JP2019140563A - 移動システム通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求通信品質を満たしつつ、有利な通信特性でデータを送信することができる移動システム通信装置を提供する。【解決手段】移動端末100の予測位置を予測する走行経路管理部113と、送信データ、および、送信データに対して要求されている品質であって送信データの許容遅延を含んでいる要求通信品質を取得するデータ取得部111と、データ取得部111が取得した要求通信品質に基づいて目標通信品質を決定する目標通信品質決定部112と、予測位置と、移動端末100が使用できる通信特性が位置に対応付けられた関係とに基づいて、予め設定された指標において現在よりも有利な通信特性である有利通信特性で通信する場合に予測される予測通信品質を予測する通信品質予測部114と、目標通信品質と予測通信品質との比較結果に基づいて、送信データを、現在の通信特性で送信するか、有利通信特性で送信するかを選択する選択部115とを備える。【選択図】図2

Description

移動システム通信装置に関する。
特許文献1には、オフロード効果を改善する方法が開示されている。特許文献1に開示されている方法は、複数の無線ベアラが接続する基地局の一覧に基づいて、複数の無線ベアラの各々を選択することで無線網側に生じるオフロード効果を推定する。そして、推定されたオフロード効果に基づいて、複数の無線ベアラからトラフィックを伝送すべき無線ベアラを選択する。
特開2014−225743号公報
特許文献1に開示された方法は、接続されていない無線回線を選択することはない。そのため、現在は、オフロード効果がより向上する無線回線である無線LANが使用できる位置に存在していないが、近く無線LANが使用できる位置に入るとしても、無線LANを使用してオフロード効果を向上させる選択をすることができない。
移動体で用いられる移動通信装置においては、上述のように、現在は、オフロード効果がより向上する無線回線である無線LANが使用できる位置に存在していないが、近く無線LANが使用できる位置に入ることがある。
また、移動通信装置と通信する固定通信装置も、通信相手である移動通信装置が、近く無線LANが使用できる位置に入るのであれば、移動通信装置が無線LANを使用できる位置に入ってから通信を行うことで、オフロード効果がより向上することもある。しかし、特許文献1に開示された方法では、通信相手が移動通信装置である固定通信装置についても、無線LANを使用してオフロード効果を向上させる選択をすることができない。
また、オフロード効果を目的とする場合に限らず、移動通信装置が移動することにより、種々の指標において、現在よりも有利な通信特性で通信できることもある。したがって、オフロード効果を高めることを目的とする場合に限られず、種々の指標において、現在よりも有利な通信特性で通信できることが望まれる。
ただし、データには、要求通信品質が定まっている場合が通常である。要求通信品質は、許容遅延を含むものである。許容遅延が定まっている理由は、通信時期がどんなに遅くなってもよいというデータは少ないからである。要求通信品質が定まっている場合、有利な通信特性を選択するとしても、要求通信品質を満たすことが望まれる。
本開示は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、要求通信品質を満たしつつ、有利な通信特性でデータを送信することができる移動システム通信装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示した技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための1つの開示は、移動体で用いられる移動通信装置(100)および移動通信装置と通信する固定通信装置(3)のいずれかである移動システム通信装置であって、
移動通信装置の予測位置を予測する位置予測部(113、333)と、
送信データ、および、送信データに対して要求されている品質であって送信データの許容遅延(DL)を含んでいる要求通信品質を取得するデータ取得部(111、331)と、
データ取得部が取得した要求通信品質に基づいて、目標とする通信品質である目標通信品質を決定する目標通信品質決定部(112、332)と、
位置予測部が予測した予測位置と、移動通信装置が使用できる通信特性が位置に対応付けられた関係とに基づいて、予め設定された指標において現在よりも有利な通信特性である有利通信特性で通信する場合に予測される通信品質である予測通信品質を予測する通信品質予測部(114、334)と、
