JP5068233B2 - 光中継装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の光伝送ネットワーク間、もしくは単一の光伝送ネットワーク内において、光信号の中継を行う光中継技術に関するものである。
データ通信需要の増大に伴い、大容量のトラフィックを伝送できる波長分割多重技術を用いた光伝送ネットワークが普及しつつある。そのような光伝送ネットワークの中で、アクセス系のトラフィックを収容し、都市内でのトラフィック転送やコアネットワークとの間の橋渡しをするメトロネットワークは、図1に示すように、リングネットワークを構成し、これらが互いに接続された構成をとるのが一般的である。
図1に示すようなリング間を接続する光中継装置においては、経済的にネットワークを構築する観点から、光信号をできるだけ光信号のままリング間で受け渡すことが望まれている。
従って、リング内に閉じた光パスでは1リング長以下の伝送距離があればよかったが、リング間を渡る光パスには1つのリング長の数倍程度の伝送距離を要求される。つまり、長距離の光パスと、短距離の光パスが混在するようになり、その伝送距離の差が大きくなる傾向にあった。
また、リング内に閉じた光パスであっても、その端点間の距離によって光パスの伝送距離が異なっており、リング長が長いネットワークを構築する際には、長距離の光パスと、短距離の光パスが混在し、その伝送距離の差が大きくなる傾向があった。
E. Bert Basch, et.al, "Architectural Tradeoffs for Reconfigurable Dense Wavelength-Division Multiplexing Systems", IEEE journal of selected topics in quantum electronics, VOL.12, NO.4, JULY/AUGUST. 2006
しかし、波長分散、フィルタリング、PMD(Polarization Mode Dispersion:偏波モード分散)、非線形等の伝送ペナルティは光伝送距離の増大に伴って増大するので、光ファイバ上での光伝送距離には限界がある。また、光増幅中継器を繰り返し通過することで光雑音が累積し、光信号対雑音電力比(OSNR)が伝送距離に応じて低下し、信号品質を低下させる。従って、リング間接続を行って、複数のリングに跨ってパスを設定すると光伝送距離の限界を超えることがある。また、リング内に閉じた光パスであっても、リング長が長い場合には、光伝送距離の限界を超えることがある。その場合、電気段での処理を含む信号品質回復処理が必要となる。
図2に、リング間接続を行う光中継装置の構成の一例を示す。図2は、リング1上を伝送される信号光をリング2にアドすることによりリング1からリング2へのリング間接続を行うための構成例を示している。
図2に示すように、この光中継装置10は、光カプラー11、分波器(AWG等)12、信号品質回復機能部13、合波器(AWG等)14、光カプラー15を備えている。分波器12は、波長多重された信号光を波長分離し、各波長の信号光を各出力ポートから出力する機能を有する。分波器12において、各波長の信号光は、それぞれ予め決められた出力ポートから出力される。合波器14は、各入力ポートから入力される各波長の信号光を波長多重して出力する機能を有する。また、信号品質回復機能部13は、分波器12における対応する出力ポートから出力された信号光に対する信号品質回復処理を行う機能部であり、光を一旦電気に変換し、再び光に変換して出力する。信号品質回復処理を行う機能部としては、例えば、「信号対雑音パワー比回復」、「リタイミング機能」、「波形整形機能」、「増幅機能」などの機能を有する光再生中継器(トランシーバ)が用いられる。図2に示す例では、リング1からリング2に送られるそれぞれの波長の信号光に対して信号品質回復機能部13が備えられている。
図2に示す構成において、リング1を伝送される波長多重された信号光が光カプラー11により分岐され、分波器12に入力される。分波器12において信号光が波長分離され、リング2に挿入される波長の信号光がそれぞれ信号品質回復機能部13に入力される。そして、各信号品質回復機能部13は、信号品質回復処理を行って、各波長の信号光を合波器14に出力し、合波器14は各波長の信号光を波長合成し、リング2に出力する。
リング1からリング2に跨るパスであっても、パスの長さによっては信号品質回復機能部13を要しない場合もありえる。しかし、パスに対する波長の割り当ては随時変更される可能性があるため、各ポートと波長との関係が固定されている図2に示す構成では、全ての波長の信号光に対して信号品質回復機能部13を光中継装置10に備えておく必要がある。信号品質回復機能部13は一般に高価なデバイスであるため、図2に示すような従来型の光中継装置10を導入するにはコストが高くなるという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の光伝送ネットワーク間、もしくは単一の光伝送ネットワーク内で光信号の中継を行う光中継装置において、信号品質回復機能部にかかるコストを低減させるための技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、光伝送ネットワークにおいて信号光の分岐多重を行う光中継装置であって、第1の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポートと、複数の出力ポートとを備え、前記信号光に含まれる複数の波長から任意に選択した波長の信号光を任意の出力ポートから出力する機能を備えた波長選択スイッチと、信号光を受信する複数の入力ポートを備え、当該複数の入力ポートのそれぞれに入力された信号光を波長多重した信号光を第2の光伝送ネットワークに出力する波長多重手段と、前記波長選択スイッチの出力ポートと前記波長多重手段の入力ポートとの間に接続され、当該出力ポートから出力される信号光に