JP2006025373A - 光波長多重伝送システムにおける偏波モード分散補償装置および方法 - Google Patents

光波長多重伝送システムにおける偏波モード分散補償装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光波長多重伝送システムにおける補償ノードのサイズおよびコストを軽減する。
【解決手段】 分波器304は、波長多重化された光信号を波長毎に分波し、光スイッチ305は、分波されたそれぞれの波長の光信号の出力ポートを切り替える。波長可変フィルタ301は、多重化光信号から波長毎の信号を抽出し、PMDモニタ302は、その信号を用いて、波長毎のPMDによる信号劣化の度合いを表す評価値を測定する。制御回路303は、その評価値に基づいて補償の対象となる波長を選択し、選択された波長の光信号がPMDC306に出力され、それ以外の波長の光信号が受信機307に出力されるように、光スイッチ305を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光波長多重(WDM:Wavelength division multiplexing)伝送システムにおける偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)補償装置および方法に関する。
伝送速度が10Gbit/s以上の高速光伝送システムでは、PMDによる波形劣化が伝送距離制限要因の1つとなる。シングルモードファイバ(SMF:Single Mode Fiber )のコアは真円ではなく、わずかに楕円化しているため複屈折が生じる。図21に示すように、ファイバ11に入力された光信号は、複屈折により、直交する2つの偏波モード成分(速波(Fast-wave )軸と遅波(Slow-wave )軸)に分離する。分離した2つの偏波モード成分間では、ファイバ11中の伝達速度が異なるため、モード間に郡遅延時間差(DGD:Differential Group Delay)が生じる。
光信号がファイバをはじめとする複屈折媒体を通過した後にモード間の群遅延時間差が生じる現象を、PMDと呼ぶ。理想的な真円のコアを持つSMFはPMDを生じないが、実際のSMFのコアは、製造過程や温度変化、曲げ、ねじれ、張力等の色々な応力により、わずかな歪み(複屈折)が生じる。
PMDは、波長間において相関関係がなく、また、温度やストレス等の伝送路環境変化によって経時的に変動する性質を持つ。このため、PMDによる光信号波形劣化を受信端で自動補償する自動PMD補償器が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
PMD補償器は、偏波制御器、複屈折成分(DGD成分)、およびPMDモニタの3つの部分から構成される。PMDにより劣化した光信号は、光受信器の前段で、伝送路中のPMD状態をキャンセルする可変DGD光回路に入力される。このとき、高速の偏波制御器を用いて可変DGD光回路への入力偏波状態(SOP:State of Polarization )を調整することで、光波形整形が行われる。
図22は、このようなPMD補償器によるPMD補償の様子を示している。光信号は遅波軸上の成分21と速波軸上の成分22に分離して伝送路上を進み、偏波制御器23により偏波状態を調整されて、可変DGD光回路24に入力される。可変DGD光回路24は、光信号の遅延と逆の遅延を与えて郡遅延時間差を補償する。
偏波制御器は、光信号の偏光を任意の状態に移動させることができる。偏波制御器としては、以下のようなものが報告されている。
(1)ニオブ酸リチウム(LiNbO)を用いた偏波制御器(例えば、非特許文献2参照)
基盤の上に光の導波路を形成するためのLiNbO等を埋め込み、その導波路を挟む形で電極が設置される。電極に電圧を加えることで生じる電気光学効果により、偏波制御が行われる。
(2)液晶(Liquid Crystal)を用いた偏波制御器(例えば、非特許文献3参照)
液晶を2枚のガラス板で挟み込んだ偏波制御器である。液晶は、電圧をかけると分子の配列が変わる。分子配列に沿って光信号の偏光を回転させることで、偏波制御が行われる。
(3)圧電素子を用いた偏波制御器(例えば、非特許文献4参照)
電圧の調整によりファイバに圧力を加える素子が用いられる。ファイバに圧力を加えることによりファイバ内のコアを変形させることで、偏波制御が行われる。
また、DGD成分として使用される、複屈折を有するデバイスの種類としては、偏波保持ファイバ(PMF:Polarization Maintaining Fiber )を用いたものがある(例えば、非特許文献5参照)。PMF以外にも、LiNbO、バナジン酸イットリウム(YVO)、酸化チタン(TiO)、炭酸カルシウム(CaCO)のような複屈折を有する結晶を、DGD成分として使用可能である。
複屈折を有するデバイス以外のDGD成分としては、可変遅延素子がある。まず、合波器から出力される光信号を、偏波ビームスプリッタにより、2つの偏波モード成分に分離する。分離された2つの偏波成分は、それぞれ距離が異なる光路(固定時間差ライン)を通過する。固定時間差ラインにより、光信号の持つPMDとは逆のPMD特性を与えることで、郡遅延時間差の補償が行われる。そして、固定時間差ラインの出力部に接続された偏波合波器により、2つの偏波モード成分が結合われる。
