JP2006042012A - 光通信装置と光伝送システムおよび光伝送方法 - Google Patents

光通信装置と光伝送システムおよび光伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信時の累積分散値をゼロでない最適な値に設定しつつ、波長多重光の一部を挿入、抜き出し、通過させる光通信装置を、各波長ごとに補助DCMを用いることなく提供すること。
【解決手段】受信側DCM(分散補償器)11は、受信アンプ10に入力された波長多重信号の累積分散値を、受信器70の最適累積分散値(+300ps/nm)とするように調整する。MUX40は、DMUX30により分波された光信号のうちスルー信号を合波する。MUX41は、送信器80からの複数のアッド(挿入)信号を合波する。補助DCM60は、MUX41からの波長多重信号に、受信側DCM11において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する。合波カプラ50は、MUX40からの波長多重信号に、補助DCM60からの波長多重信号を合波させて送信アンプ20に出力する。
【選択図】図5




Description

本発明は、波長多重技術を用いて、異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号を光ファイバ伝送路を介して伝送するための光伝送システムに関し、特に、異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入(add)、抜き出し(drop)、通過(pass through)させるOADM(Optical Add-Drop Multiplexing)ノードや、異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入し(add)、抜き出す(drop)とともに、各波長単位で出力する方路を切り替えるための装置であるOXC(Optical cross Connect)ノード等の光通信装置、光伝送システムおよび光伝送方法に関する。
<波長多重光伝送システム>
インタ−ネットに代表される膨大なデータトラフィックを収容可能な基幹網を構築するため、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術を用いた光伝送システムが普及しつつある。
このような光伝送システムは、送信端局と、中継局と、受信端局と、これらの間を接続する光ファイバ伝送路とから構成される。送信端局は、複数の波長チャネルの光信号を合波して波長多重信号として光ファイバ伝送路に出力する。中継局は、光ファイバ伝送路の途中に設けられ、波長多重信号の増幅、分散補償等を行っている。受信端局は、中継局を経由して光ファイバ伝送路から入力された波長多重信号を分波して各波長チャネル毎の信号として受信する。
このような光伝送システムの構成を図26に示す。この図26では、複数の送信器(Tx)2601〜260N、合波器(MUX)240、光アンプ(増幅器)210とから送信端局が構成され、複数の受信機(Rx)2701〜270Nと、分波器(DMUX)250と、光アンプ230とから受信端局が構成されている。また、光アンプ220は、中継局としての機能を行っている。また、光アンプ210、220、230には、それぞれ、光ファイバ伝送路による分散を補償するための分散補償器(DCM:Dispersion Compensating Module)211、221、231が設けられている。
なお、この図26では、説明を簡単にするために中継局が1つしか示されていないが、実際には光ファイバ伝送路の長さに応じて複数の中継局が用いられる。
送信端局では、送信器2601〜260Nにより生成された波長λ1、λ2、・・、λNの光信号が、合波器240において波長多重され、光アンプ210により増幅された後に光ファイバ伝送路に出力される。ここで、光アンプ210において増幅される際に、DCM211において分散補償が行われる場合もある。
そして、光ファイバ伝送路に出力された波長多重信号は、中継局の光アンプ220において増幅された後に受信端局に伝送される。そして、この中継局の光アンプ220において増幅される際、送信端局と中継局間の光ファイバ伝送路において発生した波長分散がDCM221において補償される。そして、受信端局では、中継局から光伝送路ファイバを経由して伝送された波長多重信号を光アンプ230で増幅した後に、分波器250にて各波長λ1、λ2、・・、λN毎に分波して、受信器2701〜270Nに出力する。
<分散補償>
次に、上述したような光伝送システムにおいて行われる分散補償について詳細に説明する。
光ファイバ伝送路は、波長分散(chromatic dispersion)(以降、分散と省略)を生じさせる特性を持っており、そこを通過する信号に分散を与えてしまう。信号に分散が累積すると、信号の持つ周波数成分ごとに異なる遅延が生じて、重篤な波形歪みが起こる。このような分散が累積して、累積分散値が大きくなりすぎると最後には、受信器において受信が不可能な状態となってしまう。
そのため、光ファイバ伝送路により付加された波長分散を逆符号の分散を付与することでキャンセルする分散補償が必要となる。分散の符号は、“異常分散”(abnormal dispersion)と“正常分散”(normal dispersion)で区別される。異常分散を“+”、正常分散を“−”の符号で表すことが多く、本明細書でもこの極性を用いるが、これには逆の流儀もあるので注意を要する。分散の単位は“ps/nm”である。
光ファイバ伝送路の分散は、分散補償器(DCM)でキャンセルする。今日一般的に用いられているDCMは分散補償ファイバである。
分散値の2つの表現の使い分けに注意が必要である。DCMの能力を「−500ps/nmのDCM」と表現する。この場合の−500ps/nmは、信号に−500ps/nmの分散を付与する能力がある、ということを表している。一方、信号に+500ps/nmの分散が付与された状態を「+500ps/nmの分散を持った信号」という事がある。これは正確には「分散が+500ps/nm累積している状態の信号」というべきところの慣用的な表現である。信号の持つ分散値は、送信時点をゼロとし、それ以降通過してきた媒体の持つ分散値の累積値である。
<OADMノード>
このような光伝送システム導入当初は、長距離の伝送が可能であることが導入動機となった。つまり伝送システムを構成する2つの要素、リンクとノードのうち、リンクがまず光化された。その後、波長多重技術によって1リンクあたりの伝送容量が膨大に増えると、ノードの入力部で全ての波長多重信号を電気信号に落として編集後、再び波長多重信号を作って送り出す、という処理コストが負担と感じられるようになった。ノードにおける信号処理を極力、光信号のままで処理したいという要望が強くなった。
そこでまず初めに実用化を迎えたのがOADM(Optical Add-Drop Multiplexing)ノードである。波長多重された伝送信号光のうちの一部の波長チャネルだけを取り出して受信し、また、一部の波長チャネルだけを送信して波長挿入する機能を持ったノードである。このOADMノードを利用すると、そのノードを通過する波長チャネルに対する処理コストを大幅に削減でき、経済化を図ることができる。
このようなOADMノードを用いた光伝送システムの構成を図27に示す。この光伝送システムは、図26に示した光伝送システムに対して中継局の替わりにOADMノード300が設けられた構成となっている。
OADMノードの役割は、多くの波長チャネルが多重されている一つの波長多重光を入力とし、そのうちの一部の波長チャネルを、抜き出し(ドロップ:Drop)、挿入(アッド:Add)して、再び一つの波長多重光として出力することである。
図27では、OADMノード300は、光伝送路ファイバを介して伝送されてきた波長多重光のうち波長λ1、λ2、λ3の波長チャネルをドロップして受信器70に出力し、送信器80からの波長λ2、λ3の波長チャネルを波長多重光にアッドしている。なお、受信器70、送信器80はそれぞれ複数存在するが、説明を簡単にするために、以降の説明においても複数の場合も単数の場合も1つの符号により示すものとする。
<従来のOADMノード構成>
従来、図27に示したようなOADMノード300には幾つかの構成が用いられている。以下では、このようなOADMノードの従来の構成について説明する。
図28に示す並列型は、入力された波長多重光を全部分離して処理を行い、再び多重する構成である。この従来のOADMノードは、受信アンプ10と、送信アンプ20と、分波器(DMUX)30と、合波器(MUX)40と、受信器(Rx)70と、送信器(Tx)80とから構成されている。また、受信アンプ10には、受信側分散補償器(受信側DCM)11が設けられ、送信アンプ20には、送信側分散補償器(送信側DCM)21が設けられている。
受信側DCM11は、受信アンプ10に入力された波長多重光の分散補償を行い、送信側DCM21は、送信アンプ20から出力される波長多重光の分散補償を行う。
DMUX30は、受信アンプ10からの波長多重光を各波長λ1、λ2、λ3、・・・、λN毎に分波する。この図28に示した例では波長λ1、λ2、λ3の光信号が抜き出(ドロップ)されるため、波長λ4、・・・、λNの光信号はそのままスルー(通過)信号としてMUX40に出力される。そして、DMUX30で分波された波長λ1、λ2、λ3の光信号は、受信器70に出力される。
また、ここでは、波長λ2、λ3の光信号が挿入(アッド)されるため、送信器80から出力された波長λ2、λ3の光信号がMUX40に出力される。
MUX40では、DMUX30からの波長λ4、・・・、λNの光信号と、送信器80からの波長λ2、λ3の光信号の合波が行われ1つの波長多重光として送信アンプ20に出力される。
この図28に示した構成は、受信端局や送信端局等のターミナルにおける波長多重分波器を背中合わせに接続した構成と同一であり、ターミナルと部品を共用化できるメリットがある。MUX30/DMUX40デバイスには、近年大量に使用されて低価格化の進んだAWG(Arrayed Waveguide Grating)が使える。本構成は、アッド/ドロップの設定を変えたときにスルー信号に影響を与えないという重要な特長がある。
図29に示す直列型は、アッド/ドロップしたい波長だけに作用する光フィルタ141、142を用いて波長分離して処理を行う構成である。
光フィルタ141は、波長λ1の光信号を波長多重光から分離し、光フィルタ142は、波長λ2の光信号を波長多重光から分離するとともに、波長λ2の光信号を波長多重光に新たに合成する。
この図29に示した構成は、全体の波長数に対するアッド/ドロップする波長チャネル数の割合が小さい場合に経済的というメリットがある。しかし、アッド/ドロップの設定を変える際に光フィルタの出し入れが必要であり、一瞬、全てのスルー信号が断になってしまうという欠点がある。すなわち、本構成はダイナミックにアッド/ドロップ設定を変更するOADM用途には不向きである。
図30に示す構成は、近年登場した新しいデバイスである、波長ブロッカ(WB:Wavelength Blocker)を用いた構成である。
WBは、入力された波長多重光に対して、スルー信号となる特定の波長のチャネルのみを通過させることができるデバイスである。WBの具体的なデバイスとしては、JDS Uniphase 社等により供給されているものを用いることができる(例えば、非特許文献1参照。)。
この従来のOADMノードは、受信アンプ10と送信アンプ20との間に、分岐カプラ51、波長ブロッカ(WB)110、合波カプラ50が直列に接続されている。そして、分岐カブラ51には、DMUX30が接続され、合波カプラ50には、MUX40が接続されている。分岐カプラ51は、受信アンプ10から出力された波長多重光を分岐してDMUX30に出力し、合波カプラ50は、WB110からの光信号とMUX40からの光信号を合波して送信アンプ20に出力する。
WB110は形状を変化することのできる光フィルタで、各波長チャネルごとに通過・阻止を選択でき、かつその設定を変更してもスルー信号に影響を与えない、というフィルタである。WB110は、受信側分散補償器11により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、スルー信号となる波長チャネルのみを通過させる。つまり、この図30では、WB110は、スルーさせない波長λ1、λ2、λ3の波長チャネルの通過を阻止するように設定されている。
このような構成になっていることにより、図30に示した従来のOADMノードでは、波長λ1、λ2、λ3の光信号は、DMUX30で波長多重光より分離され受信器70にそれぞれ出力されるが、スルー信号である波長λ4、・・・、λNの光信号は、WB110を通過してそのまま送信アンプ20に出力される。
