JP2006046661A - 車軸間差動アセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】車軸間差動ハウジングアセンブリの必要性をなくし且つ差幅を減少させ、また、軽量で且つ組み立て容易な軸間差動アセンブリを提供する。
【解決手段】車軸間差動アセンブリは、入力シャフトによって支持された前側ギアおよび後側ギアを含む。前側および後側ギアは、スパイダに支持された複数の車軸間差動ピニオンギアと噛み合い係合している。スパイダは入力シャフトによって駆動され、それぞれが前記複数の車軸間差動ピニオンギアのいずれかを支持する複数の脚を有する。ヘリカル駆動ギアは前側ギアと共に回転するように固定されている。ヘリカル駆動ギアは球形内面によって画定される中央キャビティを含む。スパイダおよび複数の車軸間差動ピニオンギアは中央キャビティ内に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車軸間差動アセンブリに関し、この車軸間差動アセンブリは、ヘリカル駆動ギアと共に回転するように取り付けられた前側ギアを含み、且つ前記ヘリカル駆動ギアに形成された球形中央キャビティに配置される複数の車軸間差動ピニオンギアを含む。
例えば、トラクタトレーラ車両等の重量商用車の後輪を駆動するために、通常はタンデム駆動車軸が用いられている。タンデム駆動車軸は、相互接続ドライブシャフトによって接続された前方駆動車軸および後方駆動車軸を含む。タンデム駆動車軸は車軸間差動アセンブリを含み、これによって前方駆動車軸と後方駆動車軸との間の速度の差を許容している。車軸間差動アセンブリは、前方駆動車軸のための前方差動ギアアセンブリへの駆動入力と後方駆動車軸のための後方差動ギアアセンブリへの駆動入力との間の速度の差別化を必要に応じて与える。
典型的な車軸間差動アセンブリは、後側ギアと、スパイダに支持された複数の車軸間差動ピニオンギアと、前側ギアと、車軸間差動ハウジングアセンブリとを含む。入力シャフトがスパイダを駆動する。前側および後側ギアは複数の車軸間差動ピニオンギアと噛み合い係合している。前側ギアは、前方差動ギアアセンブリを駆動するはすば歯車を駆動するように連結されている。スパイダおよび複数の車軸間差動ピニオンギアは車軸間差動ハウジングアセンブリ内に収められている。
前方駆動車軸は車軸ハウジングを含み、この車軸ハウジングは、車軸間差動アセンブリおよび前方差動ギアアセンブリを収容する中央ボウル部を含む。前方差動ギアアセンブリはギアアセンブリ内に収められてキャリアアセンブリを形成する。車軸間差動ハウジングアセンブリはキャリアアセンブリ内に配置され、キャリアアセンブリは車軸ハウジングにボルトで留められている。入力ヨークは車両ドライブシャフトを車軸間差動アセンブリの入力シャフトに連結して前方駆動車軸へ駆動入力を供給する。
この構成にはいくつかの欠点がある。1つの欠点は、車軸間差動ハウジングアセンブリによって車軸間差動アセンブリの重量が著しく増大することである。これは燃費に悪影響を及ぼす。さらに、車軸間差動ハウジング自体を必要とすることによって全体の部品コストおよび組み立て時間が増大する。
もう1つの欠点は、この構成は比較的大きな差幅寸法を有する場合があることである。差幅は、中央ボウル部に隣接する車軸ハウジングの機械加工表面から入力ヨークの端部までの距離と定義される。差幅はドライブライン角度に悪影響を及ぼす。差幅が大きいほどドライブライン角度が大きくなる。ドライブライン角度が大きいほど部品の摩耗に悪影響を及ぼす可能性がある。
車軸間差動ハウジングアセンブリを除去し且つ差幅を減少させる車軸間差動アセンブリを提供することが有益であろう。車軸間差動アセンブリは、従来技術の上述の他のどのような欠陥をも克服すると共に、軽量で且つ組み立て易くあるべきである。
