JP2006049182A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の燃料電池スタックの中で劣化した燃料電池スタックの更なる劣化を抑制する燃料電池システムを提供する。
【解決手段】電気的に直列に接続した燃料電池スタック1a、1bの電流Iと燃料電池スタック1a、1bの電圧差ΔVから燃料電池スタック1a、1bをそれぞれ循環する冷却水の流量の割合を制御弁8a、8bによって制御し、燃料電池スタック1a、1bの温度を制御し、燃料電池スタック1a、1bの劣化を抑制する。
【選択図】 図1
【解決手段】電気的に直列に接続した燃料電池スタック1a、1bの電流Iと燃料電池スタック1a、1bの電圧差ΔVから燃料電池スタック1a、1bをそれぞれ循環する冷却水の流量の割合を制御弁8a、8bによって制御し、燃料電池スタック1a、1bの温度を制御し、燃料電池スタック1a、1bの劣化を抑制する。
【選択図】 図1
Description
本発明は燃料電池システムに関するものである。
水素と酸素により発電する燃料電池スタックを備えた燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックを長時間使用などにより燃料電池スタックが劣化した場合に燃料電池スタックの発電効率の低下に従って、燃料電池スタックの発熱量が増加し、その発熱量によって燃料電池スタックの温度が上昇し、更に燃料電池スタックの劣化が進行する恐れがある。
従来、燃料電池スタックの劣化が起こり燃料電池スタックの温度が高くなる場合に、燃料電池スタックの電圧を検出し、電圧に応じて冷却水の温度を変更し、燃料電池スタックの温度を制御するものが、特許文献1に開示されている。
特開2000−77085号公報
しかし、上記の発明では、例えば燃料電池スタックを電気的に直列に接続した場合に、燃料電池スタックの電圧を予め設定した電圧と比較し、その偏差に基づいて冷却水の温度を調整すると、各燃料電池スタックにおいて電圧が異なる、すなわち燃料電池スタックの温度が異なる場合に冷却水によって各燃料電池スタックの状態に応じて冷却することが困難である、といった問題点がある。
本発明ではこのような問題点を解決するために発明されたもので、電気的に直列に接続された燃料電池スタックを各燃料電池スタックの状態に応じて冷却することを目的とする。
本発明では、複数の燃料電池スタックを電気的に直列に接続する燃料電池システムにおいて、複数の燃料電池スタックの運転状態を検出する運転状態検出手段と、複数の燃料電池スタックと並列に接続する冷却流路を介して複数の燃料電池スタックへ冷却水を環流させ、複数の燃料電池スタックを冷却する冷却手段と、運転状態に基づいて各燃料電池スタックの各々へ環流する冷却水の流量を分配する冷却水分配制御手段と、を備える。
本発明によると、複数の燃料電池スタックの運転状態(劣化状態)を検出し、その状態に応じて各燃料電池スタックを環流させる冷却水の流量の割合を制御することで、劣化が進んだ燃料電池スタックの劣化速度を抑制することができる。
本発明の第1実施形態の構成を図1の概略図を用いて説明する。この実施形態は、燃料電池スタック1aと燃料電池スタック1bを電気的に直列に接続し、燃料電池スタック1a、1bにそれぞれ水素を供給する水素供給路2と、それぞれ空気を供給する空気供給路3と、燃料電池スタック1a、1bから排出水素を排出する水素排出路4と、排出空気を排出する空気排出路5を備える。
また、冷却流路6に設けたポンプ7と、燃料電池スタック1a、1bの上流で分岐し、燃料電池スタック1a、1bと並列に接続するにする冷却流路6a、6bと、冷却流路6aに設けられ燃料電池スタック1aへの冷却水流量を制御する制御弁(冷却水分配制御手段)8aと、冷却流路6bに設けられ燃料電池スタック1bへの冷却水流量を制御する制御弁(冷却水分配制御手段)8bを備える。さらに燃料電池スタック1a、1bを循環する冷却水の温度を下げるラジエータ10と、ラジエータ10をバイパスするバイパス配管11と、ポンプ7からラジエータ10とバイパス配管11に流れる冷却水の流量を制御する三方弁12を備える(ポンプ7とラジエータ10が冷却手段を構成する)。
