JP2019033395A - 通信先制御システム、方法およびプログラム - Google Patents

通信先制御システム、方法およびプログラム Download PDF

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【課題】地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末の新たな通信先サーバを予測制御できるようにする。【解決手段】複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報を参照して、ユーザ端末UTのエリア情報の推移履歴情報から、ユーザ端末UTの移動先となる地理的なエリアが予測される。予測されたエリア2に対応するサーバSV2が、ユーザ端末UTの新たな通信先として予測される。複数のサーバSV1,SV2,・・・に各々対応する複数の基地局BS1,BS2,・・・の各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界が算出される。ユーザ端末UTの経時的な位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界をユーザ端末UTが超えるタイミングが予測される。【選択図】図2

Description

この発明は、地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末の通信先サーバを制御する通信先制御システム、方法およびプログラムに関する。
地理的に分散された複数のサーバにアプリケーションを配置することによって、アプリケーションのスケーラビリティや応答速度を向上させることができる。例えば、アプリケーションの利用者は、自分の位置から地理的に近い場所にあるサーバ上のアプリケーションに接続することによって、通信速度を向上させ、アプリケーションの応答時間を高速化させることができる。モバイル網に接続されたスマートフォンやタブレット等のユーザ端末からユーザがアプリケーションを利用する場合、ユーザの移動に伴いユーザ端末の移動が発生する。ユーザ端末が移動する場合は、ユーザ端末の最近傍のサーバ上で動作するアプリケーションへ接続先を順次切り替えていくことで、通信遅延が小さく、通信品質の高いサービスを提供することが可能となる。
しかしながら、ユーザ端末の移動に合わせて接続先のアプリケーションを変更することは、通信経路やアプリケーション動作の変更に伴うオーバヘッドを発生させる。特に、自動車や鉄道に乗車し高速で移動するユーザの場合、接続先アプリケーションの切り替えは頻繁に発生する。そのため、接続先切り替えのオーバヘッドによるアプリケーションのサービス品質の低下を最小限に抑えていく必要がある(例えば、非特許文献1を参照)。
ユーザ端末が移動して、ユーザ端末が通信に利用しているモバイル網の各サーバに対応するエリアが変更される場合、当該ユーザ端末の接続先のアプリケーションを切り替えるために、適切な切り替え先サーバを選択し、切り替え元アプリケーションから切り替え先アプリケーションへ、例えば内部情報を引き継ぐ必要がある。内部情報には、アプリケーションの利用者の認証情報、アプリケーションの実行状態を表す情報、およびアプリケーションが動作している仮想マシン(VM)の実行状態の情報等が含まれる。
接続先アプリケーションの切り替え時に、アプリケーションの内部情報が適切に引き継がれない場合、切り替え前後のサービス継続性に問題が発生する。例えば、切り替え元アプリケーションから切り替え先アプリケーションへの内部情報の引き継ぎが開始されると、引き継ぎが完了するまでは切り替え先アプリケーションの動作を開始することができない。このため、一時的なサービス断が発生してしまう。すなわち、内部情報の引き継ぎが完了するまでユーザのサービス利用を停止(中断)させる必要がある。なお、内部情報の引き継ぎが完了するまで、ユーザ端末が切り替え元アプリケーションを一時的に利用する方法もあるが、切り替え元アプリケーションを利用する場合は、切り替え先アプリケーションを利用する場合よりも通信距離が長くなってしまうため、アプリケーションの通信遅延時間の増加や通信品質の劣化が引き起こされる可能性がある。
したがって、アプリケーションのサービス品質の低下を抑えるためには、ユーザ端末の移動に伴いユーザ端末の新たな通信先となるサーバを予測して、予測されたサーバに、上記内部情報の引き継ぎのような、アプリケーション切り替えの準備を予めさせておくことが重要となる。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末の新たな通信先サーバを予測制御する通信先制御システム、方法およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明の第1の態様は、地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末の通信先サーバを制御する通信先制御システムにあって、複数のユーザ端末の各ユーザ端末から、各サーバに対応する地理的なエリアのうちのどのエリアに当該各ユーザ端末が存在するかを示すエリア情報を経時的に取得するエリア情報取得部と、前記経時的に取得された前記複数のユーザ端末のうちの注目するユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報と、予め記憶されている前記複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報とに基づいて、前記注目するユーザ端末の移動先となる地理的なエリアを予測し、前記予測されたエリアに対応するサーバを、前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測する通信先サーバ予測部とを備えるようにしたものである。
この発明の第2の態様は、前記通信先制御システムが、前記複数のサーバに各々対応する複数の基地局の位置情報を取得する基地局位置情報取得部と、前記取得された各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界を算出するエリア境界算出部と、前記注目するユーザ端末から、前記注目するユーザ端末の位置情報を経時的に取得する端末位置情報取得部と、前記経時的に取得された前記注目するユーザ端末の位置情報に基づいて、前記算出された各サーバに対応する地理的なエリアの境界を前記注目するユーザ端末が超えるタイミングを予測するタイミング予測部とをさらに備えるようにしたものである。