この図30に示したOADMノードの構成は、図28に示した並列型の構成と似ているが、スルー信号の取り扱いが異なる。並列型ではドロップ信号とスルー信号の区別なく全ての信号が波長分離されたが、WB型ではスルー信号λ4、・・・、λNは波長分離されない。そのため、OADMノードが多段接続された際に、DMUX30の光フィルタの多段通過に伴うスペクトル狭窄効果による劣化を回避することができるという特長がある。
図31に示す構成は、基本的には図28に示した構成と同じであり、さらに光2×2スイッチ130を追加して自動化を進めた構成である。図28の構成では、アッド/ドロップ/スルーの設定は、DMUX30、MUX40間の接続を手作業により切り替える光パッチコード接続に全面的に頼っている。このような方法は構成的なコストを考えると最適であるが、工数的なコストは高くなってしまう。また、波長数が多くなると設定ミスの恐れも高まる。さらに、アッドドロップする波長を任意に選択できない。そこで図31の構成は、各波長ごとに光2×2スイッチ130を備えて、スルー設定か否かだけでも自動的に(遠隔操作で)設定できるようにしたものである。
<受信時の最適累積分散値>
上記で説明したようなOADMノードでは、受信側DCM11、送信側DCM21を用いて、光ファイバ伝送路による波長分散を補償して、累積分散値を削減するようにしている。そして、一般的には、各ノードにて光ファイバ伝送路において付与された累積分散値を補償してゼロとするように設定されている。そのため、受信器において受信する際の光信号の累積分散値もゼロであるように設定されている。しかし、一方で、信号を受信する際、信号の持つ累積分散値の最適値がゼロでない場合が多いことが知られている。最適とは、符号誤り率が最小になる、という意味である。つまり、最適累積分散値とは、受信器における符号誤り率が最小になる累積分散値を意味する。完全な分散補償をして累積分散値をゼロに戻せば、送信時点と同じ波形が得られるはずであるが、分散を付与することでさらに符号誤り率が改善する現象が起きる。この現象は、主にチャープと呼ばれる強度変調に伴う位相変調があるために生じる。チャープがある場合、分散累積によって光パルスに圧縮が生じて受信感度が向上するのである。
最適累積分散値がゼロでない値をとる場合としては、例えば特許文献1に示されている。この特許文献1の図10、図11には、累積分散値が0でない場合のほうが、0の場合よりも受信感度のペナルティが小さくなるケースが存在することが示されている。特に、この特許文献1の図11では、累積分散値がゼロを跨ぐ形で図示されており、最適累積分散値がゼロではないケースがほとんどであって、その最適累積分散値は、変調器でのチャープの付与の仕方によって変わってくることが説明されている。
上述したような現象を起こすチャープとは位相変調の一種であるが、位相変調には、送信器の持つ性質により送信時点から付与されるチャープの他に、光ファイバ伝送路中の非線形光学効果により付与される非線形位相変調がある。非線形光学効果とは光ファイバの屈折率がその瞬時の光パワーに依存して変化する現象で、それにより光信号は位相変調を被る。波長多重システムにおける非線形位相変調効果には、自己由来のSPM(Self Phase Modulation)と並進チャネル由来のXPM(Cross Phase Modulation)がある。これらの非線形位相変調効果は、光アンプから光ファイバ伝送路への入射時に起きるので、その累積量は、その入射時パワーや光アンプ中継段数などによって異なる。
このようなことは、特許文献2でも示されている。この特許文献2の図2では、optimumと示されている線が最適累積分散値を示している。この図では、最適累積分散値がゼロでない値を取る場合があり、かつ、その値が伝送距離と共に変化することが説明されており、最適累積分散値は、伝送方法にも依存して変化する場合があることが示されている。
図32は、ある波長多重伝送システムの受信端で実際に得られた、受信時の累積分散値に対する符号誤り率の測定データである。この例では、約+300ps/nmの累積分散値において、符号誤り率が最良となっているため、最適累積分散値は+300ps/nmであると言うことができる。
ここで、累積分散値(の絶対値)が大きくなると当然のこととして、符号誤り率も劣化するため、最適累積分散値があまり大きな値を取ることはない。そのため、一般的には、最適累積分散値は、0ps/nmを中心としたある範囲内に収まる。
例えば、伝送速度が10Gbpsで、符号形式がNRZ(Non Return to Zero)符号の場合、受信時点での最適累積分散値は、一般的には下記の式を満たすような範囲に含まれる。
│最適累積分散値が含まれる分散範囲│≦1000[ps/nm]
また、符号形式がRZ(Return to Zero)符号の場合には、範囲も約半分となり
│最適累積分散値が含まれる分散範囲│≦500[ps/nm]
となる。
上述のように、受信時の最適な累積分散値はゼロでないケースが多い。受信時の累積分散値をゼロでない最適値に合わせることは、単純な受信端局では容易であるが、OADM局では構成上、困難があった。
具体的に図33を参照して、もし従来構成にて送信と受信の分散値を異ならせるとどうなるかを説明する。ここでは受信時の分散値を+300ps/nmに調整するものとする。その調整は受信側DCM11を用いて行うしか方法がない。その結果、最適な累積分散値で受信することができるが、スルー信号も同じく+300ps/nmの累積分散を持ってしまう。一方、送信器80から出力される送信信号(アッド信号)の累積分散値は0ps/nmである。これらがMUX40にて波長多重されると、その出力波長多重光には、累積分散値が+300ps/nmの信号と0ps/nmの信号が混在してしまう。このような混在が複数段のOADMノードで起きるともはや分散値の管理が困難となるという問題が生じる。
このため、従来は受信時の累積分散値をゼロ付近にせざるを得ない場合があった。そうすれば送信信号の分散値とスルー信号の分散値が一致し、送出WDM光の分散値を一つに揃えることができるからである。しかしこの構成では、受信時の累積分散値が最適ではないので、図32の例のように、伝送信号の持っている最良性能を引き出すことができない、分散変動に対するマージンが減少する、というジレンマがあった。
<従来の分散調整方法と課題>
この課題を単刀直入に解決するのが図34、図35の構成である。図34では分波後に、図35では多重前に、波長チャネルごとに個別の補助DCM60を挿入している。
この構成は、波長チャネルごとに分散値を調整できるため調整自由度が高いという特徴があり、そのような調整を必要とする海洋システムなどでは実用化されている。しかし一般には、波長数分の補助DCM60を揃えることはコストに無理があり、また細かな調整が可能という長所も、それを個々に最適化することは運用コスト的に無理があるため、普遍的なメリットには成り得ない。従って、個別の補助DCMを用いずに課題を解決する方法が必要とされている。
また、他の解決方法が、上述した特許文献2に開示されている。この特許文献2に開示されている技術は、いずれの波長パスグループにおいても累積分散値を許容範囲内に収めるような最適値の組合せを探索するアルゴリズムを用いるというものである。
この方法は、特殊なハードウエアを必要としないという長所があるが、短所としては、波長パスの数が多くなると、最適な分散補償量を見つけ出す処理が現実的に不可能になってしまうこと、また、新たに波長パスを追加すると分散補償量の変更が全体に及んでしまうので、波長パス設定の変化への対応が困難であること、が課題となっている。
ちなみに今日一般的に用いられているDCMは補償量が固定的であるので、補償量の変更は、DCMの入替えを意味する。それは回線の一時的な断線を生じ、また入替え品の追加コストも発生する。これらのことから、波長パス設定の変化があっても分散補償量の変更がないことが望まれているのである。
また、上記で説明したOADMノード以外の光通信装置であるOXCノードについても、OADMノードと同様で、受信時の累積分散値を最適な値にしようとすると、各波長毎に補助DCMを設ける必要があるため上記で説明したのと同様な問題が発生する。
特許第3337980号公報 特開2003−318825号公報 "Products / Fiberoptic Communications / Add/Drop / Tunable Add/Drop Modules / Wavelength Blocker"、[online]、JDS Uniphase社発行、[平成16年5月24日検索]、インターネット<URL:http://www.jdsu.com/index2.cfm/NAVCID/5/CID/5/ACT/Display/ProductID/1266/G#ID/10/C#ID/229/S#ID/389/?pagename=Wavelength%20Blocker>
上述した従来のOADMノードやOXCノード等の光通信装置では、受信時の累積分散値を最適な値にしようとすると、各波長毎に補助DCMを設ける必要がありコスト的に高くなってしまったり、新たな波長パスの追加等があった場合には分散補償量を変更する必要があるという問題点があった。
本発明の目的は、各波長毎に補助DCMを必要とすることなく、また、新たな波長パスが追加になっても分散補償量の変更が必要とならずに、受信時の累積分散値を最適な値に設定することにより最良の伝送性能を引き出すことが可能な光通信装置、光伝送システムおよび光伝送方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
前記波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離する分離手段と、
挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する補助分散補償器と、
前記スルー波長群の波長多重信号に、前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後のアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波手段とを備えている。
本発明は、受信側分散補償器において、波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整するようにし、補助分散補償器をアッド波長群に対して設けるようにし、この補助分散補償器により、アッド波長群の波長多重信号に、受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与するようにしたものである。したがって、ドロップ波長群の累積分散値を最適累積分散値とすることができるとともに、合波手段におけるスルー波長群の累積分散値とアッド波長群の累積分散値を同じ値にすることができる。
また、本発明の他の光通信装置は、異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
前記波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離する分離手段と、
前記スルー波長群の波長多重信号に対して、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する補助分散補償器と、
前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後のスルー波長群の波長多重信号に、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波手段とを備えている。
本発明は、受信側分散補償器において、波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整するようにし、補助分散補償器をスルー波長群に対して設けるようにし、この補助分散補償器により、スルー波長群の波長多重信号に対して、受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整するようにしたものである。したがって、ドロップ波長群の累積分散値を最適累積分散値とすることができるとともに、スルー波長群の波長多重信号の累積分散値とアッド波長群の波長多重信号の累積分散値はともにゼロとなり、合波手段におけるスルー波長群の累積分散値とアッド波長群の累積分散値を同じ値にすることができる。
さらに、本発明の他の光通信装置は、異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
前記波長多重信号の累積分散値がゼロとなるように調整する受信側分散補償器と、
前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離する分離手段と、
前記ドロップ波長群の波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整する補助分散補償器と、
