JP2006054970A - リニアー・アクチュエータ - Google Patents

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Kotoji Kawashima
琴司 川島
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】無通電時でも可動子を静止保持できる簡易なリニアー・アクチュエータの提供。
【解決手段】リニアー・アクチュエータは、正方形の各頂点において直立した磁極柱14N,14S,16S,16Nを有し、第1磁極柱14Nと第4磁極柱16NはN極、第2磁極柱14Sと第3磁極柱16SはS極で、第1磁極柱の内側面aと第2磁極柱の内側面bとを含む第1面mと第3磁極柱の内側面cと第4の磁極柱の内側面dとを含む第2面nとが平行に対向して成る着磁式ガイド枠10と、第1面mと第2面nとに挟まれた空部において柱軸方向へ移動する可動子1とを備え、可動子1は第1電磁石20と第2電磁石30とを柱軸方向に離間させて平行状態で連結して成る。第1面mと第2面nとの距離をD、その距離方向の可動子1の厚みをT、可動子1の柱軸方向の長さをL、旋回角をθとすると、T<D<(L+T1/2がおおよそ成立している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラのズーム調整機構やフォーカス調整機構に用いるに好適なリニアー・アクチュエータに関する。
例えば、カメラのズーム調整機構においては、カメラレンズを直進変位させるにはモータが利用されており、そのモータのシャフトはスクリューシャフトであって、カメラレンズ側のナットに螺合している。しかしながら、モータを利用する場合、モータの回転運動をレンズの直進運動に変換するスクリューシャフト等が必要となることから、部品点数の削減及び低コスト化のため、簡易なリニアー・アクチュエータの開発が要請されている。
従来、リニアー・アクチュエータとしては種々のものが提案されているが、可動子の静止保持状態においても通電を行うものが多く、低消費電力化を図ることができない。
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題は、無通電時でも可動子を静止保持できる簡易なリニアー・アクチュエータを提供することにある。
本発明に係るリニアー・アクチュエータは、四辺形の各頂点において直立した磁極柱を有し、第1の対角関係にある第1及び第4磁極柱はN極であって、第2の対角関係にある第2及び第3磁極柱はS極である着磁式ガイド枠と、第1磁極柱及び第2磁極柱の内側面と第3磁極柱及び第4磁極柱の内側面とに挟まれた空部において柱軸方向へ移動する可動子とを備え、可動子は第1電磁石に対して第2電磁石を柱軸方向に離間させて平行状態で連結して成る。
第1電磁石は、一方端部が第1磁極柱と第3磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触すると共に他方端部が第2磁極柱と第4磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触する第1コア及びこの第1コアの中央に巻回した第1コイルを有し、第2電磁石は、一方端部が第1磁極柱と第3磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触すると共に他方端部が第2磁極柱と第4磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触する第2コア及びこの第2コアの中央に巻回した第2コイルを有する。第1及び第2電磁石と4本の磁極柱との空間関係は、4本の磁極柱が正四辺形(長方形又は正方形)の頂点に位置する場合、第1磁極柱の内側面と第2磁極柱の内側面とを含む第1面と第3磁極柱の内側面と第4磁極柱の内側面とを含む第2面とが平行に対向して成り、第1面と第2面との距離をD、その距離方向の可動子1の厚みをT、可動子1の柱軸方向の長さをL、旋回角をθとすると、限定的には、T<D<(L+T1/2の条件に相当する。そして、第1電磁石(第1コイル)と第2電磁石(第2コイル)とに対する電流の通電方向を切り換え又は無通電状態とするための電流制御手段を備えて成る。