PMD補償器の自動フィードバック制御を実現するためには、光信号のPMD状態をモニタする必要がある。光信号を電気信号へ変換し、信号中の複数の周波数成分の強度を測定するSHB(Spectrum Hole Burning )モニタ方式と、受信光信号の偏光度(DOP:Degree Of Polarization)を測定するDOPモニタ方式が提案されている。
SHBモニタ方式(例えば、非特許文献6参照)では、光信号をフォトダイオードでベースバンド電気信号に変換後、狭帯域バンドパスフィルタ(BPF)を用いて複数の周波数成分を抽出し、各周波数成分の信号強度をモニタする。
図23は、このようなSHBモニタを示しており、図24は、図23のSHBモニタによりモニタされる信号強度を示している。図23のSHBモニタは、フォトダイオード25、光カプラ26、およびBPF27、28を備える。BPF27および28は、波長可変フィルタであり、光信号の1タイムスロットの大きさをT(ps)として、それぞれ1/2Tおよび1/4T(GHz)の周波数成分を抽出する。
伝送路中のDGD値に対して周期特性を持つため、すべての周波数成分のモニタ値が図24のA点になるようにPMD補償器をフィードバック制御することで、光波形補償を行い、ペナルティを最小にすることができる。しかし、その一方で、伝送路中のPMDによる光波形劣化と、波長分散および非線形効果による光波形劣化との切り分けができないという問題点がある。
DOPモニタ方式(例えば、非特許文献7参照)では、偏光板と波長板を用いて検出したストークスベクトル(S,S,S,S)からDOP値を算出する。Sは、入力ビームをビームスプリッタで4つのビームに分岐したうちの1つの光強度を測定することで得られる。Sは、4つのビームのうちの1つが、あらかじめ決められた軸から0度または90度の位置に軸が来るように設置された偏光子を通過した後の光強度を測定することで得られる。
は、4つのビームのうちの1つが、あらかじめ決められた軸から45度または125度の位置に軸が来るように設置された偏光子を通過した後の光強度を測定することで得られる。Sは、4つのビームのうちの1つが、あらかじめ決められた軸から0度または90度の位置に軸が来るように設置された偏光子を通過した後、Sの偏光子と同じ軸を有するように設置された偏光子を通過した後の光強度を測定することで得られる。このとき、DOPは式(1)により求めることができる。
DOP値は伝送速度や光変調方式に依存しないだけでなく、伝送路中の波長分散や非線形効果にも影響を受けずに、PMD状態のみをモニタすることができる。光信号のDGDが大きくなるとDOPが小さくなるため、DOP値が最大になるようにPMD補償器をフィードバック制御することで、光波形補償を行い、ペナルティを最小にすることができる。
図25は、PMD補償器の構成例を示している。図25のPMD補償器32は、偏波制御器41、PMF42、光カプラ43、DOPモニタ44、および制御回路45を備える。伝送路31から入力された光信号は、偏波制御器41、PMF42、および光カプラ43を通過して、受信機33に出力される。DOPモニタ44は、光カプラ43により分岐された光信号からストークスベクトル(S,S,S,S)の情報を取得して制御回路45に出力する。制御回路45は、式(1)によりDOPを計算し、その値に応じて偏波制御器41に制御信号を出力する。
特許文献1および2は、光伝送システムにおけるPMD補償の構成に関し、非特許文献8は、偏波分散パラメータの評価方法に関する。
特開2001−136125号公報 特開2001−203637号公報 F. Heismann et al., "AUTOMATIC COMPENSATION OF FIRST-ORDER POLARIZATION MODE DISPERSION IN A 10 Gb/s TRANSMISSION SYSTEM", ECOC’98, 1998 Arjan J. P. Haasteren et al., "Modeling and Characterization of an Electrooptic Polarization Controller on LiNbO3", Journal Of Lightwave Technology, Vol. 11, No. 7, 1993, pp. 1151-1157 Zhizhong Zhuang et al., "Polarization controller using nematic liquid crystals", OPTICS LETTERS, Vol. 24, No. 10, 1999 Lothar M"WDM Polarization Controller in PLC Technology", Photonics Technology Letters, Vol. 13, No. 6, 2001 T. Takahashi et al., "Automatic compensation technique for timewise fluctuating polarisation mode dispersion in in-line amplifier