前記スルー波長群の波長多重信号に、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波手段とを備えている。
本発明は、受信側分散補償器において、入力信号光として入力された波長多重信号の累積分散値ゼロとなるように調整するようにし、補助分散補償器をドロップ波長群に対して設けるようにし、この補助分散補償器により、ドロップ波長群の波長多重信号に対して、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整するようにしたものである。したがって、ドロップ波長群の累積分散値を最適累積分散値とすることができるとともに、スルー波長群の波長多重信号の累積分散値とアッド波長群の波長多重信号の累積分散値はともにゼロとなり、合波手段におけるスルー波長群の累積分散値とアッド波長群の累積分散値を同じ値にすることができる。
本発明の光通信装置には、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、前記挿入信号を出力する複数の送信器とをさらに備えるようにしてもよい。
前記最適累積分散値は、受信の際の符号誤り率が最小となるような累積分散値とするようにしてもよいし、ゼロ以外の値とするようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、各波長毎に補助DCMを設けることなく、また、アッド/ドロップ設定を変更しても分散補償量の変更を要せずに受信時の累積分散値を最適な値に設定することができるので、OADMノード、OXCノードにおいて最適な累積分散値で受信できるようになり、結果として最良の伝送性能を引き出すことができるという効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の原理を、図1を用いて説明する。図1において、図28中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。ここでは、光通信装置の基本的な構成であるOADMノードを用いて説明する。
本発明のOADMノードでは、入力された波長多重光を、当該ノード(伝送装置)を通過するスルー波長群、当該ノード(伝送装置)にて抜き出すドロップ波長群、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号に分離して扱うようにし、各波長群の少なくとも1つ以上に補助DCMを備えることが特徴である。つまり、何等かの分離手段を用いて入力信号光をスルー波長群とドロップ波長群に分け、ドロップ波長群はDMUX30により分波して受信器70により受信するようにし、送信器80からのアッド信号はMUX40により合波してアッド波長群とした後に、何等かの合波手段によりスルー波長群と再度合波して出力信号光として出力するようにしている。
波長群は一本の光ファイバに波長多重された状態であるので、一つのDCMで複数の波長チャネルに対して一括で分散値を調整できる。この構成により、一つの補助DCMの追加で、送信と受信の分散値を異ならせることが可能となる。本発明は、これら3つの波長群のうち1つでも独立に存在していれば適用できる。
次に、本発明の各実施形態の具体的な構成を説明する前に、図2〜図5を参照して本発明の基本的な3つの構成を説明する。以下の説明では、受信器70における最適累積分散値が+300ps/nmであるものとして説明する。
(本発明の基本的な第1の構成)
先ず、本発明の基本的な第1の構成を図2に示す。この構成では、入力信号光に受信側DCM11が設けられ、アッド波長群の波長多重信号には補助DCM60が設けられている。
受信側DCM11は、入力信号光である波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器70における最適累積分散値、つまり+300ps/nmとなるように調整する。補助DCM60は、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号に、受信側分散補償器11において調整された累積分散値と同じ値、つまり+300ps/nmの分散を付与する。
図2に示す構成では、先ず入力信号光を受信側DCM11において累積分散値が+300ps/nmとなるように分散補償を行う。このことにより、ドロップ波長群、スルー波長群ともに累積分散値は+300ps/nmとなる。ドロップ波長群はそのままDMUX30により分波されて受信器70により受信されるため、最適累積分散値による受信が行われる。そして、合波器40により生成されたアッド波長群は補助DCMにより+300ps/nmの分散が付与されることにより、累積分散値は+300ps/nmとなる。そして、スルー波長群とアッド波長群はともに累積分散値が+300ps/nmとなっているため、スルー波長群とアッド波長群を合波して出力信号光を生成しても波長チャネル毎の累積分散値は全て同一となる。
(本発明の基本的な第2の構成)
次に、本発明の基本的な第2の構成を図3に示す。この構成では、入力信号光に受信側DCM11が設けられ、スルー波長群の波長多重信号には補助DCM61が設けられている。
受信側DCM11は、入力信号光である波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器70における最適累積分散値、つまり+300ps/nmとなるように調整する。補助DCM61は、スルー波長群の波長多重信号に対して、受信側DCM11において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするような分散補償、つまり−300ps/nmの分散補償を行う。
図3に示す構成では、図2に示す構成と同様に、入力信号光を受信側DCM11において累積分散値が+300ps/nmとなるように分散補償を行う。このことにより、ドロップ波長群、スルー波長群ともに累積分散値は+300ps/nmとなる。ドロップ波長群はそのままDMUX30により分波されて受信器70により受信されるため、最適累積分散値による受信が行われる。そして、スルー波長群は補助DCM61により−300ps/nmの分散が付与されることにより、累積分散値が0ps/nmとなる。合波器40により生成されたアッド波長群に対しては、特に分散補償が行われないため、0ps/nmの累積分散値のままスルー波長群と合波される。スルー波長群とアッド波長群はともに累積分散値が0ps/nmとなっているため、スルー波長群とアッド波長群を合波して出力信号光を生成しても波長チャネル毎の累積分散値は全て同一となる。
(本発明の基本的な第3の構成)
最後に、本発明の基本的な第3の構成を図4に示す。この構成では、入力信号光に受信側DCM11が設けられ、ドロップ波長群の波長多重信号には補助DCM60が設けられている。
受信側分散補償器11は、入力信号光である波長多重信号の累積分散値が、ゼロとなるように調整する。補助DCM60は、ドロップ波長群の波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器70における最適累積分散値、つまり+300ps/nmとなるように調整する。
図4に示す構成では、入力信号光を受信側DCM11において累積分散値が0ps/nmとなるように分散補償を行う。このことにより、ドロップ波長群、スルー波長群ともに累積分散値は0ps/nmとなる。ドロップ波長群は、補助DCM60により+300ps/nmの分散が付与されて累積分散値が+300ps/nmとなって分波器30に入力される。そのため、受信器70では、最適累積分散値による受信が行われる。また、スルー波長群とアッド波長群はともに累積分散値が0ps/nmであるため、そのまま合波されて出力信号光となることにより波長チャネル毎の累積分散値は全て同一となる。
次に、上記で説明したような構成を具体的に実施するための、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、最初にMUXを2つ備えた、本発明の第1の実施形態の光通信装置の構成について図5〜図8を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態は、現在最も普及している図28に示した従来のOADMノードに対して、本発明を適用した構成である。従来構成に加えて新たにMUX41を追加して2つのMUX40、41を備えた構成とすることによりアッド波長群の経路を作り、そこに補助DCM60(又は61)を挿入していることが特徴である。これにより送受信時点での分散値を異ならせることを可能にしている。
従来MUXは1つであったが、これをスルー信号用とアッド信号用に分けて備えている。これにより、スルー波長群の経路とアッド波長群の経路が分離されるので、それらに対して個別の分散調整を施すことができるようになる。具体的には図5は補助DCM60をアッド波長群に対して作用させている構成例であり、図6は補助DCM61をスルー波長群に対して作用させた構成例である。
先ず、補助DCM60をアッド波長群に挿入した場合の構成である図5を参照して本実施形態のOADMノードについて説明を行う。図5において、図28中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
本実施形態のOADMノードは、図5に示すように、受信アンプ10と、送信アンプ20と、分波器(DMUX)30と、合波器(MUX)40、41と、合波カプラ50と、補助DCM60と、受信器(Rx)70と、送信器(Tx)80とから構成されている。また、受信アンプ10には、受信側分散補償器(受信側DCM)11が設けられ、送信アンプ20には、送信側分散補償器(送信側DCM)21が設けられている。
受信側分散補償器11は、受信アンプ10に入力された波長多重信号に対して、受信の際に最適な累積分散値、つまり受信の際の符号誤り率が最小となるよう累積分散値となるように分散補償を行う。DMUX30は、受信側分散補償器11により累積分散値が調整された後の波長多重信号を各波長の光信号に分波する。
MUX40は、DMUX30により分波された光信号のうちスルー(通過)信号を合波する。MUX41は、送信器80からの複数のアッド(挿入)信号を合波する。補助DCM60は、MUX41からの波長多重信号に、受信側DCM11において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する。
合波カプラ50は、MUX40からの波長多重信号に、補助DCM60により累積分散値が調整された後の波長多重信号を合波させて送信アンプ20に出力する。送信側DCM21は、合波カプラ50により合波された波長多重光の分散値を調整する。
次に、図5に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。以降の説明では、受信点での分散値を+300ps/nmにする場合を例にして説明している。
まず、受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が+300ps/nmとなるように補償される。そこまでの累積分散値は、光ファイバ伝送路の単位長さあたりの分散値と光ファイバ伝送路の長さの積で求まるので、その累積分散値と残したい分散値から受信側DCM11の値を選定するのである。
+300ps/nmの分散値を持った波長多重光はDMUX30で波長分離され、ドロップチャネルは受信器70へ導かれて受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。一方、+300ps/nmの分散値を持ったスルー信号は、スルー信号用MUX40に導かれて再度波長多重される。
次にアッドチャネルは、アッド信号用MUX41で波長多重された後、補助DCM60を通過することで+300ps/nmの分散値が付加される。この補助DCM60により累積分散値が調整された後の波長多重光と+300ps/nmの分散値を持ったスルー信号が合波カプラ50において合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は+300ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を+300ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。例えば、送信側DCM21にて−300ps/nmの分散を付与するようにすれば、送信アンプ20から出力される出力信号光の累積分散値は0ps/nmとなる。
次に、補助DCMをスルー波長群に挿入した場合の構成を図6を参照して説明する。
この場合の構成は、図6に示されるように、図5に示した構成に対して、アッド波長群に挿入されていた補助DCM60を削除し、補助DCM61がスルー波長群に挿入された構成となっている。