第1及び第2コイルの無通電時においては、第1及び第2コアの両端部(4箇所)が4本の磁極柱の内側面に磁気吸着しているため、可動子の固定子としての着磁式ガイド枠に対する静止保持ができるので、節電を図ることができる。
ここで、可動子の4本の磁極柱に対する磁気吸着姿勢としては4通りである。即ち、第1の姿勢は、第1コアの一方端部と第2コアの一方端部とが共に第1磁極柱の内側面に磁気吸着すると同時に、第1コアの他方端部と第2コアの他方端部とが共に第2磁極柱の内側面に磁気吸着した平行姿勢である。第2の姿勢は、第1コアの一方端部が第3磁極柱の内側面に磁気吸着して第2コアの一方端部が第1磁極柱の内側面に磁気吸着すると同時に、第1コアの他方端部が第4磁極柱の内側面に磁気吸着して第2コアの他方端部が第2磁極柱の内側面に磁気吸着した傾斜姿勢である。第3の姿勢は、第1コアの一方端部と第2コアの一方端部が第3磁極柱の内側面に磁気吸着すると同時に、第1コアの他方端部と第2コアの他方端部が第4磁極柱の内側面に磁気吸着した平行姿勢である。第4の姿勢は、第1コアの一方端部が第1磁極柱の内側面に磁気吸着して第2コアの一方端部が第3磁極柱の内側面に磁気吸着すると同時に、第1コアの他方端部が第2磁極柱の内側面に磁気吸着して第2コアの他方端部が第4磁極柱の内側面に磁気吸着した傾斜姿勢である。第1の姿勢から第4の姿勢は以下に説明するようにサイクリックで生じる。
まず、可動子が第1の姿勢にある場合、電流制御手段により第1のコイルに通電して、第1コアの一方端部をN極にその他方端部をS極になるよう励磁すると、第2コアの一方端部は第1磁極柱の内側面に、その他方端部は第2磁極柱の内側面にそれぞれ磁気吸着したまま、第1コアの一方端部(N極)が第1磁極柱(N極)による磁気反発と同時に第3磁極柱(S極)による磁気吸引で第3磁極柱の内側面に磁気吸着すると共に、第1コアの他方端部(S極)が第2磁極柱(S極)による磁気反発と同時に第4磁極柱(N極)による磁気吸引で第4磁極柱の内側面に磁気吸着するため、可動子の第1コア側が第2コア側の瞬間中心の回りで一方向に旋回して第2の姿勢に遷移する。
ここで、第2コア側の瞬間中心を第1面側の稜線位置とし、第1コアが第2面に接した点を稜線位置とし、第1面と第2面との距離をD、その距離方向の可動子の厚みをT、可動子の柱軸方向の長さをL、旋回角をθとすれば、次の式が成立する。
Lsinθ+Tcosθ=D
なお、第1の姿勢から第2の姿勢に遷移する過程においては、電流制御手段により第2コイルに通電し、第2コアの一方端部をS極にその他方端部をN極になるよう励磁すると、第2コアの第1面に対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止できる。
次いで、電流制御手段により第1コイルを無通電状態とし、第2コイルに通電して第2コアの一方端部をN極にその他方端部をS極になるよう励磁すると、第1コアの一方端部は第3磁極柱の内側面に、その他方端部は第4磁極柱の内側面にそれぞれ磁気吸着したまま、第2コアの一方端部(N極)が第1の磁極柱(N極)による磁気反発と同時に第3磁極柱(S極)による磁気吸引で第3磁極柱の内側面に磁気吸着すると共に、第2コアの他方端部(S極)が第2磁極柱(S極)による磁気反発と同時に第4磁極柱(N極)による磁気吸引で第4磁極柱の内側面に磁気吸着するため、可動子の第2コア側が第1コア側の瞬間中心の回りで他方向に旋回して第3の姿勢に遷移する。
ここで、可動子の第1の姿勢から第3の姿勢までの柱軸方向の歩進距離pはおおむね次式で与えられる。