対して信号品質回復処理を施し、信号品質回復処理を施した信号光を当該入力ポートに入力する少なくとも1つの信号品質回復手段と、前記波長選択スイッチの出力ポートと前記波長多重手段の入力ポートとの間に接続され、当該出力ポートから出力される信号光に対して信号品質回復処理を施し、信号品質回復処理を施した信号光を当該入力ポートに入力する信号品質回復多重手段と、を備え、前記波長選択スイッチの少なくとも1つの出力ポートは、前記波長多重手段の少なくとも1つの入力ポートに直結されており、前記信号品質回復多重手段は、前記波長選択スイッチの出力ポートから出力された信号光を入力する入力ポートと、複数の出力ポートとを備え、当該信号光に含まれる複数の波長から任意に選択した波長の信号光を任意の出力ポートから出力する機能を備えた信号品質回復多重手段用の波長選択スイッチと、信号光を受信する複数の入力ポートと、当該複数の入力ポートのそれぞれに入力された信号光を波長多重して前記波長多重手段の入力ポートに出力する信号品質回復多重手段用の波長多重手段と、前記信号品質回復多重手段用の波長選択スイッチの出力ポートと前記信号品質回復多重手段用の波長多重手段の入力ポートとの間に接続される複数の信号品質回復手段と、を備えたことを特徴とする光中継装置として構成できる。
前記光中継装置は、前記第1の光伝送ネットワークに接続される光カプラーを更に備え、
前記第1の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポートを備える前記波長選択スイッチの当該入力ポートは、当該光カプラーから前記信号光を受信するように構成してもよい。
また、本発明は、光伝送ネットワークにおいて信号光の分岐多重を行う光中継装置であって、第1の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポートと、第2の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポートとを含む複数の入力ポートと、複数の出力ポートとを備え、各信号光に含まれる複数の波長から任意に選択した波長の信号光を任意の出力ポートから出力する機能を備えた波長選択スイッチと、信号光を受信する複数の入力ポートと、当該複数の入力ポートのそれぞれに入力された信号光に含まれる波長のうち、前記第1の光伝送ネットワークに送出すべき波長の信号光を波長多重して当該第1の光伝送ネットワークに送出し、前記第2の光伝送ネットワークに送出すべき波長の信号光を波長多重して当該第2の光伝送ネットワークに送出する波長多重手段と、前記波長選択スイッチの出力ポートと前記波長多重手段の入力ポートとの間に接続され、当該出力ポートから出力される信号光に対して信号品質回復処理を施し、信号品質回復処理を施した信号光を当該入力ポートに入力する少なくとも1つの信号品質回復手段と、を備え、前記波長選択スイッチの少なくとも1つの出力ポートは、前記波長多重手段の少なくとも1つの入力ポートに直結されていることを特徴とする光中継装置として構成することもできる。
上記光中継装置において、前記波長多重手段は、複数の入力ポートと、前記第1の光伝送ネットワークに接続される出力ポート及び前記第2の光伝送ネットワークに接続される出力ポートを含む複数の出力ポートとを備えた波長選択スイッチであることとしてもよい。
また、前記波長多重手段は、前記第1の光伝送ネットワークに接続される出力ポートを備えた第1の波長選択スイッチと、前記第2の光伝送ネットワークに接続される出力ポートを備えた第2の波長選択スイッチとを備え、少なくとも1つの信号品質回復手段が、前記波長選択スイッチの出力ポートと前記第1の波長選択スイッチの入力ポートとの間に接続され、少なくとも1つの信号品質回復手段が、前記波長選択スイッチの出力ポートと前記第2の波長選択スイッチの入力ポートとの間に接続され、前記波長選択スイッチの少なくとも1つの出力ポートは、前記第1の波長選択スイッチの入力ポートに直結され、前記波長選択スイッチの少なくとも1つの出力ポートは、前記第2の波長選択スイッチの入力ポートに直結されていることとしてもよい。
また、本発明は、光伝送ネットワークにおいて信号光の分岐多重を行う光中継装置であって、第1の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポート及び第2の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポートを含む複数の入力ポートと、前記第1の光伝送ネットワークに信号光を出力する出力ポート及び前記第2の光伝送ネットワークに信号光を出力する出力ポートを含む複数の出力ポートとを備え、各入力ポートから入力された信号光に含まれる複数の波長から任意に選択した波長の信号光を任意の出力ポートから出力する機能を備えた波長選択スイッチと、前記波長選択スイッチの出力ポートと前記波長選択スイッチの入力ポートとの間に接続され、当該出力ポートから出力される信号光に対して信号品質回復処理を施し、信号品質回復処理を施した信号光を当該入力ポートに入力する少なくとも1つの信号品質回復手段と、を備えることを特徴とする光中継装置として構成してもよい。
上記の各光中継装置において、信号対雑音パワー比回復機能、リタイミング機能、波形整形機能、増幅機能、前方誤り訂正機能、分散補償機能、及び偏波モード分散補償機能のうちのいずれか1つ又は複数を含むこととしてもよい。また、前記信号品質回復手段は、波長変換機能を更に含むこととしてもよい。
本発明によれば、複数の光伝送ネットワーク間、もしくは単一の光伝送ネットワーク内で光信号の中継を行う光中継装置装置において、信号品質回復機能部を種々の波長で共用することが可能になるので、信号品質回復機能部にかかるコストを低減させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書において、同一の機能を有する構成部には同一の参照符号を付与するものとする。