補助DCM61は、MUX40からの波長多重信号に、受信側DCM11において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするような値、つまり−300ps/nmの分散を付与する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、分散値が+300ps/nmとなるように補償される。その波長多重光はDMUX30で波長分離され、ドロップチャネルは受信器70へ導かれて受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。一方、+300ps/nmの分散値を持ったスルー信号は、スルー信号用MUX40に導かれて再度波長多重される。ここまでは図5に示した構成と同じである。その後、分散を−300ps/nm付加する補助DCM61を通過することにより分散値は0ps/nmとなる。
次にアッドチャネルは、アッド信号用MUX41で波長多重された後、合波カプラ50において、0ps/nmの分散値を持ったスルー信号と合波される。これで送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
光スイッチを備えた図31に示した従来構成に対して、本発明を適用したのが図7、図8である。
光スイッチ90は、DMUX30により分波された後の各波長の光信号をスルー(通過)信号としてMUX40に出力するかドロップ(抜き出し)信号として受信器70に出力するかを各波長チャネル毎に切り替えるためのスイッチである。
光スイッチ90を備えることの効用として、使用者から見える接続ポートの数を図31に示した従来構成と同じにでき、接続ミスを減らせるという利点がある。図5、図6では、MUX側の接続ポートが従来の倍あり、同じ波長チャネルであっても、スルー信号とアッド信号で接続ポートが異なるので、接続ミスを招きやすい。図7、図8のように光スイッチ90を備えればこの煩雑さが回避でき、従来と同じ操作感で使用できる。
(第2の実施形態)
次に、DMUXを2つ備えた、本発明の第2の実施形態の光通信装置の構成について図9〜図12を参照して説明する。
本発明の第2の実施形態も、上記で説明した第1の実施形態と同様に、現在最も普及している図28に示した従来のOADMノードに対して、本発明を適用した構成である。従来構成に加えて新たにDMUX31を追加して2つのDMUX30、31を備えた構成とすることによりドロップ波長群の経路を作り、そこに補助DCM60(又は61)を挿入していることが特徴である。これにより送受信時点での分散値を異ならせることを可能にしている。
従来DMUX30は1つであったが、本実施形態では、スルー信号用DMUX30とドロップ信号用DMUX31という2つを備えている。このような構成により、スルー波長群の経路とドロップ波長群の経路が分離されるので、それらに対して個別の分散調整を施すことができるようになる。具体的には図9は補助DCM60をドロップ波長群に対して作用させている構成例であり、図10は補助DCM61をスルー波長群に対して作用させた構成例である。
また光スイッチを備えた図31に示した従来構成に対して本発明を適用したのが図11、図12である。光スイッチ91は、DMUX30により分波された後の各波長の光信号をスルー(通過)信号としてMUX40に出力するか、送信器80からのアッド信号をMUX40に出力するかを各波長チャネル毎に切り替えるためのスイッチである。光スイッチ91を備えることの効用については、MUXを2つ備えた第1の実施形態で説明したものと同一であるので説明を省略する。
次に、図9〜図12に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
まず、補助DCM60をドロップ波長群に挿入した構成例を図9を参照して説明する。
本実施形態のOADMノードは、図9に示すように、受信アンプ10と、送信アンプ20と、分波器(DMUX)30、31と、合波器(MUX)40と、分岐カプラ51と、補助DCM60と、受信器(Rx)70と、送信器(Tx)80とから構成されている。図9において、図5中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
分岐カプラ51は、受信側DCM11によって累積分散値が補正された後の波長多重光を2つの波長多重光に分岐する。
また、本実施形態では、受信アンプ10における受信側DCM11は、入力された波長多重光の累積分散値を0ps/nmとする分散補償を行う。
次に、図9に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。以降の説明においても、受信点での分散値を+300ps/nmにする場合を例にして説明している。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が0ps/nmとなるように補償される。
0ps/nmの分散値を持った波長多重光は、まず分岐カプラ51によって2つに分岐される。その一方はスルー信号用DMUX30で波長分離され、もう一方は補助DCM60通過により+300ps/nmの分散値とされた後、ドロップ信号用DMUX31で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
送信器80からのアッドチャネルと、DMUX30からの0ps/nmの分散値を持ったスルー信号は、MUX40にて波長多重される。この時点での分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
次に、補助DCMをスルー波長群に挿入した図10の構成例の動作を説明する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、分散値が+300ps/nmとなるように補償され、分岐カプラ51により2つに分岐される。その一方は−300ps/nmの分散を付与する補助DCM61で分散値を0ps/nmにされた後、スルー信号用DMUX30で波長分離され、もう一方はドロップ信号用DMUX31で波長分離されて受信器70により受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
DMUX30からの0ps/nmの分散値を持ったスルー信号と、送信器80からのアッドチャネルは、MUX40で波長多重され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態の光通信装置は、近年登場した新しいデバイスである、波長ブロッカ(WB:Wavelength Blocker)を用いた図30のOADMに対して、本発明原理を適用するための構成である。WBを使った構成では、アッド波長群、ドロップ波長群、スルー波長群の経路が独立しているので、本発明を実施するのに適したベース構成をしていると言える。
図13は、補助DCMをスルー波長群の経路に挿入した構成例である。
本実施形態のOADMノードは、図13に示すように、受信アンプ10と、送信アンプ20と、分波器(DMUX)30と、合波器(MUX)40と、合波カプラ50と、分岐カプラ51と、補助DCM61と、受信器(Rx)70と、送信器(Tx)80と、波長ブロッカ(WB)110とから構成されている。図13において、図5、図9中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
WB110は、分岐カプラ51により分岐された2つの波長多重光のうちの一方を入力してスルー信号となる波長チャネルの信号光のみを通過させる。
この図13に示した構成例ではWB110の後に補助DCM61が挿入されているが、WB110の前に補助DCM61を挿入しても作用は同一である。
この図13に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が+300ps/nmとなるように調整された後、分岐カプラ51により2つに分岐される。
分岐カプラ51により分岐された2つの波長多重光のうちの一方は、ドロップ信号用DMUX30で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
分岐カプラ51により分岐された2つの波長多重光のうちのもう一方は、WB110でスルー信号のみが通過するようにフィルタリングされた後、−300ps/nmの分散を付与する補助DCM61を通過することで0ps/nmの分散値となる。
送信器80からのアッドチャネルは、アッド信号用MUX40で波長多重された後、合波カプラ50においてスルー信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
図14は、補助DCM60をアッド波長群の経路に挿入した構成例である。この図14に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が+300ps/nmとなるように調整された後、分岐カプラ51により2つに分岐される。
分岐カプラ51により分岐された2つの波長多重光のうちの一方は、ドロップ信号用DMUX30で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。ここまでの動作は図13に示した構成例と同じである。
分岐カプラ51により分岐された2つの波長多重光のうちのもう一方は、WB110でスルー信号のみが通過するようにフィルタリングされる。
送信器80からのアッドチャネルはアッド信号用MUX40で波長多重された後、+300ps/nmの分散を付与する補助DCM60を通過することで+300ps/nmの分散値とされた後、合波カプラ50においてスルー信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は+300ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を+300ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
図15は、補助DCMをドロップ波長群の経路に挿入した構成例である。
この図15に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が0ps/nmとなるように調整された後、分岐カプラ51により2つに分岐される。
分岐カプラ51により分岐された2つの波長多重光のうちの一方は、+300ps/nmの分散を付与する補助DCM60を通過することで+300ps/nmの分散値とした後、ドロップ信号用DMUX30で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
分岐カプラ51により分岐された2つの波長多重光のうちのもう一方は、WB110でスルー信号のみが通過するようにフィルタリングされる。
送信器80からのアッドチャネルはアッド信号用MUX40で波長多重された後、合波カプラ50においてスルー信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
このように、WB110を使ったOADMノードの構成は、本実施形態のように補助DCM60または補助DCM61を入れる追加コストが僅かで済むので、本発明の導入が最も容易な構成であると言える。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態の光通信装置について説明する。
本発明の第4の実施形態は、現在研究開発中のデバイスである波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)を用いたOADMノードに対して、本発明を適用した構成である。WSSは、WBがさらに進化したデバイスであり、入力されたWDM波長群の中の一つ一つの波長チャネルの方路を切り替える機能を持つデバイスである。個々の波長チャネルから見ると光2×2スイッチとして見える。WSSとは、入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えことが可能なデバイスである。
このWSSを使ったOADM構成では、アッド波長群、ドロップ波長群の経路が独立しているので、本発明の適用が可能である。
図16は、補助DCMをアッド波長群の経路に挿入した構成例である。
本実施形態のOADMノードは、図16に示されるように、受信アンプ10と、送信アンプ20と、DMUX30と、MUX40と、補助DCM60と、受信器70と、送信器80と、波長選択スイッチ(WSS)120とから構成されている。
WSS120は、受信側DCM11により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、ドロップ信号となる波長チャネルについてはドロップ波長群の波長多重信号として補助DCM60に出力し、スルー信号となる波長チャネルについては、補助DCM60により累積分散値が調整された後の波長多重信号と合波した後に出力信号光として送信アンプ20に出力する。
