JP2006042050A - 送信装置およびピーク低減方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
送信波形の振幅ピークを低減させるための付加回路による処理遅延を極めて少くする。
【解決手段】
符号系列中に存在する特定のパターンを検出して検出結果を出力するパターン比較回路15a、15bと、送信符号系列に対して所定の周波数特性の帯域制限を施して送信信号として出力すると共に、検出結果に基づいて周波数特性を変化させる帯域制限フィルタ14a、14bと、を備える。ピークとなるような送信データ系列の特定のパターンをあらかじめ調べてパターン比較回路15a、15b内のメモリに記録しておき、実際の送信データと特定のパターンとを比較し、ピークが発生しうるパターン検出を行う。この検出情報を元に、帯域制限フィルタ14a、14b内の係数を選択し直し、送信波形の振幅を調整する。
【選択図】
図1

Description

本発明は、送信装置およびピーク低減方法に関し、特にCDMA(Code Division Multiple Access)端末用の送信装置およびその送信信号における振幅ピークの低減方法に関する。
図8は、従来から知られているCDMA端末用の送信装置の構成の一例を示すブロック図である。図8において、送信装置に入力されるデータは、送信データD1〜D6、制御データC0〜C2である。なお、実際に使用される送信データ数、制御データ数は、目的とする装置によって減少されることもある。拡散器100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、100h、100iは、それぞれ入力される送信データD1、D3、D5、制御データC1、送信データD2、D4、D6、制御データC2、C0を、不図示の上位レイヤから指定される拡散率に従って拡散する。また、送信データD1、D3、D5および制御データC1は、Ich(In-phase channel)に割り当てられ、送信データD2、D4、D6および制御データC0、C2は、Qch(Quad-phase channel)に割り当てられる。
加算器101aは、Ich用に加算する加算器であって、拡散器100a、100b、100c、100dから出力される信号を加算する。また、加算器101bは、Qch用に加算する加算器であって、拡散器100e、100f、100g、100h、100iから出力される信号を加算する。
スクランブリング回路103は、拡散変調を行うためのスクランブリングコードを生成する。拡散変調回路102は、スクランブリング回路103の出力であるスクランブリングコードを入力し、加算器101aおよび加算器101bのそれぞれから入力したデータに対し拡散変調を行う。
帯域制限フィルタ104a、104bは、拡散変調回路102から出力されるIch、Qchのそれぞれ拡散変調された信号に対して、帯域制限を行うためのフィルタである。送信信号を生成するときに、アナログベースバンド信号において周波数利用効率を上げるため、帯域制限をかけるフィルタを必要とし、帯域制限フィルタ104a、104bは、送信信号のスペクトル整形を行うためのLPF(Low Pass Filter:低域通過フィルタ)を実装する。端末局では、LPFとして、例えばロールオフファクタ0.22のルートレイズドコサインフィルタが使用されている。
DA変換器106a、106bは、それぞれIch用、Qch用のデジタル・アナログ変換器であって、帯域制限フィルタ104a、104bからそれぞれ出力される信号をアナログ信号に変換する。変調回路107は、DA変換器106a、106bでアナログ信号に変換されたIch信号、Qch信号をアナログ変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)する回路である。RF回路108は、変調回路107によって変調されたアナログ信号をキャリア周波数へ変換する機能と送信信号を増幅する機能とを備える。また、アンテナ109は、RF回路108から出力される送信信号を電磁波として輻射する機能を備える。
このような構成の送信装置で用いられる変調回路107やRF回路108では、入力波形をひずみ無く増幅するために、線形性の良いA級アンプであって、かつ、広いダイナミック特性を持つものを用いる必要がある。また、信号の多重(マルチコード)化が進むと、振幅に大きなピークが発生して平均電力との比(PAR)が広がってしまう。そこで、電力の変換効率化のために振幅に対しクリップ等を行うと、スペクトラムに歪が発生してしまい、隣接チャネルに妨害を与えることになる。
ところで、携帯電話に代表される移動通信システムでは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において規格の策定、提案がなされている。この中で、UE(User Equipment:ユーザ端末(携帯電話、端末局))の仕様が定められている。この仕様に基づいて端末局の送信機を構成する場合、隣接チャネル漏洩電力などの規定があり回路設計する上で規定を満足するように設計しなければならない。