p=L(1−cosθ)+Tsinθ
なお、第2の姿勢から第3の姿勢に遷移する過程においては、第1の姿勢から第2の姿勢に遷移するための第1コイルの通電態様をそのまま維持しても構わない。第1コアの第2面に対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止でき、応答性を早めることができる。
次いで、電流制御手段により第2コイルを無通電状態とし、第1コイルに通電して第1コアの一方端部をS極にその他方端部をN極になるよう励磁すると、第2コアの一方端部は第3磁極柱の内側面に、その他方端部は第4磁極柱の内側面にそれぞれ磁気吸着したまま、第1コアの一方端部(S極)が第3磁極柱(S極)による磁気反発と同時に第1磁極柱(N極)による磁気吸引で第1磁極柱の内側面に磁気吸着すると共に、第1コアの他方端部(N極)が第4磁極柱(N極)による磁気反発と同時に第2磁極柱(S極)による磁気吸引で第2磁極柱の内側面に磁気吸着するため、可動子の第1コア側が第2コア側の瞬間中心の回りで他方向に旋回して第4姿勢に遷移する。
なお、第3の姿勢から第4の姿勢に遷移する過程においては、電流制御手段により第2コイルに通電し、第2コアの一方端部をN極にその他方端部をS極になるよう励磁すると、第2コアの第2面に対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止できる。
次いで、電流制御手段により第1コイルを無通電状態とし、第2コイルに通電して第2コアの一方端部をS極にその他方端部をN極になるよう励磁すると、第1コアの一方端部は第1磁極柱の内側面に、その他方端部は第2磁極柱の内側面にそれぞれ磁気吸着したまま、第2コアの一方端部(S極)が第3磁極柱(S極)による磁気反発と同時に第1磁極柱(N極)による磁気吸引で第1磁極柱の内側面に磁気吸着すると共に、第2コアの他方端部(N極)が第4磁極柱(N極)による磁気反発と同時に第2磁極柱(S極)による磁気吸引で第2磁極柱の内側面に磁気吸着するため、可動子の第2コア側が第1コア側の瞬間中心の回りで一方向に旋回して第1の姿勢に遷移する。
なお、第4の姿勢から第1の姿勢に遷移する過程においては、第3の姿勢から第4の姿勢に遷移するための第1コイルの通電態様をそのまま維持しても構わない。第1コアの第1面に対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止でき、応答性を早めることができる。
このように、可動子が、第1の姿勢→第2の姿勢→第3の姿勢→第4の姿勢→第1の姿勢と1サイクル運動を行い、柱軸方向に、リードP=2pだけ直進移動する。また可動子を第1の姿勢→第4の姿勢→第3の姿勢→第2の姿勢→第1の姿勢、と逆遷移できるため、正逆直進移動を実現できる。
なお、第1電磁石と第2電磁石とをスペーサを挟んで連結して成り、このスペーサに作用部を設けて成ることが望ましい。
本発明によれば、無通電でも可動子が磁極柱に磁気吸着して静止保持されるため、低消費電力の簡易なリニアー・アクチュエータを実現できる。また、可動子の移動時には可動子が磁極柱上を摺動するのではなく、吸反発によって正逆の旋回で匍匐的に歩進するので、磨耗を抑制でき、長寿命化を図ることができると共に、吸反発によって高応答性とすることができる。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1(a)〜(e)は本発明の一実施形態に係るリニアー・アクチュエータにおける可動子の各遷移状態を示す斜視図である。
本例のリニアー・アクチュエータは、固定子としての着磁式ガイド枠10と、このガイド枠10内において匍匐運動によって直進移動する可動子1と、可動子1の正逆直進移動を制御する電流制御手段(図示せず)とを備えている。