上述したように、WSS120は、入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えことが可能なデバイスであるため、例えば、WSS120において、波長λ1の経路を切り替えた場合、受信アンプ10から出力された波長多重光のうちの波長λ1の光信号は、DMUX30に出力され、他の波長の光信号は、送信アンプ20に出力される。そして、補助DCM60からの波長多重信号のうちの波長λ1の光信号は、送信側DCM20へと出力される。
この構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が+300ps/nmとなるように調整された後、WSS120に入力される。一方、送信器80からのアッドチャネルはアッド信号用MUX40で波長多重された後、+300ps/nmの分散を付与する補助DCM60を通過することで+300ps/nmの分散値を持った後、WSS120に入力される。このようにWSS120に入力される2つの波長群の分散値は揃っている。
WSS120内では、これら2つの波長多重群の中で個々のチャネル単位で交換が行われ、波長多重光の形で出力される。その一方が送信WDM光であり、もう一方がドロップ波長群である。どちらも+300ps/nmの分散を持ったまま出力される。
ドロップ波長群はDMUX30で波長分離され、受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を+300ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
図17は、補助DCMをドロップ波長群の経路に挿入した構成例である。この構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が0ps/nmとなるように調整された後、WSS120に入力される。一方、送信器80からのアッドチャネルはアッド信号用MUX40で波長多重された後、WSS120に入力される。このようにWSS120に入力する2つの波長群の分散値は揃っている。
WSS120内では、これら2つの波長多重群の中で個々のチャネル単位で交換が行われ、波長多重光の形で出力される。その一方が送信WDM光であり、もう一方がドロップ波長群である。どちらも0ps/nmの分散を持ったまま出力される。
ドロップ波長群は+300ps/nmの分散を付与する補助DCM60を通過することで+300ps/nmの分散値を持った後、DMUXで波長分離され、受信される。受信するときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態の光通信装置について説明する。
本発明の第5の実施形態は、上記の第4の実施形態において説明したものと類似のWSSを2つ備え、スルー波長群に補助DCMを設けたOADMノードの構成例である。
本実施形態のOADMノードは、図18に示すように、受信アンプ10と、送信アンプ20と、分波器(DMUX)30と、合波器(MUX)40と、補助DCM61と、受信器(Rx)70と、送信器(Tx)80と、波長選択スイッチ(WSS)121、122とから構成されている。本実施形態では、WSSは図16,17と同様な2入力2出力のものを用いても良いが、WSS121は1入力2出力、WSS122は2入力1出力あれば十分である。
WSS121は、受信アンプ10の受信側DCM11により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、ドロップ(分岐)信号となる波長チャネルについてはドロップ波長群の波長多重信号としてDMUX30に出力し、スルー(通過)信号となる波長チャネルについてはスルー波長群の波長多重光として補助DCM61に出力する。
WSS122は、補助DCM61により累積分散値が調整された後の波長多重信号を、MUX40からの波長多重信号と合波した後に送信アンプ20に出力する。
このように2つのWSS121、122を用いることによりスルー波長群に補助DCMを設けた構成を実現することが可能となる。
この図18に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が+300ps/nmとなるように調整された後、WSS121によりドロップ波長群とスルー波長群に分岐される。
WSS121により分岐されたドロップ波長群は、ドロップ信号用DMUX30で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
WSS121により分岐されたもう一方のスルー波長群は、−300ps/nmの分散を付与する補助DCM61を通過することで0ps/nmの分散値となる。
送信器80からのアッドチャネルは、アッド信号用MUX40で波長多重された後、WSS122においてスルー波長群と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
次に、WSSの替わりにMP(マルチポート)−WSSを用いた本実施形態の構成例を図19に示す。
MP−WSSとは、入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えて各波長チャネル毎の出力信号または波長多重信号として出力したり、入力された波長多重信号に対して、入力された各波長チャネル毎の信号を合波して1つの波長多重信号として出力することが可能なデバイスである。
このようなMP−WSSを用いた本実施形態のOADMノードは、図19に示されるように、受信アンプ10と、2つのMP−WSS151、152と、補助DCM61と、送信アンプ20と、受信器70と、送信器80とから構成されている。
MP−WSS151は、入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えて各波長チャネル毎の出力信号または波長多重信号として出力することが可能なデバイスであり、受信側DCM11により累積分散値が調整された後の波長多重信号を入力して、ドロップ信号となる波長チャネルについては各波長チャネル毎に光信号として受信器70にそれぞれ出力し、スルー信号となる波長チャネルについてはスルー波長群の波長多重光として補助DCM61に出力する。
MP−WSS152は、入力された波長多重信号に対して、入力された各波長チャネル毎の信号を合波して1つの波長多重信号として出力することが可能なデバイスであり、補助DCM61により累積分散値が調整された後の波長多重信号に、送信器80から入力されたアッド信号を合波した後に出力信号光として送信アンプ20に出力する。
この図19に示した構成は、図18に示した構成に対して、WSS121とDMUX30をMP−WSS151に置き換え、
WSS122とMUX40をMP−WSS152に置き換えた構成となっているため、その動作の説明については省略する。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態の光通信装置について説明する。本実施形態は、異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を挿入し(add)、抜き出す(drop)とともに、各波長単位で出力する方路を切り替えるための光通信装置であるOXC(Optical cross Connect:光クロスコネクト)ノードに対して本発明を適用したものである。
OXCノードとは、多重された複数の波長の光信号を、各波長単位で経路を切り替えるための装置である。このようなOXCノードに対して本発明を適用した場合でも、分散調整の概念は上記で説明したOADMノードの場合と全く同様である。OADMノードの場合には、入力される1つの波長多重信号と出力する1つの波長多重信号という2経路のみが存在していたが、OXCノードは対向する他のノードとの間で波長多重信号を送受信する1対の経路(以降方路と呼ぶ。)が複数存在する。
このようなOXCノードのうち、この方路が3つある3方路OXCノードの概略構成を図20に示す。この3方路OXCノードでは、各方路毎に分岐カプラと合波カプラとが設けられていて、各方路からの波長多重信号の分岐および各方路への波長多重信号の合波を行っている。なお、OXCノードでは自ノードにおいてもアッド/ドロップが行われているが、この図20では、自ノードにおけるアッド/ドロップのための矢印は省略している。
次に、このようなOXCノードの具体的な構成について説明するが、OXCノードの構成は上述したOADMノードの構成と比較して回路構成が複雑になるため、説明を簡単にするため以下ではその一部の構成のみを説明する。従って、以下では、図20に示した3方路OXCノードのうちの太い実線で示された経路、つまり1つの方路から入力された波長多重信号が他の2つの方路へ出力される経路のみを用いて説明を行う。
先ず、補助DCMをスルー側に備えた場合のOXCノードの一部の構成を図21を参照して説明する。図21において、図13中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
本実施形態のOXCノードは、図21に示すように、受信アンプ10と、送信アンプ20、22と、分波器(DMUX)30と、合波器(MUX)40、41と、合波カプラ50、52と、分岐カプラ51と、補助DCM61、63と、受信器(Rx)70と、送信器(Tx)80、81と、波長ブロッカ(WB)111、112とを備えている。また、送信アンプ22には、送信側分散補償器(送信側DCM)23が設けられている。この送信側DCM23は、送信アンプ22から出力される波長多重信号の分散補償を行う。
このOXCノードでは、受信アンプ10は、ある方路からの波長多重信号を入力していて、送信アンプ20、22は、それぞれ異なる方路に波長多重信号を出力する。
補助DCM61は、分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重信号のうちの1つを入力して、受信側DCM11において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするような分散補償、つまり−300ps/nmの分散補償を行う。WB111は、補助DCM61により累積分散値が調整された後の波長多重多重信号を入力して、送信器20が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号光のみを通過させる。
補助DCM63は、分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重信号のうちの1つを入力して、受信側DCM11において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするような分散補償、つまり−300ps/nmの分散補償を行う。WB112は、補助DCM63により累積分散値が調整された後の波長多重多重信号を入力して、送信器22が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号光のみを通過させる。
合波カプラ50は、MUX40からの波長多重信号、WB111からの波長多重信号、および図示されない方路からの波長多重信号を合波して送信アンプ20に出力する。同様に、合波カプラ52は、MUX41からの波長多重信号、WB112からの波長多重信号、および図示されない方路からの波長多重信号を合波して送信アンプ22に出力する。
この図21に示した構成例ではWB111、112の前に補助DCM61、63がそれぞれ挿入されているが、WB111、112の後に補助DCM61、63をそれぞれ挿入しても作用は同一である。
次に、この図21に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
ある方路から入力された受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が+300ps/nmとなるように調整された後、分岐カプラ51により3つに分岐される。
分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちの1つは、ドロップ信号用DMUX30で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちの別の1つは、−300ps/nmの分散を付与する補助DCM61を通過することで0ps/nmの分散値となった後、WB111により送信アンプ20が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号のみが通過するようにフィルタリングされる。さらに、分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちのさらに別の1つは、−300ps/nmの分散を付与する補助DCM63を通過することで0ps/nmの分散値となった後、WB112により送信アンプ22が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号のみが通過するようにフィルタリングされる。
