JP2006046109A - 蓄熱システムの故障診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、冷却水の温度をパラメータとして蓄熱システムの故障診断を行うものにおいて、誤診断の発生を抑制することが可能な技術を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、冷却水の温度をパラメータとして蓄熱システムの故障診断を行う技術において、ラジエータキャップの開栓を検出した時、又はバッテリの取り外しや交換を検出した時に、冷却水の補給又は交換が行われたとみなし、その後の所定期間における故障診断の実行を禁止することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の排熱を回収して蓄熱するシステムに関し、特に蓄熱システムの故障診断技術に関する。
近年、車両などに搭載される内燃機関では、内燃機関を循環する熱媒体(冷却水)が高温なときに該熱媒体の一部を蓄熱タンクに蓄熱貯蔵しておき、その後の冷間始動時などに蓄熱タンク内の高温な冷却水を内燃機関へ供給することにより始動性向上やエミッション向上などを図る蓄熱システムが知られている。
上記したような蓄熱システムでは、蓄熱システムから内燃機関へ高温な冷却水が供給されているときの冷却水温度に基づいて該蓄熱システムの故障を診断する方法も提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2004−28021号公報 特開2003−3939号公報 特開平11−182307号公報
ところで、冷却水の補給や交換が行われた場合には、蓄熱システムを含む冷却水循環系に空気が混入する場合がある。このような場合に冷却水温度に基づく故障診断が行われると、故障診断を正確に行うことが困難になる可能性がある。
本発明は上記したような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱媒体温度をパラメータとして蓄熱システムの故障診断を行うものにおいて、誤診断の発生を防止可能な技術を提供することにある。
本発明は上記した課題を解決するために以下のような手段を採用した。この発明の最大の特徴は、熱媒体の温度をパラメータとして蓄熱システムの故障診断を行う技術において、熱媒体の補給や交換が行われた場合又はそれらの可能性がある場合には、故障診断の実行を所定期間禁止する点にある。
熱媒体の循環回路に熱媒体が補給され又は循環回路内の熱媒体が交換されると、循環回路内に空気が混入する場合がある。循環回路内に混入した空気は即座に抜け難いため、循環回路内に空気が混入した状態で故障診断が行われる可能性がある。
循環回路内に空気が混入した状態で故障診断が行われると、熱媒体温度を検出するためのセンサが熱媒体の代わりに空気の温度を検出してまう場合がある。このような場合には、正確な故障診断を行うことが困難となり、誤診断が誘発される可能性がある。
これに対し、熱媒体の補給や交換が行われた場合又はそれらの可能性がある場合に、故障診断の実行が所定期間禁止されると、循環回路内に空気が混入した状態で故障診断が行われる可能性が極めて低くなる。その結果、故障診断の精度を高めることが可能となる。
本発明に係る所定期間は、循環回路に残留した空気が該循環回路から抜けるまでに要する期間と同等又はその期間より若干長く設定される。循環回路内から空気が抜けるまでに
要する時間は、個々の循環回路の構成によって異なるものの予め実験的に求めておくことも可能である。
本発明において、熱媒体の補給や交換が行われたか否かを判別する方法としては、循環回路に設けられた熱媒体の注入口が開栓された時、若しくは開栓状態から閉栓状態へ移行した時に熱媒体の補給又は交換が行われたと判定する方法を例示することができる。
上記の方法を実現する方法としては、注入口の栓が開栓されたときにオンとなり且つ閉栓されたときにオフとなるスイッチを設ける方法を例示することができる。
ところで、前記スイッチがバッテリ電源から切り離されているときには、前記注入口が開栓されても前記スイッチが作動しない。このため、熱媒体の補給又は交換が行われた後に故障診断が実行される可能性がある。
