JP2007306318A - 通信リソース予約システム、通信リソース予約方法、および通信リソース予約プログラム - Google Patents

通信リソース予約システム、通信リソース予約方法、および通信リソース予約プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯電話機が移動する場合に、通信を継続することができる通信リソース予約システムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション情報管理部32が、携帯電話機41が移動する経路とその経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報を生成し、携帯電話機41に送信する。携帯電話機41は、予約情報を予約機22に送信する。予約機22は、受信した予約情報にもとづいてハンドオーバ先の基地局を割り出す。予約機22は、予約センタサーバ21を介して、ハンドオーバ先の基地局に、予約情報を送信する。予約情報を受信した基地局は、受信した予約情報にもとづいて、通信リソースを確保する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線基地局装置における通信リソースを確保する通信リソース予約システム、通信リソース予約方法、および通信リソース予約プログラムに関し、特に、携帯電話機が移動して無線基地局のサービスエリアから外れるときに、通信を円滑に継続することができる通信リソース予約システム、通信リソース予約方法、および通信リソース予約プログラムに関する。
携帯電話機は、通信状態で基地局のサービスエリア外に移動する場合、携帯電話通信サービスの提供を継続して受けるために新たな基地局を検索する。そして、新たな基地局の通信リソースを使用して通話状態を継続するハンドオーバが行われる。ハンドオーバが行われた場合に、携帯電話機は新たな基地局(ハンドオーバ先の基地局)との通信を開始する。
特許文献1には、携帯電話機の移動ルートを予測し、予測した移動ルートにもとづいて予め決定した地点でハンドオーバを行う通信端末が記載されている。
しかし、高速移動中に、ハンドオーバ先の基地局が携帯電話機を検出するために要する時間や、携帯電話機がハンドオーバ先の基地局を検出するために要する時間が長いと、通信が不可能な時間が生じる場合がある。また、ハンドオーバ先の基地局の通信リソースの使用状態によっては通信が途切れる場合がある。
携帯電話通信サービスのメリットは、移動中でも通信サービスの提供を継続して受けられることであるので、確実にハンドオーバが行われることが求められている。
そこで、携帯電話機の移動ルートと移動ルートを移動する時刻とを予測し、予測した移動ルートにサービスエリアを有する基地局に、通信リソースの割り当てを予約するシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−252623号公報(段落0016〜0072、図1) 特開2004−304298号公報(段落0035〜0095、図1)
携帯電話機が、自動車に搭乗している操作者に所持されて移動している場合、道路状況の変化等によって、予測した移動ルートと異なるルートで移動したり、予測と異なる所要時間で移動したりすることが考えられる。そのような場合に、通信リソースの割り当ての予約は速やかに変更されることが好ましい。
そこで、本発明は、携帯電話機の移動に応じて、携帯電話通信網の基地局が有する通信リソースの使用を予約する通信リソース予約システム、通信リソース予約方法、および通信リソース予約プログラムを提供することを目的とする。
本発明による通信リソース予約システムは、携帯電話通信システムが有する通信リソースの使用を予約する通信リソース予約システムであって、携帯電話機が移動する経路と経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報を生成する情報生成手段を含むナビゲーション情報管理部と、情報生成手段が生成した予約情報にもとづいてハンドオーバ先の基地局を割り出す基地局特定手段、および基地局特定手段が割り出した基地局に予約情報を送信する情報送信手段を含む予約部と、予約部が送信した予約情報にもとづいて通信リソースを確保する通信リソース管理手段を含む基地局とを備え、情報生成手段は、携帯電話機の移動に応じた予約情報を定期的に生成することを特徴とする。
ナビゲーション情報管理部は、車両に搭載されたカーナビゲーション装置に接続され、情報生成手段は、カーナビゲーション装置が生成した情報にもとづいて予約情報を生成してもよい。
予約部は、予約情報を記憶するデータベースと、データベースが記憶している予約情報、および情報生成手段が生成した予約情報にもとづいて通信リソースの予約が可能であるか否かを判断する判断手段とを含み、情報送信手段は、判断手段が通信リソースの予約が可能であると判断した場合に、基地局特定手段が割り出した基地局に予約情報を送信してもよい。
