JP2006043958A - セクショナル型タイヤ成形金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金型の製造コストを大幅に低減可能にするセクショナル型タイヤ成形金型を提供する。
【解決手段】 トレッドパターン成形部をタイヤ周方向に分割された複数のセクターで構成したセクショナル型タイヤ成形金型において、セクター13を金属製のバック部12とトレッドパターン成形面を有するパターン部11との組み合わせで構成し、パターン部11が可撓性材料により平板状に形成され、かつバック部12に対して湾曲変形して着脱自在に嵌合可能にした。
【選択図】 図2
【解決手段】 トレッドパターン成形部をタイヤ周方向に分割された複数のセクターで構成したセクショナル型タイヤ成形金型において、セクター13を金属製のバック部12とトレッドパターン成形面を有するパターン部11との組み合わせで構成し、パターン部11が可撓性材料により平板状に形成され、かつバック部12に対して湾曲変形して着脱自在に嵌合可能にした。
【選択図】 図2
Description
本発明はセクショナル型タイヤ成形金型に関し、さらに詳しくは、金型の製造コストを大幅に低減可能にするセクショナル型タイヤ成形金型に関する。
空気入りタイヤの成形金型には、大別して二つ割り型とセクショナル型との2種類がある。前者の金型は、トレッド面のタイヤ赤道で分割した左右二つの金型で構成するようにしたものであるのに対し、後者の金型は、左右のサイドウォール成形部をトレッド成形部から独立させ、かつトレッド成形部をタイヤ周方向に通例6〜9個のセクターに分割するように構成されている。セクショナル型金型は前者の二つ割り型金型に比べて複雑な形状のトレッドパターンを有するタイヤの成形に優れており、乗用車用タイヤの成形に多く使用されている。
上記セクショナル型金型において、セクターはトレッドパターンを成形する箇所であるため非常に重要な部品になっている。従来、このセクターは、通例、石膏を鋳型としてこれにアルミ合金を流し込む石膏鋳造法により製造している。すなわち、石膏鋳造法によるタイヤ加硫用金型の製造工程は、タイヤの踏面形状と同等の外形を有するマスター(原型)を成形し、これにゴムを流し込んで固化させた後に離型してゴム型を形成し、このゴム型に石膏を流し込んで固化させた後に離型して石膏型を形成し、これにアルミ合金を流し込んで固化させた後に石膏を破壊除去することによって製造している。
このように複雑な工程を経て製造する金型は製造コストが嵩むため、従来から、これに代えて簡易な方法により金型を製造する提案が幾つかなされている(例えば、特許文献1、2参照)。しかしながら、いずれの提案にあっても、金型の内面加工に永年の熟練と多くの労力を要することから、簡略化によるコスト低減という課題に対しては未だ改善の余地を残していた。
特開平4−208412号公報
特開平5−220753号公報
本発明の目的は、上述する従来の問題点を解消するもので、金型の製造コストを大幅に低減可能にするセクショナル型タイヤ成形金型を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のセクショナル型タイヤ成形金型は、トレッドパターン成形部をタイヤ周方向に分割された複数のセクターで構成したセクショナル型タイヤ成形金型において、前記セクターを金属製のバック部とトレッドパターン成形面を有するパターン部との組み合わせで構成し、前記パターン部が可撓性材料により平板状に形成され、かつ前記バック部に対して湾曲変形して着脱自在に嵌合可能にしたことを特徴とするものである。
本発明のセクショナル型タイヤ成形金型は、セクターを金属製のバック部と可撓性材料からなるパターン部とで構成し、このパターン部を平板状に形成してバック部に対して湾曲変形させながら嵌め込む構成にしたので、パターン部は、従来の石膏鋳造法のように複雑な工程を経ることなしに簡単に成形できることから、金型の製造コストを大幅に低減することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明のセクショナル型タイヤ成形金型は、トレッドパターン成形部をタイヤ周方向に分割された複数のセクターで構成し、このセクター13を、図1に示すように、鋼やアルミ合などの金属からなるバック部12とトレッドパターン成形面を有するパターン部11との組み合わせにより構成している。パターン部11は、図2に示すように、可撓性材料により平板状に形成されており、これをトレッドパターン成形面を内面として外面11aがバック部12の内壁面12aに対面するようにして矢印方向に押し込み、パターン部11をバック部12の内壁面12aに沿うように湾曲変形させて着脱自在に嵌合するようになっている。パターン部11をホルダー12の内壁面12aに着脱可能に固定する手段については、特に限定されないが、ボルトなどにより固定するとよい。
本発明において、パターン部11は以下の方法により製造される。すなわち、図3に示すように、あらかじめ木材又は樹脂などを切削加工して、タイヤのトレッドパターンを構成する凹凸部を表面に有すると共に、タイヤ周方向に複数に分割されたマスター(原型)10を平板状に形成しておく。これにより、平板状のマスター10の表面10aにはタイヤのトレッド面が平面状に展開された形態に形成されている。
次いで、図示しない型内でマスター10の表面10aの凹凸部をゴム又は樹脂からなる可撓性材料に反転させて、図2に示すような平板状のパターン部11を成形する。このようにして得られたパターン部11を、前述するように、ホルダー12の内壁面12aに押し込み、この押し込み力によってホルダー12に密着するように着脱可能に装着する。
このように構成することにより、従来の石膏鋳造法のように複雑な工程を経ることなしに所望のトレッドパターンを有するセクター13を得ることができ、金型の製造コストを大幅に低減することができる。