燃料電池スタック1aの発電電圧を検出する電圧センサ(運転状態検出手段、電圧検出手段)13aと、燃料電池スタック1bの発電電圧を検出する電圧センサ(運転状態検出手段、電圧検出手段)13bと、燃料電池スタック1aと燃料電池スタック1bによる発電電流を検出する電流センサ(運転状態検出手段、電流検出手段)14を備える。
また、電圧センサ13a、13b、電流センサ14の信号からポンプ7、制御弁8a、8b、三方弁12を制御するコントローラ20を備える。
燃料電池スタック1a、1bは長時間の稼働により発電性能の劣化が生じるが、電圧センサ13a、13b、電流センサ14によってその劣化状態(運転状態)を検出し、燃料電池スタック1a、1bの劣化状態に応じて燃料電池スタック1a、1bへ供給する冷却水の流量を制御し、燃料電池スタック1a、1bの温度を制御し、燃料電池スタック1a、1bの劣化を抑制する。
次に第1実施形態の冷却水分配制御について図2にフローチャートを用いて説明する。なお、燃料電池スタック1aと燃料電池スタック1bを循環する冷却水の合計流量、つまりポンプ7によって循環する冷却水の総流量は、燃料電池スタック1a、1bに要求される発電電力、または冷却水温度などから決まり、温度センサ9に基づいて三方弁12を制御し、ラジエータ10またはバイパス配管11へ流入する冷却水の流量を制御することで、冷却水の温度を制御する。
ステップS101では、燃料電池スタック1a、1bから取り出されている電流I、すなわち燃料電池スタック1a、1bの発電電流Iを電流センサ14によって検出する。
ステップS102では、燃料電池スタック1aの電圧Vaを電圧センサ13aで、燃料電池スタック1bの電圧Vbを電圧センサ13bによって検出する。燃料電池スタック1a、1bの電圧を検出することで、燃料電池スタック1a、1bの発電状態、つまり燃料電池スタック1a、1bの劣化状態を検出することができる。なお、燃料電池スタック1a、1bは劣化が進行すると発電電圧が低下する。
ステップS103では、電圧Vaと電圧Vbの電圧差ΔVを算出する。電圧差ΔVは燃料電池スタック1a、1bの性能によっても生じるが、特にどちらか一方の燃料電池スタック1a、1bに劣化が発生していると、劣化した燃料電池スタックの発生電圧が低下するので、電圧差ΔVは大きくなる。
ステップS104では、電流Iと電圧差ΔVによって燃料電池スタック1a、1bに導入(循環)する冷却水分配割合ΔQを図3のマップにより読み出す。図3のマップは電流Iと電圧差ΔVと冷却水分配割合ΔQの関係を示すマップであり、冷却水分配割合ΔQは図4に示すように、燃料電池スタック1a、1bの電圧差ΔVが大きい程、または電流Iが大きい程大きくなる。なお、冷却水分配割合ΔQは、燃料電池スタック1a、1bに導入する冷却水の割合、つまり燃料電池スタック1a、1bに導入する冷却水の偏差を示している。燃料電池スタック1a、1bの電圧差ΔVがゼロの場合には燃料電池スタック1a、1bにそれぞれ同じ流量の冷却水が流れる(ステップS104が冷却水分配算出手段を構成する)。
ステップS105では、冷却水分配割合ΔQに基づいて制御弁8a、8bを制御して燃料電池スタック1a、1bに導入する冷却水の流量を制御する。ここではポンプ7による冷却水の合計流量は燃料電池スタック1a、1bに要求される発電電力などから予め設定されており、その流量を冷却水分配割合ΔQとなるように燃料電池スタック1a、1bに分配する。
なお、劣化が進行している燃料電池スタック1a、1bの方が、発電電圧が低くなるので、ステップS102で検出される電圧が低い燃料電池スタックに供給する冷却水の流量が多くなるように制御弁8a、8bを制御する。
ここで上記制御を行った場合の燃料電池スタック1a、1bの冷却水出口温度の一例を図5に示す。図5は燃料電池スタック1a、1bが或る一定の劣化状態から燃料電池スタック1aの劣化状態だけが進行した場合、つまり或る一定の劣化状態、または劣化していない状態である燃料電池スタック1bと、劣化が進んだ燃料電池スタック1aを組み合わせた場合の冷却水出口温度である。電圧差ΔVが大きくなる、つまり燃料電池スタック1a劣化が大きい場合には、燃料電池スタック1aへの冷却水流量が多くなり、燃料電池スタック1bへの冷却水流量の少なくなり、燃料電池スタック1aの温度が制御され、冷却水出口温度はほぼ一定となる。なお、劣化が進んだ燃料電池スタック1aはその後の劣化を抑えるために燃料電池スタック1aへ供給する冷却水の流量を多くし、燃料電池スタック1aの温度を通常よりも低くする。そのため電圧差ΔVが大きくなると、燃料電池スタック1aの温度、すなわち燃料電池スタック1aの冷却水出口温度は低くなり、燃料電池スタック1bへの冷却水への冷却水流量が少なくなるので、燃料電池スタック1bの温度、すなわち燃料電池スタック1bの冷却水出口温度は高くなる。
