JP2006041955A - 通信制御装置、通信制御プログラム、及び通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現在位置情報を取得し、所定時間後における予測位置情報を取得し、前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、現在通信領域及び予測通信領域を特定し、所定の通信領域において通信可能な第1の通信手段及び第2の通信手段のうち、前記現在通信領域と通信していない通信手段について、前記予測通信領域を含む他の通信領域と通信するための接続処理を行い、前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、前記現在位置が予測通信領域の範囲内に入る場合には前記予測通信領域に接続する通信手段を通信に用い、前記現在位置が予測通信領域の範囲内にない場合には前記現在通信領域と通信を継続する。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明は、現在位置情報を取得するステップと、所定時間後における予測位置情報を取得するステップと、前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、現在通信領域及び予測通信領域を特定するステップと、所定の通信領域において通信可能な第1の通信手段及び第2の通信手段のうち、前記現在通信領域と通信していない通信手段について、前記予測通信領域を含む他の通信領域と通信するための接続処理を行うステップと、前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、前記現在位置が予測通信領域の範囲内に入る場合には前記予測通信領域に接続する通信手段を通信に用い、前記現在位置が予測通信領域の範囲内にない場合には前記現在通信領域と通信を継続するステップと、を備える。
また、本発明は、前記予測位置情報が前記予測通信領域の範囲内に入った場合には、前記現在通信領域と通信していない通信手段を用いて前記予測通信領域と接続を行うステップをさらに実行させる、ことを特徴とする。
本発明では、複数の通信手段を切り換えて通信を行う場合に、端末の移動速度に基づいて切り換える予定の通信手段の通信範囲を特定する。
従って、本発明によれば、複数の通信領域を移動する通信端末において、移動中の通信端末であっても、その移動速度を考慮してそれぞれの通信領域を即座に切り換えることができる技術を提供することができる。
図1は、モバイルルータ100が制御する通信端末が接続するネットワークの概略図である。モバイルルータ100は、車両200などの移動体に搭載される。モバイルルータ100には、無線LAN端末A101,無線LAN端末B102が接続する。また、モバイルルータ100は、車両200に搭載されたコンピュータ500が接続する。そして、モバイルルータ100は、コンピュータ500がネットワーク300を介して外部と通信する際に、無線LAN端末A101,無線LAN端末B102を介して基地局400と接続する。モバイルルータ100は、上述のようにネットワーク300を介して通信する際に、基地局400と接続する無線LAN端末A101,無線LAN端末B102の二つの通信手段を制御して、移動中であっても良好な通信状態を維持する。
図2は、モバイルルータ100が実現する機能を表した機能ブロック図である。モバイルルータ100は、無線LAN端末A101,無線LAN端末B102,位置/車速情報エンジン103,EV-DO(Evolution Data Only)モデム情報報告エンジン104,メディ
ア切換制御プログラム実行部105,無線LANサービス検索エンジン106,接続切換スクリプト107,メディア切換制御設定ファイル108,無線LANサービスデータベース109,無線LANサービス設定ファイル110を備える。
位置/車速情報エンジン103は、車両200の車内LANと接続し、位置/車速情報エンコーダ112と接続する。位置/車速情報エンコーダ112は、車両200に備えられるGPSカーナビゲーションシステムから車両の現在位置情報を取得する。また、位置/車速情報エンコーダ112は、車両200の制御用に取り出される車速情報を取得する。そして、位置/車速情報エンジン103は、位置/車速情報エンコーダ112から、位置情報及び車速情報を取得する。位置/車速情報エンジン103は、位置情報及び車速情報から、車両200の現在位置情報及び所定時間後の予測位置情報を算出する。
情報を取得する。そして、EV-DOモデム情報報告エンジン104は、無線LAN端末A1
01,無線LAN端末B102による無線LANサービスの通信状況を判断して、携帯電話によるデータ通信サービスを併用する。
手段,通信切換手段と対応する。
図3は、モバイルルータ100によって通信制御される無線LANサービスの通信領域の範囲を示す図である。図3において、無線LANサービスの通信領域の範囲を示す無線LANAと無線LANBは、それぞれ別の基地局によって提供される通信領域である。この無線LANA,無線LANBを提供する基地局は、それぞれ接続に必要な設定情報(例えば、無線LAN方式の違い、使用チャンネル、認証方式、運営する事業者、その他認証に必要な情報)が異なっている。また、無線LANA及び無線LANBは、それぞれの通信領域が重なっていることがわかる。
図6は、モバイルルータ100による無線LAN端末切換制御プログラムのメインループ処理を示すフローチャートである。以下の処理では、無線LAN端末、携帯電話等のよ