着磁式ガイド枠10は、正方形のヨーク板12の各頂点において一体的に直立した四角柱の磁極柱14N,14S,16S,16Nを有する。第1の対角関係にある第1磁極柱14N及び第4磁極柱16NはN極であって、第2の対角関係にある第2磁極柱14S及び第3磁極柱16SはS極であり、第1磁極柱14Nの内側面aと第2磁極柱14Sの内側面bとを含む第1面mと第3磁極柱16Sの内側面cと第4磁極柱16Nの内側面dとを含む第2面nとが平行に対向して成る。
可動子1は、第1面mと第2面nとに挟まれた空部に収められており、ヨーク板12側の第1電磁石20に対して第2電磁石30を柱軸方向に離間させて平行状態で連結して成る。図1(a)に示す如く、第1面mと第2面nとの距離をD、その距離方向の可動子1の厚みをT、可動子1の柱軸方向の長さをL、旋回角をθとすると、次式がおおよそ成立する。
T<D<(L+T1/2 …(1)
第1電磁石20は、一方端部22aが第1磁極柱14Nの内側面aか或いは第3磁極柱16Sの内側面cに排他的に接触すると共に他方端部(図示せず)が第2磁極柱14Sの内側面bか或いは第4磁極柱16Nの内側面dに排他的に接触する第1コア22と、この第1コア22の中央括れ部に巻回した第1コイル24を有する。また、第2電磁石30は、一方端部32aが第1磁極柱14Nの内側面aか或いは第3磁極柱16Sの内側面cに排他的に接触すると共に他方端部32bが第2磁極柱14Sの内側面bか或いは第4磁極柱16Nの内側面dに排他的に接触する第2のコア32と、この第2コア32の中央括れ部に巻回した第2コイル34を有する。第1コア22と第2コア32とは同一形状・同一寸法のドックボーン形で、第1コア22と第2コア32の各端部は立方体又は直方体となっている。第1電磁石20と第2電磁石30とはスペーサ40を挟んで連結して成る。このスペーサ40には第1磁極柱14Nと第2磁極柱14Sとの隙間を介して突出する作用部45が設けられている。この作用部45は原動腕部として従動機構を駆動する。この作用部45は第1磁極柱14Nと第3磁極柱16Sとの隙間を介して突出させても良く、また作用部45は突起ではなく、凹部でも良い。
なお、図示しない電流制御手段は、第1コイル24と第2コイル34とに対する電流の通電方向を切り換え又は無通電状態とするよう制御する。
第1コイル24及び第2コイル34の無通電時においても、第1コア22の両端部及び第2コア32の両端部のいずれもが4本の磁極柱14N,14S,16S,16Nのいずれかの内側面に磁気吸着しているため、可動子1の磁極柱14N,14S,16S,16Nに対する静止保持ができ、節電を図ることができる。
ここで、可動子1の4本の磁極柱14N,14S,16S,16Nに対する磁気吸着姿勢としては4通りである。即ち、第1の姿勢は、図1(a)又は(e)に示す如く、第1コア22の一方端部22aと第2コア32の一方端部32aとが共に第1磁極柱14Nの内側面aに磁気吸着すると同時に、第1コア22の他方端部と第2コア32の他方端部32bとが共に第2磁極柱14Sの内側面bに磁気吸着し、第1電磁石20と第2電磁石30が第1の面mにのみ接触する平行姿勢である。第2の姿勢は、図1(b)に示す如く、第1コア22の一方端部22aが第3磁極柱16Sの内側面cに磁気吸着して第2コア32の一方端部32aが第1磁極柱14Nの内側面aに磁気吸着すると同時に、第1コア22の他方端部が第4磁極柱16Nの内側面dに磁気吸着して第2コア32の他方端部32bが第2の磁極柱14Sの内側面bに磁気吸着し、第1電磁石20が第2の面nに接触すると同時に第2電磁石30が第1面mに接触する傾斜姿勢である。第3の姿勢は、図1(c)に示す如く、第1コア22の一方端部22aと第2コア32の一方端部32aが第3磁極柱16Sの内側面cに磁気吸着すると同時に、第1コア22の他方端部と第2コア32の他方端部32bが第4の磁極柱16Nの内側面dに磁気吸着し、第1電磁石20と第2電磁石30が第2面nにのみ接触する平行姿勢である。第4の姿勢は、図1(d)に示す如く、第1コア22の一方端部22aが第1磁極柱14Nの内側面aに磁気吸着して第2コア32の一方端部32aが第3磁極柱16Sの内側面cに磁気吸着すると同時に、第1コア22の他方端部が第2磁極柱14Sの内側面bに磁気吸着して第2コア32の他方端部32bが第4磁極柱16Nの内側面dに磁気吸着し、第1電磁石20が第1面mに接触すると同時に第2電磁石30が第2面nに接触する傾斜姿勢である。第1の姿勢から第4の姿勢は以下に説明するようにサイクリックで生じる。
