JP2006051399A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技球を通出案内する球貯留排出経路部の下流側に回動支持手段を介して回動可能に支持された設置部材34に、球貯留排出経路部から供給される遊技球を所定数単位で球通出経路部25に通出させる球払出装置41a,41bを定位置に載置する。そして、前記球貯留排出経路部に配設した保持手段51により、前記球払出装置41a,41bを載置した前記設置部材34を、前記球払出装置41a,41bの球通路を前記球貯留排出経路部に連通させる第1状態と、前記球払出装置41a,41bの球通路46,47を球貯留排出経路部に対し非連通とさせる第2状態との間で回動可能に保持するようにした。
【選択図】図1
Description
機裏側の機構セット盤(G)に配設されて遊技球を通出案内する球貯留排出経路部(14)の下流側に、該球貯留排出経路部(14)から供給される遊技球を所定数単位で球通出経路部(25)に通出させる球払出装置(41a,41b)を配設した遊技機において、
回動支持手段(40)を介して前記機構セット盤(G)に回動可能に支持され、前記球払出装置(41a,41b)を定位置に載置させる設置部材(34)と、
前記球払出装置(41a,41b)を載置した前記設置部材(34)を保持する保持手段(51)とからなり、
前記設置部材(34)は、前記球払出装置(41a,41b)の球通路(46,47)を前記球貯留排出経路部(14)に連通させる第1状態と、前記球払出装置(41a,41b)の球通路(46,47)を球貯留排出経路部(14)に対し非連通とさせる第2状態との間で回動可能に構成され、
前記球払出装置(41a,41b)は、同一構造を有して前後に重ね合わせられる第1球払出装置(41a)および第2球払出装置(41b)からなり、第1球払出装置(41a)および第2球払出装置(41b)の夫々に、前後への重ね合わせ時に密着する一方の外壁面(42)に第1の位置決め部(42a)を突設すると共に、反対側の外壁面(43)に該第1の位置決め部(42a)が整合する第2の位置決め部(43a,43b)を凹設して、第1球払出装置(41a)および第2球払出装置(41b)は、前記第1の位置決め部(42a)と前記第2の位置決め部(43a,43b)とを整合させて前後に重ね合わせた姿勢で前記設置部材(34)に載置されるようにしたことを特徴とする。
そこで、先ず本実施例に係るパチンコ機について、図2を参照して要約説明する。本実施例のパチンコ機Pは、その基本的な概略構成として、外枠Aの開口前面側に対して中枠Bが、連結支持手段Eおよび施錠手段(図示せず)を利用して着脱および開放可能に組付けられている。そして中枠Bの内外部分には、横開き式のガラス扉を組付けた前枠と、ガラス扉の下部において中枠Bに対して着脱および開放可能に組付けられる開閉セット板の前側に上球皿が組付けられると共に、該開閉セット板の後側に電動式の球送り装置(何れも図示せず)等がセットされている。また、前記中枠Bの下部に下球皿および打球発射装置H等が設置されると共に、裏側にパチンコ機Pの各種構成部品を取り付ける機構セット盤G等が装備され、更に該中枠Bの後側に設けた保持枠10の正面内部に、所要の遊技領域を構成した遊技盤が着脱交換可能にセットされる。一方、貸球の払出し制御に必要とされる球貸ユニットKが、パチンコ機Pの側方(外枠Aの隣接部位)に設置されて各電子制御部と接続されている。
前記機構セット盤Gは、中枠B裏側に位置する前記遊技盤セット用の保持枠10の裏側に着脱可能に装備され、該保持枠10に対応し得る方形サイズに樹脂成形された本体の中央部に遊技盤裏面の点検用の窓口12が開口され、この窓口12の上部から右側部に亘る外周囲部に球貯留排出経路部14等が配設されている。そして、この球貯留排出経路部14の下側に、カセット形態とされる電動制御式の第1球払出装置41aおよび第2球払出装置41bが設置部材34を介して配設される。また、前記第1および第2球払出装置41a,41bの下方に、前記上球皿または下球皿へ連通する球通出経路部25(図6または図7参照)が形成されており、前記球貯留排出経路部14に貯留された所定数のパチンコ球(遊技球)が、これら球払出装置41a,41bの作動により貸球または賞球として球通出経路部25に給出されるようになっている。
前記球貯留排出経路部14は、機構セット盤Gの上部に上方開口状態で設置される球容器22(「球タンク」とも云う)と、この球容器22底面の下流端に開口された球出口(図示せず)に合わせた下部に取着される斜状レール形の整流路部23と、左右蛇行状に形成されて前記整流路部23の下流端に連絡するように取着される球送出路部24とから構成され、相当量(例えば500個程度)のパチンコ球を貯留球として一時的に貯留し得るようになっている。更に、実施例のパチンコ機Pでは、前記球送出路部24は、図2または図3に示す如く、上側の球案内部材26と下側の球通出ユニット27とに分割され、夫々が機構セット盤Gに独立して着脱可能に装着される。
