WO2022168580A1 - 車両用装置、サーバ、及び通信管理方法 - Google Patents

車両用装置、サーバ、及び通信管理方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2022168580A1
WO2022168580A1 PCT/JP2022/001360 JP2022001360W WO2022168580A1 WO 2022168580 A1 WO2022168580 A1 WO 2022168580A1 JP 2022001360 W JP2022001360 W JP 2022001360W WO 2022168580 A1 WO2022168580 A1 WO 2022168580A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
unit
information
waiting time
vehicle
line
Prior art date
Application number
PCT/JP2022/001360
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
功佑 山岡
Original Assignee
株式会社デンソー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社デンソー filed Critical 株式会社デンソー
Priority to CN202280012855.9A priority Critical patent/CN116783939A/zh
Priority to JP2022579418A priority patent/JPWO2022168580A1/ja
Priority to DE112022000959.4T priority patent/DE112022000959T5/de
Publication of WO2022168580A1 publication Critical patent/WO2022168580A1/ja
Priority to US18/362,278 priority patent/US20230379978A1/en

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access, e.g. scheduled or random access
    • H04W74/08Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access]
    • H04W74/0833Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access] using a random access procedure
    • H04W74/0841Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access] using a random access procedure with collision treatment
    • H04W74/085Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access] using a random access procedure with collision treatment collision avoidance
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0273Traffic management, e.g. flow control or congestion control adapting protocols for flow control or congestion control to wireless environment, e.g. adapting transmission control protocol [TCP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0289Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/14Reselecting a network or an air interface
    • H04W36/144Reselecting a network or an air interface over a different radio air interface technology
    • H04W36/1446Reselecting a network or an air interface over a different radio air interface technology wherein at least one of the networks is unlicensed
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/32Reselection being triggered by specific parameters by location or mobility data, e.g. speed data
    • H04W36/326Reselection being triggered by specific parameters by location or mobility data, e.g. speed data by proximity to another entity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/30Services specially adapted for particular environments, situations or purposes
    • H04W4/40Services specially adapted for particular environments, situations or purposes for vehicles, e.g. vehicle-to-pedestrians [V2P]
    • H04W4/44Services specially adapted for particular environments, situations or purposes for vehicles, e.g. vehicle-to-pedestrians [V2P] for communication between vehicles and infrastructures, e.g. vehicle-to-cloud [V2C] or vehicle-to-home [V2H]

Abstract

対象車両の、第2回線に用いられる無線ネットワークのAPへの遭遇確率に応じた、オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な推定用情報を、取得する推定用情報取得部(403)と、推定用情報取得部(403)で取得した推定用情報をもとにオフロード待機時間を推定する待機時間推定部(405)と、待機時間推定部(405)で推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断する可否判断部(408)とを備える。

