JP2006054813A - デジタル変調装置およびその変調制御方法 - Google Patents

デジタル変調装置およびその変調制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡便に現用送信器を予備送信器との間の各送信波の各IF信号の間の遅延時間差を測定し、現用送信器を予備送信器に切替えても送信電波に遅延時間差が発生しないデジタル変調装置およびその変調制御方法を実現する。
【解決手段】 2台の送信器1Aと1Bからの送信波を位相比較器4を用いて測定し2つの送信波の位相を揃え、2台の送信器1Aと1Bからの送信波に含まれる各IF信号の間に遅延時間差があると、位相比較器4が測定する各送信波の間の位相差誤差信号に発生するパルス状の雑音を検出して、そのパルス状の雑音を最小になるように可変遅延線15を調整することにより各IF信号の間の遅延時間差を最小にする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冗長構成を持つマイクロ波中継を行うデジタル変調装置およびその変調制御方法に関する。
放送局等では、放送用の広帯域な映像情報をセンターから支局や送信所などへマイクロ波により無線中継することがある。この様な無線中継では、中継無線局間を現用回線と予備回線からなる冗長構成を持たせており現用回線に不具合が発生したとき、又は、装置機材の保守点検等を行うときは、現用回線から予備回線に切替えて中継を行う。
最近の映像信号伝送は、デジタルビデオ信号化されていることから、例えば、ビット落ち等の現象により画像にノイズが発生するのを防いで切替えなければならない。そのためには、現用回線と予備回線の間で受信したデジタルビデオ信号の遅延時間差を無くして切替える必要がある。現用と予備回線による冗長化は、中継無線局を構成する送信器、受信器、変調器等の装置のいずれか、又は全てで行われる。
中継無線局の受信側において回線の切替えを行う例として、2台の受信側の復調器で検波復調されたデジタルビデオ信号の各データフレーム情報を抽出し、その抽出されたフレームの間の遅延時間差を測定して、一致するように補正して受信信号を切替えているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、受信側で遅延時間調整を行う場合、2台の受信器に接続されたそれぞれの復調器には遅延時間調整回路が組み込まれており、受信側の切替器の入力では遅延時間差が無くなる。
この様な冗長構成の中継システムでは、ビット落ち、又は重複を防ぐ為に受信側と同様に送信側の切替器の入力でもそれぞれの入力での遅延時間差を無くすようにして切替えることが必要である。
図10は、従来の変調器を冗長構成にした無線中継局の送信部の構成図である。
図10において、無線中継局の送信部は、送信器10A、変調器20A、変調器20B、および切替器30とから構成される。なお、送信器10Aは、TTL(Transmitter to Transmitter Link)の様に多方向の受信先へ同時に中継送信をする場合には、複数になることもある。
スタジオ装置からのデジタルビデオ信号は、変調器20Aを経るルートと、変調器20Bを経るルートとの2つの系統に分けられる。
デジタルビデオ信号は、変調器20A、20Bで中間周波数の変調波に変換され、切替器30で、変調器20A、20Bからのルートのうちいずれか一つからの変調波の信号を選択して送信器10Aに出力される。
この様な場合、変調器20A、20Bを構成する回路部品の差異、配線長等の違いから切替器30に入力される両変調波の間には、位相、および遅延時間の差ができる。
即ち、変調器20A、20Bの出力を切替器30で切替えても受信側で復調されたデジタル信号にビット落ちなどエラーが発生しない様に切替えなければならない。そのためには、切替器30に入力する2台の変調器20A、20Bからの変調波の周波数と位相、およびそれらの送信波が変調された変調波の周波数と遅延時間(変調波の包絡線)が揃うことが必要である。
そこで、従来は、変調器20A、20Bを設置する時、切替器30の入力側で変調器20A、20Bの変調波の一部を取り出して、調整用のネットワークアナライザ等で変調波の遅延時間を観測し、変調器20A、20Bの違いによって発生する遅延時間差が無いように、変調器20A、20Bにそれぞれ接続される遅延線で遅延時間を調整していた。
しかし、従来の方法では、ネットワークアナライザ等の特殊測定器を用いなければならず、操作に習熟を要するとともに常時遅延時間を監視出来ない欠点があった。また、作業性を改善した遅延時間調整をするために変調波を復調して遅延時間の調整を行う回路を変調器20A、20Bとに組み込むにしても変調器の形状の大型化、消費電力の増加、またコスト増加等の問題が生じた。
特開平8−125642号公報(第8頁、第1図)