情報生成手段は、通信リソースの予約を追加するのか、変更するのか、または削除するのかを示す識別情報を含む予約情報を生成し、通信リソース管理手段は、識別情報が予約の追加を示している場合に、その識別情報を含む予約情報にもとづいて通信リソースを確保し、識別情報が予約の変更を示している場合に、その識別情報を含む予約情報にもとづいて通信リソースを確保し、識別情報が予約の削除を示している場合に、確保していた通信リソースを解放してもよい。
情報生成手段は、携帯電話機が使用する通信リソースのサイズ、携帯電話機が使用する通信リソースの種類、および携帯電話機が通信リソースを使用する時間を示す情報を含む予約情報を生成し、通信リソース管理手段は、情報生成手段が生成した予約情報にもとづいて通信リソースを確保してもよい。
本発明による通信リソース予約方法は、携帯電話通信網の基地局が有する通信リソースの使用を予約する通信リソース予約方法であって、携帯電話機が移動する経路と経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報を生成する情報生成ステップと、情報生成ステップで生成した予約情報にもとづいて、ハンドオーバ先の基地局を割り出す基地局特定ステップと、基地局特定ステップで割り出した基地局に予約情報を送信する情報送信ステップと、情報送信ステップで送信した予約情報にもとづいて、通信リソースを確保する通信リソース管理ステップとを含み、情報生成ステップで、携帯電話機の移動に応じた予約情報を定期的に生成することを特徴とする。
本発明による通信リソース予約プログラムは、携帯電話通信網の基地局が有する通信リソースの使用を予約する予約機に搭載される通信リソース予約プログラムであって、コンピュータに、携帯電話機が移動する経路と経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報にもとづいて、ハンドオーバ先の基地局を割り出す基地局特定処理と、データベースが記憶している予約情報、および新たな通信リソースの予約を示す予約情報にもとづいて、新たな通信リソースの予約が可能であるか否かを判断する判断処理と、判断処理で新たな通信リソースの予約が可能であると判断した場合に、基地局特定処理で割り出した基地局の通信リソースを予約するために、基地局に予約情報を送信する情報送信処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ハンドオーバ先の基地局の通信リソースを予約するので、携帯電話機が移動する場合に、確実にハンドオーバが行われ、通信を継続することができる。
また、携帯電話機の移動に応じて定期的に予約情報を生成するので、携帯電話機の移動の状況に応じて、ハンドオーバ先の基地局の通信リソースの予約を速やかに変更することができる。
情報生成手段が、カーナビゲーション装置が生成した情報にもとづいて予約情報を生成するように構成されている場合には、携帯電話機が移動する状況の変化に応じて、ハンドオーバ先の基地局の通信リソースを予約することができる。
情報生成手段が、携帯電話機が通信リソースを使用するサイズ、使用する通信リソースの種類、および通信リソースを使用する時間を示す情報を含む予約情報を生成するように構成されている場合には、ハンドオーバ先の基地局において、適切な通信リソースを予約することができる。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明による通信リソース予約システムの実施の形態の構成を示す説明図である。図2は、本発明による通信リソース予約システムの実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1および図2に示す通信リソース予約システムは、無線通信回線を介して基地局50に接続される携帯電話機41と情報を送受信するナビゲーション情報管理部32、携帯電話機41とナビゲーション情報管理部32との情報の送受信の中継を行うクレードル部33、携帯電話通信網の基地局50を介して携帯電話機41から情報を受信し、各基地局に情報を送信する予約センタサーバ21、および予約センタサーバ21に通信回線を介して接続され、通信リソースの予約を行う予約機22を含む。
図1に示すように、予約センタサーバ21には、携帯電話通信網の基地局50〜55が無線または有線の通信回線を介して接続されている。なお、基地局50〜55は、携帯電話通信網の基地局である。また、予約センタサーバ21および予約機22は、携帯電話通信サービス事業者に設置されたコンピュータである。
車両31は、カーナビゲーション装置とナビゲーション情報管理部32とを搭載し、クレードル部33を物理的に固定する構造を有する自動車である。
図3は、基地局53の一構成例を示すブロック図である。図3に示す基地局53は、携帯電話機による呼の接続要求に応じて通信リソースを確保し、呼の切断要求に応じて通信リソースを解放する通信リソース管理部(通信リソース管理手段)111、情報を記憶するデータベース112、データベース112を管理するデータベース管理部113、および携帯電話機と無線通信で情報を送受信し、予約機22と有線通信または無線通信で情報を送受信する通信部114を含む。