3GPPの規格において、端末局における送信コード多重数は、最大で、Ich側で4、Qch側で5と規定されている。コード多重数が多くなると、送信のデータ系列の組み合わせによって信号振幅により大きなピークが発生することがある。このピークとなる送信データ系列は、確率的に発生し、ピークとなるパターンは、送信データ系列と関係があることがわかっている。
一方、無線通信において、送信信号を生成して送信するときに、アナログベースバンド信号において帯域制限をかけるためにフィルタを実装する。帯域制限フィルタとしては、送信信号のスペクトル整形を行うためのLPF(low pass filter:低域通過フィルタ)が使われる。
通常、この種の帯域制限フィルタは、直線位相特性を実現するためにFIR(Finite Impulse Response)フィルタでデジタル回路として実現されている。FIRフィルタは、例えば図9に示すように時間軸に対して波を打ったインパルス応答の波形を出力する。DA変換器106a、106bの出力波形は、個々の送信データのインパルス応答波形が時間軸毎に重なって形成される波形であり、その一例を図10に示す。送信データの系列によっては、図9に示すインパルス応答の波形の、例えばP点、Q点、R点などが適宜重なり合うと、図10のS点、T点などに示すように所望のレンジRを超える大きなピークが発生することがある。なお、図10は、図示しやすいように、マルチコード時の波形ではなくシングルコード時の波形を示している。
このように移動通信システムの端末局の送信回路の設計時には、通常のフィルタ特性の仕様を考慮しつつ、例えば、図10のS点、T点などに示すような最大振幅(ピーク)が生じても、すべて表現できるようにDA変換器106a、106bのビット数を決定している。この場合、送信データ系列の組み合わせで、ある確率で発生する送信振幅のピーク値に対応してすべての振幅が表現できるようにDA変換器106a、106bのビット数の設計をするために、DA変換器106a、106bに広いレンジを必要としてしまうという問題がある。また、CCDF(Complementary Cumulative Distribution Function)や、PAR(peak-to-average-ratio)といった指標からも、送信信号の振幅を表現しようとする際に重要な点である。
また、すべての振幅が表現されるようにDA変換器106a、106bのビット幅を決定すると、平均電力とピークの関係が広がり、量子化ノイズの影響も考慮しなければならなくなる。さらに回路規模が大きくなるという問題もあった。
さらに、変調回路107やRF回路108の増幅器の入力においても、送信信号に大きなピークがあると、非線形領域を使用してしまい、隣接チャネル漏洩電力の悪化などを生じてしまう虞がある。これを防ぐためには、線形性が良く広いレンジを持つA級アンプを使用しなければならなくなり、装置のコストアップに繋がる。
従来の端末局の送信機の回路構成では、コード多重数が少なかったために、ピークをあまり意識せずにすべての振幅が入る(表現できる)ように設計をしていた。しかし、端末局の上り回線(端末局から基地局方向のデータ通信)においても送信データ量の増加が見込まれ、端末局でもマルチコード化の実装が考えられるようになると、送信信号の振幅ピークがより大きくなり、ピークを抑える手段が必要となる。
このため、従来において送信信号の振幅ピークを抑える装置がいくつか知られている。例えば、特許文献1には、送信符号系列が送信フィルタによって帯域制限された時に振幅が大きくなるパターンの所定長の符号系列をレジスタに設定し、この符号系列とシフトレジスタにシフトされる送信符号系列とを比較する比較部と、この比較部からの比較一致信号が入力されて、送信符号系列の所定長の中心の少なくとも1個の符号の振幅を低減する符号振幅低減部とを備えるピーク低減装置が開示されている。このピーク低減装置は、送信フィルタにより帯域制限された信号のエンベロープの分散を小さくして、送信増幅部の非線形歪による帯域の広がりを抑制することができる。
また、特許文献2には、ピークパルスのごく近傍にのみエネルギが集中するような補正信号を生成し、これに基づいてピークパルスの消去を行うため、信号品質の劣化に対する影響を小さく抑えることができるピークファクタ低減装置が記載されている。この装置は、入力信号を参照フィルタへ入力し、帯域制限を行った場合にどのようなピークが生じるかを予測する。次に振幅制御部によって参照フィルタ出力が設定値を超過した部分のみを抽出し、これをピークパルスとする。次にピークパルスが極大となる時点にピークパルスと比例した振幅を有するインパルス信号を発生させ、入力信号を遅延器で遅延させてインパルス信号とタイミングを合わせておき、遅延器出力からインパルス信号を加算器によって信号減算を行い出力する。これを最終的に帯域制限フィルタによって帯域制限すると、線形回路の重ねの理に基づき入力信号によって発生するピーク振幅と、インパルス信号によって発生するインパルス応答振幅の位置と振幅が合致し、位相は反転しているため、ピークを超過した振幅成分が抑圧されピークファクタを設定値に制限することができる。
