JP2006049683A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006049683A
JP2006049683A JP2004230579A JP2004230579A JP2006049683A JP 2006049683 A JP2006049683 A JP 2006049683A JP 2004230579 A JP2004230579 A JP 2004230579A JP 2004230579 A JP2004230579 A JP 2004230579A JP 2006049683 A JP2006049683 A JP 2006049683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
wafer
manufacturing
integrated circuit
circuit device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004230579A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tokunaga
謙二 徳永
Akira Koiwa
章 小岩
Norio Suzuki
範夫 鈴木
Hiroshi Chagihara
啓 茶木原
Yasuko Yoshida
安子 吉田
Keiichi Saeki
圭一 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2004230579A priority Critical patent/JP2006049683A/ja
Publication of JP2006049683A publication Critical patent/JP2006049683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】 FOUP等の密閉型ウエハ収納容器において、内部に保管したウエハから放出される原子および分子がウエハに再付着することを防ぐ。
【解決手段】 ウエハ上にPがドープされた多結晶シリコン膜を堆積した後、ウエハをFOUPcuc内に収容し、FOUPcucを密閉してベイステーションBSへ搬送し、ベイステーションBSにてFOUPcucを保管する。ベイステーションBSでのFOUPcucの保管中には、FOUPcucの底面の2個所に設けられたブリージングフィルタにそれぞれパイプPPを取り付け、一方のパイプPPから乾燥ガスをFOUPcuc内へ流し込み、他方のパイプPPからFOUPcuc内の雰囲気を排気することによって、FOUPcuc内雰囲気を換気する。
【選択図】 図19

Description

本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、FOUP(Front Opening Unified Pod)等の密閉型ウエハ収納容器を用いて半導体ウエハを保管する工程を含む半導体集積回路装置の製造工程に適用して有効な技術に関するものである。
日本特開平8−203993号公報(特許文献1)には、半導体ウエハを収納したウエハカセットを収容した、内部が不活性ガス雰囲気と共に密閉される密閉コンテナ(ウエハカセット搬送容器)と、密閉コンテナの内部への不活性ガスの供給および排気を行うガス供給装置とを備えた可搬式密閉コンテナのガス供給システムにおいて、経済的に一定量の置換ガスを常時流すことにより、密閉コンテナ内の半導体ウエハへの汚染を低減することのできる技術が開示されている。
また、日本特開平7−66274号公報(特許文献2)には、半導体ウエハを収納したウエハカセットを収容する可搬式密閉容器(ウエハカセット搬送容器)において、窒素ボンベ等の不活性ガス源に接続することなく、密閉容器の内部雰囲気を不活性ガス雰囲気に置換することができ、ガスパージのために要していた費用や手間を大幅に低減できる技術が開示されている。
また、日本特開平7−66273号公報(特許文献3)には、半導体ウエハを収納したウエハカセットを収容する可搬式密閉容器(ウエハカセット搬送容器)において、窒素ボンベ等の不活性ガス源に接続することなく、密閉容器の内部雰囲気を不活性ガス雰囲気に調整することができ、再ガスパージのために要していた費用や手間を大幅に低減できる技術が開示されている。
また、日本特開平5−74921号公報(特許文献4)には、半導体ウエハを収容し、気密維持型カプラが取り付けられた密閉容器構造のケース(ウエハカセット容器)において、プラズマエッチング処理が施された半導体ウエハを収容した際、気密維持型カプラを利用してケース内の収容空間から水分を除去し、かつ不活性ガスを陽圧にして充填しておくことによって、半導体ウエハの表面のアルミニウム合金膜の腐食を防ぐ技術が開示されている。
また、日本特開2003−168727号公報(特許文献5)には、半導体ウエハなどを搬送するコンテナ(フープ)やそのコンテナの蓋を製造し直すことなく、コンテナの内部の大気を窒素ガスなどに置換できる装置について開示されている。
また、日本特開平11−251397号公報(特許文献6)には、臭素を含む処理ガスで処理された被処理体(半導体ウエハ)を収容するカセットチャンバの内壁面が腐食し難い被処理体の搬出方法および搬送装置について開示されている。
また、日本特開平11−145245号公報(特許文献7)には、複数枚の基板(半導体ウエハ)が収容可能な基板収容器(フープ)を外部雰囲気から遮断して内部に収容する遮蔽容器を用い、この遮蔽陽気の遮蔽状態を開閉制御機構で解除して、開放された遮蔽容器の開口部と連通する搬送口を介して基板収容器に収容されている基板を基板処理部に搬送して処理を施す基板処理装置において、遮蔽容器の雰囲気を基板処理装置内部の雰囲から遮蔽することにより、基板処理装置内部の雰囲気による基板の汚染を防止する技術が開示されている。
また、日本特表2003−515244号公報(特許文献8)およびその対応米国登録特許公報第6,406,553号には、半導体ウエハを含むカセット(フープ)が入出力チャンバに置かれた後、そのカセットをラインおよび空気からシールし、次いで、窒素等のドライ不活性ガスを入出力チャンバの先端に分散することによって半導体ウエハの周りでカバーブランケットを形成し、空気で運ばれる粒子、湿気および有機気化物質等の汚染物質を置換して一掃することによって、半導体ウエハが処理ラインへ転送される前に、半導体ウエハから残余の汚染を除去する技術が開示されている。
また、日本特開2003−45933号公報(特許文献9)およびその対応米国公開特許公報第2003−031537号には、ウエハキャリア(フープ)の一面をなすキャリアドアを半導体ウエハ処理装置のロードポートドアによって開けた状態で、ウエハキャリアの内部を不活性ガスまたはドライエアを供給することでパージすることで、ウエハキャリア内の雰囲気置換を効率よく短時間で行う技術が開示されている。
特開平8−203993号公報 特開平7−66274号公報 特開平7−66273号公報 特開平5−74921号公報 特開平2003−168727号公報 特開平11−251397号公報 特開平11−145245号公報 特表2003−515244号公報 特開平2003−45933号公報
半導体製造ラインにおける半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)の保管または搬送には、たとえばウエハを挿入したり取り出したりするための開口ドアが前部に設けられたFOUP(Front Opening Unified Pod)と呼ばれる密閉型ウエハ収納容器などが使用されている。FOUPは、ウエハを収納する保持部であるシェルと開閉扉部であるドアとで形成され、密閉空間中にウエハを保持することで、大気中の異物または化学的な汚染からウエハを防御することができる。たとえば、直径が300mmのウエハを用いた半導体製造ラインにおいては、FOUPを用いたミニエンバイロンメント技術が採用され、ウエハが処理される領域のみを清浄化することでランニングコストの低減が図られている。
本発明者らは、上記密閉型ウエハ収納容器を用いたウエハの保管および搬送に関する技術について検討している。その中で、本発明者らは、以下のような課題を見出した。
すなわち、密閉型ウエハ収納容器にウエハを保管することにより、ウエハ自体から原子および分子が放出され、その放出された原子および分子がウエハに再付着し、半導体集積回路装置(半導体装置)の製造工程に悪影響を及ぼすことが課題となっている。たとえば、P(リン)がドープされた多結晶Si(シリコン)膜が成膜されたウエハを保管している場合には、その多結晶Si膜を成膜した後5時間程度Pがウエハから密閉型ウエハ収納容器内に放出され、密閉型ウエハ収納容器内の水分と反応してH3PO4(リン酸)が形成される。このH3PO4は、後の工程で成膜される薄膜と反応することにより、その薄膜を異常成長させたり、その薄膜にエッチングするなどの加工を施す際に加工不良を引き起こしたりしてしまう課題を有している。
本願に開示された一つの代表的な発明の一つの目的は、FOUP等の密閉型ウエハ収納容器において、内部に保管したウエハから放出される原子および分子がウエハに再付着することを防ぐことのできる技術を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、一つの代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、上記発明の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体ウエハに処理を施す複数の半導体製造装置と、半導体ウエハを収容し内部雰囲気が外部雰囲気から密閉された密閉型容器を保管する保管庫とを用い、以下の工程を含む:
(a)リンが導入されたシリコン膜が主面上に形成され、前記シリコン膜が露出した状態の前記半導体ウエハを前記密閉型容器を用いて保管する工程;
(b)前記(a)工程中、乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程。
また、本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、半導体ウエハに処理を施す複数の半導体製造装置と、半導体ウエハを収容し内部雰囲気が外部雰囲気から密閉された密閉型容器を保管する保管庫とを用い、以下の工程を含む:
(a)リンが導入されたシリコン膜が主面上に形成され、さらにリン酸と反応しやすい第1薄膜が前記シリコン膜上に形成された前記半導体ウエハを前記密閉型容器を用いて保管する工程;
(b)前記(a)工程中、乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程。
本願に記載されたその他の発明の概要を箇条書きにして以下に示す。すなわち、
1.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)半導体ウエハ(その上に半導体装置または半導体集積回路装置を形成するためのウエハであり、単結晶シリコン半導体面を有するウエハに複数の膜を形成することにより多数のまたは単一の集積回路を形成する)を第1の処理装置内で第1の処理を施すことにより、前記半導体ウエハの第1の主面上に、第1のドープトポリシリコン膜(このポリシリコン膜は、露出していることを要しない。すなわち、リンその他の不純物が表面または表面近傍にあり、それとウエハの表面を含む外部の水分と反応することで、反応性の酸等の反応性物質を生成する場合に適用される)を形成する工程;