Description

車両用装置、サーバ、及び通信管理方法 関連出願の相互参照
 この出願は、2021年2月5日に日本に出願された特許出願第2021-017661号を基礎としており、基礎の出願の内容を、全体的に、参照により援用している。
 本開示は、車両用装置、サーバ、及び通信管理方法に関するものである。
 携帯電話網を利用した広域無線通信を用いることで、車両でも無線通信を利用可能とする技術が知られている。また、例えば特許文献1に開示されているように、車両で用いられる無線通信装置が、Wi-Fi(登録商標)といった無線LANのアクセスポイントとの無線通信を介してネットワークに接続し、情報の送受信を行う技術も知られている。
特開2006-262176号公報
 携帯電話網を利用した広域無線通信(以下、セルラー通信)は、通信の信頼性は無線LANよりも高いと考えられるものの、通信データの増加に伴う通信コストの増加が問題となる。これに対して、無線LANのアクセスポイントとの無線通信を介してネットワークに接続できる場合に、データをセルラー通信で送信させる代わりにこの無線LANを利用して送信させるオフロードにより、通信コストを削減することが考えられる。オフロードを利用してデータを送信する場合、送信したいデータをオフロードによって送信できる割合であるオフロード率の向上が望まれる。アクセスポイントの有無をある程度予測することができれば、オフロード率を向上させることが可能と考えられる。
 オフロード率を向上させる方法として、以下の方法が考えられる。例えば、自動運転によって無線LANのアクセスポイントを経由して走行するように車両を制御することでオフロード率を向上させることが考えられる。しかしながら、この場合には、車両の経路が制限されてしまう問題がある。また、ナビゲーション機能におけるユーザの設定した経路情報から車両が経由するアクセスポイントを特定してオフロードを行うことでオフロード率を向上させることが考えられる。しかしながら、この場合には、車両の経路が予め設定されていないとオフロード率を向上させることができない問題がある。
 この開示のひとつの目的は、車両でのデータの送信において、車両の経路の制限、及び車両の経路の予めの設定がなくてもオフロード率を向上させることを可能にする車両用装置、サーバ、及び通信管理方法を提供することにある。
 上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
 上記目的を達成するために、本開示の車両用装置は、無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、第1回線から第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置を搭載した対象車両で用いることが可能な車両用装置であって、対象車両の、第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を、取得する推定用情報取得部と、推定用情報取得部で取得した推定用情報をもとにオフロード待機時間を推定する待機時間推定部と、待機時間推定部で推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断する可否判断部とを備える。
 また、上記目的を達成するために、本開示の第1の通信管理方法は、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、第1回線から第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置を搭載した対象車両で用いることが可能な通信管理方法であって、対象車両の、第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を、取得する推定用情報取得工程と、推定用情報取得工程で取得した推定用情報をもとにオフロード待機時間を推定する待機時間推定工程と、待機時間推定工程で推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断する可否判断工程とを含む。
 以上の構成によれば、対象車両のオフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報をもとにオフロード待機時間を推定し、推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断することになる。推定用情報は、対象車両の、第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じたものであるので、対象車両の経路を予め設定したり制限したりする必要がない。また、オフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断するので、送信が必要なデータを、オフロードが可能なタイミングでオフロードによって送信しやすくなる。その結果、車両でのデータの送信において、車両の経路の制限、及び車両の経路の予めの設定がなくてもオフロード率を向上させることが可能になる。
 また、上記目的を達成するために、本開示のサーバは、無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、第1回線から第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置を搭載した対象車両の、第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を決定する推定用情報決定部と、推定用情報決定部で決定した推定用情報を対象車両側に送信する送信部とを備える。
 また、上記目的を達成するために、本開示の第2の通信管理方法は、少なくとも1つのプロセッサにより実行される通信管理方法であって、無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、第1回線から第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置を搭載した対象車両の、第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を決定する推定用情報決定工程と、推定用情報決定工程で決定した推定用情報を対象車両側に送信する送信工程とを含む。
 以上の構成によれば、対象車両のオフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を対象車両側に送信することになる。推定用情報は、対象車両の、第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じたものであるので、対象車両の経路を予め設定したり制限したりする必要がない。また、対象車両側では、この推定用情報をもとにオフロード待機時間を推定する。そして、推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断することが可能になるので、送信が必要なデータを、オフロードが可能なタイミングでオフロードによって送信しやすくなる。その結果、車両でのデータの送信において、車両の経路の制限、及び車両の経路の予めの設定がなくてもオフロード率を向上させることが可能になる。
車両用通信システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 CS2の概略的な構成の一例を示す図である。 APマップ情報の一例について説明するための図である。 メッシュ情報の生成対象とするメッシュの決定の一例を説明するための図である。 エリア別待機時間の決定方法の一例について説明するための図である。 エリア別待機時間を算出する式の一例を示す図である。 CS2でのメッシュ情報送信関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両側ユニット4、通信モジュール40、及び制御部400の概略的な構成の一例を示す図である。 車両用通信システム1aの概略的な構成について説明するための図である。 オフロード待機時間を算出する式の一例を示す図である。 オフロードの可否を判断する条件の一例を示す図である。 期限タイマーのカウント値の満了条件の一例を示す図である。 制御部400でのメッシュ情報取得関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 制御部400でのオフロード関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両用通信システム1aの概略的な構成の一例を示す図である。 CS2aの概略的な構成の一例を示す図である。 接続AP情報の一例について説明するための図である。 接続AP情報によって表されるAP間の接続関係のイメージを示す図である。 CS2aでの応答情報送信関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両側ユニット4a、通信モジュール40a、及び制御部400aの概略的な構成の一例を示す図である。 制御部400aでのオフロード関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両用通信システム1bの概略的な構成の一例を示す図である。 CS2bの概略的な構成の一例を示す図である。 CS2bでの応答情報送信関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両側ユニット4b、通信モジュール40b、及び制御部400bの概略的な構成の一例を示す図である。 制御部400bでのオフロード関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
 (実施形態1)
 <車両用通信システム1の概略構成>
 以下、本実施形態について図面を用いて説明する。まず、図1を用いて、車両用通信システム1の説明を行う。図1に示すように、車両用通信システム1は、センタサーバ(以下、CS)2と、通信事業者サーバ(以下、TCS)3と、車両側ユニット4とを含んでいる。図1のWBSは、無線LANの基地局を示している。つまり、基地局WBSが、無線LANのアクセスポイントにあたる。以降では、基地局WBSのアクセスポイントをAPと略することがある。無線LANとしては、例えばWi-Fi(登録商標)が挙げられる。無線LANがWi-Fiの場合には、基地局WBSは、Wi-Fiスポットにあたる。図1のWRCは、基地局WBSの通信範囲を示している。図1のWLANCNは、無線LANコントローラを示している。無線LANコントローラは、複数の基地局WBSを管理するコントローラである。無線LANコントローラは、例えばインターネット及び複数の基地局WBSと接続されている。図1のCBSは、セルラー通信の基地局を示している。図1のITは、インターネットを示している。図1のMPNは携帯電話網を示している。
 CS2は、車両側ユニット4に含まれる後述の通信モジュール40との間で通信するサーバである。CS2は、例えばインターネットに接続されているものとする。CS2は、1つのサーバからなるものであってもよいし、複数のサーバからなるものであってもよい。CS2は、例えばクラウド上のサーバであってもよいし、ブロックチェーン等の分散型ネットワークであってもよい。CS2は、通信モジュール40からの要求に応じた情報を通信モジュール40に送信する。CS2の詳細については後述する。
 TCS3は、通信事業者のサーバである。TCS3は、異なる通信事業者別に複数が存在してもよい。TCS3は、例えばインターネットに接続されているものとする。1つの通信事業者についてのTCS3は、1つのサーバからなるものであってもよいし、複数のサーバからなるものであってもよい。TCS3は、例えばクラウド上のサーバであってもよいし、ブロックチェーン等の分散型ネットワークであってもよい。TCS3は、通信事業者が管理するAPについての情報(以下、AP情報)を保持している。AP情報は、通信事業者が管理するAPごとの、通信事業者を識別するためのSSID(Service Set Identifier)及び位置座標等とすればよい。位置座標は、緯度及び経度とすればよい。
 車両側ユニット4は、車両で用いることが可能なものである。本実施形態では、図1に示すように、車両側ユニット4が車両HV及び車両OVで用いられている状態であるものとして、以降の説明を行う。車両HVは対象車両とし、車両OVは対象車両以外の他車とする。車両側ユニット4は、車両側ユニット4に含まれる通信モジュール40により、公衆通信網及び基地局等を介して、公衆通信網に接続されるCS2と通信を行う。公衆通信網としては、前述したインターネットIT,携帯電話網MPNが挙げられる。通信モジュール40は、インターネットITへのアクセス方法として2種類のアクセス方法が可能となっている。
 1つ目のアクセス方法は、セルラー通信を利用して、基地局CBSに接続し、携帯電話網MPNを介してインターネットITに接続するアクセス方法である。この1つ目のアクセス方法で用いられる回線を第1回線と呼ぶ。1つ目のアクセス方法では、携帯電話網MPN及びインターネットITが無線ネットワークに相当する。通信モジュール40が直接的に基地局CBSに接続する場合、第1回線は、セルラー回線にあたる。以降では、通信モジュール40が直接的に基地局CBSに接続する場合を例に挙げて説明を行う。なお、通信モジュール40が携帯端末を介して間接的に基地局CBSに接続する構成としても構わない。セルラー通信としては、LTE(Long Term Evolution),5G等が挙げられる。
 2つ目のアクセス方法は、無線LANを利用して、無線LANの基地局WBSに接続し、インターネットITに接続するアクセス方法である。この2つ目のアクセス方法で用いられる回線を第2回線と呼ぶ。2つ目のアクセス方法では、インターネットITが無線ネットワークに相当する。無線LANとしてWi-Fiを用いる場合、第2回線は、Wi-Fi回線にあたる。
 本実施形態では、第1回線を用いて無線ネットワークと接続可能な範囲は、第2回線を用いて無線ネットワークと接続可能な範囲よりも広いものとする。無線ネットワークと接続可能な範囲とは、無線ネットワークの基地局との接続が可能なエリアである。本実施形態では、第1回線よりも第2回線の通信コストの方が安いものとする。以降では、第1回線はLTEであって、第2回線はWi-Fi回線であるものとして説明を行う。
 通信モジュール40は、第2回線に用いられる無線ネットワークのAPとの無線通信を介してネットワークに接続できる場合に、データを第1回線で送信させる代わりに第2回線を利用して送信させるオフロードが可能なものとする。以降では、データを第1回線で送信させる代わりに第2回線を利用して送信させることをオフロードと呼ぶ。車両側ユニット4の詳細については後述する。
 <CS2の概略構成>
 CS2は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、車両側ユニット4からの要求への応答に関する各種の処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ等によって実現される。
 続いて、図2を用いてCS2の概略的な構成について説明する。図2に示すように、CS2は、AP情報取得部211、走行ログ取得部212、地図データベース(以下、DB)213、DB登録部214、APマップDB215、重み付け部216、要求取得部217、推定用情報生成部218、及び送信部219を機能ブロックとして備える。なお、CS2が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、CS2が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。このCS2がサーバにあたる。また、コンピュータによってCS2の各機能ブロックの処理が実行されることが、通信管理方法が実行されることに相当する。
 AP情報取得部211は、例えばTCS3からAP情報を取得する。AP情報取得部211は、複数の通信事業者のTCS3からそれぞれのAP情報を取得すればよい。AP情報取得部211は、WLANCNがAP情報を保持している場合には、WLANCNからAP情報を取得する構成としてもよい。
 走行ログ取得部212は、車両の走行によって得られるログ(以下、走行ログ)を取得する。走行ログについては、他車両OVの車両側ユニット4から取得すればよい。走行ログについては、対象車両HVの車両側ユニット4から取得してもよい。車両側ユニット4からの走行ログの取得は、車両側ユニット4の通信モジュール40が基地局WBSのAPに接続している間に、第2回線で取得すればよい。なお、車両側ユニット4からの走行ログの取得は、第1回線で取得しても構わない。
 走行ログの一例としては、車両位置の情報、APとの接続時の第2回線での通信に関する情報(以下、第2回線通信情報)が挙げられる。車両位置の情報としては、緯度、経度、及び高度が挙げられる。第2回線通信情報としては、BSSID(Basic Service Set Identifier)、無線種類、チャネル、RSSI、スループット、通過速度、通過時間等が挙げられる。BSSIDは、例えば接続先のAPのMACアドレスとすればよい。通過速度は、APに接続中の車速の平均値とすればよい。通過速度は、APに接続中の車速の最低値であってもよい。通過時間は、APに接続開始から接続解除までの経過時間とすればよい。車両側ユニット4からの走行ログの送信は、第2回線通信情報の対象となったAPとの接続解除後のAPとの再接続時に第2回線で行えばよい。他にも、車両側ユニット4からの走行ログの送信は、第2回線通信情報の対象となったAPとの接続解除後に、第1回線で行ってもよい。なお、走行ログには、第1回線で通信を行った際の車両位置及び通信速度(以下、第1回線通信速度)の組を含む構成としてもよい。
 地図DB213は、不揮発性メモリであって、リンクデータ、ノードデータ、及びPOI(Points Of Interest)データ等の地図データを格納している。地図データは、メッシュ単位に分割されているものとする。一例として、この区画単位はメッシュとする。メッシュとは、地図を経緯線で複数の正方形に分割した区画を1単位とするものである。メッシュ単位で分割された地図データのメッシュには各メッシュを識別するためのメッシュコードが対応付けられているものとする。POIデータは、注目すべき地点の情報である。POIデータとしては、POIにあたる施設の名称、住所、位置、属性等が挙げられる。
 DB登録部214は、AP情報取得部211で取得するAP情報と、走行ログ取得部212で取得する走行ログと、地図DB213に格納されてる地図データとから、APマップ情報をAPマップDB215に登録する。APマップDB215は、不揮発性メモリであって、複数のAPについてのAPマップ情報を格納する。
 ここで、図3を用いて、APマップDB215に格納されるAPマップ情報の一例について説明する。図3のElementは、APマップ情報の要素を示す。図3の値は、図3のElementについての値である。図3の値の欄には、値が取得できている場合に、Elementの値が対応付けられる。図3では、値の具体例についての記載を省略する。図3の取得元は、APマップ情報の要素の取得元を示す。「システム」の場合は、CS2で自動生成されたことを示す。「通信事業者」の場合は、TCS3,WLANCNから取得されたことを示す。「走行ログ」の場合は、車両側ユニット4から走行ログとして取得されたことを示す。図3に一例を示すように、APマップ情報の要素として、「AP_ID」、「メッシュコード」、「SSID」、「BSSID」、「無線種類」、「チャネル」、「緯度」、「経度」、「高度」、「RSSI」、「スループット」、「通過速度」、「通過時間」、「利用可能フラグ」がある。
 「AP_ID」は、CS2で自動生成される。「AP_ID」は、管理のためにDB登録部214が割り当てるIDである。「AP_ID」としては、異なるAPごとに異なるIDがDB登録部214で割り当てられる。「メッシュコード」は、CS2で自動生成される。「メッシュコード」としては、DB登録部214が、AP情報と地図データとをもとに、APの位置するメッシュのメッシュコードを割り当てる。
