JP2009094572A - Rofシステムとその信号処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】中継される光信号の補償が容易で小型な中継装置で構成されるROFシステムとその信号処理方法を提供する。
【解決手段】親局Mの原振信号発生器SGが出力する原振信号から生成した基準信号を、子局Sが上り下り回線のIF信号の周波数変換処理するローカル信号生成用の基準信号と、子局SのO/E1gの利得調整用のパイロット信号とを兼用させ、基地局からの下り回線のIF信号に多重した信号を光信号に変換して子局Sに送信し、子局Sでは、多重されたパイロット信号を分離してローカル信号生成と前記パイロット信号とに利用すると共に、その分離されたパイロット信号から、更に子局Sでの受光レベルに対応した周波数変調を行った親局へ送信する上り回線のパイロット信号を生成して多重して親局Mへ送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】親局Mの原振信号発生器SGが出力する原振信号から生成した基準信号を、子局Sが上り下り回線のIF信号の周波数変換処理するローカル信号生成用の基準信号と、子局SのO/E1gの利得調整用のパイロット信号とを兼用させ、基地局からの下り回線のIF信号に多重した信号を光信号に変換して子局Sに送信し、子局Sでは、多重されたパイロット信号を分離してローカル信号生成と前記パイロット信号とに利用すると共に、その分離されたパイロット信号から、更に子局Sでの受光レベルに対応した周波数変調を行った親局へ送信する上り回線のパイロット信号を生成して多重して親局Mへ送信する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線信号を中継伝送するROFシステムとその信号処理方法に関する。
近年、携帯電話の普及に伴い、携帯電話基地局からの電波が届かないビル内や、遠隔地の携帯電話のサービスエリヤ、また人口密集地における携帯電話基地局のカバーエリヤのミニセル化などに携帯電話基地局が携帯電話端末との間で送受信する無線信号を光信号に変換して光ファイバケーブルを介して中継伝送するROF(Radio On Fiber)システムの導入が進んでいる。この様なROFシステムでは、移動通信端末と基地局との間で送受信される上りと下りの双方向の電波を中間周波の信号(以下IF信号と称す。)信号に変換した後、さらにIF信号を光信号に変換して中継伝送する。
この様な携帯電話のROFシステムでは、CDMA変調された無線信号を代表例とするように直線性が良く、また中継送受信装置間で信号同期が取れていることが重要である。そのため、無線信号の送信側からIF信号を送信電波の周波数に変換するためのローカル信号用の基準信号を無線信号と重畳して送信し、受信側ではこの基準信号を分離してPLL等により生成したローカル信号によって無線信号をアップコンバートする方法がある(例えば、特許文献1。)。
しかしながらこの方法を用いても、伝送される光信号が光ファイバケーブルの伝搬中に受ける品質劣化を補償する利得補償用のパイロット信号送受信回路を付加しなければならないなど、中継装置が大型化、高コストとなる問題が有った。
特開平6−350537号公報 (第5頁、第1図)
従来の携帯電話基地局用のROFシステムは、光信号を中継伝送する装置が大型化、高コスト化する問題が有った。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、中継される光信号の補償が容易で小型な中継装置で構成されるROFシステムとその信号処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のROFシステムは、移動通信の無線基地局と親局と子局とを備え、前記無線基地局が移動端末との間で通信する信号のIF信号を光信号に変換し、親局と子局との間を光ケーブルを介して中継伝送するROFシステムにおいて、原振信号を出力する原振信号発生器と、前記原振信号を入力して第1のPLLにより所定の周波数と振幅レベルの基準信号を生成し、前記原振信号から第2のPLLにより生成されたローカル信号で前記無線基地局からの下り回線の信号をIF周波数に変換した下り回線IF信号と、前記基準信号とを多重した信号を光信号にして前記光ケーブルを介して前記子局へ送信する送信手段