さらに、特許文献3には、ユーザ多重時のピークファクタの発生を抑圧できる送信電力制御方法が開示されている。この方法は、帯域制限フィルタに入力する前の送信データを分岐し、分岐した送信データの一方を帯域制限フィルタと同一構成のピーク検出用フィルタに通すことで送信データの電力ピークを抑圧する補正値を求め、分岐した送信データの他方を補正値を求める時間だけ遅延させた後に補正値で補正してから帯域制限フィルタに入力させる通信装置の送信電力制御である。ピーク検出用フィルタを通した送信データの電力ピークの最大値を1サンプリング時間毎に求め、この最大値をピーク抑圧用閾値と比較して補正値を求めるものである。
特開平10−271072号公報 (図1) 特開2003−124824号公報 (図1、図3) 特開2002−164799号公報 (図2)
ところで、送信信号の振幅ピークを抑えるために付加される回路によって生じる信号の遅延の増加は、できる限り少ないことが望ましい。しかしながら、従来知られている技術では、付加される回路により少なからず遅延を生じてしまう。
すなわち、特許文献1に記載のピーク低減装置では、振幅が大きくなるパターンの所定長の符号系列をレジスタに設定し、この符号系列とシフトレジスタにシフトされる送信符号系列とを比較する比較部と、この比較部からの比較一致信号が入力されて、送信符号系列の所定長の中心の少なくとも1個の符号の振幅を低減する符号振幅低減部を備えている。したがって、符号振幅低減部によって送信信号の振幅ピークを抑える前に、シフトレジスタにおいて送信符号系列をシフトするための遅延時間が付加されることとなる。
また、特許文献2に記載のピークファクタ低減装置では、ピークパルスが極大となる時点でピークパルスと比例した振幅を有するインパルス信号を発生させ、入力信号を遅延器で遅延させてインパルス信号とタイミングを合わせておき、遅延器出力からインパルス信号を加算器によって信号減算を行い出力する。したがって、インパルス信号とタイミングを合わせるために入力信号を遅延器で遅延させるので、遅延時間が増加してしまうことになる。
さらに、特許文献3に記載の送信電力制御方法では、分岐した送信データの他方を補正値を求める時間だけ遅延させた後に補正値で補正してから帯域制限フィルタに入力させている。したがって、補正値を求める時間だけ遅延が増加してしまうことになる。
したがって、本発明の目的は、送信波形の振幅ピークを低減させるための付加回路による処理遅延が極めて少ない送信装置およびピーク低減方法を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の第1のアスペクトに係る送信装置は、送信符号系列中に存在する特定のパターンを検出して検出結果を出力するパターン検出部と、送信符号系列に対して所定の周波数特性の帯域制限を施して送信信号として出力すると共に、検出結果に基づいて送信信号中の所定のピーク値を低減するように周波数特性を変化させるフィルタ部と、を備える。
第1の展開形態の送信装置において、フィルタ部は、特定のパターンを検出した際にフィルタ部内のフィルタ係数を変更することによって周波数特性が変化するように構成されることが好ましい。
第2の展開形態の送信装置において、フィルタ部は、フィルタ係数の少なくとも一部について2種類ずつの係数を備え、検出結果に基づいて2種類の係数の一方を選択するように構成されることが好ましい。
第3の展開形態の送信装置において、フィルタ部は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタによって構成されることが好ましい。
第4の展開形態の送信装置において、パターン検出部は、特定のパターンを予め記憶しておく記憶部と、送信符号系列を順次入力するレジスタ部と、記憶部に記憶されている特定のパターンとレジスタ部に入力される送信符号系列との一致を検出する一致検出部と、を含んでもよい。
第5の展開形態の送信装置において、送信符号系列は、送信データに対して拡散変調が施された符号系列であってもよい。
第6の展開形態の送信装置において、移動端末装置が送信装置を備えてもよい。
第7の展開形態の送信装置において、CDMA(Code Division Multiple Access)端末装置が、Ich(In-phase channel)用とQch(Quad-phase channel)用とに2個送信装置を備えてもよい。
本発明の第2のアスペクトに係るピーク低減方法は、送信装置が出力する送信信号中のピーク値を低減する方法である。この方法は、送信符号系列中に存在する特定のパターンを検出するステップと、送信符号系列に対して所定の周波数特性の帯域制限を施して送信信号として出力するステップと、送信符号系列中に特定のパターンが存在する場合に、送信信号中の所定のピーク値を低減するように周波数特性を変化させるステップと、を含む。