従来マイクロ波を用いた無線中継局で、特に変調器を冗長構成にした送信系統においては、2台の変調器から切替器に接続された2系統の変調波の間に遅延時間差が無い様にするため、変調器を設置する時にネットワークアナライザ等の測定装置を変調器の傍に設置して測定調整しなければならず作業性が悪かった。また、作業性を高めるために変調波を復調して遅延時間の調整を行う調整回路を変調器に組み込む場合には、変調器が大型化、また高コストになる問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、現用変調器と予備変調器からの変調波の間の遅延時間差を簡便に測定、調整でき、現用変調器を予備変調器に切替えてもその変調波の間に遅延時間差が発生しないデジタル変調装置およびその変調制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のデジタル変調装置は、2つの入力端子を有し、出力端子が送信器へ接続される切替器と、共通のスタジオ装置から入力されるデジタルビデオ信号を変調して生成した第1の変調波が前記切替器の一方の入力端子へ出力される第1の変調器と、前記入力されたデジタルビデオ信号を変調して生成した第2の変調波が前記切替器の他方の入力端子へ出力される第2の変調器と、前記切替器の前記2つの入力端子に接続され、前記第1と前記第2の各変調部が出力する変調波の間の位相差からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として出力する位相比較器と、前記位相比較器から前記出力される前記遅延時間差誤差信号の前記パルス雑音が最小となるよう前記第1又は第2の変調器が備える可変遅延線の遅延時間を調整する遅延調整手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明のデジタル変調装置の変調制御方法は、第1、第2の変調器が共通のスタジオ装置からデジタルビデオ信号を入力し、前記第1、第2の変調器の出力のいずれか1つが切替器により選択されて送信器に出力される変調装置の変調制御方法において、前記デジタルビデオ信号が入力された前記第1の変調器は、第1の変調波を生成して前記切替器の一方の入力端子へ出力し、前記第2の変調器は、第2の変調波を生成して前記切替器の他方の入力端子へ出力し、前記切替器の前記2つの系統の入力端子に接続される位相比較器は、前記第1と前記第2の変調波の間の位相差の位相差誤差信号からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として遅延調整手段に出力し、前記遅延時間差誤差信号が入力された前記遅延調整手段は、前記第1又は第2の変調器が備える可変遅延線の遅延時間を前記パルス雑音が最小となるよう調整することを特徴とする。
本発明によれば、位相比較器を用いて現用と予備の2台の変調器の各変調波の間の位相差誤差信号とともに、各変調波の間に遅延時間差が有ると位相差誤差信号に発生する雑音が最小になるように可変遅延線を調整することによって各変調波の間の遅延時間差を最小にし、変調波の間に遅延時間差が発生しない様にしたデジタル変調装置とその変調制御方法を提供することができる。
以下、図1乃至図3を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明のデジタル変調装置の実施例1の構成を示すブロック図である。
図1において、本発明のデジタル変調装置は、変調器1A、変調器1B、基準発振器2、切替器3、位相比較器4、および遅延調整部5とから構成される。
スタジオ装置から変調装置に出力されたデジタルビデオ信号は、冗長性を持たせるため変調器1Aと1Bの2つの系統に分離されて入力される。
変調器1A、1Bは、各々がスタジオ装置から受信したデジタルビデオ信号を共通の基準発振器2を原振信号とする周波数で変調した中間周波数の変調波(以下、IF信号と称す。)に変換する。そして、変調器1Aの出力は切替器3の一方の入力端子に、変調器1Bの出力は、他方の入力端子に接続される。
切替器3は、変調器1A、1Bからのいずれか一方のIF信号を選択して出力端子に接続された送信器へ出力する。
位相比較器4は、切替器3の2つの入力端子に入力されたIF信号の位相差を示す誤差信号Ve、及びIF信号間に遅延が有る場合にパルス雑音信号Epを出力する。誤差信号Veは、位相制御のフィードバック制御に用いられ、変調波、即ち2つのIF信号の間で位相差を最小にする。また、パルス雑音信号Epは、即ち2つのIF信号の間で遅延時間差がある時、誤差信号Veに発生する雑音で、この雑音が最小になるように変調器1AのIF信号の遅延時間が遅延調整部5によって調整される。
図2は、図1におけるスタジオ装置からデジタルビデオ信号が変調器1A、1B、および切替器3を経て送信器に接続される系統の変調装置の機能ブロック図である。