(b)前記半導体ウエハを前記第1の処理装置から第1および第2の呼吸孔を有する密閉型搬送容器に移し替える工程;
(c)前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で待機場所に移送する工程;
(d)前記待機場所において、前記密閉型搬送容器を密閉状態に保った状態で、前記第1の呼吸孔から乾燥ガスを供給し、前記第2の呼吸孔から前記乾燥ガスを排出することにより、前記密閉型搬送容器内にガス流を形成している状態で待機する工程;
(e)前記待機後、前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で前記待機場所から第2の処理装置の近傍に移送する工程;
(f)前記半導体ウエハを前記密閉型搬送容器から前記第2の処理装置に移し替える工程(g)半導体ウエハを第2の処理装置内で第2の処理を施す工程。
また、本願に開示された一つの発明の一つの特徴は、半導体集積回路装置のウエハ工程において、多数のウエハを密閉型搬送容器に収納して、処理装置間を搬送する場合において、待機時間が長くなる(たとえば10分以上、更に30分以上等)と、先行する処理のひとつにより導入された物質がウエハから排出され、それが前記密閉型搬送容器内の水分等(その他の成分)と反応することで、収納されたウエハにとって有害な物質を生成する場合に、そのような有害な物質が発生する可能性のある待機処理を特定して、その特定待機の間、密閉型搬送容器内に乾燥ガスの流れを維持することによって、水分やウエハからの放出ガスを排除することにより、待機中の有害物質の発生を低減しようとするものである。
2.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは不活性ガスを主成分とするガスである。
3.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは窒素ガスを主成分とするガスである。
4.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスはアルゴンガスを主成分とするガスである。
5.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
6.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは乾燥空気を主成分とするガスである。
7.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)半導体ウエハを第1の処理装置内でフッ素を含むガス(たとえばフルオロカーボンガス等)を用いて第1の処理(ドライエッチング処理、特にレジスト膜をマスクとするドライエッチング)を施すことにより、前記半導体ウエハの第1の主面上の第1の薄膜を形成する工程;
(b)前記半導体ウエハを前記第1の処理装置から第1および第2の呼吸孔を有する密閉型搬送容器に移し替える工程;
(c)前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で待機場所に移送する工程;
(d)前記待機場所において、前記密閉型搬送容器を密閉状態に保った状態で、前記第1の呼吸孔から乾燥ガスを供給し、前記第2の呼吸孔から前記乾燥ガスを排出することにより、前記密閉型搬送容器内にガス流を形成している状態で待機する工程;
(e)前記待機後、前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で前記待機場所から第2の処理装置の近傍に移送する工程;
(f)前記半導体ウエハを前記密閉型搬送容器から前記第2の処理装置に移し替える工程(g)半導体ウエハを第2の処理装置内で第2の処理を施す工程。
8.前記項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは不活性ガスを主成分とするガスである。
9.前記項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは窒素ガスを主成分とするガスである。
10.前記項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスはアルゴンガスを主成分とするガスである。
11.前記項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
12.前記項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは乾燥空気を主成分とするガスである。
13.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)半導体ウエハを第1の処理装置内で第1の処理を施すことにより、前記半導体ウエハの第1の主面上に、第1のドープトポリシリコン膜を形成する工程;
(b)前記工程(a)の後、前記半導体ウエハを第1および第2の呼吸孔を有する密閉型搬送容器に移送する工程;
(c)前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で待機場所に移送する工程;
(d)前記待機場所において、前記密閉型搬送容器を密閉状態に保った状態で、前記第1の呼吸孔から乾燥ガスを供給し、前記第2の呼吸孔から前記乾燥ガスを排出することにより、前記密閉型搬送容器内にガス流を形成している状態で待機する工程;
(e)前記待機後、前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で前記待機場所から第2の処理装置の近傍に移送する工程;
(f)前記半導体ウエハを前記密閉型搬送容器から前記第2の処理装置に移し替える工程(g)半導体ウエハを第2の処理装置内で第2の処理を施す工程。
14.前記項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは不活性ガスを主成分とするガスである。
15.前記項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは窒素ガスを主成分とするガスである。
16.前記項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスはアルゴンガスを主成分とするガスである。
17.前記項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
18.前記項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは乾燥空気を主成分とするガスである。
さらに、本願に記載された更にその他の発明の概要を箇条書きにして以下に示す。すなわち、
1.半導体ウエハに処理を施す複数の半導体製造装置と、半導体ウエハを収容し内部雰囲気が外部雰囲気から密閉された密閉型容器を保管する保管庫とを用い、以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)リンが導入されたシリコン膜が主面上に形成され、前記シリコン膜が露出した状態の前記半導体ウエハを前記密閉型容器を用いて保管する工程;
(b)前記(a)工程中、乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程。
2.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(b)工程は、前記保管庫にて行う。
3.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、不活性ガスである。
4.前記項3記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、窒素またはアルゴンを主成分とする。
5.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
6.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記密閉型容器は、前記密閉型容器の内部と外部とをつなぐガス導入口およびガス排出口を具備し、
前記(b)工程は、前記ガス導入口より前記乾燥ガスを前記密閉型容器内へ導入し、前記ガス排出口より前記密閉型容器の前記乾燥ガスを排出することで行う。
7.前記項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(b)工程において、前記密閉型容器の内部雰囲気中の水分および前記リンを前記密閉型容器外へ排出する。
8.半導体ウエハに処理を施す複数の半導体製造装置と、半導体ウエハを収容し内部雰囲気が外部雰囲気から密閉された密閉型容器を保管する保管庫とを用い、以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)前記半導体ウエハの主面上にリンが導入されたシリコン膜を形成する工程;
(b)前記シリコン膜が露出した状態の前記半導体ウエハを前記密閉型容器を用いて保管する工程;
(c)前記(b)工程中、乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程;
(d)前記(b)工程の後、前記半導体ウエハを洗浄する工程;
(e)前記(d)工程の後、前記密閉型容器を用いて前記半導体ウエハを保管する工程;
(f)前記(e)工程中、前記乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程;
(g)前記(e)工程の後、前記半導体ウエハの主面上に酸化シリコンを主成分とする絶縁膜を形成する工程。
9.前記項8記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(c)工程および前記(f)工程は、前記保管庫にて行う。
10.前記項8記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(c)工程および前記(f)工程において、前記密閉型容器の内部雰囲気中の前記リンおよび水分を前記密閉型容器外へ排出する。
11.半導体ウエハに処理を施す複数の半導体製造装置と、半導体ウエハを収容し内部雰囲気が外部雰囲気から密閉された密閉型容器を保管する保管庫とを用い、以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)リンが導入されたシリコン膜が主面上に形成され、さらにリン酸と反応しやすい第1薄膜が前記シリコン膜上に形成された前記半導体ウエハを前記密閉型容器を用いて保管する工程;
(b)前記(a)工程中、乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程。
12.前記項11記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(b)工程は、前記保管庫にて行う。
13.前記項11記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、不活性ガスである。
14.前記項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、窒素またはアルゴンを主成分とする。
15.前記項11記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