これに対し、バッテリ電源が切断された後に再接続された時には、熱媒体が補給又は交換された可能性があるとみなし、その後の所定期間における故障診断の実行を禁止するようにしてもよい。
この場合、バッテリ電源の切断中に熱媒体の補給や交換が行われても、誤診断の発生を防止することが可能となる。
本発明において、蓄熱システムは、内燃機関や機関関連要素を経由して熱媒体を循環させる循環回路と、循環回路内の一部の熱媒体を蓄熱貯蔵する蓄熱タンクと、内燃機関や機関関連要素の冷間時などに蓄熱タンク内の熱媒体を循環回路へ供給する供給手段とを備えたシステムを例示することができる。機関関連要素としては、変速機、室内暖房用のヒータコア、或いはインテークマニフォルドなどを例示することができる。
本発明において、熱媒体としては、内燃機関の冷却水、変速機の冷却水、内燃機関の潤滑油、或いは変速機の潤滑油等を例示することができる。
本発明によれば、熱媒体の循環回路に空気が混入した状態のときに故障診断が実行される可能性が低くなるため、誤診断の発生を抑制することが可能となり、依って故障診断の精度を高めることが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用する蓄熱システムの概略構成を示す図である。
図1において、内燃機関1はシリンダヘッド1aとシリンダブロック1bを備えている。シリンダヘッド1aとシリンダブロック1bには、本発明にかかる熱媒体としての冷却水を流通させるヘッド側冷却水路2aとブロック側冷却水路2bとがそれぞれ形成され、それらヘッド側冷却水路2aとブロック側冷却水路2bとが相互に連通している。
前記ブロック側冷却水路2bは、ウォータポンプ3の吸込口と接続されている。このウォータポンプ3は、内燃機関1のクランクシャフトの回転トルクを駆動源として作動する機械式のウォータポンプである。
前記ウォータポンプ3の吐出口には、第1冷却水通路4aが接続されている。第1冷却水通路4aは、サーモスタットバルブ5に接続されている。サーモスタットバルブ7には
、前記第1冷却水通路4aに加え、第2冷却水通路4bと第1バイパス通路6aが接続されている。
サーモスタットバルブ5は、冷却水温度が所定の開弁温度(例えば、80℃)未満であるときは第2冷却水通路4bを遮断して第1冷却水通路4aと第1バイパス通路6aを導通させ、冷却水温度が所定温度を超えたときは第1バイパス通路6aを遮断して第1冷却水通路4aと第2冷却水通路4bを導通させるように構成されている。
前記第2冷却水通路4bは、ラジエータ7のアッパタンクと接続されている。ラジエータ7のロアタンクには第3冷却水通路4cが接続されている。第3冷却水通路4cは、上記のヘッド側冷却水路2aと接続されている。
前記第1バイパス通路6aは、流路切換弁8に接続されている。流路切換弁8は、前記第1バイパス通路6aに加え、第2バイパス通路6bと冷却水取込通路9が接続されている。
流路切換弁8は、冷却水取込通路9が遮断されて第1バイパス通路6aと第2バイパス通路6bが導通する状態と、第2バイパス通路6bが遮断されて第1バイパス通路6aと冷却水取込通路9が導通する状態と、を電気的に切り換える三方切換弁である。
前記第2バイパス通路6bは、室内暖房用のヒータコア10を介して第3バイパス通路6cと連通している。第3バイパス通路6cは、前記第3冷却水通路4cの途中に接続されている。
前記冷却水取込通路9は、蓄熱タンク11の冷却水入口に接続されている。この冷却水取込通路9の途中には、前述した機械式のウォータポンプ5とは独立して作動可能な電動ウォータポンプ12が配置されている。
蓄熱タンク11は、冷却水の持つ熱を蓄熱しつつ冷却水を貯蔵する容器であり、前記冷却水入口から新規の冷却水が流入したときに新規の冷却水の代わりに該蓄熱タンク11内に貯蔵されていた高温の冷却水を冷却水出口から排出するよう構成されている。
前記蓄熱タンク12の冷却水出口には、冷却水供給通路13が接続されている。この冷却水供給通路13は、第3冷却水通路4cの途中の接続されている。