第1の展開形態のピーク低減方法において、特定のパターンを検出するステップにおいて、予め記憶してある特定のパターンと送信符号系列との一致を順次検出するようにしてもよい。
第2の展開形態のピーク低減方法において、周波数特性の変化は、周波数特性を決定するフィルタ係数を変更することによって作り出されてもよい。
第3の展開形態のピーク低減方法において、フィルタ係数の少なくとも一部について2種類ずつの係数を備え、特定パターンの検出結果に基づいて2種類の係数の一方を選択するようにしてもよい。
本発明によれば、振幅が過大なピークとなる送信波形を生成する送信符号系列中の特定のパターンを予め調べておき、特定のパターンが検知された時に帯域制限のためのフィルタの係数を変えることで送信波形の振幅を調整するように動作する。したがって、送信波形の振幅ピークを低減させるための付加回路による処理遅延を極めて少なくすることができる。
本発明の実施形態に係る送信装置は、送信符号系列中に存在する特定のパターンを検出して検出結果を出力するパターン比較回路(図1の15a、15b)と、送信符号系列に対して所定の周波数特性の帯域制限を施して送信信号として出力すると共に、検出結果に基づいて周波数特性を変化させる帯域制限フィルタ(図1の14a、14b)と、を備える。
パターン比較回路(図1の15a、15b)は、ピークとなるような送信データ系列の特定のパターンをあらかじめ調べてパターン比較回路(図1の15a、15b)内のメモリに記録しておき、実際の送信データと特定のパターンとを比較し、ピークが発生しうるパターン検出を行う。この検出情報を元に、帯域制限フィルタ(図1の14a、14b)は、帯域制限フィルタ(図1の14a、14b)内のフィルタ係数を選択し直し、送信波形の振幅を調整する。本来の帯域制限フィルタの動作と同時並行してパターン比較がなされるために、パターン比較回路(図1の15a、15b)の付加による処理遅延は、ほとんどない。
図1は、本発明の実施例に係る送信装置の構成を示すブロック図である。図1において、拡散器10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i、加算器11a、11b、拡散変調回路12、スクランブリング回路13、DA変換器16a、16b、変調回路17、RF回路18、アンテナ19は、それぞれ図8の拡散器100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、100h、100i、加算器101a、101b、拡散変調回路102、スクランブリング回路103、DA変換器106a、106b、変調回路107、RF回路108、アンテナ109に相当し、その説明を省略する。以下では、本実施例に係る帯域制限フィルタ14a、14b、およびパターン比較回路15a、15bについて主として説明する。
帯域制限フィルタ14a、14bは、拡散変調回路12から出力される、それぞれIch用、Qch用の拡散変調された信号に対して、帯域制限を行うためのフィルタである。帯域制限フィルタ14a、14bは、それぞれパターン比較回路15a、15bが特定のパターンを検出した際に帯域制限フィルタ14a、14b内のそれぞれのフィルタ係数を変更することによって周波数特性が変化するように構成される。
パターン比較回路15a、15bは、送信信号において過大なピークを生じる特定の送信データのパターンを予め記憶しておき、拡散変調回路12から出力される送信データを順次入力して送信データが特定のパターンと一致するか否かを検出する。
次に、帯域制限フィルタ14aの詳細について説明する。図2は、本発明の第1の実施例に係る帯域制限フィルタの構成を示すブロック図である。図2において、ラッチ回路21、22、・・2nは、拡散変調回路12から出力される送信データを順次ラッチするための回路であって、シフトレジスタ等で構成されてもよい。係数器31、32、・・3ka、3k+1a、・・3nは、それぞれラッチ回路21、22、・・2k、2k+1、・・2nの出力に接続され、乗算器等によって構成され、FIRフィルタの係数を実現する回路である。なお、係数器3ka、3k+1aは、複数の係数を備え、パターン比較回路15aの出力によって複数の係数を切り替える機能を有する。加算器40は、係数器31、32、・・3ka、3k+1a、・・3nから出力される信号を加算して帯域制限フィルタ14aの出力信号を得る。なお、帯域制限フィルタ14bは、帯域制限フィルタ14aと同一の構成である。
次に、複数の係数を備える係数器について説明する。図3は、本発明の実施例に係る2個の係数を備える係数器の構成を示すブロック図である。図3において、2個の係数を備える係数器3jaは、スイッチ41、42、係数器43、44を備える。スイッチ41、42は、通常、パターン比較回路15a(15b)が特定のパターンを検出していない時には、係数器43を選択し、特定のパターンを検出した際に係数器44を選択するように動作する。ラッチ回路2jから出力される信号に対し、通常、係数器43によって係数aが乗算され、パターン比較回路15a(15b)が特定のパターンを検出した際に係数器44によって係数aが乗算されて加算器40に出力される。
