JP2004193974A - 光クロスコネクト装置 - Google Patents

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Ichiro Nakajima
一郎 中島
Tomoji Kuroyanagi
智司 黒柳
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Abstract

【課題】効率的で、低コストの光クロスコネクト装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチ130を有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長変換型光クロスコネクト装置であって、波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器180を有し、光スイッチ130は、波長毎に、入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行い、分散補償器180が、出力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、入力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられるように構成されている。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光特性補償を行う光クロスコネクト装置に係り、特に、分散補償、OSNR補償又は偏波分散補償を行う光クロスコネクト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年トラヒックの増大に伴い、ネットワークの大容量化が要求されている。そこで基幹ネットワークでは、波長多重(WDM)技術をベースとした光ネットワークの構築が必要とされている。光ネットワークでは光の波長単位で伝送路を切り替えることのできる光クロスコネクト(OXC)が用いられる。
(光クロスコネクト)
図1は一般的な光クロスコネクトの構成例を示している。図1の光クロスコネクトは、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号を増幅する光アンプ11(11−1〜11−k)、増幅された光信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器12(12−1〜12−k)、分波された信号光を波長毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ13、入力される信号光の波長を所望の波長に変換する波長変換器14(14−1−1〜14−k−i)、波長変換された信号光を再び合波する合波器15(15−1〜15−k)、合波された光信号を増幅する光アンプ16(16−1〜16−k)及び増幅された光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)から構成されている。
【0003】
また、オペレーションシステム18は、ネットワークを構成する光クロスコネクト13を監視・制御し、パスの設定、切り替えなどを行う。
局舎間を接続する局間IFでは、波長多重された信号が光ファイバを通して伝送される。一方、局内IFを介して、同一局舎内の他の装置(SDH(Synchronous Digital Hierarchy)伝送装置等)が接続されて、光信号の分岐・挿入が行なわれる。また、光クロスコネクトは、ネットワークの要求に応じて、波長変換する必要のない波長固定型クロスコネクトや、ファイバ単位で切り替えるファイバクロスコネクト、複数の波長信号からなる波長群信号単位で切り替える波長群クロスコネクト、これらのハイブリド構成が用いられる。
【0004】
また、波長変換器の例としては、光半導体アンプを利用して光のまま変換する方式、光電気変換器と電気光変換器を用いて変換する方式等がある。
【0005】
また、分波部や合波部は、アレイ導波路型グレーティングや誘電体多層膜などを用いた素子で構成できる。また、光スイッチは、例えば、熱光学効果を利用した導波路型スイッチやモータを利用したメカニカル型スイッチ等が用いられている。また、光スイッチは、スイッチを多段に接続して構成したり、内部に光アンプを含む構成のものも用いられている。
【0006】
以上述べたように、光クロスコネクトは、複数の入出力光伝送路を収容し、入力伝送路から入ってくる光信号を、波長単位、ファイバ単位、複数の波長信号からなる波長群信号単位及びそれらの組み合せで、所望の出力伝送路にルーティングする。
【0007】
なお、分散補償技術として、複数の光スイッチと複数の分散補償器とを交互に設けた分散補償モジュール(特許文献1参照)、光スイッチで択一的に選択された個々の信号を、選択された信号に対応して、分散補償ファイバにより分散を補償する技術(特許文献2参照)、複数の光スイッチと複数の分散補償器とを交互に設けて分散を補償し、さらに、信号の分岐・挿入を可能とした色分散補償用ノード(特許文献3参照)が知られている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−160780号公報
【0009】
【特許文献2】
特開平9−261173号公報
【0010】
【特許文献3】
特表2000−508138号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
(分散補償)
ところで、光信号は長距離伝送されると、分散の影響で信号波形が劣化する。そのため伝送路内や装置内で適宜、分散補償を行う必要がある。例えば、図2(B)に示すように、ノード1とノード2の間を適宜分散補償しながら伝送される。
【0012】
また、分散の影響が少ない伝送路で光信号が伝送される場合は、ノード毎に、分散補償を行うことも行われる。ノード内に再生器(光−電気−光変換)を設けて、分散補償を行う場合を、図2(A)に示す。図2(A)では、光スイッチ23の前後において、波長単位で、再生器21(21−1−1〜21−k−i)で信号の再生を行って、分散の影響による信号波形の劣化を除去している。
【0013】
このように、ノード内に光再生器を配置して、信号劣化を補償する構成は、ポイント・ツー・ポイントで再生するため、各波長が等距離伝送されることを想定していた。しかし、光再生器は、光から電気に変換し、電気信号で再生し、再生した信号を再度光信号に変換する必要があり、高価であり、その結果、光クロスコネクト装置におけるコストの増大を招いてしまうという問題がある。そこで、将来、伝送技術の進歩により光再生なしでも伝送可能な非再生ノードが増加していくと考えられる。
【0014】
また、メッシュ状光ネットワークでは、
▲1▼図3に示すように、ノード間の伝送路が一定でなく、経由してきた伝送路によって、受信した光信号に対する分散等の影響が異なり、信号波形の劣化が異なる。なお、SMFは、シングルモードファイバであり、DSFは、分散シフトファイバであり、NZ−DSFは、Non−Zeroの分散シフトファイバである。
【0015】
▲2▼ノードで、分岐・挿入が行われるので、信号毎に、伝送される距離が異なり、分散等の影響が異なる。
【0016】
▲3▼同じ伝送路であっても、波長毎に、分散等の影響が異なり、信号波形の劣化が異なる。
【0017】
これらのことから、メッシュ状光ネットワークでは、一括して行う分散補償だけでは、適確な伝送が行えないという問題がある。そこで、これからは、波長多重信号を一括して分散補償するだけでなく、個別に補償する必要も出てくると考えられる。
【0018】
また、各ノードで、分散補償を行っても、残留分散が生じ、充分な補償が行えないことを図4を用いて説明する。
【0019】
図4のグラフは横軸に伝送距離をとり、適宜一括分散補償しているイメージの例を示している。また、実線は波長多重信号内の長波長側の信号、破線は短波長側の信号の累積分散値を示している。伝送されるに従い分散値は増加していく。ある距離伝送すると一括分散補償により、累積した分散値をキャンセルする。しかし、一般的に波長によって分散係数(図の傾きに相当)が異なるため、長波長信号と短波長信号を一括で分散補償すると補償しきれない残留分散が残ることになる。その結果、伝送距離とともに残留分散値も累積する。この残留分散値は、長波長側と短波長側とで異なる。一方で、受信器には分散トレランス(信号速度に依存し、信号速度が高速になると分散トレランスが減少する。)が規定されており、残留分散がその値以内であれば所要特性を満足させることができるが、超えると所要特性を満足させることができない。以上のことから、一括補償のみでなく、波長単位又は波長群単位の個別補償も必要となる。
【0020】
なお、分散トレランスは、信号速度に依存し、信号速度が高速になると分散トレランスが減少する。
【0021】
例えば、10Gb/sの信号が、40Gb/sの信号になると分散トレランスは、1/16(スペクトラム幅で1/4、タイムスロットで1/4)となり、伝送距離やファイバが同じでも信号速度によって補償すべき分散量が異なる。これによっても、波長単位又は波長群単位の分散補償が必要となる。
【0022】
さらに、波長単位又は波長群単位の分散補償が必要性を、図5を用いて説明する。
【0023】
図5は、メッシュ状光ネットワークにおける分散補償区間を示す。光ネットワークのパスのエンド・エンド(図では、ノード1とノード5)には通常、再生器が配置されので、図5において、ノード1からノード5までパスを張るとき、送信元のノード1と受信先のノード5では再生器を配備している。
【0024】
ネットワークには、再生ノードと非再生ノードが混在し、受信した全部の波長を再生するのではなく、分散トレランスを考慮して、再生する必要のある波長のみについて再生する。
【0025】
例えば、パスA(実線)ではノード2、3、4で再生を行われていない。ノード2、3、4で再生が行なわれないと分散トレランスを超える場合は、累積分散値が再生器5の分散トレランスを超えないように、ノード1、2、3、4、5の1つのノード又は複数のノードで分散補償を行う必要がある。パスB(一点鎖線)ではノード3で再生を行う。したがって、ノード1−3間及びノード3−5間それぞれで、累積分散値が再生器3、5の分散トレランスを超えないように、ノード1及びノード3で分散補償を行う。パスC(破線)では各ノードで再生を行う。したがって各ノードで、累積分散値が各再生器の分散トレランスを超えないように、分散補償を行う。
【0026】
また、信号対雑音比(OSNR)も考慮に入れる必要がある。光信号は長距離伝送されると、信号のパワーが小さくなるため中継光アンプにより増幅される。図6(A)のグラフは横軸に伝送距離をとり、適宜、増幅しているイメージの例を示している。増幅するたびに光アンプで発生するASE(Acccumulated Spontaneous emission)雑音が累積し、図6(A)に示すように、増幅する度に信号対雑音比が劣化する。
【0027】
また、非再生ノードが増加すると波長や波長群により、光アンプのNF波長依存性、ゲインチルト、伝送距離や通過光アンプ数等が異なるため、OSNR劣化量が異なる。そのため、分散補償の必要性と同様に、波長単位又は波長群単位のOSNR補償を行うことが必要となる。
【0028】
また、光クロスコネクトにおいて、分波器により波長、波長群単位等に分波される場合で、所要のビットエラーレートを満たすための所要OSNRに満たないときは、図6(B) に示すように、分波フィルタに比べてさらに狭帯域のフィルタを用いればASE雑音が削減され、OSNRを向上させることができる。
【0029】
また、ノード内に光アンプをもつ場合もあり、この光アンプによりASE雑音を削減することもできる。