16.前記項11記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記密閉型容器は、前記密閉型容器の内部と外部とをつなぐガス導入口およびガス排出口を具備し、
前記(b)工程は、前記ガス導入口より前記乾燥ガスを前記密閉型容器内へ導入し、前記ガス排出口より前記密閉型容器の前記乾燥ガスを排出することで行う。
17.前記項11記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(b)工程において、前記密閉型容器の内部雰囲気中の水分および前記リンを前記密閉型容器外へ排出する。
18.半導体ウエハに処理を施す複数の半導体製造装置と、半導体ウエハを収容し内部雰囲気が外部雰囲気から密閉された密閉型容器を保管する保管庫とを用い、以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)前記半導体ウエハの主面上にリンが導入されたシリコン膜を形成する工程;
(b)前記シリコン膜が露出した状態の前記半導体ウエハを前記密閉型容器を用いて保管する工程;
(c)前記(b)工程中、乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程;
(d)前記(b)工程の後、前記シリコン膜上にリン酸と反応しやすい第1薄膜を形成する工程;
(e)前記第1薄膜上にマスキング層を形成する工程、
(f)前記(e)工程の後、前記密閉型容器を用いて前記半導体ウエハを保管する工程;
(g)前記(f)工程中、前記乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程;
(h)前記(f)工程後、前記マスキング層をパターニングする工程;
(i)前記(h)工程後、前記密閉型容器を用いて前記半導体ウエハを保管する工程;
(j)前記(i)工程中、前記乾燥ガスを前記密閉型容器内へ流通させ、前記密閉型容器の前記内部雰囲気を換気する工程;
(k)前記(i)工程後、前記マスキング層をマスクとして前記第1薄膜をエッチングする工程。
19.前記項18記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(c)工程、前記(g)工程および前記(j)工程は、前記保管庫にて行う。
20.前記項18記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
前記(c)工程、前記(g)工程および前記(j)工程において、前記密閉型容器の内部雰囲気中の前記リンおよび水分を前記密閉型容器外へ排出する。
本願において開示される発明のうち、一つの代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、密閉型容器に半導体ウエハを収容して保管する際に、乾燥ガスで密閉型容器内を換気するので、ウエハから放出される原子および分子がウエハに再付着することを防ぐことができる。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
ウエハとは、集積回路の製造に用いる単結晶シリコン基板またはエピタキシャル基板(一般にほぼ円板形状)、SOI(Silicon On Insulator)基板、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、半絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板をいう。また、本願において半導体集積回路装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
多結晶シリコン(ポリシリコン)とは、一般に多結晶状のシリコン部材(通常各種の不純物を含有する)を言うが、アモルファスシリコン、微結晶シリコン、多結晶シリコンの間の区別は、簡単ではないし、また、相互に熱処理等により変換されるので、本願では、特にそうでない旨限定したときを除き、これらのものも含むものとする。また、多結晶シリコンはシリコンを主要な成分とするものを言い、たとえば、シリコンゲルマニウム合金はこれに含まれる。
また、ドープドポリシリコン(Doped polysilicon)またはインサイチュドープドポリシリコン(In situ Doped polysilicon)とは、膜の堆積過程において、または、堆積装置の堆積ステージ上において、主に化学的過程により不純物を導入するものを言う。すなわち、堆積後、イオン注入等により、不純物を導入するものを除外する意味である。ただし、ドープドポリシリコンにイオン注入で不純物を導入したもの等を含むことは言うまでもない。
デバイス面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面をいう。
レジストパターンとは、感光性樹脂膜(レジスト膜)をフォトリソグラフィの手法により、パターニングした膜パターンを言う。なお、このパターンには当該部分に関して全く開口のない単なるレジスト膜を含む。一般に感光性樹脂膜、フォトリソグラフィとは、光によるものを言うが、本願では、便宜上、特にそうでない旨限定したときを除き、電子線や紫外線より更に短波長の電磁波に感応するレジスト等を用いるパターン形成技術等も含むものとする。
不活性ガスとは、ヘリウム、アルゴン等の希ガスのみでなく、窒素ガス、二酸化炭素ガス等を含むものである。また、パージガスとしては、乾燥空気が適用可能である。もちろん、前記不活性ガスも通常半導体ラインで使用される程度に、十分に水分が除去されたものであることは言うまでもない。
BARC(Bottom Anti Reflective Coating)膜(塗布型有機材料による反射防止膜)とは、UV光を吸収もしくは減衰させる特徴を持ち、露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるためにレジスト膜の上部または下部に形成する膜を言う。
ベイとは、複数の半導体製造装置からなる装置群を言い、各種半導体製造装置はベイ単位でクリーンルーム内に配置される。
フープ(FOUP)とは、ウエハを収納する保持部であるシェルと開閉扉部であるドアとで形成され、そのドアを側部に有する密閉型ウエハ収納容器をいい、密閉空間中にウエハを保持することで、大気中の異物または化学的な汚染からウエハを防御することができる。密閉といっても、正確には擬似密閉型というべきもので、内外の気圧の調整をするための一対の呼吸孔を持つ。しかし、呼吸孔にはフィルタ(ブリージングフィルタ)が取り付けられており、塵埃は侵入しないようになっている。
SMIF(Standard Mechanical InterFace)ポッドとは、ウエハを収納する保持部であるシェルと開閉扉部であるドアとで形成され、そのドアを底部に有する密閉型ウエハ収納容器をいい、FOUP同様に密閉空間中にウエハを保持することで、大気中の異物または化学的な汚染からウエハを防御することができる。これら二つをまとめて、「密閉型ウエハ搬送容器」という。
ストッカ(実施の形態では「ベイステーション」がこれに当たる)とは、ベイ間搬送とベイ内搬送との中継場所に配置され、FOUPまたはSMIFポッドなどのウエハ収納容器に収容されたウエハは、ここに一時的に待機または保管された後、ベイ内に搬送される。
RGV(Rail Guided Vehicle)とは、たとえばFOUPまたはSMIFポッドなどのウエハ収納容器のベイ内搬送に用いられる搬送車であり、軌道レールなどの軌道上を走行する有軌道搬送車を言う。無軌道上を走行するAVG(Automatic Guided Vehicle)に比べて安定した走行をさせることが可能であるため、走行の制御が容易である。
AGVとは、たとえばRGV同様にFOUPまたはSMIFポッドなどのウエハ収納容器のベイ内搬送に用いられる搬送車であり、軌道レールなどを必要とせず、床に張られたガイドテープなどを追従して走行する無軌道搬送車を言う。
OHT(Over-head Hoist transport)とは、たとえばFOUPまたはSMIFポッドなどのウエハ収納容器のベイ間搬送に用いられる搬送車であり、天井に敷設された軌道レールなどの軌道に沿って走行する有軌道搬送車を言う。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするために部分的にハッチングを付す場合がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の半導体製造ラインのウエハ搬送システムを示す全体平面図である。
半導体(回路または素子)製造に用いられる熱処理装置、イオン注入装置、エッチング装置、成膜装置、洗浄装置、フォトレジスト塗布装置、露光装置などの各種製造装置(半導体製造装置)PEは、複数のベイ(装置群)に分けられてクリーンルームCR内に配置されている。そして、クリーンルームCR内のウエハ搬送システムは、この配置に対応し、ベイ間搬送、ベイ内搬送およびそれらを中継するベイステーション(ストッカ(保管庫))BSによって構成されている。
ベイ間搬送は、クリーンルームCR内の天井に設置した軌道RL1を介してウエハを搬送するOHS等によって行われる。一方、ベイ内搬送は、クリーンルームCRの床に敷設した軌道レールRL2上を走行するRGVfcによって行われる。
図2は、本実施の形態1のFOUPの外観構成の一例を示す斜視図であり、図3は、そのFOUPが製造装置PEのロードポート上に配置された状態を示す断面図であり、図4は、そのFOUPの底面を示す平面図である。
FOUP(密閉型容器)cucは、ウエハの保持部であるシェルSHLと開閉扉部であるドアDRとを有する。シェルSHLの上部には、FOUPcucをロボットにより自動搬送する際に掴むトップフランジTFGが設けられており、シェルSHLの側部には、マニュアルハンドMHおよびサイドレールSRが備わっている。マニュアルハンドMHは、たとえばFOUPcucを手動により持ち上げる際に用いられ、サイドレールSRは、たとえばFOUPcucをロボットによりすくい上げる際に用いられる。また、シェルSHLの底部にはブリージングフィルタBRZが設けられている。このブリージングフィルタBRZは、FOUPcuc(シェルSHL)の内部と外部との間の気圧差を解消するために設けられたフィルタであり、FOUPcuc(シェルSHL)内への塵埃の浸入を防ぎつつFOUPcuc(シェルSHL)の内部の気圧を調整する。FOUPcuc(シェルSHL)の内部と外部との間の気圧差を解消することにより、たとえばドアDRを開けた際にその気圧差に起因する気流が発生してしまうことを防ぐことができるので、FOUPcuc(シェルSHL)内への塵埃の巻き込みを防ぎ、塵埃がウエハWFRに付着してしまうことを防ぐことができる。さらにドアDRの外側には、FOUPcucの位置を決めるためのレジストレーションピン穴RPH、およびロボットによってドアDRを開けるためのラッチキー穴LKHが備わっている。
製造装置PEのロードポートLPは、製造装置PE側にFIMS(Standard Mechanical Interface)ドアFDRと、このFIMSドアFDRの周囲に設けられたシール材(図示は省略)とで構成されるFIMS面を持っており、FOUPcucを前進させることによって、FOUPcucのドアDRとFIMSドアFDRとを合わせることができる。次いでラッチキーLKをドア3に設けられたラッチキー穴LKHに挿入し、回転させることにより、ドアDRに備わるクランピング機構CRPが外れて、ドアDRがFIMSドアFDRに固定される。