この発明の第3の態様は、前記通信先制御システムが、前記注目するユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションから前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測されたサーバ上のアプリケーションに、前記注目するユーザ端末に係る内部情報を前記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示を送信する指示部をさらに備えるようにしたものである。
この発明の第4の態様は、前記通信先制御システムが、前記注目するユーザ端末が通信中のサーバ上のアプリケーションから、前記注目するユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報を取得する内部情報更新頻度情報取得部と、前記サーバから負荷情報を取得するサーバ負荷情報取得部と、コア網情報を取得するコア網情報取得部と、アクセス網情報を取得するアクセス網情報取得部と、前記取得された、前記内部情報の更新頻度の情報と、前記サーバからの負荷情報と、前記コア網情報と、前記アクセス網情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションから前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測されたサーバ上のアプリケーションに、前記注目するユーザ端末に係る内部情報を引き継がせるための指示を送信するか否かを判定する内部情報引き継ぎ判定部とをさらに備えるようにしたものである。
この発明の第1の態様によれば、経時的に取得された注目するユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報と、予め記憶されている複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報とに基づいて、注目するユーザ端末の移動先となる地理的なエリアが予測され、当該予測されたエリアに対応するサーバが、注目するユーザ端末の新たな通信先として予測される。例えば、ユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報には、ユーザ端末の移動を制限する交通網の形状が反映される。したがって、当該エリア情報の過去の推移履歴情報を考慮することにより、ユーザ端末が移動することになるエリアを高確率で予測することができる。その結果、ユーザ端末の移動に伴い当該ユーザ端末の新たな通信先となるサーバを高確率で予測することもできる。
この発明の第2の態様によれば、取得された各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界が算出される。その後、経時的に取得された注目するユーザ端末の位置情報に基づいて、算出された各サーバに対応する地理的なエリアの境界を注目するユーザ端末が超えるタイミングが予測される。このような予測処理により、複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末が別のサーバに対応するエリアに移動することになるタイミングを、数ミリ秒〜数分という長い時間粒度で予測できるようになる。これにより、例えば、分散アプリケーションの内部情報の引き継ぎのような、アプリケーションの種類によって数ミリ秒〜数分のさまざまな時間粒度が要求されるような事項にも対処することができる。
この発明の第3の態様によれば、注目するユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションから注目するユーザ端末の新たな通信先として予測されたサーバ上のアプリケーションに、注目するユーザ端末に係る内部情報を上記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示が送信される。このため、ユーザ端末の移動に伴いユーザ端末が存在するエリアが変更され通信先のサーバが変更される際に、分散アプリケーションの内部情報の引き継ぎをほぼ完了しておくことができる。このため、ユーザ端末においてアプリケーション動作を再開する時間を短縮できるようになる。
この発明の第4の態様によれば、取得された、注目するユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報と、サーバからの負荷情報と、コア網情報と、アクセス網情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、注目するユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションから注目するユーザ端末の新たな通信先として予測されたサーバ上のアプリケーションに、注目するユーザ端末に係る内部情報を引き継がせるための指示を送信するか否かが判定される。例えば、ユーザ端末がモバイル網のエリアの境界を往復する頻度が高い場合には、内部情報の引き継ぎが頻発することによりオーバヘッドが引き起こされ、それにより、アプリケーションのサービス品質の低下が引き起こされる。また、同様に引き起こされる通信経路やアプリケーション内部の動作変更によってもオーバヘッドが引き起こされ、それにより、アプリケーションのサービス品質の低下が引き起こされる。上述したように、アプリケーションやネットワークインフラの状況も考慮することにより、ユーザ端末の移動に伴う内部情報の引き継ぎや通信経路の変更がアプリケーションの品質を向上させないような場合には、内部情報を引き継がせるための指示を送信しないようにすることができる。
すなわち、この発明の各態様によれば、地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末の新たな通信先サーバを予測制御する通信先制御システム、方法およびプログラムを提供することができる。
この発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの概略構成図。 図1に示したネットワークシステム中の通信先制御システムの機能構成を示すブロック図。 図2に示した制御ユニットによって実行される通信切り替え予測処理の一例を示すフロー図。 図2に示した制御ユニットによって実行される内部情報引き継ぎ判定処理の一例を示すフロー図。 この発明の第1の実施形態に係るユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報の一例を示す図。 この発明の第1の実施形態に係る基地局の位置情報の一例を示す図。 この発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の位置情報の一例を示す図。 この発明の第1の実施形態に係る、エリア境界をユーザ端末が超えるタイミングの予測処理の一例を示す図。 この発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の移動パターンの一例を示す図。