【0030】
偏波モード分散(PMD)は、偏波間で群遅延が異なるために発生する分散であり、波長分散と同様に分散トレランスを超える場合は分散補償が必要となる。基本的には波長分散と同様の形態が考えられる。
【0031】
従来のものは、伝送された伝送路の状況に応じて、分散等の補償の必要性のある光信号を、効率的に、かつ、きめ細かく補償することができないという問題がある。
【0032】
また、従来の光クロスコネクト装置は、波長分散補償器、偏波分散補償器、光フィルタなどの光特性補償器を全入力ポート数分用意する必要があり、装置規模が大きくなりコストを要するという問題がある。
【0033】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、効率的で、低コストの光クロスコネクト装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0035】
請求項1に記載された発明は、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長変換型光クロスコネクト装置において、波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、前記光スイッチは、波長毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、前記分散補償器が、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする。
【0036】
請求項1に記載された発明によれば、波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、光スイッチは、波長毎に、入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行い、分散補償器が、出力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、入力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けたことにより、効率的で、低コストの波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長変換型の波長変換型の光クロスコネクト装置を提供することができる。
【0037】
請求項2に記載された発明は、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する複数の光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、各光スイッチは、所定波長の光信号に対して、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、前記分散補償器が、各光スイッチにおいて、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする。
【0038】
請求項2に記載された発明によれば、波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、各光スイッチは、所定波長の光信号に対して、入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行い、分散補償器が、各光スイッチにおいて、出力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けたことにより、効率的で、低コストの波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長固定型の光クロスコネクト装置を提供することができる。
【0039】
請求項3に記載された発明は、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、ファイバ単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、ファイバ単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、前記光スイッチは、ファイバ単位で、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、前記分散補償器が、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする。
【0040】
請求項3に記載された発明によれば、ファイバ単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、光スイッチは、ファイバ単位で、入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、分散補償器が、出力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けたことにより、効率的で、低コストのファイバ単位スイッチング、ファイバ単位分散補償、波長固定型の光クロスコネクト装置を提供することができる。
【0041】
請求項4に記載された発明は、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する複数の光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長群信号単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、波長群信号単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、各前記光スイッチは、所定の波長群信号に対して、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、前記分散補償器が、各前記光スイッチにおいて、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする。
【0042】
請求項4に記載された発明によれば、波長群信号単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器と、波長群信号の群数以上の数の光スイッチとを有し、各光スイッチは、所定の波長群信号に対して、入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、分散補償器が、各光スイッチにおいて、出力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、入力ポートの内の分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことにより、効率的で、低コストの波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長固定型の光クロスコネクト装置を提供することができる。
【0043】
請求項5に記載された発明は、請求項1ないし4いずれか一項記載の光クロスコネクト装置において、前記分散補償器の代わりに、可変波長フィルタ又は偏波分散補償器を用いることを特徴とする。
請求項5に記載された発明によれば、分散補償器の代わりに、可変波長フィルタ又は偏波分散補償器を用いることにより、OSNR補償及び偏波分散補償が可能な効率的で、低コストの光クロスコネクト装置を提供することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
(波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長変換型)
図7に、従来の波長変換型波長単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その1)を示す。
【0045】
図7の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器12(12−1〜12−k)、分波された信号光を波長毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ23、光スイッチ23によってルーティングされた波長単位の信号を分散補償する可変分散補償器30(30−1−1〜30−k−i)、分散補償された信号光の波長を所望の波長に変換する波長変換器40(40−1−1〜40−k−i)、波長変換された信号光を再び合波する合波器15(15−1〜15−k)、合波された光信号の分散を補償する固定分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)から構成されている。
【0046】
図7の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を、分散補償器20(20−1〜20−k)及び分散補償器24(24−1〜24−k)により一括分散補償するのに加えて、ノード内のスイッチ23の後段の可変分散補償器30(30−1−1〜30−k−i)で、波長ごとに個別分散補償を行う。分散補償量はスイッチ23のルーティング状態によって波長が変わるので、可変のものが必要である。この場合、スイッチ23の全出力ポートに分散補償器40(40−1−1〜40−k−i)が必要となる。
【0047】
図8に、従来の波長変換型波長単位スイッチングの他の光クロスコネクト装置(その2)を示す。
【0048】
図8の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器12(12−1〜12−k)、分波器12によって分波された波長単位の信号を分散補償する固定分散補償器31(31−1−1〜31−k−i)、分散補償された信号光を波長毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ23、光スイッチ23によってルーティングされた信号の波長を所望の波長に変換する波長変換器40(40−1−1〜40−k−i)、波長変換された信号光を再び合波する合波器15(15−1〜15−k)、合波された光信号の分散を補償する固定分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)から構成されている。
【0049】
本構成は、分散補償器20(20−1〜20−k)及び分散補償器24(24−1〜24−k)により一括分散補償するのに加えて、ノード内のスイッチ23の前段の分散補償器31(30−1−1〜30−k−i)で波長ごとに個別分散補償を行う。入力される波長は固定なので、分散補償量は固定でよい。この場合も同様に、スイッチ23の全入力ポートに分散補償器31が必要となる。
【0050】
このように、従来の図7及び図8に示されている光クロスコネクト装置(その1)及び光クロスコネクト装置(その2)では、そのチャネルの分散補償が必要かどうかによらず、全チャネルに分散補償器(30、31)を用意しておくことになり、コストの増大を招くことになる。
【0051】
図9に、波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長変換型の実施形態を示す。図1と同様にオペレーションシステムにより、ネットワークを構成する図9の光クロスコネクトを監視・制御し、パスの設定、切り替えなどを行う。以下の実施の形態においても同じ。
【0052】
