JP2006055355A - 食器洗い機 - Google Patents

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佳宗 陣後
Kenichi Saneda
健一 実田
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光則 新村
Hajime Suzuki
肇 鈴木
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Abstract

【課題】食器洗い機1において、分け洗い洗浄のために水や洗浄水の供給状態を切り換える改良された切換装置が望まれていた。
【解決手段】切換装置40は、弁室46と、その中に収容されたボール42と、弁室46内に出没可能なストッパピン43とを備える。ストッパピン43が引っ込んだ状態では、供給される水または洗浄水とともにボール42は弁室46内を下方から上方へ移動し、上端の出口49を塞ぐことができる。出口49には、その内周面の一部に小さな切欠凹部52が形成されている。切欠凹部52は、ボール42が出口49に当接する際に、ボール42と出口49の内周面との間にわずかな水の流路を残すためのものである。
【効果】切欠凹部52を設けることにより、ボール42が出口49に嵌まる際に、ボール42が水流によってチャタリングを生じず、速やかに出口49を塞ぐことができる。【選択図】 図4

Description

この発明は、食器洗い機に関し、特に、食器を収容するカゴを上下に備えていて、分け洗いの可能な卓上型の食器洗い機に関する。
従来から、流し台のシンクの横などに設置される卓上型の食器洗い機が知られている。卓上型の食器洗い機は、その設置場所が限られているため外形寸法は大きくすることができない反面、内部の洗浄タンク内には標準的な家庭の人数分の食器を収容できなければならない。そのために、洗浄タンク内に上下にカゴを備えた食器洗い機が実用化されている。
上下のカゴを有する食器洗い機は、上下のカゴに常に食器が満杯にされて洗浄が行われるわけではなく、少ない食器容量で洗浄が行われることもある。たとえば、上下のカゴを用いれば6人前(36点以上)の食器を一度に洗浄できる食器洗い機において、少ない食器容量(たとえば4人前の食器)で洗浄が行われることもある。このような場合に、上下のカゴに食器を分散して収容し、洗浄を行ってもよいが、かかる場合は使用水量も多くなることになる。
そこで、上カゴに水をかけるノズルへの水の供給を止め、下カゴに水をかけるノズルへのみ水を送るようにする切換機構を備え、上カゴの食器と下カゴの食器との分け洗いを行えるようにし、少ない食器容量(たとえば4人前程度まで)であれば、下カゴのみを使用して洗浄することができる食器洗い機を実現することが考えられる。
なお、下カゴと上カゴとの分け洗いを行う構成については、たとえば、特許第3162912号公報(特開平8−56885号公報)に記載されている。
特許第3162912号公報
下カゴのみを使用して洗浄をする場合には、上ノズルへの水の供給を止め、下カゴに水をかけるノズルへのみ水を送るようにする切換機構が必須となる。この切換機構は、上ノズルおよび下ノズルの両方に水を供給する状態と、上ノズルへの水の供給を止め、下ノズルへだけ水を供給する状態とを適切に切り換えられるものでなければならない。また、この切換機構は、簡単な構成で、かつ、狭い空間内に配置されるものでなければならない。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、水や洗浄水の供給状態および非供給状態を良好に切り換えることのできる切換装置を有する食器洗い機を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するために、この発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載された構成を具備するものであり、各構成要件に実施形態において説明する構成要素の番号を括弧書きで付して説明すると、次のとおりである。
