により、給紙トレイ57に置かれた記録紙Pを給紙する際に、複数の記録紙Pが一度に給紙されることなく最上位の記録紙Pのみが正確に分離されて一枚ずつ自動給紙されるように構成されている。給紙ローラ57bと搬送駆動ローラ53との間には、公知の技術による紙検出器33が配設されている。
一方、記録実行後の記録紙Pを排紙する手段として、「排出駆動ローラ」としての排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56とが設けられている。排紙駆動ローラ55は、PFモータ58の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、排紙駆動ローラ55の回転により、記録実行後の記録紙Pは副走査方向Yに排紙される。排紙従動ローラ56は、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖っている歯付きローラになっている。複数の排紙従動ローラ56は、それぞれ個々に排紙駆動ローラ55に付勢され、記録紙Pが排紙駆動ローラ55の回転により排紙される際に記録紙Pに接して記録紙Pの排紙に従動して回転する。そして、給紙ローラ57bや搬送駆動ローラ53、及び排紙駆動ローラ55を回転駆動するPFモータ58、並びにキャリッジ61を主走査方向に駆動するCRモータ63は、「制御装置」としての記録制御部100により駆動制御される。また、記録ヘッド62も同様に、記録制御部100により駆動制御されて記録紙Pの表面にインクを噴射する。
「制御装置」としての記録制御部100は、ROM101、RAM102、メモリカードIF103、MPU104、DCユニット105、PFモータドライバ106、CRモータドライバ107、ヘッドドライバ108、及び不揮発性メモリ109を備えている。MPU104およびDCユニット105には、搬送駆動ローラ53の回転量を検出する「回転量検出手段」としてのロータリエンコーダ31、キャリッジ61の移動量を検出する「キャリッジ移動量検出手段」としてのリニアエンコーダ32、搬送される記録紙Pの先端及び後端を検出する紙検出器33、主走査方向Xの記録紙Pの端部を検出するためのPWセンサ34、インクジェット式記録装置50の電源をON/OFFするための電源スイッチ35、「記録実行手段」による記録紙Pへの記録を実行するための記録操作スイッチ36、及びインデックスシートに基づく記録を実行するためのインデックス記録操作スイッチ37の出力信号が入力される。
公知のロータリエンコーダ31は、搬送駆動ローラ53の回転に連動して回転するロータリスケール311と、ロータリスケール311の外周に沿って等間隔に形成されているスリットを検出するロータリスケールセンサ312とを有している。搬送駆動ローラ53の回転に伴い変化するロータリスケールセンサ312の出力信号がMPU104並びにDCユニット105へ出力される。また、公知のリニアエンコーダ32は、キャリッジ61の近傍に主走査方向Xと略平行に配置されたリニアスケール321と、キャリッジ61に搭載されたリニアスケール321に等間隔に形成されているスリットを検出するリニアスケールセンサ322とを有している。キャリッジ61の主走査方向Xの移動に伴い変化するリニアスケールセンサ322の出力信号がMPU104並びにDCユニット105へ出力される。
公知の紙検出器33は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙搬送方向にのみ回動し得るよう記録紙Pの搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバーを有し、このレバーの先端が記録紙Pに押されることでレバーが回動し、それによって記録紙Pが検出される構成を成す検出器である。紙検出器33は、給紙ローラ57bより給紙された記録紙Pの始端位置、及び終端位置を検出し、その検出信号がMPU104へ出力される。PWセンサ34は、非接触の光学式センサで構成されており、記録紙Pの主走査方向Xの端部位置(記録紙Pの側端位置)を検出し、その検出信号がMPU104へ出力される。紙検出器33及びPWセンサ34の出力信号に基づいて記録紙Pの搬送位置や記録紙Pのサイズ等がMPU104において演算される。
MPU104は、インクジェット式記録装置50の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM101には、インクジェット式記録装置50を制御する為に必要な制御プログラム(ファームウェア)等が格納されており、制御プログラムの処理に必要な各種設定データ等は不揮発性メモリ109に記憶されている。RAM102は、MPU104の作業領域や各種データの一次格納領域として用いられる。メモリカードIF103には、外部から画像データを入力可能な「画像データ入力手段」として、メモリカード等の外部記憶媒体に格納されている画像データを読み込み可能な「画像データ読込手段」としてのメモリカードスロット200が接続されている。メモリカードスロット200に挿入されたメモリカードに格納されている画像データは、メモリカードIF103を介して記録制御部100へ入力される。尚、外部から画像データを入力可能な「画像データ入力手段」は、メモリカードスロット200に特に限定されるものではなく、例えば、インクジェット式記録装置50にUSBインタフェース装置を設け、USBインタフェースでダイレクト接続されたデジタルカメラ等のデジタル画像機器の内部メモリから画像データを読み込むように構成しても良い。或いは、インクジェット式記録装置50にネットワーク通信装置等を設け、無線LANやインターネットを介して接続可能な状態にある任意の外部装置内の記憶媒体から画像データを入力するように構成しても良い。