また、以下で説明する各実施の形態では、主にリングネットワーク間の接続を対象としているが、本発明はリングネットワーク間の接続に限らず、各種ネットワーク間の接続や、単一リング内での光パス処理に適用できる。
(第1の実施の形態)
図3に、本発明の第1の実施の形態に係る光中継装置20の構成を示す。図3に示すように、この光中継装置20は、リング1からリング2へ信号光をアドするものであり、1×N(1入力N出力、Nは2以上の整数)波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)21、所定数の信号品質回復機能部22、及びN×1(N入力1出力)波長選択スイッチ23を有する。なお、信号品質回復機能部22として、図3の例では信号品質回復機能部22−1〜22−4の4つが備えられる。以下、各信号品質回復機能部を区別しない場合、信号品質回復機能部22−1〜22−4のそれぞれを信号品質回復機能部22と記述する。また、リング1、リング2は物理的にはそれぞれ光ファイバーからなり、これらを第1の光伝送ネットワーク、第2の光伝送ネットワークと称してもよい。
1×N波長選択スイッチ21は、入力ポートから信号光を入力し、N個の出力ポートのうちの任意の出力ポートから任意の波長の信号光を出力する機能を備えている。N×1波長選択スイッチ23は、N個の入力ポートから入力されたそれぞれの信号光から任意の波長を選択し、波長多重して出力ポートから出力する機能を備えている。なお、「任意の」とは、遠隔操作等で適宜設定できるという意味である。また、N×1波長選択スイッチ23は、1×N波長選択スイッチ21の入力と出力を逆にしたものに相当する。
図3に示すように、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートのうちの1つはリング1に接続され、また、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートのうちの少なくとも1つはN×1波長選択スイッチ23の入力ポートに直結される。つまり、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートとN×1波長選択スイッチ23の入力ポートとの間に信号品質回復機能部等の機能部を備えずに、直接に接続される。
信号品質回復機能部22は、例えば、リング1からリング2に接続される複数のパス(波長)のうち、信号品質回復が必要になる可能性があるとして予め定めたパスの数だけ備えられ、各信号品質回復機能部22の入力側は1×N波長選択スイッチ21の出力ポートに接続され、出力側はN×1波長選択スイッチ23の入力ポートに接続される。
信号品質回復機能部22は、信号品質回復機能を備え、どの波長でも使用できるもの(波長無依存型)であればどのようなデバイスでもよいが、光−電気−光(O/E/O)型のものが一般的である。信号品質回復機能は、具体的には、光の信号対雑音パワー比の改善を行うための機能である。
信号品質回復機能部22としては、「信号対雑音パワー比回復」、「リタイミング機能」、「波形整形機能」、「増幅機能」などの機能を有する光再生中継器(トランシーバ)が用いられる。その実現手段としては、光電気変換機 ⇒ 識別 ⇒ 電気光変換 と一旦電気信号に変換する手法が一般的である。そこでは、光受信器(フォトダイオード)で一旦電気信号に変換し、電気信号を増幅して、デジタル識別を行う。このデジタル信号で、再びレーザ光を変調して、光信号に再度変換する。この場合、光信号を一旦電気信号に変換するので、光伝送の過程で累積した波長分散、偏波モード分散などの光伝送波形劣化は、解消することができる。
また、現状の光トランシーバでは誤り訂正機能がないので、再生中継器において発生した誤りはそのまま伝播する。したがって、再生中継を繰り返すとビット誤りが累積し、信号の到着点における誤り訂正機能が補償できる誤り率以上になってしまう場合がある。従って、光再生中継器に誤り訂正機能を持たせることで、誤り累積がないので、伝送距離をさらに長延化できる。また、光レベルで波長分散補償、偏波分散補償を実現する手段も開発されており、それを用いれば、光伝送による波形歪みを補償できる。例えば、分散補償器として、薄板の両面に反射膜をコーティングしたエタロン型の波長分散素子および反射ミラーにより構成されるものがある。また、ファイバブラッググレーティングを用いた方法もある。また、偏波分散は、偏波によって群速度が異なることで発生する。従って、その逆の偏波による遅延差を与えることで、原理的に補償できる。信号品質回復機能22において、入力波長に依存せずに動作し、出力波長を任意に設定できるものであれば、この構成を適用することが可能である。
なお、以降の実施の形態でも本実施の形態と同様の信号品質回復機能部22を用いている。
また、リング間でのパス設計を容易にするために、信号品質回復機能部22は波長変換機能を更に備えていることが望ましい。つまり、O/E/O型の信号品質回復機能部22におけるE/O側(送信側)に波長可変レーザを備えていることが望ましい。そのような信号品質回復機能部22として、例えば波長可変光トランシーバ等がある。次に、光中継装置20の動作を説明する。なお、図中には信号光の経路の一例が示されている。他の図でも同様である。
図3に示す構成において、リング1を図示する方向に伝送される信号光が1×N波長選択スイッチ21の入力ポートから入力される。1×N波長選択スイッチ21では、予めなされた設定により、リング2にアドする波長のうちの一部の波長の信号光をN×1波長選択スイッチ23に直結された出力ポートから出力するとともに、リング2にアドする波長のうち、信号品質回復を要するものとして予め定めた波長の信号光を、信号品質回復機能部22が接続された出力ポートから出力する。
そして、N×1波長選択スイッチ23は、1×N波長選択スイッチ21又は信号品質回復機能部22と接続された各入力ポートを含む全ての入力ポートから入力された信号光の波長のうちの全部又は一部の波長を波長多重し、出力ポートから出力し、リング2に送出する。