また、このようにして得られたセクター13により構成したセクショナル型タイヤ成形金型は、所望のトレッドパターンを有するタイヤを加硫するために、ホルダー12に装着するパターン部11をトレッドパターンに応じて多種類にわたり形成しておき、これらを共通のホルダー12の内壁面12aに交換しながら装着することにより、多くのトレッドパターンを異にするタイヤの成形を可能にすることができる。
パターン部11を構成する可撓性材料は、150℃以上の雰囲気中で耐熱性と可撓性を備えたゴム又は樹脂からなり、好ましくは、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、シリコンゴム及びフッ素ゴムから選ばれた少なくとも一種の材料が使用される。
本発明において、パターン部11は、ホルダー12の内壁面12aに強制的に押し込まれるため、その表面に形成された凹凸部の形状によっては、ホルダー12への装着後の内面に皺が発生する場合があり、これにより成形後のタイヤトレッド表面の外観を損なうことがある。これを防ぐために、パターン部11には湾曲変形方向と交差する方向にスリットを形成しておくとよい。
また、パターン部11の厚さは、タイヤのトレッドパターンを構成する凹凸部の高さに応じて調整するとよい。トレッドパターンの凹凸部の高さは5〜11mm程度が大半を占めることから、その厚さが15〜20mmになるように設定するとよい。15mm未満の厚さではパターン部11の剛性が保てなくなり、20mm超では剛性が高くなり過ぎてホルダー12の内壁面12aに密着させ難くなる。
上述する実施形態では、パターン部11が一体物である場合を示したが、パターン部11はタイヤ幅方向及び/又はタイヤ周方向に複数に分割することができる。これにより、ホルダー12に装着した後におけるパターン部11の内面に皺が発生するのを防ぐことができる。
上述するように、本発明のセクショナル型タイヤ成形金型は、セクター13を金属製のバック部12と可撓性材料からなるパターン部11とで構成し、パターン部11を平板状に形成してバック部12に対して湾曲変形させて嵌め込む構成にすることにより、金型の製造コストを大幅に低減することができると共に、共通のバック部12を使用して多くのトレッドパターンを異にするタイヤの成形を可能にすることができるものである。
10 マスター
11 パターン部
12 バック部
13 セクター
11 パターン部
12 バック部
13 セクター
Claims (4)
- トレッドパターン成形部をタイヤ周方向に分割された複数のセクターで構成したセクショナル型タイヤ成形金型において、
前記セクターを金属製のバック部とトレッドパターン成形面を有するパターン部との組み合わせで構成し、前記パターン部が可撓性材料により平板状に形成され、かつ前記バック部に対して湾曲変形して着脱自在に嵌合可能にしたセクショナル型タイヤ成形金型。 - 前記可撓性材料がゴム又は樹脂からなる請求項1に記載のセクショナル型タイヤ成形金型。
- 前記可撓性材料がブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、シリコン樹脂、フッ素樹脂から選ばれた少なくとも一種からなる請求項1又は2に記載のセクショナル型タイヤ成形金型。
- 前記パターン部に湾曲変形方向と交差する方向にスリットを形成した請求項1、2又は3に記載のセクショナル型タイヤ成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004225781A JP2006043958A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | セクショナル型タイヤ成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004225781A JP2006043958A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | セクショナル型タイヤ成形金型 |
Publications (1)
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JP2006043958A true JP2006043958A (ja) | 2006-02-16 |
Family
ID=36023081
Family Applications (1)
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JP2004225781A Pending JP2006043958A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | セクショナル型タイヤ成形金型 |
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JP (1) | JP2006043958A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012512069A (ja) * | 2008-12-17 | 2012-05-31 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | タイヤ加硫モールドのためのスキンを含む内張り組立体 |
-
2004
- 2004-08-02 JP JP2004225781A patent/JP2006043958A/ja active Pending
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JP2012512069A (ja) * | 2008-12-17 | 2012-05-31 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | タイヤ加硫モールドのためのスキンを含む内張り組立体 |
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