DCユニット105は、DCモータであるPFモータ58及びCRモータ63の速度制御を行う為の制御回路である。DCユニット105は、MPU104から送られてくる制御命令、ロータリエンコーダ31の出力信号、及びリニアエンコーダ32の出力信号に基づいて、PFモータ58及びCRモータ63の速度制御を行う為の各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ106及びCRモータドライバ107へ送出する。PFモータドライバ106は、DCユニット105からのモータ制御信号に基づいてPFモータ58を駆動制御する。また、ヘッドドライバ108は、MPU104からのヘッド制御信号に基づいて記録ヘッド62を駆動制御する。
つづいて、インクジェット式記録装置50の各種設定状態を変更するための「設定シート」としての「状態設定シート」と「メンテナンス設定シート」について説明する。
図4は、状態設定シートの一例を示した状態設定シートの平面図である。図5は、メンテナンス設定シートの一例を示したメンテナンス設定シートの平面図である。
状態設定シートCSは、図示の如く、印刷枚数、レイアウト等の記録紙Pへの記録を実行する際の各種設定を所定の様式で配置されている各マーキング欄MAのマーキングによって選択指定するものである。状態設定シートCSは、インクジェット式記録装置50によって白紙の記録紙Pにこれらを作成する記録を実行することで作成することが可能になっている。作成した状態設定シートCSに対して、ユーザがマーキングをして使用する。或いは、標準的な設定のマーキングがあらかじめ施されている既成の状態設定シートCSを利用することも可能である。
状態設定シートCSは、図示の如く、印刷枚数、レイアウト等の記録紙Pへの記録を実行する際の各種設定を所定の様式で配置されている各マーキング欄MAのマーキングによって選択指定するものである。状態設定シートCSは、インクジェット式記録装置50によって白紙の記録紙Pにこれらを作成する記録を実行することで作成することが可能になっている。作成した状態設定シートCSに対して、ユーザがマーキングをして使用する。或いは、標準的な設定のマーキングがあらかじめ施されている既成の状態設定シートCSを利用することも可能である。
インクジェット式記録装置50は、マーキング状態を読み取るための「設定シート走査手段」を備えている。当該実施例におけるインクジェット式記録装置50の「設定シート走査手段」は、前述した「記録実行手段」を構成する「主走査駆動手段」、「副走査駆動手段」、及びPWセンサ34で構成されており、スキャナ等の専用の走査手段は設けられていない。記録制御部100は、記録紙Pに記録を実行する場合と全く同様に、状態設定シートCSを給紙トレイ57から図示の給紙方向でASFによって自動給紙し、搬送駆動ローラ53の回転によってプラテン52上を搬送される状態設定シートCSのマーキング面をPWセンサ34で走査して各マーキング欄MAのマーキング状態を検出する。
より具体的には、記録制御部100は、自動給紙した状態設定シートCSのマーキング欄MAがキャリッジ62の往復動によるPWセンサ34の走査線上に位置する如く状態設定シートCSを「副走査駆動手段」(搬送駆動ローラ53及び搬送従動ローラ54)により副走査方向Yへ搬送した後、キャリッジ62を主走査方向Xへ往復動させる。全てのマーキング欄MAの走査が終了するまでこの動作を繰り返し実行して、各マーキング欄MAのマーキング状態を検出する。つまり、「記録実行手段」により記録紙Pへの記録が実行される際の記録紙Pの搬送経路と同じ搬送経路で状態設定シートCSを搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取る。それによって、状態設定シートCS或いは後述するメンテナンス設定シートMSのマーキング状態の読み取りを、記録紙Pへ記録を実行するのと同様にASFで自動給紙して実行することができる。また、状態設定シートCS或いは後述するメンテナンス設定シートMSのマーキング面を走査しつつ、その状態設定シートCS或いはメンテナンス設定シートMSに記録を実行することが可能になる。
状態設定シートCSには、ASFにより自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙ではなく状態設定シートCSであることを検出するための識別情報が識別情報領域CAに記録されている。具体的には、例えば状態設定シートCSの所定の位置に図示の如く3つのマーキング欄で構成された識別情報領域CAを設け、識別情報領域CAのマーキング状態を上記「設定シート走査手段」で最初に走査することによって、自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙Pであるか状態設定シートCSであるかを識別することができる。