請求項1記載の発明は、食器に水や洗浄水を噴射するための噴射口と、噴射口に連通された通水管と、通水管に挿入され、通水管を通して噴射口へ水や洗浄水を供給するか、供給しないかを切り換えるための切換装置(40)とを有する食器洗い機であって、上記切換装置(40)は、上下方向に長手の内空間(47)を有し、内空間(47)の下端が水の入口(48)、内空間(47)の上端が水の出口(49)となった弁室(46)と、弁室(46)内に収容され、上記内空間(47)を上下に移動可能で、最上方に移動したときに出口(49)の内周に当接して出口(49)を塞ぐ球体(42)と、上記出口(49)の内周の一部に形成され、当接した球体(42)と内周との間にわずかな水の流路を残すための切欠凹部(52)と、を含むことを特徴とする食器洗い機である。
請求項2記載の発明は、上記切欠凹部(52)は、水平方向に見て、出口(49)の中心に対して対称的な角度位置に複数個形成されていることを特徴とする、請求項1記載の食器洗い機である。
請求項3記載の発明は、上記弁室(46)の、出口(49)につながる内壁は、水平方向に対し45°以上の角度で傾斜した、内空間を狭めていくテーパ面(51)になっていることを特徴とする、請求項1または2記載の食器洗い機である。
請求項4記載の発明は、上記弁室(46)の下端の水の入口(48)周囲には、上記球体(42)が最下方に位置するときに球体を受け止める座(50)が設けられていて、当該座(50)は、最上方に移動して出口(49)を塞いだ球体(42)と最下方に位置した球体(42)とが鉛直線方向に並ぶ位置に形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の食器洗い機である。
請求項5記載の発明は、上記弁室(46)に備えられた水の入口(48)および水の出口(49)は、それぞれ、水平に開口しており、それぞれの中心は同一の鉛直線上に存在することを特徴とする、請求項4記載の食器洗い機である。
請求項6記載の発明は、上記内空間(47)は、水平方向の断面形状が円形であり、かつ、その直径は上記球体の直径の1.2倍未満であることを特徴とする、請求項4記載の食器洗い機である。
請求項7記載の発明は、上記球体(42)が座(50)に受け止められた状態では、球体(42)の上方に突出しており、上記入口(48)から水が進入して球体(42)が上方へ押し上げられる直前に没して球体(42)が内空間(47)を上方へ移動する妨げにならない、上記内空間に水平方向に出没し得るストッパピン(43)を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の食器洗い機である
請求項1の発明によれば、球体が塞ぐ弁室の出口には、球体が出口を塞いだ場合においても、切欠凹部が存在するため、わずな水の流路が残されている。球体が出口を塞ぐ際、球体により出口が完全に塞がれるか、わずかな水の流路が残されているかにより、球体が迅速に出口を塞げないか、塞げるかの違いが生じる。すなわち、球体によって出口が完全に塞がれる構成の場合は、球体が出口を塞ごうと最上方に移動しようとしたとき、移動しようとする球体に対して出口から出ようとする水の流れがチャタリング作用を与える。水の流れに押し上げられて最上方に移動した球体は、出口を塞ごうとするが、出口から流れ出る水の流れは、球体によって出口が塞がれてしまうのを阻止しようと局部的な水流の乱れを生じる。この水流の乱れは、球体が出口に完全に嵌まり込むのを阻止し、球体が出口に完全に嵌まり込む直前で球体を振動させ、球体にチャタリングを生じさせる。
そこで、球体に生じるこのチャタリングを解消するため、この発明では、出口の内周の一部に切欠凹部を設けた。切欠凹部を設けると、切欠凹部を通して出口から流れ出るわずかな水の流路が残る。このため、水の流れがスムーズになり、球体にチャタリングが生じることがなくなる。