前記設置部材34は、図4に示すように、前記第1および第2球払出装置41a,41bを載置する平板状の本体部35と、該本体部35に載置した該球払出装置41a,41bの前後および左右方向への移動を規制する移動規制手段36,37,38とから基本的に構成され、回動支持手段40(図6または図7参照)を介して前記機構セット盤Gに回動可能に支持される(図6または図7参照)。前記回動支持手段40としては、前記本体部35の後端部近傍において左右両側方に向かって突設される軸部40a(図4において右側に位置するもののみ図示)と、前記機構セット盤Gに形成されて該軸部40aを枢支する軸孔(図示せず)とから構成されており、当該軸部40a,40aを中心として、前記設置部材34が水平に位置する第1状態と、斜め下方に傾斜する第2状態との間を回動し得るようになっている(図6および図7参照)。なお、前記設置部材34の前部は、後述するカバー部材51の係止フック(第1の係合部)54と係脱可能に係合し得る係合部(第2の係合部)34bが形成されており、該係止フック54と係合部34bとを係合することで、該設置部材34が前記第1状態に保持される。また、前記設置部材34を第1状態に保持した際に、該設置部材34における前記第1および第2球払出装置41a,41bを載置する載置面35aと、前記球通出ユニット27の下面との離間寸法は、該球払出装置41a,41bの上下方向の長さ寸法より僅かに大きく設定されている。すなわち、設置部材34を前記第2状態に回動するに際し、球払出装置41a,41bの後端部側が球通出ユニット27の底面に接触しないよう構成される。
前記第1球払出装置41aおよび第2球払出装置41bは、前後に重ね合わせ得る同一構造に形成されたものであって、図5に示す如く、略矩形箱体状に形成された合成樹脂製のケース内に、図示しない電動式の球払出し機構部等が収容されて、夫々の球払出装置41a,41bを単一のユニットとして取扱い得るようになっている。ここで、前記第1球払出装置41aおよび第2球払出装置41bは、第2球払出装置41bにおける後面部(第1の外壁面)42を第1球払出装置41aにおける前面部(第2の外壁面)43に重ね合わせた姿勢で、第1球払出装置41aの後面部(第1の外壁面)42が前記機構セット盤Gに近接(設置部材34の後壁部36に対向)するよう前記設置部材34の載置面35aに載置される。
前記カバー部材51は、前記第1状態に前記設置部材34を解除可能に保持するものであって、図1または図3に示すように、前記第2球払出装置41bの前面部43を被覆し得る略矩形板状の平面部52に、その平行な左右両側縁部から該側縁部に直交する側面部53,53が延出して、両側面部53,53の端部近傍に突設した軸部(図示せず)が前記球通出ユニット27の支持部27a,27aに枢着されている。すなわち、前記カバー部材51は、下方に垂れ下がって前記第2球払出装置41bの前面部43を覆い、前記設置部材34を前記第1状態に保持する閉成位置(図6参照)と、上方に持ち上げられて該前面部43を開放する開放位置(図7参照)との間で傾動するようになっている。なお、前記カバー部材51の平面部52には、前記球通出ユニット27における通出規制部材31の把持部31aを挿通可能な窓部52aが開設されており、該カバー部材51を前記開放位置に傾動させた際に、該窓部52aを画成する縁部が該把持部31aに嵌合して該開放位置に保持するよう構成されている(図示せず)。
次に、本実施例に係る遊技機の作用につき説明する。前記設置部材34に第1球払出装置41aおよび第2球払出装置41bを載置した状態で、該設置部材34を第1状態に保持し、前記球通出ユニット27の通出規制部材31を操作して該ユニット27の第1球送出路28および第2球送出路29の通出規制を解除する。この状態で、機外部から前記球容器22に供給されたパチンコ球は、前記球整流路部23の第1整流路23aおよび第2整流路23bを通過して前記球案内部材26や球通出ユニット27に順次流入し、前記第1および第2球送出路28,29を介して前記第1および第2球払出装置41a,41bまでの経路に貯留される。そして、前記払出制御装置18からの賞球払出制御信号に応じて前記第1球払出装置41aが駆動されたり、貸球払出制御信号に応じて前記第2球払出装置41bが駆動されることで、上球皿や下球皿にパチンコ球が給出される。