以上のような帯域制限フィルタ14a(14b)は、係数器31、32、・・3ka、3k+1a、・・3nの係数により定められる周波数特性を持つFIRフィルタを構成し、パターン比較回路15a(15b)が特定のパターンを検出したか否かによって周波数特性を変化させる。パターン比較回路15a(15b)が特定のパターンを検出した際に帯域制限フィルタ14a(14b)は、その出力信号のピークの値を減少させるように周波数特性を変化させる。
係数器31、32、・・3ka、3k+1a、・・3nの係数の例を図4に示す。係数a〜a30には、通常、数値Aの組を使い、パターン比較回路15a(15b)が特定のパターンを検出した時には数値Bの組を使う。特定のパターンを検出したか否かによって係数a17、a18が異なる値を取ることで帯域制限フィルタ14a(14b)の周波数特性を変化させている。
次に、パターン比較回路15a(15b)について説明する。図5は、本発明の実施例に係るパターン比較回路の構成を示すブロック図である。図5において、パターン比較回路15a(15b)は、ラッチ回路51、52、・・5m−1、5m、排他論理和回路61、62、・・6m−1、6m、記憶回路70、論理積回路80、タイミング調整回路81を備える。ラッチ回路51、52、・・5m−1、5mは、拡散変調回路12から出力される送信データを順次ラッチするための回路であって、シフトレジスタ等で構成されてもよい。記憶回路70は、特定のパターンを記憶する回路であって、特定のパターンを構成する各データP1、P2、・・Pm−1、Pmを記憶している。また、記憶回路70は、ROMあるいはRAM等で構成され、あらかじめ理論値やシミュレーション等によって所定のピークを生じる系列を算出しておき、これを記憶しておく。さらに、図5では、記憶回路70に記憶してある特定のパターンは、一つである例を示しているが、複数の特定のパターンをを記憶しておいても良い。複数の特定のパターンを記憶してある場合、パターン比較回路15a(15b)は、複数の特定のパターンと送信データとの一致を検出する。
排他論理和回路61、62、・・6m−1、6mは、それぞれラッチ回路51、52、・・5m−1、5mの出力データと特定のパターンを構成する各データP1、P2、・・Pm−1、Pmとの排他論理和、すなわち一致を演算する。論理積回路80は、排他論理和回路61、62、・・6m−1、6mの出力の論理積を演算し、ラッチ回路51、52、・・5m−1、5mの出力データと特定のパターンを構成する各データP1、P2、・・Pm−1、Pmとの一致/不一致、すなわち特定のパターンを検出したか否かを出力する。タイミング調整回路81は、論理積回路80の出力信号に対して遅延等によって適切なタイミングを与えて帯域制限フィルタ14a(14b)に出力する。なお、ラッチ回路51、52、・・5m−1、5mは、ラッチ回路21、22、・・2k、2k+1、・・2nの一部(21、22、・・2m)と兼用することも可能である。
以上説明したようにパターン比較回路15a(15b)は、拡散変調回路12から出力される送信データを順次入力して送信データが特定のパターンと一致するか否かを検出する。そして帯域制限フィルタ14a(14b)は、特定のパターンが送信信号中に存在する際に送信信号中の所定のピーク値を低減するように周波数特性を変化させるように動作する。
次に、このような帯域制限フィルタ14a(14b)によって出力される波形の例を示す。図6は、本発明の実施例に係るDA変換器の出力波形の一例を表す図である。図6において、図10に示した出力波形のS点、T点におけるピーク値が低減され、所望のレンジR(指標線)内に収まっていることが分かる。なお、図6および図10では、分かりやすいようにマルチコード出力ではなく、シングルコード出力の状態の波形例を示している。
図7は、本発明の第2の実施例に係る帯域制限フィルタの構成を示すブロック図である。図7に示す帯域制限フィルタ14a(14b)は、図2の帯域制限フィルタとほぼ同一の構成であるが、係数器31a、32a、・・3ka、3k+1a、・・3naが全て2個の係数を備え、パターン比較回路15a(15b)の出力によって2個の係数を切り替える点が異なる。図7に示す帯域制限フィルタ14a(14b)は、図2の帯域制限フィルタと同様に動作し、同じ効果を持つが、さらに振幅を調整した係数を全係数にわたり2つ持つことにより帯域制限フィルタの構成の自由度が増し、本来のフィルタの特性を損なうことが極めて少なくなり振幅を調整することができる。