以下、図面を参照してこの発明に係る実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、この発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの概略構成図である。
本実施形態のネットワークシステムは、サービスエリアに無線基地局として複数の基地局BS1,BS2,・・・を分散配置し、スマートフォン等のユーザ端末UTを基地局BS1,BS2,・・・のうちのいずれかに接続可能とするとともに、基地局BS1,BS2,・・・が、地理的に分散された管理装置としてのサーバSV1,SV2,・・・にそれぞれ地理的に関連しているものである。基地局BS1,BS2,・・・とサーバSV1,SV2,・・・は、アクセス網NW1およびコア網NW2によって接続可能であり、地理的に分散されたサーバSV1,SV2,・・・間は、ネットワークNW3によって接続可能である。このような構成により、ユーザ端末UTは、LTE(登録商標)や3G等のモバイル網を介してサーバSV1,SV2,・・・上のアプリケーションAと通信を行い、アプリケーションAが提供するサービスを利用することができる。通信先制御システム1は、ユーザ端末UT、基地局BS1,BS2,・・・、サーバSV1,SV2,・・・、アクセス網NW1を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置、および、コア網NW2を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置から情報を受信し、受信された情報に基づいて、ユーザ端末UTの移動に伴い、ユーザ端末UTの通信先のサーバの予測制御を実行するための信号を送信することができる。
図2は、図1に示したネットワークシステム中の通信先制御システム1の機能構成を示すブロック図である。
通信先制御システム1は、制御ユニット11と、記憶ユニット12と、通信インタフェースユニット13とを備えている。
通信インタフェースユニット13は、例えば1つ以上の有線または無線の通信インタフェースユニットを含んでいる。通信インタフェースユニット13は、例えば、ユーザ端末UT、基地局BS1,BS2,・・・、サーバSV1,SV2,・・・、アクセス網NW1を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置、および、コア網NW2を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置から情報を取得し、取得された情報を制御ユニット11に入力する。さらに、通信インタフェースユニット13は、制御ユニット11から出力されたサーバSV1,SV2,・・・の予測制御を実行するための信号を取得し、例えば、ユーザ端末UTの通信先サーバSV1に出力する。
記憶ユニット12は、記憶媒体としてHDD(Hard Disc Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の随時書き込みおよび読み出しが可能な不揮発メモリを使用したものであり、本実施形態を実現するために使用される記憶領域として、エリア推移履歴記憶部121と、基地局位置情報記憶部122と、エリア境界記憶部123と、端末位置情報記憶部124と、内部情報更新頻度情報記憶部125と、サーバ負荷情報記憶部126と、コア網情報記憶部127と、アクセス網情報記憶部128とを備えている。
エリア推移履歴記憶部121は、各サーバに対応する地理的なエリアのうちのどのエリアにユーザ端末が存在するかを示すエリア情報の推移履歴情報を記憶するために使用される。エリア情報は、LTEにおけるCell ID等のエリア情報である。
基地局位置情報記憶部122は、複数のサーバに各々対応する複数の基地局の位置情報を記憶するために使用される。基地局の位置情報は、例えば、基地局の地理的な緯度および経度の位置情報である。
エリア境界記憶部123は、各サーバに対応する地理的なエリアの境界を記憶するために使用される。
端末位置情報記憶部124は、ユーザ端末の位置情報を記憶するために使用される。ユーザ端末の位置情報は、例えば、ユーザ端末の地理的な緯度および経度の位置情報である。
内部情報更新頻度情報記憶部125は、サーバ上のアプリケーションからの、ユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報を記憶するために使用される。なお、内部情報には、例えば、アプリケーションの利用者の認証情報、アプリケーションの実行状態を表す情報、およびアプリケーションが動作している仮想マシン(VM)の実行状態の情報等が含まれる。当該内部情報の更新頻度の情報には、例えば、内部情報が格納されているメモリや一時ファイル等の更新量や頻度等の情報が含まれる。
サーバ負荷情報記憶部126は、サーバからの負荷情報を記憶するために使用される。サーバからの負荷情報には、例えば、アプリケーションが動作しているサーバのCPU使用率、メモリ使用率、およびネットワーク帯域使用率等が含まれる。
コア網情報記憶部127は、コア網情報を記憶するために使用される。当該コア網情報は、コア網NW2の負荷状態の情報である。なお、コア網情報には、例えば、ユーザ端末とアプリケーションとの間の通信がやりとりされる通信経路の形状、ネットワーク帯域使用率、およびネットワーク遅延時間等が含まれる。
アクセス網情報記憶部128は、アクセス網情報を記憶するために使用される。当該アクセス網情報は、アクセス網NW1の負荷状態の情報である。なお、アクセス網情報には、例えば、ユーザ端末とアプリケーションとの間の通信がやりとりされる通信経路の形状、ネットワーク帯域使用率、およびネットワーク遅延時間等が含まれる。
制御ユニット11は、CPU(Central Processing Unit)を含み、本実施形態における処理機能を実行するために、エリア情報取得部1101と、通信先サーバ予測部1102と、基地局位置情報取得部1103と、エリア境界算出部1104と、端末位置情報取得部1105と、タイミング予測部1106と、内部情報更新頻度情報取得部1107と、サーバ負荷情報取得部1108と、コア網情報取得部1109と、アクセス網情報取得部1110と、内部情報引き継ぎ判定部1111とを備えている。これらの各部における処理機能はいずれも、図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムを上記CPUに実行させることによって実現される。
エリア情報取得部1101は、複数のユーザ端末の各ユーザ端末から、各サーバに対応する地理的なエリアのうちのどのエリアに当該各ユーザ端末が存在するかを示すエリア情報を通信インタフェースユニット13を介して経時的に取得し、取得されたエリア情報を記憶ユニット12のエリア推移履歴記憶部121に記憶させる処理を実行する。当該処理によって、ユーザ端末のエリア情報がエリア推移履歴記憶部121に随時記憶され、ユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報がエリア推移履歴記憶部121に記憶されることになる。なお、当該エリア情報は、例えば、ユーザ端末が備えるモバイル端末用APIを用いて取得される。