図9の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号(多重数をiとする。)の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器120(120−1〜120−k)、分波された信号光を波長毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ130、光スイッチ130でルーティングされた光信号の波長を所望の波長に変換する波長変換器140(140−1−1〜140−k−i、なお、波長変換器140は、少なくとも、k×i個設ける必要がある。)、波長変換された信号光を再び合波する合波器150(150−1〜150−k)、合波された光信号の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された波長多重光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)及び可変分散補償器180(180−1〜180−o、図では、o個有する。)から構成されている。
【0053】
図9の光クロスコネクト装置は、(ki+o)個の入力ポート及び(ki+o)個の出力ポートを有する光スイッチ130を有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長変換型光クロスコネクト装置であって、波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器180を有し、光スイッチ130は、波長毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行う。分散補償器180が、光スイッチ130の出力ポートと、光スイッチ130の入力ポートとの間に設けられており、光スイッチ130のルーティングにより、分散補償の必要な波長のみを、分散補償器180に供給して、分散の補償を行う。また、分散補償器180により分散補償された信号は、光スイッチ130のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0054】
図10を用いて、図9の動作を説明する。なお、説明を分かり易くするために、図9において、i=8、k=2の構成として説明する。つまり、図10は、8波長が多重されたWDM伝送路を2本収容している場合である。
【0055】
まず、パスA(点線:波長λ1)に関して、オペレーションシステムが、パスの伝送距離、光ファイバの種類、波長から波長分散の積算値を計算する。この値が受信器の許容分散値以下であったとする。この場合は個別の分散補償をする必要が無い。したがって、入力ポート#1のパスA(λ1)は、分波器で分波された後、20×20のスイッチ130の入力ポート#1から出力ポート#8にルーティングされ、λ8に波長変換されて出力ポート#1に出力される。
【0056】
一方、パスB(実線)に関しても同様に、オペレーションシステムが、パスの伝送距離、光ファイバの種類、波長から波長分散の積算値を計算する。この値が受信器の許容分散値を越えているとする。この場合は個別の分散補償をする必要がある。したがって、入力ポート#1のパスB(λ8)は、分波器で分波された後、20×20のスイッチ130の入力ポート#8から出力ポート#17にルーティングされ、分散補償器180で分散補償された後、20×20のスイッチ130の入力ポート#17から再び入力し、出力ポート#9にルーティングされ、λ1に波長変換されて出力ポート#2に出力される。
【0057】
このように波長分散補償が必要なパスのみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。
【0058】
本実施の形態は、図7及び図8の光クロスコネクト装置と比較して、波長分散補償器の数を削減することができる。
(波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長固定型)
図11に、従来の波長固定型波長単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その1)を示す。
【0059】
図11の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器12(12−1〜12−k)、分波された信号光を波長毎に所望の出力ポートにルーティングするi個の光スイッチ23(23−1〜23−i)、光スイッチ23(23−1〜23−i)によってルーティングされた波長単位の信号を分散補償する可変分散補償器30(30−1−1〜30−k−i)、分散補償された信号光を再び合波する合波器15(15−1〜15−k)、合波された光信号の分散を補償する固定分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)から構成されている。なお、光スイッチは、固定型であるので、波長多重数(ここでは、i)だけ必要である。
【0060】
図11の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を、分散補償器20(20−1〜20−k)及び分散補償器24(24−1〜24−k)により一括分散補償するのに加えて、ノード内のスイッチ23の後段の可変分散補償器30(30−1−1〜30−k−i)で、波長ごとに個別分散補償を行う。分散補償量はスイッチ23のルーティング状態によって波長が変わるので、可変のものが必要である。この場合、スイッチ23の全出力ポートに分散補償器40(40−1−1〜40−k−i)が必要となる。
【0061】
図12に、従来の波長固定型波長単位スイッチングの他の光クロスコネクト装置(その2)を示す。
【0062】
図12の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器12(12−1〜12−k)、分波器12によって分波された波長単位の信号を分散補償する固定分散補償器31(31−1−1〜31−k−i)、分散補償された信号光を波長毎に所望の出力ポートにルーティングするi個の光スイッチ23(23−1〜23−i)、光スイッチ23(23−1〜23−i)によってルーティングされた信号光を再び合波する合波器15(15−1〜15−k)、合波された光信号の分散を補償する固定分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)から構成されている。
【0063】
本構成は、分散補償器20(20−1〜20−k)及び分散補償器24(24−1〜24−k)により一括分散補償するのに加えて、ノード内のスイッチ23の前段の分散補償器31(30−1−1〜30−k−i)で波長ごとに個別分散補償を行う。この場合も、図11の構成と同様に、スイッチ23(23−1〜23−i)の全入力ポートに分散補償器31が必要となる。
【0064】
このように、図11及び図12の光クロスコネクト装置(その1)及び光クロスコネクト装置(その2)では、そのチャネルの分散補償が必要かどうかによらず、全チャネルに分散補償器(30、31)を用意しておくことになり、コストの増大を招くことになる。
【0065】
図13に、波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長固定型の実施形態を示す。
【0066】
図13の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器120(120−1〜120−k)、分波された信号光を波長毎に所望の出力ポートにルーティングする分散補償付き光スイッチ190(190−1〜190−i)、光スイッチ130でルーティングされた信号光を再び合波する合波器150(150−1〜150−k)、合波された光信号の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)及び分散補償された波長多重光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)から構成されている。なお、分散補償付き光スイッチは、固定型であるので、波長多重数(ここでは、i)だけ必要である。また、各分散補償付き光スイッチは、波長毎にルーティングを行うスイッチ130(130−1〜130−k)及び可変分散補償器180(180−1〜180−i)から構成されている。分散補償付き光スイッチ190における光スイッチ130のルーティングにより、分散補償の必要な光信号のみを、分散補償器180に供給して、分散の補償を行う。また、分散補償器180により分散補償された信号は、光スイッチ130のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0067】
このように波長分散補償が必要なパスのみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。
【0068】
本実施の形態は、図11及び図12の光クロスコネクト装置と比較して、波長分散補償器の数を削減することができる。
(ファイバ単位スイッチング、ファイバ単位分散補償、波長固定型)
図14に、従来の波長固定型ファイバ単位スイッチングの光クロスコネクト装置を示す。
【0069】
図14の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号をファイバ単位で、所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ53、光スイッチ53によってルーティングされたファイバ単位の信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器60(60−1〜60−k)、分波された信号光を波長毎に分散補償する可変分散補償器32(32−1−1〜32−k−i)、分散補償された信号光の波長を再び合波する合波器70(70−1〜70−k)、合波された光信号の分散を補償する固定分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)から構成されている。
【0070】
本構成は、分散補償器20(20−1〜20−k)及び分散補償器24(24−1〜24−k)により一括分散補償するのに加えて、スイッチング53の全出力ポートに、分波器60(60−1〜60−k)、可変分散補償器32(32−1−1〜32−k−i)及び合波器70(70−1〜70−k)を設けて、波長ごとに個別分散補償を行う。分散補償量はスイッチ53のルーティング状態によって光信号が変わるので、可変のものが必要である。
【0071】
図15に、波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長変換型の実施形態を示す。
【0072】
図15の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号をファイバ単位毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ230、光スイッチ230でルーティングされたファイバ単位の波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された波長多重光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)、光スイッチ230によってルーティングされたファイバ単位の信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器260(260−1〜260−k)、分波された信号光を波長毎に分散補償する可変分散補償器242(232−1−1〜232−k−i)及び分散補償された信号光の波長を再び合波する合波器270(270−1〜270−o-i)から構成されている。
【0073】