systems", Electronics Letters, Vol. 30, No. 4, 1994, pp. 348-349 H. Ooi et al., "Automatic polarization-mode dispersion compensation in 40-Gbit/s transmission", OFC’99, paper WE5, 1999 N. Kikuchi, "Analysis of signal degree of polarization degradation used as control signal for polarization mode dispersion compensation", Journal of Lightwave Technology, Vol. 19, No. 4, 2001, pp. 480-486 J. M. Fini et al., "Estimation of polarization dispersion parameters for compensation with reduced feedback", OFC’01, WAA6, 2001
しかしながら、上述した従来のPMD補償方法には、次のような問題がある。
近年のインターネットにおける通信量の増大により、10Gbit/s以上の高速光伝送システムが使用されており、PMDによる波形劣化が問題になる。PMDは波長間に相関関係がないために、波長多重伝送システムでは、波長毎にPMD補償器を配置する必要がある。波長毎にPMD補償器を配置すると、補償ノードの装置のサイズおよびコストが増大するという問題が生じる。
本発明の課題は、光波長多重伝送システムにおける補償ノードのサイズおよびコストを軽減するPMD補償装置および方法を提供することである。
図1は、本発明のPMD補償装置の原理図である。
本発明の第1の局面において、PMD補償装置は、1つ以上の偏波モード分散補償手段101、分波手段102、選択用光スイッチ手段103、抽出手段104、測定手段105、および制御手段106を備える。分波手段102は、波長多重化されて伝送される多重化光信号を波長毎に分波し、選択用光スイッチ手段103は、分波されたそれぞれの波長の光信号の出力ポートを切り替えて、1つ以上の波長の光信号を選択的に偏波モード分散補償手段101に出力する。抽出手段104は、多重化光信号の一部をタップして、波長毎の信号を抽出し、測定手段105は、抽出された信号を用いて、波長毎の偏波モード分散による信号劣化の度合いを表す評価値を測定する。制御手段106は、測定された評価値に基づいて偏波モード分散補償の対象となる波長を選択し、選択された波長の光信号が偏波モード分散補償手段101に出力され、選択されなかった波長の光信号は偏波モード分散補償手段101に出力されないように、選択用光スイッチ手段103を制御する。
このようなPMD補償装置によれば、多重化された複数の波長の光信号のうち、偏波モード分散補償の対象となる波長が自動的に選択され、選択された波長の光信号のみが偏波モード分散補償手段101に入力され、それ以外の波長の光信号は偏波モード分散補償手段101に入力されない。したがって、波長の数だけ偏波モード分散補償手段101を用意する必要がなくなる。
本発明の第2の局面において、第1の局面におけるPMD補償装置は、出力用光スイッチ手段107をさらに備える。出力用光スイッチ手段107は、偏波モード分散補償手段101により偏波モード分散補償を受けた光信号と、選択されなかった波長の光信号の出力ポートを切り替える。制御手段106は、それぞれの光信号が波長毎に決められた経路に出力されるように、出力用光スイッチ手段107を制御する。
このようなPMD補償装置によれば、多重化された複数の波長の光信号のうち、どの波長の光信号が偏波モード分散補償手段101に入力された場合であっても、補償を受けた光信号と補償を受けなかった光信号のそれぞれを、決められた経路に出力することができる。
偏波モード分散補償手段101、分波手段102、選択用光スイッチ手段103、および測定手段105は、例えば、後述する図3、10、12、14、および17のPMDC306、分波器304、光スイッチ305、およびPMDモニタ302にそれぞれ対応し、抽出手段104は、例えば、図3、10、12、14、および17の波長可変フィルタ301および後述する図13の波長選択スイッチに対応する。
制御手段106は、例えば、図3、10、12、14、および17の制御回路303、1001、1201、および1404に対応し、出力用光スイッチ手段107は、例えば、図10、12、14、および17の光スイッチ1002に対応する。
本発明によれば、光波長多重伝送システムにおいて波長毎にPMD補償器を配置する必要がなくなるため、PMD補償装置のサイズおよびコストが軽減される。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
本実施形態では、波長毎にPMD補償器を配置するのではなく、PMDにより劣化した波長のみを選択して補償を行う。40Gbit/s以下の伝送速度では、常にPMDによる波形劣化を補償する必要はない。例えば、伝送路のPMD値が4psである場合、図2に示すように、DGD値が7.5ps(PMDによるQ値に換算すると1dB相当)以上になる確率は1.6%である。そのため、すべての波長に対してPMD補償器を配置するのではなく、補償が必要な波長を選択して補償を行った方が経済的である。