従って、この発明によれば、弁室内を上方に移動する球体は、スムーズに出口の内周に当接して、出口を塞ぎ、出口から水が供給されるのを阻止することができる。
請求項2の発明では、切欠凹部は、出口の中心に対して対称的な角度位置に複数個設けられている。たとえば、180°隔たる位置に2個の切欠凹部が設けられていてもよいし、120°隔たる位置に3個の切欠凹部が設けられていてもよいし、90°隔たる位置に4個の切欠凹部が設けられていてもよいという具合である。切欠凹部を出口の中心に対して対称な角度位置に設けると、球体の周囲に満遍なく均一にわずかな水の流路が残るので、球体はよりスムーズに出口を塞ぐことができる。
なお、請求項1,2の発明において、切欠凹部を通じて出口から流れ出る水または洗浄水の量は、ごくわずかに過ぎず、しかも、この切換装置は食器洗い機の洗浄室に水や洗浄水を供給する経路に設けられたものであるから、球体が出口を塞いでいる場合に、出口からわずかな量の水や洗浄水が出ていっても、食器洗い機の洗浄動作、すすぎ動作等に何ら影響するものではない。
請求項3の構成では、出口につながる内壁がテーパ面になっているから、球体は出口を塞ぐためにテーパ面によってスムーズに出口へ案内される。従って、球体による出口の封止がよりスムーズに行える。
請求項4の発明では、水が供給されない場合は、球体は入口周囲に備えられた座によって受け止められている。座に受け止められた球体は、真っ直ぐ鉛直線方向上方へ移動すれば出口を塞ぐ位置にあるので、球体の移動がスムーズで、球体が出口を塞ぐ際に、ノイズなどの生じにくい構成とすることができる。
請求項5の発明も、請求項4の発明と同様の効果を奏する。
請求項6の発明では、弁室には無用なゆとりがないから、弁室内で球体はスムーズに上下移動し得る。
請求項7の発明では、ストッパピンにより、球体の上下移動を最適に制御することができる。
以上のように、この発明に係る切換装置は、噴射口へ供給される水や洗浄水の供給を良好に切り換えることができるので、この切換装置を用いた食器洗い機は、分け洗い動作が好適に行える食器洗い機とすることができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る食器洗い機1を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た断面図である。以下の説明においては、図1における左側を食器洗い機1の前方、右側を後方として説明する。
図1を参照して、食器洗い機1は、流し台のシンクの横などに設置される卓上型のものであって、その外形が略直方体形状の筐体2により区画されている。筐体2は、たとえば、左右方向の長さ(幅)に比べて前後方向の長さ(奥行き)が短くされている。筐体2の内部には、洗浄タンク3が配置されており、洗浄タンク3の前面には、食器の出し入れのための開口4が形成されている。
開口4は、筐体2に対して取り付けられた2枚の扉(上扉5および下扉6)により覆うことができるようになっている。上扉5によって開口4の上半分程度を覆うことができ、下扉6によって開口4の下半分程度を覆うことができる。上扉5は、手前に少し変位した後開口4に沿って上方へ移動する構成となっている一方、下扉6は、下端部を中心に手前下方に回動可能となっている。これら上扉5および下扉6を閉じた状態では、開口4が覆われて、洗浄タンク3は水密に塞がれる。上扉5および下扉6を閉じた状態では、上扉5の下端部と下扉6の上端部とが係合するとともに、下扉6が筐体2に対してロックされることにより、上扉5および下扉6が閉じた状態に維持される。上扉5には、洗浄タンク3内に連通する排気口5Aが形成されている。
下扉6の上端部には、その左右方向の中央部に、上扉5および下扉6を開く際にユーザが操作する把持部7が備えられている。ユーザは、把持部7を握って下方に軽く押し下げ、前方に引くことにより、下扉6のロックを解除して、下扉6を手前下方に回動させることができる。下扉6の回動に連動して、上扉5は上方へ移動し、開口4が大きく開放される。