送信器80からのアッドチャネルは、アッド信号用MUX40で波長多重された後、合波カプラ50においてWB111からのスルー信号および他の方路からの波長多重信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
さらに、送信器81からのアッドチャネルは、アッド信号用MUX41で波長多重された後、合波カプラ52においてWB112からの波長多重信号および他の方路からの波長多重信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM23を適宜用いる。
次に、補助DCMをアッド側に備えた場合のOXCノードの構成を図22を参照して説明する。図22において、図21中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。この図22に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
ある方路から入力された受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が+300ps/nmとなるように調整された後、分岐カプラ51により3つに分岐される。
分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちの1つは、ドロップ信号用DMUX30で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。ここまでの動作は図21に示した構成例と同じである。
分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちのもう1つは、WB111により送信アンプ20が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号のみが通過するようにフィルタリングされる。また、分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちのさらにもう1つは、WB112により送信アンプ22が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号のみが通過するようにフィルタリングされる。
送信器80からのアッドチャネルはアッド信号用MUX40で波長多重された後、+300ps/nmの分散を付与する補助DCM60を通過することで+300ps/nmの分散値とされた後、合波カプラ50において、WB111からの波長多重信号、他の方路からの波長多重信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は+300ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を+300ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
また、送信器81からのアッドチャネルはアッド信号用MUX41で波長多重された後、+300ps/nmの分散を付与する補助DCM62を通過することで+300ps/nmの分散値とされた後、合波カプラ52において、WB112からの波長多重信号、他の方路からの波長多重信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は+300ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を+300ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM23を適宜用いる。
次に、補助DCMをドロップ側に備えた場合のOXCノードの構成を図23を参照して説明する。図23において、図21中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。この図23に示した構成を用いた時に、分散値の設定がどのように実現されるのかについて次に説明する。
ある方路から入力された受信WDM光は、まず受信アンプ10内の受信側DCM11により、そこまでの累積分散を相殺して、残りの分散値が0ps/nmとなるように調整された後、分岐カプラ51により3つに分岐される。
分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちの1つは、+300ps/nmの分散を付与する補助DCM60を通過することで+300ps/nmの分散値とした後、ドロップ信号用DMUX30で波長分離されて受信器70において受信される。受信器70において受信されるときの分散値は+300ps/nmとなっているので、最も良い受信条件となっている。
分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちのもう1つは、WB111により送信アンプ20が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号のみが通過するようにフィルタリングされる。さらに、分岐カプラ51により分岐された3つの波長多重光のうちのさらにもう1つは、WB112により送信アンプ22が接続された方路に対して出力するように設定されている波長チャネルの信号のみが通過するようにフィルタリングされる。
送信器80からのアッドチャネルはアッド信号用MUX40で波長多重された後、合波カプラ50においてWB111からの波長多重信号、他の方路からの波長多重信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM21を適宜用いる。
また、送信器81からのアッドチャネルはアッド信号用MUX41で波長多重された後、合波カプラ52においてWB112からの波長多重信号、他の方路からの波長多重信号と合波され、送出WDM光の多重が完了する。この時点での送出WDM光の持つ分散値は0ps/nmに揃っている。次段の光ファイバ伝送路への送出WDM光が持つ分散値を0ps/nmから異ならせたい場合には、送信側DCM23を適宜用いる。
上記において図21〜図23に示したいずれの構成においても、受信器70において受信される際の累積分散値を+300ps/nmにすることと、アッド信号とスルー信号における各波長チャネルの分散値を揃えることを両立することが実現されている。
本実施形態では、3方路OXCノードに対して本発明を適用した場合について説明を行ったが、同様な構成を用いることにより、図24に示すような4方路OXCノードや、図25に示すような、5方路OXCノードに対しても本発明を同様に適用することが可能である。
上記第1から第6の実施形態では、累積分散値が+300ps/nmの場合に、受信器70における符号誤り率が最小となるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のゼロ以外の累積分散値の場合に符号誤り率が最小となる場合でも同様に本発明を適用することができるものである。
また、上記第1から第6の実施形態では、光通信装置がOADMノードまたはOXCノードの場合を用いて説明したが、波長多重光に対して任意の波長の光信号を、分岐、挿入、通過させる光通信装置であればどのような構成のものでも同様に、本発明を適用することができるものである。
さらに、上記第1から第6の実施形態では、ある周波数チャネルを抜き出す(ドロップする)場合には、当該周波数チャネルはそのノードにおいて分岐されてしまい次のノードには転送されないものとして説明していたが、ある周波数チャネルを抜き出す(ドロップする)とともにその周波数チャネルをそのまま次のノードに転送するドロップ・アンド・コンティニュー(Drop and continue)を行うような光通信装置に対しても同様に本発明を適用することが可能である。
さらに、本発明は最適累積分散値がゼロ以外の値であることを前提としており、最適累積分散値がゼロの場合には従来の構成のままで最適な受信をすることが可能である。よって、本発明では、最適累積分散値は、ゼロ以外の値である場合に限定されるものである。
発明の原理を説明するための図である。 本発明の基本的な第1の構成を示す図である。 本発明の基本的な第2の構成を示す図である。 本発明の基本的な第3の構成を示す図である。 MUXを2つ備え、補助DCMをアッド波長群に対して作用させた場合の、本発明の第1の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 MUXを2つ備え、補助DCMをスルー波長群に対して作用させた場合の、本発明の第1の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 図5に示したOADMノードに光スイッチを加えた構成を示すブロック図である。 図6に示したOADMノードに光スイッチを加えた構成を示すブロック図である。 DMUXを2つ備え、補助DCMをドロップ波長群に対して作用させた場合の、本発明の第2の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 DMUXを2つ備え、補助DCMをスルー波長群に対して作用させた場合の、本発明の第2の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 図9に示したOADMノードに光スイッチを加えた構成を示すブロック図である。 図10に示したOADMノードに光スイッチを加えた構成を示すブロック図である。 WBを用いたOADMノードにおいて、補助DCMをスルー波長群に対して作用させた場合の、本発明の第3の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 WBを用いたOADMノードにおいて、補助DCMをアッド波長群に対して作用させた場合の、本発明の第3の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 WBを用いたOADMノードにおいて、補助DCMをドロップ波長群に対して作用させた場合の、本発明の第3の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 WSSを用いたOADMノードにおいて、補助DCMをアッド波長群に対して作用させた場合の、本発明の第4の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 WSSを用いたOADMノードにおいて、補助DCMをドロップ波長群に対して作用させた場合の、本発明の第4の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 2つのWSSを用いた、本発明の第5の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 2つのMP−WSSを用いた、本発明の第5の実施形態のOADMノードの構成を示すブロック図である。 3方路OXCノードの概略構成を説明するための図である。 補助DCMをスルー波長群に対して作用させた場合の、本発明の第6の実施形態のOXCノードの一部の構成を示すブロック図である。 補助DCMをアッド波長群に対して作用させた場合の、本発明の第6の実施形態のOXCノードの一部の構成を示すブロック図である。 補助DCMをドロップ波長群に対して作用させた場合の、本発明の第6の実施形態のOXCノードの一部の構成を示すブロック図である。 4方路OXCノードの概略構成を説明するための図である。 5方路OXCノードの概略構成を説明するための図である。 一般的な従来の光伝送システムの構成を示すシステム図である。 OADMノードを有する従来の光伝送システムの構成を示すシステム図である。 並列型の従来のOADMノードの構成を示すブロック図である。 直列型の従来のOADMノードの構成を示すブロック図である。 WB型の従来のOADMノードの構成を示すブロック図である。 並列型(スイッチ付き)の従来のOADMノードの構成を示すブロック図である。 ある波長多重伝送システムの受信端で実際に得られた、受信時の累積分散値に対する符号誤り率の測定データを示す図である。 従来構成にて送信と受信の分散値を異ならせるとどうなるかを説明するための図である。 波長チャネルごとに個別の補助DCMを挿入して、受信時の累積分散値を最適に設定した従来のOADMノードの構成を示す図である。 波長チャネルごとに個別の補助DCMを挿入して、受信時の累積分散値を最適に設定した従来のOADMノードの構成の他の例を示す図である。
符号の説明
10 受信アンプ
