JP2006052600A - 電動ブラインドの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効果的に室内へ外光を採り入れて、室内を明るくすることができると共に、日射を所望の範囲に抑えることができる、電動ブラインドの制御装置を提供する。
【解決手段】 電動ブラインド10は、上下方向に整列状態で支持されたスラット32が電動で回転されると共に、そのスラット32を支持するヘッドボックス22が電動で昇降され、ヘッドボックス22の上方が開放可能となり、そこから室内に光を採り入れることができる。制御装置40は、ブラインド設定位置から室内方向に向って日射の入射を許容する許容入射範囲が設定され、太陽の高度情報及び前記設定された許容入射範囲から、ヘッドボックス22の昇降高さを決定すると共に、スラット32の回転角度を決定して、電動ブラインド10のヘッドボックス22の昇降高さとスラット32の回転角度を制御するための制御信号を出力する。こうして、ヘッドボックス22の上方からの外光の採り入れを可能とし、スラット32の間からの外光の採り入れを可能とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電動ブラインドを制御する電動ブラインドの制御装置に関し、特に、室内への日射の入射に応じた制御を行なうことができる電動ブラインドの制御装置に関する。
従来、この種の電動ブラインドの制御装置としては、特許文献1(特開2000−54762号公報)に記載されたものが知られている。この公報に記載の電動ブラインドの制御装置では、窓の上部に設けられた庇等の影を考慮して室内への日射入射距離を算出し、室内への日射入射距離の変動に応じて電動ブラインドの高さを制御している。これによって、室内への日射入射距離が予め設定した許容日射入射距離以下であるときには、ブラインドを上昇させ、許容日射入射距離を超えたときには、ブラインドを下降させて外光を採り入れている。
特開2000−54762号公報
しかしながら、このようなブラインドでは、ブラインドが下から昇降するために、窓の下部から室内へ光を採り入れることはできるが、窓の上部から室内へ外光を採り入れることはできないため、室内への採光としては効果的でない、という問題がある。
また、許容日射入射距離とは、日射の入射を許容する範囲であるが、日射の入射を避けたい場合には、許容日射入射距離を0に設定する必要があり、そのような場合、ほとんどの時間帯でブラインドを完全に下降させておかなければならず、ブラインドの昇降自体を効果的に外光の採光に利用することができない、という問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、効果的に室内へ外光を採り入れて、室内を明るくすることができると共に、日射を所望の範囲に抑えることができる、電動ブラインドの制御装置を提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、上下方向に整列状態で支持されたスラットが電動で回転されると共に、そのスラットを支持する支持部材が電動で昇降され、支持部材上方が開放可能となり、そこから室内に光を採り入れることができる電動ブラインドのスラットの回転角度と支持部材の昇降高さを制御するために制御信号を出力する電動ブラインドの制御装置において、
ブラインド設定位置から室内方向に向って日射の入射を許容する許容入射範囲が設定される記憶手段と、
日付及び時刻に応じた電動ブラインドの設定面に対する太陽の高度を表す高度情報を得る高度情報取得手段と、
高度情報取得手段からの太陽の高度情報及び前記設定された許容入射範囲から、前記支持部材の昇降高さを決定すると共に、スラットの回転角度を決定する回転角度・昇降高さ決定手段と、
前記回転角度・昇降高さ決定手段で決定した支持部材の高さとスラットの回転角度に電動ブラインドを制御するための制御信号を生成して出力する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記回転角度・昇降高さ決定手段が、設定面に電動ブラインドが設定されていないと仮定して日射が許容入射範囲を超える場合には、支持部材の昇降高さを太陽高度に基づき日射を遮蔽する日射遮蔽高さに決定し、設定面に電動ブラインドが設定されていないと仮定して日射が許容入射範囲を超えない場合には、支持部材の昇降高さを最下限位置に決定し、設定面をほぼ全開状態となるように制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の前記回転角度・昇降高さ決定手段が、支持部材の昇降高さを最下限位置に決定しない場合には、スラットの回転角度を、太陽高度に基づき日射を遮蔽する日射遮蔽角度に決定することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記回転角度・昇降高さ決定手段が、前記昇降高さを、電動ブラインドを設置した建物の庇等の障害物の寸法を考慮に入れて決定することを特徴とする。
