JP2005354464A - デジタル無線通信システムおよびその通信制御方法 - Google Patents

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Yasuyuki Fujii
康之 藤井
Satoru Nakayama
哲 中山
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Abstract

【課題】 簡便に現用送信器を予備送信器との間の各送信波の各変調波の間の遅延時間差を測定し、現用送信器を予備送信器に切替えても送信電波に遅延時間差が発生しないデジタル無線通信システムおよびその通信制御方法を実現する。
【解決手段】 2台の送信器1Aと1Bからの送信波を位相比較器pdを用いて測定し2つの送信波の位相を揃え、2台の送信器1Aと1Bからの送信波に含まれる各変調波の間に遅延時間差があると、位相比較器pdが測定する各送信波の間の位相差誤差信号に発生するパルス状の雑音を検出して、そのパルス状の雑音を最小になるように可変遅延線1dを調整することにより各変調波の間の遅延時間差を最小にする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冗長構成を持つマイクロ波中継を行うデジタル無線通信システムおよびその通信制御方法に関する。
放送局等では、放送用の広帯域な映像情報をセンターから支局や送信所などへマイクロ波中継することがある。この様な無線中継では、中継無線局間を現用回線と予備回線の様に冗長構成を持たせており現用回線に不具合が発生したとき、又は、装置機材の保守点検等を行うときは、現用回線から予備回線に切替えて中継を行う。
最近の映像信号伝送は、デジタルビデオ信号化されていることから、例えば、ビット落ちなどの現象により画像にノイズが発生するのを防いで切替えなければならない。そのためには、現用回線と予備回線の間で受信したデータの遅延時間差が無いようにして切替える必要がある。
図10は、従来の冗長構成によるデジタル無線通信システムの構成図である。
図10において、デジタル無線通信システムは、送信部TSと受信部TRとから構成される。送信部TSは、局舎内に設置される入力装置4Sと変調器2Aと2B、局舎屋上又は鉄塔等に設置される送信器10Aと10B、アンテナ5S、および切替器S1とからなる。受信部TRは、局舎屋上又は鉄塔等に設置されるアンテナ5R、受信器5Aと5B、局舎内に設置される復調器6A、6B、出力装置4R、切替器S2とによって構成されている。
入力装置4Sからのデジタルビデオ信号は、変調器2Aと送信器10Aを経るルートと、変調器2Bと送信器10Bを経るルートとの2つの系統に分けられる。
デジタルビデオ信号は、変調器2A、2Bで中間周波数の変調ビデオ信号に変換され、更に送信器10A、10Bで無線通信の周波数の送信波の信号に変換され、切替器S1では、送信器10Aと送信器10Bからのルートのうちいずれか一つからの送信波の信号を選択してアンテナ5Sに送信する。アンテナ5Sから送信された電波は、受信器5Aと受信器5Bの各アンテナ5Rで受信され、受信器5Aと受信器5Bで中間周波数の変調ビデオ信号に復元される。それらの変調ビデオ信号は、復調器6A、6Bでデジタルビデオ信号に復元される。そして、切替器S2は、受信器5Aと復調器6Aとを結ぶ回線、又は、受信器5Bと復調器6Bとを結ぶ回線のいずれか一方の回線を選択し、例えば、復調器6Aからのデジタルビデオ信号を出力装置4Rに出力する。
ところで、送信器10A、送信器10B、受信器5A、受信器5Bとアンテナ5S,アンテナ5Rは、鉄塔や建家の屋上などに小型化して設置される。
送信器10Aと局舎内に設置された変調器2Aとの間、同様に送信器10Bと変調器2Bとの間は、それぞれ異なるケーブルルートで数100m離れて設置されている。このケーブル接続関係は、受信側も送信側と同様である。
この様な場合、ケーブルルートの違いによるケーブル長の差から送信器10Aと10Bに到着する信号との間には遅延時間の差ができる。例えば、これらに接続されたケーブル長に21mの差があると0.1マイクロ秒(100Mbpsで10ビット分)の時間差が発生する。同様に受信側でも2台の受信器5Aと受信器5Bの間でも受信したデータの間に遅延時間差が生じてくる。