例えば、リング1を伝送される信号光に含まれる波長のうち、λ1〜λ10の10の波長の信号光をリング2にアドする場合において、例えば、1×N波長選択スイッチ21からN×1波長選択スイッチ23に直結される出力ポートからはλ1、λ2、λ5、λ6、λ8、λ9、λ10を多重した信号光が出力され、信号品質回復機能部22−1に接続される出力ポートからはλ3の信号光が出力され、信号品質回復機能部22−2に接続される出力ポートからはλ4の信号光が出力され、信号品質回復機能部22−3に接続される出力ポートからはλ7の信号光が出力される、といったことが考えられる。
また、例えば、リング1の信号光に含まれる波長のうち、λ2の波長をリング2に収容したい状況になったとする。このとき、リング2では、λ2が既に占有されていた場合、そのままλ2の波長の信号光をリング2に収容することができない。そこで、例えば信号品質回復機能部22−4として波長変換機能を有したものを設置しておけば、リング2で空いている波長、例えばλ10の波長に、信号光の波長を変換して送り出すことができる。
そのような信号品質回復機能部22−4としては、例えば、信号品質回復機能を持つ波長可変レーザを搭載した光再生中継器(トランシーバ)を使用でき、これによれば、出力波長を自由に選択することが可能である。また、光信号品質回復が必要ない場合には、光のまま波長を変換するデバイスもある。例えば、周期反転構造を施した擬似位相整合ニオブ酸リチウム導波路などの二次光非線形、高非線形光ファイバなどの三次光非線形を利用したパラメトリック波長変換を用いたデバイスを使用できる。
また、ある時点でパス設定の変更があり、λ1、λ2は信号品質回復が必要になり、λ7は信号品質回復の必要がなくなった場合においては、1×N波長選択スイッチ21からN×1波長選択スイッチ23に直結される出力ポートからλ5、λ6、λ7、λ8、λ9、λ10を多重した信号光を出力し、信号品質回復機能部22−1に接続される出力ポートからはλ3の信号光を出力し、信号品質回復機能部22−2に接続される出力ポートからはλ4の信号光を出力し、信号品質回復機能部22−3に接続される出力ポートからはλ1の信号光を出力し、信号品質回復機能部22−4に接続される出力ポートからはλ2の信号光を出力することができる。
上記のように、リング間接続においては、λ1〜λ10のうちどの波長に対して信号品質回復処理が必要になるか予め固定的に決めることができないのが一般的である。このような状況の下において、分波器の出力ポートと、そこから出力される信号光の波長とが固定されている図2に示したような従来型の構成では、どの波長が信号品質回復処理を要するようになってもすぐに対応できるように、リング2に送出することになる全ての波長のそれぞれに対して信号品質回復機能部を備えることが必要である。つまり、リング1からリング2に接続されるパスのうち、明らかに信号品質回復を要さないパスが含まれることがわかっている場合であっても、リング1からリング2に接続される全てのパス(波長)に対して信号品質回復機能部を備えることが必要である。
一方、本実施の形態の構成によれば、リング1からリング2に送出する信号光を抽出する1×N波長選択スイッチ21が、任意の波長の信号光を任意の出力ポートから出力することができるため、信号品質回復処理を要する波長の信号光のみを、信号品質回復機能部22が接続された出力ポートから出力することができる。従って、本実施の形態によれば、ネットワークの構成等から信号品質回復処理を要さないパスが含まれることがわかっている場合には、リング2に送出することになる全ての波長の数の信号品質回復機能部を備える必要がなくなり、従来型の構成に比べてコストを削減できる。
また、各信号品質回復機能部22の出力パワーにばらつきがある場合、そのままでは信号光を波長選択スイッチによって多重して、リング2に入力する際に、光パワーレベルのばらつきが残る。この点に関し、波長選択スイッチに各波長ごとに透過損失を調整する機能を持たせることが可能であり、これを使えばリング2に入力する際の光パワーレベルのばらつきを抑えることができる。
また、光パワーレベルのばらつきを抑えるための構成として、図4に示すように、波長選択スイッチ21と23を直接接続する経路に、光増幅器24を備えた構成を用いることができる。リング1からリング2に直接入力される波長の信号光と、信号品質回復機能部22を通過して信号光では、光パワーレベルが異なる場合がある。光再生中継器から出力される信号光レベルが、リング1からリング2へ光のまま入力される信号光レベルよりも大きい場合には、光のまま通過する信号光を光増幅器24を用いて光増幅することで、レベル差を解消する。
また、図5に示すように、リング1から波長選択スイッチ21を介して信号品質回復機能部22に入力される信号光に、可変減衰器25、もしくは固定減衰器25を用いて損失を与え、信号品質回復機能部22の入力パワー許容範囲内に設定する構成を採用することもできる。この構成は、リング1からドロップされる信号光を一括で増幅しておく場合など、信号品質回復機能部22への入力パワーが高い場合に好適な構成である。
図6は、本実施の形態に係る光中継装置の変形例1を示す図である。図6に示すように、この光中継装置30は、リング1上に光カプラー31を備え、1×N波長選択スイッチ21の入力ポートが、光カプラー31から分岐された信号光を入力する点が図3に示す構成と異なる。このような構成でも、上述した効果と同じ効果を得ることができる。
図7は、本実施の形態に係る光中継装置の変形例2を示す図である。図7に示すように、この光中継装置40は、図3に示す構成におけるN×1波長選択スイッチ23を合波器(光カプラー、AWG等)41に置き換えた構成に相当する。この構成においても、備えるべき信号品質回復機能部22の数を少なく出来るという効果を奏する。ただし、光カプラー等を用いるので、合波側の損失が図3に示す構成より大きくなる。