また、状態設定シートCSには、ASFにより自動給紙された設定シートの付加情報が付加情報領域NAに記録されている。例えば、上記識別情報領域CAと同様に3つのマーキング欄で構成し、その3つのマーキング欄の組み合わせで自動給紙された設定シートが状態設定シートCSであるか後述するメンテナンス設定シートMAであるかを識別するようにしても良く、或いは、状態設定シートCSが複数枚に及ぶような場合には、その状態設定シートCSのページ番号を識別するようにしても良い。
また、状態設定シートCSには、ASFにより自動給紙された設定シートの付加情報が付加情報領域NAに記録されている。例えば、上記識別情報領域CAと同様に3つのマーキング欄で構成し、その3つのマーキング欄の組み合わせで自動給紙された設定シートが状態設定シートCSであるか後述するメンテナンス設定シートMAであるかを識別するようにしても良く、或いは、状態設定シートCSが複数枚に及ぶような場合には、その状態設定シートCSのページ番号を識別するようにしても良い。
メンテナンス設定シートMSは、記録ヘッド62のヘッドクリーニングや記録ヘッド62のヘッド面に多数設けられたインクが噴射される各ノズルのノズル詰まりをチェックするノズルチェック等のメンテナンス動作を所定の様式で配置されている各マーキング欄MAのマーキングによって選択指定するものである。設定する対象及びマーキング欄MAの配置が異なる以外は、状態設定シートCSと同様なので説明は省略する。
つづいて、記録操作スイッチ36を操作したときの記録制御部100の制御手順について図6〜図9を参照しながら説明する。
図6は、記録操作スイッチ36を操作したときの記録制御部100の制御手順を示したフローチャートである。
記録制御部100は、記録操作スイッチ36が操作されると、まず、メモリカードスロット200にメモリカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS1)。メモリカードスロット200にメモリカードが挿入されている場合には(ステップS1でYes)、つづいて、メモリカード内に格納されている画像データがあるか否かを判定する(ステップS2)。メモリカード内に格納されている画像データがある場合には(ステップS2でYes)、ASFによる記録紙Pの自動給紙を実行し(ステップS3)、自動給紙された記録紙Pが設定シート(状態設定シートCS又はメンテナンス設定シートMS)であるか否かを判定する(ステップS4)。具体的には、自動給紙された記録紙Pの識別情報領域CAをPWセンサ34で走査して、自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙Pであるか設定シート(状態設定シートCS又はメンテナンス設定シートMS)であるかを判定する。
記録制御部100は、記録操作スイッチ36が操作されると、まず、メモリカードスロット200にメモリカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS1)。メモリカードスロット200にメモリカードが挿入されている場合には(ステップS1でYes)、つづいて、メモリカード内に格納されている画像データがあるか否かを判定する(ステップS2)。メモリカード内に格納されている画像データがある場合には(ステップS2でYes)、ASFによる記録紙Pの自動給紙を実行し(ステップS3)、自動給紙された記録紙Pが設定シート(状態設定シートCS又はメンテナンス設定シートMS)であるか否かを判定する(ステップS4)。具体的には、自動給紙された記録紙Pの識別情報領域CAをPWセンサ34で走査して、自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙Pであるか設定シート(状態設定シートCS又はメンテナンス設定シートMS)であるかを判定する。
自動給紙された記録紙Pが設定シートである場合には(ステップS4でYes)、「設定シート読み取り動作」を実行して(ステップS5)、設定シートを排出し(ステップS7)、自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙Pである場合には(ステップS4でNo)、「記録動作」を実行してメモリカード内のあらかじめ指定されている画像データを記録紙Pに記録し(ステップS6)、記録実行後の記録紙Pを排出する(ステップS7)。そして、あらかじめ指定されている画像データの記録が全て終了しているか否かを判定し(ステップS8)、あらかじめ指定されている画像データの記録が全て終了していない場合には(ステップS8でNo)、再び記録紙Pの自動給紙を実行し(ステップS3)、あらかじめ指定されている画像データの記録が全て終了した時点で(ステップS8でYes)、当該手順を終了する。