図2は、上扉5および下扉6を取外した状態で食器洗い機1を前方から見た正面図である。
図1および図2を参照して、洗浄タンク3内には、洗浄すべき食器を収容するために、上下に2つの食器カゴ、すなわち上カゴ8Aおよび下カゴ8Bが配置されている。上カゴ8Aおよび下カゴ8Bは、それぞれ、前後方向にスライド可能に配置されていて、上扉5および下扉6を開いた状態で開口4を介して手前側に引き出し、食器の出し入れを容易に行うことができるようになっている。
後に詳述するが、上カゴ8Aおよび下カゴ8Bには、決められた位置に決められた食器が収容できるよう、食器の種類に合わせた収容部が設けられている。大雑把に言えば、下カゴ8Bには、皿を立てた状態で収容できる皿収容部、茶碗、汁椀、丼などの碗ものを、横にした状態で収容できる碗収容部などが備えられている。また、上カゴ8Aには、小鉢、コップ、湯飲みなどを開口を下方に向けた状態で収容できる収容部が備えられている。
上カゴ8Aには、着脱可能な樹脂製カゴ80が含まれている。図1では、この樹脂製カゴ80に湯飲みが収容された状態が示されており、図2では、樹脂製カゴ80が取り外された状態が示されている。樹脂製カゴ80を取り外した上カゴ8Aは、樹脂製カゴ80が取り付けられていた領域(図2において、上方の右側5分の2程度の領域)が大きく開放するので、下カゴ8Bにフライパン、鍋などの容量の大きな被洗浄物を入れることができる。
洗浄タンク3の底面3Bの手前側左部には、洗浄水を溜めておくための貯水部15が、一段低く形成されている。洗浄タンク3内には、たとえば、機外の給水設備や給湯設備から水道水(常温の水または湯(以下、単に「水」と呼ぶ。)を供給することができるようになっていて、洗浄タンク3内に供給された水は、貯水部15を含む洗浄タンク3の下部に溜まるようになっている。洗浄タンク3内に洗剤を投入することにより、その洗剤が洗浄タンク3内に供給された水と混ぜ合わされて、食器の洗浄に使用する洗浄水が生成される。
洗浄タンク3の下方(貯水部15の後方)には、食器の洗浄時に洗浄タンク3内の洗浄水を循環させたり、洗浄タンク3内の洗浄水を排水したりするための洗浄兼排水ポンプ20が配置されている。図1では図示しないが、洗浄兼排水ポンプ20は、その内部が洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とに区画されていて、洗浄ポンプ室および排水ポンプ室には、それぞれポンプモータ21によって回転駆動可能な洗浄用インペラおよび排水用インペラが備えられている。
洗浄ポンプ室の吸入口は、貯水部15の後壁に形成された循環口22に接続されていて、洗浄ポンプ室の吐出口は、洗浄タンク3の下方に左右方向に沿って延設された通水路24に接続されている。この通水路24は、後述する回転ノズルアームおよび固定ノズルアームに接続されている。ポンプモータ21が正転されると、洗浄ポンプ室内の洗浄用インペラの回転によって、貯水部15から循環口22を介して洗浄ポンプ室内に洗浄水が吸い込まれ、その洗浄水が吐出口から通水路24に送り出される。通水路24を介して圧送された洗浄水は、通常、回転ノズルアームおよび固定ノズルアームから洗浄タンク3内の食器に向けて噴射される。回転ノズルアームおよび固定ノズルアームから噴射された洗浄水は、再び洗浄タンク3の底部に溜まり、貯水部15から循環口22を介して洗浄兼排水ポンプ20(洗浄ポンプ室)に吸い込まれる。このようにして、貯水部15に溜められた洗浄水は、食器洗い機1内で循環されて、食器の洗浄に使用されるようになっている。
また、排水ポンプ室の吸込口は貯水部15の左側壁に形成された排水口(図示せず)に接続されていて、排水ポンプ室の吐出口は機外に連通する排水路(図示せず)に接続されている。ポンプモータ21が反転されると、排水ポンプ室内の排水用インペラの回転によって、貯水部15から排水口を介して排水ポンプ室内に洗浄水が吸い込まれ、その洗浄水が排水路を介して機外に排出される。