 「SSID」は、DB登録部214が、AP情報をもとに、APの通信事業者のSSIDを割りあてる。「BSSID」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPの第2回線通信情報のうちのマックアドレスを割り当てる。「無線種類」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPの第2回線通信情報のうちの無線種類を割り当てる。「チャネル」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPの第2回線通信情報のうちのチャネルを割り当てる。「緯度」、「経度」は、DB登録部214が、AP情報をもとに、APの緯度、経度の座標を割り当てる。「高度」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPに対応する車両位置のうちの高度をAPの高度として割り当てる。
 「RSSI」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPの第2回線通信情報のうちのRSSIを割り当てる。「スループット」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPの第2回線通信情報のうちのスループットを割り当てる。「通過速度」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPの第2回線通信情報のうちの通過速度を割り当てる。DB登録部214は、同じAPについて複数の走行ログが存在する場合には、この複数の走行ログの通過速度を平均した値を通過速度として割り当てればよい。「通過時間」は、DB登録部214が、走行ログをもとに、対象とするAPの第2回線通信情報のうちの通過時間を割り当てる。DB登録部214は、同じAPについて複数の走行ログが存在する場合には、この複数の走行ログの通過時間を平均した値を通過時間として割り当てればよい。
 「利用可能フラグ」は、CS2で自動生成される。「利用可能フラグ」としては、DB登録部214が、走行ログをもとに、オフロードに適用可能か否かのフラグを割り当てる。利用可能か否かは、第2回線での通信を行い易いか否かで区分されるものとする。例えば、RSSIがRSSIの閾値以上、スループットがスループットの閾値以上、及び通過速度が通過速度の閾値以下という条件を全て満たす場合に、利用可能のフラグ「1」を割り当てればよい。一方、これらの条件を1つでも満たさない場合は利用不可のフラグ「0」を割り当てればよい。なお、APマップ情報には、車両側ユニット4と接続する種類のAPか否かを示す「種類」の要素も含む構成としてもよい。
 また、DB登録部214は、第2回線での通信実績の有無を示す実績情報をAPマップ情報に付与する。第2回線での通信実績の有無は、APマップ情報として、APとの接続によって得られる種類の走行ログが得られているか否かで判別すればよい。APとの接続によって得られる種類の走行ログとしては、BSSID等が挙げられる。
 他にも、DB登録部214は、通信する確率の高いAPに絞り込んでAPマップ情報をAPマップDB215に格納することが好ましい。DB登録部214は、車両が通信範囲内に停車しやすいと推定される種別の施設のAPに絞って、APマップ情報をAPマップDB215に格納することが好ましい。これによれば、通信する確率の高いAPに対象を絞ることが可能になるので、後述するオフロード効率をより高めることが可能になる。車両が通信範囲内に停車しやすいと推定される種別の施設とは、例えばコンビニとすればよい。コンビニは、一時休憩に用いられることで停車しやすいためである。また、コンビニは、交差点に設けられることが多く、コンビニ付近で停車しやすいためである。DB登録部214は、POIデータのうちの属性をもとに、コンビニの属性の施設近傍のAPを選択すればよい。ここで言うところの近傍とは、APの通信範囲に確実に収まると推定される距離未満とすればよい。
 重み付け部216は、APマップDB215に格納されるAPマップ情報に重み付けを行う。言い換えると、重み付け部216は、APマップDB215にAPマップ情報が格納されているAPに重み付けを行う。重み付けは、例えば1以下の係数とすればよい。重み付けの情報は、例えばAPマップ情報に付与すればよい。
 重み付け部216は、車両との通信実績のあるAPについては、車両との通信実績のないAPよりも重み付けを大きくすることが好ましい。例えば、通信実績ありの情報がAPマップ情報に付与されているAPについては、重みを「1」とすればよい。一方、通信実績なしの情報がAPマップ情報に付与されているAPについては、重みを「0.5」とすればよい。
 重み付け部216は、APを通過する車両の平均通過速度が低くなるのに応じてAPの重み付けを大きくすることが好ましい。APを通過する車両の平均通過速度については、APマップDB215に格納されているAPマップ情報のうちの通過速度から特定すればよい。例えば、通過速度が所定値未満のAPについては、重みを「1」とすればよい。一方、通過速度が所定値以上のAPについては、重みを「0.5」とすればよい。なお、通過速度に応じて3段階以上に重みを変化させる構成としてもよい。
 重み付け部216は、通信実績の有無及び平均通過速度のいずれに応じて重み付けを行う構成としてもよい。重み付け部216は、通信実績の有無及び平均通過速度の両方に応じて重み付けを行う場合には、例えばそれぞれの重みの係数を乗算した値を重みとすればよい。
 要求取得部217は、車両側ユニット4の通信モジュール40からメッシュ情報の要求が送信される場合に、この要求を取得する。メッシュ情報の要求は、例えば第1回線で送信されてくる構成とすればよい。メッシュ情報の要求には、要求元の車両側ユニット4を用いる対象車両HVについての、車両位置及びメッシュ情報をキャッシュ済みのメッシュのメッシュコードを含むものとすればよい。
 推定用情報生成部218は、要求取得部217でメッシュ情報の要求を取得した場合に、推定用情報としてのメッシュ情報を生成する。推定用情報生成部218は、メッシュ情報の生成の対象とするメッシュを、メッシュ情報の要求に含まれる情報をもとに特定する。ここで、図4を用いて、推定用情報生成部218でのメッシュ情報の生成対象とするメッシュの決定の一例について説明する。図4の矩形がメッシュを示す。また、網掛けした矩形が、メッシュ情報をキャッシュ済みのメッシュを示す。推定用情報生成部218は、対象車両HVの車両位置から、対象車両HVが位置するメッシュ及びその周囲の9つのメッシュを特定する。図4の例では、Frで示す枠で囲った9つのメッシュが特定されることになる。続いて、推定用情報生成部218は、この9つのメッシュのうち、メッシュ情報をキャッシュ済みのメッシュを除くメッシュを、メッシュ情報の生成の対象とする。図4の例では、メッシュ情報をキャッシュ済みの網掛けしたメッシュを除く5つのメッシュが、メッシュ情報の生成対象として決定される。
 推定用情報生成部218は、AP数特定部2181、推定用情報決定部2182、及び通信速度特定部2183をサブ機能ブロックとして有する。AP数特定部2181は、メッシュ別に、メッシュ内のAP数を特定する。AP数特定部2181は、メッシュ情報の生成対象として決定したメッシュについて、メッシュ別に、メッシュ内のAP数を特定する。メッシュ内のAP数の特定は、例えば以下のようにすればよい。AP数特定部2181は、APマップDB215に格納されたAPマップ情報のうち、対象のメッシュとメッシュコードが同じAPマップ情報を抽出する。本実施形態では、AP数特定部2181は、車両が通信範囲内に停車しやすいと推定される種別の施設のAPに絞って、メッシュ内のAP数を特定することになる。ここで言うところの車両とは、対象車両HV及び他車両OVの区別のない車両である。
 続いて、AP数特定部2181は、抽出したAPマップ情報に重み付け部216で付与されている重みを合算した値を、メッシュ内のAP数と特定する。つまり、AP数特定部2181は、重み付け部216で付与されている重み付けを行って、メッシュ内のAP数を特定する。例えば、重みが「1」,「1」,「0.5」,「0.5」,「1」であった場合、実際のメッシュ内のAP数は5だが、AP数を4と特定することになる。一例として、AP数特定部2181は、車両との通信実績のあるAPについては、車両との通信実績のないAPよりも重み付けを大きくしてメッシュ内のAP数を特定することになる。また、他の例として、AP数特定部2181は、APを通過する車両の平均通過速度が低くなるのに応じてAPの重み付けを大きくしてメッシュ内のAP数を特定することになる。これらによれば、オフロードが可能なメッシュ内のAP数をより精度良く特定することが可能になる。
 推定用情報決定部2182は、対象車両HVのAPへの遭遇確率に応じた、オフロードまでの待ち時間(以下、オフロード待機時間)を推定可能な推定用情報を決定する。この推定用情報決定部2182での処理が推定用情報決定工程に相当する。推定用情報決定部2182は、メッシュ別の、第2回線の利用に要すると推定される待ち時間(以下、エリア別待機時間)を、その遭遇確率に応じた推定用情報として決定する。推定用情報決定部2182は、APの分布に関する情報を用いて、対象車両HVのAPへの遭遇確率に応じて、エリア別待機時間を決定すればよい。推定用情報決定部2182は、メッシュ別に、AP数特定部2181で特定したAP数に応じて、エリア別待機時間を決定すればよい。言い換えると、メッシュ内のAP密度に応じてエリア別待機時間を決定する。メッシュ別のAP数及びメッシュ内のAP密度のいずれもAPの分布に関する情報に相当する。このメッシュが所定の区画単位に相当する。ここでは、エリア別待機時間を決定する区画単位としてメッシュを用いる例を示すが、メッシュ以外を区画単位としてもよい。
 ここで、図5及び図6を用いて、エリア別待機時間の決定方法の一例について説明する。推定用情報決定部2182は、AP数特定部2181で特定したAP数を、メッシュ内に等間隔で配置したと仮定した場合の隣接AP間の距離を算出する。図5に示す例では、矩形がメッシュを示している。黒丸が仮想的なAPの配置を示している。正方形であるメッシュの一辺の長さをLmeshとする。隣接AP間の距離はLAPとする。推定用情報決定部2182は、この隣接AP間の距離を基準速度で除算した値をエリア別待機時間と決定する。エリア別待機時間を算出する式の一例は、図6に示す通りである。図6のTwifi_defAがエリア別待機時間を表す。図6のVbaseが基準速度を表す。図6のnがAP数を表す。図6の式では、LmeshをAP数の平方根で除算した値が、隣接AP間の距離LAPにあたる。推定用情報決定部2182は、上述した演算を、メッシュ情報の生成対象として決定したメッシュごとに行えばよい。AP数特定部2181で特定したAP数が0のエリアについては、エリア別待機時間として無効値を決定すればよい。
 なお、基準速度については、対象とするメッシュの走行ログから求めた車両の平均車速を用いることが好ましい。これによれば、メッシュごとの実際の走行速度により近い値を用いることで、エリア別待機時間をより精度良く決定することが可能になる。なお、基準速度については、例えば一般的な車両の平均速度として予め設定した固定値を用いてもよい。
 通信速度特定部2183は、メッシュ情報の生成対象として決定したメッシュ別に、第1回線通信速度の代表値を特定する。通信速度特定部2183は、例えば走行ログ取得部212で取得した第1回線通信速度をもとに、この第1回線通信速度の代表値を特定すればよい。第1回線通信速度の代表値は、対応付けられている車両位置が対象とするメッシュ内の第1回線通信速度の平均値とすればよい。第1回線通信速度の代表値は、上述の平均値に限らず、最頻値,中間値等としてもよい。
 推定用情報生成部218は、推定用情報決定部2182で決定したエリア別待機時間及び通信速度特定部2183で特定した第1回線通信速度の代表値を含むデータをメッシュ情報として生成する。メッシュ情報は、メッシュ別に生成すればよく、メッシュコード及び有効期限も含ませればよい。有効期限とは、メッシュ情報を車両側ユニット4でキャッシュしておく期限である。有効期限は任意に設定可能とすればよい。有効期限は、短時間に何度も同じメッシュのメッシュ情報を生成しなくてもよくなる程度の期間を設定すればよい。エリア別待機時間として前述の無効値が決定された場合も、この無効値をメッシュ情報に含ませる。
 送信部219は、推定用情報生成部218で生成したメッシュ情報を、メッシュ情報の要求を送信してきた対象車両HVの車両側ユニット4へ送信する。つまり、送信部219は、推定用情報決定部2182で決定した推定用情報を対象車両HV側に送信する。この送信部219での処理が送信工程に相当する。
 <CS2でのメッシュ情報送信関連処理>
 ここで、図7のフローチャートを用いて、CS2でのメッシュ情報の送信に関連する処理(以下、メッシュ情報送信関連処理)の流れの一例について説明を行う。
 まず、ステップS1では、DB登録部214が、AP情報取得部211で取得したAP情報からAPリストを作成する。APリストは、例えばAP別の位置座標及びSSIDのリストとすればよい。
 ステップS2では、DB登録部214が、APリストのうち、車両が通信範囲内に停車しやすいと推定される種別の施設のAPに絞って、APリストの情報をAPマップDB215に格納する。つまり、DBを作成する。S2では、APマップ情報のうち、APの緯度及び経度とSSIDとがAPマップDB215に格納される。
 ステップS3では、DB登録部214が、APマップDB215に格納されるAPマップ情報として、IDを付与する。付与されるIDは、前述の「AP_ID」及び「メッシュコード」とする。メッシュコードは、地図DB213に格納される地図データのメッシュで用いられているメッシュコードと同じ値を付与すればよい。
 ステップS4では、DB登録部214が、走行ログ取得部212で取得済みの走行ログを用いて、格納済みでないAPマップ情報の要素の値をAPマップDB215に格納する。例えば、「BSSID」、「無線種類」、「チャネル」、「RSSI」、「スループット」、「通過速度」、「通過時間」、「利用可能フラグ」を格納する。これにより、DB登録が行われる。ステップS5では、重み付け部216が、APマップDB215に格納済みのAPマップ情報に重み付けを行う。
 ステップS6では、要求取得部217がメッシュ情報の要求を取得した場合(S6でYES)には、ステップS7に移る。一方、要求取得部217がメッシュ情報の要求を取得していない場合(S6でNO)には、ステップS13に移る。
 ステップS7では、推定用情報生成部218が、メッシュ情報の要求に含まれる情報をもとに、メッシュ情報の生成の対象とするメッシュを特定する。ステップS8では、AP数特定部2181が、S7で特定したメッシュについて、メッシュ別に、メッシュ内のAP数を特定する。
 ステップS9では、推定用情報決定部2182が、S8で特定したAP数を用いて、エリア別待機時間を決定する。ステップS10では、通信速度特定部2183が、S7で特定したメッシュ別に、第1回線通信速度の代表値を特定する。S10の処理は、S8~S9の処理よりも前に行ってもよい。S10の処理は、S8~S9の処理と並行して行ってもよい。
 ステップS11では、推定用情報生成部218が、S9で決定したエリア別待機時間及びS10で特定した第1回線通信速度の代表値を含むデータをメッシュ情報として生成する。ステップS12では、送信部219が、S11で生成したメッシュ情報を、メッシュ情報の要求を送信してきた対象車両HVの車両側ユニット4へ送信する。
 ステップS13では、走行ログ取得部212で新たな走行ログを取得した場合(S13でYES)には、ステップS14に移る。一方、走行ログ取得部212で新たな走行ログを取得していない場合(S13でNO)には、S6に戻って処理を繰り返す。
 ステップS14では、DB登録部214が、DB更新を行う。DB更新では、DB登録部214が、APマップDB215に格納されるAPマップ情報を、新たに取得した走行ログの情報で更新する。そして、S5に戻って処理を繰り返す。S5に戻って処理を繰り返す場合、S5の処理は、重み付けの変更が不要な場合には省略してS6以降の処理に移る構成とすればよい。なお、メッシュ情報送信関連処理は、定期的にS1の処理からやり直す構成としてもよい。
 <車両側ユニット4の概略構成>
 続いて、図8を用いて車両側ユニット4の概略的な構成について説明する。図8に示すように、車両側ユニット4は、通信モジュール40、ロケータ41、地図DB42、及び車両センサ43を含む。通信モジュール40、ロケータ41、地図DB42、及び車両センサ43は、例えば車内LANで各々接続されているものとすればよい。
 ロケータ41は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機、及び慣性センサを備えている。GNSS受信機は、複数の測位衛星からの測位信号を受信する。慣性センサは、例えばジャイロセンサ及び加速度センサを備える。ロケータ41は、自車の車両位置及び進行方向を特定する。例えばロケータ41は、GNSS受信機で受信する測位信号と、慣性センサの計測結果とを組み合わせることにより、自車の車両位置を逐次特定する。なお、車両位置の測位には、自車に搭載された車速センサから逐次出力される検出結果から求めた走行距離等を用いる構成としてもよい。ロケータ41は、車両位置として、緯度、経度、及び高度の座標を特定すればよい。例えばロケータ41は、逐次特定する車両位置をもとに、最小二乗法を利用して自車の進行方向を特定すればよい。他にも、ロケータ41は、測位信号から自車の進行方向を特定してもよい。この場合、測位信号から搬送波のドップラーシフト量を生成する。続いて、このドップラーシフト量から自車の北速度及び東速度を算出する。そして、北速度と東速度とのベクトル合成によって自車の進行方向を算出すればよい。
 地図DB42は、不揮発性メモリであって、リンクデータ及びノードデータ等の地図データを格納している。地図データは、メッシュ単位に分割されているものとする。一例として、この区画単位はメッシュとする。メッシュ単位で分割された地図データのメッシュには各メッシュを識別するためのメッシュコードが対応付けられているものとする。
 車両センサ43は、自車の各種状態を検出するためのセンサ群である。車両センサ43としては、自車の車速を検出する車速センサ等がある。車両センサ43は、検出したセンシング情報を車内LANへ出力する。なお、車両センサ43で検出したセンシング情報は、自車に搭載されるECUを介して車内LANへ出力される構成であってもよい。
 通信モジュール40は、無線通信を介してネットワークに接続する。通信モジュール40は、公衆通信網及び基地局等を介して、CS2と通信を行う。通信モジュール40の詳細については、以下で述べる。
 <通信モジュール40の概略構成>
 続いて、図8を用いて通信モジュール40の概略的な構成について説明する。図8に示すように、通信モジュール40は、制御部400、Wi-Fi通信部(以下、WF通信部)420、及びセルラー通信部(以下、CL通信部)440を含む。この通信モジュール40が通信装置に相当する。
 WF通信部420は、Wi-Fiの基地局WBSを介してインターネットITに接続する。WF通信部420は、基地局WBS及びインターネットITを介して、CS2と通信を行う。
 CL通信部440は、セルラー通信の基地局CBS及び携帯電話網MPNを介して、インターネットITに接続する。CL通信部440は、を介して、サーバ2と通信を行う。つまり、CL通信部440は、基地局CBS、携帯電話網MPN、及びインターネットITを介して、CS2と通信を行う。
 制御部400は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、データの送受信の制御に関する各種の処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ等によって実現される。制御部400の詳細については、以下で述べる。
 <制御部400の概略構成>