波長毎のDGDの経時的変動は時間単位であり、主にDGDが変動するのは、日の出、日の入り時の温度変化が大きい時間帯である。一方、波長可変フィルタは、1波長当たり数百μsで測定可能である。そのため、1個または数個のモニタで全波長のDOPを測定し、判定を行うことが可能である。
波長可変フィルタを用いて、多重化された光信号から波長毎に信号を抽出して、抽出された波長の信号のPMDによる劣化の度合いを表すPMD評価値を測定する。さらに、多重化光信号を分波器で分波した後、PMDにより劣化した波長のみを光スイッチを用いてPMD補償器に入力させ、補償の必要がない波長についてはPMD補償器を通さないようにする。その後、光スイッチを用いて、各波長の光信号を波長毎に決められた受信機に入力させる。
図3は、このようなPMD補償装置の構成例を示している。図3のPMD補償装置は、波長可変フィルタ301、PMDモニタ302、制御回路303、分波器304、光スイッチ305、および(n−m)個のPMD補償器(PMDC)306−j(j=m+1,...,n)を備え、n個の波長λ1〜λnが多重化された光信号を波長毎に分波して、n個の受信機307−i(i=1,...,n)に出力する。
配置されるPMDC306−jの個数は、波長数n以下であり(m=0,...,n−1)、波長数nより少ない方が望ましい。制御回路303は、例えば、CPU(中央処理装置)とメモリを含み、プログラムを実行することでPMD補償装置を制御する。
分波器304は、多重化されて伝送される光信号を波長毎に分波し、光スイッチ305は、n対nのスイッチング動作を行って、分波された光信号の出力ポートを波長毎に切り替える。一方、波長可変フィルタ301は、分波器304の前段において光信号の一部をタップして、任意の波長の信号を抽出し、PMDモニタ302は、抽出された波長のPMD評価値を測定する。PMDモニタ302としては、例えば、DOPモニタが用いられ、PMD評価値としてDOPが測定される。
制御回路303は、測定されたPMD評価値をもとに補償が必要な波長を決定し、出力ポートを切り替える制御信号を光スイッチ305に出力する。光スイッチ305は、この制御信号に従って、補償が必要な波長を選択し、いずれかのPMDC306−jに出力する。PMDC306−jは、前述したように、偏波制御器、DGD成分、およびPMDモニタを含み、光スイッチ305から入力された光信号のPMDを補償した後に、受信機307−iに出力する。
光スイッチ305により選択されなかった波長の光信号は、PMDC306−jを通ることなく、そのまま受信機307−iに出力される。受信機307−1〜307−nには、入射する波長の情報が制御回路303から転送される。
分波器304の前段で波長毎のDOP値を測定すれば、波長分散等の他の劣化要因に関係なく、PMDによる劣化のみを検出することが可能である。BER(Bit error rate)のような他の検出方法では、波形劣化がPMDによるものであるか否かを判定することができない。
図4は、伝送速度を40Gbit/sとした場合のDOP値とQペナルティの測定実験の結果を示している。DOP値401とQペナルティ402の間には相関関係があり、DOP値401が小さくなるとQペナルティ402はそれに連動して大きくなることがわかる。したがって、光信号のDOP値を測定することで、PMD値を推定することが可能である。
図5は、波長毎のDOP値とQ値の関係を調べるための光伝送システムのシミュレーション構成図である。図5の光伝送システムにおいて、送信機501は、1528.773〜1563.047nmの波長が多重化された光信号を、40Gbit/sの伝送速度で送出する。送出された光信号は、PMD値が8psで長さが50kmの伝送路502を通って、受信機504に到達する。ただし、光信号のPMD状態は固定されているものとする。このとき、波長可変フィルタ503により1nm毎の波長が抽出されて、DOPモニタ505に入力される。
このシミュレーションにより、図6に示すような、波長毎のDOP値601とQ値602の関係が得られた。この場合、例えば、DOP値601が90%以下の波長を光スイッチにより選択してPMDCに入力し、波形補償を行うことが考えられる。もちろん、DOP値601の閾値として、他の値を用いても構わない。
図7は、図5の光伝送システムにおいて、光信号のPMD状態がランダム(250状態)である場合のDOP値とQ値の分布を示している。ただし、送信機501から送出される光信号の波長は1550.116nmとする。
仮に、Q値が15.5dB以下の信号に対してPMDCを適用するものとすると、このようなQ値が低い状態の信号は、すべてDOP値が90%を下回っている。したがって、DOP値が低い信号を選択すれば、PMDによる劣化した波形を選択することになる。しかし、Q値が15.5dBより大きく、PMD補償を必要としなくても、DOP値が90%を下回る信号がある。そのような信号に対しては、2通りの対処法がある。