本発明によれば、日射の入射を許容する許容入射範囲に応じてスラットを支持する支持部材の昇降高さを制御するために、許容入射範囲を超える日射の入射を防ぎながら、支持部材の上方を可能な限り開放することができ、そこから可能な限り多くの外光を採り入れて、室内を明るくすることができる。また、スラットの回転を適度に制御することにより、日射の入射を防ぎながら、スラットの間からの外光を採り入れることができる。このため、効果的に昼光を利用して省エネルギに貢献することができる。
仮に、許容入射範囲が零に設定されている場合であっても、支持部材の昇降高さを最上限位置よりも下方に制御することができるために、支持部材の上方から外光を採り入れることができるようになる。
請求項2記載の発明によれば、設定面に電動ブラインドが設定されていないと仮定して日射が許容入射範囲を超えない場合には、支持部材を最下限位置にすることにより、完全に設定面を開放することで、多くの外光を採り入れることができる。
請求項3記載の発明によれば、支持部材を最下限位置にしない場合であってもスラットの角度を日射遮蔽角度にすることにより、日射を遮蔽する範囲で、スラットの間から外光を採り入れて、室内を明るくすることができる。
請求項4記載の発明によれば、庇等の障害物の寸法を考慮に入れることにより、ブラインドが設定されている周囲状況に応じた日射の入射への影響を求めることができて、支持部材の昇降高さを正確に制御することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明による電動ブラインドの制御装置とそれによって制御される電動ブラインドを含む全体構成図、図2は図1の制御装置によって制御される電動ブラインドの一例を表す図である。
図2の電動ブラインド10は、ヘッドボックス昇降型横型ブラインドとなっており、設定面の上端部に固定される上枠11を有している。上枠11内には、駆動手段である両軸モータ12が内蔵されており、モータ12の2つの出力軸は一対のシャフト14に連結されている。各シャフト14の端部には、シャフト14と一体回転する巻取ドラム16、16が連結されており、シャフト14によってモータ12の回転が巻取ドラム16に伝達される。各巻取ドラム16には、昇降コード18の一端が固着されており、昇降コード18、18は巻取ドラム16、16に巻取り及び巻解き可能となっている。また、シャフト14の下側には、モータ12を制御するための駆動ユニット20が配設されている。
昇降コード18、18の他端側は、巻取ドラム16から上枠11内の両端部に固定されたプーリ21、21に掛け渡されて方向転換して、上枠11から垂下されて、支持部材であるヘッドボックス22に連結される。詳細には、昇降コード18の他端は、ヘッドボックス22内に導入され、ヘッドボックス22内の両端部に配置されたプーリ24、24に巻き掛けられた後、再びヘッドボックス22から上方に導出され、上枠11に固定されている。
ヘッドボックス22内の両端部に配置されたプーリ24には、ヘッドボックス22内を長手方向に伸びる回転軸26が連結されており、回転軸26の適所には、回転軸26と所定角度範囲で一体回転する回転ドラム28、28、…が連結されており、回転ドラム28には、ラダーテープ30の上端が固着されている。回転ドラム28の回転に併せて、ラダーテープ30が傾動し、ラダーテープ30の前側と後側とが相対的に上下にずれて、ラダーテープ30の前側と後側を連結する複数の梯子段部が傾斜するようになっている。ラダーテープ30の各梯子段部にはスラット32が載置されており、複数のスラット32がラダーテープ30を介してヘッドボックス22に上下方向で整列状態に支持される。ラダーテープ30の下端は、ボトムレール34に連結される。
尚、上枠11の両端部には、ガイドコード36、36の上端が固着されており、ガイドコード36、36の下端は、ヘッドボックス22内、スラット32列及びボトムレール34を挿通して、設定面の床面に固着される。