図15の光クロスコネクト装置は、複数(k+o)の入力ポート及び複数(k+o)の出力ポートを有する光スイッチ230を有し、入力された光波長多重信号を、ファイバ単位毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置であって、ファイバ単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器(分波器260(260−1〜260−k)、可変分散補償器(232−1−1〜232−k−i)及び合波器270)を有している。
【0074】
光スイッチ230は、ファイバ単位で、光スイッチ230の入力ポートと光スイッチ230の出力ポート間のスイッチングを行う。
【0075】
分散補償器(分波器260(260−1〜260−k)、可変分散補償器(232−1−1〜232−k−i)及び合波器270)が、光スイッチ230の出力ポートと、光スイッチ130の入力ポートとの間に設けられており、光スイッチ230のルーティングにより、分散補償の必要なファイバ波長のみを、分散補償器180に供給して、分散の補償を行う。また、可変分散補償器(232−1−1〜232−k−i)及び合波器270)により分散補償されたファイバ単位の信号は、光スイッチ230のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0076】
分散補償器(分波器260(260−1〜260−k)、可変分散補償器(232−1−1〜232−k−i)は、光スイッチ230によってルーティングされたファイバ単位の信号を波長単位に分波(i波に分波)する分波器260(260−1〜260−k)、分波された信号光を波長毎に分散補償する可変分散補償器242(232−1−1〜232−k−i)及び分散補償された信号光の波長を再び合波する合波器270(270−1〜270−o-i)から構成されており、個々の波長単位で分散補償がなされている。
【0077】
なお、このように、個々の波長単位で分散補償を行う代わりに、ファイバ単位で分散補償を行なってもよい。
【0078】
このように波長分散補償が必要なファイバ単位の光信号のみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。
【0079】
本実施の形態は、従来の図14の光クロスコネクト装置と比較して、分波器260(260−1〜260−k)、可変分散補償器(232−1−1〜232−k−i)及び合波器270の数を削減することができる。
(波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長固定型)
図16〜図18に、従来の波長固定型波長群信号単位スイッチングの光クロスコネクト装置を示す。なお、波長群数はmであり、分岐・挿入の波長数がpであり、各スイッチ320はq(=m+q)×qのスイッチングを行う。
【0080】
波長固定型波長群信号単位スイッチングの光クロスコネクト装置は、波長固定型波長単位スイッチングの光クロスコネクト装置の波長単位を、波長群信号単位にしたものである。
【0081】
図16の波長固定型波長群信号単位スイッチングの光クロスコネクト装置は、図11における波長単位のスイッチ23を波長群信号単位のスイッチ320とし、波長単位の可変分散補償器30を波長群信号単位の可変分散補償器330としたものである。
【0082】
同様に、17の波長固定型波長群信号単位スイッチングの光クロスコネクト装置は、図12における波長単位のスイッチ23を波長群信号単位のスイッチ320とし、波長単位の固定分散補償器31を波長群信号単位の可変分散補償器350としたものである。
【0083】
スイッチの単位と分散補償の単位が異なるだけで、図16と図17は、図11と図12と、同様に動作するので、その構成の説明は省略する。
【0084】
また、図18の光クロスコネクト装置は、図16の波長固定型波長群信号単位スイッチングにおける可変分散補償器330を、波長毎に分散補償するようにしたものであり、基本動作は、図16と同様である。
【0085】
なお、図19(A)に示すように、図16〜図18では、p群の分岐・挿入が行なわれている。また、図19(B)及び図19(C)に示すように、群は必ずしも、連続している波長でなくてもよい。例えば、インタリーバであってもよい。
【0086】
図20に、波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長固定型の実施形態を示す。
【0087】
図20の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長群単位に分波(m群に分波)する分波器310(310−1〜310−k)、分波された信号光を波長群毎に所望の出力ポートにルーティングするm個の光スイッチ321(321−1〜321−m)、光スイッチ321(321−1〜321−m)でルーティングされた信号光を再び合波する合波器340(340−1〜340−k)、合波された光信号の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された波長多重光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)及び各光スイッチ321(321−1〜321−m)の出力ポート及び入力ポート間に設けられた可変分散補償器335(335−1〜335−m)から構成されている。なお、図では、各光スイッチ321(321−1〜321−m)に、o個の可変分散補償器335が設けられているように、記載されているが、本実施の形態は、これに限らず実施することができる。
【0088】
各光スイッチ321(321−1〜321−m)のルーティングにより、分散補償の必要な波長群の信号のみを、分散補償器335に供給して、分散の補償を行う。また、分散補償器335により分散補償された信号は、光スイッチ321のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0089】
このように波長分散補償が必要な波長群の信号のみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。
【0090】
本実施の形態は、図18の光クロスコネクト装置と比較して、波長分散補償器の数を削減することができる。
【0091】
図21は、図20における分散補償器335により分散補償する波長群を、波長単位に分波して、分波した波長単位で分散補償するものである。
【0092】
図21に示されているように、分散補償器335(335−1〜335−m)は、分波器3353(3353−1〜3353−m)、波長単位の分散補償器3352(3352−1〜3352−m)及び合波器3351(3351−1〜3351−m)から構成されている。
【0093】
他の構成は、図21と同じであるので、説明を省略する。
(波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長変換型)
図22及び図23に、従来の波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長変換型の光クロスコネクト装置を示す。図22及び図23の構成は、波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長変換型である図7と似た構成である。
【0094】
図22の波長群信号単位分散補償、波長変換型の光クロスコネクト装置は、図7における波長単位の分波器12を波長群単位の分波器310とし、波長単位のスイッチ23を波長群信号単位のスイッチ321とし、波長単位の可変分散補償器30を波長群信号単位の可変分散補償器336、波長単位の波長変換器40を一括して波長群からファイバ単位に変換する一括波長変換器360とし、波長単位の合波器15を波長群単位の合波器340としたものである。波長群信号単位の信号と波長単位の信号との差はあるものの、基本的動作は、図22の構成と図7の構成とで同じである。
【0095】
なお、分散補償器336は、スイッチ321の前段においてもよい。また、その場合は、固定分散補償でもよい。また、波長変換器360は、スイッチ321の前段においてもよい。その場合は、可変型の波長変換器とする必要がある。また、分散補償器336と波長変換器360の順序は問わない。つまり、分散補償してから、波長変換器してもよいし、波長変換してから分散補償してもよい。
【0096】
図23における従来の光クロスコネクト装置は、図22の従来の光クロスコネクト装置における分散補償器336と波長変換器360とを、波長群信号単位から波長単位にしたものである。
【0097】
つまり、図22におけるkm個の分散補償器336、km個の波長変換器360及びk個の合波器340の代わりに、周期性のkm個の分波器311(311−1−1〜311−k−m)、kmn個の波長単位可変分散補償器337(337−1−1〜337−k−m−n)、kmn個の波長変換器361(361−1−1〜361−k−m−n)及びk個の合波器341を設けたものである。
【0098】
これにより、波長単位で分散補償を行なうことができるので、より適確な分散補償を行うことができる。
【0099】
図24に、波長群の束が16の場合の分波器の構成を示す。図24(A)に示すように、分波器の入力ポートに供給された図24(B)に示されている波長多重光信号は、図24(C)に示すように、分波器の16個の各出力ポートに分波されて出力される。図では、出力ポート#1には、λ1、λ17・・・λ113の波長が出力され、#2には、λ2、λ18・・・λ114の波長が出力され、・・・#16には、λ16、λ32・・・λ128の波長が出力される。
図25に、波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長変換型の実施形態を示す。
【0100】
図25の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長群単位に分波(m群に分波)する分波器310(310−1〜310−k)、分波された信号光を波長群毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ322、光スイッチ322でルーティングされた信号光を分波する周期性の分波器311(311−1−1〜311−k−m)、分波された波長を変換する波長変換器361(361−1−1〜361−k−m)、波長変換された信号を合波する合波器341(341−1〜341−k)、合波された光信号の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された波長多重光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)、光スイッチ322の出力ポート及び入力ポート間に設けられた周期性のo個の分波器312、on個の分散補償器338及びo個の合波器342から構成されている。なお、図では、各光スイッチ322に、o個の周期性の分波器312及び合波器342が設けられているように、記載されているが、本実施の形態は、これに限らず実施することができる。
【0101】
また、図では、分波器311(311−1−1〜311−k−m)、波長変換器361(361−1−1〜361−k−m)及び合波器341(341−1〜341−k)により、各波長毎に波長変換を行なっているが、900に示すように、一括して変換してもよい。
【0102】
光スイッチ322のルーティングにより、出力ポート及び入力ポート間に設けられた分波器312、分散補償器338及び合波器342により、分散補償の必要な波長群の信号のみを、分散補償している。また、分散補償された信号は、ルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0103】
