JP2006043076A - 平面曲線状スライドファスナー、平面曲線状スライドファスナー取付構造及び平面曲線状スライドファスナー取付方法 - Google Patents

平面曲線状スライドファスナー、平面曲線状スライドファスナー取付構造及び平面曲線状スライドファスナー取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
フレキシブルで、取付対象生地に対して確実にスライドファスナーを取付けることができ、任意の湾曲方向や曲率の程度であっても対応できる優れた平面曲線状スライドファスナー等を提供することを、課題とする。
【解決手段】
スライダーと一対のテープ地に務歯列を設けたファスナーテープとを備え、取付対象生地平面上に対し曲線状として取付可能な曲線状スライドファスナーにおいて、テープ地は務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備した平面曲線状スライドファスナー等を解決手段とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、衣類、身の回り品における取付対象となる生地上で、曲線的に取付けることができる平面曲線状スライドファスナー、及び該平面曲線状スライドファスナーの生地に対する取付構造、取付方法に関する。
従来、取付対象生地上に、曲線的に取付けることができる平面曲線状スライドファスナーとしては、一対の布テープの各外縁に、適宜形状の切込みを連続的に設けた、曲部用スライドファスナー(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
また、務歯が直線的に二本のテープに植設されたファスナーの平面曲線部分のテープに対して、内側テープはほぼ三角形状の多数の切込み裁断をし、外側テープは単なる切込みとし、所定の曲線の型に嵌めて平面的に曲げた後、各テープの上面又は下面を接着固定してなる平面曲線型ファスナー(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
実開平6−64509号 実開昭50−41704号
前記特許文献1に開示される曲部用スライドファスナーは、具体的には、V字状等の切込みを布テープに形成することで、切目形成箇所においてスライドファスナーの湾曲を可能とするものである。当該構成のため、該曲部用スライドファスナーは、切込みを形成していない箇所では当然に湾曲させることができず、他方、切込みを多数形成すると取付対象生地に対する縫合に支障が生ずる。即ち、縫合時に形成する縫目を細かくすることである程度の対応は可能なものの、縫目よりも細かいピッチで切目を形成すると、曲線状に取付けた上で縫合することから、多数の切目が形成された布テープの一部に、縫合されない箇所が発生し、スライドファスナーの剥がれの原因となったり、外観体裁の悪化を生ずるのである。従って、切込みを増加させるには一定の限界があり、充分にフレキシブルな平面曲線状スライドファスナーを実現することはできなかった。
また、切込の頂点は縫合することが困難であることから、当該箇所においては、取付対象生地とスライドファスナーの間に隙間が生ずることとなり、確実にスライドファスナーを取付ける点においても問題であり、充分な品質を確保することができなかった。
次に、特許文献2に開示される平面曲線型ファスナーは、湾曲する方向や曲率の程度が予め決定された上で切込みを形成するものであり、その都度、製品の形状に合わせた曲率の平面曲線型ファスナーを製造しなければならず、曲率を変化させたい場合には、新たに金型から製造する必要が生じ、非常に不経済で、不便なものであった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、フレキシブルで、取付対象生地に対して確実にスライドファスナーを取付けることができ、任意の湾曲方向や曲率に即座に対応できる優れた平面曲線状スライドファスナー、平面曲線状スライドファスナーの取付構造、平面曲線状スライドファスナーの取付方法を提供することを、課題とする。
取付対象生地平面上に対し曲線状として取付可能な平面曲線状スライドファスナーにおいて、テープ地は務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備したことを特徴とする平面曲線状スライドファスナー、
及び、取付対象生地に対して平面上に曲線状スライドファスナーを取付ける、平面曲線状スライドファスナー取付構造において、平面曲線状スライドファスナーは、テープ地に務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備したものとし、前記取付対象生地に形成した曲線状長穴の縁部裏面と平面曲線状スライドファスナーにおける取付縁部の表面とが、溶融固化した熱接着材料で結合されるとともに、前記平面曲線状スライドファスナーの務歯列が曲線状長穴内で該曲線状長穴の縁部に沿って設けた構成としたことを特徴とする平面曲線状スライドファスナー取付構造、