ヘッドボックス22の昇降は、駆動手段であるモータ12を駆動することにより行う。モータ12を駆動してシャフト14を回転させると、巻取ドラム16、16が回転して、モータ12の回転方向に応じて、昇降コード18を巻取ドラム16から巻解くか、または昇降コード18を巻取ドラム16に巻取る。これにより、昇降コード18の上枠11から導出する部分の長さが変化し、プーリ24を介して昇降コード18に連結されたヘッドボックス22が、ガイドコード36に案内されつつ昇降する。
また、昇降コード18の巻解きまたは巻取りに応じてヘッドボックス22内のプーリ24、24がいずれかの方向に回転するので、回転軸26が回転し、回転ドラム28にその回転が所定角度の範囲で伝達される。この回転ドラム28の回転に応じて、ラダーテープ30が傾動し、このラダーテープ30の傾動に応じてスラット32が回転するようになっている。従って、スラット32を所望の角度だけ回転したい場合には、ヘッドボックス22が停止した状態から若干、その角度の方向に応じて、モータ12を駆動して、ヘッドボックス22を昇降させることにより、スラットを所望の角度に調整することができる。
図1に示すように、本発明の電動ブラインドの制御装置40は、複数の電動ブラインド10を集中制御するものとなっており、一定周期ごとに起動して、最適なヘッドボックスの昇降高さ及びスラットの回転角度に制御するためのブラインド制御信号をフロア制御装置41及びブラインドコントローラ38を介して各電動ブラインド10へと送信する。電動ブラインド10の駆動ユニット20では、ブラインド制御信号を受け取り、モータ12を駆動して、ヘッドボックス22の昇降及びスラット32の回転を行なう。但し、制御装置40は各電動ブラインド10に設けられて個別の電動ブラインド10の制御を行うものとすることもできる。
図1に示したように、制御装置40は、コンピュータで構成され、CPU、ROM、RAM等を有し、データの転送、演算、一時的なデータの格納、メインプログラムの格納を行い、プログラムに従う処理を行う制御回路42と、各電動ブラインド10のブラインドコントローラ38との間でデータの入出力の制御を行うI/O制御回路43と、データ及びプログラムの格納を行う記憶手段としてのメモリ44と、制御タイミング、許容入射範囲等を設定するための設定装置46とを備えている。
そして、制御回路42は、一定周期で電動ブラインド10の自動制御処理を行う自動制御手段48と、自動制御手段48による周期で太陽光の高度に相当する高度情報を取得する高度情報取得手段50と、自動制御手段48による周期でヘッドボックス昇降高さ及びスラット回転角度を演算する回転角度・昇降高さ演算手段52と、を備える。
メモリ44には、各電動ブラインド10が取り付けられた設定面(ブラインドのヘッドボックスの長手方向に沿った鉛直な面とする)の方位、製品高さ、スラット幅、ピッチ並びに後述の設定面周囲の建物の庇、設定面の上部凸部及び下部凹部等の既知の障害物の寸法、許容入射範囲等のブラインド情報のテーブルと、任意の日付及び時刻における各電動ブラインド10が取り付けられた設定面に対しての太陽の高度を表す高度情報のテーブルと、設定装置46によって設定されたタイミングの情報、が格納されている。但し、太陽の高度は、メモリ44にてテーブルとして格納する代わりに、高度情報取得手段50によって、建物の緯度、経度、日付、時刻及び設定面の方位から演算によって太陽の高度を求めることも可能である。
次に、本発明による回転角度・昇降高さ演算手段52が行うヘッドボックスの昇降高さ及びスラットの回転角度の演算の原理及び許容入射範囲について説明する。
許容入射範囲とは、ブラインド設定位置から室内方向に向って日射の入射を許容する距離であり、ユーザ等により予め決められたもので、設定装置46により電動ブラインド毎に設定し得る。
電動ブラインド10が設定された窓等の設定面において、時間と共に太陽の高度が変化することに応じて室内への入射の範囲は変化する。よって、設定面に電動ブラインドが設定されていないと仮定すると、太陽の高度に応じて、太陽の室内への入射が許容入射範囲内にあるときと、許容入射範囲を超えるときとが発生する。
図3に示すように、電動ブラインド10を無視したときに、太陽の入射が丁度、許容入射範囲の最大限にあるときを、第1の理論上の太陽高度と称することとする。このときの太陽高度ξT1は、
Figure 2006052600
と表すことができる。ここで、Hはブラインドの実質高さ、Eは庇の長さ、Lは許容入射範囲を表しており、ブラインドの実質高さHは、
Figure 2006052600
と表すことができ、Hはブラインドの製品高さ、Uは上部凸高さ、Dは下部凹高さである。