前記第3冷却水通路4cにおいて、前記冷却水供給通路13の接続部位よりヘッド側冷却水路2a寄りの部位には、水温センサ14が設けられている。
前記ラジエータ7のアッパコアには、ラジエータキャップ70が設けられている。このラジエータキャップ70には、該ラジエータキャップ70が開弁状態にあるときにオンとなり、該ラジエータキャップ70が閉弁状態にあるときにオフとなるスイッチ71が併設されている。このスイッチ71は、本発明にかかる開栓検出手段の一実施態様である。
このように構成された蓄熱システムには、電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)15が併設されている。このECU15は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどを備えた算術論理演算回路である。
ECU15には、上記した水温センサ14やスイッチ71等の各種センサが電気的に接続されるとともに、該ECU15の電源としてのバッテリ16が接続されている。さらに、ECU15には、前述した流路切換弁10及び電動ウォータポンプ14が電気的に接続
されている。
ECU15は、上記した各種センサの出力信号に基づいて流路切換弁8や電動ウォータポンプ12を制御する。例えば、ECU15は、内燃機関1の始動前に該内燃機関1を暖機させるべく予熱制御を実行する。
予熱制御では、ECU15は、第2バイパス通路6bを遮断し且つ第1バイパス通路6aと冷却水取込通路9が導通するように流路切換弁8を制御するとともに、電動ウォータポンプ12を作動させる。
この場合、電動ウォータポンプ12から冷却水取込通路9、蓄熱タンク11、冷却水供給通路13、第3冷却水通路4c、ヘッド側冷却水路2a、ブロック側冷却水路2b、ウォータポンプ3、第1冷却水通路4a、サーモスタットバルブ5、第1バイパス通路6a、流路切換弁8、及び冷却水取込通路9を順次経由して電動ウォータポンプ12に帰還する循環回路(図1中の矢印で示した循環回路)が成立する。
上記したような循環回路が成立すると、蓄熱タンク11内の高温な冷却水が内燃機関1のヘッド側冷却水路2a及びブロック側冷却水路2bへ供給される。その結果、高温な冷却水の熱がシリンダヘッド1aやシリンダブロック1bへ伝達され、内燃機関1が昇温する。
内燃機関1の始動前に該内燃機関1が昇温すると、始動性の向上、始動後の暖機期間の短縮、始動時及び始動後の排気エミッションの向上などが図られる。
また、ECU15は、蓄熱システムが故障(例えば、蓄熱タンク11の保温性低下、電動ウォータポンプ12の吐出能力低下、流路切換弁8の作動不良等)しているか否かを診断すべく、故障診断制御を実行する。
蓄熱システムの故障を診断する方法としては、(1)予熱制御開始前の水温センサ14の出力信号と予熱制御実行中の水温センサ14の出力信号の差を求め、その差が過剰に小さければ蓄熱システムが故障しいていると診断する方法、(2)予熱制御実行中の水温センサ14の変化度合いを求め、その変化度合いが過剰に低ければ蓄熱システムが故障していると診断する方法、(3)蓄熱タンク11内に高温な冷却水を回収する際の水温センサ14の出力信号と予熱制御実行時における水温センサ14の出力信号との差を求め、その差が過剰に大きければ蓄熱システムが故障していると診断する方法、(4)蓄熱タンク11内の冷却水温度を直接検出するセンサを設けて蓄熱タンク11内の冷却水温度が低下する度合いを求め、その度合いが過剰に高ければ蓄熱システムが故障していると診断する方法等を例示することができる。
ところで、上記したような種々の故障診断方法は冷却水温度をパラメータとしているため、冷却水の補給や交換が行われた後に故障診断が行われると、誤診断を誘発する可能性がある。
冷却水の補給や交換が行われると、冷却水の循環経路内に空気が混入する可能性がある。循環経路内に空気が混入している場合には、水温センサ14が空気の温度に反応して実際の冷却水温度とは異なる値を出力する可能性がある。