更には、取付対象生地と熱接着部材とを重合して、レーザー又は超音波によって、前記取付対象生地及び熱接着部材を溶断して曲線状長穴若しくは曲線状切欠部を形成し、テープ地に務歯列を取付けるための務歯取付部と該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備した平面曲線状スライドファスナーを、務歯列が前記曲線状長穴若しくは曲線状切欠部内に収まるように、前記熱接着部材側から重合し、務歯列を跨いて加圧部を形成したガイド加圧部を有する加圧ローラーと、超音波伝達手段となるホーンとからなる超音波溶着手段によって、スライドファスナー長手方向に向かって、順次平面曲線状スライドファスナーを取付対象生地に対して溶着することを特徴とする平面曲線状スライドファスナーの取付方法を、基本として、課題を解決するための手段とする。
尚、本発明において務歯列とは、務歯が多数列設してなるもののほか、長手方向に連続したレール状のもの等も含み、材質においても金属製、耐熱性の合成樹脂製等を含む趣旨である。
本発明に係る平面曲線状スライドファスナーによれば、取付対象生地平面上に対し曲線状として取付可能な平面曲線状スライドファスナーにおいて、テープ地は務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備した場合には、緯糸のみからなる取付縁部が経方向の動きを阻害されないことから、スライドファスナーのいずれの箇所においてもフレキシブルに湾曲変形させることができる。
また、本発明に係る平面曲線状スライドファスナーにおいて、テープ地は、務歯取付部と取付縁部との間に取付基部を形成したことによっては、フレキシブルに湾曲変形させることができる本発明の特質を確保した上で、当該平面曲線状スライドファスナーの損傷等を防止することができる。
本発明に係る平面曲線状スライドファスナー取付構造において、平面曲線状スライドファスナーは、テープ地には務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備したものとし、取付対象生地に形成した曲線状長穴の縁部裏面と前記平面曲線状スライドファスナーにおける緯糸のみからなる取付縁部の表面が、前記曲線状長穴の縁部裏面で溶融固化した熱接着材料によって結合するとともに、前記平面曲線状スライドファスナーの務歯列が曲線状長穴内で該曲線状長穴の縁部に沿って設けた構成とした場合には、列設される多数の緯糸によって充分な熱接着性材料との接合面積を確保することができ、任意の方向、曲率で、生地に対して確実に固着することができる。
本発明に係る平面曲線状スライドファスナー取付構造において、平面曲線状スライドファスナーは、テープ地には務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備したものとし、前記取付対象生地に形成した曲線状長穴の縁部裏面と平面曲線状スライドファスナーにおける取付縁部の表面とが直接当接し、溶融固化した熱接着材料が取付縁部の裏面と取付対象生地の裏面に亘って被覆結合し、取付対象生地と取付縁部とを連通する多数の孔が形成され、該穴に浸入固化した熱接着部材により該熱接着部材と取付対象生地が結合し、前記平面曲線状スライドファスナーの務歯列が曲線状長穴内で該曲線状長穴の縁部に沿って設けた構成とした場合には、取付縁部が直接外部に露出しないことから、取付縁部自体の消耗を防止することができるとともに、熱接着部材が部分的に取付対象生地に対して溶融固化していることから、平面曲線状スライドファスナーの当該取付対象生地に対する取付強度を飛躍的に高めることができる。
本発明に係る平面曲線状スライドファスナーの取付方法において、取付対象生地と熱接着部材とを重合して、レーザー又は超音波によって、前記取付対象生地及び熱接着部材を溶断して曲線状長穴若しくは曲線状切欠部を形成し、テープ地には務歯列を取付けるための務歯取付部と該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備した平面曲線状スライドファスナーを、務歯列が前記曲線状長穴若しくは曲線状切欠部内に収まるように、前記熱接着部材側から重合し、務歯列を跨いて加圧部を形成したガイド加圧部を有する加圧ローラーと、超音波伝達手段となるホーンとからなる超音波溶着手段によって、スライドファスナー長手方向に向かって、順次平面曲線状スライドファスナーを取付対象生地に対して溶着する場合には、予め平面曲線状スライドファスナーを一定の曲率にして製造する必要が無く、加圧ローラーのガイド加圧部が当該平面曲線状スライドファスナーの曲線状長穴若しくは曲線状切欠部内に沿って配置された務歯列に沿いながらホーンとともに溶着を行うこととで、予め形成した曲線状長穴若しくは曲線状切欠部の曲線形状にあわせて簡単で正確に平面曲線状スライドファスナーを取付けることができる。