実際の太陽高度ξがξT1よりも大きい場合には、図4に示すように、日射の室内の入射は許容入射範囲内となる。従って、この場合には、電動ブラインドで日射を遮蔽する必要がないので、ヘッドボックス22は最下限位置まで下げることができ、ヘッドボックス22の上方を完全に開放して、換言すれば、設定面を全開状態として外光を最大限室内に採り入れることができる。即ち、最適なヘッドボックス22の昇降高さHaは、
Figure 2006052600
となる。ここで、Hは、ヘッドボックス22の可能な最下限位置を表す。
一方、実際の太陽高度ξがξT1よりも小さい場合には、図5に示すように、電動ブラインドが設定されていないと仮定すると、日射の室内の入射は、許容入射範囲を超えてしまうため、電動ブラインドで日射を遮蔽する必要があり、そのために、ヘッドボックス22の昇降高さを最適に調整して、日射が入射しない日射遮蔽高さになるようにする。このときのヘッドボックス22の最適な昇降高さである日射遮蔽高さHaは、
Figure 2006052600
で表すことができる。この場合、ヘッドボックス22を完全に上方まで上昇させるのではなく、日射が入らない範囲で最低限の高さにヘッドボックス22の昇降高さを決めているために、ヘッドボックス22よりも上方から室内に直射でない外光を採り入れることができる。
以上のヘッドボックス22の昇降高さの制御をまとめると次のようになる。
(i) 0≦ξ≦ξT1のとき
Ha=日射遮蔽高さ
(ii) ξT1<ξのとき
θ=最下限位置
次に、図5に示す状態におけるスラット32の回転角度について検討する。ヘッドボックス22を最適な昇降高さにすることにより、日射の入射を防ぐことができるが、さらに、ヘッドボックス22よりも下方のスラット32も最適な回転角度にすると、外光を採り入れ且つ眺望を得ることができ、より効果的に室内を明るくすることができる。
その最適な回転角度となる日射遮蔽角度を図6〜図8を参照して説明する。まず、説明にあたり、第2の理論上の太陽高度ξT2を定義する。図6に示すように、スラット32が水平な回転角度にあるときに、隣り合うスラットの中で、一方のスラットの室外側縁と他方のスラットの室内側縁とを結ぶ直線がなす角度を第2の理論上の太陽高度ξT2(>0)と定義することとする。この第2の理論上の太陽高度ξT2は、スラット32のスラット幅A及びピッチPを用いて、
Figure 2006052600
と表すことができる。
太陽の高度が第2の理論上の太陽高度ξT2以上のときには、スラット32を水平な回転角度に維持することで、日射の入射なく、最大限の外光及び眺望を得ることができる。
一方、太陽の高度が第2の理論上の太陽高度ξT2よりも小さいときには、スラット32の日射遮蔽角度は、図7に示したように、隣り合うスラットの中で、太陽側にあるスラットの室外側縁と、反太陽側にあるスラットの室内側縁とを結ぶ直線の方向が太陽の高度ξと一致するように、または、太陽の高度ξと一致するよりもスラットがやや閉じるようなスラットの回転角度θ(設定面を基準として、設定面からの角度(>0)とする)とすると、日射を遮蔽することができ、且つ外光及び眺望を得ることができる。
このときのスラット32の回転角度Pと、高度ξとの間には、以下の関係が成り立つ。
Figure 2006052600
(4)式を満足するように、日射遮蔽角度θを決定することができる。
または、(4)式を計算する代わりとして、より簡易に計算して演算処理時間を短縮するために、太陽が第2の理論上の太陽高度ξT2の高度にあるときの日射遮蔽角度θ=90°と、図8に示すような太陽の高度が0°となったときの(4)式で決まる日射遮蔽角度θとの間で、太陽の高度ξと日射遮蔽角度θとが比例関係を満足するように、日射遮蔽角度θを決定することもできる。式で表すと次のようになる(図9参照)。
Figure 2006052600
以上のスラット32の回転角度θの制御をまとめると次のようになる。
(i) 0≦ξ≦ξT2のとき
θ=日射遮蔽角度
(ii) ξT2<ξのとき
θ=日射遮蔽角度=0°
以上の制御により、ヘッドボックス22の最適な昇降高さにより許容入射範囲を超えて日射が室内に入射することを防ぐと共に、スラット32により外光を可能な限り採り入れることができるようになる。
制御回路42の自動制御手段48では、図10に示すフローチャートに従って自動制御処理が行われる。まず、自動制御を行なう周期に相当する時間Tを計時し(ステップS102)、時間Tが経過すると、回転角度・昇降高さ演算手段52によるヘッドボックスの昇降高さHaとスラットの回転角度θを決定し(ステップS104)、決定された昇降高さ及び回転角度に電動ブラインド10を動作させるためのブラインド制御信号を出力する(ステップS106)。ブラインド制御信号は、駆動ユニット20へと入力されて、ヘッドボックスの昇降及びスラット32の回転動作が行われる。