11 受信側分散補償器(受信側DCM)
20 送信アンプ
21 送信側分散補償器(送信側DCM)
22 送信アンプ
23 送信側分散補償器(送信側DCM)
30、31 分波器(DMUX)
40、41 合波器(MUX)
50 合波カプラ
51 分波カプラ
52 合波カプラ
60 補助分散補償器(補助DCM)(+300ps/nm)
61 補助分散補償器(補助DCM)(−300ps/nm)
62 補助分散補償器(補助DCM)(+300ps/nm)
63 補助分散補償器(補助DCM)(−300ps/nm)
70 受信器(Rx)
80、81 送信器(Tx)
90、91 光スイッチ
110〜112 波長ブロッカ(WB)
120、121、122 波長選択スイッチ(WSS)
130 光2×2スイッチ
141、142 光フィルタ
151、152 マルチポート波長選択スイッチ(MP−WSS)
210、220、230 光アンプ
211、221、231 分散補償器(DCM)
240 合波器(MUX)
250 分波器(DMUX)
2601〜260N 送信器(Tx)
2701〜270N 受信器(Rx)
300 OADMノード

Claims (28)

  1. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    前記波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離する分離手段と、
    挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する補助分散補償器と、
    前記スルー波長群の波長多重信号に、前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後のアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波手段と、を備えた光通信装置。
  2. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    前記波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離する分離手段と、
    前記スルー波長群の波長多重信号に対して、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する補助分散補償器と、
    前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後のスルー波長群の波長多重信号に、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波手段と、を備えた光通信装置。
  3. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    前記波長多重信号の累積分散値がゼロとなるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離する分離手段と、
    前記ドロップ波長群の波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整する補助分散補償器と、
    前記スルー波長群の波長多重信号に、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波手段と、を備えた光通信装置。
  4. 抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記挿入信号を出力する複数の送信器と、をさらに備えた請求項1から3のいずれか1項記載の光通信装置。
  5. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記分波器により分波された光信号のうち通過信号を合波するための第1の合波器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するための第2の合波器と、
    前記第2の合波器からの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する補助分散補償器と、
    前記第1の合波器からの波長多重信号に、前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波カプラと、を備えた光通信装置。
  6. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記分波器により分波された光信号のうち通過信号を合波するための第1の合波器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するための第2の合波器と、
    前記第1の合波器からの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する補助分散補償器と、
    前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に、前記第2の合波器からの波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波カプラと、を備えた光通信装置。
  7. 前記分波器により分波された後の各波長の光信号を通過信号として前記第1の合波器に出力するか当該ノードにて抜き出す信号として前記受信器に出力するかを各波長チャネル毎に切り替えるための光スイッチをさらに備えた請求項5または6記載の光通信装置。
  8. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    前記波長多重信号の累積分散値がゼロとなるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により分散補償が行われた後の波長多重光信号を各波長の光信号に分波する第1の分波器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する補助分散補償器と、
    前記補助分散補償器により分散補償が行われた後の波長多重光信号を各波長の光信号に分波する第2の分波器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記第1の分波器により分波された光信号のうちの通過信号と、前記複数の送信器からの挿入信号とを合波させて出力信号光とするための合波器と、を備えた光通信装置。
  9. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により分散補償が行われた後の波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する補助分散補償器と、
    前記補助分散補償器により分散補償が行われた後の波長多重光信号を各波長の光信号に分波する第1の分波器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号を各波長の光信号に分波する第2の分波器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記第1の分波器により分波された光信号のうちの通過信号と、前記複数の送信器からの挿入信号とを合波させて出力信号光とするための合波器と、を備えた光通信装置。
  10. 前記第1の分波器により分波された後の各波長の光信号をスルー信号として前記合波器に出力するか、前記送信器からの挿入信号を前記合波器に出力するかを各波長チャネル毎に切り替えるための光スイッチをさらに備えた請求項8または9記載の光通信装置。
  11. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、通過信号となる波長チャネルのみを通過させる波長ブロッカと、
    前記波長ブロッカからの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する補助分散補償器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するため合波器と、
    前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に、前記合波器からの波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波カプラと、を備えた光通信装置。
  12. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、通過信号となる波長チャネルのみを通過させる波長ブロッカと、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するため合波器と、
    前記合波器からの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する補助分散補償器と、
    前記波長ブロッカからの波長多重信号に、前記補助分散補償器からの波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波カプラと、を備えた光通信装置。
  13. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    前記波長多重信号の累積分散値が、ゼロとなるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する補助分散補償器と、
    前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、通過信号となる波長チャネルのみを通過させる波長ブロッカと、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するため合波器と、
    前記波長ブロッカからの波長多重信号に、前記合波器からの波長多重信号を合波させて出力信号光とする合波カプラと、を備えた光通信装置。
  14. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するため合波器と、
    前記合波器からの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する補助分散補償器と、
    入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えことが可能なデバイスであり、前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、当該ノードにて抜き出す波長チャネルについてはドロップ波長群の波長多重信号として出力し、通過信号となる波長チャネルについては、前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号と合波した後に出力信号光として出力する波長選択スイッチと、
    前記波長選択スイッチから出力されたドロップ波長群の波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、を備えた光通信装置。
  15. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するため合波器と、
    入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えことが可能なデバイスであり、前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、当該ノードにて抜き出す波長チャネルについてはドロップ波長群の波長多重信号として出力し、通過信号となる波長チャネルについては、前記合波器からの波長多重信号と合波した後に出力信号光として出力する波長選択スイッチと、
    前記波長選択スイッチから出力されたドロップ波長群の波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する補助分散補償器と、
    前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、を備えた光通信装置。
  16. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    前記複数の送信器からの挿入信号を合波するため合波器と、
    入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えことが可能なデバイスであり、前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に対して、当該ノードにて抜き出す波長チャネルについてはドロップ波長群の波長多重信号として出力し、通過信号となる波長チャネルについてはスルー波長群の波長多重光として出力する第1の波長選択スイッチと、