無線通信システムでの受信側においても切替器で切替えを行う例として、受信側の復調器6A、6Bで検波復調されたデジタル信号のデータフレーム情報を抽出し、その抽出されたフレームの間の遅延時間差を測定して、一致するように補正して受信信号を切替えているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、受信側で遅延時間調整を行う場合、各受信器5Aと受信器5Bとに接続された復調器6A、6Bには遅延時間調整回路が組み込まれており、切替器S2の入力では遅延時間差が無くなる。そして、復調器6A、6B内に調整回路を設けることによる受信側局舎内に設置される装置規模の増大は支障にはならない。
この様な冗長構成の中継システムでは、受信側と同様に送信側の切替器S1の入力でも送信器10Aと10Bそれぞれの回線間での遅延時間差を無くすようにして切替えることが必要である。
即ち、送信器10Aと10Bの出力を切替器S1で切替えてもケーブル長の違いによって発生する遅延時間差によって受信部RX側で復調されたデジタル信号にビット落ちなどエラーが発生しない様に切替えなければならない。そのためには、切替器S1に入力する2台の送信器10A、10Bからの送信波の周波数と位相、およびそれらの送信波が変調された変調波の周波数と遅延時間(送信波の包絡線)が揃うことが必要である。
しかし、送信器10Aと10B等は鉄塔等に設置されるため小型化されており筐体の容量に余裕が無く、受信側の復調器6Aと6Bで行われた様に遅延時間を調整する回路を組み込むことができない。
そこで、従来は、送信器10Aと10Bとを設置する時、切替器S1の入力側で送信器10Aと10Bの送信波の一部を取り出して、調整用のネットワークアナライザ等で変調波の遅延時間を観測し、送信器10Aと10Bまでのケーブル長の違いによって発生する遅延時間差が無いように、送信器10Aと10Bにそれぞれ接続される遅延線で遅延時間を調整していた。
しかし、従来の方法では、ネットワークアナライザ等の特殊測定器を送信器10Aと10Bが設置されている建家屋上や鉄塔の上まで携行しなければならず、操作に習熟を要するとともに作業性が悪い欠点があった。また、作業性を改善した遅延時間調整をするために送信波を復調して遅延時間の調整を行う回路を送信器10Aと10Bとに組み込むにしても送信器の形状の大型化、消費電力の増加、またコスト増加等の問題が生じた。
特開平8−125642号公報(第8頁、第1図)
従来マイクロ波中継装置で、特に送信器を冗長構成にしたシステムにおいては、2台の送信器から切替器に接続された2系統の送信波の変調波の間に遅延時間差が無い様にするため、送信器を設置する時にネットワークアナライザ等の測定装置を送信器の傍に設置して測定調整しなければならず作業性が悪かった。また、作業性を高めるために送信波を復調して遅延時間の調整を行う調整回路を送信器に組み込む場合には、送信器が大型化、また高コストになる問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、現用送信器と予備送信器からの送信波の変調波の間の遅延時間差を簡便に測定、調整でき、現用送信器を予備送信器に切替えてもその変調波の間に遅延時間差が発生しない送信部を備えたデジタル無線通信システムおよびその通信制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のデジタル無線通信システムは、第1のマスター装置からのデジタルビデオ信号を、それぞれ変調器と送信器を経る第1、第2の系統に構成され、且つ共通の第1の切替器を介して第1のアンテナから送信する様にした送信部と、前記送信部の第1のアンテナからの信号を受信する第2のアンテナ、受信器、復調器、およびマスター装置を具備する受信部とを有し、前記第1の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力し、送信波として前記第1の切換器を介して出力する第1の送信器と、前記第2の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力し、送信波として前記第1の切換器を介して出力する第2の送信器と、前記第1の切替器の前記2つの系統の入力端子に接続され、前記第1と前記第2の各送信器が出力する送信波の間の位相差からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として出力する位相比較器と、前記位相比較器から前記出力された前記遅延時間差誤差信号の前記パルス雑音が最小となるよう調整する遅延調整手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明のデジタル無線通信システムの通信制御方法は、第1のマスター装置からのデジタルビデオ信号を、それぞれ変調器と送信器を経る第1、第2の系統に構成され、且つ共通の第1の切替器を介して送信部の第1のアンテナから送信し、前記送信部の第1のアンテナからの信号を第2のアンテナ、受信器、復調器、およびマスター装置を具備する受信部により受信し、前記第1の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力されると第1の送信器は、送信波として前記第1の切換器を介して出力し、前記第2の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力されると第2の送信器は、第2の送信波を前記第1の切換器を介して出力し、前記第1の切替器の前記2つの系統の入力端子に接続される位相比較器は、前記第1と前記第2の送信器が出力する送信波の間の位相差の位相差誤差信号からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として遅延調整手段に出力し、前記遅延時間差誤差信号が入力された前記遅延調整手段は、前記パルス雑音が最小となるよう調整することを特徴とする。
本発明によれば、位相比較器を用いて現用と予備の2台の送信器の各送信波の間の位相差誤差信号とともに、各変調波の間に遅延時間差が有ると位相差誤差信号に発生する雑音が最小になるように可変遅延線を調整することによって各変調波の間の遅延時間差を最小にし、変調波の間に遅延時間差が発生しない様にしたデジタル無線通信システムとその通信制御方法を提供することができる。
以下、図1乃至図3を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のデジタル無線通信システムの実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1において、本発明のデジタル無線通信システムは、送信部TXと受信部RXによって構成される。送信部TXは、入力装置4S、変調器2A、変調器2B、基準発振器2r、送信器1A、送信器1B、基準発振器1r、位相比較器pd、切替器S1、およびアンテナ5Sとからなる。
受信部RXは、アンテナ5R、受信器5A、受信器5B、復調器6A、復調器6B、切替器S2、および出力装置4Rから構成される。送信部TXの送信器1A、1B、および受信部RXの受信器5A、5B等の機器は、図10に示した従来のデジタル無線通信システムと同様に屋上等に設置される。
送信部TXにおいて、入力装置4Sからは、冗長性を持たせるためデジタルビデオ信号が変調器2Aと2Bの2つの系統に分離されて送信される。
変調器2Aと2Bは、各々が入力装置4Sから受信したデジタルビデオ信号を基準発振器2rを原振信号とする周波数で変調した中間周波数の変調ビデオ信号(以下、IF信号と称す。)に変換する。そして、変調器2Aは、送信器1Aに、変調器2Bは、送信器1BにIF信号をそれぞれの間の接続ケーブルにより送信する。
送信器1A、1Bは、受信したIF信号を基準発振器1rにより所定の同じ周波数の送信波に変換し電力増幅して切替器S1に出力する。以下、この送信波に含まれる変調された信号成分を変調波と呼ぶ。
切替器S1は、送信器1A、1Bからのいずれか一方の送信波を選択してアンテナ5Sに出力し、アンテナ5Sは、中継先の受信器5A、5Bの各アンテナ5Rに向けて電波を送信する。
受信器5Aと5Bは、各受信器5Aと5Bのアンテナ5Rを介して受信した電波の送信波を周波数変換してIF信号に復元してそれぞれに接続されている復調器6Aと6Bに送信する。
各復調器6Aと6Bで受信されたIF信号は検波、復調され、ベースバンドビデオ信号になる。そして、復調器6A、6Bは、そのベースバンドビデオ信号を切替器S2に送信する。
この様なシステムの受信側では、例えば、シフトレジスタを復調器6A、6Bのどちらか一方に設けてタイミングを調整し、異なったケーブル長の回線で送信されたベースバンドビデオ信号の遅延時間を同一タイミングに合わせてから切替器S2が回線を切替えて出力装置4Rに接続することができる。