このように波長分散補償が必要な波長群の信号のみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。
【0104】
本実施の形態は、図22及び図23の光クロスコネクト装置と比較して、分散補償器の数を削減することができる。
(波長群信号単位及び波長単位スイッチング、波長群信号単位及び波長単位分散補償、波長固定型)
図26に、波長群信号単位及び波長単位スイッチング、波長群信号単位及び波長単位分散補償、波長固定型の実施形態を示す。
【0105】
図26の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長群単位に分波(m群に分波)する分波器310(310−1〜310−k)、分波された信号光を波長群毎に所望の出力ポートにルーティングするm個の光スイッチ410、光スイッチ410でルーティングされた信号光を再び合波する合波器340(340−1〜340−k)、合波された光信号の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された波長多重光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)並びに各光スイッチ410の出力ポート及び入力ポート間に設けられた可変分散補償器460、on個の入出力ポートを有する波長単位スイッチ420及び光スイッチ420の出力ポート及び入力ポート間に設けられた波長単位の可変分散補償器450を有している。
【0106】
図では、波長群単位光スイッチ410又は波長単位光スイッチ420のルーティングにより、分散補償の必要な波長群の信号を、波長群単位の可変分散補償器460又は波長単位の可変分散補償器450で、波長群単位又は波長単位で補償する。また、分散補償された信号は、波長群単位光スイッチ410又は波長単位光スイッチ420のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0107】
このように波長分散補償が必要な波長群又は波長の信号のみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。また、波長単位で分散を補償することにより、より適確な補償を行うことができる。
(波長群信号単位及び波長単位スイッチング、波長群信号単位及び波長単位分散補償、波長変換型)
図27に、波長群信号単位及び波長単位スイッチング、波長群信号単位及び波長単位分散補償、波長変換型の実施形態を示す。
【0108】
図27の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号を波長群単位に分波(m群に分波)する分波器310(310−1〜310−k)、分波された信号光を波長群毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ510、光スイッチ510でルーティングされた信号光を分波する周期性の分波器311(311−1−1〜311−k−m)、分波された波長を変換する波長変換器361(361−1−1〜361−k−m)、波長変換された信号を合波する合波器341(341−1〜341−k)、合波された光信号の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された波長多重光信号を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)並びに光スイッチ510の出力ポート及び入力ポート間に設けられたo個の波長群の光信号の分散を補償する可変分散補償器550、波長単位スイッチ520及び光スイッチ520の出力ポート及び入力ポート間に設けられたo’個の波長の分散を補償する波長単位の可変分散補償器560を有している。
【0109】
図では、波長群単位光スイッチ510又は波長単位光スイッチ520のルーティングにより、分散補償の必要な波長群の信号を、波長群単位の可変分散補償器550又は波長単位の可変分散補償器560で、波長群単位又は波長単位で補償する。また、分散補償された信号は、波長群単位光スイッチ510又は波長単位光スイッチ520のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0110】
このように波長分散補償が必要な波長群又は波長の信号のみを分散補償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。また、波長単位で分散を補償することにより、より適確な補償を行うことができる。
(ファイバ単位及び波長単位スイッチング、ファイバ単位及び波長単位分散補償、波長固定型)
図28に、ファイバ単位及び波長単位スイッチング、ファイバ単位及び波長単位分散補償、波長固定型の実施形態を示す。
【0111】
図28の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号をファイバ単位毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ610、ファイバ単位光スイッチ610でルーティングされた信号光の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された信号光を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)並びにファイバ単位光スイッチ610の出力ポート及び入力ポート間に設けられたo個の可変分散補償器640、波長単位スイッチ520及び光スイッチ520の出力ポート及び入力ポート間に設けられた波長単位の可変分散補償器560を有している。
【0112】
なお、可変分散補償器640は、分波器、可変分散補償器及び合波器から構成されている。
【0113】
図では、ファイバ単位光スイッチ610又は波長単位光スイッチ520のルーティングにより、分散補償の必要なファイバ単位の信号を、ファイバ単位の可変分散補償器640又は波長単位の可変分散補償器560で、ファイバ単位又は波長単位で補償する。また、分散補償された信号は、光スイッチ610又は光スイッチ520のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0114】
このように波長分散補償が必要なファイバ単位又は波長の信号のみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。また、波長単位で分散を補償することにより、より適確な補償を行うことができる。
(ファイバ単位及び波長群信号単位スイッチング、ファイバ単位及び波長群信号単位分散補償、波長固定型)
図29に、ファイバ単位及び波長群信号単位スイッチング、ファイバ単位及び波長群信号単位分散補償、波長固定型の実施形態を示す。
【0115】
図29の光クロスコネクト装置は、入力伝送路10(光ファイバ10−1〜10−k)から入ってくる波長多重光信号の分散を補償する固定分散補償器20(20−1〜20−k)、分散補償された光信号をファイバ単位毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ610、光スイッチ610でルーティングされた信号光の分散を補償する分散補償器24(24−1〜24−k)、分散補償された信号光を出力する出力伝送路17(光ファイバ17−1〜17−k)並びにファイバ単位光スイッチ610の出力ポート及び入力ポート間に設けられたo個の可変分散補償器640、波長群単位のスイッチ620及び光スイッチ620の出力ポート及び入力ポート間に設けられた波長群単位の可変分散補償器660を有している。
【0116】
なお、図の可変分散補償器640及び可変分散補償器660は、分波器、可変分散補償器及び合波器から構成されている。
【0117】
図では、ファイバ単位光スイッチ610又は波長群単位光スイッチ620のルーティングにより、分散補償の必要なファイバ単位の信号を、ファイバ単位の可変分散補償器550又は波長群単位の可変分散補償器660で、ファイバ単位又は波長群単位で補償する。また、分散補償された信号は、ファイバ単位光スイッチ610又は波長群単位光スイッチ620のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0118】
このように波長分散補償が必要なファイバ単位又は波長群の信号のみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。
(ファイバ単位、波長群信号単位及び波長単位スイッチング、ファイバ単位、波長群信号単位及び波長単位分散補償、波長固定型)
図30に、ファイバ単位及び波長群信号単位スイッチング、ファイバ単位及び波長群信号単位分散補償、波長固定型の実施形態を示す。
【0119】
図30の光クロスコネクト装置は、図28のファイバ単位及び波長単位スイッチング、ファイバ単位及び波長単位分散補償、波長固定型の光クロスコネクト装置と図29のファイバ単位及び波長群信号単位スイッチング、ファイバ単位及び波長群信号単位分散補償、波長固定型の光クロスコネクト装置を組み合わせた装置である。
【0120】
スイッチとして、ファイバ単位毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ610、波長群単位毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ620、波長単位毎に所望の出力ポートにルーティングする光スイッチ520を有し、分散補償器として、ファイバ単位で分散補償する分散補償器640、波長群単位で分散補償する分散補償器550及び波長単位で分散補償する分散補償器560を有している。
【0121】
なお、図の可変分散補償器640及び可変分散補償器550は、分波器、可変分散補償器及び合波器から構成されている。
【0122】
図では、ファイバ単位光スイッチ610、波長群単位光スイッチ620及び波長単位の光スイッチ520のルーティングにより、分散補償の必要なファイバ単位の信号を、ファイバ単位の可変分散補償器550、波長群単位の可変分散補償器660及び波長単位の可変分散補償器560で、ファイバ単位、波長群単位又は波長単位で補償する。また、分散補償された信号は、ファイバ単位光スイッチ610、波長群単位光スイッチ620及び波長単位の光スイッチ520のルーティングにより、所望の出力ポートに出力される。
【0123】
このように波長分散補償が必要なファイバ単位、波長群又は波長の信号のみを分散補償償することによって、必要な分散補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。また、波長単位で分散を補償することにより、より適確な補償を行うことができる。
(可変波長フィルタ)
上述の光クロスコネクト装置における可変分散補償器の代わりに、可変波長フィルタを用いることができる。これにより、所定のOSNRを確保することができる。
【0124】
可変分散補償器の代わりに、可変波長フィルタを用いた例を図31〜図33を用いて説明する。
【0125】
図31は、図7の可変分散補償器30の代わりに、可変波長フィルタ710を用いた例であり、図32は、図8の固定分散補償器31の代わりに、可変波長フィルタ720を用いた例であり、図33は、図9の可変分散補償器180の代わりに、可変波長フィルタ730を用いた例である。
【0126】
図31は、従来の波長変換型の光クロスコネクト装置の構成を示す。波長多重信号が分波器12で分波された後、光スイッチ23で所望のポートにルーティングされた信号のOSNRを補償するために、光スイッチ23の後段に配置したOSNR補償器710で波長毎にOSNR補償を行う。光スイッチ23のルーティング状態によって波長が変わるので、可変波長フィルタが必要である。OSNR補償器710は、スイッチの全出力ポートにOSNR補償器が必要となる。