以上の制御により、燃料電池スタック1a、1bの劣化状態に応じて劣化の進んだ燃料電池スタックへの冷却水流量(割合)を増加するので、劣化の進んだ燃料電池スタックの劣化速度を抑制することができる。
なお、燃料電池スタック1aが劣化した場合にポンプ7によって燃料電池スタック1a、1bを循環する冷却水の流速を速くし、冷却水の合計流量を多くしてもよい。また、このときラジエータ10に多くの冷却水が流れるように三方弁12を制御し、冷却水の温度を低くする。これによって、燃料電池スタック1aをより冷却することができ、燃料電池スタック1aの発熱による劣化をより抑制することができる。また、冷却水タンクを設け、冷却水を一時的に蓄えるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
燃料電池スタックを冷却する冷却水が或る一定流量で循環する燃料電池システムにおいて、本発明の第1実施形態を用いない場合と用いた場合の燃料電池スタック1a、1bの稼働時間に対する電圧の変化を図6に示す。ここでは燃料電池スタック1aに劣化が生じたものとする。
本発明を用いない場合には燃料電池スタック1aに劣化が生じても燃料電池スタック1a、1bへの冷却水の流量が変わらないので、燃料電池スタック1aの発熱量が多くなり、その熱によって更に燃料電池スタック1aの劣化が進行する。そのため稼働時間が長くなるにつれて燃料電池スタック1aの劣化が進行し、更にその劣化速度が速くなるために燃料電池スタック1aの発電電圧が急激に低下する。この場合燃料電池スタック1bは燃料電池スタック1bを十分に冷却する冷却水が導入されるので劣化の進行は遅くなるが、燃料電池スタック1aの発電電圧が急激に低下し、燃料電池スタック1a、1bのトータルの電力量が急激に低下ので燃料電池システムとしての寿命が短くなる。
一方、本発明を用いた場合には、燃料電池スタック1aに劣化が生じた場合には、その劣化状態に応じて制御弁8a、8bを制御することで燃料電池スタック1aへ導入する冷却水の流量を多くし、燃料電池スタック1aの劣化を抑制することができる。
なお、劣化が生じていない燃料電池スタック1bへ導入する冷却水流量が少なくなるので、燃料電池スタック1bでは劣化が生じる可能性がある。しかし、この実施形態では燃料電池スタック1a、1bの劣化状態を電圧センサ13a、13bによって検出し、その電圧差ΔVによって制御弁8a、8bを制御し、燃料電池スタック1a、1bへの冷却水の流量を制御するので、燃料電池スタック1bが劣化すると燃料電池スタック1a、1bの劣化状態が同じになると、各燃料電池スタック1a、1bへ分配される冷却水の流量は等しくなり、燃料電池スタック1a、1bは同じ劣化速度で進行する。そのため燃料電池システム全体としては本発明を用いた場合には燃料電池システムの寿命を長くすることができる。
また、ポンプ7により冷却水の流速、つまり燃料電池スタック1a、1bを循環する冷却水の流速を速くすることで、例えば劣化の進んだ燃料電池スタック1aをより冷却することができ、燃料電池スタック1aの劣化を更に抑制することができる。
次に本発明の第2実形態について図7を用いて説明する。この実施形態は燃料電池スタック1a、1bの出口の冷却水温度を検出する温度センサ(冷却水温度検出手段)15a、15bを備える。この構成によって燃料電池スタック1a、1bの出口の冷却水温度に応じて制御弁8a、8bを制御し、燃料電池スタック1a、1bの温度を制御し、劣化速度を抑制する。
次に第2実施形態の冷却水分配制御について図8にフローチャートを用いて説明する。
なお、燃料電池スタック1aと燃料電池スタック1bを循環する冷却水の合計流量、つまりポンプ7によって循環する冷却水の総流量は、燃料電池スタック1a、1bに要求される発電電力、または冷却水温度などから決まり、温度センサ9に基づいて三方弁12を制御し、ラジエータ10またはバイパス配管11へ流入する冷却水の流量を制御することで、冷却水の温度を制御する。