 続いて、図8を用いて制御部400の概略的な構成について説明する。図8に示すように、制御部400は、管理部401、要求部402、推定用情報取得部403、メッシュ情報保持部404、待機時間推定部405、通信速度特定部406、停車時間計測部407、可否判断部408、及び送信判定部409を機能ブロックとして備えている。なお、制御部400が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、制御部400が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。この制御部400が車両用装置にあたる。また、コンピュータによって制御部400の各機能ブロックの処理が実行されることが、通信管理方法が実行されることに相当する。
 管理部401は、通信モジュール40で送信するデータの管理を行う。例えば、管理部401は、通信モジュール40で送信する予定のデータを揮発性メモリに保持する。通信モジュール40で送信するデータとしては、自車のエンドECUから送信要求のあるデータが挙げられる。管理部401は、送信要求のあるデータの通信データサイズ、許容送信開始待ち時間、及びデータ保持可能時間を管理しているものとする。許容送信待ち時間とは、データの送信を待つことのできる許容時間である。許容送信待ち時間は、データの特性に応じて定まる。許容送信待ち時間は、緊急度の高い情報ほど短い時間が設定される。データ保持可能時間とは、データをキャッシュしておくことができる猶予時間である。データ保持可能時間は、送信待ちのデータをキャッシュしておくメモリの容量に応じて定まる。
 なお、通信モジュール40で送信する予定のデータには、前述した走行ログを含んでもよい。走行ログのうちの車両位置については、ロケータ41から取得すればよい。走行ログのうちのBSSID、無線種類、チャネル、RSSI、及びスループットについては、APと接続したWF通信部420から取得すればよい。走行ログのうちの通過速度については、車両センサ43のうちの車速センサの検出結果から特定すればよい。走行ログのうちの通過時間については、WF通信部420でのAPとの接続時間から特定すればよい。
 要求部402は、メッシュ情報の要求をCS2に向けて送信させる。この要求は、CL通信部440から第1回線でCS2に向けて送信させればよい。要求部402は、例えば自車のメッシュ跨ぎを検出した場合に、メッシュ情報の要求をCS2に向けて送信させる。メッシュ跨ぎとは、自車が位置するメッシュ(以下、現メッシュ)が切り替わることを指す。自車のメッシュ跨ぎは、ロケータ41から取得する車両位置と地図DB42から取得する地図データとから、要求部402が判断すればよい。
 メッシュ情報の要求には、自車である対象車両HVについての、車両位置及びメッシュ情報をキャッシュ済みのメッシュのメッシュコードを含むものとすればよい。自車の車両位置については、ロケータ41から取得すればよい。メッシュコードについては、後述するメッシュ情報保持部404でメッシュ情報をキャッシュ済みのメッシュのメッシュコードを用いればよい。
 推定用情報取得部403は、メッシュ情報の要求に応じてCS2から送信されてくるメッシュ情報を取得する。この推定用情報取得部403での処理が推定用情報取得工程に相当する。推定用情報取得部403は、第1回線で送信されてくるメッシュ情報を、CL通信部440を介して取得すればよい。メッシュ情報には、推定用情報であるエリア別待機時間が含まれる。推定用情報取得部403は、現メッシュの周囲のメッシュのうち、メッシュ情報をキャッシュ済みのメッシュ以外のメッシュについてのメッシュ情報を取得することになる。
 メッシュ情報保持部404は、推定用情報取得部403で取得したメッシュ情報を、メッシュ情報に含まれる有効期限の間、一時的に保持する。つまり、キャッシュする。メッシュ情報保持部404は、揮発性メモリとすればよい。
 待機時間推定部405は、メッシュ情報保持部404に保持されているメッシュ情報をもとに、オフロード待機時間を推定する。言い換えると、推定用情報取得部403で取得したエリア別待機時間をもとに、オフロード待機時間を推定する。待機時間推定部405は、エンドECUからデータの送信要求があった場合に、オフロード待機時間を推定する構成とすればよい。この待機時間推定部405での処理が待機時間推定工程に相当する。
 例えば、以下のようにしてオフロード待機時間を推定すればよい。まず、待機時間推定部405は、第2回線の利用に要すると推定される待ち時間(以下、第2回線待機時間)を特定する。待機時間推定部405は、メッシュ情報に含まれるエリア別待機時間をもとに、現メッシュに有効なエリア別待機時間が存在するか判断する。無効なエリア別待機時間とは、前述した無効値を指す。
 そして、現メッシュに有効なエリア別待機時間が存在する場合には、このエリア別待機時間を第2回線待機時間と特定する。これを第1パターンと呼ぶ。一方、現メッシュに有効なエリア別待機時間が存在しない場合には、自車の進行方向に応じて第2回線待機時間を特定する。具体例としては、現メッシュの周囲のメッシュのエリア別待機時間の平均値と、現メッシュの通過時間とを足した時間を第2回線待機時間と特定する。これを第2パターンと呼ぶ。例えば、現メッシュの周囲のメッシュとしては、図9に示すように、自車の進行方向の3つのメッシュを対象とすればよい。詳しくは、現メッシュに対して、前方のメッシュ(図9のA)、左前方のメッシュ(図9のB)、及び右前方のメッシュ(図9のC)の3つのメッシュを対象とすればよい。自車の進行方向については、ロケータ41から取得すればよい。現メッシュの通過時間については、自車の車速と、自車の車両位置から現メッシュの境界までの距離とをもとに推定すればよい。自車の車速としては、例えば、過去の一定時間における平均車速を用いればよい。車両位置から現メッシュの境界までの距離は、例えば上述した進行方向の3つのメッシュの境界までの直線距離の平均値を用いればよい。
 続いて、待機時間推定部405は、特定した第2回線待機時間を用いて、オフロード待機時間を推定する。待機時間推定部405は、通信速度特定部406で特定する第1回線通信速度が遅くなるのに応じて、オフロード待機時間を短く補正して推定することが好ましい。これによれば、オフロードのためにデータの送信を待ちすぎて必要な時間内に第1回線でも送信できなくなる不具合を軽減することが可能になる。通信速度特定部406は、メッシュ情報保持部404に保持されているメッシュ情報のうちの第1回線通信速度の代表値から、第1回線通信速度を特定すればよい。通信速度特定部406は、第1パターンで第2回線待機時間を特定した場合には、現メッシュの第1回線通信速度の代表値を第1回線通信速度と特定すればよい。通信速度特定部406は、第2パターンで第2回線待機時間を特定した場合には、現メッシュ及び第2回線待機時間の特定に用いたメッシュの第1回線通信速度の代表値を平均した値を第1回線通信速度と特定すればよい。
 待機時間推定部405は、例えば図10に示す式に従って算出した値を、オフロード待機時間と推定すればよい。図10のTsend_delayがオフロード待機時間を表す。図10のTwifi_defが第2回線待機時間を表す。図10のDsentが送信要求のあるデータの通信データサイズを表す。図10のSsentが第1回線通信速度を表す。図10のTv0が停車時間を表す。通信データサイズについては、管理部401から取得すればよい。待機時間推定部405は、図10に示すように、通信データサイズを第1回線通信速度で除算して得られる値を第2回線待機時間に足した時間をオフロード待機時間と推定すればよい。デフォルトでは、Tv0は0とすればよい。つまり、エンドECUからデータの送信要求があったことをトリガにオフロード待機時間を推定する際のオフロード待機時間の初期値は、Tv0は0として推定すればよい。
 待機時間推定部405は、停車時間計測部407で計測した停車時間が長くなるのに応じて、オフロード待機時間を長く補正して特定する。第2回線待機時間は、自車が走行していると仮定した場合の値であるので、自車の停車時間が長くなるほどオフロード待機時間の精度が低下する。これに対して、以上の構成によれば、オフロード待機時間の精度を向上させることが可能になる。停車時間計測部407は、車速センサの値の変化から自車の停車時間を計測すればよい。待機時間推定部405は、停車時間計測部407で計測される停車時間を、図10のTv0の値として用いることで、Tv0は0として推定したオフロード待機時間の初期値を補正すればよい。待機時間推定部405は、新たなメッシュ情報を推定用情報取得部403で取得するまでは、停車時間が長くなるのに応じてオフロード待機時間を長く補正することになる。なお、制御部400に停車時間計測部407を備えず、停車時間による補正を行わずに、待機時間推定部405がオフロード待機時間を推定する構成としてもよい。
 可否判断部418は、待機時間推定部405で推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断する。この可否判断部418での処理が可否判断工程に相当する。可否判断部418は、待機時間推定部405で推定したオフロード待機時間と、送信要求のあるデータの許容送信開始待ち時間及びデータ保持可能時間とから、オフロードの可否を判断すればよい。一例として、オフロード待機時間が、許容送信開始待ち時間及びデータ保持可能時間のうちの最小値よりも小さい場合に、オフロードが可能と判断すればよい。この条件を表すと図11に示すようになる。図11のTsendallow_delayが許容送信開始待ち時間を表す。図11のTstore_limがデータ保持可能時間を表す。一方、オフロード待機時間が、許容送信開始待ち時間及びデータ保持可能時間のうちの最小値以上の場合には、オフロードが不可能と判断すればよい。
 送信判定部419は、送信要求のあるデータの送信を行うか否かを判定する。送信判定部419は、可否判断部418でオフロードが不可能と判断した場合には、第1回線でデータの送信を行わせる。つまり、CL通信部440からデータの送信を行わせる。一方、送信判定部419は、可否判断部418でオフロードが可能と判断した場合には、待機時間推定部405で推定したオフロード待機時間を用いて、オフロードでのデータの送信のために第1回線でのデータの送信を待つ判定を行う。一例としては、以下のようにすればよい。
 送信判定部419は、可否判断部418でオフロードが可能と判断した場合には、期限タイマーを設定し、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たすまで第1回線でのデータの送信を待つ。期限タイマーは、経過時間をカウントするものである。一例として、期限タイマーのカウント値が、許容送信開始待ち時間及びデータ保持可能時間のうちの最小値よりも大きくなることを満了条件とすればよい。
 また、図12の式で示すように、期限タイマーのカウント値が、通信データサイズを第1回線通信速度で除算して得られる値をこの最小値から差し引いた値よりも大きいことを条件とすることがより好ましい。つまり、送信判定部419は、通信速度特定部406で特定する第1回線通信速度が遅くなるのに応じて、第1回線でのデータの送信を待つことのできる猶予時間を短くすることが好ましい。図12のTdelay_countが期限タイマーのカウント値を表す。通信データサイズを第1回線通信速度で除算して得られる値は、待機時間推定部405で得られたものを用いればよい。これによれば、オフロードのためにデータの送信を待ちすぎて必要な時間内に第1回線でも送信できなくなる不具合を軽減することが可能になる。
 送信判定部419は、第1回線でのデータの送信を待っている間に、WF通信部420がAPと接続できた場合に、第2回線でデータを送信させる。つまり、オフロードを行わせる。一方、送信判定部419は、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たした場合には、第1回線でデータの送信を行わせる。
 メッシュ跨ぎによって同じデータについてのオフロード待機時間が新たに推定された場合には、以下のようにすればよい。可否判断部418は、新たに推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を再度判断する。そして、オフロードが不可能と判断した場合には、第1回線でデータの送信を行わせる。一方、オフロードが可能と判断した場合には、送信判定部419が、期限タイマーのカウント値をリセットせずに、カウント値が満了条件を満たしたか否か再判定する。そして、満了条件を満たしていた場合には、第1回線でデータの送信を行わせる。
 <制御部400でのメッシュ情報取得関連処理>
 続いて、図13のフローチャートを用いて、制御部400でのメッシュ情報の取得に関連する処理(以下、メッシュ情報取得関連処理)の流れの一例について説明を行う。図13のフローチャートは、自車HVの内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチ(以下、パワースイッチ)がオンになった場合に開始する構成とすればよい。
 まず、ステップS21では、要求部402が、メッシュ情報の要求をCS2に向けて送信させる。ステップS22では、推定用情報取得部403が、CS2から送信されてくるメッシュ情報を取得する。ステップS23では、推定用情報取得部403が、S22で取得したメッシュ情報を、メッシュ情報保持部404に一時的に保持する。メッシュ情報保持部404に保持されたメッシュ情報は、メッシュ情報に含まれる有効期限に達すると消去される。
 ステップS24では、要求部402が、自車のメッシュ跨ぎを検出した場合(S24でYES)には、ステップS25に移る。一方、要求部402が、自車のメッシュ跨ぎを検出していない場合(S24でNO)には、ステップS28に移る。ステップS25では、要求部402が、メッシュ情報の要求をCS2に向けて送信させる。ステップS26では、推定用情報取得部403が、CS2から送信されてくるメッシュ情報を取得する。ステップS27では、推定用情報取得部403が、S26で取得したメッシュ情報を、メッシュ情報保持部404に一時的に保持する。
 ステップS28では、メッシュ情報取得関連処理の終了タイミングであった場合(S28でYES)には、メッシュ情報取得関連処理を終了する。メッシュ情報取得関連処理の終了タイミングとしては、パワースイッチがオフになったこと等が挙げられる。一方、メッシュ情報取得関連処理の終了タイミングでなかった場合(S28でNO)には、S24に戻って処理を繰り返す。
 <制御部400でのオフロード関連処理>
 続いて、図14のフローチャートを用いて、制御部400でのデータのオフロードに関連する処理(以下、オフロード関連処理)の流れの一例について説明を行う。図14のフローチャートは、パワースイッチがオンになり、且つ、メッシュ情報取得関連処理でメッシュ情報がメッシュ情報保持部404に保持された場合に開始する構成とすればよい。
 まず、ステップS41では、エンドECUからのデータの送信要求がある場合(S41でYES)には、ステップS42に移る。管理部401に送信予定のデータが管理されている場合に、エンドECUからのデータの送信要求があるとすればよい。一方、エンドECUからのデータの送信要求がない場合(S41でNO)には、ステップS51に移る。
 ステップS42では、現メッシュに有効なエリア別待機時間が存在する場合(S42でYES)には、ステップS43に移る。一方、現メッシュに有効なエリア別待機時間が存在しない場合(S42でNO)には、ステップS44に移る。
 ステップS43では、待機時間推定部405が、現メッシュのエリア別待機時間を第2回線待機時間と特定し、オフロード待機時間を特定する。そして、ステップS45に移る。一方、ステップS44では、待機時間推定部405が、自車の進路に応じて第2回線待機時間を特定し、オフロード待機時間を特定する。そして、ステップS45に移る。
 ステップS45では、可否判断部418がオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断する。そして、オフロードが可能と判断した場合(S45でYES)には、ステップS46に移る。一方、オフロードが不可能と判断した場合(S45でNO)には、ステップS48に移る。
 ステップS46では、送信判定部419が期限タイマーを設定し、ステップS47に移る。ステップS47では、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たした場合(S47でYES)には、ステップS48に移る。一方、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たしていない場合(S47でNO)には、ステップS49に移る。ステップS48では、送信判定部419が、第1回線でデータの送信を行わせ、ステップS51に移る。
 ステップS49では、WF通信部420がAPと接続できた場合(S49でYES)には、ステップS50に移る。一方、WF通信部420がAPと接続できていない場合(S49でNO)には、S47に戻って処理を繰り返す。ステップS50では、送信判定部419が、第2回線でのデータの送信を行わせ、ステップS51に移る。つまり、オフロードを行わせる。
 ステップS51では、オフロードが完了できた場合(S51でYES)には、ステップS52に移る。一方、オフロードが完了できていない場合(S51でNO)には、S42に戻って処理を繰り返す。これによって、オフロード待機時間が停車時間で補正される場合には、補正されたオフロード待機時間を用いて処理を繰り返すことになる。なお、オフロードが完了できていない場合に、停車時間でオフロード待機時間を補正し、S45に戻って処理を繰り返す構成としてもよい。
 ステップS52では、オフロード関連処理の終了タイミングであった場合(S52でYES)には、オフロード関連処理を終了する。オフロード関連処理の終了タイミングとしては、パワースイッチがオフになったこと等が挙げられる。一方、オフロード関連処理の終了タイミングでなかった場合(S52でNO)には、S41に戻って処理を繰り返す。
 <実施形態1のまとめ>
 実施形態1の構成によれば、対象車両HVのオフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な推定用情報をCS2が対象車両HV側に送信することになる。推定用情報は、エリア別のAPの分布をもとに決定される、対象車両HVのAPへの遭遇確率に応じたエリア別待機時間であるので、対象車両HVの経路を予め設定したり制限したりする必要がない。また、対象車両HV側では、このエリア別待機時間を用いてオフロード待機時間を推定する。そして、推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断することが可能になるので、送信が必要なデータを、オフロードが可能なタイミングでオフロードによって送信しやすくなる。その結果、車両でのデータの送信において、車両の経路の制限、及び車両の経路の予めの設定がなくてもオフロード率を向上させることが可能になる。
 (実施形態2)
 実施形態1では、重み付け部216が、APマップDB215に格納されるAPマップ情報に重み付けを行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。CS2に重み付け部216を備えず、上述の重み付けを行わない構成としてもよい。
 (実施形態3)
 実施形態1では、APの分布をもとにしたAPとの遭遇確率に応じてオフロード待機時間を特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、複数車両のAPの経由実績をもとにしたAPへの到達確率に応じてオフロード待機時間を特定する構成(以下、実施形態3)としてもよい。以下では、実施形態3の一例について図を用いて説明する。
 <車両用通信システム1aの概略構成>
 以下、本実施形態について図面を用いて説明する。まず、図15を用いて、車両用通信システム1aの説明を行う。図15に示すように、車両用通信システム1aは、CS2aと、TCS3と、車両側ユニット4aとを含んでいる。車両用通信システム1aは、CS2及び車両側ユニット4の代わりに、CS2a及び車両側ユニット4aを含む点を除けば、実施形態1の車両用通信システム1と同様である。
 <CS2aの概略構成>
