JP2006051753A - 印刷装置、ロール状に巻かれた媒体の切断方法、および、そのプログラム - Google Patents

印刷装置、ロール状に巻かれた媒体の切断方法、および、そのプログラム Download PDF

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Abstract


【課題】残量等に代表される「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を、前記媒体に記録する際に、その記録用のマークの印刷に供する印刷データ等の生成処理を簡素にできる。
【解決手段】(A)ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するための搬送ユニットと、
(B)搬送された前記媒体に印刷するための印刷ヘッドと、
(C)前記媒体に印刷されたマークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するためのコントローラと、
(D)前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するための切断ユニットと、
(E)を備えたことを特徴とする印刷装置。
【選択図】 図6A

Description

本発明は、ロール状に巻かれた媒体を繰り出して印刷する印刷装置、ロール状に巻かれた媒体の切断方法、および、そのプログラムに関する。
ロール状に巻かれた媒体の一例としてのロール紙を繰り出して搬送するための搬送ユニットと、搬送された前記紙に印刷するための印刷ヘッドと、前記紙を切断するための切断ユニットと、を備えた印刷装置は既によく知られている。
このような印刷装置は、例えば、前記紙の搬送量を計測するロータリー式エンコーダによってロール紙の残量を監視している。但し、このロール紙は、使い切る前に印刷装置から取り外される場合があり、その場合には、前記切断ユニットによって切断形成されたロール紙の先端部に、残量を示すバーコード等の記号を印刷するようにしている。そして、取り外したロール紙を再び印刷装置に取り付けた際には、その印刷装置が備える適宜なセンサによって前記記号から前記ロール紙の残量を読み取り、当該読み取った残量に基づいてロール紙の残量を再び監視するようにしている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開昭63−208464号公報
しかしながら、前述の記号は、その記号自体の形状によって残量を示しているために、残量に応じて形状の異なる記号を印刷しなければならない。このため、前記記号の印刷の都度、記号の印刷に用いる印刷データ等の生成処理を行わなければならず、煩わしいものであった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、残量等に代表される「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を、前記媒体に記録する際に、その記録用のマークの印刷に供する印刷データ等の生成処理を簡素にできる印刷装置等を実現することにある。
主たる本発明は、
(A)ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するための搬送ユニットと、
(B)搬送された前記媒体に印刷するための印刷ヘッドと、
(C)前記媒体に印刷されたマークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するためのコントローラと、
(D)前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するための切断ユニットと、
(E)を備えたことを特徴とする印刷装置、
である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
(A)ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するための搬送ユニットと、
(B)搬送された前記媒体に印刷するための印刷ヘッドと、
(C)前記媒体に印刷されたマークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するためのコントローラと、
(D)前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するための切断ユニットと、
(E)を備えたことを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、前記マークと前記切断位置との位置関係によって、前記「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」が当該媒体に記録される。従って、前記「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」が示す内容が異なっていても同じマークを繰り返し用いることができる結果、例えば、前記情報の内容が異なる度に、マークの形状を異ならせて印刷せずに済み、もって、マークの印刷に用いる画像データの生成処理を簡素にできる。
かかる印刷装置において、
前記ロール状に巻かれた媒体が前記印刷装置から取り外される度に、前記切断位置の決定および前記印刷ヘッドによる前記マークの印刷が行われるのが望ましい。
このような印刷装置によれば、予めマークが印刷された特殊な媒体を用いずに済み、汎用の媒体を用いることができるので便利である。
かかる印刷装置において、
前記媒体の切断後に、少なくとも前記マークの一部が前記ロール状に巻かれた媒体側に残存するように、前記切断位置が決定されるのが望ましい。
このような印刷装置によれば、前記マークの一部が、ロール状に巻かれた媒体側に残り、このマークと切断位置との位置関係によって、当該「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」が記録されることになる。従って、当該ロール状に巻かれた媒体が、前記印刷装置から取り外された場合であっても、前記位置関係に基づいて前記「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を取得可能となる。
かかる印刷装置において、
前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、
前記印刷装置から取り外された、前記ロール状に巻かれた媒体を、再び前記印刷装置に取り付けた際には、
前記コントローラは、前記第1センサによる前記マークの検出結果に基づいて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を取得するのが望ましい。
このような印刷装置によれば、前記所定位置を検出開始位置として第1センサにより検出される前記マークの検出結果に基づいて、「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を取得する。従って、第1センサによる切断位置の検出は必須ではなく、もって、第1センサによって前記切断位置を検出し難い場合に有効である。