従って、循環経路内に空気が混入しているときに上記したような故障診断が行われると、蓄熱タンク11から流出する冷却水の温度が十分に高いにもかかわらず、水温センサ14の出力信号値が冷却水温度より低くなり、蓄熱システムが故障していると誤診断する可
能性がある。
このような問題に対し、本実施形態では、冷却水の補給又は交換が行われた場合、及び冷却水の補給又は交換が行われた可能性がある場合には、ECU15がそれを検知した時点から所定期間内における故障診断の実行を禁止するようにした。
冷却水の補給又は交換が行われたか否かを判別する方法としては、ラジエータキャップ70が開栓された場合には冷却水の補給や交換が行われたとみなす方法を例示することができる。すなわち、ECU15は、スイッチ71がオンになった時に、冷却水の補給又は交換が行われ若しくはそれらの可能性があるとみなす。
尚、前述したスイッチ71は、常時電源(この実施形態ではバッテリ16)と接続されており、内燃機関1の運転停止中(イグニッションスイッチがオフの期間)であっても、ラジエータキャップ70の開栓によりオン信号を出力することが可能となっている。これに対応して、ECU15は、内燃機関1の運転停止中であってもスイッチ71のオン信号を受けて起動(例えば、スイッチ70のオン信号を駆動電力として起動)されるようになっている。
また、バッテリ16の取り外し中や交換中はスイッチ71及びECU15が作動しないため、バッテリ16の取り外し中や交換中に冷却水の補給や交換が行われてもECU15がそれを検知することができない。そこで、本実施形態では、バッテリ16からの電力供給が一旦遮断された後に再開された時、言い換えれば車両の電源コードがバッテリ16の端子から一旦切り離された後に再び接続された時に、ECU15は、冷却水の補給又は交換が行われた可能性があると判定するようにした。
次に、上記した所定期間(故障診断の実行を禁止する期間)の定め方について述べる。循環経路内に混入した空気は、冷却水温度がサーモスタットバルブ5の開弁温度以上であるとき、言い換えれば冷却水温度が高く且つ冷却水がラジエータ7を循環しているときに、ラジエータ7のアッパタンクへ移動する。前記アッパタンクへ移動した空気は、循環経路内の圧力上昇に伴い、アッパタンクから図示しないリザーバタンクへ抜ける。その後、内燃機関1の運転が停止されて冷却水温度が低くなると、循環経路内の圧力が負圧となる。循環経路内の圧力が負圧になると、リザーバタンク内の冷却水が循環経路内へ引き込まれる。この結果、循環経路内から不要な空気が抜けるとともに循環経路内の冷却水量が適当に増加する。
尚、ウォータポンプ3の吐出量や冷却水温度の高低によって空気の抜け具合が変化するため、上記した条件を満たす内燃機関1の運転(以下、温間運転と称する)と運転停止(以下、冷間停止と称する)が数回繰り返されるまで故障診断を中断することが好ましい。
以下、本実施形態における故障診断制御について図2〜図4に基づいて説明する。図2は、冷却水補給・交換履歴判定ルーチンを示すフローチャートである。この冷却水補給・交換履歴判定ルーチンは、スイッチ71から出力されるオン信号、又はバッテリ16の接続信号をトリガとしてECU15が実行するルーチンである。
冷却水補給・交換履歴ルーチンでは、ECU15は先ずS101においてスイッチ71がオン信号を出力しているか否かを判別する。
前記S101においてスイッチ71がオン信号を出力していると判定された場合には、ECU15は、S102をスキップしてS103へ進む。S103では、ECU15は、補給・交換履歴フラグの値を“1”へ変更する。
前記補給・交換履歴フラグは、予めバックアップRAMの所定領域に設定された記憶領域であり、スイッチ71がオン信号を出力した時、又はバッテリ16が切断状態から接続状態へ移行した時に“1”が記憶され、故障診断の所定期間にわたる禁止が解除された時に“0”がリセットされる。
また、上記S101においてスイッチ71がオン信号を出力していないと判定された場合には、ECU15は、S102へ進む。S102では、ECU15は、バッテリ16が切断状態から再接続されたか否かを判別する。
前記S102においてバッテリ16が再接続されていないと判定された場合は、ECU15は、本ルーチンの実行を終了する。