図2において、変調器1A、1Bは、それぞれインタフェース11、基準発振器2の原振信号を入力して局部発振信号を生成する局部発振器13、デジタルビデオ信号と局部発振信号を混合して変調波に、即ちIF信号に変換するモジュレータ12、モジュレータ12の出力のIF信号の増幅を行う増幅器14とを備えている。なお、デジタルビデオ信号に遅延時間を加える可変遅延線15、およびIF信号の位相を調整するフェーズシフタ16は、2台の変調器1A、1Bが備えることなく、いずれか一方の変調器(ここでは、1Aとする。)だけが保有するものを調整、制御して他方の変調器1Bの信号出力に揃える構成であっても良く、ここでは、変調器1Aのみが備える構成とする。
また、デジタルビデオ信号は、スタジオ装置から出力される同期信号を基準にタイミングを合わせ変調器1A、1Bの各インタフェース11に入力され、無線フレームフォーマットのデジタル無線ビデオ信号に変換され、更にモジュレータ12において基準発信器2の周波数を基準にして、両系統の例えば、64QAM(64値直交振幅変調)変調処理が行われる。
変調器1Bでは、デジタル無線ビデオ信号がモジュレータ12の一方の入力に加えられ、他方の入力には基準発振器2からの変調波基準周波数信号を受信して局部発振器12が生成した局部発振信号の出力が入力され、混合されることにより所定周波数の変調波(IF信号)に変換される。このIF信号は、その振幅がデジタル無線ビデオ信号で変調された包絡線になり増幅器14で増幅されて切替器3の一方の入力(以下B系統と呼ぶ。)端子に供給される。
また、変調器1Aでは、デジタル無線ビデオ信号が可変遅延線15を経てモジュレータ12の一方の入力に加えられ、モジュレータ12の他方の入力には、局部発振器12の出力が加えられて、変調器1Bと同じ周波数のIF信号に変換される。そのIF信号はフェーズシフタ16を経て増幅器14で増幅されて切替器3の他方の入力(以下A系統と呼ぶ。)端子に供給される。
以上の信号処理により、切替器3が受信する2つの系統では、変調器1A、1BからのIF信号の周波数が揃っているが、更に2つの変調器の回路部品等の違いにより発生した2つの系統間でのIF信号の入力位相差およびIF信号の遅延時間を図3に示した位相比較器4により揃える処理を行う。
図3は、図2に示した実施例1における位相比較器4の機能ブロック図である。
図3において、位相比較器4は、A系統とB系統の両系統のIF信号を受信し、そのIF信号の間の位相差を検出して誤差信号Veを出力する位相差検出部41、位相差検出部41に接続されるローパスフィルタ42と、ローパスフィルタ42に接続されて位相制御信号Vcを生成してフェーズシフタ16に供給する制御増幅部43、およびIF信号の遅延時間差を検出するために直流分を除去するローカットフィルタ44を備えている。なお、ローカットフィルタ44は誤差信号、直流分を除去し、さらに不要な高域分を除去するバンドパスフィルタであっても良い。
即ち、切替器3のA、およびB両系統の入力に接続した位相比較器4により2つの変調器1Aと1BからのIF信号の位相差を位相差検出部41で検出する。そして、その位相差が無くなるよう位相比較器4から位相制御信号Vcをフェーズシフタ16に加えて位相差を揃える制御を行う。
位相比較器4では、2つの信号入力の位相差を制御するために、B系統からのIF信号を基準にしてA系統からのIF信号を比較する。位相差検出部41は、両者の位相差に比例した直流レベルの誤差信号Veの電圧を検出し、ローパスフィルタ42を通して位相制御信号Vcを生成する。そして、位相制御信号Vcがフェーズシフタ16に供給され、誤差信号Veの電圧をA、B両系統間で位相差がない時の基準電圧に等しくなるようにフィードバック制御を行う。
ここでフェーズシフタ16は、この位相制御信号Vcによりモジュレータ12が出力するIF信号の位相を変えるので、モジュレータ12で変調されたA系統のIF信号の位相がB系統のIF信号と揃うようになる。しかし、このままでは両系統のIF信号のデジタル無線ビデオ信号の間の遅延時間差(以下、IF信号の遅延時間差と称する。)が一致していないのでIF信号の間の遅延時間差を揃える手順について以下に説明する。
ここで、図4は、位相比較器4が受信した両系統A、Bの2つIF信号の間に遅延時間差が有る場合の信号出力を表した説明図である。図4において両系統のデジタル無線ビデオ信号は、IF信号の包絡線によって表示される。両系統の変調器の差(主にモジュレータ12の差)による遅延時間差があると包絡線のゼロクロスポイント付近では、誤差信号Veにパルス状の雑音Epが発生する。
そこで、本発明では、受信した2つのIF信号の位相差調整を図3に示した様に、位相差検出部41から得られる直流の誤差信号Veをローパスフィルタ42を通して生成した位相制御信号Vcで行ない、その位相制御信号Vcからパルス雑音Epの成分を除去している。