かかる印刷装置において、
前記マークは、前記媒体の搬送方向に沿った長尺形状に印刷され、
前記マーク上に前記切断位置が決定され、
該切断位置で切断された前記マークの残存長さが、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を示しているのが望ましい。
このような印刷装置によれば、前記マークの残存長さによって、前記「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を記録する。従って、マークを目視することによっても、「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を知ることができる。
かかる印刷装置において、
前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、
前記検出開始位置は、前記切断位置からの距離が一定であるとともに、前記マークよりも前記切断位置の遠方に設定され、
前記検出開始位置から前記マークまでの距離を測定することによって、前記マークの残存長さを求めるのが望ましい。
このような印刷装置によれば、第1センサによって前記切断位置を検出し難い場合でも、マークの残存長さを容易に求めることができる。
かかる印刷装置において、
前記媒体の搬送量を計測する第2センサを備え、
前記検出開始位置から第1センサが前記マークの一端部を検出するまでの搬送量によって、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を求めるのが望ましい。
このような印刷装置によれば、前記媒体の搬送量によって、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を求める。よって、当該距離に基づいて前記マークの残存長さを正確に求めることができる結果、「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を正確に読み取り可能となる。
かかる印刷装置において、
時間を計測するタイマを備え、
前記検出開始位置から前記マークまでの距離を、前記検出開始位置から第1センサが前記マークの一端部を検出するまでの時間によって求めるのが望ましい。
このような印刷装置によれば、前記媒体の搬送時間によって、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を求める。よって、当該距離に基づいて前記マークの残存長さを正確に求めることができる結果、「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を正確に読み取り可能となる。
かかる印刷装置において、
前記マークの脇に、該マークの残存長さを示す目印が印刷されるのが望ましい。
このような印刷装置によれば、マークの残存長さを目測して「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を知得する場合に、前記目印を目安にできるため前記残存長さを正確かつ容易に評価できる結果、「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を正確かつ容易に知得可能となる。
かかる印刷装置において、
前記マークの印刷に加えて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を、視認可能な文字列で印刷するのが望ましい。
このような印刷装置によれば、前記文字列を一目すれば、「ロール状に巻かれた媒体に関する情報」を知ることができるので、便利である。
かかる印刷装置において、
前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報は、前記ロール状に巻かれた媒体の残量であるのが望ましい。
このような印刷装置によれば、ロール状に巻かれた媒体の残量を知ることができるので、便利である。
また、
(A)ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するための搬送ユニットと、
(B)搬送された前記媒体に印刷するための印刷ヘッドと、
(C)前記媒体に印刷されたマークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するためのコントローラと、
(D)前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するための切断ユニットと、
(E)を備えた印刷装置であって、
(F)前記ロール状に巻かれた媒体が前記印刷装置から取り外される度に、前記切断位置の決定および前記印刷ヘッドによる前記マークの印刷が行われ、
前記媒体の切断後に、少なくとも前記マークの一部が前記ロール状に巻かれた媒体側に残存するように、前記切断位置が決定され、
前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、前記印刷装置から取り外された、前記ロール状に巻かれた媒体を、再び前記印刷装置に取り付けた際には、前記コントローラは、前記第1センサによる前記マークの検出結果に基づいて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を取得し、
前記マークは、前記媒体の搬送方向に沿った長尺形状に印刷され、前記マーク上に前記切断位置が決定され、該切断位置で切断された前記マークの残存長さが、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を示しており、
前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、前記検出開始位置は、前記切断位置からの距離が一定であるとともに、前記マークよりも前記切断位置の遠方に設定され、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を測定することによって、前記マークの残存長さを求め、
時間を計測するタイマを備え、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を、前記検出開始位置から第1センサが前記マークの一端部を検出するまでの時間によって求め、
前記マークの脇に、該マークの残存長さを示す目印が印刷され、
前記マークの印刷に加えて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を、視認可能な文字列で印刷し、
前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報は、前記ロール状に巻かれた媒体の残量であることを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するステップと、
搬送された前記媒体にマークを印刷するステップと、