【0127】
図32は、従来の波長変換型の光クロスコネクト装置の別の構成を示す。波長多重信号が分波器12で分波された後、光スイッチ23の前段に設けられたOSNR補償器720でOSNRを補償する。入力される波長は固定なので、固定波長フィルタでよい。この場合も同様に、光スイッチ23の全入力ポートにOSNR補償器が必要となる。
【0128】
このように、図31及び図32ではOSNR補償が必要かどうかによらず、全チャネルにOSNR補償器を用意しておくことになり、コストの増大を招くことになる。
【0129】
図33の光クロスコネクト装置は、図9の光クロスコネクト装置と同様に、OSNR補償が必要なパスのみ、OSNR補償器730でOSNR補償することによって、OSNR補償器の数を削減できるため、装置の小型化、低コスト化をすることができる。
【0130】
本実施の形態は、図31及び図32の光クロスコネクト装置と比較して、OSNR補償器の数を削減することができる。
(光クロスコネクト装置の制御)
波長分散の場合は、ルーティングにより伝送距離、光ファイバ、波長が変動する。特に、40GHzのような高周波の場合になると、分散許容値が小さくなり、かつ、温度変動により分散が変動するので可変分散補償器が必要となる。
【0131】
なお、光ファイバの分散係D [ps/nm/km](ある波長における)は、伝送距離L[km]、インライン光アンプの分散Dila [ps/nm]、通過インラインアンプ数Nila、ノードの分散値Dnode [ps/nm]、通過ノード数Nnode、信号速度に基づいて、算出することができる。
【0132】
同様に、0SNRについても、パスの送信元のOSNR、伝送路損失 [dB] (伝送距離、光ファイバに依存)、ノード損失[dB]、光アンプの利得[dB]、光アンプのNF[dB]、通過する光アンプの台数、光アンプの入出力レベルに基づいて、計算することができる。
なお、総分散値及びOSNRを求めるには、下記の態様がある。
(1)オペレーションシステムで計算する場合
(2)シグナリングにより(を各ノードに転送し各ノードで計算する場合
(3)分散値を直接モニタする場合
ここで、分散値を直接モニタする場合について、図34を用いて説明する。
【0133】
クロスコネクト装置の制御を行うクロスコネクト制御部130は、受信した光信号を、スイッチの入力又は出力側で、波長分散モニタ110又は波長分散モニタ120により、分散値又はOSNRをモニタし、計測の結果、分散補償又はOSNR補償が必要であると判断された光信号のスイッチングの制御を行う。
(処理フロー)
図35〜図37を用いて、本光クロスコネクト装置における分散補償の処理フローを説明する。
【0134】
図35は、オペレーションシステムが分散値を計算して制御する場合の処理フローである。先ず、オペレーションシステムは、パスの伝送距離、光ファイバの種類、波長などに基づいて、分散の積算値Dtotalを計算する(S10、S11)。光クロスコネクト装置における受信器、信号速度に依存した許容分散値Dtoleranceとの比較を行う(S12)。その結果、Dtotal=>Dtoleranceであれば、分散補償ルートにルーティングするように光スイッチを制御し(S13)、Dtotal<Dtoleranceであれば、通常ルートにルーティングするように光スイッチを制御する(S14)。
【0135】
図36は、光クロスコネクト装置に設けられた装置制御部が分散値を計算して制御する場合の処理フローである。
【0136】
先ず、装置設置時に、隣接ノードとの距離、光ファイバの種類を装置制御部に登録し(S20)、運用時に、監視制御用波長を用いて、通過した光ファイバの種類と伝送距離を装置制御部に通知する(S21)。
【0137】
その後、光クロスコネクト装置に設けられた装置制御部は、パスの伝送距離、光ファイバの種類、波長などに基づいて、分散の積算値Dtotalを計算する(S22)。光クロスコネクト装置における受信器、信号速度に依存した許容分散値Dtoleranceとの比較を行う(S23)。その結果、Dtotal=>Dtoleranceであれば、分散補償ルートにルーティングするように光スイッチを制御し(S24)、Dtotal<Dtoleranceであれば、通常ルートにルーティングするように光スイッチを制御する(S25)。
【0138】
図37は、図34に示されているモニタを用いた場合の処理フローである。
光クロスコネクト装置に設けられた装置制御部は、装置内に波長分散モニタで信号の分散値をモニタする(S30)。光クロスコネクト装置における受信器、信号速度に依存した許容分散値Dtoleranceとの比較を行う(S31)。その結果、Dtotal=>Dtoleranceであれば、分散補償ルートにルーティングするように光スイッチを制御し(S32)、Dtotal<Dtoleranceであれば、通常ルートにルーティングするように光スイッチを制御する(S33)。
【0139】
図38〜図40を用いて、本光クロスコネクト装置におけるOSNR補償の処理フローを説明する。
【0140】
図35〜図37における判断「Dtotal=>Dtolerance」又は「Dtotal<Dtolerance」に代えて、「受信OSNR<所要OSNR」又は「受信OSNR>=所要OSNR」の判断を行うものであり、図38〜図40は、図35〜図37に準じて理解できるので、説明は省略する。
(分散の計算例)
オペレーションシステム又は光クロスコネクト装置に設けられた装置制御部が行う、分散の計算例を説明する。
・シングルモード光ファイバの分散係数 16.9 [ps/nm/km] @1550 nmにおいて、例えば、伝送距離を100[km]とし、許容分散値を0〜1000[ps/nm]とすると、総分散値=16.9×100 =1690 [ps/nm]となり、これは、許容分散値より大きくなるので分散補償ルートにルーティングする。
(OSNRの計算例)
光アンプで発生する雑音光パワーPASEは、PASE = 2 nsp ・(G-1)・h・v・Bである(図41参照)となる。
【0141】
ここで、nsp : 反転分布乗数
G : 利得 [真値]
h : プランク定数 [W・s2]
V : 光の周波数 [Hz]
B : ASEの規格帯域幅 [Hz]
Pin : 光アンプへの入力光パワー [真値]
NF:雑音指数
このとき、OSNR[?]は、次のように表される。
【0142】
OSNR [dB] = Pin [dBm] − NF [dB] − 10 log10 (h・v・B) [dBm]
なお、雑音指数NFの定義は、光アンプの入力信号のOSNRをOSNRinとし、光アンプの出力信号のOSNRをOSNRoutとすると、NF=OSNRin/OSNRoutと表せられる。
【0143】
図42の光アンプの多段構成のモデルで考える。ここで光アンプ間には光ファイバや非再生の光クロスコネクト装置が挿入されることを想定する。
【0144】
このとき全体のOSNRtotalは、1段ごとのOSNRxを用いて以下のようになる。
【0145】
(OSNRtotal)−1=(OSNR)−1+(OSNR)−1+・・・+(OSNRN−1)−1+(OSNR)−1
ここで、光アンプの入力パワーPin、利得G、雑音指数NFは各光アンプで一定とすると、
OSNR=OSNR=・・・=OSNRN−1=OSNR=OSNR
となり、
OSNRtotal [dB] = =Pin [dBm] − NF [dB] − 10 log10 (h・v・B) [dBm] − 10 log10 N [dB]
となる。
【0146】
一例として、
・所要OSNR=15 [dB]
・光アンプへの入力パワーレベルをPin=-20 [dBm]
・光アンプのNF(雑音指数)をNF=6 [dB]
・光アンプのASE雑音帯域を10 [nm] とするとB=1.248E [Hz]
・光アンプの数を5 [個]
・光の波長を1550 [nm]
とすると、
OSNRtotal [dB] = -20 - 6 - 10 log10 {(6.626E-34) x (2.998E8 / 1550 E-9) x 1.248E12 x 1E3 } - 10 log10 5 = 5 [dB]
となりOSNR分散補償ルートにルーティングする。
【0147】
また、ASE雑音帯域幅が1 [nm]の場合は、
OSNRtotal [dB] = -20 - 6 - 10 log10 {(6.626E-34) x (2.998E8 / 1550 E-9) x 1.248E11 x 1E3 } - 10 log10 5 = 15 [dB]
となり通常ルートにルーティングする。
また、本発明は、次のような実施の態様を有する。
【0148】
(付記1) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長変換型光クロスコネクト装置において、
波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
前記光スイッチは、波長毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記分散補償器が、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0149】
(付記2) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する複数の光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
各光スイッチは、所定波長の光信号に対して、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記分散補償器が、各光スイッチにおいて、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0150】
(付記3) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、ファイバ単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
ファイバ単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
前記光スイッチは、ファイバ単位で、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記分散補償器が、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0151】
(付記4) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する複数の光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長群信号単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
波長群信号単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
各光スイッチは、所定の波長群信号に対して、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記分散補償器が、各光スイッチにおいて、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0152】
(付記5) 前記分散補償器は、分散すべき波長群信号を波長単位に分波して、分波した波長毎に分散の補償を行うことを特徴とする付記4記載の光クロスコネクト装置。