 CS2aは、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、車両側ユニット4aからの要求への応答に関する各種の処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ等によって実現される。
 続いて、図16を用いてCS2aの概略的な構成について説明する。図16に示すように、CS2aは、AP情報取得部211、走行ログ取得部212a、地図DB213、DB登録部214a、APマップDB215a、要求取得部217a、推定用情報生成部218a、及び送信部219aを機能ブロックとして備える。AP情報取得部211及び地図DB213については、実施形態1と同様とする。なお、CS2aが実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、CS2が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。このCS2aもサーバにあたる。また、コンピュータによってCS2aの各機能ブロックの処理が実行されることが、通信管理方法が実行されることに相当する。
 走行ログ取得部212aは、取得する走行ログの要素が一部異なる点を除けば、実施形態1の走行ログ取得部212と同様である。詳しくは、走行ログのうちの第2回線通信情報に端末識別IDが含まれる点を除けば、実施形態1の走行ログ取得部212と同様である。端末識別IDは、APとの接続に用いられる端末の種類に応じたIDとすればよい。ここで言うところの端末の種類の違いとは、例えば用いるチップが異なることとすればよい。
 DB登録部214aは、AP情報取得部211で取得するAP情報と、走行ログ取得部212aで取得する走行ログと、地図DB213に格納されてる地図データとから、APマップ情報をAPマップDB215aに登録する。DB登録部214aは、登録するAPマップ情報の一部が異なる点を除けば、実施形態1のDB登録部214と同様である。APマップDB215aは、格納されるAPマップ情報の一部が異なる点を除けば、実施形態1のAPマップDB215と同様である。
 ここで、APマップ情報のうちの実施形態1と異なる点について説明する。1つ目の異なる点は、前述した端末ID別に利用可能フラグが登録される点である。これは、端末識別IDを走行ログに含ませるのは、端末の種類によってチップの性能が異なり、APとの接続しやすさが異なる場合があるためである。
 続いて、2つ目の異なる点は、接続AP情報が含まれる点である。接続AP情報は、AP別の近傍APへの接続関係の情報である。近傍とは、例えば位置座標で半径数十m以内とすればよい。接続AP情報は、複数の車両のそれぞれについての、対象とするAPに続いて接続されたAPの実績(以下、経由実績)をもとに登録される。接続AP情報としては、図17に示すように、対象とするAPに接続した実績のあるAP別に、そのAP_IDと到達確率とが紐付けて登録される。図17の例は、AP_IDが「00001」のAPについての接続AP情報の一例とする。図17の例では、AP_IDが「00000」のAPに、到達確率「90%」が紐付けて登録されている。AP_IDが「00002」のAPに、到達確率「70%」が紐付けて登録されている。AP_IDが「00003」のAPに、到達確率「20%」が紐付けて登録されている。到達確率は、対象とするAPに続いて接続された実績数が多いほど高い確率が割り当てられる。この到達確率は、走行ログが新たに得られて実績数が増えるごとに更新する。なお、到達確率は、対象とするAPに続いて接続された実績のあるAPの全ての実績数を母数としたAP別の割合の値としてもよい。この場合、対象とするAPに続いて接続された実績のあるAPの全ての到達確率の合計は100%とする。
 要求取得部217aは、車両側ユニット4aの通信モジュール40aから推定用情報の要求が送信される場合に、この要求を取得する。推定用情報の要求は、例えば第2回線で送信されてくる構成とすればよい。推定用情報の要求には、要求元の車両側ユニット4aを用いる対象車両HVについての、時刻情報、車両位置、検出中のAPのSSID、検出中のAPのBSSID、及びAP検出過去履歴を含むものとすればよい。時刻情報は、現在の日時とすればよい。車両位置は、ロケータ41で特定した緯度、経度、及び高度とすればよい。AP検出過去履歴は、直近の過去に検出した数箇所分のAPの識別情報とすればよい。識別情報は、AP_IDでもよいし、BSSIDでもよい。APの検出とは、APの接続と言い換えてもよい。なお、AP検出過去履歴を含まない構成としてもよい。推定用情報の要求は、要求元の対象車両HVが次に接続する可能性の高いAPの問い合わせと言い換えてもよい。
 推定用情報生成部218aは、要求取得部217aで推定用情報の要求を取得した場合に、推定用情報としての応答情報を生成する。推定用情報生成部218aは、推定用情報の要求をもとに、要求元の対象車両HVが次に接続する可能性の高いAPを選択する。そして、そのAPまでの到達距離を特定する。
 推定用情報生成部218aは、到達確率特定部2184、選択部2185、到達距離特定部2186、推定用情報決定部2182a、及び通信速度特定部2183をサブ機能ブロックとして有する。推定用情報生成部218aは、推定用情報の要求に含まれる情報をもとに、対象車両HVが接続中のAP(以下、接続中AP)を特定する。例えば、SSIDと車両位置のうちの緯度及び経度とから、対象車両HVの最近傍のAPを接続中APと特定すればよい。
 到達確率特定部2184は、APマップDB215aに登録されている接続AP情報をもとに、接続中APから対象とするAPへの到達確率を特定する。言い換えると、到達確率特定部2184は、複数車両の走行におけるAPの経由実績から、AP間の到達確率を特定する。例えばAP1というAPについて、接続AP情報でAP2というAPへの到達確率が70%の場合には、AP1からAP2への到達確率は70%と特定される。
 選択部2185は、到達確率特定部2184で特定する到達確率の情報をもとに、対象車両HVとの遭遇確率が最も高いAPを選択する。この選択部2185がサーバ側選択部に相当する。一例として、以下のようにすればよい。ここでは、図18を用いて説明する。図18は、接続AP情報によって表されるAP間の接続関係のイメージを示す。図18の例では、対象車両HVの接続中のAPはAP1とする。AP0は、対象車両HVが直近の過去に接続済みのAPとする。AP0、AP100、及びAP3は、AP1に続いて接続された実績があるものとする。AP2及びAP101は、AP100に続いて接続された実績があるものとする。AP0、AP2、及びAP3は、対象車両HVにとってオフロード効率の高いAPとする。AP100及びAP101は、対象車両HVにとってオフロード効率の低いAPとする。
 選択部2185は、推定用情報の要求に含まれていたAP検出過去履歴をもとに、AP検出過去履歴に含まれるAPを選択候補から除外する。図18の例では、AP1にとっての選択候補であるAP0、AP3、及びAP100のうち、AP0を選択候補から除外する。選択部2185は、接続中APについての接続AP情報をもとに、選択候補のうち、接続中APから最も到達確率の高いAPを特定する。図18の例では、AP100を特定する。続いて、選択部2185は、特定したAPについての利用可能フラグをもとに、特定したAPがオフロードに利用可能か否かを判定する。利用可能フラグが利用可能を示す値である場合に、特定したAPがオフロードに利用可能と判定すればよい。一方、利用可能フラグが利用不可能を示す値である場合に、特定したAPがオフロードに利用不可能と判定すればよい。図18の例では、AP100はオフロード効率が低く、オフロードに利用不可能と判定される。
 オフロードに利用不可能と判定した場合には、オフロードに利用可能なAPが見つかるまで処理を繰り返す。図18の例では、AP2及びAP3がオフロードに利用可能であって、AP3よりもAP2の到達確率が高いので、AP2が選択される。なお、AP2の到達確率は、70%×90%=63%である。オフロードに利用可能、且つ、到達確率が閾値以上のAPが見つからなかった場合には、対象なしとして処理を終了する。ここで言うところの閾値は任意に設定可能とすればよい。
 ここでは、選択部2185が、オフロードに利用可能と推定されるAPに絞って、対象車両HVとの遭遇確率が最も高いAPを選択する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、オフロードに利用可能と推定されるか否かにかかわらず、対象車両HVとの遭遇確率が最も高いAPを選択する構成としても。なお、オフロードに利用可能と推定されるAPに絞る構成の方が、オフロード効率を向上できる可能性が高まる。
 到達距離特定部2186は、選択部2185で選択したAP(以下、選択AP)についての、対象車両HVからの距離(以下、到達距離)を特定する。この到達距離特定部2186がサーバ側到達距離特定部に相当する。到達距離は、接続中APの位置座標と選択APの位置座標との直線距離とすればよい。他にも、地図データを利用することで、接続中APの位置座標から選択APの位置座標までの最短経路のリンク距離を到達距離と特定してもよい。推定用情報決定部2182aは、到達距離特定部2186で特定した到達距離を、対象車両HVとの遭遇確率に応じた推定用情報として決定する。
 通信速度特定部2183は、第1回線通信速度の代表値を特定する。通信速度特定部2183は、選択AP近辺における代表値を特定すればよい。選択AP近辺とは、例えば選択APが位置するメッシュ内とすればよい。
 推定用情報生成部218aは、推定用情報決定部2182aで決定した到達距離及び通信速度特定部2183で特定した第1回線通信速度の代表値を含むデータを応答情報として生成する。応答情報には、AP到達可否及び問い合わせ時のAP識別情報も含ませればよい。AP到達可否は、選択APが選択できたか否かを示すフラグである。選択部2185で対象となしとして処理した場合には、AP到達不可を示すフラグが用いられる。問い合わせ時のAP識別情報は、接続中APの識別情報とする。識別情報は、AP_IDでもよいし、BSSIDでもよい。この識別情報は、車両側ユニット4aにおいてAP検出過去履歴の更新に用いればよい。
 送信部219aは、推定用情報生成部218aで生成した応答情報を、推定用情報の要求を送信してきた対象車両HVの車両側ユニット4aへ送信する。つまり、送信部219aは、推定用情報決定部2182aで決定した推定用情報を対象車両HV側に送信する。この送信部219aでの処理も送信工程に相当する。送信部219aは、対象車両HVが接続中のAPを介して第2回線で応答情報を送信させればよい。なお、送信部219aは、第1回線で応答情報を送信させてもよい。
 <CS2aでの応答情報送信関連処理>
 ここで、図19のフローチャートを用いて、CS2aでの応答情報の送信に関連する処理(以下、応答情報送信関連処理)の流れの一例について説明を行う。
 まず、ステップS61では、DB登録部214aが、S1と同様にしてAPリストを作成する。ステップS62では、DB登録部214aが、S2と同様にしてDBを作成する。ステップS63では、DB登録部214aが、S3と同様にしてAPマップDB215aに格納されるAPマップ情報として、IDを付与する。
 ステップS64では、DB登録部214aが、走行ログ取得部212aで取得済みの走行ログを用いて、格納済みでないAPマップ情報の要素の値をAPマップDB215aに格納する。例えば、「BSSID」、「無線種類」、「チャネル」、「RSSI」、「スループット」、「通過速度」、「通過時間」、「利用可能フラグ」、「接続AP情報」を格納する。これにより、DB登録が行われる。
 ステップS65では、要求取得部217aが推定用情報の要求を取得した場合(S65でYES)には、ステップS66に移る。一方、要求取得部217aが推定用情報の要求を取得していない場合(S65でNO)には、ステップS73に移る。
 ステップS66では、推定用情報生成部218aが、推定用情報の要求に含まれる情報をもとに、対象車両HVの接続中APを特定する。ステップS67では、選択部2185が、到達確率特定部2184で特定する到達確率の情報をもとに、対象車両HVとの遭遇確率が最も高いAPを選択する。
 ステップS68では、選択部2185でAPが選択できた場合(S68でYES)には、ステップS69に移る。一方、選択部2185でAPが選択できなかった場合(S68でNO)には、選択APの対象なしとして、ステップS71に移る。ステップS69では、到達距離特定部2186が、S67で選択できた選択APについての、対象車両HVからの到達距離を特定する。
 ステップS70では、通信速度特定部2183が、S67で選択できた選択APの近辺における第1回線通信速度の代表値を特定する。S70の処理は、選択部2185でAPが選択できなかった場合にも行う処理としてもよい。無駄な処理負荷を軽減するためには、選択部2185でAPが選択できなかった場合には、S70の処理を行わないことが好ましい。
 ステップS71では、推定用情報生成部218aが応答情報を生成する。S67でAPが選択できた場合には、S69で特定した到達距離及びS70で特定した第1回線通信速度の代表値を含むデータを応答情報として生成する。S67でAPが選択できなかった場合には、応答情報に到達距離を含ませない。ステップS72では、送信部219aが、S71で生成した応答情報を、推定用情報の要求を送信してきた対象車両HVの車両側ユニット4aへ送信する。
 ステップS73では、走行ログ取得部212aで新たな走行ログを取得した場合(S73でYES)には、ステップS74に移る。一方、走行ログ取得部212aで新たな走行ログを取得していない場合(S73でNO)には、S65に戻って処理を繰り返す。
 ステップS74では、DB登録部214aが、DB更新を行う。DB更新では、DB登録部214aが、APマップDB215aに格納されるAPマップ情報を、新たに取得した走行ログの情報で更新する。そして、S65に戻って処理を繰り返す。DB更新により、AP接続情報も逐次更新されていく。なお、応答情報送信関連処理は、定期的にS61の処理からやり直す構成としてもよい。
 <車両側ユニット4aの概略構成>
 続いて、図20を用いて車両側ユニット4aの概略的な構成について説明する。図20に示すように、車両側ユニット4aは、通信モジュール40a、ロケータ41、地図DB42、及び車両センサ43を含む。車両側ユニット4aは、通信モジュール40の代わりに通信モジュール40aを含む点を除けば、実施形態1の車両側ユニット4と同様である。
 <通信モジュール40aの概略構成>
 続いて、図20を用いて通信モジュール40aの概略的な構成について説明する。図20に示すように、通信モジュール40aは、制御部400a、WF通信部420、及びCL通信部440を含む。通信モジュール40aは、制御部400の代わりに制御部400aを含む点を除けば、実施形態1の通信モジュール40と同様である。この通信モジュール40aも通信装置に相当する。
 <制御部400aの概略構成>
 続いて、図20を用いて制御部400aの概略的な構成について説明する。図20に示すように、制御部400aは、管理部401、要求部402a、推定用情報取得部403a、待機時間推定部405a、通信速度特定部406a、停車時間計測部407、可否判断部408、及び送信判定部409を機能ブロックとして備えている。管理部401、停車時間計測部407、可否判断部408、及び送信判定部409については、実施形態1と同様とする。なお、制御部400aが実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、制御部400aが備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。この制御部400aも車両用装置にあたる。また、コンピュータによって制御部400aの各機能ブロックの処理が実行されることも、通信管理方法が実行されることに相当する。
 通信モジュール40aで送信する予定のデータには、前述した走行ログを含んでもよい。走行ログのうちの端末識別IDについては、通信モジュール40aの種類に応じたIDを用いればよい。走行ログの送信頻度は、例えば1日1回とすればよい。
 要求部402aは、推定用情報の要求をCS2aに向けて送信させる。この要求は、CL通信部440から第1回線でCS2aに向けて送信させればよい。要求部402aは、例えばWF通信部420でAPに接続した場合に、推定用情報の要求を送信させればよい。なお、WF通信部420は、安全な接続先のリストに登録されているAPに限って接続を行うことが好ましい。このリストについては、制御部400aの不揮発性メモリに予め格納しておけばよい。要求部402aは、推定用情報の要求を、接続中のAPを介して第2回線で送信させればよい。なお、推定用情報の要求は、第1回線で送信させても構わない。
 推定用情報の要求には、自車である対象車両HVについての、時刻情報、車両位置、検出中のAPのSSID、検出中のAPのBSSID、及びAP検出過去履歴を含むものとすればよい。検出中のAPのSSID及びBSSIDについては、WF通信部420から取得すればよい。AP検出過去履歴については、制御部400aの不揮発性メモリに格納されているものとする。
 推定用情報取得部403aは、推定用情報の要求に応じてCS2aから送信されてくる応答情報を取得する。つまり、推定用情報取得部403aは、遭遇確率に応じた推定用情報として、複数車両の走行におけるAPの経由実績から特定されるAP間の到達確率を用いて推定される対象車両HVの到達確率が最も高いAPについての、対象車両HVからの到達距離を、推定用情報として取得する。この推定用情報取得部403aでの処理も推定用情報取得工程に相当する。
 待機時間推定部405aは、推定用情報取得部403aで取得する応答情報に含まれる選択APへの到達距離をもとに、オフロード待機時間を推定する。言い換えると、推定用情報取得部403aで取得した到達距離をもとに、オフロード待機時間を推定する。待機時間推定部405aは、エンドECUからデータの送信要求があった場合に、オフロード待機時間を推定する構成とすればよい。この待機時間推定部405aでの処理も待機時間推定工程に相当する。
 例えば、以下のようにしてオフロード待機時間を推定すればよい。まず、待機時間推定部405aは、第2回線の利用に要すると推定される第2回線待機時間を特定する。待機時間推定部405aは、選択APへの到達距離を対象車両HVの基準速度で除算した値を、第2回線待機時間と特定すればよい。対象車両HVの基準速度は、例えば車両センサで検出した過去の一定時間における平均車速とすればよい。
 続いて、待機時間推定部405aは、実施形態1で述べたのと同様にして、特定した第2回線待機時間を用いて、オフロード待機時間を推定する。待機時間推定部405aは、実施形態1で述べたのと同様にして、通信速度特定部406で特定する第1回線での通信速度が遅くなるのに応じて、オフロード待機時間を短く補正して推定することが好ましい。通信速度特定部406は、推定用情報取得部403aで取得した応答情報に含まれる第1回線通信速度の代表値から、第1回線の通信速度を特定すればよい。つまり、選択AP近辺における第1回線通信速度の代表値を、第1回線の通信速度と特定すればよい。また、待機時間推定部405aは、実施形態1で述べたのと同様にして、停車時間計測部407で計測した停車時間が長くなるのに応じて、オフロード待機時間を長く補正して特定することが好ましい。可否判断部418及び送信判定部419での処理については、前述したように、実施形態1と同様にして行う構成とすればよい。
 <制御部400aでのオフロード関連処理>
 続いて、図21のフローチャートを用いて、制御部400aでのデータのオフロードに関連する処理(以下、オフロード関連処理)の流れの一例について説明を行う。図21のフローチャートは、WF通信部420が新たにAPに接続するごとに開始する構成とすればよい。
 まず、ステップS81では、要求部402aが、推定用情報の要求をCS2aに向けて送信させる。ステップS82では、推定用情報取得部403aが、CS2aから送信されてくる応答情報を取得する。
 ステップS83では、エンドECUからのデータの送信要求がある場合(S83でYES)には、ステップS84に移る。管理部401に送信予定のデータが管理されている場合に、エンドECUからのデータの送信要求があるとすればよい。エンドECUからのデータの送信要求があるとは、接続中APとの接続中に送信完了できないデータの送信要求があることとしてもよい。一方、エンドECUからのデータの送信要求がない場合(S83でNO)には、オフロード関連処理を終了する。