前記マークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するステップと、
前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するステップと、
を備えたことを特徴とするロール状に巻かれた媒体の切断方法も実現可能である。
また、ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するステップと、
搬送された前記媒体にマークを印刷するステップと、
前記マークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するステップと、
前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するステップと、
を印刷装置に実行させることを特徴とするプログラムも実現可能である。
===印刷システム700の構成例===
先ず、本実施形態に係る印刷装置を用いた印刷システム700について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、印刷システム700の外観構成を示した説明図である。図2は、図1に示した印刷システム700の構成の一部を示すブロック図である。
この印刷システム700は、印刷装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下、プリンタともいう)10と、当該プリンタ10と通信可能なコンピュータ702と、を備えている。また、コンピュータ702は、コンピュータ本体703と、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)や液晶表示装置等の表示装置704と、キーボード708Aやマウス708B等の入力装置708と、FD(フレキシブルドライブ)装置710AやCD−ROMドライブ装置710BやDVD(Digital Versatile Disk)装置(不図示)等の読取装置710と、RAM等の内部メモリ(不図示)と、ハードディスクドライブユニット等の外部メモリ(不図示)と、を備えている。
プリンタ10は、媒体の一例としての紙に印刷画像を印刷する印刷装置である。すなわち、本実施の形態に係るプリンタ10は、「ロール状に巻かれた媒体」の一例としての「ロール状に巻かれた紙」たるロール紙1が、着脱可能となるように構成されており、プリンタ10は、当該プリンタ10に取り付けられたロール紙1を繰り出し、その繰り出されたロール紙1に印刷画像を印刷する。なお、図1には、印刷システム700と共に、プリンタ10に着脱可能なロール紙1も示されている。
コンピュータ702は、プリンタ10と電気的に接続されており、オペレーティングシステムと、当該オペレーティングシステムの下で動作するアプリケーションプログラム795、及び、プリンタドライバ796と、を有している。プリンタドライバ796には、画像処理部797と、表示インターフェース部801と、入力インターフェース部803と、ユーザインターフェース処理部805と、が備えられている。
アプリケーションプログラム795は、プリンタ10に印刷を実施させるためのコンピュータ702上のプログラムである。アプリケーションプログラム795からの印刷実行命令により、アプリケーションプログラム上の画像データADが、プリンタドライバ796へ送られる。
画像処理部797は、アプリケーションプログラム795により解釈され得る前記画像データADを受け取り、プリンタ10により解釈され得る印刷データPDに変換し、変換された印刷データPDを、各種制御信号COMと共にプリンタ10に送出する機能を有している。すなわち、プリンタドライバ796の画像処理部797は、上述した画像処理を行った後に、プリンタ10に対し、印刷の実行を指示する。当該機能を実現するために、画像処理部797は、例えば、解像度の変換や、色成分の変換等を実施する。
表示インターフェース部801は、プリンタ10に関連する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示装置704に表示する機能を有している。また、入力インターフェース部803は、ユーザが前記ユーザインターフェースウィンドウ上で入力装置708によって入力した入力情報、を受け取る機能を有している。
ユーザインターフェース処理部805は、表示インターフェース部801又は入力インターフェース部803と、プリンタ10間のインターフェースを取る機能を有している。例えば、ユーザインターフェース処理部805は、入力インターフェース部803から前記入力情報を受け取って、当該入力情報を解釈する。そして、プリンタ10や画像処理部797へ各種制御信号COMを送出する。また、プリンタ10から受け取った各種制御信号COMを解釈して、表示インターフェース部801へ表示に係る情報を送出する。
なお、コンピュータ702が備えるプリンタドライバ796は、コンピュータ702が読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、バーコードなどの記号が印刷された印刷物、コンピュータ702の内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータ702が読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ702にダウンロードすることも可能である。
なお、以上の説明においては、プリンタ10が、コンピュータ本体703、表示装置704、入力装置708、読取装置710、内部メモリ、外部メモリを備えたコンピュータ702、と電気的に接続されて印刷システム700が構成されている例について説明したが、プリンタ10に、コンピュータ本体703、表示装置704、入力装置708、読取装置710、内部メモリ、外部メモリがそれぞれ有する機能又は機構の一部を持たせてもよい。例えば、プリンタ10が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部を有する構成としてもよい。
したがって、「印刷システム」とは、狭義には、プリンタ10とコンピュータ702とを含むコンピュータシステムを意味するが、広義には、コンピュータ702に係る前記機能又は機構、を備えたプリンタ10等の印刷装置をも意味する。
===印刷装置の構成例===
次に、印刷装置の一例としてのプリンタ10について、図3乃至図5を参照しながら説明する。図3は、プリンタ10の外観構成を示した説明図である。図4は、プリンタ10の構成を示したブロック図である。図5は、プリンタ10の構成要素の一部を模式的に表した模式図である。なお、図3においては、後述するホルダー14aの構成を明示するために、ロール紙取り付けユニット14が、プリンタ10の筐体12及びロール紙1から取り外された状態にて、示されている。
<<<プリンタ10の外観構成について>>>
先ず、プリンタ10の外観構成について、図3を用いて説明する。
このプリンタ10は、筐体12と、ロール紙取り付けユニット14と、給紙部16と、排紙部18と、操作パネル20と、を有している。