と、前記光ケーブルを介して前記子局から受信する上り回線IF信号と前記子局からのパイロット信号とが多重された光信号を電気信号に変換し、前記パイロット信号を用いて前記受信する光信号の自動利得制御をすると共に、そのパイロット信号を復調し、子局からのモニタ情報を監視する受信手段とを備える親局と、前記親局から受信する前記光信号を電気信号に変換して前記基準信号と前記上りIF信号とに分離し、前記分離された基準信号を自動利得調整信号となして前記変換された電気信号を自動利得制御して受信し、前記分離された前記基準信号から第3のPLLにより第2のローカル信号を生成して前記上りIF信号を更に前記移動端末へ送信する電波の周波数に変換してアンテナから送信する無線送信手段と、前記分離された基準信号を第4のPLLによって周波数変換したパイロット信号を生成するとともに、前記受信する光信号の受光電力を測定し、その受光レベルに応じて、前記生成されたパイロット信号を周波数変調して出力する変調手段と、前記分離された基準信号から第5のPLLによって生成された第3のローカル信号によって前記移動端末から受信した電波の周波数を変換した上り信号のIF信号を生成し、前記周波数変調されたパイロット信号と前記上りIF信号とを多重した信号を光信号に変換して前記光ファイバケーブルを介して前記親局へ送信する中継送信手段とを備える子局とを具備することを特徴とする。
また本発明のROFシステムの信号処理方法は、移動通信の無線基地局と、原振信号発生器と、親局と、子局とを備え、前記無線基地局が移動端末との間で通信する信号を光信号に変換し、親局と子局との間を光ケーブルを介して中継伝送するROFシステムの信号処理方法において、親局は、原振信号発生器からの原振信号を入力してPLL処理を行うことにより所定の周波数と振幅レベルの基準信号を生成し、前記生成された基準信号から更に第2のPLL処理により生成したローカル信号によって前記無線基地局からの下り回線の信号を周波数変換したIF信号を生成し、前記生成されたIF信号と、前記基準信号とを多重した信号を光信号にして前記光ケーブルを介して前記子局へ送信し、前記光ケーブルを介して前記親局から前記多重された光信号を受信した前記子局は、前記受信した前記多重された光信号を電気信号に変換して前記基準信号と、前記IF信号とに分離し、前記分離された基準信号の振幅レベルにより前記受信する光信号を自動利得制御して電気信号に変換し、前記分離された前記基準信号から第3のPLLにより第2のローカル信号を生成し、前記分離したIF信号を生成した第2のローカル信号によって更に前記移動端末へ送信する周波数の電波に変換してアンテナから送信する一方、前記分離された基準信号の周波数を第4のPLL処理により変換した所定の振幅レベルに設定されたパイロット信号を生成し、前記受信する光信号の受光電力を測定してその受光レベルに応じて、前記変換されたパイロット信号を周波数変調し、更に前記分離された基準信号から第5のPLL処理によって生成した第3のローカル信号により前記移動端末から受信した電波を周波数変換して第2のIF信号を生成し、第2のIF信号と、前記周波数変調されたパイロット信号とを多重した信号を上り回線の光信号に変換して前記光ケーブルを介して前記親局へ送信し、前記光ケーブルを介して前記子局か前記上り回線の光信号を受信する前記親局は、受信した上り回線の光信号を電気信号に変換し、前記第2のIF信号と前記子局からのパイロット信号に分離し、子局から前記周波数変調されたパイロット信号の復調を行って前記受信する前記上り回線の光信号の自動利得制御をすることを特徴とする。
本発明によれば、中継される光信号の補償が容易で小型な中継装置で構成されるROFシステムとその信号処理方法を提供することが出来る。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例に係わる携帯電話基地局のROFシステムの基本動作を説明する機能ブロック図である。
図1において、ROFシステムは、携帯電話の基地局に接続される親局Mと光ファイバケーブルOFCによって接続される子局Sとを備える。
図1において、ROFシステムは、携帯電話の基地局に接続される親局Mと光ファイバケーブルOFCによって接続される子局Sとを備える。