図8は、本実施の形態に係る光中継装置の変形例3を示す図である。図8に示すように、この光中継装置50は、リング1に接続される1×N波長選択スイッチ21、リング2に接続されるN×1波長選択スイッチ23に加えて、リング3に接続されるN×1波長選択スイッチ51を有する。1×N波長選択スイッチ21とN×1波長選択スイッチ23間は、図3に示す構成と同様に接続される。つまり、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートのうちの少なくとも1つの出力ポートがN×1波長選択スイッチ51に直結されるとともに、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートのうちの1又は複数の出力ポートが信号品質回復機能部22を介してN×1波長選択スイッチ23と接続される。
また、1×N波長選択スイッチ21とN×1波長選択スイッチ51間も、1×N波長選択スイッチ21とN×1波長選択スイッチ23間と同様に接続される。つまり、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートのうちの少なくとも1つの出力ポートがN×1波長選択スイッチ51に直結されるとともに、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートのうちの1又は複数の出力ポートが信号品質回復機能部22を介してN×1波長選択スイッチ51と接続される。
図8に示す構成では、リング1から複数リング(リング2、3)への接続を行うことができる。なお、リング2、3は、別々の複数のリングであってもよいし、1つのリングネットワークにおける双方向リングを構成するものであってもよい。また、リング2、3は、1つのリングにおける冗長構成(現用リングと予備リング)でもあり得る。
図8に示す構成では、1×N波長選択スイッチ21に入力される信号光の波長のうち、信号品質回復処理を要せずにリング2にアドされる波長の信号光が、N×1波長選択スイッチ23の直結される出力ポートから出力され、信号品質回復処理を要する波長の信号光は、信号品質回復機能部22が接続された出力ポートから出力される。また、1×N波長選択スイッチ21に入力される信号光の波長のうち、信号品質回復処理を要せずにリング3にアドされる波長の信号光が、N×1波長選択スイッチ51に直結される出力ポートから出力され、信号品質回復処理を要する波長の信号光は、信号品質回復機能部22が接続された出力ポートから出力される。
図9は、本実施の形態に係る光中継装置の変形例4を示す図である。図9に示す光中継装置60の構成は、図6に示す構成の1×N波長選択スイッチ21におけるある出力ポートとN×1波長選択スイッチ23におけるある入力ポート間に、1×N波長選択スイッチ61、信号品質回復機能部62、及びN×1波長選択スイッチ63からなる構成(品質回復信号多重機能部64と呼ぶ)を配置したものである。
図9に示す構成において、光カプラー31から分岐されたリング1の信号光のうち、信号品質回復処理を要さない波長の信号光は、N×1波長選択スイッチ23に直結される出力ポートから出力され、信号品質回復処理を要する波長の信号光は、信号品質回復機能部22が接続された出力ポート、及び品質回復信号多重機能部64が接続された出力ポートから出力される。なお、信号品質回復機能部22が接続された出力ポートから出力される信号光はそれぞれ1波長である。
品質回復信号多重機能部64が接続された出力ポートから出力された信号光は、品質回復信号多重機能部64における1×N波長選択スイッチ61において分離され、各波長の信号光は予め設定しておいた出力ポートから出力され、各信号品質回復機能部62における信号品質回復処理を経て、N×1波長選択スイッチ63により多重されてN×1波長選択スイッチ23の入力ポートに入力される。N×1波長選択スイッチ23からは、リング1からの信号光と、リング2においてN×1波長選択スイッチ23を通過する信号光とが多重された信号光が出力される。
図9に示した構成においては、N×1波長選択スイッチ23の入力ポートにおいて、信号品質回復機能部22からの入力光と、品質回復信号多重機能部64のN×1波長選択スイッチ63からの入力光とでは、波長選択スイッチの損失等に差異があり、光パワーレベルが異なる場合がある。従って、この差異を補償するために、図10に示すように、光増幅器65を波長選択スイッチ63の出力ポートと波長選択スイッチ23の入力ポートの間に挿入する構成を用いてもよい。また、図9、図10に示す構成において、各波長選択スイッチの損失可変機能を用いることにより、波長選択スイッチ23から出力される信号光の光パワーを調整してもよい。
図6に示す構成において、リング1からリング2にアドする波長がλ1〜λ20であり、信号品質回復処理を要する波長数が15である場合において、1×N波長選択スイッチ21の、信号品質回復機能部22を接続するために使用できる出力ポート、及び、N×1波長選択スイッチ23の、信号品質回復機能部22を接続するための使用できる入力ポートがそれぞれ10である場合を想定する。この場合、図6の構成では、信号品質回復処理を要する波長数15のうち10しか信号品質回復を施すことができず、他の波長については信号品質回復を行うことができなくなる。
このような場合に、図9に示す構成を採用することにより、全ての波長の信号光について信号品質回復処理を施すことが可能となる。上記の場合であれば、1つの信号品質回復機能部22に代えて、品質回復信号多重機能部64を1×N波長選択スイッチ21におけるある出力ポートとN×1波長選択スイッチ23におけるある入力ポート間に挿入し、品質回復信号多重機能部64において6つの信号品質回復機能部62を備えればよい。また、信号品質回復処理を要する波長数が増加した場合には、増加に応じて品質回復信号多重機能部64における信号品質回復機能部62を増設すればよい。また、品質回復信号多重機能部64に更に別の品質回復信号多重機能部を備えることとしてもよい。この場合、品質回復信号多重機能部が2段になる。品質回復信号多重機能部の段数に特に限定はなく、2段より多くてもよい。