1つは、DOP値が90%以下の信号に対してはすべてPMD補償を行う方法であり、もう1つは、1回の測定データだけではなく数十〜数百回の測定データをもとに、DOP値の分布が90%以下に偏っている信号のみを抽出し、抽出された信号に対してのみPMD補償を行う方法である。また、Q値が16.5dB以上の高い値を有する信号は、すべてDOP値が90%を超えている。したがって、DOP値を測定することで、信号のQ値を識別することが可能である。
ところで、Q値とは、雑音成分がガウス分布に従うと仮定したときの信号対雑音比(Signal to Noise Ratio )である。Q値は、図8に示すような信号振幅(μ)と雑音分布(σ)を用いて式(2)により定義され、そのlog表現はQ(dB)=20logQとなる。
PMDによる劣化がない状態におけるQ(dB)を基準(ゼロ)として、光信号がPMDにより劣化した場合に、どのくらいの光強度(dB)を増したら、劣化がない状態と同じ品質の信号を得られるかを表した指標がQペナルティである。したがって、Q値が増加すれば、Qペナルティは減少する。
図9は、図3のPMD補償装置においてDOPモニタを用いた場合の制御回路303の動作を示すフローチャートである。制御回路303は、まず、PMDモニタ302を用いて1番目の波長の光信号のDOPを測定し(ステップ901)、得られたDOP値をメモリに書き込む(ステップ902)。そして、すべての波長に対してDOP測定を行ったか否かをチェックし(ステップ903)、測定していない波長が残っていれば、その波長についてステップ901以降の動作を繰り返す。
すべての波長に対するDOP測定が終了すると、次に、波長毎のDOP値を閾値と比較して、閾値以下のDOP値を有する波長をPMD補償の対象として選択する(ステップ904)。そして、補償対象となる波長の数をPMDC306−jの数(n−m)と比較する。
補償対象となる波長の数がPMDC306−jの数以下であれば、補償対象の波長の経路を順番にPMDC306−jへの出力ポートに切り替え、補償対象外の波長の経路を波長順に受信機307−iへの出力ポート(スルーポート)に切り替えるように、光スイッチ305を制御する(ステップ905)。
また、補償対象となる波長の数がPMDC306−jの数より多ければ、補償対象の波長の中から、DOD値の低い順にPMDC306−jの数だけの波長を選択する(ステップ906)。そして、それらの波長の経路を順番にPMDC306−jへの出力ポートに切り替え、他の波長の経路を波長順にスルーポートに切り替えるように、光スイッチ305を制御する。
次に、それぞれの受信機307−iに対して、入射される波長の情報を転送し(ステップ907)、ステップ901以降の動作を繰り返す。
図3のPMD補償装置では、それぞれの受信機に対して出力される光信号の波長が固定されていないが、各受信機に対して特定の波長の光信号のみを出力することも可能である。
図10は、このようなPMD補償装置の構成例を示している。図10のPMD補償装置は、波長可変フィルタ301、PMDモニタ302、分波器304、光スイッチ305、(n−m)個のPMDC306−j(j=m+1,...,n)、制御回路1001、および光スイッチ1002を備える。このうち、波長可変フィルタ301、PMDモニタ302、分波器304、光スイッチ305、およびPMDC306−jの動作は、図3の場合と同様である。
光スイッチ1002は、PMDC306−jの後段に設けられ、n対nのスイッチング動作を行って、光スイッチ305またはPMDC306−jから入力される光信号を任意の出力ポートに出力する。出力された光信号は、n個の受信機1003−i(i=1,...,n)のうちの所定の受信機に入射される。この場合、それぞれの受信機1003−iに入射される光信号の波長は、図10に示されるように、あらかじめ決まっているため、制御回路1001から受信機1003−iに、入射される波長の情報を転送する必要がない。
制御回路1001は、PMDモニタ302からのPMD評価値をもとに補償が必要な波長を決定し、出力ポートを切り替える制御信号を光スイッチ305および1002に出力する。
図11は、図10のPMD補償装置においてDOPモニタを用いた場合の制御回路1101の動作を示すフローチャートである。図11のステップ1101〜1106の動作は、それぞれ図9のステップ901〜906の動作と同様である。光スイッチ305の切り替え制御が終了すると、制御回路1101は、それぞれの受信機1003−iに対して、あらかじめ設定された波長の光信号が入射されるように、光スイッチ1002を切り替える(ステップ1107)。そして、ステップ1101以降の動作を繰り返す。
図12は、図10のPMD補償装置を光伝送システムの中継ノードに配置した場合の構成例を示している。図12のPMD補償装置は、波長可変フィルタ301、PMDモニタ302、分波器304、光スイッチ305、k個のPMDC306−j(j=1,...,k)、光スイッチ1002、制御回路1201、および合波器1202を備える。このうち、波長可変フィルタ301、PMDモニタ302、分波器304、光スイッチ305、1002、およびPMDC306−jの動作は、図10の場合と同様である。