そして、加圧ローラーの周面に形成した溶着用凸部によって、前記取付対象生地とスライドファスナーの取付縁部とを部分的に溶着してなる場合には、溶着点のみで溶着することによって溶着時に過剰な熱の影響を受けないことから、従来非常に困難であった取付対象生地に編地若しくは伸縮性生地を用いることを可能とすることができる。
更に、本発明に係る平面曲線状スライドファスナーの取付方法において、テープ地には務歯列を取付けるための務歯取付部と該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備した平面曲線状スライドファスナーを、務歯列が前記曲線状長穴若しくは曲線状切欠部内に収まるように、取付対象生地に当接し、更に、前記熱接着部材を、平面曲線状スライドファスナーの下方側から重合し、務歯列を跨いて加圧部を形成したガイド加圧部を有するとともに、加圧部に溶着用凸部を形成した加圧ローラーと、超音波伝達手段となるホーンとからなる超音波溶着手段によって、スライドファスナー長手方向に向かって、順次平面曲線状スライドファスナーを取付対象生地に対して溶着し、溶着用凸部によって取付対象生地と取付縁部とを連通する多数の孔を形成するとともに該穴に浸入固化した熱接着部材により該熱接着部材と取付対象生地が結合する場合には、予め平面曲線状スライドファスナーを一定の曲率にして製造する必要が無く、加圧ローラーのガイド加圧部が当該平面曲線状スライドファスナーの曲線状長穴若しくは曲線状切欠部内に沿って配置された務歯列に沿いながらホーンとともに溶着を行うこととで、予め形成した曲線状長穴若しくは曲線状切欠部の曲線形状にあわせて簡単で正確に平面曲線状スライドファスナーを取付けることができ、また、取付縁部が直接外部に露出しないことから、取付縁部自体の消耗を防止することができるとともに、熱接着部材が部分的に取付対象生地に対して溶融固化していることから、平面曲線状スライドファスナーの当該取付対象生地に対する取付強度を飛躍的に高めることができる優れた取付構造を実現することができる。
スライドファスナーのテープ地は、緯糸のみからなるもの等とする取付縁部を設けることで、フレキシブルで、取付対象生地に対して確実にスライドファスナーを取付けることができ、任意の湾曲方向や曲率の程度であっても対応できる平面曲線状スライドファスナー等を提供する目的を実現した。
図1は本発明の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーの分離したファスナーテープを示す正面図、図2は同実施例に係る平面曲線状スライドファスナーを示す正面図及び一部拡大説明図、図3は同実施例に係る平面曲線状スライドファスナーを取付対象生地に取付けた状態を示す正面図、図4は本発明の平面曲線状スライドファスナーの取付対象生地に対する取付構造(第一取付構造)を示す断面図、図5は平面曲線状スライドファスナーの取付生地に対する取付方法を示す斜視図。図6は同実施に係る平面曲線状スライドファスナーの取付生地に対する取付方法を示す一部断面とした説明図、図7は本発明の平面曲線状スライドファスナーの取付対象生地に対する取付構造(第二取付構造)を示す断面図、図8は本発明の実施例に係る曲線状切欠部46を示す斜視図、図9は本発明の他の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーを示す正面図及び一部拡大説明図である。
(平面曲線状スライドファスナーについて)
本発明の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1は、図1に示す二本のファスナーテープ1、1と図2に示す金属製のスライダー3からなり、ファスナーテープ1は、金属製の務歯21を長手方向に列設した務歯列20を取付ける務歯取付部10と、該務歯取付部10の外側に形成される取付基部11と、更に当該取付基部11から外側に隣接して設けられる取付縁部12とを形成した構成である。
ここで、務歯取付部10に取付けられる務歯列20は、該務歯取付部10とともに、長手に連続する畝を形成している。また、各ファスナーの取付基部11は、上記したように務歯取付部10の外側に位置し、緯糸120及び経糸110によって形成している。当該取付基部11の幅は非常に小さく、本実施例においては、幅1ミリメートル程度で、務歯取付部10に沿って長手方向に連続している。このように取付基部11の幅を小さくすることによって、補強効果を保持しながら、なるべく緯糸のみからなる取付縁部を広い範囲で形成することにより、当該平面曲線状スライドファスナーの柔軟性を高めることを可能とする構成としている。
そして、前記取付基部11における緯糸120は、そのまま外縁方向へ延設しており、当該緯糸120のみによって、本実施例では幅8ミリメートル程度となる取付縁部12が形成されている。尚、本実施例における緯糸120は撚糸を用いており、該撚糸が解れた状態となることで、緯糸120は極めて多数の極細繊維120aがブラシの毛状に形成された構成となっている。