筐体12は、プリンタ10の種々の構成要素を中に収める箱である。
ロール紙取り付けユニット14は、ロール紙1を取り付けるためのものであり、取り付けられたロール紙1を保持する。ロール紙1は、芯材3と、芯材3の外周に巻き付けられた印刷用紙と、を備えている。なお、「ロール紙」とは、芯材3と芯材3の外周に巻き付けられた印刷用紙とを併せたものを意味するが、狭義には、当該印刷用紙のみをも意味する。
ロール紙取り付けユニット14には、ホルダー14aが設けられている。当該ホルダー14aは、プリンタ10の背面の両側に対をなすように配置され、双方によりロール紙1を挟むようにしてロール紙1を保持する。なお、ロール紙取り付けユニット14には、ロール紙1がロール紙取り付けユニット14に取り付けられたことを検知するための取り付け検知センサ(不図示)も備えられている。
給紙部16は、プリンタ10の背面に設けられた、ロール紙1の筐体12内への挿入口である。排紙部18は、プリンタ10の前面に設けられた、ロール紙1の筐体12外への排出口である。すなわち、プリンタ10は、背面から挿入されたロール紙1を前面から排出する構成を備えている。なお、プリンタ10には、当該プリンタ10の不使用時に排紙部18を塞ぐ排紙トレー19、も設けられている。
操作パネル20は、プリンタ10の前面に設けられており、操作ボタン20aと、液晶表示部20bとを備えている。ユーザは、液晶表示部20bに表示された情報(メニュー画面等)を参照しながら操作ボタン20aを操作することによって、プリンタ10に対し種々の指令を与えることができる。
<<<プリンタ10の内部構成について>>>
次に、プリンタ10の内部構成について、図4及び図5を用いて説明する。プリンタ10は、カラー画像を印刷可能であり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インクをロール紙1に吐出してドットを形成することによって印刷画像を形成する。なお、色インクとして、上記4色に加えて、ライトシアン(淡いシアン、LC)、ライトマゼンタ(淡いマゼンタ、LM)、ダークイエロー(暗いイエロー、DY)、ライトブラック(淡いブラック、LK)等を用いても良い。
このプリンタ10は、搬送ユニット25と、キャリッジユニット30と、ヘッドユニット35と、切断ユニット40と、検出器群45と、タイマー50と、コントローラ60と、を有している。
搬送ユニット25は、ロール紙1を繰り出して印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の搬送方向に所定の搬送量でロール紙1を搬送させるためのものである。搬送ユニット25は、ロール紙1の給紙、搬送、排紙等を行うための複数のローラや、これらのローラに回転力を与えるモータや、印刷中にロール紙1を支持するためのプラテン28等を有している。なお、図5には、これらの構成要素の一部、すなわち、搬送ローラ26、排紙ローラ27、及び、プラテン28、が示されている。
キャリッジユニット30は、印刷ヘッド36(図5)を、前記搬送方向の直交方向たるキャリッジ移動方向(図5においては、紙面を貫く方向であり、以下では左右方向とも言う)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31(図5)や当該キャリッジ31を移動させるためのキャリッジモータ等を有している。
キャリッジ31には、インクを収容するインクカートリッジ及び印刷ヘッド36が搭載されており、当該キャリッジ31は前記キャリッジ移動方向に往復移動可能である。そして、これにより、印刷ヘッド36が当該キャリッジ移動方向に沿って移動する。
さらに、キャリッジ31には、第1センサとしての光学式センサ47(図5)が搭載されており、当該光学式センサ47も、キャリッジ31の移動に伴って前記キャリッジ移動方向に移動する。この光学式センサ47は、発光部と受光部とを有しており、その下方に発した光の反射光を受光して、その光量レベルの変化から、下方のロール紙1の有無や、後述のロール紙1に印刷されたマークMを検出する。なお、前記ロール紙1の有無の検出の一例としては、例えば、ロール紙1の左端検出が挙げられる。この左端検出は、ロール紙1の左端位置を認識するための処理であり、後記リニア式エンコーダでキャリッジ31の位置を計測しながらキャリッジ31をキャリッジ移動方向へ移動し、光学式センサ47による前記左端検出時のリニア式エンコーダの計測値からロール紙1の左端位置を認識する。
ヘッドユニット35は、ロール紙1にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット35は、印刷ヘッド36等を有している。印刷ヘッド36は、断続的にインクを吐出するノズルを複数有している。この印刷ヘッド36は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が前記キャリッジ移動方向に移動すると、印刷ヘッド36も当該キャリッジ移動方向に移動する。そして、印刷ヘッド36が移動中にインクを断続的に吐出することによって、前記キャリッジ移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)がロール紙1に形成される。
切断ユニット40は、ロール紙1を切断して、ロール紙1の印刷部分を切り離すためのものである。切断ユニット40は、切断部材の一例としての、回転刃を有するカッター41(図5)と、回転刃を回転させたり、カッター41を前記キャリッジ移動方向に沿った方向に移動させたりするためのモータ等を有している。回転刃が回転している状態でカッター41が前記キャリッジ移動方向に移動するとロール紙1が切断される。
検出器群45には、前述した光学式センサ47や取り付け検知センサの他に、第2センサとしてのロータリー式エンコーダやリニア式エンコーダ等が含まれている。ロータリー式エンコーダは、搬送ローラ26の回転量によってロール紙1の搬送量を計測する。リニア式エンコーダは、キャリッジ31のキャリッジ移動方向の位置や移動量を計測する。
タイマー50は、現在の日付、時刻を得るための時計である。
コントローラ60は、プリンタ10の制御を行うためのものである。コントローラ60は、図4に示すように、インターフェース部62と、イメージバッファ64と、CPU66と、メモリ68と、ユニット制御回路70と、を有している。インターフェース部62は、コンピュータ702との間でデータや信号の送受信を行うためのものである。イメージバッファ64は、印刷データPDを格納するためのものである。CPU66は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ68は、プログラムや各種情報を格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等を有する。ユニット制御回路70は、各ユニット(搬送ユニット25、キャリッジユニット30、ヘッドユニット35、切断ユニット40)を制御するためのものである。