データベース管理部113は、データベース112に情報を記憶させたり、データベース112が記憶している情報を変更したり、データベース112から情報を消去したりする。
なお、通信リソースとは、携帯電話機と通信を行うためのチャネルをいい、具体的には、例えば、図3に例示した基地局53における通信部114のベースバンド部(図示せず)を構成するDSP(Digital Signal Processor)ブロックで実現される。
図4は、携帯電話機41の一構成例を示すブロック図である。図4に示す携帯電話機41は、基地局50を介して一般的な音声通話およびパケット通信を行う無線通信部411と、クレードル部33を介してナビゲーション情報管理部32と情報を送受信する情報通信部412と、携帯電話機41の各部を制御する制御部413とを含む。
情報通信部412は、操作者に選択された移動中に行われる通信の種類を示す情報(以下、通信種類情報という。)と、携帯電話機41の電話番号を示す情報とをナビゲーション情報管理部32に送信する。
携帯電話機41の無線通信部411は、クレードル部33を介してナビゲーション情報管理部32から情報通信部412が受信した情報を、基地局50を介して予約センタサーバ21に送信する。
図5は、クレードル部33の一構成例を示すブロック図である。図5に示すクレードル部33は、車両31に物理的に固定される構造を有し、携帯電話機41とナビゲーション情報管理部32とを物理的に接続する接続部331、および携帯電話機41とナビゲーション情報管理部32とのデータの送受信を中継するインタフェース部332を含む。
図6は、ナビゲーション情報管理部32の一構成例を示すブロック図である。図6に示すナビゲーション情報管理部32は、ナビゲーション情報生成部321、パケットデータ生成部322、ナビゲーション情報記憶部323、情報消去部324、情報更新部325、および情報送信部326を含む。なお、情報生成手段は、ナビゲーション情報生成部321、およびパケットデータ生成部322によって実現される。
ナビゲーション情報生成部321は、携帯電話機41が移動する経路の出発地、目的地、出発時刻、到着予想時刻、通過ルート、および通過ルート上の途中通過地点の通過予想時刻を示す情報と、通信リソースの予約を追加するのか、変更するのか、または削除するのかを示す識別情報とを含むナビゲーション情報を生成し、ナビゲーション情報記憶部323に記憶させる。ナビゲーション情報記憶部323は、ナビゲーション情報を記憶する。
なお、道路状況等に応じて、通過予想時刻等が変更されることがある。そこで、ナビゲーション情報生成部321は、定期的にナビゲーション情報を生成する。そして、ナビゲーション情報生成部321が、変更された通過予想時刻等にもとづいてナビゲーション情報を生成した場合に、情報更新部325は、ナビゲーション情報記憶部323が記憶しているナビゲーション情報を更新する。
情報消去部324は、操作者によって、移動のキャンセルを示す指示がカーナビゲーション装置や携帯電話機41に入力された場合、または車両31が目的地に到着した場合に、ナビゲーション情報記憶部323からナビゲーション情報を消去する。
パケットデータ生成部322は、ナビゲーション情報生成部321がナビゲーション情報を生成し、そのナビゲーション情報をナビゲーション情報記憶部323に記憶させた場合に、そのナビゲーション情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報と、通信種類情報とを含む予約情報を生成する。なお、予約情報は1つのパケットデータである。
情報送信部326は、パケットデータ生成部322が生成した予約情報を、クレードル部33を介して携帯電話機41に送信する。
つまり、情報送信部326がクレードル部33を介して携帯電話機41に送信する予約情報は、ナビゲーション情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報と、通信種類情報とを含む。
図7は、予約センタサーバ21の一構成例を示すブロック図である。図7に示す予約センタサーバ21は、予約機22および各基地局と有線または無線の通信回線を介して接続され、データ(予約情報)を送受信する情報送受信部211を含む。
図8は、予約機22の一構成例を示すブロック図である。図8に示す予約機22は、データ送受信部221、データベース222、データベース管理部223、情報生成部(基地局特定手段)224、リソース使用時間算出部225、および情報送信部(情報送信手段)226を含む。
データ送受信部221は、予約センタサーバ21と有線または無線の通信回線を介して接続され、データ(予約情報)を送受信する。データベース222は、日本全国の基地局の設置場所を示す情報と、予約情報とを記憶する。データベース管理部223は、データベース222に予約情報を追加して記憶(保存)させたり、データベース222が記憶している予約情報を更新、または消去したりする。