時間T毎に、ステップS102〜S106が繰り返されて、太陽光の高度の変化に追従した自動制御が行なわれる。スラット32の回転角度制御を行なう周期Tは、設定装置46によってユーザの所望の時間が設定される。あまり頻繁すぎると、耳障りまたは目障りであるという弊害があり、あまり間歇すぎると、太陽の移動への追従性が悪くなるため、適当な時間が設定されるとよい。
ヘッドボックス22の昇降高さ及びスラット32の回転角度の演算は、図11に示すフローチャートに従って行なわれる。
まず、高度情報取得手段50が、現日付及び現時刻を取得して、制御するべき電動ブラインド10の設定面に対する現在及び現在からT経過後の太陽の高度ξを取得する(ステップS202)。この取得は、前述のように、テーブルから求めても、演算によって求めても良い。
次に、太陽高度が上昇中かを判定する(ステップS204)。
上昇中である場合には、回転角度・昇降高さ演算手段52が、取得した現在の太陽高度ξがξT1より大きいか(ステップS206)を判定し、ξT1より大きい場合には、ヘッドボックス22の昇降高さを最下限位置に決定する(ステップS208)。このときには、スラット32の回転角度は決定する必要がないので、昇降高さのみを決定して図10のフローチャートへと戻る。
一方、取得した現在の太陽高度ξがξT1以下の場合には、ヘッドボックス22の最適な昇降高さHaを現在の太陽高度ξに基づき、(1)及び(2)式により決定する(ステップS210)。
次に、取得した現在の太陽高度ξがξT2より大きいか(ステップS212)を判定し、大きい場合には、スラット32の最適な回転角度をθ=90°に決定する(ステップS214)。一方、取得した現在の太陽高度ξがξT2以下の場合には、現在の太陽高度ξから前述の(4)式または(5)式により、スラット32の日射遮蔽角度θを決定する(ステップS216)。
ステップS204の判定において、太陽高度が下降中である場合には、次の自動制御を行うタイミングである現在よりもT経過後の太陽高度ξを用いて、ξT1より大きいか(ステップS218)を判定する。そして、T経過後の太陽高度ξがξT1より大きい場合には、ヘッドボックス22の昇降高さを最下限位置に決定する(ステップS208)。このときには、スラット32の回転角度は決定する必要がないので、昇降高さのみを決定して図10のフローチャートへと戻る。一方、取得したT経過後の太陽高度ξがξT1以下の場合には、ヘッドボックス22の最適な昇降高さHaをT経過後の太陽高度ξに基づき、(1)及び(2)式により、決定する(ステップS220)。
ここで、T経過後の太陽高度ξを用いて判定及び演算する理由は、太陽の高度が下降中であるときには、次のタイミングで日射が許容入射範囲内に納まるようにしておかないと、次のタイミングまでに許容入射範囲を超えて日射が入射する可能性があるからである。
さらに、取得したT経過後の太陽高度ξがξT2より大きいか(ステップS222)を判定し、大きい場合には、θ=90°に決定する(ステップS214)。一方、取得したT経過後の太陽高度ξがξT2以下の場合には、現在の太陽高度ξから前述の(4)式または(5)式により、日射遮蔽角度θを決定する(ステップS224)。
ここでもT経過後の太陽高度ξを用いて判定及び演算する理由は、太陽の高度が下降中であるときには、スラット32が開いた状態からスラット32をより閉じるように回転させていくことになるが、次のタイミングに合わせた日射遮蔽角度になるようにスラット32を予め過分に閉じるように回転させておかないと、次のタイミングまでに日射の入射が発生する可能性があるからである。
上記図11のフローチャートでは、(4)または(5)式によって決まる角度を日射遮蔽角度としていたが、これに限るものではなく、式に基づき得られる角度よりも、少し閉じる角度にするよう、所定角度θを減算することにより、より日射遮蔽を確実にすることもできる。または、スラット32の回転角度が離散的な角度しか取り得ない場合には、決定したθが最も近い離散的な角度にスラットの角度を一致させるようにすることも可能である。スラットが離散的な角度しか取り得ない場合、図11のフローチャートのステップS224におけるT経過後の日射遮蔽角度θを求める代わりに、現在の日射遮蔽角度θに近い離散的なスラットの角度に対して、スラットがより閉じる角度となる次のスラットの離散的角度にすることも可能である。