尚、あらかじめ記録を実行する画像データの指定は、メモリカード内の全画像データの一覧を記録したインデックスシートを作成する。インデックスシートの画像一覧から記録を実行する画像を選択して対応するマーキングをした後、そのインデックスシートをASFで自動給紙し、設定シートと同様にPWセンサ34でマーキング状態を検出して読み取る。マーキングにより選択されている画像データが記録を実行すべき画像データとして指定される。より具体的には、インデックス記録操作スイッチ37を操作することによって、メモリカード内の全画像データの一覧が所定の様式で記録紙Pに記録されてインデックスシートが作成される。マーキング後のインデックスシートを給紙トレイ57に置き、再度インデックス記録操作スイッチ37を操作することによって、インデックスシートのマーキング状態の読み取りが行われる。
また、画像データを記録する際の記録紙Pのサイズは、PWセンサ34で設定シートの搬送方向と直交する方向の幅(主走査方向Xの幅)を検出し、検出した当該設定シートの幅から当該設定シートのサイズを特定し、特定した当該設定シートのサイズに設定する。つまり、画像データの記録を実行しようとする記録紙Pと同じ大きさの記録紙Pで設定シートを作成して使用することによって、記録紙Pのサイズの設定を間違えにくくすることができる。それによって、設定シートによる各種設定の実行と、その各種設定状態であらかじめ指定した画像データの記録を1回の記録操作スイッチ36の操作で連続して実行する場合には、給紙トレイ57に積重した白紙の記録紙Pの大きさと、その最上位に配置した設定シートとの大きさとが同じ大きさであることをもって、記録紙Pのサイズが正しく設定されて記録が実行されることが保証されることになる。
一方、メモリカードスロット200にメモリカードが挿入されていない場合(ステップS1でNo)、或いは、メモリカード内に画像データがない場合には(ステップS2でNo)、つづいて、ASFによる記録紙Pの自動給紙を実行し(ステップS9)、自動給紙された記録紙Pが設定シート(状態設定シートCS又はメンテナンス設定シートMS)であるか否かを判定する(ステップS10)。自動給紙された記録紙Pが設定シートである場合には(ステップS10でYes)、「設定シート読み取り動作」を実行して(ステップS11)、設定シートを排出し(ステップS13)、自動給紙された記録紙Pが白紙の記録紙Pである場合には(ステップS10でNo)、ROM101或いは不揮発性メモリ109にあらかじめ記憶されている設定シートの記録データに基づいて記録を実行する「設定シート記録動作」を実行して、設定シートを作成し(ステップS12)、作成した設定シートを排出する(ステップS13)。
そして、メンテナンス設定シートMSによるメンテナンス動作が指定されているか否かを判定する(ステップS14)。メンテナンス動作が指定されていない場合には(ステップS14でNo)、そのまま当該手順を終了し、メンテナンス動作が指定されている場合には(ステップS14でYes)、ステップS3に移行する。
そして、メンテナンス設定シートMSによるメンテナンス動作が指定されているか否かを判定する(ステップS14)。メンテナンス動作が指定されていない場合には(ステップS14でNo)、そのまま当該手順を終了し、メンテナンス動作が指定されている場合には(ステップS14でYes)、ステップS3に移行する。
このように、記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されていない状態で記録操作スイッチ36を操作した場合には、自動給紙された白紙の記録紙Pへ設定シートを作成する記録を実行して排出する。つまり、ユーザがインクジェット式記録装置50の各種設定を変更する際に手元に設定シートが無い場合には、記録を実行する画像データをあらかじめ指定しない状態で記録操作スイッチ36を操作することによって、設定シートを作成することができる。また、その際にPWセンサ34で自動給紙された記録紙Pの搬送方向と直交する方向の幅(主走査方向Xの幅)を検出し、検出した記録紙Pの幅から当該記録紙Pのサイズを特定し、そのサイズに応じた記録を実行して設定シートを作成する。それによって、記録操作スイッチ36の1回の操作のみで、ユーザが望むサイズの設定シートを容易に作成することができる。
つづいて、上述した「設定シート読み取り動作」(ステップS5及びステップS11)、「記録動作」(ステップS6)、並びに「設定シート記録動作」(ステップS12)の手順について説明する。
図7は、「記録動作」(図6のステップS6)の制御手順を示したフローチャートである。
まず、メンテナンス設定シートMSによるメンテナンス動作が指定されているか否かを判定する(ステップS21)。メンテナンス動作が指定されている場合には、指定されているメンテナンス動作の設定をし(ステップS22)、そのメンテナンス動作に基づく記録データ(双方向印刷調整パターン、ノズルチェックパターン等)を所定のデータ単位で生成し、生成した記録データの記録を実行する(ステップS25)。メンテナンス動作に基づく記録データを記録した記録紙Pには、その記録実行結果に基づいてユーザが最適な調整値を選択してマーキング指定することができるようになっている。
まず、メンテナンス設定シートMSによるメンテナンス動作が指定されているか否かを判定する(ステップS21)。メンテナンス動作が指定されている場合には、指定されているメンテナンス動作の設定をし(ステップS22)、そのメンテナンス動作に基づく記録データ(双方向印刷調整パターン、ノズルチェックパターン等)を所定のデータ単位で生成し、生成した記録データの記録を実行する(ステップS25)。メンテナンス動作に基づく記録データを記録した記録紙Pには、その記録実行結果に基づいてユーザが最適な調整値を選択してマーキング指定することができるようになっている。