情報生成部224は、データベース222が記憶している日本全国の基地局の設置場所を示す情報と、予約情報が含むナビゲーション情報が示す携帯電話機41が搭載されている車両31の通過ルート等にもとづいて、ハンドオーバが発生する位置とハンドオーバ先の基地局とを割り出す。そして、割り出した基地局が確保すべきリソースサイズ、リソース種類、およびリソース使用時間を示すリソース管理情報を生成する。さらに、情報生成部224は、生成したリソース管理情報を含む予約情報を生成する。
なお、リソース種類を示す情報は、予約情報が含む通信種類情報にもとづいて定められる。つまり、リソース種類を示す情報は、移動中に行われる通信の種類を示す。また、リソースサイズとは、例えば、収容ベアラ数や、収容回線数である。
リソース使用時間算出部225は、携帯電話機41が基地局の通信リソースを使用する時間であるリソース使用時間を算出する。
情報送信部226は、情報生成部224が生成した予約情報を、予約センタサーバ21を介して、ハンドオーバ先の基地局に送信する。つまり、情報送信部226が予約センタサーバ21を介して、ハンドオーバ先の基地局に送信する予約情報は、ナビゲーション情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報と、通信種類情報と、リソース管理情報とを含む。
なお、予約機22は、コンピュータに、携帯電話機が移動する経路とその経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報にもとづいて、ハンドオーバ先の基地局を割り出す基地局特定処理と、データベース222が記憶している予約情報、および新たな通信リソースの予約を示す予約情報にもとづいて、新たな通信リソースの予約が可能であるか否かを判断する判断処理と、判断処理で新たな通信リソースの予約が可能であると判断した場合に、基地局特定処理で割り出した基地局の通信リソースを予約するために、その基地局に予約情報を送信する情報送信処理とを実行させるための通信リソース予約プログラムを搭載している。
次に、本実施の形態の動作について、図面を参照して説明する。図9は、本実施の形態において、予約を追加する場合の動作を説明するシーケンス図である。
携帯電話機41は、カーナビゲーション装置が搭載された車両31で移動中に携帯電話通信サービスを連続的に使用する操作者によって、車両31に固定されているクレードル部33の接続部331に接続される(ステップS101)。なお、本明細書において、車両31に搭乗している操作者に所持されている携帯電話機41を、車両31に搭載されている携帯電話機41と記すこともある。
携帯電話機41の制御部413は、クレードル部33を介してナビゲーション情報管理部32に接続されたタイミングで、携帯電話機41の操作者に移動中に行う通信の種類を選択させる。具体的には、音声通信を行うのか、パケット通信を行うのか、または画像データの送受信を行うのかを選択させる。携帯電話機41の情報通信部412は、クレードル部33に、操作者が選択した移動中に行う通信の種類を示す情報である通信種類情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報とを送信する(ステップS102)。クレードル部33のインタフェース部332は、携帯電話機41から受信した通信種類情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報とをナビゲーション情報管理部32に送信する(ステップS103)。
操作者によって、車両31に搭載されているカーナビゲーション装置への移動先の情報の登録が完了した場合に、ナビゲーション情報管理部32のナビゲーション情報生成部321は、カーナビゲーション装置が、例えば、ルート検索機能を発揮して検索または登録した情報にもとづいて、通信リソースの予約を追加することを示す識別情報を含むナビゲーション情報を生成し、ナビゲーション情報記憶部323に記憶させる(ステップS104)。
パケットデータ生成部322は、ナビゲーション情報生成部321が生成したナビゲーション情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報と、通信種類情報とを含む予約情報を生成する(ステップS105)。情報送信部326は、予約情報をクレードル部33を介して携帯電話機41に送信する(ステップS106)。
クレードル部33のインタフェース部332は、ナビゲーション情報管理部32の情報送信部326が送信した予約情報を携帯電話機41に送信する(ステップS107)。携帯電話機41の情報通信部412は、予約情報を受信する。そして、無線通信部411は、携帯電話通信網の基地局50を介して、予約センタサーバ21にその予約情報を送信する(ステップS108)。
携帯電話機41から携帯電話通信網の基地局50を介して予約情報を受信した予約センタサーバ21の情報送受信部211は、受信した予約情報を予約機22に送信する(ステップS109)。