車軸間差動アセンブリは、前側ギアと、後側ギアと、差動スパイダと、前記前側および後側ギアと噛み合い係合する複数の車軸間差動ピニオンギアとを含む。入力シャフトは差動スパイダを駆動し、差動スパイダは複数の車軸間差動ピニオンギアおよび前側ギアを駆動する。前側ギアは駆動ギアと共に回転するように取り付けられ、駆動ギアは前方車軸差動アセンブリへ駆動入力を供給する。駆動ギアは複数の車軸間差動ピニオンギアを受ける中央キャビティを含む。
一例において、前記駆動ギアは外周面および内周面を有するヘリカル駆動ギアである。第1の複数の歯は前記外周面に形成されている。前記第1の複数の歯は、ヘリカル被動ギア上に形成された第2の複数の歯と噛み合い係合している。前記内周面は前記ヘリカル駆動ギアの中央キャビティを画定する。前記内周面は球面半径によって画定される。
差動スパイダは複数の車軸間差動ピニオンギアを支持する。差動スパイダは複数の脚を含み、各脚は前記複数の車軸間差動ピニオンギアのいずれかを支持する。前記差動スパイダおよび前記複数の車軸間差動ピニオンギアは実質的にヘリカル駆動ギアの中央キャビティ内に収められている。
一例において、前記前側ギアは前記ヘリカル駆動ギアの一方の側に接合されている。前記前側ギアは、複数の孔を有する外周フランジを含む。これらの孔は前記ヘリカル駆動ギアの円周方向フランジ上に形成された延長部に整合している。前記延長部は各孔内に受けられて前記前側ギアとヘリカル駆動ギアとを互いに固定する。
本車軸間差動アセンブリはコンパクトな設計を提供し、それにより車軸間差動ハウジングアセンブリの必要性をなくし且つ差幅を減少させる。また、この車軸間差動アセンブリは従来の設計よりも軽量で且つ組み立てが容易である。本発明のこれらおよび他の特徴は以下の明細書および図面から最もよく理解することができ、以下は簡単な説明である。
図1にはタンデム駆動車軸10が示されている。タンデム駆動車軸10は、前方車軸12と、接続ドライブシャフト16によって前方車軸12に連結された後方車軸14とを含む。前方車軸12は駆動シャフト20に連結された車軸間差動ギアアセンブリ18を含み、駆動シャフト20は、例えばエンジンまたは電気モータ等の駆動源22によって駆動される。変速機、ギアボックス、クラッチ、または他の何らの既知のパワートレイン部品等のさらなるパワートレイン部品を、技術的に知られているように駆動源22と駆動シャフト20との間に配置することができる。車軸間差動ギアアセンブリ18は知られているように前方車軸12と後方車軸14との間で速度の差を与える。
前方車軸12は前方差動ギアアセンブリ24を含み、前方差動ギアアセンブリ24は、一対の横方向に向かい合う前輪端部28を駆動する前方車軸シャフト26に連結されている。後方車軸14は後方差動ギアアセンブリ30を含み、後方差動ギアアセンブリ30は、一対の横方向に向かい合う後輪端部34を駆動する後方車軸シャフト32に連結されている。車軸間差動ギアアセンブリ18は接続ドライブシャフト16を介して前方差動ギアアセンブリ24および後方差動ギアアセンブリ30に連結されている。
前方車軸12は車軸ハウジング36を含み、この車軸ハウジング36には前方車軸シャフト26、車軸間差動ギアアセンブリ18および前方差動ギアアセンブリ24が実質的に収められている。車軸ハウジング36はボウル部38を含み、ボウル部38は車軸間差動ギアアセンブリ18および前方差動ギアアセンブリ24を収容する。車軸ハウジング36は垂直中央線40を画定する。
入力ヨークアセンブリ42は駆動シャフト20を車軸間差動ギアアセンブリ18に連結する。差幅Sは、車軸ハウジング36の垂直中央線40から入力ヨークアセンブリ42の端部までの距離と定義される。本発明は、従来の設計と比較して差幅Sを減少させる独自の車軸間差動ギアアセンブリ18を提供する。これについて以下により詳細に説明する。
図2に示されているように、車軸間差動ギアアセンブリ18は入力シャフト44を含み、この入力シャフト44は入力ヨークアセンブリ42によって駆動シャフト20に連結されている。前側ギア46は入力シャフト44上のベアリング48に支持されている。ヘリカル駆動ギア50は、入力シャフト44によって画定される縦軸52を中心として前側ギア46と共に回転するように取り付けられている。