目標通信品質決定部が決定した目標通信品質と、通信品質予測部が予測した予測通信品質との比較結果に基づいて、送信データを、現在の通信特性で送信するか、有利通信特性で送信するかを選択する選択部(115、335)と、を備える。
この移動システム通信装置は、送信データの要求通信品質から定まる目標通信品質と、有利通信特性での通信品質を予測位置に基づいて決定した予測通信品質とを比較して、有利通信特性で送信データを送信するか否かを選択する。よって、要求通信品質を満たしつつ、かつ、有利な通信特性で送信データを送信することが容易になる。
移動端末100の使用状態を示す図である。 移動端末100の構成を示すブロック図である。 遠隔監視サービスの画像データの許容遅延DLを示す図である。 道路異常検出サービスの画像データの許容遅延DLを示す図である。 遠隔制御サービスの制御信号の許容遅延DLを示す図である。 OTAサービスのソフトウェア更新データの許容遅延DLを示す図である。 位置と通信速度の関係を説明する図である。 第1実施形態において通信制御部110が実行する処理を示すフローチャートである。 第2実施形態において通信制御部110が実行する処理を示すフローチャートである。 時間と通信速度との関係を示す図である。 第3実施形態において通信制御部110が実行する処理を示すフローチャートである。 許容遅延DLになったときの誤差±Δdを9:55に推定した図である。 許容遅延DLになったときの誤差±Δdを10:00に推定した図である。 許容遅延DLになったときの誤差±Δdを10:02に推定した図である。 第3実施形態の別の効果を説明する図である。 第4実施形態に係る通信システム400の構成を示す図である。 サーバ3の構成を示すブロック図である。 第5実施形態において通信制御部110が実行する処理を示すフローチャートである。 無線LANを使うことができる時間帯が複数ある場合を示す図である。 第6実施形態においてS14に代えて実行する処理を示すフローチャートである。 オフロード判定失敗後にLTEで送信データを送信することを説明する図である。 第7実施形態においてS14に代えて実行する処理を示すフローチャートである。 図22のS146の判断を説明する図である。 図22のS147の処理を説明する図である。 許容遅延DLが経過する時点で誤差Δdだけ手前の位置を示す図である。 第9実施形態において図11に示す処理に代えて実行する処理を示すフローチャートである。 図26のS51の処理の内容を説明する図である。 図26のS55の処理の内容を説明する図である。 第10実施形態においてS14に代えて実行する処理を示すフローチャートである。 距離dとRSRPとの関係を示す図である。 時刻t41での車両2a、2bの位置を示す図である。 時刻t42での車両2a、2bの位置を示す図である。
<第1実施形態>
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、移動端末100の使用状態を示している。移動端末100は移動通信装置、移動システム通信装置に相当する。図1に示す移動端末100は、移動体である車両2で用いられ、車両2とともに移動する。ここでの車両2は、道路上を走行する車両である。4輪車、オートバイ、自転車などが車両2に含まれる。
移動端末100は、サーバ3との間でデータの通信を行う。データの通信は送信と受信がある。移動端末100とサーバ3、および、移動端末100とサーバ3との通信に関わる構成により通信システム1が構成される。移動端末100とサーバ3との間の通信は、広域基地局4と通信回線網5とを介して行うことができる。広域基地局4は携帯電話との間の無線通信ができる通信装置を備える。
また、移動端末100とサーバ3との間の通信は、狭域基地局である無線LANアクセスポイント6と通信回線網5とを介して行うこともできる。無線LANアクセスポイント6も、広域基地局4と同様、通信回線網5に接続しているので、無線LANアクセスポイント6はサーバ3との間で通信ができる。
無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aは、広域基地局4の通信エリア4aに比べると狭い。無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aは、たとえば、半径数百メートル程度あるいはそれ以下である。なお、図1に示している通信エリア4a、6aの大きさおよび形状は、図示の都合上、実際の大きさや実際の形状を表してはいない。