同様に、図11のフローチャートでは、(1)式によって決まる昇降高さをヘッドボックスの昇降高さとしていたが、これに限るものではなく、ヘッドボックス22の昇降高さが離散的な昇降高さしかとり得ない場合には、決定したHaが最も近い離散的な昇降高さにヘッドボックス22の昇降高さを一致させるようにすることも可能である。ヘッドボックス22が離散的な昇降高さしか取り得ない場合、図11のフローチャートのステップS220におけるT経過後の最適高さを求める代わりに、現在の最適昇降高さに近い離散的な昇降高さに対して、より高い昇降高さとなる次のヘッドボックスの離散的昇降高さにすることも可能である。
以上のようにして、ヘッドボックスの昇降高さを日射遮蔽高さに調整することにより、ヘッドボックスの上方を可能な限り開放することができるために、外光を十分に採り入れることができ、室内を明るい状態とすることができ、さらに、日射の入射を防ぐために、ヘッドボックスの昇降高さを高くせざる得ない場合であっても、スラットを日射遮蔽角度に調整することで、外光を十分に採り入れることができ、室内を明るい状態とすることができる。
本発明による制御装置及び制御装置によって制御される電動ブラインドを含む全体構成図である。 本発明による制御装置によって制御される電動ブラインドの全体図である。 第1の理論上の太陽高度を説明する説明側面図である。 実際の太陽高度ξが第1の理論上の太陽高度よりも大きい場合を表す説明側面図である。 実際の太陽高度ξが第1の理論上の太陽高度よりも小さい場合を表す説明側面図である。 第2の理論上の太陽高度を説明する説明側面図である。 太陽高度が第2の理論上の太陽高度よりも小さいときの、日射遮蔽角度θを表す説明側面図である。 太陽高度が0°のときの、日射遮蔽角度θを表す説明側面図である。 太陽高度と日射遮蔽角度との関係を表すグラフである。 自動制御処理のフローチャートである。 ヘッドボックスの昇降高さ及びスラットの回転角度決定処理のフローチャートである。
符号の説明
10 電動ブラインド
22 ヘッドボックス(支持部材)
32 スラット
40 制御装置
44 メモリ
48 自動制御手段
50 高度情報取得手段
52 回転角度・昇降高さ演算手段(回転角度・昇降高さ決定手段)

Claims (4)

  1. 上下方向に整列状態で支持されたスラットが電動で回転されると共に、そのスラットを支持する支持部材が電動で昇降され、支持部材上方が開放可能となり、そこから室内に光を採り入れることができる電動ブラインドのスラットの回転角度と支持部材の昇降高さを制御するために制御信号を出力する電動ブラインドの制御装置において、
    ブラインド設定位置から室内方向に向って日射の入射を許容する許容入射範囲が設定される記憶手段と、
    日付及び時刻に応じた電動ブラインドの設定面に対する太陽の高度を表す高度情報を得る高度情報取得手段と、
    高度情報取得手段からの太陽の高度情報及び前記設定された許容入射範囲から、前記支持部材の昇降高さを決定すると共に、スラットの回転角度を決定する回転角度・昇降高さ決定手段と、
    前記回転角度・昇降高さ決定手段で決定した支持部材の高さとスラットの回転角度に電動ブラインドを制御するための制御信号を生成して出力する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動ブラインドの制御装置。
  2. 前記回転角度・昇降高さ決定手段は、設定面に電動ブラインドが設定されていないと仮定して日射が許容入射範囲を超える場合には、支持部材の昇降高さを太陽高度に基づき日射を遮蔽する日射遮蔽高さに決定し、設定面に電動ブラインドが設定されていないと仮定して日射が許容入射範囲を超えない場合には、支持部材の昇降高さを最下限位置に決定し、設定面をほぼ全開状態となるように制御することを特徴とする請求項1記載の電動ブラインドの制御装置。
  3. 前記回転角度・昇降高さ決定手段は、支持部材の昇降高さを最下限位置に決定しない場合には、スラットの回転角度を、太陽高度に基づき日射を遮蔽する日射遮蔽角度に決定することを特徴とする請求項2記載の電動ブラインドの制御装置。
  4. 前記回転角度・昇降高さ決定手段は、前記昇降高さを、電動ブラインドを設置した建物の庇等の障害物の寸法を考慮に入れて決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電動ブラインドの制御装置。
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