合波器1202は、光スイッチ1002の後段に設けられ、光スイッチ1002から出力される光信号を合波して、伝送路に出力する。こうして、PMD補償を受けた光信号が再び多重化されて、次のノードに伝送される。
制御回路1201は、図10の制御回路1101と同様に、出力ポートを切り替える制御信号を光スイッチ305および1002に出力する。このとき、合波器1202のn個の入力ポートに、あらかじめ設定された波長の光信号が入射されるように、光スイッチ1002を切り替える。
図3のPMD補償装置についても、図12と同様の合波器を追加すれば、光伝送システムの中継ノードに配置することが可能である。
以上の構成では、多重化された光信号の中から所望の波長の信号を抽出するために、波長可変フィルタを用いているが、その代わりに波長選択スイッチを用いてもよい。
図13は、このような波長選択スイッチの構成例を示している。図13の波長選択スイッチは、分波器1301および光スイッチ1302を備える。分波器1301は、多重化された光信号を波長毎に分波し、光スイッチ1302は、n対1のスイッチング動作を行って、所望の波長の光信号を選択し、PMDモニタ302に出力する。こうして選択された波長のDOP測定が行われ、各波長のDOP値をもとに補償対象となる波長の選択が行われる。
また、以上の構成では、制御回路はPMDCの動作を制御していないが、PMDモニタの測定結果をもとにPMDCを制御するようにすることも可能である。
図14は、このようなPMD補償装置を含む光伝送システムの構成例を示している。図14のPMD補償装置は、図10のPMD補償装置に変更を加えたものに相当し、波長可変フィルタ301、PMDモニタ302、分波器304、光スイッチ305、1002、(n−m)個のPMDC1405−j(j=m+1,...,n)、および制御回路1404を備える。このうち、波長可変フィルタ301、PMDモニタ302、分波器304、および光スイッチ305、1002の動作は、図10の場合と同様である。PMDC1405−jは、偏波制御器およびDGD成分を含み、PMDモニタは含まない。
この場合、送信機1401から出力された光信号は、偏波スクランブラ1402を透過した後に、伝送路1403に送出される。偏波スクランブラ1402は、光信号の偏波状態がポアンカレ球上を覆うように、すべての偏波状態を経時的に変化させる。
PMDモニタ302は、波長毎のDOP測定を順次行う。この例では、偏波スクランブラ1402によりすべての偏波状態が生成されているので、PMDモニタ302において、光信号の偏波状態を見積もることが可能となる。すべての偏波状態を生成することにより、光信号は伝送路1403の中で、偏波状態により異なる比率で速波軸と遅波軸の2つの成分に分離する。
そこで、PMDモニタ302により取得されるストークスベクトルの各成分の値をもとに偏波状態をモニタして、ポアンカレ球上で偏波状態を経時的に表現すると、図15に示すように、楕円体になる。この楕円体の楕円率から光信号の偏波状態(速波軸、遅波軸)を求めることが可能である(例えば、非特許文献8参照)。
制御回路1404は、図10の制御回路1101と同様に、出力ポートを切り替える制御信号を光スイッチ305および1002に出力する。また、PMDモニタ302から得られる光信号の偏波状態の情報をもとに、PMDC1405−jを制御する制御信号を生成して出力する。この制御信号に従って、PMDC1405−jの偏波制御器は、入力された光信号のPMDが補償されるように、DGD成分の軸(速波軸および遅波軸)と光信号の軸を合わせる調整を行う。
このような構成によれば、PMDモニタ302の出力をもとに偏波制御器が制御されるので、PMDCにPMDモニタを設ける必要がなく、PMDCの構成がより簡単になる。
図16は、図14のPMD補償装置においてDOPモニタを用いた場合の制御回路1404の動作を示すフローチャートである。図14のステップ1601〜1606および1608の動作は、それぞれ図11のステップ1101〜1106および1107の動作と同様である。光スイッチ305の切り替え制御が終了すると、制御回路1404は、光信号の偏波状態の情報をもとにそれぞれのPMDC1405−jの偏波制御器を制御し(ステップ1607)、ステップ1608の動作を行う。
なお、図3および12のPMD補償装置に対しても、図14と同様の変更を加えることが可能である。
以上の実施形態では、主にPMDモニタ302としてDOPモニタを用いた場合について説明しているが、PMDモニタ302としてBERモニタやSHBモニタを用いることも可能である。この場合、PMDの補償を行う前に、PMD以外の波形劣化の補償を行う。
図17は、PMDによる波形劣化の他に波長分散による波形劣化も補償するPMD補償装置の構成例を示している。図17のPMD補償装置は、図10のPMD補償装置の前段に波長分散補償器1702を設けた構成を有し、伝送路1701から入力される光信号は、波長分散補償器1702を通過した後、分波器304および光スイッチ305を介して、PMDC306−jに入射される。
図18から図20までは、PMDによる波形劣化だけではなく、波長分散による波形劣化もある場合の波形の補償過程を示している。図18は、伝送路1701を通過した後の波長分散補償器1702の入力端における波形を示しており、図19は、波長分散補償器1702の出力端の波形を示している。波長分散補償器1702としては、分散補償ファイバ、VIPA(Virtually Imaging Phase Array )、ファイバグレーティング等が使用される。