IC(Integrated Circuit)が作り込まれる所定枚数のウエハWFRが収納されたFOUPcucは、たとえば製造ライン内に設置されたベイステーションBSから製造装置PEへと運ばれる。さらにウエハWFRは、FOUPcucの内部に入れられて製造装置PEの間を移動する。しかしながら、ウエハWFRの径が、たとえば300mmのような大口径である場合、ウエハWFRを収納したFOUPcucは約8kg以上の重量となるため、半導体製造ライン内を人手により搬送することは安全上難しい。そこで、図1に示したようなRGVfcおよびOHTなどを用いてFOUPcucが自動搬送される。
図1においては、FOUPのベイ内搬送をRGVfcによって行う場合について示したが、図5に示すようにOHThtrを用いてベイ内搬送を行ってもよい。この場合、OHThtrでは、OHThtrに備わるホイスト(Hoist)機構HMを用いて半導体製造装置21のロードポートLP上にFOUPcucが降ろされる。ロードポートLPには、図6に示すように(図3も参照)、複数(たとえば3つ)のキネマティックピンKTPが形成されている。一方、FOUP1のシェルSHLの底部には、一対の斜面を有し、キネマティックピンKTPと係合するV字型の溝(以下、V溝と記す)GVが複数(たとえば3つ)形成されている。図7に示すように、V溝GVにキネマティックピンKTPを収めることにより、FOUPcucのロードポートLP上での位置を固定することができる。ロードポートLP上にFOUPcucの位置を固定した後、ホイスト機構HMが外れてFOUPcucがロードポートLP上の移載場所に残される。
図8は、FOUPcucのドアDRの内側構成の一例を示す斜視図である。
ドアDRの内側には、密閉性を保つためのシール材(パッキン)SM、リテーナRTNおよびクランピング機構CM1が備わっている。ゴム材からなるシール材SMはFOUPcucの密閉性を保つために設けられている。またリテーナRTNはFOUPcucに収納されたウエハWFRを押さえるために設けられており、成形プラスチックから成る可撓性の歯から形成されている。クランピング機構CM1は、ドアDRをシェルSHLに固定するために設けられており、ラッチキー穴LKHを介して動作する。すなわち、ドアDRはシェルSHLに設けられたドアフランジ(図示は省略)の内側に係合するものであり、ドアDRの外周部から出たり入ったりすることでドアフランジの溝と係合するラッチ(クランピング機構)を有している。
図9に示すように、FOUPcucに収納されたウエハWFRは、ウエハティースWTと呼ばれる梁に1枚づつ載せることができて、複数のウエハWFRが、ウエハティースWTの間隔、たとえば10mm程度を空けて縦方向に配列されている。
本実施の形態1の半導体集積回路装置は、電気的一括消去型EEPROM(Electric Erasable Programmable Read Only Memory;以下、フラッシュメモリと記す)などの不揮発性メモリの一例であるAND型フラッシュメモリである。
図1は、本実施の形態のAND型フラッシュメモリを示す回路図である。AND型フラッシュメモリのメモリセルは、半導体基板のメモリアレイ部MMにマトリクス配置される。後述するように、メモリセルは、半導体基板のp型ウエルに形成されたn型半導体領域(ソース、ドレイン)と3つのゲートによって構成されている。メモリセルを構成する3つのゲートは、浮遊ゲート、制御ゲートおよび選択ゲートである。制御ゲートは行方向に延在し、ワード線WL(WL0、WL1・・・WLn)を構成している。選択ゲートは、ワード線WLに直交する列方向に延在する。n型半導体領域(ソース、ドレイン)は、ワード線WLに直交する列方向に延在してローカルビット線BLを構成している。ローカルビット線BLは、互いに隣接する2本が1本のグローバルビット線GBLに接続され、選択トランジスタSTによっていずれか一本が選択される。n型半導体領域(ソース、ドレイン)は、行方向のピッチの縮小を図るために、隣接するメモリセルによって共用されている。
メモリセルへの情報の書き込みは、選択されたメモリセルのワード線に15V(他のワード線は0V)、選択ゲートに1.2V(他の選択ゲートは0V)、n型半導体領域(ソース)に0V、同一ワード線に接続された隣接メモリセルのn型半導体領域(ドレイン)に4.5Vをそれぞれ印加し、ソースからドレインに流れる電子の一部(ホットエレクトロン)を第1ゲート絶縁膜(トンネル酸化膜)を通じて浮遊ゲートに注入する。このような書き込み方式は、SSI(Source-Side-Injection)書き込み方式と呼ばれ、高効率でホットエレクトロンを発生できるために、少ないチャネル電流でメモリセルに書き込みを行うことができる。従って、チップ内の電源電圧の電流供給能力を超えない範囲で、複数のメモリセルに並列で書込むことができ、書き込みのスループットを上げることができる。このとき、選択メモリセルと非選択メモリセルの素子分離は、n型半導体領域(ドレイン)とオーバーラップした選択ゲートによって行われる。すなわち、非選択のメモリセルの選択ゲートに、たとえば0V程度を印加する。また他の選択ゲート電極には、たとえば0Vを印加することで、選択、非選択のメモリセル間のアイソレーションを行う。
読み出し時には、選択ゲートに3.5V、ソースに1V、ドレインに0Vを印加してメモリセルのしきい値を判定する。選択メモリセルと非選択メモリセルの素子分離は、書き込み時と同様、選択ゲートによって行われる。
消去時には、選択ワード線に−18V、ソースに0V、ドレインに0V、選択ゲートに0Vを印加する。これにより浮遊ゲートからp型ウエルに電子が放出され、しきい値が低下する。
次に、本実施の形態1のAND型フラッシュメモリの製造方法を図11〜図48を用いて工程順に説明する。なお、図中のX−Xを付した断面図は、ワード線(WL)の延在方向(行方向)に沿った半導体基板の要部断面図、Y−Yを付した断面図はワード線(WL)の延在方向に直交する方向(列方向)に沿った半導体基板の要部断面図である。
まず、図11に示すように、たとえばp型の単結晶シリコンからなる半導体基板(以下、単に基板という)1(ウエハWFR)上に周知の製造方法を用いてn型ウエル2を形成し、続いてn型ウエル2の上部にp型ウエル3を形成した後、p型ウエル3の表面に絶縁膜として、酸化シリコン膜からなる第1ゲート絶縁膜(トンネル酸化膜)4を形成する。
次に、図12に示すように、第1ゲート絶縁膜4の上部に導電膜を形成する。この導電膜は、たとえばCVD法でn型の不純物(たとえばP)がドープされた多結晶シリコン膜(第1のドープトポリシリコン膜)5nとして堆積される。
ここで、この多結晶シリコン膜5nを堆積した後、基板1に対して次のウエハ処理を施すまでの間に実施される工程について、図13に示すフローチャートに沿って説明する。
上記多結晶シリコン膜5nが堆積された(工程P1)後、基板1は、FOUPcuc(図2〜図4、図8および図9参照)内に収容され、さらにFOUPcuc内は、たとえば不活性ガスであるN2(窒素)ガスでパージされた後に密閉される(工程P2)。その後、FOUPcucはベイステーションBS(図1参照)へ搬送され(工程P3)、次のウエハ処理工程に着工するまでFOUPcuc内に収容された状態のままベイステーションBSにて保管される。ここで、図14は、多結晶シリコン膜5nが堆積された基板1(ウエハWFR)を収容し、FOUPcucを密閉した直後からの経過時間と、基板1(多結晶シリコン膜5n)から放出されるP原子の放出量(FOUPcuc内のPの濃度)との関係を示したものであり、P原子の濃度については、測定開始時のFOUPcuc内のP原子の濃度を各測定時のP原子の濃度で割った比で示している。図14に示すように、FOUPcucが密閉されてから約5時間が経過するまで基板1(多結晶シリコン膜5n)からP原子は放出(昇華)され続け、その後、P原子の放出量は急激に減少する。放出されたP原子は、空気中で酸化されてPO2となり、基板1(ウエハWFR)に吸着する(図15参照)。PO2の基板1(ウエハWFR)への吸着量があるレベルを超えると、湿度の影響で液化してH2PO4(リン酸)となる(図16参照)。すなわち、次のウエハ処理工程に着工するまでに長時間要する場合には、FOUPcucは、内部を密閉した状態でベイステーションBSにて長時間保管されることになるため、FOUPcuc内のP原子の濃度は高くなり、生成されるH2PO4の量も増加することになる。このH2PO4は、基板1(ウエハWFR)を形成するSiを溶解し、H2PO4の液滴中にSiが溶け込む(図17参照)。その後、H2PO4が蒸発する過程で、溶け込んだSiが基板1(ウエハWFR)上に柱状に異常成長する(図18参照)。このような異常成長したSiは、後の工程でエッチングなどの加工が困難となる不具合を生じる。また、H2PO4の液滴が蒸発した跡にはウォーターマークが残り、基板1(ウエハWFR)の外観不良となる。このように、FOUPcuc内雰囲気が密閉された状況下でFOUPcucが長時間保管されるベイステーションBSでは、上記のような不具合が発生しやすくなる。
そこで、本実施の形態1では、図19〜図21に示すように、ベイステーションBSにてFOUPcucを保管中には、たとえばFOUPcucの底面の2個所に設けられたブリージングフィルタBRZの一方(第1の呼吸孔、ガス導入口)にパイプPPを取り付け、そのパイプPPから乾燥ガスをFOUPcuc内へ流し込み、他方のブリージングフィルタ(第2の呼吸孔、ガス排出口)BRZからFOUPcuc内の雰囲気を排気する(工程P4)。ここで、図19はベイステーションBSでのFOUPcucの保管手段を示す説明図であり、図20はベイステーションBSにて保管中のFOUPcucの断面図であり、図21はベイステーションBSにて保管中のFOUPcucの平面(底面)図である。たとえば、パイプPPは、FOUPcucの自重によってFOUPcucの底面(ブリージングフィルタBRZ)に取り付けられ、FOUPcuc内に乾燥ガスの流れを形成する構造となっている(図22参照)。また、FOUPcuc内において、FOUPcuc内へ乾燥ガスを導入するブリージングフィルタBRZ上に偏向板CFBを設けることによって乾燥ガスの流れを変えたり(図23参照)、FOUPcuc内へ乾燥ガスを導入するブリージングフィルタBRZ上にノズルNZLを設けたりすることによって(図24参照)、乾燥ガスがFOUPcuc中をより広範に流れるようにしてもよい。また、FOUPcucの在荷を検知して開くバルブをパイプPPに取り付けてもよい。FOUPcuc内から排気された乾燥ガスは、その乾燥ガスを排出するブリージングフィルタ(第2の呼吸孔、ガス排出口)BRZの近くに設けられた真空排気手段によってベイステーションBS外へ排出される。
本実施の形態1では、乾燥ガスとして、不活性ガス(たとえば、たとえばN2ガスまたはAr(アルゴンガス)など)またはドライエアーを例示することができる。また、FOUPcuc内への乾燥ガスの流量は、FOUPcuc内に存在する塵埃を巻き上げない程度とし、本実施の形態1では、FOUPcuc内の容積が約30lである場合に、乾燥ガスの流量を1SLM(Standard Liter per Minute)〜20SLM程度とすることを例示できる。それにより、FOUPcuc内雰囲気を換気し、FOUPcuc内で放出されたP原子をFOUPcuc内雰囲気中のO2および水分と共にFOUPcuc外へ排出することができる。それにより、FOUPcuc内においてH2PO4が形成されてしまうことを防ぐことができるので、前述したようなSiの異常成長および基板1(ウエハWFR)表面でのウォーターマークの残存を防ぐことができる。ここで、図27は、上記乾燥ガスをN2ガスとした場合におけるFOUPcuc内へ流れ込んだN2ガスの量とFOUPcuc内のO2濃度との関係を示したものであり、FOUPcuc内へ流し込むN2ガスの流量を20SLM、10SLM、5SLMおよび0.6SLMの4通りとした場合について示している。図27に示すように、FOUPcuc内のO2濃度は、FOUPcuc内へ流れ込んだN2ガスの量の増加と共に低下する。また、図28は、上記乾燥ガスをN2ガスとした場合におけるFOUPcuc内へ流れ込んだN2ガスの量とFOUPcuc内雰囲気の露点との関係を示したものであり、FOUPcuc内へ流し込むN2ガスの流量を10SLM、5SLM、3SLMおよび0.5SLMの4通りとした場合について示している。図28に示すように、FOUPcuc内雰囲気の露点は、FOUPcuc内へ流れ込んだN2ガスの量の増加と共に低下する。すなわち、FOUPcuc内へ流れ込んだN2ガスの量の増加と共にFOUPcuc内雰囲気中の水分は減少する。