通信先サーバ予測部1102は、記憶ユニット12のエリア推移履歴記憶部121に記憶されるユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報を読み出す処理を実行する。その後、通信先サーバ予測部1102は、記憶ユニット12のエリア推移履歴記憶部121に予め記憶されていた、複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報を参照して、ユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報から、ユーザ端末の移動先となる地理的なエリアを予測する処理を実行する。予測されたエリアに対応するサーバが、上記ユーザ端末の新たな通信先として予測される。
基地局位置情報取得部1103は、例えばモバイル網のオペレータから、複数のサーバに各々対応する複数の基地局の位置情報を通信インタフェースユニット13を介して取得し、取得された複数の基地局の位置情報を記憶ユニット12の基地局位置情報記憶部122に記憶させる処理を実行する。
エリア境界算出部1104は、記憶ユニット12の基地局位置情報記憶部122に記憶される複数の基地局の位置情報を読み出し、読み出された各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界を算出し、算出された各サーバに対応する地理的なエリアの境界を記憶ユニット12のエリア境界記憶部123に記憶させる処理を実行する。
端末位置情報取得部1105は、ユーザ端末から、ユーザ端末の位置情報を通信インタフェースユニット13を介して経時的に取得し、取得されたユーザ端末の位置情報を記憶ユニット12の端末位置情報記憶部124に記憶させる処理を実行する。なお、当該位置情報は、例えば、ユーザ端末が備えるGPS機能を用いて取得される。当該処理によって、ユーザ端末の地理的な位置情報が端末位置情報記憶部124に随時記憶されることになる。
タイミング予測部1106は、記憶ユニット12のエリア境界記憶部123に記憶される各サーバに対応する地理的なエリアの境界と、記憶ユニット12の端末位置情報記憶部124に記憶されるユーザ端末の経時的な位置情報を読み出し、読み出されたユーザ端末の経時的な位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界をユーザ端末が超えるタイミングを予測する処理を実行する。
内部情報更新頻度情報取得部1107は、ユーザ端末が通信中のサーバ上のアプリケーションから、ユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報を通信インタフェースユニット13を介して取得し、取得されたユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報を記憶ユニット12の内部情報更新頻度情報記憶部125に記憶させる処理を実行する。
サーバ負荷情報取得部1108は、サーバから負荷情報を通信インタフェースユニット13を介して取得し、取得されたサーバからの負荷情報を記憶ユニット12のサーバ負荷情報記憶部126に記憶させる処理を実行する。
コア網情報取得部1109は、例えば、コア網NW2を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置等から、コア網情報を通信インタフェースユニット13を介して取得し、取得されたコア網情報を記憶ユニット12のコア網情報記憶部127に記憶させる処理を実行する。
アクセス網情報取得部1110は、アクセス網NW1を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置等から、アクセス網情報を通信インタフェースユニット13を介して取得し、取得されたアクセス網情報を記憶ユニット12のアクセス網情報記憶部128に記憶させる処理を実行する。
内部情報引き継ぎ判定部1111は、記憶ユニット12の内部情報更新頻度情報記憶部125、サーバ負荷情報記憶部126、コア網情報記憶部127、およびアクセス網情報記憶部128に各々記憶される、ユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報、サーバからの負荷情報、コア網情報、およびアクセス網情報を読み出す処理を実行する。その後、内部情報引き継ぎ判定部1111は、読み出された、ユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報、サーバからの負荷情報、コア網情報、およびアクセス網情報に基づいて、ユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションからユーザ端末の新たな通信先として予測された上記サーバ上のアプリケーションに、ユーザ端末に係る内部情報を引き継がせるための指示を送信するか否かを判定する処理を実行する。上記指示を送信すると判定された場合は、内部情報引き継ぎ判定部1111は、ユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションからユーザ端末の新たな通信先として予測された上記サーバ上のアプリケーションに、ユーザ端末に係る内部情報を、上記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示を送信する処理を実行する。
(動作)
次に、以上のように構成された通信先制御システム1の動作を説明する。
(1)通信切り替え予測処理
通信先制御システム1では、地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末が移動する際に、ユーザ端末の移動に伴う通信先サーバの切り替えについて予測される。以下では、通信切り替え予測処理について説明する。
図3は、図2に示した制御ユニットによって実行される通信切り替え予測処理の一例を示すフロー図である。
図3(A)では、新たな通信先のサーバを予測するフロー図が示されている。
最初に、ステップS11において、制御ユニット11は、エリア情報取得部1101の制御の下、複数のユーザ端末の各ユーザ端末から、複数のサーバSV1,SV2,・・・の各サーバに対応する地理的なエリア1,2,・・・のうちのどのエリアに当該各ユーザ端末が存在するかを示すエリア情報を経時的に取得し、取得されたエリア情報をエリア推移履歴記憶部121に記憶させる。当該処理によって、ユーザ端末UTのエリア情報がエリア推移履歴記憶部121に随時記憶され、ユーザ端末UTのエリア情報の推移履歴情報がエリア推移履歴記憶部121に記憶されることになる。なお、エリア情報は、例えば、ユーザ端末が備えるモバイル端末用APIを用いて取得される。エリア推移履歴情報には、例えば、各ユーザ端末を識別するためのユーザ端末ID、ユーザ端末の移動に伴いエリアが変更された時刻、および各エリアを識別するためのエリアIDが含まれる。