波長分散の補償を行った後の図19の波形はPMDによる波形劣化のみを含んでいるため、DOPモニタだけではなく、BERモニタやSHBモニタのように、PMDによる波形劣化とのPMD以外の波形劣化を切り分けることのできないPMDモニタに対しても有効である。したがって、PMD以外の波形劣化を前段で補償しておけば、PMDモニタ302としてBERモニタやSHBモニタを用いた場合も、PMDによる波形劣化を補償することが可能になる。光スイッチ1002の出力端におけるPMD補償後の波形は、図20のようになる。
(付記1) 1つ以上の偏波モード分散補償手段と、
波長多重化されて伝送される多重化光信号を波長毎に分波する分波手段と、
分波されたそれぞれの波長の光信号の出力ポートを切り替えて、1つ以上の波長の光信号を選択的に前記偏波モード分散補償手段に出力する選択用光スイッチ手段と、
前記多重化光信号の一部をタップして、波長毎の信号を抽出する抽出手段と、
抽出された信号を用いて、波長毎の偏波モード分散による信号劣化の度合いを表す評価値を測定する測定手段と、
測定された評価値に基づいて偏波モード分散補償の対象となる波長を選択し、選択された波長の光信号が前記偏波モード分散補償手段に出力され、選択されなかった波長の光信号は該偏波モード分散補償手段に出力されないように、前記選択用光スイッチ手段を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする偏波モード分散補償装置。
(付記2) 前記偏波モード分散補償手段により偏波モード分散補償を受けた光信号と、前記選択されなかった波長の光信号を合波して出力する合波手段をさらに備えることを特徴とする付記1記載の偏波モード分散補償装置。
(付記3) 前記偏波モード分散補償手段により偏波モード分散補償を受けた光信号と、前記選択されなかった波長の光信号の出力ポートを切り替える出力用光スイッチ手段をさらに備え、前記制御手段は、それぞれの光信号が波長毎に決められた経路に出力されるように、該出力用光スイッチ手段を制御することを特徴とする付記1記載の偏波モード分散補償装置。
(付記4) 前記出力用光スイッチ手段から出力される、それぞれの波長の光信号を合波して出力する合波手段をさらに備えることを特徴とする付記3記載の偏波モード分散補償装置。
(付記5) 前記多重化光信号の波長の数より少ない数の偏波モード分散補償手段を備えることを特徴とする付記1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
(付記6) 前記制御手段は、閾値以下の評価値を有する波長を前記偏波モード分散補償の対象として選択することを特徴とする付記1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
(付記7) 前記測定手段は、前記評価値として偏光度を測定することを特徴とする付記1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
(付記8) 前記抽出手段は、波長選択フィルタを含むことを特徴とする付記1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
(付記9) 前記抽出手段は、前記多重化光信号を波長毎に分波する分波手段と、分波されたそれぞれの波長の光信号の中から1つの波長の光信号を選択して出力する光スイッチ手段を含むことを特徴とする付記1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
(付記10) 前記測定手段は、前記抽出された信号を用いて、波長毎の偏波状態を示す情報を生成し、前記制御手段は、生成された情報に基づいて、前記偏波モード分散補償手段内の複屈折成分の軸と入力された光信号の軸が合うように、該偏波モード分散補償手段を制御することを特徴とする付記1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
(付記11) 波長多重化されて伝送される多重化光信号の一部をタップして、波長毎の信号を抽出し、
抽出された信号を用いて、波長毎の偏波モード分散による信号劣化の度合いを表す評価値を測定し、
測定された評価値に基づいて偏波モード分散補償の対象となる波長を選択し、
前記多重化光信号を波長毎に分波し、
分波されたそれぞれの波長の光信号のうち、選択された波長の光信号に対して偏波モード分散補償を行い、選択されなかった波長の光信号の偏波モード分散補償は行わない
ことを特徴とする偏波モード分散補償方法。