【0153】
(付記6) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長群信号単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長変換型光クロスコネクト装置において、
波長群信号単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
前記光スイッチは、波長群信号単位毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記分散補償器が、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0154】
(付記7) 波長群信号の群数以上の数の光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長群信号単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
各前記光スイッチは、所定波長群信号に対して当該波長群信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行う波長群信号単位スイッチと、所定波長信号に対して当該波長単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行う波長単位スイッチと、波長群信号単位毎に光信号の分散の補償を行う波長群信号単位分散補償器と、波長毎に光信号の分散の補償を行う波長単位分散補償器とを有し、
前記波長群信号単位分散補償器は、前記波長群信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間に接続され、前記波長単位分散補償器は、波長信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間に接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0155】
(付記8) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長群信号単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長変換型光クロスコネクト装置において、
所定波長信号に対して当該波長単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行う波長単位スイッチと、波長群信号単位毎に光信号の分散の補償を行う波長群信号単位分散補償器と、波長毎に光信号の分散の補償を行う波長単位分散補償器とを有し、
前記光スイッチは、波長群信号単位毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記波長群信号単位分散補償器が、前記出力ポートの内の前記波長群信号単位分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記波長群信号単位分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長単位スイッチが、前記出力ポートの内の前記波長単位スイッチを接続する波長単位スイッチ接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記波長単位スイッチを接続する波長単位スイッチ接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長単位分散補償器は、波長信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間に接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0156】
(付記9) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、ファイバ単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
所定波長信号に対して当該波長単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行う波長単位スイッチと、ファイバ単位毎に光信号の分散の補償を行うファイバ単位分散補償器と、波長毎に光信号の分散の補償を行う波長単位分散補償器とを有し、
前記光スイッチは、ファイバ単位毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記ファイバ単位分散補償器が、前記出力ポートの内の前記ファイバ単位分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記ファイバ単位分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長単位スイッチが、前記出力ポートの内の前記波長単位スイッチを接続する波長単位スイッチ接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記波長単位スイッチを接続する波長単位スイッチ接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長単位分散補償器は、前記波長信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間に接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0157】
(付記10) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、ファイバ単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
所定波長群信号に対して当該波長群信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行う波長群信号単位スイッチと、ファイバ単位毎に光信号の分散の補償を行うファイバ単位分散補償器と、波長群信号単位毎に光信号の分散の補償を行う波長群信号単位分散補償器とを有し、
前記光スイッチは、ファイバ単位毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記ファイバ単位分散補償器が、前記出力ポートの内の前記ファイバ単位分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記ファイバ単位分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長群信号単位スイッチが、前記出力ポートの内の前記波長群信号単位スイッチを接続する波長群信号単位スイッチ接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記波長群信号単位スイッチを接続する波長群信号単位スイッチ接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長群信号単位分散補償器は、波長群信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間に接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0158】
(付記11) 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、ファイバ単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
所定波長群信号に対して当該波長群信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行う波長群信号単位スイッチと、所定波長信号に対して当該波長単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間のスイッチングを行う波長単位スイッチと、ファイバ単位毎に光信号の分散の補償を行うファイバ単位分散補償器と、波長群信号単位毎に光信号の分散の補償を行う波長群信号単位分散補償器と、波長毎に光信号の分散の補償を行う波長単位分散補償器とを有し、
前記光スイッチは、ファイバ単位毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
前記ファイバ単位分散補償器が、前記出力ポートの内の前記ファイバ単位分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記ファイバ単位分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長群信号単位スイッチが、前記出力ポートの内の前記波長群信号単位スイッチを接続する波長群信号単位スイッチ接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記波長群信号単位スイッチを接続する波長群信号単位スイッチ接続用入力ポートとの間に設けられ、
前記波長群信号単位分散補償器及び波長単位スイッチは、波長群信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間に接続され、
前記波長単位分散補償器は、前記波長信号単位スイッチの入力ポート及び出力ポート間に接続されることを特徴とする光クロスコネクト装置。
【0159】
(付記12) クロスコネクト装置の制御を行うクロスコネクト制御装置を有し、
該クロスコネクト制御装置は、クロスコネクト装置によって構成されるネットワークを管理しているネットワーク管理装置が有する信号の伝送距離、光ファイバの種類、波長等の光信号の分散を規定する情報に基づいて、光信号の分散値を計算して、分散の必要性を判断し、分散補償が必要であると判断された光信号のスイッチングの制御を行うことを特徴とする付記1ないし11いずれか一項記載の光クロスコネクト装置。
【0160】
(付記13) クロスコネクト装置の制御を行うクロスコネクト制御装置を有し、
該クロスコネクト制御装置は、隣接クロスコネクト装置間の伝送距離、光ファイバの種類、波長等の光信号の分散を規定する情報を管理し、主信号とは別の監視制御用信号に基づいて、光信号の分散値を計算して、分散の必要性を判断し、分散補償が必要であると判断された光信号のスイッチングの制御を行うことを特徴とする付記1ないし11いずれか一項記載の光クロスコネクト装置。
【0161】
(付記14) クロスコネクト装置の制御を行うクロスコネクト制御装置を有し、
該クロスコネクト制御装置は、受信した光信号をモニタして分散値を計測し、計測の結果、分散補償が必要であると判断された光信号のスイッチングの制御を行うことを特徴とする付記1ないし11いずれか一項記載の光クロスコネクト装置。
【0162】
(付記15) 前記分散補償器は、固定分散補償器又は可変分散補償器を用いることを特徴とする付記1ないし11いずれか一項記載の光クロスコネクト装置。
【0163】
(付記16) 前記可変分散補償器の代わりに、可変波長フィルタを用いることを特徴とする付記15記載の光クロスコネクト装置。
【0164】
(付記17) クロスコネクト装置の制御を行うクロスコネクト制御装置を有し、
該クロスコネクト制御装置は、クロスコネクト装置によって構成されるネットワークを管理しているネットワーク管理装置が有する信号の送信OSNR、光アンプの入力パワー、利得、雑音指数、通過数等の光信号のOSNRを規定する情報に基づいて、光信号のOSNRを計算して、OSNR補償の必要性を判断し、OSNR補償が必要であると判断された光信号を、前記可変波長フィルタを通過するように、スイッチングの制御を行うことを特徴とする付記16記載の光クロスコネクト装置。