ステップS12において、制御ユニット11は、通信先サーバ予測部1102の制御の下、エリア推移履歴記憶部121に記憶されるユーザ端末UTのエリア情報の推移履歴情報を読み出す。その後、エリア推移履歴記憶部121に予め記憶されていた、複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報を参照して、ユーザ端末UTのエリア情報の推移履歴情報から、ユーザ端末UTの移動先となる地理的なエリアを予測する。予測されたエリア2に対応するサーバSV2が、ユーザ端末UTの新たな通信先として予測される。
図3(B)では、通信切り替えのタイミングを予測するフロー図が示されている。
最初に、ステップS21において、制御ユニット11は、基地局位置情報取得部1103の制御の下、例えばモバイル網のオペレータから、複数のサーバSV1,SV2,・・・に各々対応する複数の基地局BS1,BS2,・・・の位置情報を取得し、取得された複数の基地局BS1,BS2,・・・の位置情報を基地局位置情報記憶部122に記憶させる。
ステップS22において、制御ユニット11は、エリア境界算出部1104の制御の下、基地局位置情報記憶部122に記憶される複数の基地局BS1,BS2,・・・の位置情報を読み出し、読み出された各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界を算出し、算出された各サーバに対応する地理的なエリアの境界をエリア境界記憶部123に記憶させる。
ステップS23において、制御ユニット11は、端末位置情報取得部1105の制御の下、ユーザ端末UTから、ユーザ端末UTの位置情報を経時的に取得し、取得されたユーザ端末UTの位置情報を端末位置情報記憶部124に記憶させる。なお、当該位置情報は、例えば、ユーザ端末が備えるGPS機能を用いて取得される。当該処理によって、ユーザ端末UTの位置情報が端末位置情報記憶部124に随時記憶されることになる。
ステップS24において、制御ユニット11は、タイミング予測部1106の制御の下、エリア境界記憶部123に記憶される各サーバに対応する地理的なエリアの境界と、端末位置情報記憶部124に記憶されるユーザ端末UTの経時的な位置情報を読み出し、読み出されたユーザ端末UTの経時的な位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界をユーザ端末UTが超えるタイミングを予測する。
以上の処理により、例えば、ユーザ端末UTが通信中のサーバSV1に対して、当該サーバSV1上で動作するアプリケーションAから上記ユーザ端末UTの新たな通信先として予測されたサーバSV2上のアプリケーションAに、ユーザ端末UTに係る内部情報を、上記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示を送信することができる。
また、上述したようにタイミングを予測する処理に加えて、あるいは代わりに、ユーザ端末UTにおける電波強度を観測し、観測される電波強度値が所定の閾値より小さくなったことを検知した際に、ユーザ端末UTがエリアの境界を超えるタイミングであると予測する処理を用いてもよい。
(2)内部情報引き継ぎ判定処理
通信先制御システム1は、上記予測結果を利用して内部情報を引き継がせるための指示を送信するか否かを判定する処理を補助的に実行することができる。
図4は、図2に示した制御ユニットによって実行される内部情報引き継ぎ判定処理の一例を示すフロー図である。
最初に、ステップS31において、制御ユニット11は、内部情報更新頻度情報取得部1107の制御の下、ユーザ端末UTが通信中のサーバSV1上のアプリケーションAから、ユーザ端末UTに係る内部情報の更新頻度の情報を取得し、取得されたユーザ端末UTに係る内部情報の更新頻度の情報を内部情報更新頻度情報記憶部125に記憶させる。内部情報の更新頻度の情報には、例えば、内部情報が格納されているメモリや一時ファイル等の更新量や頻度等の情報が含まれる。
ステップS32において、制御ユニット11は、サーバ負荷情報取得部1108の制御の下、サーバから負荷情報を取得し、取得されたサーバからの負荷情報をサーバ負荷情報記憶部126に記憶させる。サーバからの負荷情報には、例えば、アプリケーションが動作しているサーバのCPU使用率、メモリ使用率、およびネットワーク帯域使用率等が含まれる。
ステップS33において、制御ユニット11は、コア網情報取得部1109の制御の下、例えば、コア網NW2を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置等から、コア網情報を取得し、取得されたコア網情報をコア網情報記憶部127に記憶させる。当該コア網情報は、コア網NW2の負荷状態の情報である。なお、コア網情報には、例えば、ユーザ端末とアプリケーションとの間の通信がやりとりされる通信経路の形状、ネットワーク帯域使用率、およびネットワーク遅延時間等が含まれる。
ステップS34において、制御ユニット11は、アクセス網情報取得部1110の制御の下、アクセス網NW1を提供する通信事業者が管理するネットワーク装置等から、アクセス網情報を取得し、取得されたアクセス網情報をアクセス網情報記憶部128に記憶させる処理を実行する。当該アクセス網情報は、アクセス網NW1の負荷状態の情報である。なお、アクセス網情報には、例えば、ユーザ端末とアプリケーションとの間の通信がやりとりされる通信経路の形状、ネットワーク帯域使用率、およびネットワーク遅延時間等が含まれる。
ステップS35において、制御ユニット11は、内部情報引き継ぎ判定部1111の制御の下、内部情報更新頻度情報記憶部125、サーバ負荷情報記憶部126、コア網情報記憶部127、およびアクセス網情報記憶部128に各々記憶される、ユーザ端末UTに係る内部情報の更新頻度の情報、サーバからの負荷情報、コア網情報、およびアクセス網情報を読み出す。その後、内部情報引き継ぎ判定部1111の制御の下、読み出されたこれらの情報に基づいて、ユーザ端末UTが通信中のサーバSV1に対して、当該サーバSV1上で動作するアプリケーションAからユーザ端末UTの新たな通信先として予測されたサーバSV2上のアプリケーションAに、ユーザ端末UTに係る内部情報を引き継がせるための指示を送信するか否かが判定される。