まず、可動子1が図1(a)に示す第1の姿勢にある場合、電流制御手段により第1コイル24に通電して、第1コア22の一方端部22aをN極にその他方端部をS極になるよう励磁すると、第2コア32の一方端部32aの上端稜線は第1磁極柱14Nの内側面aに、その他方端部の稜線は第2磁極柱14Sの内側面bにそれぞれ磁気吸着したまま、第1コア22の一方端部22aが第1磁極柱14Nによる磁気反発と同時に第3磁極柱16Sによる磁気吸引で第3磁極柱16Sの内側面cに磁気吸着すると共に、第1コア22の他方端部が第2磁極柱14Sによる磁気反発と同時に第4磁極柱16Nによる磁気吸引で第4磁極柱16Nの内側面dに磁気吸着するため、可動子1の第1コア22側が第2コア32側の上端稜線を瞬間中心として図1の反時計方向に旋回角θだけ旋回して、図1(b)に示す第2の姿勢に遷移する。
ここで、おおよそ次の式が成立する。
Lsinθ+Tcosθ=D …(2)
なお、第1の姿勢(図1(a))から第2の姿勢(図1(b))に遷移する過程においては、電流制御手段により第2コイル34に通電し、第2コア32の一方端部32aをS極にその他方端部32bをN極になるよう励磁すると、可動子1の瞬間中心側の第1面mに対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子1の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止できる。
次いで、電流制御手段により第1コイル24を無通電状態とし、第2コイル34に通電して第2コア32の一方端部32aをN極にその他方端部32bをS極になるよう励磁すると、第1コア22の一方端部22aの下端稜線は第3磁極柱16Sの内側面cに、その他方端部の下端稜線は第4磁極柱16Nの内側面dにそれぞれ磁気吸着したまま、第2コア32の一方端部32aが第1磁極柱14Nによる磁気反発と同時に第3磁極柱16Sによる磁気吸引で第3磁極柱16Sの内側面cに磁気吸着すると共に、第2コア32の他方端部32bが第2磁極柱14Sによる磁気反発と同時に第4磁極柱16N極による磁気吸引で第4磁極柱16Nの内側面dに磁気吸着するため、可動子1の第2コア32側が第1コア22側の下端稜線を瞬間中心として図1の時計方向に旋回角θだけ旋回して、図1(c)に示す第3の姿勢に遷移する。
ここで、可動子1の第1の姿勢から第3の姿勢までの柱軸方向(上昇方向)の歩進距離pは次式で与えられる。
p=L(1−cosθ)+Tsinθ …(3)
なお、第2の姿勢(図1(b))から第3の姿勢(図1(c))に遷移する過程においては、第1の姿勢(図1(a))から第2の姿勢(図1(b))に持ち来たすための第1コイル24の通電態様をそのまま維持しても構わない。可動子1の瞬間中心側の第2面nに対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止でき、また応答性を早めることができる。
次いで、電流制御手段により第2コイル34を無通電状態とし、第1コイル24に通電して第1コア22の一方端部22aをS極にその他方端部をN極になるよう励磁すると、第2コア32の一方端部32aの上端稜線は第3磁極柱16Sの内側面cに、その他方端部32bの上端稜線は第4磁極柱16Nの内側面dにそれぞれ磁気吸着したまま、第1コア22の一方端部22aが第3磁極柱16Sによる磁気反発と同時に第1磁極柱14Nによる磁気吸引で第1磁極柱14Nの内側面aに磁気吸着すると共に、第1コア22の他方端部が第4磁極柱16Nによる磁気反発と同時に第2磁極柱14Sによる磁気吸引で第2磁極柱14Sの内側面bに磁気吸着するため、可動子1の第1コア22側が第2コア32側の上端稜線を瞬間中心として図1の時計方向に旋回角θだけ旋回して、図1(d)に示す第4の姿勢に遷移する。