本実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1は、熱可塑性合成繊維製の経糸110及び緯糸120からなる布帛を使用したスライドファスナーにおけるテープ地14のうち、外縁を僅かに鋏等の刃物でカットし、外側からとする部分は経糸110を務歯の配列に影響を与えない程度まで除去して緯糸120のみとなる取付縁部12を形成し、務歯列20近傍となる取付基部11とする部分には経糸110をそのまま残すことによって、上記多数の極細繊維120aがブラシの毛状に形成された構成としている。経糸110は、特に本数を限定するものではないが、本実施例では経糸を4本程度残したものとしている。また、該実施例に限らず、経糸をおおよそ5本乃至6本程度残すことで非常に良好な平面曲線状スライドファスナーとすることができる。
尚、本発明においては当該方法によってのみ製造するものではなく、本実施例に示した既製品のスライドファスナーから経糸110を除去するのではなく、予め取付縁部12に経糸110を付与せず緯糸120のみを備えた平面曲線状スライドファスナーSとして、形成することもできる。
上記実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1は、取付基部11を形成することによって、務歯取付部10自体の型崩れを防止や務歯の脱落などを防止することができるが、その一方で該取付基部11の幅寸法を小さくするほど当該平面曲線状スライドファスナーの柔軟性は良好とすることができる。従って、本発明においては、上記実施例に開示したものに限らず、耐久性や用いる曲率に相応する取付基部11の幅を適宜設定することができる。また、取付基部11を備えなくても務歯取付部10や務歯列20が型崩れや務歯の脱落を生じない場合であれば、前記取付基部11は設けないものとすることができる。
一方、上記実施例においては、平面曲線状スライドファスナーS1におけるスライダー3の幅は、組合わされる務歯21の幅と略同程度としているが、務歯21の幅よりもスライダー3の幅を小さくすることもできる。また、逆にスライダー3の幅を務歯21の幅寸法W1よりも大きくすることは可能では有るが、取付対象生地4に形成した曲線状長穴40の横幅寸法W2よりも小さくしておくとよい。尚、スライダー3の幅寸法をある程度許容することにより、スライダー3のデザインや摘みやすさ等の点において良好とする効果が得られる。
(第一の平面曲線状スライドファスナーの取付構造)
取付対象生地4に対する実施例の平面曲線状スライドファスナーS1の取付構造を、第一の平面曲線状スライドファスナーの取付構造(以下、第一取付構造という。)として以下に示す。尚、平面曲線状スライドファスナーの構成は、上記実施例に係るものを用いるため、該平面曲線状スライドファスナーS1の構成等重複する説明については、省略し、以下の構成において同一箇所には同一符号を付して説明する。
実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1の第一取付構造は、図4に示すように、取付対象生地4である布帛に形成された曲線状長穴40内の縁部41に沿って、前記平面曲線状スライドファスナーS1の務歯列20が設けられたものであり、図5に示すように、取付対象生地4における曲線状長穴40近傍下面と平面曲線状スライドファスナーS1の取付縁部12の上面との間に、溶融固化した熱接着部材5が介在することで、前記取付対象生地4と平面曲線状スライドファスナーS1とが結合している。
結合部分は、取付対象生地4側から部分的に挟圧状態で超音波溶着された溶着点43が形成されることで、結合状態を形成している。当該溶着点43以外の溶着されない部分である非溶着部分44は、溶着時の熱による取付対象生地4の硬化を緩和し、取付対象生地4の柔軟性を確保するための構成である。
本実施例で示す平面曲線状スライドファスナーS1の取付構造においては、曲線状長穴40は、円弧状として形成している。図5に示すように、組合わされた平面曲線状スライドファスナーS1の務歯列20の幅寸法W1は、前記曲線状長穴40の幅寸法W2よりも小さく形成してあることから、務歯列20は、曲線状長穴40内から突出して設けられている。
そして、前記平面曲線状スライドファスナーS1の取付縁部12は、極めて多数の極細繊維120aがブラシの毛状として設けられていることから、熱接着部材5との接触面積は非常に大きいものとしている。前記熱接着部材5は前記極細繊維120aに容易に浸入し、熱接着部材5自体の結着性は非常に高い状態となる。
曲線状長穴40のカーブ部分においては、カーブの外側に位置する取付縁部12の緯糸120である多数の極細繊維120aはやや端部が広がった状態で配置され、他方、カーブの内側に位置する取付縁部12の緯糸120である多数の極細繊維120aは、端部近傍が相互に重なり合うように配置された状態であり、いずれも極細繊維120a内に浸入して溶融固化した熱接着部材5によって固定されている。このため、取付対象生地40と平面曲線状スライドファスナーS1との間には隙間は全く生じない構成となっている。