上記多結晶シリコン膜5nを堆積した後、基板1を洗浄する(工程P5)。この洗浄処理により、多結晶シリコン膜5nの表面の自然酸化膜を除去することができる。多結晶シリコン膜5nを堆積した工程と基板1の洗浄工程との間には、上記ベイステーションBSにおけるFOUPcucを用いた基板1の保管工程が含まれる。基板1を洗浄した後、図29のフローチャートに示すように、再び基板1をFOUPcucに収容してベイステーションBSにて保管する工程(工程P6〜P8)を経て、図30に示すように、基板1上に、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法で酸化シリコン膜6を堆積する。その基板1をFOUPcucに収容してベイステーションBSにて保管する工程中には、前述した乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込み(工程P8)を実施する。それにより、基板1の洗浄によって基板1に付着している水分を除去することができる。基板1に水分が付着したままだと、前述のH2PO4が生成されてしまう可能性が高くなる。H2PO4が基板1(多結晶シリコン膜5n)の表面に付着したまま酸化シリコン膜6を成膜すると、そのH2PO4が付着した部分で局所的に多結晶シリコン膜5nを形成するSi原子がH2PO4中に溶け出して、酸化シリコン膜6が膨れ、酸化シリコン膜6が局所的に異常成長したような状態になる(図31参照)。このように膨れた酸化シリコン膜6は、後の工程でエッチングなどの加工が困難となる不具合を生じる。本実施の形態1では、前述したように、基板1を洗浄した後、基板1をFOUPcucに収容してベイステーションBSにて保管する工程中に乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施し、基板1に付着している水分を除去している。その結果、酸化シリコン膜6が局所的に膨れてしまうことを防ぐことができる。ここで、図32は、その乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施しなかった場合における酸化シリコン膜6の膨れた個所を示す基板1(ウエハWFR)の平面図であり、図33は、乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施した場合における酸化シリコン膜6の膨れた個所を示す基板1(ウエハWFR)平面図であり、それぞれの図中で黒くなっている部分が酸化シリコン膜6の膨れた個所である。図32および図33に示すように、乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施しなかった場合に多発した酸化シリコン膜6の局所的な膨張を、乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施した場合には防ぐことができる。
次に、図34に示すように、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチング技術を用いて酸化シリコン膜6とn型多結晶シリコン膜5nとをパターニングすることにより、n型多結晶シリコン膜5nからなる導電体片状の選択ゲート5を形成する(工程P9)。この時、選択ゲート5とその上部の酸化シリコン膜6は、列方向(図の紙面に垂直な方向)に沿って帯状に延在するようにパターニングされる。なお、酸化シリコン膜6をパターニングする際、その側壁にテーパを設けることにより、後の工程で選択ゲート5同士の間に浮遊ゲート材料を堆積し易くなる。また、酸化シリコン膜6はこの後の工程で選択ゲート5を保護する為の保護膜およびキャップ膜として機能する。
次に、斜めイオン注入法を用いて選択ゲート5の一方の側壁近傍のp型ウエル3にn型の導電型を示す為の不純物としてAs(ヒ素)を導入することにより、メモリセルのローカルビット線として機能するn型半導体領域(ソース、ドレイン)7を形成する。
後述するように、本実施の形態1のフラッシュメモリは、選択ゲート5の側壁に沿って浮遊ゲートを配置するので、構造上、ドレインディスターブが生じ易い。そこで、ドレインディスターブ対策として、選択ゲート5の側壁のうち、n型半導体領域7が形成されている方の側壁の近傍に位置する第1ゲート絶縁膜4の膜厚を他の部分よりも厚く形成し、後に形成する浮遊ゲートとn型半導体領域7との距離を離す。
次に、図35に示すように、基板1上にCVD法で絶縁膜として、酸化シリコン膜を堆積する。この酸化シリコン膜は、選択ゲート5同士の間を埋め込まない程度の膜厚で堆積する。続いて、その酸化シリコン膜を異方性エッチングすることによって、選択ゲート5の両側壁に酸化シリコン膜からなるサイドウォールスペーサ8aを形成する。サイドウォールスペーサ8aは、後に形成する浮遊ゲートと選択ゲート5との間の耐圧を確保するために形成する。その異方性エッチングを行うと、選択ゲート5同士の間の第1ゲート絶縁膜4もエッチングされて基板1が露出してしまうことから、次いで基板1に熱酸化処理を施すことによって選択ゲート5同士の間の基板1表面に酸化シリコン膜からなる第1ゲート絶縁膜4を再生する。
次に、図36に示すように、基板1上にCVD法で導電膜として、たとえばPがドープされたn型多結晶シリコン膜(第1のドープトポリシリコン膜)9nを堆積する(工程P10(図37参照))。n型多結晶シリコン膜9nは、選択ゲート5同士の間を埋め込まない程度の膜厚で堆積する。続いて、基板1をFOUPcuc(図2〜図4、図8および図9参照)に収容し(工程P11(図37参照))、基板1を収容したFOUPcucをベイステーションBS(図1参照)へ搬送し(工程P12(図37参照))、次のウエハ処理工程までFOUPcucをベイステーションBSにて保管する。FOUPcucをベイステーションBSにて保管中には、前述の乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施し、基板1から放出されるP原子をFOUPcucの外部へ排出する(工程P13(図37参照))。それにより、FOUPcucをベイステーションBSにて保管中に、n型多結晶シリコン膜9n上にSiが異常成長してしまう不具合を防ぐことができる。
次に、図38に示すように、基板1上に反射防止膜(BARC;Bottom-Anti-Reflective Coating)10を堆積する(工程P14(図37参照))。反射防止膜(第1薄膜、第2薄膜)10は、次の工程で選択ゲート5の上方のn型多結晶シリコン膜9nをエッチングする際、選択ゲート5の側壁および選択ゲート5の同士の間のn型多結晶シリコン膜9nがエッチングされないように保護する膜であり、選択ゲート5同士の間を埋め込むような厚い膜厚で堆積する。次いで、反射防止膜10上にフォトレジスト膜RESを塗布する(工程P15(図37参照))。続いて、フォトレジスト膜RESに感光処理および現像処理を施し、フォトレジスト膜RESをパターニングする(工程P19(図37参照))。これらフォトレジスト膜RESを塗布する工程とフォトレジスト膜をパターニングする工程との間、およびフォトレジスト膜RESをパターニングする工程の後には、前述の基板1をFOUPcuc(図2〜図4、図8および図9参照)に収容し(工程P16、P20(図37参照))、基板1を収容したFOUPcucをベイステーションBS(図1参照)へ搬送し(工程P17、P21(図37参照))、次のウエハ処理工程までFOUPcucをベイステーションBSにて保管する工程が実施される。FOUPcucをベイステーションBSにて保管中には、前述の乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施し、FOUPcuc内雰囲気中の水分をFOUPcucの外部へ排出する(工程P18、P22(図37参照))。それにより、FOUPcucをベイステーションBSにて保管中に、FOUPcuc内にてH2PO4が生成されてしまうことを防ぐことができる。
ここで、図39は、上記反射防止膜10の組成(分子式)を示している。この組成(分子式)に示されるように、反射防止膜10は、サルフォニックおよびアミンを含む化合物から形成されている。FOUPcuc内にてH2PO4が生成されてしまうと、図39に示すように、反射防止膜10中のアミンとH2PO4とが反応し、後の工程で反射防止膜10をエッチングする際にエッチングし難い物質となり、エッチ残りを起こしてしまう虞がある。ここで、図40は、フォトレジスト膜RESのパターニングが終わった直後における基板1の断面を示したもので、Z−Zを付した断面図は、周辺回路領域の要部を示している。図40に示すように、フォトレジスト膜RESのパターニングが終わると、周辺回路領域上のフォトレジスト膜RESは除去される。そのため、FOUPcuc内に水分が存在すると、その水分は、特にフォトレジスト膜RESが除去されている周辺回路領域において反射防止膜10中に浸入し、n型多結晶シリコン膜9nから放出されるP原子と反応してH2PO4を形成する。形成されたH2PO4は、反射防止膜10中のアミンと反応して、反射防止膜10をエッチングする際にエッチングし難い物質MTRが生成される。この物質MTRがn型多結晶シリコン膜9n上に残っていると、後の工程でn型多結晶シリコン膜9nをエッチングする際に物質MTRがマスクとなって、物質MTRの下部ではn型多結晶シリコン膜9nのエッチ残りが生じてしまう不具合がある。ここで、図41および図42は、それぞれ上記乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施しなかった場合と実施した場合とにおける、欠陥数(n型多結晶シリコン膜9nのエッチ残り数)を示したものであり、それぞれウエハ面内の同一の領域における結果を示している。図41および図42に示すように、乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施した場合には、実施しなかった場合に比べて大幅に欠陥数を低減することができる。
次に、上記フォトレジスト膜RESをマスクとして周辺回路領域の反射防止膜10をエッチングする(工程P23(図37参照))。このエッチングの際には、たとえばエッチングガスとしてF(フッ素)を含むガスを用いる。続いて、基板1をFOUPcuc(図2〜図4、図8および図9参照)に収容し(工程P24(図37参照))、基板1を収容したFOUPcucをベイステーションBS(図1参照)へ搬送し(工程P25(図37参照))、次のウエハ処理工程までFOUPcucをベイステーションBSにて保管する。FOUPcucをベイステーションBSにて保管中には、前述の乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施し、基板1に付着し残留しているエッチングガスをFOUPcucの外部へ排出する(工程P26(図37参照))。