図1には、広域基地局4および無線LANアクセスポイント6を、それぞれ1つずつ示しているが、これら広域基地局4および無線LANアクセスポイント6は、複数設置されている。
第1実施形態では、無線LANアクセスポイント6を介した移動端末100とサーバ3との通信は、広域基地局4を介した通信よりも通信コストが安価である(すなわち低コストである)とする。第1実施形態では、広域通信と無線LANが、移動端末100が使用できる2種類の通信回線である。これら2種類の通信回線は2つの通信特性である。そして、無線LANの方が低コストであるので、指標「コスト」において無線LANは広域通信よりも有利な通信回線である。
第1実施形態では、移動端末100が、送信データを、要求通信品質を満たしつつ低コストで送信することができる構成を説明する。移動端末100からサーバ3へのデータ送信は上り送信であり、サーバ3から移動端末100への送信は下り回線を用いる送信である。つまり、第1実施形態では、上り送信において、送信データを、要求通信品質を満たしつつ低コストで送信する構成を説明する。
[移動端末100の構成]
移動端末100は、図2に示すように、通信部101、記憶部102、前方カメラ103、ロケータ104、通信制御部110を備えている。
通信部101は、広域基地局4と無線通信する広域通信機能と、狭域基地局と無線通信する狭域通信機能、すなわち無線LAN通信機能とを備えた通信部である。広域通信機能は、たとえば、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、5Gのいずれか1つ以上で通信する機能である。以下では、広域通信はLTEで行うとして説明する。
記憶部102は、データ取得部111が取得した送信データを一時的に保存する部分である。記憶部102にはRAM、フラッシュメモリなどを用いることができる。
前方カメラ103は、車両2の前方を撮像するカメラである。ロケータ104は、車両2の位置を逐次検出する要素であり、1つあるいは複数の位置測定装置を備える。たとえば、ロケータ104は、GNSS受信機と慣性センサを備える。
[通信制御部110の構成]
通信制御部110は、CPU、ROM、RAM、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備えたコンピュータにより実現される。ROMには、汎用的なコンピュータを通信制御部110として機能させるためのプログラムが格納されている。CPUが、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに記憶されたプログラムを実行することで、通信制御部110は、データ取得部111、目標通信品質決定部112、走行経路管理部113、通信管理部114、オフロード判定部115として機能する。これらの機能が実行されると、プログラムに対応する方法が実行される。
なお、CPUが実行するプログラムを記憶する記憶媒体はROMに限られず、非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage medium)に記憶されていればよい。たとえば、フラッシュメモリに上記プログラムが記憶されていてもよい。また、通信制御部110が備える機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等を用いて(換言すればハードウェアとして)実現してもよい。また、通信制御部110が備える機能の一部又は全部を、CPUによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現してもよい。
データ取得部111は、送信データを取得する。送信データは通信部101から送信するデータである。送信データは、たとえば前方カメラ103から取得する車両前方の画像データである。また、ロケータ104が検出した車両2の現在位置も送信データになることがある。
データ取得部111は、車載LAN105に接続されており、車載LAN105を介して、車両内の種々のセンサおよびECUからデータを取得することもできる。車載LAN105を介して取得できるデータには、たとえば、車両側方カメラが撮像した画像データ、車室内カメラが撮像した画像データ、エアコンECUが制御するエアコンの作動状態などがある。車載LAN105を介して取得したデータも送信データとすることができる。どのようなデータを送信データとして取得するかは、種々の方法で決定することができる。たとえば、送信データとして取得するデータの種類を車両外部から取得するクエリにより定めることができる。また、送信データとして取得するデータの種類を予め設定しておくこともできる。