コントローラ60が、コンピュータ702から印刷データPD及び制御信号COMをインターフェース部62で受信すると、印刷データPDは、イメージバッファ64に格納される。CPU66は、当該制御信号COMに基づいて、イメージバッファ64から印刷データPDを読み出しつつ各ユニット(搬送ユニット25、キャリッジユニット30、ヘッドユニット35、切断ユニット40)を、ユニット制御回路70を介して制御する。このようにして、コントローラ60は、ロール紙1に印刷画像を印刷し、ロール紙1の、印刷画像が印刷された部分、を適宜切り離す。なお、プリンタ10内の状況は検出器群45によって監視されており、検出器群45は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群45から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
また、本実施の形態に係るコントローラ60は、コンピュータ702がプリンタ10に電気的に接続されていない場合でも、ロール紙1に印刷画像を印刷することができる。かかる場合には、CPU66が、メモリ68内のプログラムに基づいて、メモリ68内の各種情報を適宜参照しながら、印刷データPDと制御信号COMを作成する。印刷データPDはイメージバッファ64に格納され、CPU66は、当該制御信号COMに基づいて、イメージバッファ64から印刷データPDを読み出しつつ各ユニットを制御する。このようにして、コントローラ60は、ロール紙1に印刷画像を印刷し、ロール紙1の、印刷画像が印刷された部分を適宜切り離す。
===ロール紙1に関する情報のロール紙1への記録について===
ところで、ロール紙1を使い切る前に、ユーザがプリンタ10からロール紙1を取り外す場合がある。例えば、当該プリンタ10を用いて、他のロール紙1に印刷を行う場合等である。しかし、そのまま取り外したのでは、今までプリンタ10が監視してきたロール紙1の残量等という当該ロール紙1に関する情報(以下、ロール紙関連情報と言う)が判らなくなってしまう。
そのため、普通は取り外す前に、ロール紙1の先端部にロール紙関連情報を記録している。そして、取り外したロール紙1を再びプリンタ10に取り付ける際には、プリンタ10は適宜なセンサによって、前記ロール紙1の先端部に記録された情報を読み取り、当該読み取った情報に基づいて、前記ロール紙1の残量等の監視を再開するように構成されている。ちなみに、ロール紙1の残量の監視は、前記ロータリー式エンコーダにて計測された搬送量の累計を、前記コントローラ60のメモリ68等に記憶することで達成されている。
このロール紙関連情報の記録方法としては、今までは、バーコード等の記号を印刷する方法が採られてきた。しかし、この記録方法では、ロール紙関連情報の内容に応じて異なる形状の記号を印刷しなければならないことから、その記号の印刷の都度、当該記号に係る印刷データPD等を生成せねばならず煩雑であった。
例えば、前記記号を印刷するためには、プリンタ10は、図2に示すように、自身が監視してきた前記残量等のロール紙関連情報をコンピュータ702へ送信して、その情報に対応する記号の印刷データPDの生成をコンピュータ702に要求する。すると、コンピュータ702のアプリケーションプログラム795は、前記記号の画像データADを生成するとともに、この画像データADに基づいてプリンタドライバ796は印刷データPDを生成するが、プリンタ10は、この印刷データPDを受信して、やっと、前記記号を印刷可能な状態となるのである。
そこで、本実施形態に係るプリンタ10は、この印刷データPD等の生成処理を簡易にすべく、ロール紙関連情報の記録方法を工夫している。すなわち、当該プリンタ10は、ロール紙1に印刷されたマークMを基準として、前記ロール紙1の切断位置Cを、ロール紙関連情報に応じて決定するようにしており、言い換えると、前記マークMと前記切断位置Cとの位置関係によって、前記ロール関連情報をロール紙1に記録する。
従って、前記ロール紙関連情報が示す内容が異なっていても同じマークMを印刷することができて、その結果、当該マークMの印刷データPDも同じものを繰り返し使用可能となり、前記印刷データPD等の生成処理の簡素化が図れるのである。
ちなみに、このようにしてロール紙1に記録されたロール紙関連情報を、プリンタ10がロール紙1から取得する場合には、後述するように、前記光学式センサ47等を用いて前記マークMと前記切断位置Cとの位置関係を読み取れば良い。
以下、本実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法について詳細に説明する。
===第1実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法===
図6Aは、ロール紙1へのロール紙関連情報の記録手順を示すフローチャートであり、図6Bは、ロール紙1からのロール紙関連情報の取得手順を示すフローチャートである。また、図7A乃至図7D及び図8A乃至図8Cは、それぞれに前記記録手順及び前記取得手順を説明するためのプリンタ10の側面視概略図である。図9は、図7A中のIX−IX線矢印で示す、ロール紙1に印刷されたマークMの説明図である。なお、以下の説明では、前記フローチャートの処理をコントローラ60が実行するように記述しているが、具体的には、コントローラ60内のCPU66が、メモリ68から前記フローチャートに係るプログラムを適宜読み出して実行する。
<<<ロール紙1へのロール紙関連情報の記録手順>>>
始めに、ロール紙1へのロール紙関連情報の記録手順から説明する。なお、以下の説明では、記録すべきロール紙関連情報が、ロール紙1の残量(以下、ロール紙残量と言う)である場合を例に説明する。
先ず、ユーザが、前記操作パネル20によってロール紙残量の記録を指示する(S110)。すると、プリンタ10は、図7Aに示すように、繰り出し搬送されたロール紙1にマークMを印刷する(S120)。このマークMは、前記ロール紙残量の記録の度に毎回同じものが印刷され、当該第1実施形態にあっては、図9に示すように、搬送方向に沿って長さy0の帯形状に印刷される。そして、毎回同じマークMが印刷されることから、当該印刷は、例えば前記イメージバッファ64に予め格納された一つの印刷データPDに基づいて、プリンタ10のコントローラ60が、搬送ユニット25、キャリッジユニット30、及びヘッドユニット35を制御して印刷ヘッド36からインクを吐出することにより行われる。また、このマークMの印刷は、ロール紙1の左端検出後になされるので、前記マークMは、ロール紙1の左端から所定距離x0だけ離れた位置に確実に印刷される。
次に、前記コントローラ60は、監視してきたロール紙残量に対応させて、前記マークMを基準に切断位置Cを決定する(S130)。そして、前記光学式センサ47でマークMを検出しながら搬送ユニット25を制御することによってロール紙1を下流へ搬送し、図7Cに示すように前記切断位置Cを前記切断ユニット40のカッター41の位置に位置させる(S140)。