具体的には、上記内部情報の更新頻度の情報を元に、アプリケーションの内部情報の更新頻度が所定の閾値を超える場合には、アプリケーションの動作が活発であると判定され、上記内部情報を引き継がせるための指示を送信しないという判定がなされる。また、上記サーバからの負荷情報を元に、CPU使用率等のサーバ負荷が所定の閾値を超える場合には、サーバ動作が活発であると判定され、上記内部情報を引き継がせるための指示を送信しないという判定がなされる。また、上記コア網情報を元に、コア網NW2のネットワーク負荷が所定の閾値を超える場合には、コア網NW2にさらなる負荷を与えないようにするために、上記内部情報を引き継がせるための指示を送信しないという判定がなされる。さらに、上記アクセス網情報を元に、アクセス網NW1のネットワーク負荷が所定の閾値を超える場合には、アクセス網NW1にさらなる負荷を与えないようにするために、上記内部情報を引き継がせるための指示を送信しないという判定がなされる。
上記指示を送信すると判定された場合には、内部情報引き継ぎ判定部1111の制御の下、ユーザ端末UTが通信中のサーバSV1に対して、当該サーバSV1上で動作するアプリケーションAからユーザ端末UTの新たな通信先として予測されたサーバSV2上のアプリケーションAに、ユーザ端末UTに係る内部情報を、上記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示が送信される。
なお、ステップS31〜ステップS34の順序は問わず、また、ステップS31〜ステップS34のうちの任意のものが実行されなくてもよく、その場合には、実行されないステップに対応する情報はステップS35の処理において考慮されない。
(3)上記通信切り替え予測処理および内部情報引き継ぎ判定処理に含まれる各処理の具体例
図5は、図3(A)のステップS12の処理において使用される、ユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報の一例を示す図である。図5に示されるエリア情報の推移履歴情報には、各ユーザ端末を識別するためのユーザ端末ID、ユーザ端末の移動に伴いエリアが変更された時刻、および、各エリアを識別するためのエリアIDが含まれている。ただし、図5に示すエリア情報の推移履歴情報は一例に過ぎず、エリア情報の推移履歴情報に含まれる情報は図5に示すものに限定されない。
図5(A)に示されるユーザ端末1のエリア情報の推移履歴情報、および、図5(B)に示されるユーザ端末2のエリア情報の推移履歴情報では、ユーザ端末1、ユーザ端末2のいずれも、エリアαからエリアβへと移動した後に、エリアγに移動している。したがって、エリアαからエリアβへと移動したユーザ端末は、次にエリアγに移動する確率が高いことが分かる。
したがって、図3(A)のステップS12の処理において、ユーザ端末UTの直前のエリア推移履歴がエリアαからエリアβである場合には、ユーザ端末UTが次に移動するエリアはエリアγであることが予測される。地理的に分散された複数のサーバはそれぞれ異なるエリアに対応しているので、ユーザ端末UTの移動先となるエリアと予測されたエリアγに対応するサーバ、ここでは、エリア2に対応するサーバSV2が、ユーザ端末UTの新たな通信先サーバであると予測される。
なお、当該移動先エリア予測処理では、例えば、深層学習等の機械学習アルゴリズムを利用する。具体的には、例えば、エリア推移履歴記憶部121に予め記憶された複数のユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報を用いて、ユーザ端末が現在のエリアから次に移動し得る各エリアへの移動確率を算出し、算出された移動確率が最も高いエリアを、ユーザ端末の移動先となるエリアであると予測する。
図6は、図3(B)のステップS21において取得され、ステップS22の処理において使用される、基地局の位置情報の一例を示す図である。図6に示す基地局の位置情報には、各基地局を識別するための基地局ID、基地局位置情報が変更された時刻、基地局の現在の利用可否、および、基地局の緯度および経度の位置情報が含まれている。ただし、図6に示す基地局の位置情報は一例に過ぎず、基地局の位置情報として含まれる情報は図6に示すものに限定されない。
図3(B)のステップS22の処理では、基地局位置情報記憶部122から読み出された各基地局の緯度および経度の位置情報に基づいて、ボロノイ分割を利用して、各サーバに対応する地理的なエリアの境界が算出される。ボロノイ分割とは、ある距離空間上の任意の位置に配置された複数個の点(各基地局の緯度および経度の位置情報)に対して、同一距離空間上の他の点がどの母点に近いかによって領域分けする手法である。図6の例では、利用可能な基地局1および基地局3は、エリア境界算出処理の際に考慮されるが、利用可能でない基地局2は考慮されない。
なお、基地局が新規設置される場合や、一時的なメンテナンス等により既設の基地局の利用可否の状況が変わる場合には、基地局位置情報1103の制御の下、例えばモバイル網のオペレータから、更新後の基地局の位置情報が取得され、基地局位置情報記憶部122に記憶される。当該更新後の基地局の位置情報に基づいて、エリア境界算出部1104の制御の下、各サーバに対応する地理的なエリアの境界が再度算出され、更新後の、各サーバに対応する地理的なエリアの境界がエリア境界記憶部123に記憶される。
図7は、図3(B)のステップS23において取得される、ユーザ端末の位置情報の一例を示す図である。図7に示すユーザ端末の位置情報には、各ユーザ端末を識別するためのユーザ端末ID、ユーザ端末の位置情報が変更された時刻、ユーザ端末の進行方向の方角、ユーザ端末の移動速度、および、ユーザ端末の地理的な緯度および経度の位置情報が含まれている。ただし、図7に示すユーザ端末の位置情報は一例に過ぎず、ユーザ端末の位置情報として含まれる情報は図7に示すものに限定されない。
例えば、ユーザ端末の位置情報は、ユーザ端末の地理的な緯度および経度の位置情報のみを含んでいてもよい。なお、ユーザ端末の進行方向の方角は、例えば、ユーザ端末が備えるコンパス機能から取得してもよく、また、ユーザ端末の緯度および経度の位置情報の前回取得したものとの差分により算出してもよい。また、ユーザ端末の移動速度は、例えば、ユーザ端末が備える加速度センサから取得してもよく、また、ユーザ端末の緯度および経度の位置情報の前回取得したものとの差分により算出してもよい。
図8は、図3(B)のステップS24において実行される、エリア境界をユーザ端末が超えるタイミングの予測処理の一例を示す図である。
図8に示す予測処理では、ユーザ端末の緯度および経度の位置情報から、ユーザ端末がエリアの境界を超えるタイミングが予測される。なお、以下の説明では、ユーザ端末の進行方向および移動速度を算出する処理も説明しているが、図7において説明したように、ユーザ端末の位置情報中にこれらの情報も含まれている場合は、位置情報中に含まれるそれらの情報を利用してもよい。なお、図8に示される座標(x,y)は、ユーザ端末が緯度x,経度yに存在することを示すものとする。