 ステップS84では、待機時間推定部405aが、S82で取得した応答情報に含まれる選択APへの到達距離をもとに、オフロード待機時間を推定する。ステップS85では、可否判断部418がオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断する。そして、オフロードが可能と判断した場合(S85でYES)には、ステップS86に移る。一方、オフロードが不可能と判断した場合(S85でNO)には、ステップS88に移る。
 ステップS86では、送信判定部419が期限タイマーを設定し、ステップS87に移る。ステップS87では、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たした場合(S87でYES)には、ステップS88に移る。一方、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たしていない場合(S87でNO)には、ステップS89に移る。ステップS88では、送信判定部419が、第1回線でデータの送信を行わせ、オフロード関連処理を終了する。
 ステップS89では、WF通信部420が新たなAPと接続できた場合(S89でYES)には、ステップS90に移る。一方、WF通信部420が新たなAPと接続できていない場合(S89でNO)には、S87に戻って処理を繰り返す。ステップS90では、送信判定部419が、第2回線でデータの送信を行わせる。つまり、オフロードを行わせる。
 ステップS91では、オフロードが完了できた場合(S91でYES)には、オフロード関連処理を終了する。一方、オフロードが完了できていない場合(S91でNO)には、S84に戻って処理を繰り返す。これによって、オフロード待機時間が停車時間で補正される場合には、補正されたオフロード待機時間を用いて処理を繰り返すことになる。
 <実施形態3のまとめ>
 実施形態3の構成によれば、対象車両HVのオフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な推定用情報をCS2が対象車両HV側に送信することになる。推定用情報は、複数車両の走行におけるAPの経由実績から特定されたAP間の到達確率をもとに決定される、対象車両HVからの到達確率が最も高いAPへの到達距離である。よって、対象車両HVの経路を予め設定したり制限したりする必要がない。また、対象車両HV側では、この到達距離をもとにオフロード待機時間を推定する。そして、推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断することが可能になるので、送信が必要なデータを、オフロードが可能なタイミングでオフロードによって送信しやすくなる。その結果、車両でのデータの送信において、車両の経路の制限、及び車両の経路の予めの設定がなくてもオフロード率を向上させることが可能になる。
 (実施形態4)
 実施形態3では、対象車両HVから選択APへの到達距離までをサーバ側で特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、対象車両HV側でこの到達距離を特定する構成(以下、実施形態4)としてもよい。以下では、実施形態4の一例について図を用いて説明する。
 <車両用通信システム1bの概略構成>
 以下、本実施形態について図面を用いて説明する。まず、図22を用いて、車両用通信システム1bの説明を行う。図22に示すように、車両用通信システム1bは、CS2bと、TCS3と、車両側ユニット4bとを含んでいる。車両用通信システム1bは、CS2a及び車両側ユニット4aの代わりに、CS2b及び車両側ユニット4bを含む点を除けば、実施形態2の車両用通信システム1aと同様である。
 <CS2bの概略構成>
 CS2bは、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、車両側ユニット4bからの要求への応答に関する各種の処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ等によって実現される。
 続いて、図23を用いてCS2bの概略的な構成について説明する。図23に示すように、CS2bは、AP情報取得部211、走行ログ取得部212a、地図DB213、DB登録部214a、APマップDB215a、要求取得部217a、推定用情報生成部218b、及び送信部219bを機能ブロックとして備える。CS2bは、推定用情報生成部218a及び送信部219aの代わりに、推定用情報生成部218b及び送信部219bを備える点を除けば、実施形態2のCS2aと同様である。このCS2bもサーバにあたる。また、コンピュータによってCS2bの各機能ブロックの処理が実行されることが、通信管理方法が実行されることに相当する。
 推定用情報生成部218bは、要求取得部217aで推定用情報の要求を取得した場合に、推定用情報としての応答情報を生成する。推定用情報生成部218bは、推定用情報の要求をもとに、要求元の対象車両HVが接続する可能性のある接続中APの周辺のAPを抽出する。そして、それらのAPの接続AP情報までの到達距離を特定する。
 推定用情報生成部218bは、抽出部2187、到達確率特定部2184b、推定用情報決定部2182b、及び通信速度特定部2183をサブ機能ブロックとして有する。推定用情報生成部218bは、推定用情報生成部218aと同様にして、接続中APを特定する。
 抽出部2187は、APマップDB215aに登録されたAPマップ情報をもとに、接続中APの周辺のAP(以下、周辺AP)を抽出する。例えば、接続中APから所定の距離以内のAPを周辺APとして抽出すればよい。ここで言うところの所定の距離は、任意に設定可能とすればよい。抽出部2187は、推定用情報の要求に含まれていたAP検出過去履歴をもとに、AP検出過去履歴に含まれるAPを周辺APの候補から除外することが好ましい。他にも、抽出部2187は、利用可能フラグをもとに、周辺APの候補のAPがオフロードに利用可能か否かを判定する。そして、利用可能フラグが利用不可能を示す値であるAPを、周辺APの候補から除外することが好ましい。これにより、オフロード効率を向上できる可能性が高まる。
 到達確率特定部2184bは、APマップDB215aに登録されている接続AP情報をもとに、抽出部2187で抽出した周辺APのそれぞれについて、接続中APからの到達確率を特定する。言い換えると、到達確率特定部2184bは、複数車両の走行におけるAPの経由実績から、AP間の到達確率を特定する。図18の例を挙げると、AP2の到達確率については、図18の例において、接続中APがAP1とした場合、AP2の到達確率については、AP1の接続AP情報とAP100の接続AP情報とをもとに、70%×90%=63%の到達確率を算出して特定すればよい。
 通信速度特定部2183は、第1回線通信速度の代表値を特定する。通信速度特定部2183は、周辺APの近辺における代表値を特定すればよい。周辺AP近辺とは、例えば周辺APが位置するメッシュ内とすればよい。
 推定用情報生成部218bは、到達確率特定部2184bで特定した周辺AP別の到達確率及び通信速度特定部2183で特定した第1回線通信速度の代表値を含むデータを応答情報として生成する。応答情報には、実施形態3で述べたとの同様の、問い合わせ時のAP識別情報も含ませればよい。
 送信部219bは、推定用情報生成部218bで生成した応答情報を、推定用情報の要求を送信してきた対象車両HVの車両側ユニット4bへ送信する。つまり、送信部219bは、到達確率特定部2184bで特定した周辺AP別の到達確率を対象車両HV側に送信する。この送信部219bでの処理も送信工程に相当する。送信部219bは、対象車両HVが接続中のAPを介して第2回線で応答情報を送信させればよい。なお、送信部219bは、第1回線で応答情報を送信させてもよい。
 <CS2bでの応答情報送信関連処理>
 ここで、図24のフローチャートを用いて、CS2bでの応答情報送信関連処理の流れの一例について説明を行う。
 まず、ステップS101~ステップS104までの処理は、S61~S64までの処理と同様とする。ステップS105では、要求取得部217bが推定用情報の要求を取得した場合(S105でYES)には、ステップS106に移る。一方、要求取得部217bが推定用情報の要求を取得していない場合(S105でNO)には、ステップS112に移る。
 ステップS106では、推定用情報生成部218bが、推定用情報の要求に含まれる情報をもとに、対象車両HVの接続中APを特定する。ステップS107では、抽出部2187が、APマップDB215aに登録されたAPマップ情報をもとに、接続中APの周辺APを抽出する。
 ステップS108では、到達確率特定部2184bが、APマップDB215aに登録されている接続AP情報をもとに、S107で抽出した周辺APのそれぞれについて、接続中APからの到達確率を特定する。
 ステップS109では、通信速度特定部2183が、S107で抽出した周辺APの近辺における第1回線通信速度の代表値を特定する。ステップS110では、推定用情報生成部218bが応答情報を生成する。推定用情報生成部218bは、S108で特定した到達確率及びS109で特定した第1回線通信速度の代表値を含むデータを応答情報として生成する。ステップS111では、送信部219bが、S110で生成した応答情報を、推定用情報の要求を送信してきた対象車両HVの車両側ユニット4bへ送信する。
 ステップS112では、走行ログ取得部212aで新たな走行ログを取得した場合(S112でYES)には、ステップS113に移る。一方、走行ログ取得部212aで新たな走行ログを取得していない場合(S112でNO)には、S105に戻って処理を繰り返す。ステップS113では、S74と同様にしてDB登録部214aが、DB更新を行う。そして、S105に戻って処理を繰り返す。なお、応答情報送信関連処理は、定期的にS101の処理からやり直す構成としてもよい。
 <車両側ユニット4bの概略構成>
 続いて、図25を用いて車両側ユニット4bの概略的な構成について説明する。図25に示すように、車両側ユニット4bは、通信モジュール40b、ロケータ41、地図DB42、及び車両センサ43を含む。車両側ユニット4bは、通信モジュール40aの代わりに通信モジュール40bを含む点を除けば、実施形態2の車両側ユニット4aと同様である。
 <通信モジュール40bの概略構成>
 続いて、図25を用いて通信モジュール40bの概略的な構成について説明する。図25に示すように、通信モジュール40bは、制御部400b、WF通信部420、及びCL通信部440を含む。通信モジュール40bは、制御部400aの代わりに制御部400bを含む点を除けば、実施形態2の通信モジュール40aと同様である。この通信モジュール40bも通信装置に相当する。
 <制御部400bの概略構成>
 続いて、図25を用いて制御部400bの概略的な構成について説明する。図25に示すように、制御部400bは、管理部401、要求部402a、推定用情報取得部403b、選択部410、到達距離特定部411、待機時間推定部405b、通信速度特定部406a、停車時間計測部407、可否判断部408、及び送信判定部409を機能ブロックとして備えている。制御部400bは、推定用情報取得部403a及び待機時間推定部405aの代わりに推定用情報取得部403b及び待機時間推定部405bを備える点と、選択部410及び到達距離特定部411を備える点とを除けば、実施形態2の制御部400aと同様とする。この制御部400bも車両用装置にあたる。また、コンピュータによって制御部400bの各機能ブロックの処理が実行されることも、通信管理方法が実行されることに相当する。
 要求部402aは、実施形態2と同様にして、推定用情報の要求をCS2bに向けて送信させる。推定用情報取得部403bは、推定用情報の要求に応じてCS2aから送信されてくる応答情報を取得する。推定用情報取得部403bは、周辺AP別の到達確率を取得する。つまり、推定用情報取得部403aは、遭遇確率に応じた推定用情報として、複数車両の走行におけるAPの経由実績から特定されるAP間の到達確率の情報を、推定用情報として取得する。この推定用情報取得部403bでの処理も推定用情報取得工程に相当する。
 選択部410は、推定用情報取得部403bで取得する周辺AP別の到達確率をもとに、この周辺APのうちの、対象車両HVとの遭遇確率が最も高いAPを選択する。この選択部410が車両側選択部に相当する。選択部410は、到達確率が閾値以上のAPが見つからなかった場合には、対象なしとして処理を終了すればよい。ここで言うところの閾値は任意に設定可能とすればよい。
 到達距離特定部411は、選択部410で選択したAP(つまり、選択AP)についての、対象車両HVからの到達距離を特定する。到達距離特定部411は、到達距離特定部2186と同様にして選択APについての到達距離を特定すればよい。この到達距離特定部411が車両側到達距離特定部に相当する。
 待機時間推定部405bは、到達距離特定部411で特定した到達距離をもとに、待機時間推定部405aと同様にしてオフロード待機時間を推定する。この待機時間推定部405bでの処理も待機時間推定工程に相当する。待機時間推定部405bは、通信速度特定部406で特定する第1回線での通信速度が遅くなるのに応じて、オフロード待機時間を短く補正して推定することが好ましい。また、待機時間推定部405bは、停車時間計測部407で計測した停車時間が長くなるのに応じて、オフロード待機時間を長く補正して特定することが好ましい。可否判断部418及び送信判定部419での処理については、実施形態1と同様にして行う構成とすればよい。
 <制御部400bでのオフロード関連処理>
 続いて、図26のフローチャートを用いて、制御部400bでのオフロード関連処理の流れの一例について説明を行う。図26のフローチャートは、WF通信部420が新たにAPに接続するごとに開始する構成とすればよい。
 まず、ステップS121では、要求部402aが、推定用情報の要求をCS2bに向けて送信させる。ステップS122では、推定用情報取得部403bが、CS2bから送信されてくる応答情報を取得する。
 ステップS123では、S83と同様にして、エンドECUからのデータの送信要求がある場合(S123でYES)には、ステップS124に移る。一方、エンドECUからのデータの送信要求がない場合(S123でNO)には、オフロード関連処理を終了する。ステップS124では、選択部410が、S122で取得した応答情報に含まれる周辺AP別の到達確率をもとに、この周辺APのうちの、対象車両HVとの遭遇確率が最も高いAPを選択する。
 ステップS125では、選択部410でAPが選択できた場合(S125でYES)には、ステップS126に移る。一方、選択部410でAPが選択できなかった場合(S125でNO)には、選択APの対象なしとして、ステップS131に移る。ステップS126では、到達距離特定部411が、S125で選択できた選択APについての、対象車両HVからの到達距離を特定する。
 ステップS127では、待機時間推定部405bが、S126で特定した到達距離をもとに、オフロード待機時間を推定する。ステップS128では、可否判断部418がオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断する。そして、オフロードが可能と判断した場合(S128でYES)には、ステップS129に移る。一方、オフロードが不可能と判断した場合(S128でNO)には、ステップS131に移る。
 ステップS129では、送信判定部419が期限タイマーを設定し、ステップS130に移る。ステップS130では、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たした場合(S130でYES)には、ステップS131に移る。一方、期限タイマーのカウント値が満了条件を満たしていない場合(S130でNO)には、ステップS132に移る。ステップS31では、送信判定部419が、第1回線でデータの送信を行わせ、オフロード関連処理を終了する。
 ステップS132では、WF通信部420が新たなAPと接続できた場合(S132でYES)には、ステップS133に移る。一方、WF通信部420が新たなAPと接続できていない場合(S132でNO)には、S130に戻って処理を繰り返す。ステップS133では、送信判定部419が、第2回線でデータの送信を行わせ、オフロード関連処理を終了する。つまり、オフロードを行わせる。
 ステップS134では、オフロードが完了できた場合(S134でYES)には、オフロード関連処理を終了する。一方、オフロードが完了できていない場合(S134でNO)には、S126に戻って処理を繰り返す。これによって、オフロード待機時間が停車時間で補正される場合には、補正されたオフロード待機時間を用いて処理を繰り返すことになる。
 <実施形態4のまとめ>
 実施形態4の構成によれば、対象車両HVのオフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な推定用情報をCS2が対象車両HV側に送信することになる。推定用情報は、複数車両の走行におけるAPの経由実績から特定されたAP間の到達確率である。よって、対象車両HVの経路を予め設定したり制限したりする必要がない。また、対象車両HV側では、この到達確率をもとに、対象車両HVからの到達確率が最も高いAPへの到達距離を決定する。そして、決定した到達距離をもとにオフロード待機時間を推定する。実施形態4の構成によれば、推定したオフロード待機時間をもとにオフロードの可否を判断することが可能になるので、送信が必要なデータを、オフロードが可能なタイミングでオフロードによって送信しやすくなる。その結果、車両でのデータの送信において、車両の経路の制限、及び車両の経路の予めの設定がなくてもオフロード率を向上させることが可能になる。
 (実施形態5)
 実施形態4では、CS2bから到達確率を送信する周辺APを、CS2b側で絞り込む構成を示したが、この周辺APの絞り込みを車両側ユニット4bで行う構成(以下、実施形態5)としてもよい。例えば、AP検出過去履歴に含まれるAPを周辺APの候補から除外する絞り込みを車両側ユニット4bで行ってもよい。この場合、CS2bではこの絞り込みを省略して周辺AP別の到達確率を送信すればよい。他にも、オフロードに利用可能か否かの判定結果による周辺APの候補の絞り込みを車両側ユニット4bで行ってもよい。この場合、CS2bではこの絞り込みを省略して周辺AP別の到達確率を送信すればよい。
 (実施形態6)
 前述の実施形態では、通信速度特定部406で特定する第1回線通信速度が遅くなるのに応じて、第1回線でのデータの送信を待つことのできる猶予時間を短くする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、この処理を行わない構成としてもよい。また、第1回線通信速度が遅くなるのに応じて、オフロード待機時間を短く補正して推定する処理を行わない構成としてもよい。この場合、制御部400,400a,400bに通信速度特定部406を備えない構成としてもよい。他にも、CS2,2a,2bから第1回線通信速度を送信しない構成としてもよい。
 (実施形態7)
 前述の実施形態では、制御部400,400a,400bを通信モジュール40,40a,40bが備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、制御部400,400a,400bの機能を、通信モジュール40,40a,40b以外の車載のECUが担う構成としてもよい。
 (実施形態8)
 前述の実施形態では、第1回線をセルラー回線とし、第2回線を無線LANの回線とする例を挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、第1回線と第2回線とのいずれもセルラー回線とする構成としてもよい。例えば、第1回線をLTEとし、第2回線を5Gとする等してもよい。
 なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。