ここで、図7Bに示すように、前記カッター41は、前記光学式センサ47から距離L0だけ下流側の位置に配置されている。また、前記マークMは、その下流端が0%のロール紙残量を示し、上流端が100%のロール紙残量を示している。従って、所定のロール紙残量に対応する切断位置Cは、その百分率に基づいてマークMを内分する位置に決定され、例えば、前記ロール紙残量の百分率が40%の場合には、前記切断位置Cは、マークMの下流端から0.4×y0だけ上流の位置に決定される。従って、当該40%の場合には、図7Bに示す光学式センサ47によるマークMの下流端の検出を起点として、搬送量L0+0.4×y0だけロール紙1を下流へ搬送すれば、図7Cに示すように、前記切断位置Cはカッター41の位置まで移動されることになる。
そうしたら、コントローラ60は、図7Dに示すように、切断ユニット40を制御してカッター41を動かし、前記切断位置Cにてロール紙1を切断する(S150)。その後、プリンタ10からロール紙1は取り外されて所定期間だけ保管されるが、この取り外されたロール紙1の先端部には、0.6×y0の長さだけマークMが残存している。従って、このロール紙1がプリンタ10に再度取り付けられた際には、当該プリンタ10は、前記マークMの残存長さを測定することによって、当該ロール紙1の残量を再び取得することができる。これについては以下で説明する。
<<<ロール紙1からのロール紙関連情報(ロール紙残量)の取得手順>>>
先ず、図8Aに示すように、プリンタ10から取り外されていたロール紙1をユーザがプリンタ10に取り付けると、これを前記取り付け検知センサが検知して、検知信号をコントローラ60へ送信する(S210)。すると、コントローラ60は、搬送ユニット25に、ロール紙1の頭出し動作を行わせて、図8Bに示すように、ロール紙1の先端部を所定の頭出し位置P1まで搬送して停止する(S220)。
この頭出し位置P1は、前記光学式センサ47から距離L1だけ下流側の位置に設定されており、もって、当該頭出し動作は、前記光学式センサ47による先端部の検出を起点とする搬送量が、L1になるまでロール紙1を搬送することによって達成される。ちなみに、頭出しがなされたロール紙1のマークMの上流端は、前記光学式センサ47よりも充分下流側に位置している。
ところで、このロール紙1の先端部が頭出し位置P1にある状態においては、光学式センサ47からマークMの上流端までの距離y1と、マークMの残存長さとの和は、光学式センサ47から頭出し位置P1までの距離L1に相当している。そして、距離L1は既知である。従って、前記光学式センサ47からマークMの上流端までの距離y1を測定すれば、前記マークMの残存長さを取得することができる。
なお、当該距離y1は、図8Bに示す頭出し動作の完了時点に光学式センサ47が検出しているロール紙1の位置を検出開始位置P2として、ロール紙1を上流へ逆送し、光学式センサ47がマークMの上流端を検出するまでの搬送量から求めることができる。
詳細に言えば、先ずコントローラ60は、前述の左端検出を行った後、キャリッジ移動方向へキャリッジ31を移動することによって、光学式センサ47をマークMのある位置に移動する。次に、コントローラ60は、搬送量を監視しながら、前記光学式センサ47がマークMの上流端を検出するまで、ロール紙1を上流へ逆送させ、その逆送時の搬送量によって、前記検出開始位置P2から前記マークMの上流端までの距離y1を求める。そして、前記検出開始位置P2から頭出し位置P1までの距離L1から、前記距離y1を減算することによって、前記マークMの残存長さを求める。
但し、実際には、このマークMの残存長さは、ロール紙1の消費量を示している。従って、切断前のマークMの全長y0から前記残存長さを減算して、ロール紙残量を取得する(S230)。
なお、このような演算は、コントローラ60内のCPU66がメモリ68から演算プログラムを読み出して実行することにより達成される。
ところで、以上説明してきた第1実施形態にあっては、マークMとして、帯形状の部分のみから構成されるものを例示したが、これに限るものではなく、図10に示すように、マークMの脇に目盛りを印刷しても良く、更には、各目盛りに対応する百分率の数値を印刷するようにしても良い。そして、このようにすれば、マークMの残存長さを目測し易くなり、当該目測によってもロール紙残量を取得可能となる。なお、前記目盛り及び百分率の数値は、請求項の「目印」に該当する。
更には、前記帯形状のマークMの脇に、図11に示すように、視認可能な文字列で、ロール紙残量を印刷しても良い。図示例では、ロール紙残量が40%であるものとしており、ロール紙1には「ロール紙残量40%」と印刷されている。そして、このようなプリンタ10によれば、ユーザは前記文字列を一目すれば、ロール紙残量を知ることができるので便利である。しかし、この場合には、図2に示すように、プリンタ10のコントローラ60は、ロール紙残量を印刷するための印刷データPDの生成を、コンピュータ702に対して要求しなければならなくなる。
また、第1実施形態にあっては、検出開始位置P2からマークMの上流端までの距離y1によって間接的にマークMの残存長さを求めていたが、マークMの残存長さを直接測定できれば、それでも良い。すなわち、マークMの残存長さは、図8Cに示すマークMの上流端の検出を起点として、上流側にロール紙1を逆送させてその先端部を検出し、当該検出までの搬送量により求めても良い。但し、前記マークMの色とプラテン28の色とが共に同色(例えば、共にブラック)である場合には、前記光学式センサ47によるロール紙1の先端部の検出精度が落ちてしまうため、このような場合には、第1実施形態で説明した方法の方が好ましい。
更には、第1実施形態にあっては、ステップS230において、光学式センサ47がマークMの上流端を検出するまでの距離y1を、ロール紙1の搬送量によって求めていたが、これに限るものではなく、例えば、搬送速度を一定にすれば搬送時間を用いても良い。ちなみに、搬送時間の計測はタイマ50により行うことができる。
===第2実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法===
図12A乃至図12Dは、第2実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法の説明図であって、図9と同じ矢視で示している。
第1実施形態のマークMの形状は帯形であったが、第2実施形態では、そのマークMが三角形である点で相違する。すなわち、第2実施形態に係るマークMは、搬送方向の上流側に位置する底辺が、キャリッジ移動方向と平行に描かれた三角形形状に印刷されている。そして、第1実施形態と同様に、搬送方向の下流端たる三角形の頂角の部分が0%のロール紙残量を示し、上流端たる底辺の部分が100%のロール紙残量を示している。
従って、所定のロール紙残量に対応する切断位置Cは、その百分率に応じて三角形の高さを内分する位置に決定され、例えばロール紙残量が40%であれば、その切断位置Cは、三角形の頂角の部分から0.4×y0だけ上流の位置に決定される。そして、この切断位置Cでロール紙1が切断されて、ロール紙残量が記録されると、切断後のマークMは図12Bに示すような台形形状になる。