親局Mは、基地局との間で上り、下りの回線信号を入出力し、例えば、ルビジウム発振器の様な高精度の原振信号発生器SGが出力する原振信号から生成したローカル信号がミキサ8mに入力され、下り回線の信号を中間周波数IFの無線信号(以下、IF信号と省略する。)に変換する。原振信号は、親局Mが内蔵するか、又は接続される原振信号発生器SGか、又は、携帯電話の基地局等が備えるものから入力するが、ここでは、説明の利便上、親局Mが備えているものとする。
同時に、親局Mでは、原振信号発生器SGからの原振信号を、子局Sでの周波数変換用のローカル信号と、O/E1gの自動利得調整用のパイロット信号とを発生する為の基準信号を生成する。そして、基準信号をカプラ(以下、CPと省略する。)2eでIF信号と重畳し、E/O(電気/光変換器、以下E/Oと称する。)11により下り回線の光信号に変換して光ファイバケーブルOFCを介して子局Sへ送信する。
子局Sでは、受信した光信号をO/E(光/電気変換器、以下O/Eと称する。)1gで電気信号に変換し、電気信号は、CP2aで2分岐されIF信号と基準信号・パイロット信号処理が行われる。基準信号は、パイロット信号としてO/E1gへ供給されると共に、ローカル信号に変換されてミキサ8s、8rへ出力される。
O/E1gでは、パイロット信号により上り信号が一定のレベルになるよう自動利得調整される。また、この基準信号は、後述の様に上り信号用のパイロット信号の生成にも利用される。また、ミキサ8sでは、基準信号から変換、生成されたローカル信号によってIF信号が送信電波の周波数に変換され、パワーアンプ(PA)によって増幅後、アンテナAから下り回線の電波となって送信される。
一方、アンテナAが受信した上り回線の信号の電波は、ミキサ8rで基準信号から変換、生成されたローカル信号により、上り回線のIF信号に周波数変換される。
上り回線のIF信号は、カプラ2cで上り回線用のパイロット信号と重畳され子局SのE/O11で光信号に変換されて親局Mへ向けて送信される。そして親局MのO/E20は、この光信号を光ファイバケーブルOFCを介して受信し、再び電気信号へ変換され、ミキサ8xで上り回線信号に変換されて親局へ向けて出力される。
図2、図3は、本発明の実施例に係わる携帯電話のROFシステムの親局、子局の動作を説明する機能ブロック図である。
図2において、ROFシステムの親局Mは、原振信号発生器SG、原振信号発生器SGから出力される基準信号からローカル信号を生成するPLL6x、6y、6zと、ミキサ8M、8Xと、フィルタ3i、3r、3pと、CP(カプラ)2e、2gと、光ファイバケーブルOFCとの光信号を送受信するE/011、O/E20と、IF信号を増幅するアンプ7i、7bと、パイロット信号FPを増幅するアンプ4と、および検波器10と、上り回線のパイロット信号FPに子局S側で加えられた変調情報を取り出し、異常を検出した場合はアラームを監視制御部(図示せず。)へ出力する復調器(DEM)13とを備えている。
図2において、ROFシステムの親局Mは、原振信号発生器SG、原振信号発生器SGから出力される基準信号からローカル信号を生成するPLL6x、6y、6zと、ミキサ8M、8Xと、フィルタ3i、3r、3pと、CP(カプラ)2e、2gと、光ファイバケーブルOFCとの光信号を送受信するE/011、O/E20と、IF信号を増幅するアンプ7i、7bと、パイロット信号FPを増幅するアンプ4と、および検波器10と、上り回線のパイロット信号FPに子局S側で加えられた変調情報を取り出し、異常を検出した場合はアラームを監視制御部(図示せず。)へ出力する復調器(DEM)13とを備えている。
図3において、子局Sは、光ファイバケーブルOFCを介して受信する光信号の自動利得調整を行うE/O1gと、CP2a、2b、2cと、フィルタ3i、3r、3pと、IF信号を増幅するアンプ7s、7rと、親局Mから受信した基準信号を増幅するアンプ4と、パイロット信号fpを検波整流する検波器10と、PLL6r、6s、6tと、ミキサ8s、8rとPA5と、デュプレクサ(DUP)Dと、アンテナAと、LNA9と、IF信号を増幅するアンプ7r、親局Mから受信する光信号の受信電力を測定した受光レベル信号を変調器(MOD)12へ出力するO/E1vと、変調器(MOD)12、E/O11とを備えている。
以下、図2、図3を参照して本発明の実施例に係わるROFシステムの動作処理について説明する。