予約機22のデータ送受信部221は、予約センタサーバ21の情報送受信部211が送信した予約情報を受信する。そして、データベース管理部223は、予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報を確認し、識別情報が通信リソースの予約を追加することを示している場合には、情報生成部224およびリソース時間算出部225はリソース予約処理を開始する(ステップS110)。なお、本例では、識別情報は通信リソースの予約を追加することを示している。
リソース予約処理について図面を参照して説明する。図10は、リソース予約処理を説明するフローチャートである。まず、情報生成部224が、予約情報が含むナビゲーション情報が含む情報であって、携帯電話機41を搭載する車両31が通過する位置(通過ルート)および時刻(通過予想時刻)を示す情報と、データベース222が記憶している日本全国の基地局の設置場所を示す情報とにもとづいて、ハンドオーバが発生する位置とハンドオーバ先の基地局とを割り出す(ステップS401)。本例では、ハンドオーバ先の基地局は基地局53であるとする。
次に、リソース使用時間算出部225が、携帯電話機41が搭載されている車両31が、基地局53のサービスエリアに入る時刻と出る時刻とを予想し、各予想時刻とハンドオーバ処理に必要な処理時間とにもとづいてリソース使用時間を算出する(ステップS402)。
情報生成部224は、リソース使用時間225が算出したリソース使用時間と、通信種類情報が示すリソース種類と、ハンドオーバ先の基地局53が確保すべきリソースサイズとを示すリソース管理情報を生成する(ステップS403)。
そして、情報生成部224は、データベース222が記憶している予約情報を参照して、基地局53の通信リソースの予約状態を確認し、通信リソースの予約が可能か否かを判断する(ステップS404)。具体的には、情報生成部224は、生成したリソース管理情報と、データベース222が記憶している予約情報が含むリソース管理情報とにもとづいて、携帯電話機41が基地局53の通信リソースの予約が可能か否かを判断する。そして、予約可能であると判断した場合に(ステップS404のY)、情報生成部224は、生成したリソース管理情報を含む予約情報を生成する(ステップS405)。
データベース管理部223は、情報生成部224が生成した予約情報をデータベース222に記憶させる。情報送信部226は、予約センタサーバ21を介して、ハンドオーバ先の基地局53に情報生成部224が生成した予約情報を送信する(図9のステップS111、図10のステップS406)。
なお、情報送信部226は、情報生成部224が通信リソースの予約が不可能であると判断した場合に、予約センタサーバ21を介して携帯電話機41に、通信リソースの予約が不可能であることを示す情報を送信してもよい。
予約情報を受信した基地局53は予約センタサーバ21を介して予約機22から受信した予約情報の内容を確認する。具体的には、データベース管理部113が、受信した予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報を参照して、通信リソースの予約を追加するのか、通信リソースの予約を変更するのか、または通信リソースの予約を削除するのかを判断する。本例では、識別情報は通信リソースの予約を追加することを示している。
データベース管理部113は、受信した予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報が通信リソースの予約を追加することを示していると判断した場合に、受信した予約情報をデータベース112に記憶させる。そして、通信リソース管理部111が、予約情報が含むリソース管理情報にもとづいて予約開始時刻に必要な通信リソースを予め確保する(ステップS112)。
また、通信リソース管理部111は、予約終了時刻に、確保していた通信リソースを解放する。そして、データベース管理部113は、データベース112から、その予約を示す予約情報を消去する。
次に、予約を変更する場合について説明する。図11は、本実施の形態において、予約を変更する場合の動作を説明するシーケンス図である。
通信リソースの予約が行われた後、ナビゲーション情報生成部321は、定期的にナビゲーション情報を生成する。また、車両31に搭載されているカーカーナビゲーション装置は、車両31の走行状況(車両31の移動速度や、目的地までの距離)にもとづいて到着予想時刻等を変更する。そして、車両31に搭載されているカーナビゲーション装置が、車両31の走行状況の変化に応じて到着予想時刻、通過ルート情報、または通過ルート上の途中通過地点の通過予想時刻を変更した場合に、ナビゲーション情報生成部321は、その変更に応じたナビゲーション情報であって、通信リソースの予約を変更することを示す識別情報を含むナビゲーション情報を生成し、ナビゲーション情報記憶部323に記憶させる(ステップS201)。