ここで、マークMの残存長さは、台形の高さに表現されているために、第1実施形態と同様に、前記台形の高さを測定することでロール紙残量を取得しても良い。但し、当該第2実施形態のマークMの形状は三角形であることから、切断形成された台形の上底の長さにも、マークMの残存長さが反映されている。従って、このマークMの上底の長さを光学式センサ47等を使用して計測することによって、ロール紙残量を取得しても良い。
具体的に言えばは、ロール紙1を搬送することにより、図12Bに示すように光学式センサ47をロール紙1の先端部に位置させる。そして、この位置を検出開始位置P3として、キャリッジ31をキャリッジ移動方向へ移動させて、光学式センサ47がマークMを横断する間の移動量を前記リニア式エンコーダによって計測すれば、前記台形の上底の長さを求めることができる。
なお、先端部に沿ってマークMを検出することが困難な場合には、図12Cに示すように、ロール紙1の先端部よりも所定距離y3だけ搬送方向の上流側に、前記検出開始位置P3を移せば良い。但し、この検出開始位置P3で計測される移動量は、本来計測されるべき値よりも、前記検出開始位置P3を上流側へ移動した分だけ長くなるが、その場合には、その分だけ移動量の計測値を補正すれば良い。
また、図12Dに示すように、搬送方向に関して検出開始位置P3が本来の目標位置からずれている場合には、検出開始位置P3からマークMの左端を検出するまでの移動量と、マークMを横断する間の移動量との比率が変化する。従って、この比率を求めて、本来あるべき比率と比較すれば、検出開始位置P3が目標位置にあるか否かのチェックを行うことができる。なお、本来あるべき比率というのは、検出開始位置P3のキャリッジ移動方向の位置を決めてしまえば、その幾何学的関係から、ロール紙残量に応じて一義的に定まる性質のものである。従って、前述のチェックは、前記移動量の計測値から求まったロール紙残量をキーとして、これに対応する本来あるべき比率を参照し、この比率と前記求められた比率とを比較することによって達成される。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
また、上記実施の形態において、ハードウエアによって実現されていた構成の一部または全部をソフトウエアによって置き換えても良く、逆に、ソフトウエアによって実現されていた構成の一部をハードウエアによって置き換えても良い。
上記実施の形態においては、印刷装置として、インクジェットプリンタ10を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ドットインパクト式プリンタ等の印刷装置にも本発明を適用できる。
上記実施の形態においては、「ロール状に巻かれた媒体」の一例として、「ロール状に巻かれた紙」たるロール紙1を示したが、これに限るものではなく、例えば「ロール状に巻かれた布」や「ロール状に巻かれたフィルム」であっても良い。
上記実施の形態においては、ロール紙関連情報として、ロール紙残量を例に説明したが、これに限るものではなく、例えばロール紙関連情報は、普通紙や光沢紙等のロール紙1の種類であっても良い。
上記実施の形態においては、マークM上に切断位置Cを決定したが、マークMを基準として切断位置Cが決定されればこれに限るものではなく、マークM以外の部分に切断位置Cを設定しても良い。
上記実施の形態においては、検出開始位置P2あるいはP3をマークMよりも切断位置Cの遠方に設定したが、検出開始位置P2あるいはP3をマークMよりも切断位置Cの近方に設定しても良い。
上記実施の形態においては、マークMの形状として帯形及び三角形を例示したが、これに限るものではない。
印刷システム700の外観構成を示した説明図である。 図1に示した印刷システム700の構成の一部を示すブロック図である。 プリンタ10の外観構成を示した説明図である。 プリンタの構成を示したブロック図である。 プリンタ10の構成要素の一部を模式的に表した模式図である。 ロール紙1へのロール紙関連情報の記録手順を示すフローチャートである。 ロール紙1からのロール紙関連情報の取得手順を示すフローチャートである。 前記記録手順を説明するためのプリンタ10の側面視概略図である。 前記取得手順を説明するためのプリンタ10の側面視概略図である。 図7A中のIX−IX線矢印で示す、ロール紙1に印刷されたマークMの説明図である。 マークMの変形例を示す図である。 マークMの変形例を示す図である。 第2実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法の説明図である。 第2実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法の説明図である。 第2実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法の説明図である。 第2実施形態に係るロール紙関連情報の記録方法の説明図である。
符号の説明
1 ロール紙,3 芯材,10 プリンタ,12 筐体,
14 ロール紙取り付けユニット,14a ホルダー,16 給紙部,
18 排紙部,19 排紙トレー,20 操作パネル,20a 操作ボタン,
20b 液晶表示部,25 搬送ユニット,26 搬送ローラ,27 排紙ローラ,
28 プラテン,30 キャリッジユニット,31 キャリッジ,
35 ヘッドユニット,36 印刷ヘッド,40 切断ユニット,41 カッター,
45 検出器群,47 光学式センサ,50 タイマー,60 コントローラ,
62 インターフェース部,64 イメージバッファ,66 CPU,
68 メモリ,70 ユニット制御回路,700 印刷システム,
702 コンピュータ,703 コンピュータ本体,704 表示装置,
708 入力装置,708A キーボード,708B マウス,710 読取装置,
710A FD装置,710B CD−ROMドライブ装置,
795 アプリケーションプログラム,796 プリンタドライバ,
797 画像処理部,801 表示インターフェース部,
803 入力インターフェース部,805 ユーザインターフェース処理部,
AD 画像データ,COM 制御信号,PD 印刷データ,
M マーク,C 切断位置,P1 頭出し位置,
P2 検出開始位置,P3 検出開始位置

Claims (14)

  1. (A)ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するための搬送ユニットと、
    (B)搬送された前記媒体に印刷するための印刷ヘッドと、
    (C)前記媒体に印刷されたマークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するためのコントローラと、
    (D)前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するための切断ユニットと、
    (E)を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記ロール状に巻かれた媒体が前記印刷装置から取り外される度に、前記切断位置の決定および前記印刷ヘッドによる前記マークの印刷が行われることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置において、