(第二の平面曲線状スライドファスナーの取付構造)
次に、本発明の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1の取付構造の二例目(以下、第二取付構造という。)を示す。平面曲線状スライドファスナーS1の構成は、本取付構造においても、同様に、先述の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1を用いるため、該平面曲線状スライドファスナーS1の構成等の重複する説明については省略し、以下の構成において同一箇所には同一符号を付して説明する。
実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1の取付構造は、図6に示すように、取付対象生地4である布帛に形成された曲線状長穴40内の縁部に沿って、前記平面曲線状スライドファスナS1ーの務歯列20が設けられたものであり、取付対象生地4における曲線状長穴40近傍下面と平面曲線状スライドファスナーS1の取付縁部12の上面との間には熱接着部材5は介在せず、前記平面曲線状スライドファスナーS1の下面側の取付縁部12からその周縁部分の取付対象生地4に亘って、熱接着部材5が被覆し、重合部(取付対象生地と取付縁との重ね合せ部分をいう。以下同じ。)における取付対象生地4と取付縁部12を連通した多数の溶着点44において熱接着部材5が取付対象生地4側まで浸入して溶融固化した構成である。
当該構成においては、重合部における取付対象生地4には溶着点44形成に伴う多数の孔42が形成される。また、前記したように、熱接着部材5は、下面側から平面曲線状スライドファスナーS1を構成する左右のテープ地14の取付縁部12からその周縁部分の取付対象生地4に亘って被覆した構成としていることによって、取付対象生地4と平面曲線状スライドファスナーS1との間には隙間は全く生じない構成となっている。
(第一の平面曲線状スライドファスナーの取付方法)
次に、上記実施例に係る平面曲線状スライドファスナーS1を用いた本発明における平面曲線状スライドファスナーS1の取付方法の実施例である上記平面曲線状スライドファスナーS1の取付構造1、2を実現する取付方法を以下に示す。
(第一の平面曲線状スライドファスナーS1の取付方法)
前記した第一取付構造を実現するための、第一の平面曲線状スライドファスナーS1の取付方法(以下第一取付方法という。)は、以下の手順によって行う。
先ず、取付対象生地4上に熱接着生地5を重合し、COガスレーザーによって、熱接着生地5側から取付対象生地4及び熱接着生地5を連通溶断し、曲線状長穴40を形成する。この際に、溶断によって生ずる熱で、曲線状長穴40の縁部でのみ、熱接着生地5が溶融して取付対象生地4に対して仮止めされる。
次に、超音波溶着機を用いて、上記実施例で示した平面曲線状スライドファスナーを、前記曲線状長穴40に対して取付ける工程を行う。取付対象生地4及び熱接着生地5は熱接着生地5側を下とし、さらにその下方に平面曲線状スライドファスナーS1を、スライダーS取付側を上面とし、それぞれ重合する。曲線状長穴40の幅は、スライダーSの幅及び務歯列20の幅よりも大きく形成していることから、スライダーS及び務歯列20は曲線状長穴40内に収まることとなる。
ここで、前記超音波溶着機は、上側に加圧ローラー60、下側に超音波で上下微振動するホーン61との挟圧構造によって、超音波溶着を行いながら、前記加圧ローラー60の横中心軸を基準とする周方向の回転、及びホーン61の縦中心軸を基準とする周方向の回転によって、送出する機能を備えたものである。
本実施例においては、図7及び図8に示すように、平面曲線状スライドファスナーS1を下側に配置し、取付対象生地4は熱接着生地5を下方向けとして上側に配置して重合し、前記加圧ローラー60及びホーン61間に挿通して、超音波溶着処理を行う。
ここで加圧ローラー60は、長手中央位置の小径部64と、該小径部64の左右に隣接し且つ小径部より大径となる加圧部62、62と、更に加圧部62、62の左右外側に隣接して設けられる回転軸部65、65とを一体として備えたものである。ここで、小径部64と加圧部62によって形成される段差の高さ寸法H2は、平面曲線状スライドファスナーの務歯列部の高さH1、及びスライダーの高さよりも大きくしている。また、前記加圧部62、62には溶着点43を形成するための凸部63を全周囲に亘って連続して形成している。本実施例では、前記凸部63は截頭円錐状に形成している。そして、加圧部62、62間の間隙部の幅寸法W3は、曲線状長孔の幅寸法W2と略同程度の寸法としている。