パケットデータ生成部322は、ナビゲーション情報生成部321が生成したナビゲーション情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報と、通信種類情報とを含む予約情報を生成する(ステップS202)。情報送信部326は、予約情報をクレードル部33を介して携帯電話機41に送信する(ステップS203)。
クレードル部33のインタフェース部332は、ナビゲーション情報管理部32の情報送信部326が送信した予約情報を携帯電話機41に送信する(ステップS204)。携帯電話機41の情報通信部412は、予約情報を受信する。そして、無線通信部411は、携帯電話通信網の基地局50を介して、予約センタサーバ21にその予約情報を送信する(ステップS205)。
携帯電話機41から携帯電話通信網の基地局50を介して予約情報を受信した予約センタサーバ21の情報送受信部211は、受信した予約情報を予約機22に送信する(ステップS206)。
予約機22のデータ送受信部221は、予約センタサーバ21の情報送受信部211が送信した予約情報を受信する。そして、データベース管理部223は、予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報を確認し、識別情報が通信リソースの予約を変更することを示している場合には、情報生成部224およびリソース時間算出部225は、予約情報にもとづいて、前述したリソース予約処理を開始する(ステップS207)。なお、本例では、識別情報は通信リソースの予約を変更することを示している。
リソース予約処理において、情報生成部224は、予約情報にもとづいてリソース管理情報を生成し、予約可能であると判断した場合に、生成したリソース管理情報を含む予約情報を生成する。
データベース管理部223は、情報生成部224が生成した予約情報をデータベース222に記憶させる。なお、データベース管理部223は、予約情報が含む携帯電話機41の電話番号を示す情報にもとづいて変更前の予約情報を特定し、その予約情報をデータベース222から消去してもよい。情報送信部226は、予約センタサーバ21を介して、ハンドオーバ先の基地局53に情報生成部224が生成した予約情報を送信する(ステップS208)。
予約情報を受信した基地局53は予約センタサーバ21を介して予約機22から受信した予約情報の内容を確認する。具体的には、データベース管理部113が、受信した予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報を参照して、通信リソースの予約を追加するのか、通信リソースの予約を変更するのか、または通信リソースの予約を削除するのかを判断する。本例では、識別情報は通信リソースの予約を変更することを示している。
データベース管理部113は、受信した予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報が通信リソースの予約を変更することを示していると判断した場合に、受信した予約情報をデータベース112に記憶させる。そして、通信リソース管理部111が、予約開始時刻に必要な通信リソースを予め確保する(ステップS209)。なお、データベース管理部113は、予約情報が含む携帯電話機41の電話番号を示す情報にもとづいて変更前の予約情報を特定し、その予約情報をデータベース112から消去してもよい。
通信リソース管理部111は、予約終了時刻に、確保していた通信リソースを解放する。そして、データベース管理部113は、データベース112から、その予約を示す予約情報を消去する。
次に、予約を削除する場合について説明する。図12は、本実施の形態において、予約を削除する場合の動作を説明するシーケンス図である。
操作者が、カーナビゲーション装置にキャンセル指示を行った場合、および車両31が到着地点に到着してナビゲーション処理が終了した場合に、ナビゲーション情報生成部321は、予約が終了したこと(予約のための処理を終了すべきこと)を認識する(ステップS301)。
そして、ナビゲーション情報生成部321は、通信リソースの予約を削除することを示す識別情報を含むナビゲーション情報を生成し(ステップS302)、ナビゲーション情報記憶部323が記憶しているナビゲーション情報を消去する。
パケットデータ生成部322は、ナビゲーション情報生成部321が生成したナビゲーション情報と、携帯電話機41の電話番号を示す情報と、通信種類情報とを含む予約情報を生成する(ステップS303)。情報送信部326は、予約情報をクレードル部33を介して携帯電話機41に送信する(ステップS304)。
クレードル部33のインタフェース部332は、ナビゲーション情報管理部32の情報送信部326が送信した予約情報を携帯電話機41に送信する(ステップS305)。携帯電話機41の情報通信部412は、予約情報を受信する。そして、無線通信部411は、携帯電話通信網の基地局50を介して、予約センタサーバ21にその予約情報を送信する(ステップS306)。