洗浄タンク3の底部には、下カゴ8Bの下方から上方に向かって洗浄水を噴射するための2つの回転ノズルアーム26が、左右に並べて配置されている(図1では、一方の回転ノズルアーム26だけが見えている。)。これら2つの回転ノズルアーム26は、それぞれ略楕円形の長尺形状を有していて、ノズル軸27により、それぞれの長手方向中央部を中心にして、水平面内で回転可能に保持されている。ノズル軸27は、通水路24に連通している。
各回転ノズルアーム26の上面には、複数個(たとえば、6個)のノズル28が形成されている。洗浄兼排水ポンプ20から通水路24およびノズル軸27を介して各回転ノズルアーム26に送られてきた洗浄水は、各回転ノズルアーム26のノズル28から上方に向かって噴射される。各回転ノズルアーム26のノズル28から洗浄水が噴射される際に、各回転ノズルアーム26に対して反力が生じ、その反力によって、各回転ノズルアーム26はノズル28から洗浄水を噴射しつつ回転することとなる。これにより、各回転ノズルアーム26の上方に位置する食器(主に下カゴ8Bに収容されている食器)に満遍なく洗浄水を噴射して、良好に洗浄を行うことができる。
洗浄タンク3内の後面3Cおよび右側面3Dには、上カゴ8Aと下カゴ8Bとの間から上カゴ8Aに収容された食器に向かって洗浄水を噴射するための固定ノズルアーム29が取り付けられている。固定ノズルアーム29は、その下端から上方に延びた後、途中から第1アーム30と第2アーム31とに分岐した形状になっている。第1アーム30および第2アーム31は後面3Cに配置されている。そしてさらに第2アーム31の先端には右側面3Dに配置された第3アーム32が接続されている。固定ノズルアーム29は、その下端が通水路24に連通している。
第1アーム30は、左方に向かって分岐し、後面3Cの左端近傍までほぼ水平に(厳密には先端の方が少し高くなるように若干傾斜して)延びている。第1アーム30には、上カゴ8Aの主として左半分に収容された食器に向けて洗浄水を噴射するためのたとえば4つのノズル33がほぼ等間隔に配置されている。
第2アーム31は、第1アーム30の分岐位置よりもさらに上方まで延びた後、右方に屈曲し、後面3Cの右端近傍まで略水平に(厳密には先端の方がやや高くなるように若干傾斜して)延びている。第2アーム31には、上カゴ8Aの主として右半分に収容された食器に向けて洗浄水を噴射するための各種のノズル34が備えられている。
第3アーム32は、右側面3Dに配置されていて、図1に示すように前方に向かってほぼ水平に延び、その先端は開口4近傍に達している。第3アーム32には、上カゴ8Bに収容された食器に対して、特に樹脂製カゴ80に収容された湯飲みおよびコップ類に対して斜め下方から洗浄水を噴射するために、たとえば3つのノズル35が備えられている。 貯水部15の上縁には、メッシュ状の残菜フィルタ37が着脱可能に配置されていて、洗浄時に食器から分離した残菜は、この残菜フィルタ37により捕獲され、貯水部15への流入が阻止されるようになっている。残菜フィルタ37の前端中央部には、上方に延びる把持部38が形成されており、ユーザは、この把持部38をつまんで残菜フィルタ37の着脱を容易に行うことができる。
食器洗い機1は、また、洗浄後の食器を乾燥させる機能を有している。洗浄タンク3の底面3Bの前側部分には、洗浄時に洗浄タンク3内に溜められた洗浄水を温めたり、乾燥時に洗浄タンク3内の空気を温めたりするためのヒータ(図示せず)が配置されている。 固定ノズルアーム29の根元部(第1アーム30の分岐部よりも下側)には、固定ノズルアーム29に洗浄水を流通させるか否かを切り換えるための切換装置40が配置されている。切換装置40は、固定ノズルアーム29の根元部と通水路24との間を接続する弁室およびボール弁を含み、ボール弁で固定ノズルアーム29への洗浄水の流路を閉鎖することにより、固定ノズルアーム29への洗浄水の流通を阻止するものである。