なお、図9は、図6に示す構成をベースとしているが、図3に示す構成でも同様にして品質回復信号多重機能部64を備えることができる。
(第2の実施の形態)
リング1とリング2を接続する場合、リング1からリング2への信号光のアドに加えて、リング2からリング1への信号光のアドも行われるのが一般的である。
その場合の構成の参考例を図11に示す。この構成は、図2に示したリング1からリング2への接続のための構成と同様の構成をリング2からリング1への接続のために加えた構成である。
しかし、前述したように、図11に示した構成では、信号品質回復機能部を、リング間接続に係る全ての波長に対して備えなければならないという問題がある。図12に、この問題を解消するための構成を示す。図12に示す光中継装置70は、本発明の実施の形態に係るものであり、第1の実施の形態で示したリング1からリング2への接続のための構成(図6に示す変形例1)と同様の構成を、リング2からリング1への接続にも用いたものである。
図12に示した光中継装置70により、リング1からリング2への接続ができ、リング2からリング1への接続も行うことができるとともに、第1の実施の形態と同様に、信号品質回復機能部を接続に係る全ての波長に対して備えなければならないという問題が解消される。
ただし、図12に示す構成では、4つの波長選択スイッチを備えなければならず、装置構成が複雑になるという欠点がある。また、接続するリング数が増加すれば装置構成は更に複雑になる。以下で説明する第2の実施の形態に係る光中継装置は、この欠点を解消するものである。
図13に、第2の実施の形態に係る光中継装置80の構成図を示す。図13に示すように、この光中継装置80は、N×M(N入力M出力、N、Mは2以上の整数)の波長選択スイッチ81と、M×N(M入力N出力)の波長選択スイッチ83とを備え、N×M波長選択スイッチ81とM×N波長選択スイッチ83との間に信号品質回復機能部82−1〜82−4を接続した構成を有している。以下、各信号品質回復機能部を区別しない場合、信号品質回復機能部82−1〜82−4のそれぞれを信号品質回復機能部82と記述する。
N×M波長選択スイッチ81とM×N波長選択スイッチ83はそれぞれ、任意の波長(1又は複数)を任意の入力ポートから入力し、任意の波長(1又は複数)を任意の出力ポートから出力する機能を備えた波長選択スイッチである。また、M×N波長選択スイッチ81は、N×M波長選択スイッチ83の入力と出力を逆にしたものに相当する。
図13の構成において、N×M波長選択スイッチ81の入力ポート、及びM×N波長選択スイッチ83の出力ポートは、それぞれリング1、2に接続され、N×M波長選択スイッチ81の出力ポートのうちの少なくとも1つはM×N波長選択スイッチ83の入力ポートに直結される。また、予め定められた数の信号品質回復機能部82がそれぞれN×M波長選択スイッチ81の出力ポートとM×N波長選択スイッチ83の入力ポートとの間に接続される。
N×M波長選択スイッチ81、及びM×N波長選択スイッチ83におけるNは、入力/出力される波長多重信号光の方路数以上の数であればよい。また、Mは、N×M波長選択スイッチ81とM×N波長選択スイッチ83を直結するポートの数である1と、リング1からリング2への接続及びリング2からリング1への接続に関わる波長のうち、信号品質回復処理を行う波長の数とを加えた数以上の数であればよい。
例えば、リング1とリング2間の接続を行う場合において、リング1からドロップされてリング2にアドされる波長がλ1〜λ10であり、このうち信号品質回復処理を必要とする波長の数が5であり、リング2からドロップされてリング1にアドされる波長がλ11〜λ20であり、このうち信号品質回復を必要とする波長の数が7である場合において、Nは2以上、Mは、1(直結ポート)+5+7=13以上であればよい。
次に、図13に示す光中継装置80の動作例を説明する。以下の例では、上記のように波長が使われているものとする。
リング1からN×M波長選択スイッチ81の入力ポートに信号光が入力されるとともに、リング2からもN×M波長選択スイッチ81の別の入力ポートに信号光が入力される。そして、両信号光の波長の中で、リング1に送出される波長のうち信号品質回復処理を要しない波長(1又は複数)(光中継装置80をスルーするリング1の波長を含む)、及び、リング2に送出される波長のうち信号品質回復処理を要しない波長(1又は複数)(光中継装置80をスルーするリング2の波長を含む)が波長多重された信号光が直結出力ポートから出力され、信号品質回復機能部82を介さないで直接にM×N波長選択スイッチ83の入力ポートに入力される。
一方、入力された両信号光の中で、リング1に送出される波長のうち信号品質回復処理を要する各波長の信号光がそれぞれ信号品質回復機能部82が接続されたN×M波長選択スイッチ81の出力ポートから出力され、同様に、リング2に送出される波長のうち信号品質回復処理を要する各波長の信号光がそれぞれ信号品質回復機能部81が接続されたN×M波長選択スイッチ81の出力ポートから出力され、信号品質回復処理を経て、M×N波長選択スイッチ83の対応する入力ポートに入力される。
そして、M×N波長選択スイッチ83は、各入力ポートに入力された信号光の波長のうち、リング1に送出すべき波長を多重した信号光をリング1に出力し、リング2に送出すべき波長を多重した信号光をリング2に出力する。
図13に示す構成は図12に示す構成に比べて部品が少なくてすみ、しかも、図13に示す構成は、リング数が更に増加しても同様の構成でよい。つまり、信号品質回復機能部82が、任意の波長で共有化できるだけでなく、リングネットワーク間でも共有化できる。
図14は、第2の実施の形態に係る光中継装置の変形例1を示す図である。図14に示すように、この光中継装置90は、図13に示す光中継装置80におけるM×N波長選択スイッチ83を、2つのN×1型の波長選択スイッチである、P×1波長選択スイッチ91と、Q×1波長選択スイッチ92(P、Qはそれぞれ2以上の整数)に置き換えた構成である。