次に、図3は、故障診断禁止制御ルーチンを示すフローチャートである。この故障診断禁止制御ルーチンは、ECU15のROMに予め記憶されているルーチンであり、ECU15が所定時間毎に繰り返し実行するルーチンである。
故障診断禁止制御ルーチンでは、ECU15は、先ずS201においてバックアップRAMの補給・交換履歴フラグの値が“1”であるか否かを判別する。
前記S201において補給・交換履歴フラグの値が“1”ではないと判定された場合は、ECU15は、本ルーチンの実行を終了する。
前記S201において補給・交換履歴フラグの値が“1”であると判定された場合は、ECU15は、S202へ進む。S202では、ECU15は、故障診断禁止フラグに“1”を記憶させる。故障診断禁止フラグは、予めバックアップRAMに設定された記憶領域である。この故障診断禁止フラグは、補給・交換履歴フラグに“1”が記憶されたときに“1”が記憶され、補給・交換履歴フラグに“1”が記憶された時点から所定期間が経過したときに“0”がリセットされる。
S203では、ECU15は、内燃機関1の始動時における水温センサ14の出力信号(始動時水温)が第1の所定温度:Taより低いか否かを判別する。すなわち、ECU15は、内燃機関1の運転停止状態が冷間停止状態であったか否かを判別する。
尚、前記第1の所定温度:Taは、温間運転後の運転停止中において循環経路内の圧力が負圧に低下したときの冷却水温度と同等の温度であり、サーモスタットバルブ5の開弁温度より十分に低くく設定される。
前記S203において始動時水温が第1の所定温度:Taより低くないと判定された場合は、ECU15は、本ルーチンの実行を終了する。
前記S203において始動時水温が第1の所定温度:Taより低くいと判定された場合は、ECU15は、S204へ進む。S204では、ECU15は、内燃機関1の運転時における水温センサ14の出力信号(運転時水温)が第2の所定温度:Tbより高いか否かを判別する。すなわち、ECU15は、内燃機関1が温間運転されているか否かを判別する。前記第2の所定温度:Tbは、サーモスタットバルブ5の開弁温度と同等の温度である。
前記S204において運転時水温が第2の所定温度:Tbより高くないと判定された場合は、ECU15は、本ルーチンの実行を終了する。
前記S204において運転時水温が第2の所定温度:Tbより高いと判定された場合は、ECU15は、S205へ進む。S205では、ECU15は、故障診断禁止カウンタ:Cの値をインクリメントする。この故障診断禁止カウンタ:Cは、故障診断が禁止される期間を計数するカウンタであり、内燃機関1が冷間停止状態から温間運転状態へ移行する都度インクリメントされる。
S206では、ECU15は、前記故障診断禁止カウンタ:Cの計数値が所定回数:Csを超えたか否かを判別する。すなわち、ECU15は、温間運転と冷間停止が所定回数:Cs繰り返されたか否かを判別する。
前記S206において前記故障診断禁止カウンタ:Cの計数値が所定回数:Csを超えていないと判定された場合は、ECU15は、本ルーチンの実行を終了する。
前記S206において前記故障診断禁止カウンタ:Cの計数値が所定回数:Csを超えていると判定された場合は、ECU15は、S207へ進む。S207では、ECU15は、前記した故障診断禁止フラグの値を“0”にリセットする。
S208では、ECU15は、前記した補給・交換履歴フラグの値を“0”にリセットする。
S209では、ECU15は、前記した故障診断禁止カウンタ:Cの値をリセットする。ECU15は、S209の処理を実行し終えると、本ルーチンの実行を終了する。
図4は、故障診断制御ルーチンを示すフローチャートである。この故障診断制御ルーチンは、ECU15が所定時間毎に繰り返し実行するルーチンである。故障診断制御ルーチンでは、ECU15は、先ずS301において故障診断実行条件が成立しているか否かを判別する。
故障診断実行条件は、故障診断の実行方法によって異なるが、予熱制御実行時の水温センサ14の出力信号値をパラメータとして故障診断を行う方法においては、例えば、予熱制御の実行開始時期(或いは実行中)であることを条件として例示することができる。