この食器洗い機1では、切換装置40により通水路24から固定ノズルアーム29への洗浄水の流路を開放した状態に維持することにより、回転ノズルアーム26および固定ノズルアーム29の両方から洗浄水を噴射させることができるだけでなく、切換装置40により通水路24から固定ノズルアーム29への洗浄水の流路を閉鎖することにより、回転ノズルアーム26からだけ洗浄水を噴射させるモード(分け洗いモード)も実行できるようになっている。
図3および図4は、切換装置40の構成を説明するための図で、具体的には、図3Aは切換装置40の斜視図、図3Bは切換装置40の背面図、図3Cは図3BのB−B′に沿う横断面図、図4Aは切換装置40の正面側から見た縦断面図、図4Bは図4AのA−A′に沿う横断面図、図4Cは切換装置40の右側面から見た縦断面図、図4Dはボール42が最上方に位置しているときの様子を説明するための拡大断面図である。
図3,4を参照して説明すると、切換装置40は、上下に長手の管状部材45を有し、管状部材45内の上方に弁室46が作られている。弁室46は、上下方向に長手の内空間47を有し、内空間47の下端48が水の入口、内空間の上端49が水の出口となっている。水の入口48および水の出口49は、それぞれ、水平に開口しており、入口48および出口49の中心は同一の鉛直線上に存在する。
弁室46内には球形のボール42が収容されている。ボール42は弁室46内を上下に移動可能である。弁室46の下方、すなわち水の入口48の周囲には、最下方に位置するボール42を受け止めるための座50が備えられている。座50は、最上方に移動して出口49を塞いだボール42と、最下方に位置したボール42とが鉛直線方向に並ぶ位置に形成されている。換言すれば、座50は、ボール42が弁室46の内空間下端48において、弁室46の中心軸上にボール42が位置するように設けられたものである。座50上にボール42が乗ることにより、弁室46の下端48において、ボール42は弁室46の下隅などに偏ることなく、弁室46の真ん中、すなわち中心軸を中心に位置する。
弁室46は、その内形(横断面の内形)が円形をした円柱状の内空間47を備えており、当該内空間47は、その直径がボール42の直径の1.2倍未満となっている。すなわち、弁室46はボール42が自由に上下動し得るに十分な内空間47を備えるが、ボール42と弁室46との隙間が大きくなり過ぎない程度の内空間とされている。弁室46をかかる大きさにすることにより、ボール42はほぼ上下方向にスムーズに弁室46内を上下動し得る。
弁室46の上端49には、上端49に向かって狭まるようにテーパ面51が形成されている。テーパ面51は水平方向に対して45°以上の角度で傾斜している。それゆえ、上方に移動したボール42はテーパ面51に案内されて出口49に係合する。
弁室46の出口49には、内周の一部に切欠凹部52が形成されている。切欠凹部52は、水平方向に見て、出口49の中心に対して対称的な角度位置(この実施形態では180°隔たる位置)に複数個(この実施形態では2個)形成されている。このような切欠凹部52が形成されていると、図4Dに示すように、ボール42が最上方に移動して、出口49を塞いでも、出口49には水が流れ出るごくわずかの隙間が切欠凹部52により存在することになる。従って、ボール42が出口49を塞いだ状態でも、切欠凹部52を通ってわずかの洗浄水が出口49から出ていくが、食器洗い機の性質上、出口49から出ていくわずかな量の水や洗浄水は、食器洗い動作やすすぎ動作等に何ら影響を与えるものではない。
一方、切欠凹部52が形成されていると、ボール49が上方に移動して出口49を塞ぐ際に、ボール49がスムーズに出口49を塞げるという作用効果がある。仮に、切欠凹部52が設けられていない場合は、出口49を塞ごうとするボール42が、出口49から上方に出る水の流れによりチャタリングを生じる。そして、ボール42がスムーズに出口49を塞げないという現象が生じる。
この実施形態では、ボール42が出口49を塞ぐ際におけるチャタリングを防止するため、切欠凹部52を、水平方向に対称位置に、2つ設けたのである。