データ取得部111は、送信データに加えて、送信データの要求通信品質も取得する。要求通信品質は、送信データの送信に関して要求される通信品質であり、許容遅延DLを含んでいる。この場合の通信品質は、データを送信できるまでの遅延時間であり、許容遅延DLは、送信データが生成されてから送信データが送信されるまでの時間として許容される時間を意味する。この第1実施形態では、要求通信品質として許容遅延DLのみが含まれているとする。
許容遅延DLは、送信データの種類により定まる。図3、図4、図5、図6に、種々の送信データについて、データ価値の時間変化と許容遅延DLを例示している。図3は、データの種類が遠隔監視サービスに用いる画像データである。この画像データは、前方カメラ103などのカメラが撮像した画像データである。図3に示す例では、この画像データのデータ価値は、データ生成からの経過時間が500msまでは一定で、経過時間が500msの時点でゼロになっている。そのため、許容遅延DLを500msとする。
図4は、データの種類が道路異常検出サービスに用いる画像データである。この画像データも、前方カメラ103などで撮像した画像データである。ただし、図3とは用途が異なるのでデータ価値の時間変化は図3とは異なる。図4では、データ価値は、データ生成からの経過時間に伴い単調減少し、減少率が5分を超えると大きくなっている。そのため、許容遅延DLを5分とする。
図5は、データの種類が遠隔制御サービスに用いる制御信号である。制御信号は、データ生成時点から直ちにデータ価値が減少する。そのため、許容遅延DLが0秒となっている。
図6は、データの種類がOTA(Over The Air)サービスのソフトウェア更新データである。ソフトウェア更新は緊急性が高くないので、図6に示すように、データ価値は、データ生成時から1日を経過するまでは変化せず、1日を過ぎてから、緩やかに低下する。そのため、許容遅延DLを1日とする。このように許容遅延DLは送信データの種類と用途により異なる。そのため、送信データの種類および用途により許容遅延DLを決定する関係と、データ取得部111が取得した送信データとから、許容遅延DLを決定する。
目標通信品質決定部112は、データ取得部111が取得した送信データに対する目標通信品質を決定する。目標通信品質は、目標とする通信品質であり、要求通信品質に基づいて決定する。第1実施形態では、要求通信品質をそのまま目標通信品質とする。
走行経路管理部113は、移動端末100の今後の走行経路を予測する。今後の走行経路は、今後の位置も表していることになる。したがって、走行経路管理部113は、位置予測部であり、移動端末100の今後の位置も予測する。走行経路管理部113が予測した位置を、以下、予測位置とする。また、今後の走行経路を、以下、予測走行経路とする。走行経路管理部113は、予測位置を時間に対応付けて予測する。
走行経路管理部113はロケータ104に接続されており、逐次、移動端末100の位置を取得する。この逐次取得した移動端末100の位置の軌跡を延長して、移動端末100の今後の走行経路を予測する。走行経路を移動する移動速度は、これまでの走行軌跡の平均移動速度とすることができる。また、走行する道路の法定速度や一般的な走行速度とすることもできる。
また、走行経路管理部113は、ナビゲーション装置として機能するようになっていてもよく、また、ナビゲーション装置と接続可能でもよい。ナビゲーション装置が、目的地までの案内経路を設定しているときは、走行経路管理部113は、その案内経路を予測走行経路とすることもできる。案内経路は移動計画に相当する。
通信管理部114は、通信部101が利用可能な回線の通信リソースを管理する。また、回線別に、位置と通信速度の関係を管理している。図7は通信管理部114が記憶している位置と通信速度の関係を説明する図である。図7では、図示の便宜上、位置をある直線方向であるx方向とし、x方向への位置の変化に伴う通信速度の変化を、LTEと無線LANについてそれぞれ示している。通信管理部114は、位置Xの方向に限らず、二次元的な位置と通信速度との関係を記憶している。ただし、この関係は、常に記憶している必要はなく、必要なときに都度、サーバ3などの外部装置から取得してもよい。
位置と通信速度との関係は、たとえば、統計的に処理されたものである。この関係は、日時、車種、車両状態、端末の種類、対応規格、通信するデータの種類の少なくとも一つに対応付けられていてもよい。また、位置と通信速度との関係は、必要なときに外部から取得することもできるので、動的に変化する瞬時値とすることもできる。