最初に、端末位置情報記憶部124に記憶されるユーザ端末の現在の位置情報が読み出される。当該読み出されたユーザ端末の現在の位置情報から、ユーザ端末が、どのサーバに対応する地理的なエリアに存在しているのかが求められる。
図8に示すように時刻tに座標(x0,y0)にあるユーザ端末が、時刻t´に座標(x0´,y0´)に移動した場合、ユーザ端末が方向を変えずに直進し続けると仮定して、ユーザ端末の進行方向に向かう線分と、ユーザ端末が現在存在する上記エリアと当該進行方向で隣接するエリアとの境界を結ぶ線分との交差点座標(x3,y3)が、次式によって算出される。
なお、
である。
算出された交差点座標(x3,y3)と、ユーザ端末の現在の位置情報(x0´,y0´)とから、ユーザ端末がエリアの境界を超えるまでの距離lが、ヒュベニの公式を用いて次式によって算出される。
なお、
である。
なお、ユーザ端末の進行方向θは、次式によって算出することができる。
次に、ユーザ端末の移動速度vを算出するために、現在時刻t´におけるユーザ端末の(x0´,y0´)と、直前の時刻tにおけるユーザ端末の座標(x0,y0)とから、単位時間(t´−t)あたりのユーザの移動距離l´を次式によって算出する。
なお、
である。
ユーザ端末の移動速度vが、算出された単位時間(t´−t)あたりのユーザの移動距離l´から、次式によって算出される。
算出された距離lとユーザ端末の移動速度vから、ユーザ端末がエリアの境界を超えるタイミングsが、次式によって予測される。
(効果)
以上詳述したように、この発明の第1の実施形態では、以下のような効果が奏せられる。
(1)複数のユーザ端末の各ユーザ端末から、複数のサーバSV1,SV2,・・・の各サーバに対応する地理的なエリア1,2,・・・のうちのどのエリアに当該各ユーザ端末が存在するかを示すエリア情報が経時的に取得され、取得されたエリア情報がエリア推移履歴記憶部121に記憶される。エリア推移履歴記憶部121からユーザ端末UTのエリア情報の推移履歴情報が読み出され、エリア推移履歴記憶部121に予め記憶されていた、複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報を参照して、ユーザ端末UTのエリア情報の推移履歴情報から、ユーザ端末UTの移動先となる地理的なエリアが予測される。予測されたエリア2に対応するサーバSV2が、ユーザ端末UTの新たな通信先として予測される。一方、複数のサーバSV1,SV2,・・・に各々対応する複数の基地局BS1,BS2,・・・の位置情報が取得され、各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界が算出される。ユーザ端末UTから、ユーザ端末UTの位置情報が経時的に取得される。ユーザ端末UTの経時的な位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界をユーザ端末UTが超えるタイミングが予測される。ユーザ端末UTが通信中のサーバSV1に対して、当該サーバSV1上で動作するアプリケーションAから上記ユーザ端末UTの新たな通信先として予測されたサーバSV2上のアプリケーションAに、ユーザ端末UTに係る内部情報を、上記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示が送信される。
例えば、ユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報には、ユーザ端末の移動を制限する交通網の形状が反映される。したがって、当該エリア情報の過去の推移履歴情報を考慮することにより、ユーザ端末が移動することになるエリアを高確率で予測することができる。その結果、ユーザ端末の移動に伴い当該ユーザ端末の新たな通信先となるサーバを高確率で予測することもできる。
また、上記のタイミング予測処理により、複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末が別のサーバに対応するエリアに移動することになるタイミングを、数ミリ秒〜数分という長い時間粒度で予測できるようになる。これにより、例えば、分散アプリケーションの内部情報の引き継ぎのような、アプリケーションの種類によって数ミリ秒〜数分のさまざまな時間粒度が要求されるような事項にも対処することができる。
さらに、上記の指示送信処理により、ユーザ端末の移動に伴いユーザ端末が存在するエリアが変更され通信先のサーバが変更される際に、分散アプリケーションの内部情報の引き継ぎをほぼ完了しておくことができる。このため、ユーザ端末においてアプリケーション動作を再開する時間を短縮できるようになる。
(2)ユーザ端末UTが通信中のサーバSV1上のアプリケーションAから、ユーザ端末UTに係る内部情報の更新頻度の情報が取得される。また、サーバから負荷情報が取得される。また、コア網情報が取得される。さらに、アクセス網情報が取得される。取得された、ユーザ端末UTに係る内部情報の更新頻度の情報、サーバからの負荷情報、コア網情報、およびアクセス網情報が、各々に対応する予め定められた閾値とそれぞれ比較されて、いずれかが閾値を超える場合に、ユーザ端末UTが通信中のサーバSV1に対して、当該サーバSV1上で動作するアプリケーションAからユーザ端末UTの新たな通信先として予測されたサーバSV2上のアプリケーションAに、ユーザ端末Aに係る内部情報を引き継がせるための指示を送信しないと判定される。
例えば、図9(B)にしめすように、ユーザ端末がモバイル網のエリアの境界を往復する頻度が高い場合には、内部情報の引き継ぎが頻発することによりオーバヘッドが引き起こされ、それにより、アプリケーションのサービス品質の低下が引き起こされる。また、同様に引き起こされる通信経路やアプリケーション内部の動作変更によってもオーバヘッドが引き起こされ、それにより、アプリケーションのサービス品質の低下が引き起こされる。上述したように、アプリケーションやネットワークインフラの状況も考慮することにより、ユーザ端末の移動に伴う内部情報の引き継ぎや通信経路の変更がアプリケーションの品質を向上させないような場合には、内部情報を引き継がせるための指示を送信しないようにすることができる。
[他の実施形態]
なお、この発明は上記第1の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記第1の実施形態では、通信先制御システムを1つの装置として図示して説明しているが、当該通信先制御システムに備えられる各機能部は、空間的に分離された異なる装置に配置されていてもよい。