なお、第3の姿勢(図1(c))から第4の姿勢(図1(d))に遷移する過程においては、電流制御手段により第2コイル34に通電し、第2コア32の一方端部32aをN極にその他方端部32bをS極になるよう励磁すると、可動子1の瞬間中心側の第2の面nに対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止できる。
次いで、電流制御手段により第1コイル24を無通電状態とし、第2コイル34に通電して第2コア32の一方端部32aをS極にその他方端部32bをN極になるよう励磁すると、第1コア22の一方端部22aの下端稜線は第1磁極柱14Nの内側面aに、その他方端部の下端稜線は第2磁極柱14Sの内側面bにそれぞれ磁気吸着したまま、第2コア32の一方端部32aが第3磁極柱16Sによる磁気反発と同時に第1磁極柱14Nによる磁気吸引で第1磁極柱14Nの内側面aに磁気吸着すると共に、第2コア32の他方端部32bが第4磁極柱16Nによる磁気反発と同時に第2磁極柱14Sによる磁気吸引で第2磁極柱14Sの内側面bに磁気吸着するため、可動子1の第2コア32側が第1コア22の下端稜線を瞬間中心として図1の反時計方向に旋回角θだけ旋回して、図1(e)に示す第1の姿勢に遷移する。
なお、第4の姿勢(図1(d))から第1の姿勢(図1(e))に遷移する過程においては、第3の姿勢(図1(c))から第4の姿勢(図1(d))に遷移するための第1コイル24の通電態様をそのまま維持しても構わない。可動子1の瞬間中心側の第1面mに対する磁気吸着を強めることができるので、着磁式ガイド枠等に衝撃が加わっていても、可動子の姿勢遷移過程における磁極柱からの脱落を有効的に防止でき、また応答性を早めることができる。
このように、第1コイル24及び第2コイル34を交互に励磁することによって、可動子1が、第1の姿勢(図1(a))→第2の姿勢(図1(b))→第3の姿勢(図1(c))→第4の姿勢(図1(d))→第1の姿勢(図1(e))と1サイクル運動を行い、柱軸方向にリードP=2pだけ直進移動する。また可動子を第1の姿勢(図1(e))→第4の姿勢(図1(d))→第3の姿勢(図1(c))→第2の姿勢(図1(b))→第1の姿勢(図1(a))と逆遷移できるため、任意ストロークの正逆直進移動を実現できる。
可動子1は第1面mと第2面nとの間に挟まれて微少な匍匐運動を繰り返しながら柱軸方向に直進し、コイル24,34の無通電時においてはコア22,32の両端部が磁極柱14N,14S,16S,16Nに磁気吸着しているため、そのまま静止保持される。そのため、低消費電力の簡易なリニアー・アクチュエータを実現できる。また、可動子1の移動時には可動子1が磁極柱14N,14S,16S,16N上を摺動するのではなく、吸反発によって正逆の旋回で歩進するので、磨耗を抑制でき、長寿命化を図ることができると共に、吸反発によって高応答性を得ることができる。
また、第1磁極柱14Nと第2磁極柱14Sとの間及び第3磁極柱16Sと第2磁極柱16Nとの間には隙間が存在するため、この隙間に第1コイル24と第2コイル34の巻線が位置しても構わないので、巻線の線積を高めることができ、低消費電力化又は高速応答性を実現できる。
なお、上記の磁極柱14N,14S,16S,16Nは、正方形のヨーク板12の各頂点に位置しているが、長方形のヨーク板の各頂点に位置していても構わず、また、平行四辺形や菱形のヨーク板の各頂点に位置していても良い。更に、図2に示す如く、正四辺形や平行四辺形ではない不等辺四辺形の頂点に位置していても差支えない。斯かる場合、第1コア20′及び第2コア30′と第1面m又は第2面nとの隙間間隔Gとが一様となるように、第1コア20′及び第2コア30′の形状を選択すれば良い。磁極柱14N,14S,16S,16Nは角柱に限らず例えば円柱でも構わず、これに対応して第1コア20′及び第2コア30′の接触部は円弧状の切り欠きとすれば良い。なお、図2中の24′は第1コイル、34′は第2コイルを示す。