本発明の実施例に係る送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る帯域制限フィルタの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る2個の係数を備える係数器の構成を示すブロック図である。 係数器の係数の例を示す図である。 本発明の実施例に係るパターン比較回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るDA変換器の出力波形の一例を表す図である。 本発明の第2の実施例に係る帯域制限フィルタの構成を示すブロック図である。 従来のCDMA端末用の送信装置の構成の一例を示すブロック図である。 インパルス応答の波形を表す図である。 従来のDA変換器の出力波形の一例を表す図である。
符号の説明
10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i 拡散器
11a、11b 加算器
12 拡散変調回路
13 スクランブリング回路
14a、14b 帯域制限フィルタ
15a、15b パターン比較回路
16a、16b DA変換器
17 変調回路
18 RF回路
19 アンテナ
21、22、・・2n ラッチ回路
31、32、・・3ka、3k+1a、・・3n、31a、32a、・・3ja、・・3na 係数器
40 加算器
41、42 スイッチ
43、44 係数器
51、52、・・5m−1、5m ラッチ回路
61、62、・・6m−1、6m 排他論理和回路
70 記憶回路
80 論理積回路
81 タイミング調整回路

Claims (12)

  1. 送信符号系列中に存在する特定のパターンを検出して検出結果を出力するパターン検出部と、
    前記送信符号系列に対して所定の周波数特性の帯域制限を施して送信信号として出力すると共に、前記検出結果に基づいて前記送信信号中の所定のピーク値を低減するように前記周波数特性を変化させるフィルタ部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記フィルタ部は、前記特定のパターンを検出した際に前記フィルタ部内のフィルタ係数を変更することによって前記周波数特性が変化するように構成されることを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  3. 前記フィルタ部は、前記フィルタ係数の少なくとも一部について2種類ずつの係数を備え、前記検出結果に基づいて前記2種類の係数の一方を選択するように構成されることを特徴とする請求項2記載の送信装置。
  4. 前記フィルタ部は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタによって構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の送信装置。
  5. 前記パターン検出部は、前記特定のパターンを予め記憶しておく記憶部と、前記送信符号系列を順次入力するレジスタ部と、前記記憶部に記憶されている前記特定のパターンと前記レジスタ部に入力される前記送信符号系列との一致を検出する一致検出部と、を含むことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  6. 前記送信符号系列は、送信データに対して拡散変調が施された符号系列であることを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一記載の送信装置を備えることを特徴とする移動端末装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか一記載の送信装置を、Ich(In-phase channel)用とQch(Quad-phase channel)用とに2個備えることを特徴とするCDMA(Code Division Multiple Access)端末装置。
  9. 送信装置が出力する送信信号中のピーク値を低減する方法であって、
    送信符号系列中に存在する特定のパターンを検出するステップと、
    前記送信符号系列に対して所定の周波数特性の帯域制限を施して前記送信信号として出力するステップと、
    前記送信符号系列中に前記特定のパターンが存在する場合に、前記送信信号中の所定のピーク値を低減するように前記周波数特性を変化させるステップと、
    を含むことを特徴とするピーク低減方法。
  10. 前記特定のパターンを検出するステップにおいて、予め記憶してある前記特定のパターンと前記送信符号系列との一致を順次検出することを特徴とする請求項9記載のピーク低減方法。
  11. 前記周波数特性の変化は、前記周波数特性を決定するフィルタ係数を変更することによって作り出されることを特徴とする請求項9記載のピーク低減方法。
  12. 前記フィルタ係数の少なくとも一部について2種類ずつの係数を備え、前記特定パターンの検出結果に基づいて前記2種類の係数の一方を選択することを特徴とする請求項11記載のピーク低減方法。
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