上記構成の加圧ローラー60を用いることによって、取付対象生地4に形成された曲線状長穴40との相対位置の変位によって取付対象生地4がホーン61の左右方向(加圧ローラー60の中心軸長手方向)へずれることがあっても、加圧ローラ60ーの加圧部62、62間から平面曲線状スライドファスナーS1の務歯列20が外れることなくガイドされるとともに、平面曲線状スライドファスナーの柔軟性を発揮しうる取付縁部12が、緯糸120のみからなる構成を備えていることによって、加圧ローラー60とホーン61の間に嵌り込み、務歯列20が曲線状長穴40から外れることが無いことから、取付対象生地4のずれにも左右されずに、曲線状長穴が曲線状に形成されていることを特に意識することなく、加圧ローラー60とホーン61の間を通して順次送出するだけで、平面曲線状スライドファスナーを曲線状長穴に対して極めて体裁良く取付けることができるのである。
当該超音波溶着によって、平面曲線状スライドファスナーS1の取付縁部12と取付対象生地4は、溶融固化した熱接着部材5によって一体として取付けることができる。
(第二の平面曲線状スライドファスナーの取付方法)
次に、先述した第二取付構造を実現するための、第二の平面曲線状スライドファスナーS1の取付方法(以下、第二取付方法という。)の手順を、以下に示す。
先ず、平面曲線状スライドファスナーの取付方法は、取付対象生地のみに対して、レーザー加工機を用いて、COガスレーザーで、溶断し、曲線状長穴40を形成する。
次に、取付対象生地4の下側に順に平面曲線状スライドファスナーS1、熱接着部材5を配置する。ここで、平面曲線状スライドファスナーS1は、務歯列20が前記曲線状長穴40内に嵌り込むとともに、取付縁部12が取付対象生地4の下面に当接する構成とし、更に、熱接着部材5は、左右のテープ地14の取付縁12からその周縁部分の取付対象生地4に亘って被覆する構成とする。この状態で、超音波溶着機の加圧ローラー60及びホーン61の間を通過させ、超音波溶着処理を行う。
本実施例においても、第一取付方法で使用した超音波溶着機を使用しており、加圧ローラー60は、長手中央位置の小径部64と、該小径部64の左右に隣接し且つ小径部64より大径となる加圧部62、62と、更に加圧部62、62の左右外側に隣接して設けられる回転軸部65とを一体として備えたもので、小径部64と加圧部62によって形成される段差の高さ寸法H1は、平面曲線状スライドファスナーS1の務歯21の高さ、及びスライダー3の高さよりも大きくし、前記加圧部62、62には溶着点44を形成するための凸部63を全周囲に亘って連続して形成し、加圧部62、62間の間隙部の幅寸法W3と、曲線状長穴40の幅寸法W2を略同程度の寸法としている。
従って、本実施例においても、第一取付方法の場合と同様に、取付対象生地4に形成された曲線状長穴40との相対位置の変位によって取付対象生地4がホーン61の左右方向(加圧ローラー60の中心軸長手方向)へずれることがあっても、加圧ローラー60の加圧部62、62間から平面曲線状スライドファスナーS1の務歯列21が外れることなくガイドされるとともに、平面曲線状スライドファスナーS1が柔軟性を発揮しうる取付縁部12が緯糸120のみからなる構成を備えていることによって、加圧ローラー60とホーン61の間に嵌り込み、務歯列21が曲線状長穴40から外れることが無いことから、取付対象生地4のずれにも左右されずに、加圧ローラー60とホーン61の間を通して順次送出するだけで、平面曲線状スライドファスナーS1を曲線状長穴40に対して極めて体裁良く取付けることができる利点を有する。
そして、本平面曲線状スライドファスナーS1の第二取付方法においては、超音波溶着によって、熱接着部材5が取付対象生地4及びテープ地14に対して溶融固化し、テープ地14における取付縁部12を熱接着部材5によってコーティングするだけでなく、溶着点44を形成する凸部63が取付対象生地4と平面曲線状スライドファスナーS1のテープ地14とを溶着し、熱接着部材5が溶融してテープ地14及び取付対象生地4へ浸入した後固化する。
またテープ地14は、熱可塑性合成繊維を使用していることにより、テープ地14自体が熱によってやや溶融状態となり、より一層熱接着部材と馴染み、相互の結合を強固なものとしている。そして、テープ地14に対する熱接着部材5のコーティングによって、擦れ等によるテープ地14の消耗を抑える効果も発揮し、全体として非常に耐久性を向上することができるのである。
尚、上記第一取付構造、第二取付構造、第一取付方法、第二取付方法で示したように、本実施例では、取付対象生地4は布帛としたが、加圧ローラー60の加圧部62、62に設けた凸部63による部分的な溶着点43、44を形成するとともに非溶着点45を残すことによって、取付対象生地4に対して作用する熱の負担を大幅に減少させることで、編地や伸縮性生地を用いることもできる。
以上に本実施例を示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、取付対象生地4に対して曲線状長穴40を形成するための手段としては、実施例に開示したレーザーによる溶断のみならず、超音波溶着機を用いた溶断を行うことができるし、曲線状長穴40に代えて、図9に示すように、該曲線状長穴の一端が取付対象生地4の端部に開口した形状を有する曲線状切欠部46とすることもできる。