図2は、図1における入力装置4Sから変調器2A、2B、送信器1A、1B、および切替器S1を経てアンテナ5Sに至る送信部TXを含む送信系統の機能ブロック図である。
図2において、送信部TXは、前述したように入力装置4Sからデジタルビデオ信号を受信してIF信号に変換する変調器2A、2B、IF信号の基準発振器2r、送信器1A、1B、送信波の生成のための局部発振信号の基準発振器1r、アンテナ5S、送信器1A、1Bからのいずれかの送信波をアンテナ5Sに選択して出力する切替器S1、送信波の位相とデジタル変調された信号の遅延を検出する位相比較器pdの他に変調波の遅延時間を調整する遅延調整部tdが加わる。
送信器1A、1Bは、それぞれ送信波の電力増幅を行う電力増幅器1p、IF信号と局部発振信号を混合して送信波に変換するミキサ1x、局部発振信号を生成する局部発振器1oを備えている。なお、送信波の位相を調整するフェーズシフタ1s、デジタル変調されたビデオ信号に遅延時間を加える可変遅延線1dは、2台の送信器1A、1Bが備えることなく、いずれか一方の送信器(ここでは、1Aとする。)だけが保有するものを調整、制御して他方の送信器1Bの信号出力に揃える構成であっても良く、ここでは、送信器1Aのみが備える構成とする。
入力装置4Sから送信されたデジタルビデオ信号は、同期信号と共にそれぞれ、変調器2A、2Bに送信され、そこで基準波発振器2rから受信した変調基準周波数信号の周波数を基準にして、例えば、64QAM変調(64値直交振幅変調)されたIF信号が送信器1A、1Bに送信される。ここで、変調器2A、2Bの間で変調タイミングと周波数が揃ったIF信号が送信器1Aと1Bとに送信される。
送信器1Bでは、受信したIF信号がミキサ1xの一方の入力に加えられ、他方の入力には基準発振器1rからの送信波基準周波数信号を受信して局部発振器1oが生成した局部発振信号の出力が入力され、混合されることにより所定周波数の送信波に変換される。この送信波は、その振幅がIF信号で変調された変調波によって包絡線になり電力増幅器1pで電力増幅されて切替器S1の一方の入力(以下B系統と呼ぶ。)端子に供給される。
また、送信器1Aでは、受信したIF信号が可変遅延線1dとフェーズシフタ1sを経てミキサ1xの一方の入力に加えられ、ミキサ1xの他方の入力には、局部発振器1oの出力が加えられて、送信器1Bと同じ周波数の送信波に変換される。その送信波は電力増幅器1pで電力増幅されて切替器S1の他方の入力(以下A系統と呼ぶ。)端子に供給される。
以上の信号処理により、切替器S1が受信する2つの系統では、送信波周波数と変調波の周波数が揃っているが、更に2つの系統のケーブル長の差により発生した2つの系統間での送信波の入力位相差および変調波の遅延時間を図3に示した位相比較器pdにより揃える処理を行う。
図3は、図2に示した実施例における位相比較器pdの機能ブロック図である。
図3において、位相比較器pdは、A系統とB系統の両系統の送信波を受信し、その送信波の間の位相差を検出して誤差信号Veを出力する位相差検出部p1、位相差検出部p1に接続されるローパスフィルタLfと、ローパスフィルタLfに接続されて位相制御信号Vcを生成してフェーズシフタ1sに供給する制御増幅部Ac、および変調波の遅延時間差を検出するために直流分を除去するローカットフィルタLcを備えている。なお、ローカットフィルタLcは誤差信号、直流分を除去し、さらに不要な高域分を除去するバンドパスフィルタであっても良い。
即ち、切替器S1のA、およびB両系統の入力に接続した位相比較器pdにより2つの送信器1Aと1Bからの送信波の位相差を位相差検出部p1で検出する。そして、その位相差が無くなるよう位相比較器pdから位相制御信号Vcをフェーズシフタ1sに加えて位相差(遅延時間差)を揃える制御を行う。
位相比較器pdでは、2つの信号入力の位相差を制御するために、B系統からの送信波を基準にしてA系統からの送信波を比較する。位相差検出部p1は、両者の位相差に比例した直流レベルの誤差信号Veの電圧を検出し、ローパスフィルタLfを通して位相制御信号Vcを生成する。そして、位相制御信号Vcがフェーズシフタ1sに供給され、誤差信号Veの電圧をA、B両系統間で位相差がない時の基準電圧に等しくなるようにフィードバック制御を行う。