なお、燃料電池スタック1aと燃料電池スタック1bを循環する冷却水の合計流量、つまりポンプ7によって循環する冷却水の総流量は、燃料電池スタック1a、1bに要求される発電電力、または冷却水温度などから決まり、温度センサ9に基づいて三方弁12を制御し、ラジエータ10またはバイパス配管11へ流入する冷却水の流量を制御することで、冷却水の温度を制御する。
ステップS201では、燃料電池スタック1a、1bから取り出されている電流I、すなわち燃料電池スタック1a、1bの発電電流Iを電流センサ14によって検出する。
ステップS202では、燃料電池スタック1aの電圧Vaを電圧センサ13aで、燃料電池スタック1bの電圧Vbを電圧センサ13bによって検出する。燃料電池スタック1a、1bの電圧を検出することで、燃料電池スタック1a、1bの発電状態、つまり燃料電池スタック1a、1bの劣化状態を検出することができる。
ステップS203では、電圧Vaと電圧Vbの電圧差ΔVを算出する。電圧差ΔVは燃料電池スタック1a、1bの性能によっても生じるが、特にどちらか一方の燃料電池スタック1a、1bに劣化が発生していると、劣化した燃料電池スタックの発生電圧が低下するので、電圧差ΔVは大きくなる。
ステップS204では、電流Iと電圧差ΔVによって各燃料電池スタック1a、1b出口での冷却水目標出口温度差ΔTを図9のマップから読み出す。図9のマップは電流Iと電圧差ΔVと冷却水目標出口温度ΔTの関係を示すマップであり、冷却水目標出口温度ΔTは図10に示すように、燃料電池スタック1a、1bの電圧差ΔVが大きい程、または電流Iが大きい程大きくなる。冷却水目標出口温度ΔTは例えば図5における燃料電池スタック1aと燃料電池スタック1bの温度偏差であり、劣化が進んでいる燃料電池スタックの温度を劣化が進んでいない燃料電池スタックの温度よりも若干低く設定する。なお、燃料電池スタック1a、1bの電圧差ΔVがゼロの場合には燃料電池スタック1a、1bにそれぞれ同じ流量の冷却水が流れる(ステップS204が冷却水目標温度差算出手段を構成する)。
ステップS205では、ステップS202で検出した燃料電池スタック1a、1bの電圧Va、Vbを比較して電圧が低い燃料電池スタックの制御弁の開度を大きくし、電圧が高い燃料電池スタックの制御弁の開度を小さくする。これによって燃料電池スタック1a、1bへ導入する冷却水の流量を制御する。
ステップS206では温度センサ15a、15bによって燃料電池スタック1a、1bの冷却水出口温度を検出し、冷却水出口温度差ΔT’を算出し、ステップS204で算出した冷却水目標出口温度ΔTとなったかどうか判断する。そしてΔT=ΔT’となった場合には制御弁8a、8bの開度を固定する。
以上の制御により、電圧差ΔVと電流Iによって冷却水目標出口温度ΔTを算出し、制御弁8a、8bを制御し、その後温度センサ15a、15bによって燃料電池スタック1a、1bの冷却水出口温度差ΔT’がΔTと等しくなると制御弁8a、8bを固定する。これにより、燃料電池スタック1a、1bどちらか一方の劣化が進行した場合でも、劣化が進行した燃料電池スタックの劣化を抑制することができる。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
この実施形態では燃料電池スタック1a、1bの劣化状態から燃料電池スタック1a、1bの冷却水目標出口温度ΔTを算出する。そして燃料電池スタック1a、1bの冷却水出口温度を温度センサ15a、15bで検出し、冷却水出口温度差ΔT’を算出し、冷却水出口温度差ΔT’が冷却水目標出口温度ΔTと等しくなるように制御弁8a、8bを制御する。燃料電池スタック1a、1bの冷却水出口温度に基づいて制御弁8a、8bを制御するので、燃料電池スタック1a、1bの冷却水出口温度、つまり燃料電池スタック1a、1bの温度をより正確に制御することができ、燃料電池スタック1a、1bの劣化をより抑制することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
燃料電池スタックを複数備え、燃料電池スタックを冷却する冷却手段を備えた燃料電池スタックに利用することができる。
1a 燃料電池スタック