また、N×M波長選択スイッチ81とP×1波長選択スイッチ91間は、直結の接続が少なくとも1つあり、リング2からリング1への接続の際に必要となる数の信号品質回復機能部82が備えられる。同様に、M×N波長選択スイッチ81とQ×1波長選択スイッチ92間は、直結の接続が少なくとも1つあり、リング1からリング2への接続の際に必要となる数の信号品質回復機能部82が備えられる。なお、Pは、N×M波長選択スイッチ81とP×1波長選択スイッチ91を直結するポートの数である1に、リング1からリング1に光中継装置90により中継される波長及びリング2からリング1へ接続される波長のうち信号品質回復処理を行う波長の数を加えた数以上の数であればよい。また、Qは、N×M波長選択スイッチ81とQ×1波長選択スイッチ92を直結するポートの数である1に、リング2からリング2に光中継装置90により中継される波長及びリング1からリング2へ接続される波長のうち信号品質回復処理を行う波長の数を加えた数以上の数であればよい。
図14に示す構成においては、N×M波長選択スイッチ81に入力された両信号光の波長の中で、リング1に送出される波長のうち信号品質回復処理を要しない波長(1又は複数)(光中継装置90をスルーするリング1の波長を含む)の信号光が、P×1波長選択スイッチ91に直結される出力ポートから出力され、リング2に送出される波長のうち信号品質回復処理を要しない波長(1又は複数)(光中継装置90をスルーするリング2の波長を含む)の信号光がQ×1波長選択スイッチ92に直結される出力ポートから出力され、それぞれ信号品質回復機能部82を介さないで直接にP×1波長選択スイッチ91及びQ×1波長選択スイッチ92に入力される。
また、N×M波長選択スイッチ81に入力された両信号光の中で、リング1に送出される波長のうち信号品質回復処理を要する各波長の信号光がそれぞれ、P×1波長選択スイッチ91に対応する信号品質回復機能部82が接続された出力ポートから出力され、リング2に送出される波長のうち信号品質回復処理を要する各波長の信号光がそれぞれ、Q×1波長選択スイッチ92に対応する信号品質回復機能部82が接続された出力ポートから出力され、波長選択スイッチ91、92の入力ポートに入力される。
そして、P×1波長選択スイッチ91は、各入力ポートに入力された信号光を多重してリング1に送出し、Q×1波長選択スイッチ92は、各入力ポートに入力された信号光を多重してリング2に送出する。
図14に示す変形例1においても、一方のリングから他方のリングに送出する全ての波長に対して信号品質回復機能部82を用意する必要がないという効果を奏する。
なお、図13に示す構成は、信号品質回復機能部82をリング1からリング2への接続と、リング2からリング1への接続に共用し得るので、図13に示す構成のほうが図14に示す構成に比べて信号品質回復機能部の削減効果が大きい。
図15に、第2の実施の形態における変形例2を示す。図15に示すように、この光中継装置100は、N×M波長選択スイッチ101と、所定数の信号品質回復機能部102を備える。この構成において、リング1、リング2から入力された両信号光の波長の中で信号品質回復処理を要する各波長の信号光はそれぞれ信号品質回復機能部101が接続された出力ポートから出力され、各信号品質回復機能部101による処理を経て、各入力ポートに入力される。そして、信号品質回復機能部101による処理を経たリング1に向かう波長の信号光と、リング1及びリング2から入力された信号光の波長のうち信号品質回復処理を要せずにリング1に向かう波長の信号光とが波長多重されてリング1に出力される。同様に、信号品質回復機能部101による処理を経たリング2に向かう波長の信号光と、リング1及びリング2から入力された信号光の波長のうち信号品質回復処理を要せずにリング2に向かう波長の信号光とが波長多重されてリング2に出力される。
本構成では、図13に示した構成と同様の信号品質回復機能部の削減効果がある。ただし、図15に示す構成では波長選択スイッチの数が1つで済み、より簡易な構成を実現できる。
(第3の実施の形態)
これまで、本発明の実施の形態として、複数リング間を接続する光中継装置について説明したが、本発明に係る技術は、複数リング間を接続する光中継装置のみならず、単一リングにおける光中継処理においても適用できるものである。特に、本発明に係る技術は、単一リングの中でも、パスに対する信号品質回復処理が必要になる可能性が高い長距離の単一リングに効果的に適用できる。
図16に、本発明の第3の実施の形態に係る光中継装置110の構成を示す。図16に示すように、この光中継装置110は、図3に示す第1の実施の形態に係る光中継装置20と同様に、1×N波長選択スイッチ21、所定数の信号品質回復機能部22、及びN×1波長選択スイッチ23を有する。ただし、本実施の形態は、リング間接続を行う第1の実施の形態と異なり、単一のリングであるリング1内での光パス処理を行うものである。
図16に示す構成において、1×N波長選択スイッチ21の出力ポートのうちの少なくとも1つはN×1波長選択スイッチ23の入力ポートに直結される。また、信号品質回復機能部22は、リング1上の複数のパス(波長)のうち、信号品質回復が必要になる可能性があるとして予め定めたパスの数だけ備えられ、各信号品質回復機能部22の入力側は1×N波長選択スイッチ21の出力ポートに接続され、出力側はN×1波長選択スイッチ23の入力ポートに接続される。光中継装置110の動作は次のとおりである。
図16に示す構成において、リング1を図示する方向に伝送される信号光が1×N波長選択スイッチ21の入力ポートから入力される。1×N波長選択スイッチ21では、予めなされた設定により、リング1上の波長のうちの一部の波長の信号光をN×1波長選択スイッチ23に直結された出力ポートから出力するとともに、リング1上の波長のうち信号品質回復を要するものとして予め定めた波長の信号光を、信号品質回復機能部22が接続された出力ポートから出力する。