ここでフェーズシフタ1sは、この位相制御信号Vcによりミキサ1xに入力するIF信号の位相を変えるので、ミキサ1xで周波数変換されたA系統の送信波の位相がB系統の送信波と揃うようになる。しかし、このままでは両系統の変調波の遅延時間差が一致していないので変調波の間の遅延時間差を揃える手順について以下に説明する。
ここで、図4は、位相比較器pdが受信した両系統A、Bの2つ送信波の各変調波の間に遅延時間差が有る場合の信号出力を表した説明図である。図4において両系統の変調波は、送信波の包絡線によって表示される。両系統のケーブル長の差による遅延時間差があると包絡線のゼロクロスポイント付近では、誤差信号Veにパルス状の雑音Epが発生する。
そこで、本発明にでは、図3に示した様に受信した2つの送信波の位相差調整を、位相差検出部p1から得られる直流の誤差信号VeをローパスフィルタLfを通して生成した位相制御信号Vcで行ない、その位相制御信号Vcからパルス雑音Epの成分を除去している。
即ち、遅延時間差が大きければ、そのパルス雑音Epのエネルギーは大きくなるので、その誤差信号電圧を低くするように2つの被測定変調波の遅延時間差を調整するため、位相差検出部p1の出力にローカットフィルタLcを挿入して直流分を除去し、より高い周波数成分のパルス雑音Epを誤差信号として取り出している。
そして、このパルス雑音Epを測定しパルス雑音Epが最小になるように可変遅延線1dを調整することにより変調波の間の遅延時間差を最小にする。
図5〜図9は、本発明の変調波の遅延時間調整方法の実施の形態を示す機能構成のブロック図である。
(第1の実施の形態)
図5において、遅延調整部tdは、位相比較器pdのローカットフィルタLcの出力波形を直接観測するオシロスコープが用いられる。また、可変遅延線1dは、例えば、コイル遅延線のタップにより遅延時間を設定するもの、又は、セラミック共振を利用した遅延線タップにより遅延時間を設定するもので、遅延時間に応じてタップ端子、又は、タップ選定スイッチ(図示せず。)が設けられている。そして、調整者が可変遅延線1dのタップを切替えて2つの変調波の間の遅延時間差が最小になるとオシロスコープで観測する波形のパルス状の雑音Epの波形が最小になるので、その時のタップを可変遅延線1dに設定すれば良い。
(第2の実施の形態)
図6における第2の実施の形態では、位相比較器pdは、調整の作業性が良くなる様に送信器1Aに組み込んだ点が図5の第1の実施形態と異なる。送信器1Aでは、位相比較器pdのローカットフィルタLcの出力をオシロスコープに直接接続して波形を観測し、パルス状の雑音Epの波形が最小になるよう可変遅延線1dのタップを設定して遅延時間を調整する様にしている。
(第3の実施の形態)
図7においては遅延調整部tdをランプLgで構成している点が第1の実施形態と異なる。遅延時間差の測定は、位相比較器pdのローカットフィルタLcにランプLgを接続し、その明暗で遅延時間差の大小を表示する。このローカットフィルタLcは、キャパシタの様なもので、単純に誤差信号Veの直流分をカットするものでも良い。そして、ランプLgが光らない様に可変遅延線1dのタップを設定して遅延時間を調整するものである。
(第4の実施の形態)
図8においては遅延調整部tdを整流回路rcとレベルメータLmで構成している。そして、ローカットフィルタLcの出力を整流回路rcで整流し、誤差信号であるパルス波形成分を直流信号に変換し、遅延時間差の大小を示す信号としてレベルメータLmで表示、測定する。そして、このレベルが最小になる様に可変遅延線1dのタップを設定して遅延時間を調整する。また、レベルメータLmの代わりに、ランプやブザー等を用いてランプの明るさやブザーの警報音を利用して遅延時間差を表示するものであっても良い。
(第5の実施の形態)
図9は、遅延時間差を自動調整する実施形態を示している。
図9において、遅延調整部tdを、整流回路rcと駆動アンプdaとで構成し、位相比較器pdは、自動調整のため常時切換器S1に接続されている。ローカットフィルタLcの出力のパルス雑音Epは整流回路rcで整流検波された直流の誤差信号Ecになり駆動アンプdaに送信される。駆動アンプdaは、受信した誤差信号Ecの電圧に対応して可変遅延線1dの遅延時間を制御する遅延制御信号Vdを生成する。遅延制御信号Vdは、可変遅延線1dに供給されフィードバック制御を行い、A系統の変調波の遅延時間が、B系統の変調波の遅延時間と一致するよう動作する。