ヘリカル駆動ギア50は、外周面に形成された複数の歯51を含む。複数の歯51は、知られているように前方差動ギアアセンブリ24へ駆動入力を供給する駆動ギア(図示せず)を駆動する。
前側ギア46は、図3に示されているように、複数の孔56を有する外周フランジ部54を含む。中央孔58は入力シャフト44およびベアリング48を受ける。前側ギア46は、中央部62の上に形成された複数の歯60を含み、これらは複数の孔56から半径方向内向きに間隔が置かれている。これらの孔56は、前側ギア46をヘリカル駆動ギア50に固着するためのファスナ(図示せず)を受ける。
これらのファスナを別個のファスナとすることができ、または孔56に挿入されるヘリカル駆動ギア50上の延長部として形成することもできる。他の選択として、逆の取り付け構成を用いることもでき、その場合には前側ギア46の上に延長部(図示せず)を形成し、ヘリカル駆動ギア50のフランジ部64(図2を参照)の中に孔(図示せず)を形成する。さらに、対応する孔(図示せず)をヘリカル駆動ギア50のフランジ部64に形成して前側ギアの孔56と揃え、両側の孔の組にファスナを挿入することができる。尚、前側ギア46およびヘリカル駆動ギア50を単一の部品として共に一体に形成してファスナを不要にすることもできる。
図3に示されているように、車軸間差動ギアアセンブリ18はスルーシャフト68に操作可能に連結される後側ギア66を含み、スルーシャフト68は後方差動ギアアセンブリ30へ駆動入力を供給する接続ドライブシャフト16に連結されている。差動スパイダ70は複数の車軸間差動ピニオンギア72を支持し、これらは前側ギア46および後側ギア66と噛み合い係合している。差動スパイダ70および複数の車軸間差動ピニオンギア72は、ヘリカル駆動ギア50内に形成された中央キャビティ74の中に取り付けられる。
差動スパイダ70は中央本体部76を含み、中央本体部76は、入力シャフト44上に形成されたスプライン部80と係合するスプライン穴78を有する。複数の脚82が中央本体部76から放射状外向きに延びている。4つの脚82は外向きに延びて十字形部材を形成することが好ましい。各脚82には1つの車軸間差動ピニオンギア72が支持される。スラストワッシャ84が各車軸間差動ピニオンギア72に隣接して配置される。
車軸間差動ギアアセンブリ18はまた、係止リング86を含む。係止リング86は、後側ギア66がヘリカル駆動ギア50に係止される係止位置と解除位置との間を移動するように作動される。これについて以下により詳細に説明する。
図3および4に示されているように、ヘリカル駆動ギア50の中央キャビティ74は球面によって画定される。中央キャビティ74は縦軸52の周囲に円周方向に360度連続して広がる内周面88を含む。内周面88も曲面90(図4、5A、および5Bに最も明確に示されている)によって画定され、曲面90は、中央キャビティ74の内周によって画定される内周方向を横断する方向に湾曲している。曲面90は、縦軸52と交差する横軸92の周囲に円周方向に360度よりも小さく不連続に広がっている。従って、内周面88は複数の方向に湾曲している。
スラストワッシャ84は、各車軸間差動ピニオンギア72と内周面88との間に配置される。知られているように、スラストワッシャ84を用いることによって部品の摩耗を減少させることに役立つ。
図4に示されているように、車軸間差動ギアアセンブリ18が完全に組み立てられた時、差動スパイダ70および複数の車軸間差動ピニオンギア72は実質的に中央キャビティ74内に収められる。前側ギア46からの複数の歯60および後側ギア66からの複数の歯96は少なくとも部分的に中央キャビティ74の中へ延びて複数の車軸間差動ピニオンギア72と噛み合い係合する。