そして、N×1波長選択スイッチ23は、1×N波長選択スイッチ21又は信号品質回復機能部22と接続された各入力ポートを含む全ての入力ポートから入力された信号光の波長を波長多重し、出力ポートから出力し、リング1に送出する。
本実施の形態においても、これまでの実施の形態における光中継装置と同様に、光中継装置が扱う全ての波長の数の信号品質回復機能部を備える必要がなくなり、従来型の構成に比べてコストを削減できる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
リングネットワークを説明するための図である。 光中継装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置20の構成図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置20において光増幅器24を追加した構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置20において可変減衰器25、もしくは固定減衰器25を追加した構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置30の構成図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置40の構成図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置50の構成図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置60の構成図である。 第1の実施の形態に係る光中継装置60において光増幅器65を追加した構成を示す図である。 光中継装置の参考例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る光中継装置70の構成図である。 第2の実施の形態に係る光中継装置80の構成図である。 第2の実施の形態に係る光中継装置90の構成図である。 第2の実施の形態に係る光中継装置100の構成図である。 第3の実施の形態に係る光中継装置110の構成図である。
符号の説明
11、15、31、111、115、131 光カプラー
12、112 分波器
13、113 信号品質回復機能部
14、41、114 合波器
21、61、121 1×N波長選択スイッチ
22、62、82、102、122 信号品質回復機能部
23、51、63、123 N×1波長選択スイッチ
24、65 光増幅器
25 可変減衰器、固定減衰器
64 品質回復信号多重機能部
81、101 N×M波長選択スイッチ
83 M×N波長選択スイッチ
91 P×1波長選択スイッチ
92 Q×1波長選択スイッチ

Claims (4)

  1. 光伝送ネットワークにおいて信号光の分岐多重を行う光中継装置であって、
    第1の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポートと、複数の出力ポートとを備え、前記信号光に含まれる複数の波長から任意に選択した波長の信号光を任意の出力ポートから出力する機能を備えた波長選択スイッチと、
    信号光を受信する複数の入力ポートを備え、当該複数の入力ポートのそれぞれに入力された信号光を波長多重した信号光を第2の光伝送ネットワークに出力する波長多重手段と、
    前記波長選択スイッチの出力ポートと前記波長多重手段の入力ポートとの間に接続され、当該出力ポートから出力される信号光に対して信号品質回復処理を施し、信号品質回復処理を施した信号光を当該入力ポートに入力する少なくとも1つの信号品質回復手段と、
    前記波長選択スイッチの出力ポートと前記波長多重手段の入力ポートとの間に接続され、当該出力ポートから出力される信号光に対して信号品質回復処理を施し、信号品質回復処理を施した信号光を当該入力ポートに入力する信号品質回復多重手段と、を備え、
    前記波長選択スイッチの少なくとも1つの出力ポートは、前記波長多重手段の少なくとも1つの入力ポートに直結されており、
    前記信号品質回復多重手段は、
    前記波長選択スイッチの出力ポートから出力された信号光を入力する入力ポートと、複数の出力ポートとを備え、当該信号光に含まれる複数の波長から任意に選択した波長の信号光を任意の出力ポートから出力する機能を備えた信号品質回復多重手段用の波長選択スイッチと、
    信号光を受信する複数の入力ポートと、当該複数の入力ポートのそれぞれに入力された信号光を波長多重して前記波長多重手段の入力ポートに出力する信号品質回復多重手段用の波長多重手段と、
    前記信号品質回復多重手段用の波長選択スイッチの出力ポートと前記信号品質回復多重手段用の波長多重手段の入力ポートとの間に接続される複数の信号品質回復手段と、を備えた
    ことを特徴とする光中継装置。
  2. 前記光中継装置は、前記第1の光伝送ネットワークに接続される光カプラーを更に備え、
    前記第1の光伝送ネットワークから信号光を受信する入力ポートを備える前記波長選択スイッチの当該入力ポートは、当該光カプラーから前記信号光を受信することを特徴とする請求項1に記載の光中継装置。
  3. 前記各波長多重手段は、波長選択スイッチであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光中継装置。
  4. 前記信号品質回復手段は、信号対雑音パワー比回復機能、リタイミング機能、波形整形機能、増幅機能、前方誤り訂正機能、分散補償機能、及び偏波モード分散補償機能のうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の光中継装置。
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