うな通信手段(通信媒体にアクセスする機器)をメディアと呼ぶ。例えば、無線LAN端末2台を利用する場合には、個々の端末を各々異なるメディアとして取り扱う。ここでは、すでに、現在時点情報、走行情報等からモバイルルータ100によってメディアの切り換えが必要性と判断された場合を想定し、その判断の後の次に接続すべきメディアへのメディア切り換え処理を説明する。
また、各メディアの状態をS0、S1、S2、およびS3の各ステータスで管理する。
ここで、S0は、メディアの初期状態であり、まだ、メディアが通信サービス(無線LANによる通信サービス、携帯電話による通信サービス等)へ接続操作未着手の状態であることを示す。
また、S1は、メディアが通信サービスに接続作業中であるであることを示す。接続作業では、ユーザ認証等がなされるため、一般的には、接続作業には、数秒を要することが多い。
また、S2は、Ready、すなわち、接続作業完了(例えば、無線LANでの認証完了)を示し、ユーザは、そのメディアによっていつでも通信できる状態にあることを示す。
また、S3は、利用中、例えば、モバイルIPv6により通信中であることを示す。
S202において、車速が速度判定限界値を超えていない場合には、モバイルルータ100は、メディア切り換え制御/ステータス情報提供エンジン111からの情報に基づいて、そのメディアが現在利用中のステータス(S3ステータス)のメディアであるか否かを判定する(S203)。上述のように、利用中のステータスとは、実際に通信中の状態であることを指す。そして、モバイルルータ100は、切り換えの候補のメディアが利用中のステータスにある場合はS204に、そうでない場合にはS206に進む。
界強度を取得する(S204)。
その後、モバイルルータ100は、車速情報に基づいて、現在位置から所定時間(例えばN秒後)移動した場合の位置情報(予測位置情報)におけるサービスエリアの情報を無線LANサービスデータベース109から取得する(S208)。
タ100は、切り換えの候補のメディアへの切り換えが適切であると判断してメインループにリターンする。このとき、モバイルルータ100は、メインループに対して現在位置のサービスエリアの情報も返す(S214)。
このような処理が実行されるのは、例えば、エリア境界に平行に走っていて急にエリアの外に向かって曲がった場合、または、 位置情報の測定に誤差が入ったような場合であ
る。このような場合、以下のような状態が発生し得る。
t=Tの時、 無線LAN(サービスX)を使用中で、N秒後も無線LAN(サービスX)のエリア内と判定された。
t=T+1の時、無線LAN(サービスX)を使用中で, N秒後も無線LAN(サービス
X)のエリア内と判定された。
t=T+2の時、無線LAN(サービスX)を使用中のはずであるのに、現在位置についても, N秒後についても無線LAN(サービスY)のエリア内と判定された。
このような場合、S211の判定で、切り換え候補のメディアが現在利用中のステータスにあると判定され、かつ、S213の判定で、現在位置における無線LANのサービスエリアが前回のチェックのループのサービスエリアとは、異なるものとなる。この場合には、制御がS214に進み、サービスYに切り換わるべきという結果を持ってS103へリターンする。
済み(接続スクリプト起動済み)であるか否かを判定する。そして、モバイルルータ100は、その場合には改めて接続処理の起動を行わない。そして、モバイルルータ100は、切り換えの候補のメディアのステータスが接続作業中である場合には、S115の処理に移行する。
タス)であるか否かを判定する(S109)。そして、このメディアのステータスがReadyである場合には、モバイルルータ100は、通信メディアの切り換えスクリプトを実行
して、切り換えの候補のメディアによる通信を実現する(S110)。このとき、ステータスが利用中(S3ステータス)に設定される。その後、モバイルルータ100は、S115の処理に移行する。
イルルータ100は、通信メディアのステータスを確認して、既に他のメディアが接続作業中であるか否か、または切り換えの候補のメディアが他のサービスで接続作業中であるか否かを判定する(S111)。このように判定されるのは、前回ループ以前の処理で、他のメディアによる接続または他のサービスエリアへの接続が切り換え適切と判定され、接続スクリプトが起動されたが未だ接続完了していない状態で、今回のループで、接続候補のメディアまたは接続先のサービスが前回のループとは異なるメディアまたはサービスに変更になった場合である。
そして、メディアのステータスが上記のいずれかである場合には、モバイルルータ100は、起動している接続スクリプトを強制的に終了する(S112)。接続スクリプト終了後、モバイルルータ100は、現在切り換え適切と判定されたメディアについて通信メディアの接続スクリプトを実行する(S113)。その後、モバイルルータ100は、S115の処理に移行する。
以上のように、本実施の形態に係るモバイルルータ100によれば、移動中の通信端末に複数の通信手段を備えている場合に、通信範囲に応じて適切に通信手段を切り換えることができる。すなわち、モバイルルータ100によれば、現在位置情報と移動中の車速情報に基づいて算出される予測位置情報とから、現在使用している通信領域と予測される所定時間後の通信領域とを算出することができる。このため、モバイルルータ100によれば、現在使用しているメディアとは別のメディアによって、所定時間後の通信領域への接続を行うことができる。また、モバイルルータ100によれば、移動中に複数の通信範囲
を移動する場合に、即座に通信端末を切り換えて通信が断絶するようなことを防止することができる。
101無線LAN端末A
102無線LAN端末B
103位置/車速情報エンジン
104EV-DOモデム情報報告エンジン
105メディア切換制御プログラム実行部
106無線LANサービス検索エンジン
107接続切換スクリプト
108メディア切換制御設定ファイル
109無線LANサービスデータベース