    前記第1の波長選択スイッチから出力されたスルー波長群の波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する補助分散補償器と、
    入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えことが可能なデバイスであり、前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に、前記合波器からの波長多重信号と合波した後に出力信号光として出力する第2の波長選択スイッチと、
    前記第1の波長選択スイッチから出力されたドロップ波長群の波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、を備えた光通信装置。
  17. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    入力された波長多重信号の各波長の経路を、各波長チャネル毎にそれぞれ独立に切り替えて各波長チャネル毎の出力信号または波長多重信号として出力することが可能なデバイスであり、前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を入力して、当該ノードにて抜き出す波長チャネルについては各波長チャネル毎に光信号としてそれぞれ出力し、通過信号となる波長チャネルについてはスルー波長群の波長多重光として出力する第1のマルチポート波長選択スイッチと、
    前記第1のマルチポート波長選択スイッチから出力されたスルー波長群の波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する補助分散補償器と、
    挿入信号を出力する複数の送信器と、
    入力された波長多重信号に対して、入力された各波長チャネル毎の信号を合波して1つの波長多重信号として出力することが可能なデバイスであり、前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に、前記複数の送信器から入力された挿入信号を合波した後に出力信号光として出力する第2のマルチポート波長選択スイッチと、を備えた光通信装置。
  18. 前記最適累積分散値は、受信の際の符号誤り率が最小となるような累積分散値である請求項1から17のいずれか1項記載の光通信装置。
  19. 前記最適累積分散値は、ゼロ以外の値である請求項1から18のいずれか1項記載の光通信装置。
  20. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号を光ファイバ伝送路を介して伝送するための光伝送システムであって、
    複数の波長チャネルの光信号を合波して波長多重信号として光ファイバ伝送路に出力する送信端局と、
    光ファイバ伝送路を介して入力された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号の挿入、抜き出し、通過を行う請求項1から19のいずれか1項記載の光通信装置と、
    前記光通信装置を経由して光ファイバ伝送路から入力された波長多重信号を分波して各波長チャネル毎の信号とする受信端局と、を備えた光伝送システム。
  21. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入し、抜き出すとともに、各波長単位で出力する方路を切り替えるための光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    ある方路から入力された波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号に対して、第1の方路に対して出力するように設定されている波長チャネルのみを通過させる第1の波長ブロッカと、
    前記第1の波長ブロッカからの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する第1の補助分散補償器と、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号に対して、第2の方路に対して出力するように設定されている波長チャネルのみを通過させる第2の波長ブロッカと、
    前記第2の波長ブロッカからの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整する第2の補助分散補償器と、
    挿入信号を出力する第1の複数の送信器と、
    挿入信号を出力する第2の複数の送信器と、
    前記第1の複数の送信器からの挿入信号を合波するための第1の合波器と、
    前記第2の複数の送信器からの挿入信号を合波するための第2の合波器と、
    前記第1の補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に、他の方路からの波長多重信号と、前記第1の合波器からの波長多重信号とを合波させて第1の出力信号光とする第1の合波カプラと、
    前記第2の補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号に、他の方路からの波長多重信号と、前記第2の合波器からの波長多重信号とを合波させて第2の出力信号光とする第2の合波カプラと、を有する光通信装置。
  22. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入し、抜き出すとともに、各波長単位で出力する方路を切り替えるための光通信装置であって、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    ある方路から入力された波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号に対して、第1の方路に対して出力するように設定されている波長チャネルのみを通過させる第1の波長ブロッカと、
    前記第1の分岐カプラにより分岐された波長多重信号に対して、第2の方路に対して出力するように設定されている波長チャネルのみを通過させる第2の波長ブロッカと、
    挿入信号を出力する第1の複数の送信器と、
    前記第1の複数の送信器からの挿入信号を合波するための第1の合波器と、
    前記第1の合波器からの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する第1の補助分散補償器と、
    挿入信号を出力する第2の複数の送信器と、
    前記第2の複数の送信器からの挿入信号を合波するための第2の合波器と、
    前記第2の合波器からの波長多重信号に、前記受信側分散補償器において調整された累積分散値と同じ値の分散を付与する第2の補助分散補償器と、
    前記第1の波長ブロッカからの波長多重信号に、他の方路からの波長多重信号と、前記第1の補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号とを合波させて第1の出力信号光とする第1の合波カプラと、
    前記第2の波長ブロッカからの波長多重信号に、他の方路からの波長多重信号と、前記第2の補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号とを合波させて第2の出力信号光とする第2の合波カプラと、を有する光通信装置。
  23. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入し、抜き出すとともに、各波長単位で出力する方路を切り替えるための光通信装置であって、
    ある方路から入力された波長多重信号の累積分散値が、ゼロとなるように調整する受信側分散補償器と、
    前記受信側分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を分岐する分岐カプラと、
    抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する複数の受信器と、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号の累積分散値が、前記複数の受信器における最適な累積分散値となるように調整する補助分散補償器と、
    前記補助分散補償器により累積分散値が調整された後の波長多重信号を各波長の光信号に分波する分波器と、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号に対して、第1の方路に対して出力するように設定されている波長チャネルのみを通過させる第1の波長ブロッカと、
    前記分岐カプラにより分岐された波長多重信号に対して、第2の方路に対して出力するように設定されている波長チャネルのみを通過させる第2の波長ブロッカと、
    挿入信号を出力する第1の複数の送信器と、
    挿入信号を出力する第2の複数の送信器と、
    前記第1の複数の送信器からの挿入信号を合波するための第1の合波器と、
    前記第2の複数の送信器からの挿入信号を合波するための第2の合波器と、
    前記第1の波長ブロッカからの波長多重信号に、他の方路からの波長多重信号と、前記第1の合波器からの波長多重信号とを合波させて第1の出力信号光とする第1の合波カプラと、
    前記第2の波長ブロッカからの波長多重信号に、他の方路からの波長多重信号と、前記第2の合波器からの波長多重信号とを合波させて第2の出力信号光とする第2の合波カプラと、を有する光通信装置。
  24. 前記最適累積分散値は、受信の際の符号誤り率が最小となるような累積分散値である請求項21から23のいずれか1項記載の光通信装置。
  25. 前記最適累積分散値は、ゼロ以外の値である請求項20から23のいずれか1項記載の光通信装置。
  26. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光伝送方法であって、
    前記波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整するステップと、
    累積分散値が調整された後の前記波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離するステップと、
    挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号に、前記最適累積分散値と同じ値の分散を付与するステップと、
    前記スルー波長群の波長多重信号に、累積分散値が調整された後の前記アッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とするステップと、を備えた光伝送方法。
  27. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光伝送方法であって、
    前記波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整するステップと、
    調整された後の前記波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離するステップと、
    前記スルー波長群の波長多重信号に対して、累積分散値をキャンセルしてゼロとするように調整するステップと、
    累積分散値が調整された後の前記スルー波長群の波長多重信号に、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とするステップと、を備えた光伝送方法。
  28. 異なる波長の光信号が複数多重された波長多重信号に対して、任意の波長の光信号を、挿入、抜き出し、通過させる光伝送方法であって、
    前記波長多重信号の累積分散値がゼロとなるように調整するステップと、
    累積分散値が調整された後の前記波長多重信号を、当該伝送装置を通過するスルー波長群の波長多重信号と当該伝送装置にて抜き出すドロップ波長群の波長多重信号とに分離するステップと、
    前記ドロップ波長群の波長多重信号の累積分散値が、抜き出した後の各波長チャネル毎の光信号を受信する受信器における最適累積分散値となるように調整するステップと、
    前記スルー波長群の波長多重信号に、挿入信号が合波されたアッド波長群の波長多重信号を合波させて出力信号光とするステップと、を備えた光伝送方法。
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