さて、携帯電話の基地局のROFシステムでは、子局Sが携帯電話端末と送受信する電波を一度IF周波数帯の無線信号に変換し、更にその無線信号を光信号に変換して基地局側に設置される親局Mとの間で中継送受信する。また、親局Mと基地局の間では、ここでは、ベースバンド信号で入出力するので、基地局と子局Sとの間では都合2回の周波数変換が行われる。
以下の説明では、携帯電話の基地局と親局Mとの間は、ベースバンドの上り、下りの回線信号が送受信されているが、ベースバンド信号に限ることなく、第1中間周波数、又は、無線電波周波数の信号が両者間で送受信され、光信号がIF周波数で伝送されるものであれば、本発明は、適用可能である。
周波数変換が行われた信号を受信側で正しく復調できる周波数変換をするためには、ローカル信号の周波数精度や安定度が高いことが必要であり、従来は、子局S側でも高精度の発振器を内蔵し、その発振信号をローカル信号に使用していた。親局M側と子局S側での周波数一致精度が必要な為、子局の発振器は恒温槽付きのTVCO等が用いられ、周波数精度と安定度を確保する回路が大型化すること、消費電力が大きくなる欠点がある。
本実施例のROFシステムでは、親局M側から原振信号から生成された基準信号を子局S側に送信し、子局Sでは、その基準信号を更に変換したローカル信号を用いて上り回線のIF信号に周波数変換をしているので周波数精度が高いのみならず被変調波(元信号)が親局M側での復調時に親局Mと子局Sとの各ローカル信号の位相関係も保持され、同期性を保つことが可能になった。
各ローカル信号は、原振信号発生器SGから出力される高精度の信号を原振信号(ここでは、700MHz。)を利用して生成される。親局Mでは、原振信号発生器SGの原振信号がPLL6x、6y、6zに入力されている。
PLL6yは、入力された原振信号を、ローカル信号の周波数(ここでは、ベースバンド信号を変換する600MHz)に変換し、更にそのローカル信号をミキサ8mに入力してここでは、600MHzの周波数のIF信号に変換している。
また、PLL6zに入力された原振信号からは、子局Sでのローカル信号生成用と、利得調整用のパイロット信号fpとして、例えば、周波数50MHzの基準信号が生成され、CP2eに入力され、同じくCP2eに入力されるIF信号と重畳(多重)されて子局Sへ向けて出力される。このため、カプラ2eに入力されるパイロット信号、言い換えれば、50MHzの基準信号は、周波数精度のみならず、振幅の出力レベルが所定の値に高精度に設定される。
また、PLL6xに入力された原振信号は、後述の上り信号の回線信号をベースバンド信号に復元する400MHzのローカル信号に変換されてミキサ8xに入力される。
さて、600MHzのIF信号と50MHzのパイロット信号fpとが多重されたCP2aの出力は、アンプ7iで所定のレベルに増幅され、E/O11により光信号に変換されて光ファイバケーブルOFCを介して子局Sへ送信される。
子局Sでは、光ファイバケーブルOFCを介して受信する光信号を自動利得制御(AGC)機能を備えるO/E1gが受信し、電気信号に再変換されCP2aに入力され、そこで2分岐される。その内、一方の出力は、フィルタ3iによって600MHzのIF信号のみが抽出され、他方は、パイロットfp(基準信号)の50MHzを通過するバンドパスのフィルタ3pによって基準信号として抽出される。
基準信号はアンプ4により増幅されてから更にCP2bで分岐され、AGC用のパイロット信号fpとローカル信号生成用の基準信号とにされる。
ローカル信号生成用に分岐された基準信号は、PLL6s、6r、6tへ入力される。PLL6sへ入力された基準信号は、アップコンバート用の、ここでは1300MHzのローカル信号に変換されてミキサ8sへ入力される。そしてミキサ8sで600MHzのIF信号が1900MHzの送信電波の周波数に変換され、フィルタ3sでスプリアスが除去されてからPA5で増幅され、デュプレクサ5を経てアンテナAから送信される。
PLL6rへ入力された基準信号は、ダウンコンバート用の、ここでは1400MHzのローカル信号に変換されてミキサ8rの一方の入力端子へ入力される。ミキサ8rの他方の入力端子へは、アンテナAからの1800MHzの受信電波が、デュプレクサ5とLNA9とを経て入力され、ミキサ8rからは400MHzのIF信号に変換された出力がフィルタ3rへ出力される。そして、フィルタ3rで所要の受信帯域の信号にされ、アンプ7rで増幅されカプラ2cの一方の入力端子へ入力される。