なお、切欠凹部52は、出口49の内周縁に少なくとも1つ設けられていればよい。また、切欠凹部52は、この実施形態のように180°隔たる位置に2個ではなく、水平方向に見て、たとえば120°隔たる位置に合計3つの切欠凹部が設けられた構成や、90°隔たる位置に合計4つの切欠凹部が設けられた構成等であってもよい。
切換装置40には、さらに、内空間47の下方に連通する内空間53が備えられていて、その内空間53の後方壁面には水の戻り孔54が形成されている。
なお、切換装置40を構成する管状部材45の外側には、左側へ突出するアーム55と、アーム55の先端に一体的に設けられた円板部材56が備えられているが、これらは、通水路の切り換えとは関係なく、洗浄時において消泡作用等のために用いられる部材が管状部材45と一体に成形されているものであり、ここでの説明は省略する。
切換装置40の背面側には、洗浄タンク3の後面3C(図1,図2参照)に固定するための、背面視上下に長手の長方形状をした取付部57が設けられていて、取付部57内には後方に連通する連結窓58が形成されている。そして、洗浄タンク3の後面3Cを挟んで、洗浄タンク3の背面側から、連結窓58に対してストッパピン43を含む駆動機構が装着される。
図5に、連結窓58を介してその背面側に駆動機構60が取り付けられた切換装置40を右側面から見た縦断面図を示す。駆動機構60は、弁室41内に出没可能なストッパピン43を有する。ストッパピン43は、弁室46の上下方向中央部において、背面側から正面側に向かって水平方向に突出し得る。ストッパピン43が突出した状態では、ボール42はストッパピン43に邪魔されて、弁室46内を上方へ移動できない。
一方、ストッパピン43が弁室46から退いた状態では、ボール42は座50に受け止められた位置から鉛直方向上方に真っ直ぐに移動可能であり、出口49を塞ぐことができる。ストッパピン43の突出状態と退避した状態とを切り換えるために、駆動機構60にはソレノイド44が備えられている。ソレノイド44がオフ状態では、ストッパピン43は弁室46内に突出し、ソレノイド44がオン状態ではストッパピン43は弁室46から後方に引っ込む。この実施形態では、食器洗い機1(図1,図2参照)が洗浄運転動作を停止しているときには、ソレノイド44がオフしており、ストッパピン43は弁室46内に突出した状態である(図5Aの状態)。
そして、分け洗い運転を行わない通常の運転時には、ソレノイド44は通電されず、ストッパピン43は弁室46内に突出した状態のままである。このため、洗浄運転が開始され、洗浄兼排水ポンプ20が動作されると、管状部材45を通って下方から水または洗浄水が上方に供給され、供給される水または洗浄水によりボール42は押し上げられて、入口48から弁室46内へと水または洗浄水が供給される。そしてボール42は、弁室41内へ突出しているストッパピン43のために、弁室46内を上方位置まで移動できないから、供給される水や洗浄水は、弁室46内において、ボール42と弁室46との間を通って出口49から上方へと供給される。これにより、上カゴ8Aおよび下カゴ8Bに収容された食器の洗浄が行える。
一方、分け洗い運転時には、駆動機構60が次のように制御される。
停止状態においては、図5Aに示すように、ソレノイド44はオフされており、ストッパピン43が弁室46内に突出している。
そして、洗浄運転が開始される直前(洗浄兼排出ポンプ20が運転を開始する直前)において、ソレノイド44がオンされ、ストッパピン43が後方へ引っ込む。(図5B)この状態で、洗浄兼排水ポンプ20によって管状部材45の下方から水または洗浄水が供給される。供給される水または洗浄水はボール42を鉛直方向上方へ押し上げ、ボール42は供給される水または洗浄水と共に真っ直ぐ上にあがり、出口49に当接して、出口49を塞ぐ。(図5C)
そしてその後、ソレノイド44はオフとなり、ボール42が弁室46の上方に位置した状態のまま、ストッパピン43が突出する。(図5D)