一方、遅延時間差が大きければ、そのパルス雑音Epのエネルギーは大きくなるので、その誤差信号電圧を低くするように2つの被測定IF信号の遅延時間差を調整するため、位相差検出部41の出力にローカットフィルタ44を挿入して直流分を除去し、より高い周波数成分のパルス雑音Epを誤差信号として取り出している。
そして、このパルス雑音Epを測定しパルス雑音Epが最小になるように可変遅延線15を調整することにより両IF信号間の遅延時間差を最小にする。
図5〜図9は、本発明のIF信号の遅延時間調整方法の実施例1〜実施例5を示す機能構成のブロック図である。
以下、実施例2〜5については、実施例1と異なる点を取り上げて説明する。
図5において、遅延調整部5は、位相比較器4のローカットフィルタ44の出力波形を直接観測するオシロスコープが用いられる。また、可変遅延線15は、例えば、コイル遅延線のタップにより遅延時間を設定するもの、又は、セラミック共振を利用した遅延線タップにより遅延時間を設定するもので、遅延時間に応じてタップ端子、又は、タップ選定スイッチ(図示せず。)が設けられている。
また、可変遅延線15は、シフトレジスタで構成したもので、デジタル無線ビデオ信号がモジュレータ12へ入力されるタイミングを変えるものであっても良い。そして、調整者が可変遅延線15のタップを切替えて2つのIF信号の遅延時間差が最小になるとオシロスコープで観測する波形のパルス状の雑音Epの波形が最小になるので、その時のタップを可変遅延線15に設定すれば良い。
図6に示す実施例2では、位相比較器4は、調整の作業性が良くなる様に変調器1Aに組み込んだ点が図5の実施例1と異なる。変調器1Aでは、位相比較器4のローカットフィルタ44の出力をオシロスコープに直接接続して波形を観測し、パルス状の雑音Epの波形が最小になるよう可変遅延線15のタップを設定して遅延時間を調整する様にしている。
図7に示す実施例3は、遅延調整部5をランプ51で構成している点が実施例1と異なる。遅延時間差の測定は、位相比較器4のローカットフィルタ44にランプ51を接続し、その明暗で遅延時間差の大小を表示する。このローカットフィルタ44は、キャパシタの様なもので、単純に誤差信号Veの直流分をカットするものでも良い。そして、ランプ51が光らない様に可変遅延線15のタップを設定して遅延時間を調整するものである。
図8に示す実施例4は遅延調整部5を整流回路52とレベルメータ53で構成している。そして、ローカットフィルタ44の出力を整流回路52で整流し、誤差信号であるパルス波形成分を直流信号に変換し、遅延時間差の大小を示す信号としてレベルメータ53で表示、測定する。そして、このレベルが最小になる様に可変遅延線15、又はシフトレジスタの出力タイミングのタップを設定して遅延時間を調整する。また、レベルメータ53の代わりに、ランプやブザー等を用いてランプの明るさやブザーの警報音を利用して遅延時間差を表示するものであっても良い。
図9は、遅延時間差を自動調整する実施例5を示している。
図9において、遅延調整部5を、整流回路52と駆動アンプ54とで構成し、位相比較器4は、自動調整のため常時切替器3に接続されている。ローカットフィルタ44の出力のパルス雑音Epは整流回路52で整流検波された直流の誤差信号Ecになり駆動アンプ54に変調される。駆動アンプ54は、受信した誤差信号Ecの電圧に対応して可変遅延線15の遅延時間を制御する遅延制御信号Vdを生成する。遅延制御信号Vdは、可変遅延線15に供給されフィードバック制御を行い、A系統のIF信号の遅延時間が、B系統のIF信号の遅延時間と一致するよう動作する。
可変遅延線15は、タップが駆動アンプ54からの遅延制御信号Vdにより設定される。遅延制御信号Vdは、2つのIF信号の遅延時間差に対応して各タップを選択するスイッチ信号であるので実施例5における遅延調整部5は、小規模な回路で実現できる。従って、IF信号を検波復調してベースバンドのデジタル無線ビデオ信号に戻して遅延時間を調整する回路が不要なので、常時この回路を組み込んでも変調装置の筐体サイズが大型化することがない。
なお、実施例5は、位相比較器4が調整時のみ接続されるものであっても良い。この場合、駆動アンプ54には、マニュアル調整用の電圧調整ダイヤル(図示せず。)を設けておき、自動調整時に最小遅延時間差を与える遅延制御信号Vd(例えば、2.5V)を測定する。そして、駆動アンプ54から遅延制御信号Vd2.5Vを常に出力するようダイヤルを設定し、位相比較器4を取り外すようにすれば良い。
また、図7〜図9に示された実施例3〜5における位相比較器4と遅延調整部5は、実施例2と同様に変調装置に組み込まれるものであれば、常時遅延時間差の有無をモニタ、又は更に自動調整が可能になる。