また、曲線状長穴40若しくは曲線状切欠部46の曲線形状は実施例に限らず、多種多様な波状、半円弧状等デザインの要求に応じた種々の曲線形状とすることができ、形状の一部に直線を含むこともできる。
また、熱接着部材5は、本実施例において薄膜のホットメルト接着フィルムを使用しており、優れた柔軟性を備えている点で非常に好適であるが、本発明はこれに限定するものではなく、ポリアミド、ポリエステル等の一般的なホットメルト接着フィルムを使用することができるし、熱接着部材としていえば、フィルム状のものに限らず、ウェッブ状、粉状等のものを利用することもできる。
更に、平面曲線状スライドファスナーS1の取付構造の他の実施例として、上記第一取付構造及び第二取付構造の構成を合わせた取付構造、即ち、第一取付構造のように、取付対象生地と平面曲線状スライドファスナーS1との間に熱接着部材5を介在させ、更に、第二取付構造のように、平面曲線状スライドファスナーの下方から取付縁部12をコーティングする別の熱接着部材5を設ける構成とすることもできる。この場合、第一取付方法に示したように、曲線状長穴40形成時には取付対象生地4と熱接着部材5とを重合して当該曲線状長穴40を形成し、平面曲線状スライドファスナーS1を取付対象生地4に取付ける際には、該平面曲線状スライドファスナーS1を被覆する別の熱接着部材5を重合して超音波溶着を行うことによって、得ることができる。
また、上記した実施例中、第一取付構造及び第一取付方法では、溶着点43と非溶着点45とを形成する必要は必ずしも無く、重合部の柔軟性が多少損なわれるものの、曲線状長穴40に沿って全体を溶着することができる。
尚、本発明は、平面曲線状スライドファスナーS及びその取付構造等に関するものであるが、当然ながら、本発明に係る平面曲線状スライドファスナーSを直線状として取付対象生地4に取付けて使用することもできる。
また、本発明においては、スライダー3、務歯列20は金属製である必要は無く、耐熱性を有する合成樹脂等のものを使用することができる。
更に、本発明に係る平面曲線状スライドファスナーの他の実施例として、図9に示すように、平面曲線状スライドファスナーS(S2)の取付縁部12は、伸縮性を有する熱可塑性合成樹脂等を用いて網状組織として形成することもできる。この場合には、従来編地や伸縮性生地等を利用するとスライドファスナーを取付対象生地に対して溶着する際に当該編地や伸縮性生地が溶断されやすく、充分な品質の製品を製造することができなかったところ、前記編地や伸縮性生地に対して平面曲線状スライドファスナーを取付けることができることとなり、これまでにない新たな分野でバリエーションに富んだ商品を製造でき、非常に好ましい。また、前記平面曲線状スライドファスナーS2を用い、上記平面曲線状スライドファスナーS1と同様の取付構造とした場合においても、編組織又は伸縮性素材を用いた網状組織からなる取付縁部によって充分な熱接着性材料との接合面積を確保することができることから、任意の方向、曲率で、取付対象生地に対して確実に固着することができる。
本発明の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーの分離したファスナーテープを示す正面図。 本発明の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーを示す正面図及び一部拡大説明図。 本発明の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーを取付対象生地に取付けた状態を示す正面図。 本発明の平面曲線状スライドファスナーの取付対象生地に対する取付構造(第一取付構造)を示す断面図。 本発明の平面曲線状スライドファスナーの取付生地に対する取付方法を示す斜視図。 本発明の平面曲線状スライドファスナーの取付生地に対する取付方法を示す一部断面とした説明図。 本発明の平面曲線状スライドファスナーの取付対象生地に対する取付構造(第二取付構造)を示す断面図。 曲線状切欠部46を示す斜視図である。 本発明の他の実施例に係る平面曲線状スライドファスナーを示す正面図及び一部拡大説明図。
符号の説明
H1 高さ寸法
H2 高さ寸法
S 平面曲線状スライドファスナー
S1 平面曲線状スライドファスナー(実施例)
S2 平面曲線状スライドファスナー(他の実施例)
W1 幅寸法(務歯列)
W2 幅(曲線状長穴)
W3 幅(間隙部)
1 ファスナーテープ
10 務歯取付部
11 取付基部
110 経糸
12 取付縁部
120 緯糸
14 テープ地
20 務歯列
21 務歯
3 スライダー
4 取付対象生地
40 曲線状長穴
41 縁部
42 孔
43 溶着点(取付構造1)
44 溶着点(取付構造2)
45 非溶着点
5 熱接着部材
60 加圧ローラー
61 ホーン
62 加圧部
63 凸部
64 小径部
65 回転軸部

Claims (10)

  1. 取付対象生地平面上に対し曲線状として取付可能な平面曲線状スライドファスナーにおいて、