そして、マーキング後のその記録紙Pを給紙トレイ57に置いた状態で、記録操作スイッチ36が操作されると、マーキング後のその記録紙Pは、ASFで自動給紙され、設定シートとして(設定シートCSとは異なる種類の設定シートとして)PWセンサ34でマーキング状態の読み取りが行われ、読み取ったマーキング状態に対応する調整値の設定が実行されることになる。尚、当該設定シートは、1回限りの使用が前提となるので、マーキング状態の読み取り後、当該設定シートを排出する前に当該設定シートを無効とするような記録を当該設定シートに実行して、以後は設定シートとして読み取ることが出来ないようにしてから排出するようにすると良い。
一方、メンテナンス動作が指定されていない場合には、あらかじめ指定されている画像データをメモリカードから読み込んで(ステップS23)、読み込んだ画像データを所定のデータ単位で記録実行用のデータに2値化(変換)し(ステップS24)、2値化した画像データの記録を実行する(ステップS25)。記録動作(ステップS25)後、当該記録紙Pへの記録が全て終了したか否かを判定し(ステップS26)、全て終了していない場合には、記録動作(ステップS25)を繰り返し実行し、全ての記録が終了した時点で当該手順を終了する。
図8は、「設定シート読み取り動作」(図6のステップS5及びステップS11)の制御手順を示したフローチャートである。
まず、設定シートを読み取る(ステップS31)。具体的には、設定シートの付加情報領域NAをPWセンサ34で走査する。つづいて、付加情報領域NAの読み取り結果から当該設定シートが状態設定シートCSであるか否かを判定する(ステップS32)。当該設定シートが状態設定シートCSである場合には(ステップS32でYes)、状態設定シートCSの様式に従って各マーキング欄MAを走査し、読み取ったマーキング状態に基づいて、不揮発性メモリ109に記憶されているインクジェット式記録装置50の各種設定を変更する(ステップS33)。つづいて、全ての状態設定の変更が終了したか否かを判定し(ステップS34)、全ての状態設定の変更が終了していない場合には(ステップS34でNo)、ステップS31に戻って残りのマーキング状態の読み取りを実行し、全ての状態設定の変更が終了した時点で(ステップS34でYes)、当該手順を終了する。一方、当該設定シートが状態設定シートCSでない場合には(ステップS32でYes)、当該設定シートがメンテナンス設定シートMSであると判定し、メンテナンス設定シートMSの様式に従って各マーキング欄MAを走査し、読み取ったマーキング状態にて指定されているメンテナンス動作を指定して(ステップS35)、当該手順を終了する。
まず、設定シートを読み取る(ステップS31)。具体的には、設定シートの付加情報領域NAをPWセンサ34で走査する。つづいて、付加情報領域NAの読み取り結果から当該設定シートが状態設定シートCSであるか否かを判定する(ステップS32)。当該設定シートが状態設定シートCSである場合には(ステップS32でYes)、状態設定シートCSの様式に従って各マーキング欄MAを走査し、読み取ったマーキング状態に基づいて、不揮発性メモリ109に記憶されているインクジェット式記録装置50の各種設定を変更する(ステップS33)。つづいて、全ての状態設定の変更が終了したか否かを判定し(ステップS34)、全ての状態設定の変更が終了していない場合には(ステップS34でNo)、ステップS31に戻って残りのマーキング状態の読み取りを実行し、全ての状態設定の変更が終了した時点で(ステップS34でYes)、当該手順を終了する。一方、当該設定シートが状態設定シートCSでない場合には(ステップS32でYes)、当該設定シートがメンテナンス設定シートMSであると判定し、メンテナンス設定シートMSの様式に従って各マーキング欄MAを走査し、読み取ったマーキング状態にて指定されているメンテナンス動作を指定して(ステップS35)、当該手順を終了する。
尚、当該実施例におけるメンテナンス設定シートMSは、図5に示した如く選択肢が二択なので、「する」側、或いは「しない」側のマーキング欄MAを副走査方向Y(給紙方向)へ1回走査するだけで、メンテナンス設定シートMSのマーキング状態を全て読み取ることが可能である。また、選択されたメンテナンス動作に基づく記録データの記録は、当該メンテナンス設定シートMSの空き領域に実行するようにしても良い。ただし、その場合は、当該メンテナンス設定シートMSは、繰り返し使用することができなくなってしまう。そこで、メンテナンス動作に伴う記録実行結果に基づく調整値の設定を行った時点で、調整値の設定後のメンテナンス設定シートMSを無効とする記録を実行して、以後は当該メンテナンス設定シートが使用できないようにすると、不正確な調整値が誤って設定されてしまうことを防止することができる。
図9は、「設定シート記録動作」(図6のステップS12)の制御手順を示したフローチャートである。
所定の様式の設定シートを作成するための記録データに基づいて記録紙Pへの記録を実行して設定シートを作成する(ステップS41)。設定シートの記録データは、例えば不揮発性メモリ109にあらかじめ記憶しておく。