ここで、そのエッチングガスが基板に付着していると、図43に示すように、エッチングガスは気密性の高いFOUPcuc内で気化し、エッチングガスに含まれるFが反応し、たとえばNH4Fなどの結晶CRTとなってn型多結晶シリコン膜9n上に付着する。この結晶CRTが、基板1(n型多結晶シリコン膜9n)上に付着した状態でn型多結晶シリコン膜9nのエッチングを実施すると、図44に示すように、結晶CRTがマスクとなって結晶CRT下のn型多結晶シリコン膜9nがエッチングされずに残ってしまう不具合が生じる。前述したように、本実施の形態1では、FOUPcucをベイステーションBSにて保管中には、前述の乾燥ガスのFOUPcuc内への流し込みを実施し、基板1に付着し残留しているエッチングガスをFOUPcucの外部へ排出している。それにより、結晶CRTが生成されてしまうことを防ぐことができる。
次に、上記フォトレジスト膜RESを除去した後、図45に示すように、反射防止膜10とその下層のn型多結晶シリコン膜9nをエッチバックする(工程P27(図37参照))。この時、選択ゲート5の上方の反射防止膜10とn型多結晶シリコン膜9nとをエッチングすることにより、選択ゲート5の側壁および選択ゲート5同士の間にn型多結晶シリコン膜9nからなる導電体片状の浮遊ゲート9が形成される。このとき、浮遊ゲート9は、選択ゲート5の延在方向(列方向)に沿って帯状に延在するようにパターニングする。
次に、選択ゲート5同士の間に残った反射防止膜10をアッシングで除去した後、図46に示すように、浮遊ゲート9の表面に、浮遊ゲート9と制御ゲートとの間の絶縁膜として、第2ゲート絶縁膜11を形成する。第2ゲート絶縁膜11は、例えばCVD法で堆積した酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜の3層で構成する。
次に、図47に示すように、第2ゲート絶縁膜11の上部にメモリセルのワード線(WL)となる導電膜を形成する。この導電膜は、CVD法でn型多結晶シリコン膜とW(タングステン)膜との積層膜であるポリサイド膜と酸化シリコン膜13とを堆積することで形成されている。その後、フォトレジスト膜をマスクにした周知のドライエッチング技術を用いて酸化シリコン膜13とポリサイド膜とをパターニングすることにより、ポリサイド膜からなる導電体片状の制御ゲート12を形成する。このとき、制御ゲート12は、行方向(図の左右方向)に沿って帯状に延在するようにパターニングされ、ワード線(WL)を構成する。また、制御ゲート12をドライエッチングでパターニングする際に、第2ゲート絶縁膜がエッチングストッパ層として機能している。
次に、図48に示すように、露出した第2ゲート絶縁膜11を周知のドライエッチング技術やウェットエッチング技術等により除去し、続いて選択ゲート5をドライエッチングして分離することにより、メモリセルが完成する。
(実施の形態2)
図49は、前記実施の形態1において図1中に示した製造装置PEの説明図である。
図49に示すように、製造装置PEは、ファンフィルターユニットFFUを備えたミニエンバイロンメント(Mini Environment)ME、ロード・ロック(Load/Lock)LLおよびロードポートLPなどを示している。ファンフィルターユニットFFUとは、ULPA(Ultra Low Penetration Air-filter)フィルタなどと小型送風機とを一体化した空気清浄装置を言い、ミニエンバイロメントMEとは、半導体製品を汚染源から隔離するための囲いでとりかこまれた局所的清浄環境を言う。また筐体面SFによってミニエンバイロメントMEは外部から分離されており、ミニエンバイロメントMEの内部の清浄度は、たとえばClass1に保たれている。ここで、Class1とは、1ft3(1ft=30.48cm)の空気中に含まれる粒径0.1μm以上の塵埃の数が1個以下である清浄度を言う。なお、ミニエンバイロメントMEの外部の清浄度は、たとえばClass1000である。
ロードポートLP上にFOUPcucの位置が固定されると、FOUPcucは筐体面SFに向かって前進する。次いで、ロードポートドア開閉機構LDOを駆動させて、ドアDRをシェルSHLから取り外し、製造装置PEの下部へ移動させる。ドアDRが外れた状態で、製造装置PEに備わるウエハ搬送ロボットHRによってウエハWFRはシェルSHLの開口部から取り出され、製造装置PEの処理室へ運ばれて、所定の製造処理(ウエハ処理)がウエハWFRに施される。製造処理の終了後、ウエハ搬送ロボットHRによってウエハWFRは再びシェルSHLへ戻される。
ここで、図49に示した製造装置でウエハWFRに施されるウエハ処理が、前記実施の形態1で説明した多結晶シリコン膜5n(図12参照)やn型多結晶シリコン膜9n(図36参照)のようなPがドープされた多結晶シリコン膜の成膜処理である場合、多結晶シリコン膜5nを堆積した後の基板1の洗浄工程である場合、フォトレジスト膜RES(図38参照)を塗布する工程である場合、およびフォトレジスト膜RESをパターニングする工程である場合には、本実施の形態2では、ファンフィルターユニットFFUからミニエンバイロンメントME内へ前記実施の形態1で説明した乾燥ガス(不活性ガス(N2ガスまたはArガスなど)またはドライエアーなど)を送り出し、ミニエンバイロンメントME内へ送り出された乾燥ガスが循環して再びファンフィルターユニットFFUを通してミニエンバイロンメントME内へ送り出される構造とする。それにより、乾燥ガスはFOUPcuc内も循環することになり、製造装置PE内において、FOUPcuc内のウエハWFR(基板1)から放出されるP原子やウエハWFRに付着した水分を除去することができる。その結果、前記実施の形態1で説明したような基板1(ウエハWFR)上でのSiの異常成長、酸化シリコン膜6(図30参照)の局所的な膨張、反射防止膜10をエッチングする際にエッチングされ難い物質MTR(図40参照)の生成、およびn型多結晶シリコン膜9nのエッチ残りの発生(図44参照)などを防ぐことが可能となる。
また、製造装置PEを図50に示すような構造としてもよい。すなわち、図49に示した製造装置PEにおいて、FOUPcucのドアDRが開いた状態でFOUPcucの開放面からFOUPcuc内部に乾燥ガスを流し込む機構を設けたものである。詳述すると、FOUPcucの開放面に隣接する所定の空間を定める上部壁面UW、下部壁面LWおよびEFEM(Equipment Front End Module)ドアEDRと、この所定の空間に乾燥ガスを供給するガス供給口GSHと、所定の空間から気体を排出する排気口EHを備えている。EFEMドアEDRは開閉機構OCEにより開閉動作され、ウエハWFRの移載中は、EFEMドアEDRは下方へ移動した状態、すなわちEFEMドアEDRが開いた状態となる。また、EFEMドアEDRが上方にある状態、すなわち、EFEMドアEDRが閉じた状態において、前述の所定の空間が定められる。このようにEFEMドアEDRが閉じた状態において、ガス供給口GSHよりFOUPcuc内へ乾燥ガスを供給することによっても、FOUPcuc内のウエハWFR(基板1)から放出されるP原子やウエハWFRに付着した水分を除去することができる。
また、製造装置PEを図51および図52に示すような構造としてもよい。すなわち、図49に示した製造装置PEにおいて、FIMSドアFDRの左右斜め前方のロードポートLP上に壁WAを設置し、壁WAに乾燥ガスを供給するガス供給管GSPを設けたものである。この壁WAは、たとえばFIMSドアFDRと後退させたシェルSHLとの間の左右に位置するように設ける。また壁WAは、FIMSドアFDRの左右斜め前方と上方に設けて、FIMSドアFDRと後退させたシェルSHLとの間の左右と上部とを囲む構造としてもよい。図52に示すように、シェルSHLに収納されている所定枚数のウエハWFRにウエハ処理を施した後、FIMSドアFDRを閉位置に戻すとともに、シェルSHLを後退させてガス供給場所に移動させる。その後、ロードポートLP上のFIMSドアFDRの左右斜め前方に位置するガス供給管GSPから乾燥ガスDGを流して、シェルSHLの開口部の左右にパージガスを導入し、シェルSHLの内部の雰囲気を乾燥ガスDGに置換する。それにより、FOUPcuc内のウエハWFR(基板1)から放出されるP原子やウエハWFRに付着した水分を除去することができる。
なお、図49〜図52に示したような製造装置PEの構成については、本発明者による日本特願2003−23640号および日本特願2003−286817号にも記載されている。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
たとえば、前記実施の形態においては、ベイ内搬送はRGVまたはOHTによって行う場合について説明したが、AGVによって行ってもよい。
また、前記実施の形態では、FOUPを用いたウエハの収容および搬送について説明したが、FOUPの代わりにSMIFポッドなどの密閉型容器を用いてもよく、その場合においてもベイステーションでの保管中には密閉型容器中への乾燥ガスの流し込みを行う。
また、前記実施の形態では、フラッシュメモリの・・・ゲートをPがドープされた多結晶シリコン膜から形成する場合について説明したが、Pがドープされた多結晶シリコン膜の代わりにPがドープされたSixGey(シリコンゲルマニウム)膜またはPがドープされたGe膜から形成してもよい。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、たとえばFOUPなどの密閉型容器を用いてウエハの収容、搬送および保管を行う工程を含む半導体集積回路装置の製造工程に適用することができる。