さらに通信管理部114は、通信品質予測部としての機能も備える。通信管理部114は、走行経路管理部113が予測した予測位置と、図7に例示した位置と通信速度との関係とから、有利通信特性である無線LANで送信データを送信する場合の予測通信品質を予測する。
有利通信特性は、移動端末100が、移動によって、今後、使用できる通信特性であって、現在よりも有利な通信特性を意味する。第1実施形態の移動端末100は、通信特性である通信回線としてLTEと無線LANを使用することができる装置構成を備える。現在位置ではLTEのみが使用可能であり、移動により無線LANが使用できるようになる場合、無線LANが有利通信回線すなわち有利通信特性となる。
有利通信特性がある場合、通信管理部114は、その有利通信特性で送信データを送信する場合に予測される通信品質である予測通信品質を予測する。第1実施形態では、通信品質は、データを送信できるまでの遅延時間である。無線LANで送信データを送信するためには、無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aに移動端末100が入る必要がある。そのため、予測通信品質として、通信エリア6aに到達するまでの移動予測時間Tを予測する。この移動予測時間Tは、走行経路管理部113が時間に対応付けて予測した予測位置と、図7に例示した位置と通信速度との関係から予測する。
オフロード判定部115は、選択部に相当しており、送信データの許容遅延DLと、移動予測時間Tとを比較する。そして、下記式1が成立する場合、無線LANで送信データを送信すると判定する。式1が成り立つ場合、許容遅延DLを満たしつつ、低コストな通信回線である無線LANで送信データを送信できることが推定できるからである。
(式1) DL>T
オフロード判定部115は、式1が成り立つと判定した場合、送信データを、現在位置では送信せず、無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aに移動端末100が入った後に、無線LANで送信データを送信する。一方、オフロード判定部115は、式1が成り立たないと判定した場合、現在位置において、LTEで送信データを送信する。
なお、現在位置が無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aに入っている場合には、通信管理部114は、移動予測時間Tを算出する必要はない。また、オフロード判定部115は式1が成立するか否かを判断することなく、送信データを無線LANで送信することに決定する。
[通信制御部110の処理の流れ]
図8に通信制御部110が実行する処理をフローチャートで示している。図8に示す処理は、データ取得部111が送信データを取得したことをトリガに開始する。
ステップ(以下、ステップを省略)S1はデータ取得部111が実行する。S1では送信データの許容遅延DLを取得する。S2、S3は走行経路管理部113が実行する。S2では無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aの範囲を取得する。S3では、現在位置から、無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aまでの距離を算出する。
S4は通信管理部114が実行する。S4では、S3で算出した距離を移動するのに要する時間である移動予測時間Tを算出する。S5、S6はオフロード判定部115が実行する。S5では、許容遅延DLが移動予測時間Tよりも長いか否かを判断する。S5の判断がYESであればS6に進む。S6では、オフロード可と判定する。すなわち、送信データを送信する回線として無線LANを選択する。S5の判断がNOであればS6を実行することなく図8に示す処理を終了する。この場合、無線LANは選択されない。換言すれば、送信データを送信する回線としてLTE回線が選択されたことになる。
[第1実施形態のまとめ]
第1実施形態では、送信データを取得した場合、無線LANで通信できる位置まで移動するのに必要な移動予測時間Tを算出する(S4)。この移動予測時間Tが送信データの許容遅延DLよりも短い場合には(S5:YES)、送信データを送信する回線として無線LANを選択する(S6)。現在は使用できる回線がLTEのみであるが、無線LANを選択した場合、移動端末100が無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aまで移動してから、送信データを送信する。