【0165】
(付記18) クロスコネクト装置の制御を行うクロスコネクト制御装置を有し、
該クロスコネクト制御装置は、隣接クロスコネクト装置間の光アンプの入力パワー、利得、雑音指数、数等の光信号のOSNRを規定する情報を管理し、主信号とは別の監視制御用信号に基づいて、OSNR補償の必要性を判断し、OSNR補償が必要であると判断された光信号を、前記可変波長フィルタを通過するように、スイッチングの制御を行うことを特徴とする付記16記載の光クロスコネクト装置。
【0166】
(付記19) クロスコネクト装置の制御を行うクロスコネクト制御装置を有し、
該クロスコネクト制御装置は、受信した光信号をモニタして分散値を計測し、計測の結果、OSNR補償が必要であると判断された光信号を、前記可変波長フィルタを通過するように、スイッチングの制御を行うことを特徴とする付記16記載の光クロスコネクト装置。
【0167】
(付記20) 前記分散補償器の代わりに、偏波分散補償器を用いることを特徴とする付記1ないし11いずれか一項記載の光クロスコネクト装置。
【0168】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、効率的で、低コストの光クロスコネクト装置を提供することができる。
【0169】
また、本発明によれば、光クロスコネクト装置における波長分散補償器、偏波分散補償器、光フィルタなど光特性補償器の数を、従来の方式に比べて削減することができ、装置の小型化、低コスト化を実現することができる。
【0170】
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な光クロスコネクトの構成例を説明するための図である。
【図2】光クロスコネクト装置の従来例を説明するための図である。
【図3】メッシュ状光ネットワークの例を説明するための図である。
【図4】分散トレランスと残留分散について説明するための図である。
【図5】メッシュ状光ネットワークにおける分散補償区間を説明するための図である。
【図6】信号対雑音比(OSNR)の補償の必要性を説明するための図である。
【図7】従来の波長変換型波長単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その1)を説明するための図である。
【図8】従来の波長変換型波長単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その2)を説明するための図である。
【図9】波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長変換型の実施形態を説明するための図である。
【図10】図9の動作を説明するための図である。
【図11】従来の波長固定型波長単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その1)
【図12】従来の波長固定型波長単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その2)
【図13】波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長固定型の実施形態を説明するための図である。
【図14】従来の波長固定型ファイバ単位スイッチングの光クロスコネクト装置を説明するための図である。
【図15】波長単位スイッチング、波長単位分散補償、波長変換型の実施形態を説明するための図である。
【図16】従来の波長固定型波長群信号単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その1)を説明するための図である。
【図17】従来の波長固定型波長群信号単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その2)を説明するための図である。
【図18】従来の波長固定型波長群信号単位スイッチングの光クロスコネクト装置(その3)を説明するための図である。
【図19】波長群における分岐・挿入、分波器及び合波器を説明するための図である。
【図20】波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長固定型の実施形態を説明するための図である。
【図21】波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長固定型において、波長単位で分散補償する実施形態を説明するための図である。
【図22】従来の波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長変換型の光クロスコネクト装置(その1)を説明するための図である。
【図23】従来の波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長変換型の光クロスコネクト装置(その2)を説明するための図である。
【図24】波長群の束が16の場合の分波器の構成を説明するための図である。
【図25】波長群信号単位スイッチング、波長群信号単位分散補償、波長変換型の実施形態を説明するための図である。
【図26】波長群信号単位及び波長単位スイッチング、波長群信号単位及び波長単位分散補償、波長固定型の実施形態を説明するための図である。
【図27】波長群信号単位及び波長単位スイッチング、波長群信号単位及び波長単位分散補償、波長変換型の実施形態を説明するための図である。
【図28】ファイバ単位及び波長単位スイッチング、ファイバ単位及び波長単位分散補償、波長固定型の実施形態を説明するための図である。
【図29】ファイバ単位及び波長群信号単位スイッチング、ファイバ単位及び波長群信号単位分散補償、波長固定型の実施形態を説明するための図である。
【図30】ファイバ単位及び波長群信号単位スイッチング、ファイバ単位及び波長群信号単位分散補償、波長固定型の実施形態を説明するための図である。
【図31】可変波長フィルタを用いた従来の構成(その1)を説明するための図である。
【図32】可変波長フィルタを用いた従来の構成(その2)を説明するための図である。
【図33】OSNR補償が必要なパスのみOSNR補償する光クロスコネクト装置である。
【図34】分散値又はOSNRをモニタする装置を説明するための図である。
【図35】オペレーションシステムが計算して制御する場合の処理フローである。
【図36】光クロスコネクト装置に設けられた装置制御部が計算して制御する場合の処理フローである。
【図37】図34に示されているモニタを用いた場合の処理フローである。
【図38】本光クロスコネクト装置におけるOSNR補償の処理フロー(その1)である。
【図39】本光クロスコネクト装置におけるOSNR補償の処理フロー(その2)である。
【図40】本光クロスコネクト装置におけるOSNR補償の処理フロー(その3)である。
【図41】OSNR計算に用いられる光アンプである。
【図42】OSNR計算に用いられる光アンプの多段構成のモデルである。
【符号の説明】
1〜8 ノード
10、17 光ファイバ
11、16 光アンプ
12、60、120、260、310、311、312、331、430、530、630、3353 分波器
13 光スイッチ
14、40、140、360、361、440、570、580、590、900 波長変換器
15、70、150、270、333、340、341、342、460、540、650、3351 合波器
20、24 固定分散補償器
190、400 分散補償付き光スイッチ190
23、130、420、520 波長単位スイッチ
320、321、322、410、510、620 波長群単位スイッチ
53、230、610 ファイバ単位スイッチ
32、180、232、332、337、338、450、560、3352波長単位分散補償器
110、120 波長分散モニタ
130 装置制御部
330、335 波長群単位分散補償器
640 ファイバ単位分散補償器
710、720、730 OSNR補償器

Claims (5)

  1. 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長変換型光クロスコネクト装置において、
    波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
    前記光スイッチは、波長毎に、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
    前記分散補償器が、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
  2. 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する複数の光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長毎にルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
    波長毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
    各前記光スイッチは、所定波長の光信号に対して、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
    前記分散補償器が、各前記光スイッチにおいて、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
  3. 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、ファイバ単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
    ファイバ単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
    前記光スイッチは、ファイバ単位で、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
    前記分散補償器が、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
  4. 複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有する複数の光スイッチを有し、入力された光波長多重信号を、波長群信号単位でルーティングして、出力伝送路へ出力する波長固定型光クロスコネクト装置において、
    波長群信号単位毎に、光信号の分散の補償を行う分散補償器を有し、
    各前記光スイッチは、所定の波長群信号に対して、前記入力ポート及び前記出力ポート間のスイッチングを行い、
    前記分散補償器が、各前記光スイッチにおいて、前記出力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用出力ポートと、前記入力ポートの内の前記分散補償器を接続する分散補償器接続用入力ポートとの間に設けられたことを特徴とする光クロスコネクト装置。
  5. 前記分散補償器の代わりに、可変波長フィルタ又は偏波分散補償器を用いることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項記載の光クロスコネクト装置。
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