本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法にて適用する半導体製造ラインのウエハ搬送システムを示す全体平面図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPの外観構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態で用いる半導体製造装置のロードポート上に配置されたFOUPの断面図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPの底面の一例を示す平面図である。 本発明の一実施の形態であるOHTを用いたFOUPの自動搬送システムの概略図である。 本発明の一実施の形態で用いる半導体製造装置のロードポート上におけるFOUPの位置決め方法を示す説明図である。 本発明の一実施の形態で用いる半導体製造装置のロードポート上におけるFOUPの位置決め方法を示す説明図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPのドアの内側構造の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUP内における半導体ウエハとウエハティースとの位置関係の一例を示す断面図である。 本発明の一実施の形態で製造される半導体集積回路装置であるAND型フラッシュメモリを示す回路図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図11に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法における要部工程を説明するフローチャートである。 リンがドープされた多結晶シリコン膜が堆積されたウエハをFOUPに収容しFOUPを密閉した直後からの経過時間と、ウエハから放出されるリンの放出量(FOUP内のリンの濃度)との関係を示した説明図である。 リンがドープされた多結晶シリコン膜が堆積されたウエハから放出されたリン原子が空気中で酸化されてPO2となり、ウエハに付着する過程を示す説明図である。 ウエハ上にてリン酸が生成される過程を示す説明図である。 ウエハ上にて生成されたリン酸中にシリコンが溶け出す過程を示す説明図である。 ウエハ上にて生成されたリン酸中にシリコンが溶け出したシリコンが異常成長する過程を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中におけるベイステーション(ストッカ)でのFOUPの保管手段を示す説明図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPのベイステーション(ストッカ)での保管中の断面図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPのベイステーション(ストッカ)での保管中の平面(底面)図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPに設けられたブリージングフィルタへのパイプの取り付け方を示す説明図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPに設けられたブリージングフィルタへのパイプの取り付け方を示す説明図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPに設けられたブリージングフィルタへのパイプの取り付け方を示す説明図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPのベイステーション(ストッカ)での保管中の断面図である。 本発明の一実施の形態で用いるFOUPのベイステーション(ストッカ)での保管中の平面(底面)図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中におけるFOUP内へのN2ガスの流量とFOUP内のO2の濃度との関係を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中におけるFOUP内へのN2ガスの流量とFOUP内の露点との関係を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法における要部工程を説明するフローチャートである。 図12に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 ウエハ表面に付着したリン酸中にシリコンが溶け出し、その上部の酸化シリコン膜が膨れる過程を示す説明図である。 乾燥ガスのFOUP内への流し込みを実施しなかった場合における酸化シリコン膜の膨れた個所を示すウエハの平面図である。 乾燥ガスのFOUP内への流し込みを実施した場合における酸化シリコン膜の膨れた個所を示すウエハの平面図である。 図30に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図34に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図35に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法における要部工程を説明するフローチャートである。 図36に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 反射防止膜中のアミンとリン酸とが反応し、反射防止膜をエッチングする際にエッチングし難い物質となった状態を示す説明図である。 半導体集積回路装置の製造工程中において、反射防止膜をエッチングする際にエッチングし難い物質が形成された状態を示す要部断面図である。 乾燥ガスのFOUP内への流し込みを実施しなかった場合における多結晶シリコン膜のエッチ残り数を示す説明図である。 乾燥ガスのFOUP内への流し込みを実施した場合における多結晶シリコン膜のエッチ残り数を示す説明図である。 エッチングガスに含まれるフッ素の反応生成物がウエハ上に付着する過程を説明する要部断面図である。 図43に示したフッ素の反応生成物が下層の多結晶シリコン膜をエッチングする際のマスクとなる過程を説明する要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図45に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図46に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図47に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中で用いる製造装置の説明図である。 本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中で用いる製造装置の説明図である。 本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中で用いる製造装置の説明図である。 本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中で用いる製造装置の説明図である。
符号の説明
1 基板
2 n型ウエル
3 p型ウエル
4 第1ゲート絶縁膜(トンネル酸化膜)
5 選択ゲート
5n 多結晶シリコン膜(第1のドープトポリシリコン膜)
6 酸化シリコン膜
7 n型半導体領域(ソース、ドレイン)
8a サイドウォールスペーサ
9 浮遊ゲート
9n n型多結晶シリコン膜(第1のドープトポリシリコン膜)
10 反射防止膜(第1薄膜、第2薄膜)
11 第2ゲート絶縁膜
12 制御ゲート
13 酸化シリコン膜
BL ローカルビット線
BRZ ブリージングフィルタ(ガス導入口、ガス排出口)
BS ベイステーション(ストッカ(保管庫))
CFB 偏向板
CM1 クランピング機構
CR クリーンルーム
CRP クランピング機構
cuc FOUP(密閉型容器)
DG 乾燥ガス
DR ドア
EDR EFEMドア
EH 排出口
fc RVG
FDR FIMSドア
FFU ファンフィルターユニット
GBL グローバルビット線
GSH ガス供給口
GSP ガス供給管
GV V溝
HM ホイスト機構
HR ウエハ搬送ロボット
htr OHT
KTP キネマティックピン
LDO ロードポートドア開閉機構
LK ラッチキー
LKH ラッチキー穴
LL ロード・ロック
LP ロードポート
LW 下部壁面
ME ミニエンバイロンメント
MH マニュアルハンド
MTA 物質
NZL ノズル
OCE 開閉機構
P1〜P27 工程
PE 製造装置(半導体製造装置)
PP パイプ
RES フォトレジスト膜
RL1 軌道
RL2 軌道レール
RPH レジストレーションピン穴
RTN リテーナ
SF 筐体面
SHL シェル
SM シール材(パッキン)
SR サイドレール
ST 選択トランジスタ
TFG トップフランジ
UW 上部壁面
WA 壁
WFR ウエハ
WL、WL0、WL1、WLn ワード線
WT ウエハティース

Claims (18)

  1. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)半導体ウエハを第1の処理装置内で第1の処理を施すことにより、前記半導体ウエハの第1の主面上に、第1のドープトポリシリコン膜を形成する工程;
    (b)前記半導体ウエハを前記第1の処理装置から第1および第2の呼吸孔を有する密閉型搬送容器に移し替える工程;
    (c)前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で待機場所に移送する工程;
    (d)前記待機場所において、前記密閉型搬送容器を密閉状態に保った状態で、前記第1の呼吸孔から乾燥ガスを供給し、前記第2の呼吸孔から前記乾燥ガスを排出することにより、前記密閉型搬送容器内にガス流を形成している状態で待機する工程;
    (e)前記待機後、前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で前記待機場所から第2の処理装置の近傍に移送する工程;
    (f)前記半導体ウエハを前記密閉型搬送容器から前記第2の処理装置に移し替える工程(g)半導体ウエハを第2の処理装置内で第2の処理を施す工程。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは不活性ガスを主成分とするガスである。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは窒素ガスを主成分とするガスである。
  4. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスはアルゴンガスを主成分とするガスである。
  5. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
  6. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは乾燥空気を主成分とするガスである。
  7. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)半導体ウエハを第1の処理装置内でフッ素を含むガスを用いて第1の処理を施すことにより、前記半導体ウエハの第1の主面上の第1の薄膜を形成する工程;
    (b)前記半導体ウエハを前記第1の処理装置から第1および第2の呼吸孔を有する密閉型搬送容器に移し替える工程;
    (c)前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で待機場所に移送する工程;
    (d)前記待機場所において、前記密閉型搬送容器を密閉状態に保った状態で、前記第1の呼吸孔から乾燥ガスを供給し、前記第2の呼吸孔から前記乾燥ガスを排出することにより、前記密閉型搬送容器内にガス流を形成している状態で待機する工程;
    (e)前記待機後、前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で前記待機場所から第2の処理装置の近傍に移送する工程;
    (f)前記半導体ウエハを前記密閉型搬送容器から前記第2の処理装置に移し替える工程(g)半導体ウエハを第2の処理装置内で第2の処理を施す工程。
  8. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは不活性ガスを主成分とするガスである。
  9. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは窒素ガスを主成分とするガスである。
  10. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスはアルゴンガスを主成分とするガスである。
  11. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
  12. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは乾燥空気を主成分とするガスである。