    前記媒体の切断後に、少なくとも前記マークの一部が前記ロール状に巻かれた媒体側に残存するように、前記切断位置が決定されることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、
    前記印刷装置から取り外された、前記ロール状に巻かれた媒体を、再び前記印刷装置に取り付けた際には、
    前記コントローラは、前記第1センサによる前記マークの検出結果に基づいて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を取得することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記マークは、前記媒体の搬送方向に沿った長尺形状に印刷され、
    前記マーク上に前記切断位置が決定され、
    該切断位置で切断された前記マークの残存長さが、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を示していることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置において、
    前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、
    前記検出開始位置は、前記切断位置からの距離が一定であるとともに、前記マークよりも前記切断位置の遠方に設定され、
    前記検出開始位置から前記マークまでの距離を測定することによって、前記マークの残存長さを求めることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置において、
    前記媒体の搬送量を計測する第2センサを備え、
    前記検出開始位置から第1センサが前記マークの一端部を検出するまでの搬送量によって、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を求めることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項6に記載の印刷装置において、
    時間を計測するタイマを備え、
    前記検出開始位置から前記マークまでの距離を、前記検出開始位置から第1センサが前記マークの一端部を検出するまでの時間によって求めることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記マークの脇に、該マークの残存長さを示す目印が印刷されることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記マークの印刷に加えて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を、視認可能な文字列で印刷することを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報は、前記ロール状に巻かれた媒体の残量であることを特徴とする印刷装置。
  12. (A)ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するための搬送ユニットと、
    (B)搬送された前記媒体に印刷するための印刷ヘッドと、
    (C)前記媒体に印刷されたマークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するためのコントローラと、
    (D)前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するための切断ユニットと、
    (E)を備えた印刷装置であって、
    (F)前記ロール状に巻かれた媒体が前記印刷装置から取り外される度に、前記切断位置の決定および前記印刷ヘッドによる前記マークの印刷が行われ、
    前記媒体の切断後に、少なくとも前記マークの一部が前記ロール状に巻かれた媒体側に残存するように、前記切断位置が決定され、
    前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、前記印刷装置から取り外された、前記ロール状に巻かれた媒体を、再び前記印刷装置に取り付けた際には、前記コントローラは、前記第1センサによる前記マークの検出結果に基づいて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を取得し、
    前記マークは、前記媒体の搬送方向に沿った長尺形状に印刷され、前記マーク上に前記切断位置が決定され、該切断位置で切断された前記マークの残存長さが、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を示しており、
    前記切断位置を基準とする所定位置を検出開始位置として、前記マークを検出する第1センサを備え、前記検出開始位置は、前記切断位置からの距離が一定であるとともに、前記マークよりも前記切断位置の遠方に設定され、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を測定することによって、前記マークの残存長さを求め、
    時間を計測するタイマを備え、前記検出開始位置から前記マークまでの距離を、前記検出開始位置から第1センサが前記マークの一端部を検出するまでの時間によって求め、
    前記マークの脇に、該マークの残存長さを示す目印が印刷され、
    前記マークの印刷に加えて、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報を、視認可能な文字列で印刷し、
    前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報は、前記ロール状に巻かれた媒体の残量であることを特徴とする印刷装置。
  13. ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するステップと、
    搬送された前記媒体にマークを印刷するステップと、
    前記マークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するステップと、
    前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するステップと、
    を備えたことを特徴とするロール状に巻かれた媒体の切断方法。
  14. ロール状に巻かれた媒体を繰り出して搬送するステップと、
    搬送された前記媒体にマークを印刷するステップと、
    前記マークを基準として、前記媒体の切断位置を、前記ロール状に巻かれた媒体に関する情報に応じて決定するステップと、
    前記切断位置に基づいて前記媒体を切断するステップと、
    を印刷装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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