JP2006052002A - パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 食品が充填してなるパウチ容器において、特に冷たいアイスクリームなどの冷菓や凍った清涼飲料の場合、長時間保持していると、手が非常に冷たく不快であったり、凍傷になったりするという問題がなく、断熱性に優れたパウチ容器を提供する。
【解決手段】少なくとも充填物と接する側に配される樹脂フィルムと表面側に配される表面シートとを積層してなる積層材が、製袋加工されたパウチ容器であって、該積層材において、樹脂フィルムと表面シートとの間に繊維製シート層が介在しているパウチ容器。また、繊維製シート層が、スパンボンド不織布であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、清涼飲料などの液体飲料、アイスクリームなどの冷菓、ゼリー状食品、液体スープ、ソースなど、液体や粘性のある食品を充填するためのパウチ容器に関するものである。
従来、清涼飲料、アイスクリームなどの冷菓、ゼリー状食品、液体スープなどを充填するパウチ容器としては、熱可塑性合成樹脂等からなるフィルム、熱可塑性合成樹脂等からなるフィルムにアルミニウムを蒸着した蒸着フィルムまたは熱可塑性合成樹脂等からなるフィルムにアルミニウム等の金属箔をラミネートしたシート等を材料とし、これら複数種を適宜組み合わせて積層してなる積層材が使用されている。具体的には、特許文献1、2が挙げられる。
しかし、冷たいアイスクリームなどの冷菓や、凍った清涼飲料が充填してなるパウチ容器を素手で保持した場合、飲食者は、非常に冷たいという不快感を覚えたり、また、皮膚の弱い子供などにおいては、凍傷になったりするという問題点を有するものであった。
特開平09−77089号公報 特開平11−11499号公報
本発明の課題は、上記した従来品の欠点を克服し、断熱性に優れたパウチ容器を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、パウチ容器を構成する積層材に、繊維製のシートを一層設けることにより、充填物と最外層である表面シートとの間に空気層を設けることが可能となり、これによって、特に断熱性に優れたパウチ容器を提供することができることを見いだし本発明に至った。
すなわち、本発明は、充填物と接する側に配される樹脂フィルムと表面側に配される表面シートとを少なくとも積層してなる積層材が、製袋加工されたパウチ容器であって、該積層材において、該樹脂フィルムと該表面シートとの間に繊維製シート層が介在していることを特徴とするパウチ容器を要旨とするものである。
また、本発明は、樹脂フィルムと表面シートとが少なくとも積層されてなる積層材において、樹脂フィルムと表面シートとの間に繊維製シート層が介在していることを特徴とするパウチ容器用積層材を要旨とするものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明におけるパウチ容器を構成する積層材は、充填物と接する側(最内層)に配される樹脂フィルムと、表面側(最外層)に配される表面シートとが少なくとも積層してなる積層材において、上記最内層と最外層との間に繊維製シート層が介在しているものである。
介在させる繊維製シート層としては、織物、編物、不織布等が挙げられる。繊維製シートは、パウチ容器に用いられている、いわゆるフィルムと比較して、シート層内の空隙が大きく、見かけ密度の値が小さいため、層内に空気を十分に保持することができる。したがって、この繊維製シートが断熱層となって、充填物の温度が最外層である表面シートへ伝わりにくくなり、断熱効果を発揮することができると推定される。また、表面シート外の温度もまた、充填物内へ伝わりにくくなり、充填物が冷たいものであれば溶け難く、冷えた状態を保持することができ、一方、充填物が熱いものであれば冷めにくくなるという効果も奏することができる。
繊維製シート層としては、見かけ密度の値が小さく、取り扱い性が良好なこと、コスト的に有利であること等の理由から不織布を用いることが好ましい。