Claims (17)

  1.  無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、前記第1回線から前記第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置(40,40a,40b)を搭載した対象車両で用いることが可能な車両用装置であって、
     前記対象車両の、前記第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、前記オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を、取得する推定用情報取得部(403,403a,403b)と、
     前記推定用情報取得部で取得した前記推定用情報をもとに前記オフロード待機時間を推定する待機時間推定部(405,405a,405b)と、
     前記待機時間推定部で推定した前記オフロード待機時間をもとに前記オフロードの可否を判断する可否判断部(408)とを備える車両用装置。
  2.  請求項1において、
     前記推定用情報取得部(403)は、前記遭遇確率に応じた前記推定用情報として、前記アクセスポイントの分布に関する情報を用いて、前記対象車両の前記アクセスポイントへの遭遇確率に応じて決定される、所定の区画単位に分けられたエリア別の、前記第2回線の利用に要すると推定される待ち時間であるエリア別待機時間を取得し、
     前記待機時間推定部(405)は、前記推定用情報取得部で取得した前記エリア別待機時間をもとに、前記オフロード待機時間を推定する車両用装置。
  3.  請求項1において、
     前記推定用情報取得部(403a)は、前記遭遇確率に応じた前記推定用情報として、複数車両の走行における前記アクセスポイントの経由実績から特定される前記アクセスポイント間の到達確率を用いて推定される前記対象車両の到達確率が最も高い前記アクセスポイントについての、前記対象車両からの距離である到達距離を、前記推定用情報として取得し、
     前記待機時間推定部(405a)は、前記推定用情報取得部で取得した前記到達距離をもとに、前記オフロード待機時間を推定する車両用装置。
  4.  請求項1において、
     前記推定用情報取得部(403b)は、前記遭遇確率に応じた前記推定用情報として、複数車両の走行における前記アクセスポイントの経由実績から特定される前記アクセスポイント間の到達確率の情報を、前記推定用情報として取得し、
     前記推定用情報取得部で取得した前記アクセスポイント間の到達確率の情報をもとに、前記対象車両の到達確率が最も高い前記アクセスポイントを選択する車両側選択部(410)と、
     前記車両側選択部で選択した前記アクセスポイントについての、前記対象車両からの距離である到達距離を特定する車両側到達距離特定部(411)とを備え、
     前記待機時間推定部(405b)は、前記車両側到達距離特定部で特定した前記到達距離をもとに、前記オフロード待機時間を推定する車両用装置。
  5.  請求項1~4のいずれか1項において、
     前記対象車両が停車する場合に、その停車時間を計測する停車時間計測部(407)を備え、
     前記待機時間推定部は、前記停車時間計測部で計測した前記停車時間が長くなるのに応じて、前記オフロード待機時間を長く補正して特定する車両用装置。
  6.  請求項1~5のいずれか1項において、
     前記第1回線での通信速度を特定する通信速度特定部(406)と、
     前記待機時間推定部で推定した前記オフロード待機時間を用いて、前記オフロードでのデータの送信のために前記第1回線でのデータの送信を待つ判定を行う送信判定部(409)とを備え、
     前記送信判定部は、前記通信速度特定部で特定する前記第1回線での通信速度が遅くなるのに応じて、前記第1回線でのデータの送信を待つことのできる猶予時間を短くする車両用装置。
  7.  無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、前記第1回線から前記第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置(40)を搭載した対象車両の、前記第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、前記オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を決定する推定用情報決定部(2182,2182a,2182b)と、
     前記推定用情報決定部で決定した前記推定用情報を前記対象車両側に送信する送信部(219,219a,219b)とを備えるサーバ。
  8.  請求項7において、
     前記推定用情報決定部(2182)は、所定の区画単位に分けられたエリア別の、前記第2回線の利用に要すると推定される待ち時間であるエリア別待機時間を前記遭遇確率に応じた前記推定用情報として決定するものであり、前記アクセスポイントの分布に関する情報を用いて、前記対象車両の前記アクセスポイントへの遭遇確率が高くなるのに応じて、前記エリア別待機時間を長く決定するサーバ。
  9.  請求項8において、
     前記エリア別に、そのエリア内の前記アクセスポイントの数を特定するAP数特定部(2181)を備え、
     前記推定用情報決定部は、前記エリア別に、前記AP数特定部で特定した前記アクセスポイントの数に応じて、前記エリア別待機時間を決定するサーバ。
  10.  請求項9において、
     前記AP数特定部は、車両が通信範囲内に停車しやすいと推定される種別の施設の前記アクセスポイントに絞って、前記エリア内の前記アクセスポイントの数を特定するサーバ。
  11.  請求項9又は10において、
     前記AP数特定部は、車両との通信実績のある前記アクセスポイントについては、車両との通信実績のない前記アクセスポイントよりも重み付けを大きくして前記エリア内の前記アクセスポイントの数を特定するサーバ。
  12.  請求項9~11のいずれか1項において、
     前記AP数特定部は、前記アクセスポイントを通過する車両の平均通過速度が低くなるのに応じて前記アクセスポイントの重み付けを大きくして前記エリア内の前記アクセスポイントの数を特定するサーバ。
  13.  請求項7において、
     複数車両の走行における前記アクセスポイントの経由実績から、前記アクセスポイント間の到達確率を特定する到達確率特定部(2184)と、
     前記到達確率特定部で特定する前記到達確率の情報をもとに、前記対象車両との遭遇確率が最も高い前記アクセスポイントを選択するサーバ側選択部(2185)と、
     前記サーバ側選択部で選択した前記アクセスポイントについての、前記対象車両からの距離である到達距離を特定するサーバ側到達距離特定部(2186)とを備え、
     前記推定用情報決定部(2182a)は、前記サーバ側到達距離特定部で特定した到達距離を、前記遭遇確率に応じた前記推定用情報として決定するサーバ。
  14.  請求項13において、
     前記サーバ側選択部は、前記アクセスポイントが前記オフロードに適するか否かも判定するものであり、前記到達確率特定部で特定する前記到達確率の情報をもとに、前記オフロードに適すると特定した前記アクセスポイントであって、且つ、前記対象車両との遭遇確率が最も高い前記アクセスポイントを選択するサーバ。
  15.  請求項7において、
     複数車両の走行における前記アクセスポイントの経由実績から、前記アクセスポイント間の到達確率を特定する到達確率特定部(2184b)を備え、
     前記推定用情報決定部は、前記到達確率特定部で特定した前記到達確率の情報を、前記遭遇確率に応じた前記推定用情報として決定するサーバ。
  16.  少なくとも1つのプロセッサにより実行される、無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、前記第1回線から前記第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置(40,40a,40b)を搭載した対象車両で用いることが可能な通信管理方法であって、
     前記対象車両の、前記第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、前記オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を、取得する推定用情報取得工程と、
     前記推定用情報取得工程で取得した前記推定用情報をもとに前記オフロード待機時間を推定する待機時間推定工程と、
     前記待機時間推定工程で推定した前記オフロード待機時間をもとに前記オフロードの可否を判断する可否判断工程とを含む通信管理方法。
  17.  少なくとも1つのプロセッサにより実行される通信管理方法であって、
     無線ネットワークを介したデータの送信について、通信方式の異なる第1回線と第2回線とのいずれを用いることも可能であって、且つ、前記第1回線から前記第2回線へのデータの送信のオフロードが可能な通信装置(40,40a,40b)を搭載した対象車両の、前記第2回線に用いられる無線ネットワークのアクセスポイントへの遭遇確率に応じた、前記オフロードが可能となるまでの待ち時間であるオフロード待機時間を推定可能な情報である推定用情報を決定する推定用情報決定工程と、
     前記推定用情報決定工程で決定した前記推定用情報を前記対象車両側に送信する送信工程とを含む通信管理方法。
PCT/JP2022/001360 2021-02-05 2022-01-17 車両用装置、サーバ、及び通信管理方法 WO2022168580A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN202280012855.9A CN116783939A (zh) 2021-02-05 2022-01-17 车辆用装置、服务器、以及通信管理方法
JP2022579418A JPWO2022168580A1 (ja) 2021-02-05 2022-01-17
DE112022000959.4T DE112022000959T5 (de) 2021-02-05 2022-01-17 Fahrzeugvorrichtung, server und kommunikationsverwaltungsverfahren
US18/362,278 US20230379978A1 (en) 2021-02-05 2023-07-31 Vehicle device, server, and communication management method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021-017661 2021-02-05
JP2021017661 2021-02-05