携帯電話機41から携帯電話通信網の基地局50を介して予約情報を受信した予約センタサーバ21の情報送受信部211は、受信した予約情報を予約機22に送信する(ステップS307)。
予約機22のデータ送受信部221は、予約センタサーバ21の情報送受信部211が送信した予約情報を受信する。そして、データベース管理部223は、予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報を確認し、識別情報が通信リソースの予約を削除することを示している場合には、予約情報が含む携帯電話機41の電話番号を示す情報にもとづいて、対応する予約情報をデータベース222から読み出す。
情報生成部224は、解放すべき通信リソースを示すリソース管理情報を含む予約情報を生成する。なお、解放すべき通信リソースを示すリソース管理情報を含む予約情報は、データベース管理部223がデータベース222から読み出した予約情報が含むリソース管理情報にもとづいて生成される。
そして、情報送信部226は、予約センタサーバ21を介して、ハンドオーバ先の基地局53に情報生成部224が生成した予約情報を送信する(ステップS308)。また、データベース管理部223は、データ送受信部221が受信した予約情報が含む携帯電話機41の電話番号を示す情報にもとづいて、対応する予約情報をデータベース222から消去する。
予約情報を受信した基地局53は予約センタサーバ21を介して予約機22から受信した予約情報の内容を確認する。具体的には、データベース管理部113が、受信した予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報を参照して、通信リソースの予約を追加するのか、通信リソースの予約を変更するのか、または通信リソースの予約を削除するのかを判断する。本例では、識別情報は通信リソースの予約を削除することを示している。
データベース管理部113が、受信した予約情報のナビゲーション情報が含む識別情報が通信リソースの予約を削除することを示していると判断した場合に、通信リソース管理部111は、確保していた通信リソースを解放する(ステップS309)。そして、データベース管理部113は、受信した予約情報が含む携帯電話機41の電話番号を示す情報にもとづいて、対応する予約情報をデータベース222から消去する。
本実施の形態によれば、基地局が有する携帯電話通信に必要な通信リソースを予め予約するので、携帯電話機41の移動によるハンドオーバが発生した場合に、ハンドオーバ先の基地局の検索処理の負荷を軽減することができる。
また、携帯電話機41は、確実にハンドオーバ先の基地局の通信リソースを使用できるので、通信が途切れることを防止することができる。
また、ナビゲーション情報生成部321が、カーナビゲーション装置がルート検索機能等を発揮して検索または登録した情報にもとづくナビゲーション情報を定期的に生成するので、車両31の走行状況に応じてハンドオーバ先の基地局の通信リソースの予約を速やかに変更することができる。
また、予約情報が携帯電話機41の電話番号を示す情報を含むように構成されているので、予約機22のデータベース管理部223は、データベース222が記憶している予約情報を容易に管理することができる。同様に、基地局53のデータベース管理部113は、データベース112が記憶している予約情報を容易に管理することができる。
また、予約情報が通信種類情報にもとづくリソース管理情報を含むように構成されているので、基地局53において、適切な通信リソース(すなわち、携帯電話機41が実際に使用する通信リソース)を予約することができる。そのため、過剰に通信リソースを予約したり、不十分な通信リソースを予約したりすることを防ぐことができる。
本発明は、携帯電話機が移動して無線基地局のサービスエリアから外れるときに、通信を円滑に継続することができる携帯電話通信システムに適用することができる。
通信リソース予約システムの実施の形態を示す説明図である。 通信リソース予約システムの実施の形態の構成を示すブロック図である。 基地局の一構成例を示すブロック図である。 携帯電話機の一構成例を示すブロック図である。 クレードル部の一構成例を示すブロック図である。 ナビゲーション情報管理部の一構成例を示すブロック図である。 予約センタサーバの一構成例を示すブロック図である。 予約機の一構成例を示すブロック図である。 予約を追加する場合の動作を説明するシーケンス図である。 リソース予約処理を説明するフローチャートである。 予約を変更する場合の動作を説明するシーケンス図である。 予約を削除する場合の動作を説明するシーケンス図である。
符号の説明
21 予約センタサーバ
22 予約機
31 車両
32 ナビゲーション情報管理部
33 クレードル部
41 携帯電話機
50〜55 基地局
111 通信リソース管理部
112,222 データベース
113,223 データベース管理部
114 通信部
211 情報送受信部
221 データ送受信部
224 情報生成部