このように、本実施形態では、送信データを取得した位置が無線LANで通信できる位置でなくても、送信データの要求通信品質を満たしつつ、低コストな通信回線である無線LANを用いて送信データを送信することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第2実施形態では、第1実施形態とは異なる通信制御部110の処理を説明する。第2実施形態の通信制御部110の処理を図9に示すフローチャートを用いて説明する。図9に示す処理は、図8に示す処理に代えて実行する処理である。したがって、図9に示す処理は、データ取得部111が送信データを取得したことをトリガに開始する。
S11はデータ取得部111が実行する。S11では、送信データの要求通信品質を取得する。第2実施形態では、許容遅延DLだけでなく、送信データのデータ量が要求通信品質に追加されている。
S12は走行経路管理部113が実行する。S12では予測走行経路を取得する。S13からS13までは回線毎のループであり、低コスト順に実行する。第1実施形態で説明したように、無線LANのほうがLTEよりも低コストである。したがって、無線LANから先にS13以下のループを実行する。
S13、S14は通信管理部114が実行する。S13では、対象としている通信回線の位置と通信品質の関係を取得する。この関係は、図7に例示した関係である。S14では、許容遅延DLまでに、対象としている通信回線で送信できる通信リソースの積分値Sを算出する。通信リソースの積分値Sは通信できるデータ量を意味する。
通信リソースの積分値Sを算出するために、図7に例示した位置と通信速度との関係と、S12で取得した予測走行経路から、図10に例示するように、時間と通信速度との関係を決定する。そして、時間と通信速度との関係において、対象としている無線回線の通信速度を、現在の時刻(すなわちデータ取得時点)t1から許容遅延DLが経過する時刻t2まで積分する。第2実施形態では、この積分値Sが予測通信品質である。
なお、S14では、通信リソースの積分値Sを一意に算出するのではなく、その積分値Sが得られる確率分布として算出する。この確率分布を算出するために、たとえば、図10に示した無線LANの通信速度の積分値Sを中央値として、積分値Sの正規分布確率を決定する。
S15は目標通信品質決定部112が実行する。S15では、対象としている通信回線での送信待ちデータ量Dを更新する。送信待ちデータ量Dは、対象としている通信回線で送信待ちとなっているデータのデータ量D1に、今回取得した送信データのデータ量D2を加算して算出する。この送信待ちデータ量Dは許容遅延DLまでに送信することを要求されているデータ量であり、この送信待ちデータ量Dが目標通信品質である。
S16以下はオフロード判定部115が実行する。S16では、式2を満たす確率が閾値以上であるか否かを判断する。単純に式2を満たすか否かではなく、式2を満たす確率としている理由は、通信リソースの積分値Sを確率分布で算出しているからである。
(式2) S>D
式2を満たす確率は、たとえば、S14で算出した通信リソースの積分値Sの確率分布において、送信待ちデータ量Dよりも大きい部分の比率とする。ここで用いる閾値は、送信データの種類とデータの用途により定まる。たとえば、安全系の用途に利用する送信データであれば閾値を高くする。S16の判断結果がYESであればS17に進む。
S17では、送信データを送信する通信回線として、S13〜S16までの処理の対象としていた通信回線を選択する。S18では、現在、対象としている通信回線の送信待ちデータに、図9を開始するトリガとなった送信データを追加する。
S16の判断がNOになった場合において、まだS13以下のループを実行していない回線があれば、回線の種類を切り替えてS13以下を実行する。一方、S16の判断がNOになり、かつ、すべての回線についてS13以下の処理を実行した場合にはS19に進む。S19では、今回取得した送信データは送信しないことに決定する。要求通信品質を満たして送信データを送信することができない可能性が高いからである。
[第2実施形態のまとめ]
この第2実施形態では、要求通信品質としてデータ量も考慮する。したがって、要求通信品質を満たしつつ、無線LANを用いて送信データを送信できるか否かを判定する精度が、第1実施形態よりも向上する。
<第3実施形態>
第3実施形態では、第1実施形態、第2実施形態とは異なる通信制御部110の処理を説明する。第3実施形態の通信制御部110の処理を図11に示すフローチャートを用いて説明する。図11に示す処理は、図8に示す処理に代えて実行する処理である。したがって、図11に示す処理は、データ取得部111が送信データを取得したことをトリガに開始する。