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
US18/362,278 Continuation US20230379978A1 (en) 2021-02-05 2023-07-31 Vehicle device, server, and communication management method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2022168580A1 true WO2022168580A1 (ja) 2022-08-11

Family

ID=82740623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2022/001360 WO2022168580A1 (ja) 2021-02-05 2022-01-17 車両用装置、サーバ、及び通信管理方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230379978A1 (ja)
JP (1) JPWO2022168580A1 (ja)
CN (1) CN116783939A (ja)
DE (1) DE112022000959T5 (ja)
WO (1) WO2022168580A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180234901A1 (en) * 2017-02-14 2018-08-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus for performing handoff in wireless communication system and method therefor
JP2019033395A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 日本電信電話株式会社 通信先制御システム、方法およびプログラム
JP2019071569A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 日本電気通信システム株式会社 無線基地局装置、移動局の制御方法及びプログラム
JP2019140563A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 株式会社デンソー 移動システム通信装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262176A (ja) 2005-03-17 2006-09-28 Tdk Corp 車載用無線lan装置
JP2021017661A (ja) 2019-07-17 2021-02-15 井上染工株式会社 Co2削減剤を含む糸の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180234901A1 (en) * 2017-02-14 2018-08-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus for performing handoff in wireless communication system and method therefor
JP2019033395A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 日本電信電話株式会社 通信先制御システム、方法およびプログラム
JP2019071569A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 日本電気通信システム株式会社 無線基地局装置、移動局の制御方法及びプログラム
JP2019140563A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 株式会社デンソー 移動システム通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE112022000959T5 (de) 2023-11-23
US20230379978A1 (en) 2023-11-23
CN116783939A (zh) 2023-09-19
JPWO2022168580A1 (ja) 2022-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200120451A1 (en) Methods, devices, systems, and computer-readable storage mediums for location positioning
CN111385317B (zh) 一种数据传输方法、装置及系统
CN109073731B (zh) 自动地确定有限的卫星覆盖的区域中的信号源的位置
JP2020528598A (ja) 車両測位方法、装置及び端末設備
US20130116966A1 (en) Determination of a location of an apparatus
JPH11119647A (ja) 道路データメンテナンスシステム、および、そのシステムに適した車載端末装置
US9603079B2 (en) Routing for mobile nodes
CN112867146A (zh) 锚点终端确定、信息发送方法、通信节点及存储介质
JP2018112838A (ja) 走行データ収集システム、走行データ収集センタ、車載端末、及びサブ収集装置
CN113574920A (zh) Gps辅助协作和信令辅助的wlan dfs操作
JP7465919B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びサーバ
US20230328537A1 (en) Radio wave map provision device, and radio wave map acquisition usage device
JP2007087273A (ja) 分散処理システム及び車載端末
JP7249767B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
EP2615857A1 (en) Method for determining a future location of a mobile electronic device
CN109005523B (zh) 一种车联网的跨层路由方法、装置及电子设备
CN116195279A (zh) 数据发送装置、数据发送方法、以及数据发送程序
WO2022168580A1 (ja) 車両用装置、サーバ、及び通信管理方法
JP2006172109A (ja) データ収集システムおよびデータ収集方法
JP7215464B2 (ja) データ収集システム、収集センタ、及びデータ収集方法
KR101935113B1 (ko) 위치 검출 시스템 및 위치 검출 시스템의 위치 검출 방법
JP7345001B2 (ja) サーバシステム、車両、データベース作成方法およびデータベース作成装置
WO2022080045A1 (ja) 無線通信制御装置、無線通信装置、及び無線通信制御方法
US11611858B2 (en) Communication control device, communication control method, and storage medium
US20220397630A1 (en) Device and method for positioning based on heterogeneous networks

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 22749456

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2022579418

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 202280012855.9

Country of ref document: CN

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 112022000959

Country of ref document: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 22749456

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1