110無線LANサービス設定ファイル
111メディア切り換え制御/ステータス情報提供エンジン
112位置/車速情報エンコーダ
113EV-DOモデム情報取得エンジン
114車内アプリ
115EV-DO端末
200車両
300ネットワーク
400基地局
500コンピュータ
Claims (15)
- 所定の通信領域において通信可能な第1の通信手段及び第2の通信手段と、
現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
所定時間後における予測位置情報を取得する予測位置情報取得手段と、
前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、現在通信領域及び予測通信領域を特定する通信領域特定手段と、
前記第1の通信手段及び第2の通信手段のうち、前記現在通信領域と通信していない通信手段について、前記予測通信領域を含む他の通信領域と通信するための接続処理を行う、予測通信領域接続手段と、
前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、前記現在位置が予測通信領域の範囲内に入る場合には前記予測通信領域に接続する通信手段を通信に用い、前記現在位置が予測通信領域の範囲内にない場合には前記現在通信領域と通信を継続する通信切換手段と、を備える通信制御装置。 - 前記予測通信領域接続手段が、
前記予測位置情報が前記予測通信領域の範囲内に入った場合には、前記現在通信領域と通信していない通信手段を用いて前記予測通信領域と接続を行う、請求項1に記載の通信制御装置。 - 前記通信領域特定手段が、
移動速度を測定して予測通信領域を特定する、請求項1または2に記載の通信制御装置。 - 前記通信切換手段が、
移動速度が所定の速度を超えた場合には、前記現在位置が前記予測通信領域の範囲内に入った場合であっても現在通信領域との通信を継続する、請求項1から3のいずれかに記載の通信制御装置。 - 前記通信切換手段が、
前記予測通信領域に接続する通信手段が当該予測通信領域で使用できないと判断される場合には、当該通信手段への切り換えを行わない、請求項1から4のいずれかに記載の通信制御装置。 - 現在位置情報を取得するステップと、
所定時間後における予測位置情報を取得するステップと、
前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、現在通信領域及び予測通信領域を特定するステップと、
所定の通信領域において通信可能な第1の通信手段及び第2の通信手段のうち、前記現在通信領域と通信していない通信手段について、前記予測通信領域を含む他の通信領域と通信するための接続処理を行うステップと、
前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、前記現在位置が予測通信領域の範囲内に入る場合には前記予測通信領域に接続する通信手段を通信に用い、前記現在位置が予測通信領域の範囲内にない場合には前記現在通信領域と通信を継続するステップと、をコンピュータに実行させる、通信制御プログラム。 - 前記予測位置情報が前記予測通信領域の範囲内に入った場合には、前記現在通信領域と通信していない通信手段を用いて前記予測通信領域と接続を行うステップをさらに実行させる、請求項6に記載の通信制御プログラム。
- 移動速度を測定して予測通信領域を特定するステップをさらに実行させる、請求項6または7に記載の通信制御プログラム。
- 移動速度が所定の速度を超えた場合には、前記現在位置が前記予測通信領域の範囲内に入った場合であっても現在通信領域との通信を継続するステップをさらに実行させる、請求項6から8のいずれかに記載の通信制御プログラム。
- 前記予測通信領域に接続する通信手段が当該予測通信領域で使用できないと判断される場合には、当該通信手段への切り換えを行わないステップをさらに実行させる、請求項6から9のいずれかに記載の通信制御プログラム。
- 現在位置情報を取得するステップと、
所定時間後における予測位置情報を取得するステップと、
前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、現在通信領域及び予測通信領域を特定するステップと、
所定の通信領域において通信可能な第1の通信手段及び第2の通信手段のうち、前記現在通信領域と通信していない通信手段について、前記予測通信領域を含む他の通信領域と通信するための接続処理を行うステップと、
前記現在位置情報及び前記予測位置情報に基づいて、前記現在位置が予測通信領域の範囲内に入る場合には前記予測通信領域に接続する通信手段を通信に用い、前記現在位置が予測通信領域の範囲内にない場合には前記現在通信領域と通信を継続するステップと、をコンピュータが実行する、通信制御方法。 - 前記予測位置情報が前記予測通信領域の範囲内に入った場合には、前記現在通信領域と通信していない通信手段を用いて前記予測通信領域と接続を行うステップをさらに実行する、請求項11に記載の通信制御方法。
- 移動速度を測定して予測通信領域を特定するステップをさらに実行する、請求項11または12に記載の通信制御方法。
- 移動速度が所定の速度を超えた場合には、前記現在位置が前記予測通信領域の範囲内に入った場合であっても現在通信領域との通信を継続するステップをさらに実行する、請求項11から13のいずれかに記載の通信制御方法。
- 前記予測通信領域に接続する通信手段が当該予測通信領域で使用できないと判断される場合には、当該通信手段への切り換えを行わないステップをさらに実行する、請求項11から14のいずれかに記載の通信制御方法。
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