PLL6tへ入力された基準信号は、上り回線のここでは60MHzのパイロット信号FPに変換されMOD12へ入力される。MOD12では、後述の処理が行われ、その出力はCP2cの他方の入力端子へ入力される。
さて、CP2bでパイロット信号fpとして分岐された出力は、検波器10で検波され、例えば、パイロット信号の実効値に相当する直流の利得制御信号が生成され、O/E1gに入力される。O/E1gでは、予め定められた基準値と入力されるパイロット信号の受信レベルが比較され、O/E1gのパイロット信号の出力レベルが所定の値になるようAGCループ(フィードバック)制御が実行される。
また、光ファイバケーブルOFCを介して受信する光信号は、このO/E1gの光電変換素子であるフォトダイオードによるか、又は、光カプラ等で分岐された別の光電変換素子であるフォトダイオードによる光受信電力測定手段であるO/E1vによって受光レベルが測定される。O/E1gの光電変換素子であるフォトダイオードがAPD(なだれフォトダイオードで、その雪崩増倍係数の制御がAGCに利用されている場合は、O/E1vが用いられる。
測定された受光レベルは、受光レベル信号としてMOD12に入力される。MOD12には、前述の周波数60MHzのパイロット信号FPも入力され、親局MのO/E20のAGC用パイロット信号に利用される。MOD12は、この入力される受光レベル信号によりパイロット信号FPを変調する変調器である。
例えば、MOD12がFM変調をする場合、受光レベル信号が基準受光レベルに相当する基準電圧eVである場合にパイロット信号の周波数をそのまま60MHzとする、また、受光レベルの大小に応じて周波数変位Δfを加える周波数変調をして、上り回線用のパイロット信号としてCP2cへ出力する。
そして、CP2cでは、他方の入力端子へ入力されている上り回線のIF信号とこのパイロット信号FPとが重畳(多重)され、E/O11へ出力される。E/O11では重畳された信号が光信号に変換され、光ファイバケーブルOFCを介して親局Mへ向けて送信される。
親局Mでは、O/E20が受信した光信号を電気信号に復調し、CP2gへ出力する。CP2gは、入力された信号を2分岐し、一方がIF信号の400MHz周波数の無線信号を通過させるフィルタ3rへ入力され、他方が上り回線の60MHzパイロット信号FPを通過させるフィルタ3pへ入力される。パイロット信号FPはアンプ4で増幅された後、検波器10で検波され、O/E20への利得自動制御信号として復調器(DEM)13へ入力される。
また、DEM13は、アンプ4から出力されるパイロット信号FPの変調信号を復調して監視する。例えば、60MHzに比べて変調周波数が下がった場合、子局での受信光電力が所定の値よりも低下したと判断してアラームを図示されない監視制御部へ送信する。
また、上記の変形例として、子局のPLL6tを省略するか、又は、受信した基準信号と同じ周波数で再生出力し、上下回線で同じ周波数のパイロット信号を用いても良い。この場合、MOD12では、CP2bが出力した下り信号の50MHzのパイロット信号fpが入力される。
そして、親局MのDEM13は、親局MのPLL6zの出力の基準信号をキャリヤ(基準)周波数として周波数変位Δfを検出すればよい。この方法では、信号の振幅成分を単純に比較するのでなく、周波数の差を検出するので、同じパイロット周波数を用いても検出側(親局M)では、上下のパイロット信号間の干渉を避けることが出来る。
更に、パイロット信号の利用方法として、DEM13を活用して周波数変位Δfに応じた光出力調整信号を生成してE/O11へ出力し、E/O11が子局Sへ向けて送信する光信号の出力レベル調整に利用しても良い。従来の光信号による中継システムでは、光ファイバケーブルの特性劣化が小さいことから送信側で伝送路の影響の補償が省略されることも多いが、本実施例のROFシステムでは、親子両局の装置を複雑化することなく、送信側のレーザダイオードの特性劣化等も含めて補償することが可能である。
また、MOD12とDEM13との間では、更に子局の自己診断情報を授受するようにしても良い。例えば、MOD12には、受光レベル信号が入力されるが、更に、図示されない子局SのBITE(自己診断)回路が出力するBITE情報を入力し、そのBITE情報に異常が有った場合、その異常を検出して、上りパイロット信号の送信をその異常内容に対応して、断続的に停止(コード化して停止)する様にしても良い。