その他、通信先制御システム等の装置の種類とその構成、ネットワーク構成、ならびに処理される情報の構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記第1の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記第1の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、上記第1の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…通信先制御システム、11…制御ユニット、1101…エリア情報取得部、1102…通信先サーバ予測部、1103…基地局位置情報取得部、1104…エリア境界算出部、1105…端末位置情報取得部、1106…タイミング予測部、1107…内部情報更新頻度情報取得部、1108…サーバ負荷情報取得部、1109…コア網情報取得部、1110…アクセス網情報取得部、1111…内部情報引き継ぎ判定部、12…記憶ユニット、121…エリア推移履歴記憶部、122…基地局位置情報記憶部、123…エリア境界記憶部、124…端末位置情報記憶部、125…内部情報更新頻度情報記憶部、126…サーバ負荷情報記憶部、127…コア網情報記憶部、128…アクセス網情報記憶部、13…通信インタフェースユニット、SV1,SV2…サーバ、BS1,BS2…基地局、UT…ユーザ端末、NW1…アクセス網、NW2…コア網、NW3…通信ネットワーク

Claims (8)

  1. 地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末の通信先サーバを制御する通信先制御システムであって、
    複数のユーザ端末の各ユーザ端末から、各サーバに対応する地理的なエリアのうちのどのエリアに当該各ユーザ端末が存在するかを示すエリア情報を経時的に取得するエリア情報取得部と、
    前記経時的に取得された前記複数のユーザ端末のうちの注目するユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報と、予め記憶されている前記複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報とに基づいて、前記注目するユーザ端末の移動先となる地理的なエリアを予測し、前記予測されたエリアに対応するサーバを、前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測する通信先サーバ予測部と
    を備える通信先制御システム。
  2. 前記複数のサーバに各々対応する複数の基地局の位置情報を取得する基地局位置情報取得部と、
    前記取得された各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界を算出するエリア境界算出部と、
    前記注目するユーザ端末から、前記注目するユーザ端末の位置情報を経時的に取得する端末位置情報取得部と、
    前記経時的に取得された前記注目するユーザ端末の位置情報に基づいて、前記算出された各サーバに対応する地理的なエリアの境界を前記注目するユーザ端末が超えるタイミングを予測するタイミング予測部と
    をさらに備える、請求項1に記載の通信先制御システム。
  3. 前記注目するユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションから前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測されたサーバ上のアプリケーションに、前記注目するユーザ端末に係る内部情報を前記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示を送信する指示部をさらに備える、請求項2に記載の通信先制御システム。
  4. 前記注目するユーザ端末が通信中のサーバ上のアプリケーションから、前記注目するユーザ端末に係る内部情報の更新頻度の情報を取得する内部情報更新頻度情報取得部と、
    前記サーバから負荷情報を取得するサーバ負荷情報取得部と、
    コア網情報を取得するコア網情報取得部と、
    アクセス網情報を取得するアクセス網情報取得部と、
    前記取得された、前記内部情報の更新頻度の情報と、前記サーバからの負荷情報と、前記コア網情報と、前記アクセス網情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションから前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測されたサーバ上のアプリケーションに、前記注目するユーザ端末に係る内部情報を引き継がせるための指示を送信するか否かを判定する内部情報引き継ぎ判定部と
    をさらに備える、請求項1又は2に記載の通信先制御システム。
  5. コンピュータおよびメモリを備えるシステムが実行する、地理的に分散された複数のサーバとの間で選択的に通信するユーザ端末の通信先サーバを制御する通信先制御方法であって、
    複数のユーザ端末の各ユーザ端末から、各サーバに対応する地理的なエリアのうちのどのエリアに当該各ユーザ端末が存在するかを示すエリア情報を経時的に取得する過程と、
    前記経時的に取得された前記複数のユーザ端末のうちの注目するユーザ端末のエリア情報の推移履歴情報と、予め記憶されている前記複数のユーザ端末のうちの少なくとも1つのユーザ端末のエリア情報の過去の推移履歴情報とに基づいて、前記注目するユーザ端末の移動先となる地理的なエリアを予測し、前記予測されたエリアに対応するサーバを、前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測する過程と
    を備える通信先制御方法。
  6. 前記複数のサーバに各々対応する複数の基地局の位置情報を取得する過程と、
    前記取得された各基地局の位置情報に基づいて、各サーバに対応する地理的なエリアの境界を算出する過程と、
    前記注目するユーザ端末から、前記注目するユーザ端末の位置情報を経時的に取得する過程と、
    前記経時的に取得された前記注目するユーザ端末の位置情報に基づいて、前記算出された各サーバに対応する地理的なエリアの境界を前記注目するユーザ端末が超えるタイミングを予測する過程と
    をさらに備える、請求項5に記載の通信先制御方法。
  7. 前記注目するユーザ端末が通信中のサーバに対して、当該サーバ上で動作するアプリケーションから前記注目するユーザ端末の新たな通信先として予測されたサーバ上のアプリケーションに、前記注目するユーザ端末に係る内部情報を前記予測されたタイミングより前のタイミングで引き継がせるための指示を送信する過程をさらに備える、請求項6に記載の通信先制御方法。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載の通信先制御システムが備える各部としてコンピュータを機能させるプログラム。
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