可変遅延線1dは、タップが駆動アンプdaからの遅延制御信号Vdにより設定される。遅延制御信号Vdは、2つの変調波の遅延時間差に対応して各タップを選択するスイッチ信号であるので第5の実施形態における遅延調整部tdは、小規模な回路で実現できる。従って、変調波を検波復調してベースバンドのデジタルビデオ信号に戻して遅延時間を調整する回路が不要なのでこの回路を組み込んでも送信器1Aの筐体サイズが大型化することがない。
なお、第5の実施形態では、位相比較器pdが調整時のみ接続されるものであっても良い。この場合、駆動アンプdaには、マニュアル調整用の電圧調整ダイヤル(図示せず。)を設けておき、自動調整時に最小遅延時間差を与える遅延制御信号Vd(例えば、2.5V)を測定する。そして、駆動アンプdaから遅延制御信号Vd2.5Vを常に出力するようダイヤルを設定し、位相比較器pdを取り外すようにすれば良い。
また、図7〜図9に示された第3〜第5の実施形態における位相比較器pdと遅延調整部tdは、第2の実施の形態と同様に送信器1Aに組み込まれるものでも良い。
以上説明した様に本発明の実施例によるデジタル無線通信システムは、送信部を汎用測定器、又はメータ等により位相比較器の出力から変調波の間の遅延時間差を簡便に測定し、送信部の切替器入力される2つの送信器からの送信波の間の位相差、および変調波の間の遅延時間差を揃える調整を可能としたので送信器が互いに切替えられても送信電波は遅延時間差無く受信部で連続的に受信検波、復調出来る。従って、受信側のマスター装置においてデジタルビデオ信号がエラー無く受信でき、送信器の筐体が大型化することもない。
なお、上記説明における受信部RXの構成は、出力装置4R以外は、アンテナ、受信器、復調器とを2つの系統に接続して切替器S2で切替えて一方の系統を用いる構成であるが、本発明は、受信部が1系統のみで構成されるデジタル無線通信システムの場合、または、送信部と同様に受信用の1つのアンテナを切り替え器で切り替えて2つのそれぞれ受信器と復調器からなる受信系統に接続するデジタル無線通信システムの場合でも適用可能なデジタル無線通信システム、およびその通信制御方法である。
本発明のデジタル無線通信システムの実施の形態の構成図。 本発明のデジタル無線通信システムの実施の形態の送信系統の機能ブロック図。 本発明のデジタル無線通信システムの実施の形態の位相比較器の機能構成を示すブロック図。 位相比較器の出力信号を説明する図。 本発明のデジタル無線通信システムの遅延時間調整方法の第1の実施の形態の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル無線通信システムの遅延時間調整方法の第2の実施の形態の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル無線通信システムの遅延時間調整方法の第3の実施の形態の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル無線通信システムの遅延時間調整方法の第4の実施の形態の機能構成を示すブロック図。 本発明のデジタル無線通信システムの遅延時間調整方法の第5の実施の形態の機能構成を示すブロック図。 従来のデジタル無線通信システムの構成図。
符号の説明
1A、1B 送信器
1d 可変遅延線
1x ミキサ
1o、 局部発振器
1p 電力増幅器
1r、2r 基準発振器
1s フェーズシフタ
2A、2B 変調器
4S 入力装置
4R 出力装置
5A、5B 受信器
5S、5R アンテナ
6A、6B 復調器
Ac 遅延増幅部
da 駆動アンプ
Lf ローパスフィルタ
Lc ローカットフィルタ
Lm レベルメータ
Lg ランプ
pd 位相比較器
p1 位相差検出部
rc 整流回路
S1、S2 切替器
td 遅延調整部

Claims (4)

  1. 第1のマスター装置からのデジタルビデオ信号を、それぞれ変調器と送信器を経る第1、第2の系統に構成され、且つ共通の第1の切替器を介して第1のアンテナから送信する様にした送信部と、
    前記送信部の第1のアンテナからの信号を受信する第2のアンテナ、受信器、復調器、およびマスター装置を具備する受信部とを有し、