実際には、図5Bのようにソレノイド44がオンされてストッパピン43が後方に引っ込み、図5Dのようにソレノイド44がオフされてストッパピン43が突出するまでの期間は、約1秒程度の期間である。このように、ソレノイド44は短時間だけオンされるので、ソレノイド44が焼きつくなどの心配はない。
分け洗い運転中は、洗浄兼排水ポンプ20により管状部材45へと供給される水または洗浄水により、弁室46内は一定の水圧がかかっているから、出口49を塞いだボール42が下方へ落下することはない。
この発明は、以上説明した切換装置40を設けたことにより、固定ノズルアーム49へ供給される水または洗浄水の供給を停止して、分け洗いが良好に行える食器洗い機を提供できる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係る食器洗い機を前後方向に沿った鉛直線で切断した時の断面を右側から見た断面図である。 上扉および下扉を取り外した状態で食器洗い機を前方から見た正面図である。 切換装置40の構成を説明するための図である。 切換装置40の構成を説明するための図である。 切換装置40の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 食器洗い機
3 洗浄タンク
3C 後面
8 食器カゴ
8A 上カゴ
8B 下カゴ
20 洗浄兼排水ポンプ
26 回転ノズルアーム
29 固定ノズルアーム
40 切換装置
41 弁室
42 ボール
43 ストッパピン
44 ソレノイド
45 管状部材
46 弁室
47 内空間
48 入口
49 出口
50 座
51 テーパ面

Claims (7)

  1. 食器に水や洗浄水を噴射するための噴射口と、噴射口に連通された通水管と、通水管に挿入され、通水管を通して噴射口へ水や洗浄水を供給するか、供給しないかを切り換えるための切換装置とを有する食器洗い機であって、
    上記切換装置は、
    上下方向に長手の内空間を有し、内空間の下端が水の入口、内空間の上端が水の出口となった弁室と、
    弁室内に収容され、上記内空間を上下に移動可能で、最上方に移動したときに出口の内周に当接して出口を塞ぐ球体と、
    上記出口の内周の一部に形成され、当接した球体と内周との間にわずかな水の流路を残すための切欠凹部と、
    を含むことを特徴とする食器洗い機。
  2. 上記切欠凹部は、水平方向に見て、出口の中心に対して対称的な角度位置に複数個形成されていることを特徴とする、請求項1記載の食器洗い機。
  3. 上記弁室の、出口につながる内壁は、水平方向に対し45°以上の角度で傾斜した、内空間を狭めていくテーパ面になっていることを特徴とする、請求項1または2記載の食器洗い機。
  4. 上記弁室の下端の水の入口周囲には、上記球体が最下方に位置するときに球体を受け止める座が設けられていて、
    当該座は、最上方に移動して出口を塞いだ球体と最下方に位置した球体とが鉛直線方向に並ぶ位置に形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の食器洗い機。
  5. 上記弁室に備えられた水の入口および水の出口は、それぞれ、水平に開口しており、それぞれの中心は同一の鉛直線上に存在することを特徴とする、請求項4記載の食器洗い機。
  6. 上記内空間は、水平方向の断面形状が円形であり、かつ、その直径は上記球体の直径の1.2倍未満であることを特徴とする、請求項4記載の食器洗い機。
  7. 上記球体が座に受け止められた状態では、球体の上方に突出しており、上記入口から水が進入して球体が上方へ押し上げられる直前に没して球体が内空間を上方へ移動する妨げにならない、上記内空間に水平方向に出没し得るストッパピンを有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の食器洗い機。
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