本発明に用いられる不織布は、厚みが0.02〜0.3mmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.2mmである。また、目付は8〜50g/m2であることが好ましく、より好ましくは12〜30g/m2である。厚みが0.02mm未満であると不織布中の空気層が少なくなり断熱効果が低下する傾向となる。一方、0.3mmを超えると積層材自体の厚みが増すため、取り扱い性に劣る傾向となり、また、得られる容器の厚みも増すため、柔軟性が低下する傾向となる。また、目付が8g/m2未満であると、不織布の生産が難しくなり実用的でない。また、50g/m2を超えると厚みが増す傾向となって、厚みが0.3mmを超える場合と同様で取り扱い性、柔軟性が低下する傾向となる。
不織布を構成する繊維の素材は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系重合体、ポリエチレンテレフタレート、共重合ポリエステル、ポリ乳酸などのポリエステル系重合体、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系重合体等が挙げられる。繊維は、これらの重合体単独からなるものであってもよいし、複数の異なる重合体を複合した芯鞘構造などの複合繊維からなるものであってもよい。また、不織布を構成する繊維の形態は、短繊維であっても、長繊維であってもよい。
不織布の形態としては、公知のスパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、ニードルパンチ法などによって得られるものが挙げられるが、中でもスパンボンド法によって得られる長繊維不織布(いわゆる、スパンボンド不織布)は、比較的厚みが薄く低目付のものであっても、機械的強度に優れることや、適度な空隙を保持している等の点から好ましく用いることができる。
本発明におけるパウチ容器を構成する積層材の少なくとも充填物と接する側(最内層)に配される樹脂フィルムとしては、従来より使用されているものを用いればよい。例えば、ポリエチレン系樹脂あるいはポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂系樹脂等の各種の樹脂からなるフィルムを使用することができる。本発明においては、上記の樹脂フィルムの中でも、特に、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはポリアミド系樹脂からなるフィルムを使用することが好ましい。
本発明において、上記の各種の樹脂フィルムとしては、例えば、上記の各種の樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、押し出し法、キャスト成形法、Tダイ法、切削法、インフレーション法等の製膜化法を用いて、上記の各種の樹脂を単独で製膜化する方法、あるいは、2種以上の各種の樹脂を使用して多層共押し出し製膜化する方法、更には、2種以上の樹脂を使用し、製膜化する前に混合して製膜化する方法等により、各種の樹脂からなるフィルムを製造し、更に、必要に応じて、テンター方式、あるいはチューブラー方式等を利用して1軸ないし2軸方向に延伸してなる各種の樹脂からなるフィルムを使用することができる。
本発明において、最内層に配される樹脂フィルムの厚みとしては、充填物や用途に応じて適宜選択すればよいが、10〜200μm程度が好ましく、より好ましくは10〜150μm程度である。
本発明におけるパウチ容器を構成する積層材の表面側(最外層)に配される表面シートとしては、従来より使用しているものを用いればよく、例えば、上記した樹脂フィルムと同様のものを用いてもよい。なお、表面シートとして、樹脂フィルムを用いる場合は、5〜25μm程度の厚みのものを用いればよい。また、必要に応じて裏印刷等を行うことも好ましい。また、表面シートとしては、紙シートや、金属箔、アルミニウム等がラミネートや蒸着により付与された樹脂フィルム等が挙げられる。
また、本発明におけるパウチ容器を構成する積層材は、上記した最内層の樹脂フィルム、繊維製シート、表面シートが積層してなるものであるが、必要に応じて、他のシートを介在させてもよい。例えば、アルミニウム箔等の金属箔、アルミニウム等の無機物や無機化合物を蒸着した蒸着層を有する樹脂フィルム、アルミニウム等の金属物がラミネートされてなる樹脂フィルム等を表面シートと繊維製シートとの間に介在させてもよい。
本発明において、最内層の樹脂フィルム、繊維製シート、表面シートとを積層する方法としては、ドライラミネート法、溶融押し出し法等によって、また、接着剤による接着によって、また、これらを適宜組み合わせることにより積層することができる。