    前記第1の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力し、送信波として前記第1の切換器を介して出力する第1の送信器と、
    前記第2の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力し、送信波として前記第1の切換器を介して出力する第2の送信器と、
    前記第1の切替器の前記2つの系統の入力端子に接続され、前記第1と前記第2の各送信器が出力する送信波の間の位相差からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として出力する位相比較器と、
    前記位相比較器から前記出力された前記遅延時間差誤差信号の前記パルス雑音が最小となるよう調整する遅延調整手段とを具備する
    ことを特徴とするデジタル無線通信システム。
  2. 第1のマスター装置からのデジタルビデオ信号を、それぞれ変調器と送信器を経る第1、第2の系統に構成され、且つ共通の第1の切替器を介して第1のアンテナから送信する様にした送信部と、
    前記送信部の第1のアンテナからの信号をそれぞれ受信する第2のアンテナ、受信器、復調器を経る第3、第4の系統を構成すると共に、共通の第2の切替器を介して接続された第2のマスター装置から構成された受信部とを有し、
    前記第1の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力し、送信波として前記第1の切換器を介して出力する第1の送信器と、
    前記第2の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力し、送信波として前記第1の切換器を介して出力する第2の送信器と、
    前記第1の切替器の前記2つの系統の入力端子に接続され、前記第1と前記第2の各送信器が出力する送信波の間の位相差からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として出力する位相比較器と、
    前記位相比較器から前記出力された前記遅延時間差誤差信号の前記パルス雑音が最小となるよう調整する遅延調整手段とを具備する
    ことを特徴とするデジタル無線通信システム。
  3. 前記位相比較器は、
    前記第1と第2の送信器が出力する送信波の間の位相差を位相差誤差信号とし、
    前記位相差誤差信号をフィルタに通して前記パルス雑音を抽出した前記遅延時間差誤差信号を前記遅延調整手段に出力することを
    特徴とする請求項1又は2記載のデジタル無線通信システム。
  4. 第1のマスター装置からのデジタルビデオ信号を、それぞれ変調器と送信器を経る第1、第2の系統に構成され、且つ共通の第1の切替器を介して送信部の第1のアンテナから送信し、
    前記送信部の第1のアンテナからの信号を第2のアンテナ、受信器、復調器、およびマスター装置を具備する受信部により受信し、
    前記第1の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力されると第1の送信器は、送信波として前記第1の切換器を介して出力し、
    前記第2の系統の前記デジタルビデオ信号を変調波として入力されると第2の送信器は、第2の送信波を前記第1の切換器を介して出力し、
    前記第1の切替器の前記2つの系統の入力端子に接続される位相比較器は、前記第1と前記第2の送信器が出力する送信波の間の位相差の位相差誤差信号からパルス雑音を抽出して前記各変調波の間の遅延時間差誤差信号として遅延調整手段に出力し、
    前記遅延時間差誤差信号が入力された前記遅延調整手段は、前記パルス雑音が最小となるよう調整する
    ことを特徴とするデジタル無線通信システムの通信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016213724A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 日本電気株式会社 送信システム、送信方法及びプログラム

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