差動スパイダ70は入力シャフト44によって駆動される。後側ギア66は複数の車軸間差動ピニオンギア72によって駆動される。車軸間差動ピニオンギア72は差動スパイダ70に支持され、差動スパイダ70は入力シャフト44に直接取り付けられ且つ中央キャビティ74内で内周面88に関連して回転することができる。車軸間差動ピニオンギア72は前側ギア46を駆動する。前側ギア46はヘリカル駆動ギア50と共に回転して前方車軸12に入力を供給する。後方車軸14は、後側ギア66をスルーシャフト68および接続ドライブシャフト16に接続することによって駆動入力を受ける。
この独自の構成により非常にコンパクトな車軸間差動ギアアセンブリ18が形成され、車軸間差動ハウジングアセンブリの必要性がなくなる。これによって従来の設計と比較して大幅に減量され、組み立てが容易になる。また、車軸間差動ギアアセンブリ18がよりコンパクトであるため、従来の構成と比較して差幅Sが大幅に減少する。差幅の減少によりドライブライン角度が改善し、部品の摩耗が減少する。
上述のように、車軸間差動ギアアセンブリ18は、係止位置と解除位置との間を移動する係止リング86を含む。図5Aは、解除位置にある車軸間差動ギアアセンブリ18を示している。この位置においては、後側ギア66およびヘリカル駆動ギア50は異なる速度で回転することができる。図5Bに示されているように、100で概略的に示されているシフティング機構を用いて係止リング86を係止位置に移動させる。この位置においては、後側ギア66およびヘリカル駆動ギア50は係止されて共に回転し、それによって前方車軸12および後方車軸への入力速度がほぼ同じとなる。
一体的に形成されたヘリカル駆動ギアおよび前側ギアアセンブリ110の実施例が図6に示されている。ヘリカル駆動ギアおよび前側ギアアセンブリ110は、外周に形成された複数のヘリカルギア歯112を含む。中央キャビティ114は上記と同様の球面116によって画定される。複数の前側ギア歯118が中央キャビティ114の一方の側に形成されている。差動スパイダ70および複数の車軸間差動ピニオンギア72が上述の方法と同じように中央キャビティ114内に受けられる。車軸間差動ピニオンギア72は複数の前側ギア歯118と噛み合い係合する。
車軸間差動ギアアセンブリ120の他の例が図7および8に示されている。この構成は上述の構成と同様であるが、係止リングおよびスラストワッシャを含んでいない。前側ギア122および後側ギア126が入力シャフト124に関連して回転するように支持されている。差動スパイダ128および車軸間差動ピニオンギア130がヘリカル駆動ギア134の中央キャビティ132に取り付けられている。中央キャビティ132は球面136を含む。組み立てられた際、差動スパイダ128および車軸間差動ピニオンギア130が実質的に中央キャビティ132内に収められることによりコンパクトなアセンブリを提供する。
この発明の好ましい実施の形態を開示したが、ある程度の変更はこの発明の範囲内に含まれることは当業者には認識されるであろう。このため、この発明の真の範囲および内容を決定するためには、以下の請求の範囲を検討しなければならない。
図1は、本発明を組み入れた車軸間差動アセンブリを有するタンデム駆動車軸を含むパワートレインの概略図である。 図2は、本発明を組み入れた車軸間差動アセンブリの斜視図である。 図3は、図2の車軸間差動アセンブリの分解図である。 図4は、図2の車軸間差動アセンブリの部分断面斜視図である。 図5Aは、解除位置にある車軸間差動アセンブリを示す部分側断面図である。 図5Bは、係止位置にある車軸間差動アセンブリを示す部分側断面図である。 図6は、駆動ギアおよび前側ギアアセンブリの斜視図である。 図7は、本発明を組み入れた車軸間差動アセンブリの他の例を示す部分斜視断面図である。 図8は、図7に示された車軸間差動アセンブリの斜視図である。

Claims (14)

  1. 駆動車軸のための車軸間差動アセンブリであって、
    入力シャフトによって支持された後側ギアと、
    前記後側ギアと噛み合い係合する複数の車軸間差動ピニオンギアと、
    前記複数の車軸間差動ピニオンギアと噛み合い係合する前側ギアと、