その場合、BITE情報が異常を種類分けし、例えば、周期1秒間隔、又は、0.5秒間隔のオンーオフの様な断続時間をコード化してMOD12に入力し、MOD12は、それに応じてパイロット信号の出力をオン、オフすればよい。
親局MのDEM13は、子局Sからのパイロット信号FPの停止状況を検出、判読することにより子局Sが異常で有ることを通知するアラームを図示されない監視制御部へ送信し、アラームを受信した監視制御部は、メンテナンス等の作業を実施する。
従来のROFシステムでは、子局Sで基準(原振)信号発生器を備えているため、アップコンバート用のローカル信号は、中継伝送されるIF信号、又は、無線信号とは、同期関係が無い。そして、親局Mで発生した基準信号もしくはIF周波数への変換で生じる信号の位相ずれ、ジッタが、子局Sで発生する位相の変動、ジッタと重畳し送信信号の品質が劣化しやすい。
しかし、本実施例では、親局M側での変動に追随した形で子局S側でもジッタが発生するのでROFシステムによる中継伝送区間でジッタが重畳される影響を低く抑えることが出来る。また、子局Sでは、恒温槽付きの基準信号発生器も用いることが無いので低消費電力、小型化が可能になる。
以上説明した如く、本実施例の子局は、親局Mからローカル信号生成用と自動利得調整用のパイロット信号とを兼ねる高精度の信号を受信し、装置の小型化を実現すると共に親局への自動利得制御のパイロット信号に子局側の状態監視情報を装置の複雑化を避けて重畳して送信することが出来る。親局側では、子局側のみで受信信号に補償を行うだけでなく、送信側でも送信信号を伝送路や送信側に起因する特性変化に応じて補償することを可能にしている。
1g、1v、20 O/E
2a、2b、2c、2e、2g カプラ
3i、3r、3p、3s フィルタ
4、7b、7s、7r アンプ
5 PA
6s、6r、6t、6x、6y、6z PLL
8s、8r、8x ミキサ
9 LNA
10 検波器
12 MOD(変調器)
13 DEM(復調器)
A アンテナ
D デュプレクサ
M 親局
S 子局
SG 原振信号発生器
2a、2b、2c、2e、2g カプラ
3i、3r、3p、3s フィルタ
4、7b、7s、7r アンプ
5 PA
6s、6r、6t、6x、6y、6z PLL
8s、8r、8x ミキサ
9 LNA
10 検波器
12 MOD(変調器)
13 DEM(復調器)
A アンテナ
D デュプレクサ
M 親局
S 子局
SG 原振信号発生器
Claims (8)
- 移動通信の無線基地局と親局と子局とを備え、前記無線基地局が移動端末との間で通信する信号のIF信号を光信号に変換し、親局と子局との間を光ケーブルを介して中継伝送するROFシステムにおいて、
原振信号を出力する原振信号発生器と、前記原振信号を入力して第1のPLLにより所定の周波数と振幅レベルの基準信号を生成し、前記原振信号から第2のPLLにより生成されたローカル信号で前記無線基地局からの下り回線の信号をIF周波数に変換した下り回線IF信号と、前記基準信号とを多重した信号を光信号にして前記光ケーブルを介して前記子局へ送信する送信手段と、
前記光ケーブルを介して前記子局から受信する上り回線IF信号と前記子局からのパイロット信号とが多重された光信号を電気信号に変換し、前記パイロット信号を用いて前記受信する光信号の自動利得制御をすると共に、そのパイロット信号を復調し、子局からのモニタ情報を監視する受信手段とを備える親局と、
前記親局から受信する前記光信号を電気信号に変換して前記基準信号と前記上りIF信号とに分離し、前記分離された基準信号を自動利得調整信号となして前記変換された電気信号を自動利得制御して受信し、前記分離された前記基準信号から第3のPLLにより第2のローカル信号を生成して前記上りIF信号を更に前記移動端末へ送信する電波の周波数に変換してアンテナから送信する無線送信手段と、
前記分離された基準信号を第4のPLLによって周波数変換したパイロット信号を生成するとともに、前記受信する光信号の受光電力を測定し、その受光レベルに応じて、前記生成されたパイロット信号を周波数変調して出力する変調手段と、前記分離された基準信号から第5のPLLによって生成された第3のローカル信号によって前記移動端末から受信した電波の周波数を変換した上り信号のIF信号を生成し、前記周波数変調されたパイロット信号と前記上りIF信号とを多重した信号を光信号に変換して前記光ファイバケーブルを介して前記親局へ送信する中継送信手段とを備える子局とを