なお、球払出装置を載置する設置部材の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。例えば、実施例では、前記設置部材の載置面に、第1規制部を突設して球払出装置の手前側への移動を規制するようにしたが、その他構成を採用することもできる。例えば、図8(a)に示すように、設置部材34の本体部35に、前方から後方に向かうにつれて上方に傾斜する爪部61を備えて上下方向に弾性変形可能なフック部60を形成するよう構成しても、該爪部61に第2球払出装置41bの延出部45が当接することで所定位置に位置規制し得る。また、図8(b)に示すように、球払出装置41a,41bを前方から移動すると、該球払出装置41a,41bの円形突部42aが前記爪部61に当接した際に該爪部61が下方に押圧されて、前記フック部60が下方に弾性変形するため、該球払出装置41a,41bを載置面35aに容易に載置させることができる。なお、図8において、実施例と同一の部材には、同一の符号を付してある。また、弾性変形するフック部60に換えて、前記爪部61をバネ等の弾性部材で上下に変位するよう構成してもよい。
25 球通出経路部
34 設置部材
34b 係合部(第2の係合部)
35 本体部
36 後壁部(移動規制手段、第2規制部)
37 側壁部(移動規制手段、第3規制部)
38 突起部(移動規制手段、第1規制部)
39 隙間(開口部)
40 回動支持手段
41a 第1球払出装置
41b 第2球払出装置
42 後面部(第1の外壁面)
42a 円形突部(第1の位置決め部)
43 前面部(第2の外壁面)
43a 第1凹部(第2の位置決め部)
43b 第2凹部(第2の位置決め部)
45 延出部(係止部)
46 第1球通路
47 第2球通路
51 カバー部材(保持手段)
52b 突部
54 係止フック(第1の係合部)
61 爪部(移動規制手段、第1規制部)
G 機構セット盤
Claims (9)
- 機裏側の機構セット盤に配設されて遊技球を通出案内する球貯留排出経路部の下流側に、該球貯留排出経路部から供給される遊技球を所定数単位で球通出経路部に通出させる球払出装置を配設した遊技機において、
回動支持手段を介して前記機構セット盤に回動可能に支持され、前記球払出装置を定位置に載置させる設置部材と、
前記球払出装置を載置した前記設置部材を保持する保持手段とからなり、
前記設置部材は、前記球払出装置の球通路を前記球貯留排出経路部に連通させる第1状態と、前記球払出装置の球通路を球貯留排出経路部に対し非連通とさせる第2状態との間で回動可能に構成され、
前記球払出装置は、同一構造を有して前後に重ね合わせられる第1球払出装置および第2球払出装置からなり、第1球払出装置および第2球払出装置の夫々に、前後への重ね合わせ時に密着する一方の外壁面に第1の位置決め部を突設すると共に、反対側の外壁面に該第1の位置決め部が整合する第2の位置決め部を凹設して、第1球払出装置および第2球払出装置は、前記第1の位置決め部と前記第2の位置決め部とを整合させて前後に重ね合わせた姿勢で前記設置部材に載置されるようにした
ことを特徴とする遊技機。 - 前記設置部材は、前記保持手段により解除自在に保持され、常には水平に位置する前記第1状態に保持され、解除することで斜め下方に傾斜位置する前記第2状態に回動するようになっている請求項1記載の遊技機。
- 前記設置部材は、前記球払出装置を載置させる本体部と、該本体部に形成されて該球払出装置の移動を規制する移動規制手段とを備える請求項1または2記載の遊技機。
- 前記移動規制手段として、前記本体部における前記球払出装置の載置面に第1規制部を突設し、該球払出装置の被載置面に形成した係止部を第1規制部に当接させることで、当該球払出装置の移動を規制するようにした請求項3記載の遊技機。
- 前記移動規制手段として、前記本体部における前記機構セット盤に近接する背面側に第2規制部を形成すると共に、該本体部の左右側に第3規制部を形成し、これら第2規制部および第3規制部により前記球払出装置の背面側および左右側を抱持して位置規制を行なう請求項3または4記載の遊技機。
- 前記球払出装置の前記機構セット盤に対向する第1の外壁面に位置決め部を突設すると共に、該位置決め部を挿通させ得る開口部を前記第2規制部に開設し、該球払出装置を前記設置部材に載置した際に位置決め部が前記開口部に挿通されるようにした請求項5記載の遊技機。
- 前記保持手段は、前記球貯留排出経路部に配設されるカバー部材であって、前記設置部材に載置した前記球払出装置の手前側に開放する第2の外壁面を閉成する閉成位置と、該第2の外壁面を開放する開放位置との間で傾動可能となっている請求項1〜6の何れかに記載の遊技機。
- 前記設置部材に、前記カバー部材に形成した第1の係合部と係脱可能に係合する第2の係合部が形成され、前記カバー部材を閉成位置まで傾動させた際に、前記第1の係合部が第2の係合部に係合して、前記設置部材を前記第1状態に保持する請求項7記載の遊技機。
- 前記カバー部材に、その閉成時に前記第2の外壁面と対向可能な対向面に突部を突設し、該突部に整合する位置決め部を第2の外壁面に凹設するようにした請求項7または8記載の遊技機。
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