所定の様式の設定シートを作成するための記録データに基づいて記録紙Pへの記録を実行して設定シートを作成する(ステップS41)。設定シートの記録データは、例えば不揮発性メモリ109にあらかじめ記憶しておく。
このようにして、記録操作スイッチ36を1回操作するだけで、インクジェット式記録装置50の各種設定の変更からあらかじめ指定されているメモリカード内の画像データの記録紙Pへの記録までを全て自動で実行することができるので、パーソナルコンピュータ等のホスト装置を接続しないスタンドアロンでのダイレクトプリント機能を有するインクジェット式記録装置50において、各種設定から記録紙Pへの所望の画像データの記録までの一連の操作を単純かつ容易な操作で正確に実行することが可能なユーザにとって使い勝手の良い操作性を実現することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
34 PWセンサ、36 記録操作スイッチ、37 インデックス記録操作スイッチ、50 インクジェット式記録装置、51 キャリッジガイド軸、52 プラテン、53 搬送駆動ローラ、54 搬送従動ローラ、55 排紙駆動ローラ、56 排紙従動ローラ、57 給紙トレイ、57b 給紙ローラ、58 PFモータ、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、63 CRモータ、100 記録制御部、101 ROM、102 RAM、103 メモリカードIF、104 MPU、105 DCユニット、106 PFモータドライバ、107 CRモータドライバ、108 ヘッドドライバ、109 不揮発性メモリ、200 メモリカードスロット、CS 状態設定シート、MS メンテナンス設定シート、P 記録紙、X 主走査方向、Y 副走査方向
Claims (9)
- 外部から画像データを入力可能な画像データ入力手段と、該画像データ入力手段にて入力した画像データを被記録材へ記録する記録実行手段と、被記録材を積重可能な被記録材積重手段と、該被記録材積重手段に積重されている被記録材の最上位の被記録材を前記記録実行手段へ自動給送する自動給送手段と、前記記録実行手段による被記録材への記録を実行するための記録操作スイッチと、
前記記録実行手段による記録実行制御の各種設定を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定する設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能な設定シート走査手段と、
前記記録操作スイッチの操作を検出して前記画像データ入力手段にて画像データを入力し、当該画像データの被記録材への記録を実行する制御装置とを備えた記録装置であって、
前記制御装置は、前記画像データ入力手段にて入力可能な状態にある全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されている状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、
自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記設定シートであるか否かを検出し、
自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して当該設定シートを排出し、
自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定し、その時点における記録実行制御の各種設定に基づいて、あらかじめ指定されている任意の画像データの被記録材への記録を実行し、
あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行し終えるまで、被記録材が排出される度に前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する、ことを特徴とした記録装置。 - 外部記憶媒体に格納されている画像データを読み込み可能な画像データ読込手段と、該画像データ読込手段にて読み込んだ画像データを被記録材へ記録する記録実行手段と、被記録材を積重可能な被記録材積重手段と、該被記録材積重手段に積重されている被記録材の最上位の被記録材を前記記録実行手段へ自動給送する自動給送手段と、前記記録実行手段による被記録材への記録を実行するための記録操作スイッチと、
前記記録実行手段による記録実行制御の各種設定を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定する設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能な設定シート走査手段と、
前記記録操作スイッチの操作を検出して前記外部記憶媒体に格納されている画像データの被記録材への記録を実行する制御装置とを備えた記録装置であって、
前記制御装置は、前記外部記憶媒体に格納されている全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されている状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、