(a)〜(e)は本発明の一実施形態に係るリニア―・アクチュエータにおける可動子の各遷移状態を示す斜視図である。 本発明の変形例に係るリニア―・アクチュエータを示す平面図である。
符号の説明
1…可動子
10…着磁式ガイド枠
12…ヨーク板
14N…第1磁極柱
14S…第2磁極柱
16S…第3磁極柱
16N…第4磁極柱
a,b,c,d…内側面
m…第1面
n…第2面
20,20′…第1電磁石
22…第1コア
22a…第1コアの一方端部
24,24′…第1コイル
30,30′…第2電磁石
32…第2コア
32a…第2コアの一方端部
32b…第2コアの他方端部
34,34′…第2コイル
40…スペーサ
45…作動部材

Claims (3)

  1. 四辺形の各頂点において直立した磁極柱を有し、第1の対角関係にある第1及び第4磁極柱はN極であって、第2の対角関係にある第2及び第3磁極柱はS極である着磁式ガイド枠と、第1磁極柱及び第2磁極柱の内側面と第3磁極柱及び第4磁極柱の内側面とに挟まれた空部において柱軸方向へ移動する可動子とを備え、前記可動子は第1電磁石と第2電磁石とを柱軸方向に離間させて平行状態で連結して成り、第1電磁石は、一方端部が第1磁極柱と第3磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触すると共に他方端部が第2磁極柱と第4磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触する第1コア及びこの第1コアの中央に巻回した第1コイルを有し、第2電磁石は、一方端部が第1磁極柱と第3磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触すると共に他方端部が第2磁極柱と第4磁極柱のいずれかの内側面に排他的に接触する第2コア及びこの第2コアの中央に巻回した第2コイルを有し、第1コイルと第2コイルとに対する電流の通電方向を切り換え又は無通電状態とするための電流制御手段を備えて成ることを特徴とするリニアー・アクチュエータ。
  2. 正四辺形の各頂点において直立した磁極柱を有し、第1の対角関係にある第1及び第4磁極柱はN極であって、第2の対角関係にある第2及び第3磁極柱はS極であり、第1磁極柱の内側面と第2磁極柱の内側面とを含む第1面と第3磁極柱の内側面と第4磁極柱の内側面とを含む第2面とが平行に対向して成る着磁式ガイド枠と、第1面と第2面とに挟まれた空部において柱軸方向へ移動する可動子とを備え、前記可動子は第1電磁石と第2電磁石とを柱軸方向に離間させて平行状態で連結して成り、第1電磁石と第2電磁石とに対する電流の通電方向を切り換え又は無通電状態とするための電流制御手段を備え、第1面と第2面との距離をD、その距離方向の可動子1の厚みをT、可動子の柱軸方向の長さをL、旋回角をθとすると、T<D<(L+T1/2が成立することを特徴とするリニアー・アクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2において、第1電磁石と第2電磁石とをスペーサを挟んで連結して成り、このスペーサに作用部を設けて成ることを特徴とするリニアー・アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117499834A (zh) * 2023-12-29 2024-02-02 荣耀终端有限公司 一种相机模块、耳机及控制方法

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