本発明のPMD補償装置の原理図である。 DGDの確率密度を示す図である。 第1のPMD補償装置の構成図である。 DOPとQペナルティの関係を示す図である。 光伝送システムの構成図である。 波長毎のDOPとQ値の関係を示す図である。 DOPとQ値の分布を示す図である。 信号と雑音を示す図である。 第1の制御のフローチャートである。 第2のPMD補償装置の構成図である。 第2の制御のフローチャートである。 第3のPMD補償装置の構成図である。 波長選択スイッチを示す図である。 第4のPMD補償装置の構成図である。 ポアンカレ球上の偏波状態を示す図である。 第3の制御のフローチャートである。 波長分散補償器を有するPMD補償装置の構成図である。 波長分散とPMDによる劣化波形を示す図である。 PMDによる劣化波形を示す図である。 補償後の波形を示す図である。 2つの偏波モード成分を示す図である。 PMD補償を示す図である。 波長可変フィルタを示す図である。 SHBモニタのモニタ値を示す図である。 PMD補償器の構成図である。
符号の説明
11 ファイバ
21、22 偏波モード成分
23 偏波制御器
24 可変DGD光回路
25 フォトダイオード
26、43 光カプラ
27、28 BPF
31、502、1403、1701 伝送路
32、306−1、306−2、306−3、306−k、306−(m+1)、306−(n−1)、306−n、1405−(m+1)、1405−(n−1)、1405−n PMD補償器
33、307−1、307−2、307−3、307−(m+1)、307−(n−1)、307−n、504、1003−1、1003−2、1003−3、1003−(m+1)、1003−(n−1)、1003−n 受信機
41 偏波制御器
42 PMF
44、505 DOPモニタ
45、303、1001、1201、1404 制御回路
101 偏波モード分散補償手段
102 分波手段
103 選択用光スイッチ手段
104 抽出手段
105 測定手段
106 制御手段
107 出力用光スイッチ手段
301、503 波長可変フィルタ
302 PMDモニタ
304、1301 分波器
305、1002、1302 光スイッチ
401 DOP
402 Qペナルティ
501、1401 送信機
601 DOP値
602 Q値
1202 合波器
1402 偏波スクランブラ
1702 波長分散補償器

Claims (7)

  1. 1つ以上の偏波モード分散補償手段と、
    波長多重化されて伝送される多重化光信号を波長毎に分波する分波手段と、
    分波されたそれぞれの波長の光信号の出力ポートを切り替えて、1つ以上の波長の光信号を選択的に前記偏波モード分散補償手段に出力する選択用光スイッチ手段と、
    前記多重化光信号の一部をタップして、波長毎の信号を抽出する抽出手段と、
    抽出された信号を用いて、波長毎の偏波モード分散による信号劣化の度合いを表す評価値を測定する測定手段と、
    測定された評価値に基づいて偏波モード分散補償の対象となる波長を選択し、選択された波長の光信号が前記偏波モード分散補償手段に出力され、選択されなかった波長の光信号は該偏波モード分散補償手段に出力されないように、前記選択用光スイッチ手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  2. 前記偏波モード分散補償手段により偏波モード分散補償を受けた光信号と、前記選択されなかった波長の光信号を合波して出力する合波手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の偏波モード分散補償装置。
  3. 前記偏波モード分散補償手段により偏波モード分散補償を受けた光信号と、前記選択されなかった波長の光信号の出力ポートを切り替える出力用光スイッチ手段をさらに備え、前記制御手段は、それぞれの光信号が波長毎に決められた経路に出力されるように、該出力用光スイッチ手段を制御することを特徴とする請求項1記載の偏波モード分散補償装置。
  4. 前記出力用光スイッチ手段から出力される、それぞれの波長の光信号を合波して出力する合波手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の偏波モード分散補償装置。
  5. 前記抽出手段は、前記多重化光信号を波長毎に分波する分波手段と、分波されたそれぞれの波長の光信号の中から1つの波長の光信号を選択して出力する光スイッチ手段を含むことを特徴とする請求項1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
  6. 前記測定手段は、前記抽出された信号を用いて、波長毎の偏波状態を示す情報を生成し、前記制御手段は、生成された情報に基づいて、前記偏波モード分散補償手段内の複屈折成分の軸と入力された光信号の軸が合うように、該偏波モード分散補償手段を制御することを特徴とする請求項1、2、3、または4記載の偏波モード分散補償装置。
  7. 波長多重化されて伝送される多重化光信号の一部をタップして、波長毎の信号を抽出し、
    抽出された信号を用いて、波長毎の偏波モード分散による信号劣化の度合いを表す評価値を測定し、
    測定された評価値に基づいて偏波モード分散補償の対象となる波長を選択し、
    前記多重化光信号を波長毎に分波し、
    分波されたそれぞれの波長の光信号のうち、選択された波長の光信号に対して偏波モード分散補償を行い、選択されなかった波長の光信号の偏波モード分散補償は行わない
    ことを特徴とする偏波モード分散補償方法。
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