自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記設定シートであるか否かを検出し、
自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して当該設定シートを排出し、
自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定し、その時点における記録実行制御の各種設定に基づいて、あらかじめ指定されている任意の画像データの被記録材への記録を実行し、
あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行し終えるまで、被記録材が排出される度に前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項2において、前記制御装置は、前記外部記憶媒体に格納されている全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されていない状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、
自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、前記設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して前記設定シートを排出し、
自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定して、当該未記録状態の被記録材へ前記設定シートを作成する記録を実行して排出する、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項において、前記設定シート走査手段は、前記記録実行手段の各種メンテナンス動作要求を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定するメンテナンス設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能であり、
前記制御装置は、前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行し、
自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記メンテナンス設定シートであるか否かを検出し、
自動給送された被記録材が前記メンテナンス設定シートである場合には、当該メンテナンス設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行手段のメンテナンス動作の設定をして当該メンテナンス設定シートを排出した後、設定されたメンテナンス動作を実行する、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項4において、前記制御装置は、自動給送された被記録材が前記メンテナンス設定シートである場合には、当該メンテナンス設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、当該メンテナンス設定シートの空き領域に、当該メンテナンス設定シートにて選択されているメンテナンス動作に対応する所定の調整用記録データに基づく記録を実行するとともに、前記調整用記録データの記録実行結果から最適な調整値をユーザがマーキング選択可能な如くマーキング欄を前記空き領域に併せて記録して排出し、
マーキング後の当該メンテナンス設定シートを再度自動給送手段により自動給送して、当該メンテナンス設定シートの前記空き領域のマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取って、マーキング選択されている調整値に基づく設定変更を実行する、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項5において、前記制御装置は、所定の調整用記録データの記録実行結果からマーキング選択された調整値に基づく設定変更を実行する際に、当該メンテナンス設定シートの所定の領域に当該メンテナンス設定シートを無効とする記録を実行してから当該メンテナンス設定シートを排出する、ことを特徴とした記録装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項において、前記制御装置は、前記設定シート走査手段で搬送経路を搬送される前記設定シートの搬送方向と直交する方向の幅を検出し、検出した当該設定シートの幅から当該設定シートのサイズを特定し、特定した当該設定シートのサイズを被記録材への記録実行時の被記録材のサイズに設定する、ことを特徴とした記録装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項において、前記記録実行手段は、被記録材へ記録を実行するための記録ヘッド、及び非接触の光学式センサを搭載し、主走査方向へ往復動可能に配設されたキャリッジと、被記録材を副走査方向へ所定の搬送量で搬送するための被記録材搬送手段とを有し、