225 リソース使用時間算出部
226,326 情報送信部
321 ナビゲーション情報生成部
322 パケットデータ生成部
323 ナビゲーション情報記憶部
324 情報消去部
325 情報更新部
331 接続部
332 インタフェース部
411 無線通信部
412 情報通信部
413 制御部

Claims (7)

  1. 携帯電話通信システムが有する通信リソースの使用を予約する通信リソース予約システムにおいて、
    携帯電話機が移動する経路と前記経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報を生成する情報生成手段を含むナビゲーション情報管理部と、
    前記情報生成手段が生成した予約情報にもとづいてハンドオーバ先の基地局を割り出す基地局特定手段、および前記基地局特定手段が割り出した前記基地局に予約情報を送信する情報送信手段を含む予約部と、
    前記予約部が送信した前記予約情報にもとづいて通信リソースを確保する通信リソース管理手段を含む基地局とを備え、
    前記情報生成手段は、前記携帯電話機の移動に応じた予約情報を定期的に生成する
    ことを特徴とする通信リソース予約システム。
  2. ナビゲーション情報管理部は、車両に搭載されたカーナビゲーション装置に接続され、
    情報生成手段は、前記カーナビゲーション装置が生成した情報にもとづいて予約情報を生成する
    請求項1記載の通信リソース予約システム。
  3. 予約部は、
    予約情報を記憶するデータベースと、
    前記データベースが記憶している予約情報、および情報生成手段が生成した予約情報にもとづいて通信リソースの予約が可能であるか否かを判断する判断手段とを含み、
    情報送信手段は、前記判断手段が通信リソースの予約が可能であると判断した場合に、基地局特定手段が割り出した基地局に予約情報を送信する
    請求項1または請求項2記載の通信リソース予約システム。
  4. 情報生成手段は、通信リソースの予約を追加するのか、変更するのか、または削除するのかを示す識別情報を含む予約情報を生成し、
    通信リソース管理手段は、前記識別情報が予約の追加を示している場合に、その識別情報を含む予約情報にもとづいて通信リソースを確保し、前記識別情報が予約の変更を示している場合に、その識別情報を含む予約情報にもとづいて通信リソースを確保し、前記識別情報が予約の削除を示している場合に、確保していた通信リソースを解放する
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の通信リソース予約システム。
  5. 情報生成手段は、携帯電話機が使用する通信リソースのサイズ、前記携帯電話機が使用する通信リソースの種類、および前記携帯電話機が通信リソースを使用する時間を示す情報を含む予約情報を生成し、
    通信リソース管理手段は、前記情報生成手段が生成した予約情報にもとづいて通信リソースを確保する
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項記載の通信リソース予約システム。
  6. 携帯電話通信網の基地局が有する通信リソースの使用を予約する通信リソース予約方法において、
    携帯電話機が移動する経路と前記経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報を生成する情報生成ステップと、
    前記情報生成ステップで生成した予約情報にもとづいて、ハンドオーバ先の基地局を割り出す基地局特定ステップと、
    前記基地局特定ステップで割り出した前記基地局に予約情報を送信する情報送信ステップと、
    前記情報送信ステップで送信した前記予約情報にもとづいて、通信リソースを確保する通信リソース管理ステップとを含み、
    前記情報生成ステップで、前記携帯電話機の移動に応じた予約情報を定期的に生成する
    ことを特徴とする通信リソース予約方法。
  7. 携帯電話通信網の基地局が有する通信リソースの使用を予約する予約機に搭載される通信リソース予約プログラムであって、
    コンピュータに、
    携帯電話機が移動する経路と前記経路上の各位置を通過する予想時刻とを示す情報を含む予約情報にもとづいて、ハンドオーバ先の基地局を割り出す基地局特定処理と、
    データベースが記憶している予約情報、および新たな通信リソースの予約を示す予約情報にもとづいて、前記新たな通信リソースの予約が可能であるか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理で前記新たな通信リソースの予約が可能であると判断した場合に、前記基地局特定処理で割り出した前記基地局の通信リソースを予約するために、前記基地局に予約情報を送信する情報送信処理とを実行させる
    ための通信リソース予約プログラム。
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