本発明においては、上記した積層材を製袋加工することにより、本発明のパウチ容器を得ることができる。例えば、適宜の大きさの積層材を2枚用意し、最内層の樹脂フィルム同士が対向するように積層し、その外周部の3方をヒートシール等によりシールして開口部を設け、開口部より充填物を充填した後、開口部をヒートシール等によりシールすることによりパウチ容器を得ることができる。また、用途等に応じて、袋の形状を適宜選択すればよい。また、例えば、清涼飲料やゼリー状食品、アイスクリーム等の冷菓用の場合は、口栓等を挿入してヒートシールを行ってもよい。
本発明のパウチ容器によれば、繊維製シートを一層介在させて積層してなる積層材により構成されているため、繊維製シート層内の空隙に空気を保持することができるため、これが空気層となり、表面シート外側と内部の充填物との間において、効果的に断熱することが可能となる。したがって、例えば、充填物として、凍らせた清涼飲料やゼリー状食品、アイスクリーム等の冷菓を充填した場合、飲食者が素手で保持したときの冷たさ等の不快感や凍傷などを防止することができる。また、スープやカレー等の加熱を行う食品等を充填した場合も、本発明の積層材の繊維製シートによる断熱効果により、加熱した食品が冷めにくい等の効果も期待できる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例
表面シートとして、裏印刷を施してなるポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を、繊維製シートとして、目付20g/m2、厚み0.12mmのポリエチレンテレフタレートからなるスパンボンド不織布を、また、最内層に配する樹脂フィルムとして、線状低密度ポリエチレンフィルム(100μm)を用意した。さらに、アルミニウムが蒸着してなるポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み15μm)も用意した。
裏印刷を施してなるポリエチレンテレフタレートフィルム(印刷が施されていない面が外側)/アルミニウムが蒸着してなるポリエチレンテレフタレートフィルム/スパンボンド不織布/線状低密度ポリエチレンフィルムの順に積層し、それぞれを接着剤によって接合して本発明の積層材を得た。
得られた積層材を10cm×10cmに裁断したものを2枚用意し、各々線状低密度ポリエチレンフィルム側が対向するように積層して、外周の3方をヒートシールして、開口部を設けた。開口部より取外し可能なキャップ付きの口栓を挿入し、この状態で開口部のヒートシールを行い口栓部のまわりを封してパウチ容器を得た。口栓のキャップを外して、アイスクリームの液状物をパウチ容器に充填し、再びキャップを閉めて、アイスクリームの液状物が充填してなるパウチ容器を冷凍庫に投入した。充填したアイスクリームを凍らせた後、パウチ容器を冷凍庫より取り出し、室温25℃の状態で10分経過後、パウチ容器内部の温度とパウチ容器の表面温度を測定したところ、パウチ容器内部の温度はマイナス9℃、パウチ容器表面温度は4℃であった。
比較例
実施例において、スパンボンド不織布を用いなかった以外は、同様にして積層材を得、得られた積層材を用いて、アイスクリーム液状物が充填されたパウチ容器を得た。
実施例と同様に充填したアイスクリームを凍らせた後、パウチ容器を冷凍庫より取り出し、室温25℃の状態で10分経過後、パウチ容器内部および表面温度を測定したところ、パウチ容器内部の温度はマイナス9℃、パウチ容器表面温度はマイナス1℃であった。
実施例、比較例からも分かるように、本発明のパウチ容器では、パウチ容器を構成する積層物の表面シート外側と内部の充填物との間において、効果的に断熱していた。

Claims (4)

  1. 充填物と接する側に配される樹脂フィルムと表面側に配される表面シートとを少なくとも積層してなる積層材が、製袋加工されたパウチ容器であって、該積層材において、該樹脂フィルムと該表面シートとの間に繊維製シート層が介在していることを特徴とするパウチ容器。
  2. 繊維製シート層が、スパンボンド不織布であることを特徴とする請求項1記載のパウチ容器。
  3. 樹脂フィルムと表面シートとが少なくとも積層されてなる積層材において、樹脂フィルムと表面シートとの間に繊維製シート層が介在していることを特徴とするパウチ容器用積層材。
  4. 繊維製シート層が、スパンボンド不織布であることを特徴とする請求項3記載のパウチ容器用積層材。
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