  13. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)半導体ウエハを第1の処理装置内で第1の処理を施すことにより、前記半導体ウエハの第1の主面上に、第1のドープトポリシリコン膜を形成する工程;
    (b)前記工程(a)の後、前記半導体ウエハを第1および第2の呼吸孔を有する密閉型搬送容器に移送する工程;
    (c)前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で待機場所に移送する工程;
    (d)前記待機場所において、前記密閉型搬送容器を密閉状態に保った状態で、前記第1の呼吸孔から乾燥ガスを供給し、前記第2の呼吸孔から前記乾燥ガスを排出することにより、前記密閉型搬送容器内にガス流を形成している状態で待機する工程;
    (e)前記待機後、前記半導体ウエハを収容した前記密閉型搬送容器を密閉状態で前記待機場所から第2の処理装置の近傍に移送する工程;
    (f)前記半導体ウエハを前記密閉型搬送容器から前記第2の処理装置に移し替える工程(g)半導体ウエハを第2の処理装置内で第2の処理を施す工程。
  14. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは不活性ガスを主成分とするガスである。
  15. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは窒素ガスを主成分とするガスである。
  16. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスはアルゴンガスを主成分とするガスである。
  17. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは、乾燥空気である。
  18. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記乾燥ガスは乾燥空気を主成分とするガスである。
JP2004230579A 2004-08-06 2004-08-06 半導体集積回路装置の製造方法 Pending JP2006049683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004230579A JP2006049683A (ja) 2004-08-06 2004-08-06 半導体集積回路装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004230579A JP2006049683A (ja) 2004-08-06 2004-08-06 半導体集積回路装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006049683A true JP2006049683A (ja) 2006-02-16

Family

ID=36027875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004230579A Pending JP2006049683A (ja) 2004-08-06 2004-08-06 半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006049683A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317944A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Toshiba Corp 局所クリーン化ロボット搬送工場及びロボット搬送式製造方法
US10032660B2 (en) 2009-12-10 2018-07-24 Entegris, Inc. Porous barrier for evenly distributed purge gas in a microenvironment
CN110943014A (zh) * 2018-09-25 2020-03-31 长鑫存储技术有限公司 一种延长制程等待时间的后制程方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05319513A (ja) * 1992-05-20 1993-12-03 Tokyo Electron Tohoku Ltd 搬送装置
JPH08203993A (ja) * 1995-01-24 1996-08-09 Shinko Electric Co Ltd 可搬式密閉コンテナのガス供給システム
JP2002110497A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法、ウェハ処理装置、及びウェハ保管箱
JP2003007813A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Nec Corp 半導体ウエハの保管ボックス、運搬装置、運搬方法及び保管倉庫
JP2004006813A (ja) * 2002-04-16 2004-01-08 Anelva Corp 静電吸着ホルダー及び基板処理装置
JP2004011005A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Tokyo Electron Ltd 処理装置および処理方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05319513A (ja) * 1992-05-20 1993-12-03 Tokyo Electron Tohoku Ltd 搬送装置
JPH08203993A (ja) * 1995-01-24 1996-08-09 Shinko Electric Co Ltd 可搬式密閉コンテナのガス供給システム
JP2002110497A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法、ウェハ処理装置、及びウェハ保管箱
JP2003007813A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Nec Corp 半導体ウエハの保管ボックス、運搬装置、運搬方法及び保管倉庫
JP2004006813A (ja) * 2002-04-16 2004-01-08 Anelva Corp 静電吸着ホルダー及び基板処理装置
JP2004011005A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Tokyo Electron Ltd 処理装置および処理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317944A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Toshiba Corp 局所クリーン化ロボット搬送工場及びロボット搬送式製造方法
US10032660B2 (en) 2009-12-10 2018-07-24 Entegris, Inc. Porous barrier for evenly distributed purge gas in a microenvironment
CN110943014A (zh) * 2018-09-25 2020-03-31 长鑫存储技术有限公司 一种延长制程等待时间的后制程方法
CN110943014B (zh) * 2018-09-25 2023-04-14 长鑫存储技术有限公司 一种延长制程等待时间的后制程方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8616821B2 (en) Integrated apparatus to assure wafer quality and manufacturability
US6473996B1 (en) Load port system for substrate processing system, and method of processing substrate
US8349544B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
KR100295983B1 (ko) 박판형 기판의 운송방법 및 운송장치
JP2003045933A (ja) ロードポート、基板処理装置および雰囲気置換方法
US20030045131A1 (en) Method and apparatus for processing a wafer
TWI757607B (zh) 定向腔室及處理基板的方法
US20080145797A1 (en) Method and apparatus for processing a wafer
TWI528442B (zh) 鹵素移除方法及設備
US20150040950A1 (en) Purging apparatus and purging method for substrate storage container
US20060104750A1 (en) Apparatus and method for processing wafers
JP2008024429A (ja) 電子装置の製造方法
US20060278612A1 (en) Manufacturing method of semiconductor integrated circuit device
US6461437B1 (en) Apparatus used for fabricating liquid crystal device and method of fabricating the same
US20050233554A1 (en) Manufacturing method for semiconductor device and semiconductor manufacturing apparatus
JP2006049683A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
US11315815B2 (en) Wafer container and method for holding wafer
US20040165973A1 (en) Apparatus and method for processing wafers
JP2010056261A (ja) 半導体装置の製造方法
WO2007077917A1 (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
CN110660706B (zh) 定向腔室及处理基板的方法
JP2009054744A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
US20230154778A1 (en) Systems and methods for humidity control of foup during semiconductor fabrication
JP2003142552A (ja) 基板処理装置
US20230375945A1 (en) Workpiece support

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100720