1b 燃料電池スタック
6a 冷却流路
6b 冷却流路
7 ポンプ(冷却手段)
8a 制御弁(冷却水分配制御手段)
8b 制御弁(冷却水分配制御手段)
10 ラジエータ(冷却手段)
13a 電圧センサ(運転状態検出手段、電圧検出手段)
13b 電圧センサ(運転状態検出手段、電圧検出手段)
14 電流センサ(運転状態検出手段、電流検出手段)
15a 温度センサ(冷却水温度検出手段)
15b 温度センサ(冷却水温度検出手段)
1b 燃料電池スタック
6a 冷却流路
6b 冷却流路
7 ポンプ(冷却手段)
8a 制御弁(冷却水分配制御手段)
8b 制御弁(冷却水分配制御手段)
10 ラジエータ(冷却手段)
13a 電圧センサ(運転状態検出手段、電圧検出手段)
13b 電圧センサ(運転状態検出手段、電圧検出手段)
14 電流センサ(運転状態検出手段、電流検出手段)
15a 温度センサ(冷却水温度検出手段)
15b 温度センサ(冷却水温度検出手段)
Claims (7)
- 複数の燃料電池を電気的に直列に接続する燃料電池システムにおいて、
前記複数の燃料電池の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
前記複数の燃料電池と並列に接続する冷却流路を介して前記複数の燃料電池へ冷却水を環流させ、前記複数の燃料電池を冷却する冷却手段と、
前記運転状態に基づいて前記複数の燃料電池の各々へ環流する前記冷却水の流量を分配する冷却水分配制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。 - 前記冷却水分配制御手段は、前記運転状態に基づいて前記冷却流路を環流する前記冷却水の分配割合を算出する冷却水分配算出手段を有し、
前記分配割合に基づいて前記冷却水の流量を分配することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記運転状態検出手段は、
前記複数の燃料電池から取り出される電流を検出する電流検出手段と、
前記複数の燃料電池の各電圧を検出する電圧検出手段と、
前記複数の燃料電池の電圧差を算出する電圧差算出手段と、を備え、
前記冷却水分配算出手段は、前記電流と前記電圧差に基づいて前記冷却水の分配割合を算出することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記冷却水分配算出手段は、前記電圧の小さい燃料電池への前記分配割合を多く且つ前記電圧差が大きい程前記分配割合を大きく算出することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
- 前記複数の燃料電池の出口における前記冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
前記前記冷却温度検出手段によって検出した前記冷却水の温度差を算出する冷却水温度差検出手段と、を備え、
前記冷却水分配制御手段は、前記運転状態に基づいて前記複数の燃料電池の出口における目標冷却水温度差を算出する冷却水目標温度差算出手段を有し、
前記冷却水の温度差が前記目標冷却水温度差と等しくなるように前記冷却水を分配することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記運転状態検出手段は、
前記複数の燃料電池から取り出される電流を検出する電流検出手段と、
前記複数の燃料電池の各電圧を検出する電圧検出手段と、
前記複数の燃料電池の電圧差を算出する電圧差算出手段と、を備え、
前記冷却水目標温度差算出手段は、前記電流と前記電圧差に基づいて前記目標冷却水温度差を算出することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。 - 前記冷却水目標温度差算出手段は、前記電圧差が大きい程前記目標冷却水温度差を大きくし、
前記冷却水分配制御手段は、前記電圧が低い燃料電池に前記冷却水の分配を多くすることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070625 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20091214 |