以上説明した様に本発明の実施例によるデジタル変調装置は、現用と予備の2つの変調器の出力を汎用測定器、又はメータ等により位相比較器の出力からIF信号のデジタル無線ビデオ信号間の遅延時間差を簡便に測定し、変調装置の切替器へ入力される2つの変調器からのIF信号の間の位相差、およびIF信号のデジタル無線ビデオ信号間の遅延時間差を揃える調整を可能とした。従って、変調器が互いに切替えられてもIF信号のデジタル無線ビデオ信号は遅延時間差無く送信され、受信部で連続的に受信検波、復調出来るので受信側においてデジタル無線ビデオ信号がエラー無く受信でき、変調装置の筐体が大型化することもなく、低コストで冗長性を有する変調装置が提供できる。
本発明のデジタル変調装置の実施例の構成図。 本発明のデジタル変調装置の実施例の送信系統の機能ブロック図。 本発明のデジタル変調装置の実施例の位相比較器の機能構成を示すブロック図。 位相比較器の出力信号を説明する図。 本発明のデジタル変調装置の遅延時間調整方法の実施例1の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル変調装置の遅延時間調整方法の実施例2の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル変調装置の遅延時間調整方法の実施例3の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル変調装置の遅延時間調整方法の実施例4の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル変調装置の遅延時間調整方法の実施例5の機能構成を示すブロック図。 従来のデジタル無線通信システムの構成図。
符号の説明
1A、1B 変調器
11 インタフェース
12 モジュレータ
13 局部発振器
14 増幅器
15 可変遅延線
16 フェーズシフタ
2 基準発振器
3 切替器
4 位相比較器
41 位相差検出部
42 ローパスフィルタ
43 制御増幅部
44 ローカットフィルタ
5 遅延調整部
51 ランプ
52 整流回路
53 レベルメータ
54 駆動アンプ

Claims (4)

  1. 2つの入力端子を有し、出力端子が送信器へ接続される切替器と、
    共通のスタジオ装置から入力されるデジタルビデオ信号を変調して生成した第1の変調波が前記切替器の一方の入力端子へ出力される第1の変調器と、
    前記入力されたデジタルビデオ信号を変調して生成した第2の変調波が前記切替器の他方の入力端子へ出力される第2の変調器と、
    前記切替器の前記2つの入力端子に接続され、前記第1と前記第2の各変調部が出力する変調波の間の位相差からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として出力する位相比較器と、
    前記位相比較器から前記出力される前記遅延時間差誤差信号の前記パルス雑音が最小となるよう前記第1又は第2の変調器が備える可変遅延線の遅延時間を調整する遅延調整手段とを具備することを特徴とするデジタル変調装置。
  2. 前記位相比較器は、
    前記第1と第2の変調器が出力する変調波の間の位相差を位相差誤差信号とし、
    前記位相差誤差信号をフィルタに通して前記パルス雑音を抽出した前記遅延時間差誤差信号を前記遅延調整手段に出力することを特徴とする請求項1に記載のデジタル変調装置。
  3. 第1、第2の変調器が共通のスタジオ装置からデジタルビデオ信号を入力し、前記第1、第2の変調器の出力のいずれか1つが切替器により選択されて送信器に出力される変調装置の変調制御方法において、
    前記デジタルビデオ信号が入力された前記第1の変調器は、第1の変調波を生成して前記切替器の一方の入力端子へ出力し、前記第2の変調器は、第2の変調波を生成して前記切替器の他方の入力端子へ出力し、
    前記切替器の前記2つの系統の入力端子に接続される位相比較器は、前記第1と前記第2の変調波の間の位相差の位相差誤差信号からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として遅延調整手段に出力し、
    前記遅延時間差誤差信号が入力された前記遅延調整手段は、前記第1又は第2の変調器が備える可変遅延線の遅延時間を前記パルス雑音が最小となるよう調整することを特徴とするデジタル変調装置の変調制御方法。
  4. 前記位相比較器は、
    前記第1と第2の変調器が出力する変調波の間の位相差を位相差誤差信号とし、
    前記位相差誤差信号をフィルタに通して前記パルス雑音を抽出した前記遅延時間差誤差信号を前記遅延調整手段に出力することを特徴とする請求項3に記載のデジタル変調装置の変調制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022239608A1 (ja) * 2021-05-10 2022-11-17 株式会社日立国際電気 送信装置

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