    テープ地は務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備したことを特徴とする平面曲線状スライドファスナー。
  2. テープ地は、務歯取付部と取付縁部との間に取付基部を形成したことを特徴とする請求項1記載の平面曲線状スライドファスナー。
  3. 取付対象生地に対して平面上に曲線状スライドファスナーを取付けてなる平面曲線状スライドファスナー取付構造において、
    平面曲線状スライドファスナーは、テープ地に務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備したものとし、
    前記取付対象生地に形成した曲線状長穴の縁部裏面と平面曲線状スライドファスナーにおける取付縁部の表面とが、溶融固化した熱接着材料で結合されるとともに、前記平面曲線状スライドファスナーの務歯列が曲線状長穴内で該曲線状長穴の縁部に沿って設けた構成としたことを特徴とする平面曲線状スライドファスナー取付構造。
  4. 取付対象生地に対して平面上に曲線状スライドファスナーを取付ける、平面曲線状スライドファスナー取付構造において、
    平面曲線状スライドファスナーは、テープ地に務歯列を取付けるための務歯取付部と、該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備したものとし、
    前記取付対象生地に形成した曲線状長穴の縁部裏面と平面曲線状スライドファスナーにおける取付縁部の表面とが直接当接し、溶融固化した熱接着材料が取付縁部の裏面と取付対象生地の裏面に亘って被覆結合し、取付対象生地と取付縁部とを連通する多数の孔が形成され、該穴に浸入固化した熱接着部材により該熱接着部材と取付対象生地が結合し、前記平面曲線状スライドファスナーの務歯列が曲線状長穴内で該曲線状長穴の縁部に沿って設けた構成としたことを特徴とする平面曲線状スライドファスナー取付構造。
  5. 平面曲線状スライドファスナーのテープ地は、務歯取付部と取付縁部との間に取付基部を形成したことを特徴とする請求項3又は4記載の平面曲線状スライドファスナー取付構造。
  6. 取付対象生地と熱接着部材とを重合して、レーザー又は超音波によって、前記取付対象生地及び熱接着部材を溶断して曲線状長穴若しくは曲線状切欠部を形成し、
    テープ地に務歯列を取付けるための務歯取付部と該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備した平面曲線状スライドファスナーを、務歯列が前記曲線状長穴若しくは曲線状切欠部内に収まるように、前記熱接着部材側から重合し、
    務歯列を跨いて加圧部を形成したガイド加圧部を有する加圧ローラーと、超音波伝達手段となるホーンとからなる超音波溶着手段によって、スライドファスナー長手方向に向かって、順次平面曲線状スライドファスナーを取付対象生地に対して溶着することを特徴とする平面曲線状スライドファスナーの取付方法。
  7. 取付対象生地は編地若しくは伸縮性生地とし、加圧ローラーの周面に形成した溶着用凸部によって、前記取付対象生地とスライドファスナーの取付縁部とを部分的に溶着してなることを特徴とする請求項6記載のスライドファスナーの取付方法。
  8. 取付対象生地に対して、レーザー又は超音波によって、曲線状長穴若しくは曲線状切欠部を形成し、
    テープ地に務歯列を取付けるための務歯取付部と該務歯取付部の外縁側に緯糸のみからなる取付縁部とを具備した平面曲線状スライドファスナーを、務歯列が前記曲線状長穴若しくは曲線状切欠部内に収まるように、取付対象生地に当接し、更に、前記熱接着部材を、平面曲線状スライドファスナーの下方側から重合し、
    務歯列を跨いて加圧部を形成したガイド加圧部を有するとともに、加圧部に溶着用凸部を形成した加圧ローラーと、超音波伝達手段となるホーンとからなる超音波溶着手段によって、スライドファスナー長手方向に向かって、順次平面曲線状スライドファスナーを取付対象生地に対して溶着し、溶着用凸部によって取付対象生地と取付縁部とを連通する多数の孔を形成するとともに該穴に浸入固化した熱接着部材により該熱接着部材と取付対象生地が結合することを特徴とする平面曲線状スライドファスナーの取付方法。
  9. 平面曲線状スライドファスナーのテープ地は、務歯取付部と取付縁部との間に取付基部を形成したことを特徴とする請求項6、7又は8記載の平面曲線状スライドファスナー取付方法。
  10. 平面曲線状スライドファスナーの取付縁部を被覆重合する第ニ熱接着部材と、取付対象生地に取付けられた熱接着部材によって、平面曲線状スライドファスナーの取付縁部を挟持し、熱接着部材及び第ニ熱接着部材が溶融固化したことを特徴とする請求項4又は5記載の曲線状スライドファスナーの取付構造。
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