具備することを特徴とするROFシステム。 - 前記子局は、BITE手段を更に備え、そのBITE情報は前記変調手段へ入力され、前記変調手段は、入力されるBITE情報に異常を検出した場合には、前記パイロット信号の送信を停止し、
前記親局の前記受信手段は、前記パイロット信号の停止を検出した場合、
前記子局が異常のアラームを出力することを特徴とする請求項1記載のROFシステム。 - 前記BITE情報は、異常状態に応じてコード化され、前記パイロット信号は、そのコードに対応して断続して前記親局へ向けて送信されることを特徴とする請求項1記載のROFシステム。
- 前記パイロット信号は、
前記第4のPLLが省略されるか、又は、前記基準信号と同じ周波数で出力されることにより生成されてから周波数変調され、前記親局へ向けて送信されることを特徴とする請求項1記載のROFシステム。 - 移動通信の無線基地局と、原振信号発生器と、親局と、子局とを備え、前記無線基地局が移動端末との間で通信する信号を光信号に変換し、親局と子局との間を光ケーブルを介して中継伝送するROFシステムの信号処理方法において、
親局は、
原振信号発生器からの原振信号を入力してPLL処理を行うことにより所定の周波数と振幅レベルの基準信号を生成し、
前記生成された基準信号から更に第2のPLL処理により生成したローカル信号によって前記無線基地局からの下り回線の信号を周波数変換したIF信号を生成し、前記生成されたIF信号と、前記基準信号とを多重した信号を光信号にして前記光ケーブルを介して前記子局へ送信し、
前記光ケーブルを介して前記親局から前記多重された光信号を受信した前記子局は、
前記受信した前記多重された光信号を電気信号に変換して前記基準信号と、前記IF信号とに分離し、前記分離された基準信号の振幅レベルにより前記受信する光信号を自動利得制御して電気信号に変換し、
前記分離された前記基準信号から第3のPLLにより第2のローカル信号を生成し、前記分離したIF信号を生成した第2のローカル信号によって更に前記移動端末へ送信する周波数の電波に変換してアンテナから送信する一方、
前記分離された基準信号の周波数を第4のPLL処理により変換した所定の振幅レベルに設定されたパイロット信号を生成し、前記受信する光信号の受光電力を測定してその受光レベルに応じて、前記変換されたパイロット信号を周波数変調し、
更に前記分離された基準信号から第5のPLL処理によって生成した第3のローカル信号により前記移動端末から受信した電波を周波数変換して第2のIF信号を生成し、第2のIF信号と、前記周波数変調されたパイロット信号とを多重した信号を上り回線の光信号に変換して前記光ケーブルを介して前記親局へ送信し、
前記光ケーブルを介して前記子局か前記上り回線の光信号を受信する前記親局は、
受信した上り回線の光信号を電気信号に変換し、前記第2のIF信号と前記子局からのパイロット信号に分離し、子局から前記周波数変調されたパイロット信号の復調を行って前記受信する前記上り回線の光信号の自動利得制御をする
ことを特徴とするROFシステムの信号処理方法。 - 前記子局は、BITE手段を更に備え、そのBITE情報は前記変調手段へ入力され、前記変調手段は、入力されるBITE情報に異常を検出した場合には、前記パイロット信号の送信を停止し、
前記親局の前記受信手段は、前記パイロット信号の停止を検出した場合、
前記子局が異常のアラームを出力することを特徴とする請求項5記載のROFシステムの信号処理方法。 - 前記BITE情報は、異常状態に応じてコード化され、前記パイロット信号は、そのコードに対応して断続して前記親局へ向けて送信されることを特徴とする請求項5記載のROFシステムの信号処理方法。
- 前記パイロット信号は、
前記基準信号と同じ周波数で出力されてから周波数変調され、前記親局へ向けて送信されることを特徴とする請求項5記載のROFシステムの信号処理方法。
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- 2007-10-03 JP JP2007260287A patent/JP2009094572A/ja active Pending
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