前記設定シート走査手段は、前記キャリッジを往復動させることで前記設定シートに対して前記光学式センサを主走査方向へ走査させる動作と、前記設定シートを前記被記録材搬送手段で副走査方向へ搬送することで前記設定シートに対して前記光学式センサを副走査方向へ走査させる動作とによって、前記設定シートの記録面を前記光学式センサで走査する構成を有している、ことを特徴とした記録装置。 - 外部記憶媒体に格納されている画像データを読み込み可能な画像データ読込手段と、該画像データ読込手段にて読み込んだ画像データを被記録材へ記録する記録実行手段と、被記録材を積重可能な被記録材積重手段と、該被記録材積重手段に積重されている被記録材の最上位の被記録材を前記記録実行手段へ自動給送する自動給送手段と、前記記録実行手段による被記録材への記録を実行するための記録操作スイッチと、
前記記録実行手段による記録実行制御の各種設定を所定の様式で配置されているマーキング欄のマーキングによって選択指定する設定シートを、前記記録実行手段により被記録材への記録が実行される際の被記録材の搬送経路と同じ搬送経路で搬送しながらマーキング面を走査してマーキング状態を読み取り可能な設定シート走査手段とを備えた記録装置において、
前記記録操作スイッチの操作を検出して前記外部記憶媒体に格納されている画像データの被記録材への記録を実行する制御をコンピュータに実行させるための記録制御プログラムであって、
前記外部記憶媒体に格納されている全画像データの中から記録すべき任意の画像データがあらかじめ指定されている状態で前記記録操作スイッチの操作を検出した際には、前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する手順と、
自動給送された被記録材の所定の領域を前記設定シート走査手段で走査して当該被記録材が前記設定シートであるか否かを検出する手順と、
自動給送された被記録材が前記設定シートである場合には、当該設定シートのマーキング状態を前記設定シート走査手段で読み取った後、読み取ったマーキング状態に基づいて記録実行制御の各種設定を変更して当該設定シートを排出する手順と、
自動給送された被記録材が前記設定シートでない場合には、当該被記録材は未記録状態の被記録材であると判定し、その時点における記録実行制御の各種設定に基づいて、あらかじめ指定されている任意の画像データの被記録材への記録を実行する手順と、
あらかじめ指定されている任意の画像データの記録が全て実行し終えるまで、被記録材が排出される度に前記自動給送手段による被記録材の自動給送を実行する手順とを有している、ことを特徴とした記録制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004240195A JP2006056130A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | 記録装置、記録制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004240195A JP2006056130A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | 記録装置、記録制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006056130A true JP2006056130A (ja) | 2006-03-02 |
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ID=36104006
Family Applications (1)
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JP2004240195A Pending JP2006056130A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | 記録装置、記録制御プログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006056130A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016107590A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | アルプス電気株式会社 | プリンタ |
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2004
- 2004-08-20 JP JP2004240195A patent/JP2006056130A/ja active Pending
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JP2016107590A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | アルプス電気株式会社 | プリンタ |
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