    前記前側ギアと共に回転するように取り付けられた駆動ギアとを具備してなり、前記駆動ギアは中空中央キャビティを含み、前記複数の車軸間差動ピニオンギアは前記中空中央キャビティ内に配置される、車軸間差動アセンブリ。
  2. 前記駆動ギアは外周面および内周面を含み、前記外周面は複数の歯を含み、前記内周面は前記中空中央キャビティを画定する、請求項1に記載の車軸間差動アセンブリ。
  3. 前記車軸間差動アセンブリは複数の脚を有するスパイダを含み、各脚は前記複数の車軸間差動ピニオンギアのいずれかを支持し、前記スパイダは前記中空中央キャビティ内に配置される、請求項2に記載の車軸間差動アセンブリ。
  4. 前記スパイダは前記入力シャフトによって駆動され且つ複数のスラストワッシャを含み、前記複数のスラストワッシャはそれぞれ前記複数の脚のいずれかによって支持され、前記スラストワッシャはそれぞれ前記複数の車軸間差動ピニオンギアのいずれかと前記内周面との間に配置される、請求項3に記載の車軸間差動アセンブリ。
  5. 前記内周面は球面領域によって画定される、請求項2に記載の車軸間差動アセンブリ。
  6. 前記車軸間差動アセンブリは、解除位置と係止位置との間を選択的に移動可能な係止機構を含み、前記後側ギアは前記係止位置で前記駆動ギアと共に回転するように固定される、請求項2に記載の車軸間差動アセンブリ。
  7. 前記駆動ギアははすば歯車であり、前記前側ギヤおよび後側ギアかさ歯車である、請求項2に記載の車軸間差動アセンブリ。
  8. 前記駆動ギアによって駆動される前方差動ギアアセンブリと、前記後側ギアに連結され、後方差動ギアアセンブリを駆動するスルーシャフトとを含む、請求項2に記載の車軸間差動アセンブリ。
  9. 前記駆動ギアは縦軸を中心として回転し、前記内周面は前記縦軸の周囲に360度連続して広がる第1の放射状の面によって画定され、前記内周面は、前記縦軸と交差する横軸の周囲に不連続に広がる第2の放射状の面によってさらに画定される、請求項2に記載の車軸間差動アセンブリ。
  10. 前方差動アセンブリを含む前方駆動車軸と、
    前記前方差動アセンブリによって駆動され、横方向に向かい合う車輪端部の前方対を回転させる一対の前方車軸シャフトと、
    接続ドライブシャフトによって前記前方車軸シャフトに連結された後方駆動車軸と、前記後方駆動車軸は前記接続ドライブシャフトに作動可能に連結された後方差動アセンブリを含み、
    前記後方差動アセンブリによって駆動され、横方向に向かい合う車輪端部の後方対を回転させる一対の後方車軸シャフトと、
    車軸間差動アセンブリとを具備してなるタンデム駆動車軸アセンブリであって、前記車軸間差動アセンブリは、入力シャフトと、前記入力シャフトによって支持された後側ギアと、前記後側ギアと噛み合い係合する複数の車軸間差動ピニオンギアと、それぞれが前記複数の車軸間差動ピニオンギアのいずれかを支持する複数の脚を含むスパイダと、前記複数の車軸間差動ピニオンギアと噛み合い係合する前側ギアと、前記前側ギアと共に回転するように取り付けられ、且つ前記スパイダおよび前記複数の車軸間差動ピニオンギアを受ける中央キャビティを含むヘリカル駆動ギアとを有し、前記ヘリカル駆動ギアは前記前方差動アセンブリに駆動入力を供給する、タンデム駆動車軸アセンブリ。
  11. 前記ヘリカル駆動ギアは外周面および内周面を含み、前記外周面は複数の歯を含み、前記内周面は前記中央キャビティを画定する、請求項10に記載のタンデム駆動車軸アセンブリ。
  12. 前記内周面は球面である、請求項11に記載のタンデム駆動車軸アセンブリ。
  13. 前記スパイダおよび前記複数の車軸間差動ピニオンギアは実質的に前記中央キャビティ内に収められる、請求項12に記載のタンデム駆動車軸アセンブリ。
  14. 前記スパイダは前記入力シャフトによって直接駆動される、請求項13に記載のタンデム駆動車軸アセンブリ。
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