前記S301において故障診断実行条件が成立していないと判定された場合は、ECU15は、本ルーチンの実行を終了する。
前記S301において故障診断実行条件が成立していると判定された場合は、ECU15は、S302へ進み、前述した故障診断禁止フラグの値が“1”であるか否かを判別する。
前記S302において故障診断禁止フラグの値が“1”であると判定された場合は、ECU15は、故障診断を実行せずに本ルーチンの実行を終了する。
前記S302において故障診断禁止フラグの値が“1”ではないと判定された場合は、ECU15は、S303へ進み、水温センサ14の出力信号をパラメータとして故障診断を実行する。
このように本実施形態によれば、冷却水の補給又は交換が行われた可能性がある場合には、その後の所定期間における故障診断の実行が禁止されるため、冷却水の補給又は交換時に循環回路内に空気が混入した状態で故障診断が行われる可能性が低くなる。その結果
、故障診断の精度を高めることが可能となる。
本発明を適用する蓄熱システムの概略構成を示す図 冷却水補給・交換履歴判定ルーチンを示すフローチャート 故障診断禁止制御ルーチンを示すフローチャート 故障診断制御ルーチンを示すフローチャート
符号の説明
1・・・・・内燃機関
2a・・・・ヘッド側冷却水路
2b・・・・ブロック側冷却水路
4a・・・・第1冷却水通路
4b・・・・第2冷却水通路
4c・・・・第3冷却水通路
5・・・・・サーモスタットバルブ
6a・・・・第1バイパス通路
6b・・・・第2バイパス通路
6c・・・・第3バイパス通路
9・・・・・冷却水取込通路
11・・・・蓄熱タンク
13・・・・冷却水供給通路
14・・・・水温センサ
15・・・・ECU
16・・・・バッテリ
70・・・・ラジエータキャップ
71・・・・スイッチ

Claims (4)

  1. 内燃機関およびまたは機関関連要素を経由して熱媒体を循環させる循環回路と、
    前記循環回路の一部の熱媒体を蓄熱貯蔵する蓄熱タンクと、
    前記蓄熱タンク内の熱媒体を循環回路へ供給する供給手段と、
    前記蓄熱タンクから前記循環回路へ熱媒体が供給されるときに、前記蓄熱タンクから流出する熱媒体の温度、又は循環回路内の熱媒体の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの出力信号をパラメータとして故障診断を行う故障診断手段と、
    前記循環回路に対する熱媒体の補給又は交換が行われたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により熱媒体の補給又は交換が行われたと判定された場合は、その判定時期から所定期間内における故障診断の実行を禁止する禁止手段と、
    を備えることを特徴とする蓄熱システムの故障診断装置。
  2. 請求項1において、前記循環回路に設けられた熱媒体の注入口と、
    前記注入口の開栓又は開栓状態から閉栓状態への変化を検出する開栓検出手段と、を更に備え、
    前記判定手段は、前記注入口の開栓又は開栓状態から閉栓状態への変化が検出されたときに熱媒体の補給又は交換が行われたと判定することを特徴とする蓄熱システムの故障診断装置。
  3. 請求項1又は2において、蓄熱システムを搭載する車両のバッテリ電源と、
    前記バッテリ電源の切断状態から接続状態への移行を検出するバッテリ切断検出手段と、を更に備え、
    前記判定手段は、前記バッテリ電源の切断状態から接続状態への移行を検出したときに熱媒体の補給又は交換が行われたと判定することを特徴とする蓄熱システムの故障診断装置。
  4. 熱媒体の温度をパラメータとして蓄熱システムの故障診断を行う蓄熱システムの故障診断方法において、
    熱媒体の循環回路に対し熱媒体の補給又は交換が行われたか否かを判定し、熱媒体の補給又は交換が行われたと判定された場合はその判定時期から所定期間内における故障診断の実行を禁止することを特徴とする蓄熱システムの故障診断方法。
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