加えて、通信制御部110は、図11に示す処理を、データ取得前のデータ要求クエリを取得したときにも実行する。データ要求クエリは、送信を要求するデータについての要求内容を規定された命令信号である。データ要求クエリには、要求するデータの種類、要求するデータの用途、データが取得できた場所、データが取得できた時間などが規定されている。また、許容遅延DL、データの優先度が規定されていてもよい。
さらに、通信制御部110は、前回、図11を実行してから再選択時間が経過した場合にも図11を再実行し、目標通信品質および予測通信品質を決定するパラメータが更新された場合にも図11を再実行する。目標通信品質を決定するパラメータの更新としては、データ量の変化がある。データ量が変化する場合としては、新たなデータの取得、あるいは、送信予定のデータが不要になった場合などがある。予測通信品質を決定するパラメータとしては、通信速度の変化、予測位置の変化がある。通信速度は、たとえば、回線混雑度の変化により生じる。予測位置が変化する場合としては、経路変更、渋滞などによる速度変化などがある。
図11が2度目以降に実行されると、送信データを送信する通信回線が再選択されることになる。したがって、再選択時間が経過したこと、目標通信品質および予測通信品質を決定するパラメータが更新されたことは、再選択条件である。
S21、S22はオフロード判定部115が実行する。S21では、各回線の送信待ちデータを初期化、すなわち、ゼロにする。以下の処理で、全部の送信待ちデータに対して通信回線を選択し直すためである。
S22では、送信待ちデータを、データの種類別に優先度順に並べ替える。第3実施形態では、データ取得部111は、許容遅延DL、データ量に加えて、送信データの優先度を要求通信品質として取得する。S22ではデータ取得部111が取得したこの優先度に従い、送信待ちデータを並べ替える。優先度は、送信データの種類に基づいて予め決定されている。
S23以下は2重ループになっている。S23からS31までのループは優先度が高いデータから順に送信データ毎に実行する。
S23はデータ取得部111が実行する。S23では、送信データの要求通信品質を取得する。第3実施形態では、許容遅延DL、送信データのデータ量、優先度を取得する。また、優先度に代えてデータ価値単価を取得してもよい。
図11の処理は、データ要求クエリを取得したときにも実行する。この場合には、データ要求クエリで規定されている内容に基づいて、送信データの要求通信品質を決定する。データ要求クエリには要求するデータの種類および用途が規定されている。すでに説明したように、データの種類および用途が決まれば許容遅延DLは決定できる。データ量は、データの種類、データが取得できた時間から算出することができる。たとえば、データの種類が動画であり、データが取得できた時間が10:00〜10:05までの5分間であれば、単位時間当たりの動画のデータ量に5分を乗じることでデータ量は算出できる。送信データの優先度は、データの種類および用途別に予め決定しておけばよい。
S24は走行経路管理部113が実行する。S24では予測走行経路を取得する。図11に示す処理は、逐次、繰り返すようになっており、予測走行経路は、現時点から近い時点の予測走行経路については、最新の車両2の走行状態、最新の道路状況を用いつつ予測する。最新の走行状態には、最新の走行軌跡、車速、進行方向が含まれる。最新の道路状況は、最新の道路の混在状況、信号の灯色などである。これらを使うことで、予測時点が現時点から近いほど、予測位置の予測精度は高くなる。
S25からS28までは、回線毎にループする処理である。S25、S26は通信管理部114が実行する。S25は図9のS13と同じであり、対象としている通信回線の位置と通信品質の関係を取得する。
S26では、通信リソースの積分値Sδを算出する。この通信リソースの積分値Sδは許容遅延DLが経過する時点までに利用できる通信リソース量の誤差を考慮した値である。通信リソースの積分値Sδは、図9のS14と同様、図7に例示した位置と通信速度との関係、および、予測走行経路を用いて算出する。
ただし、実際に車両2が走行したときの時刻と位置の関係に対して、予測走行経路で予測した時刻と位置の関係には誤差がある。この誤差を考慮して通信リソースの積分値Sδを算出する。予測走行経路で予測されている時刻と位置の関係に誤差が生じる要因としては、たとえば、渋滞、信号待ちなどでの停車時間、車速変化などがある。これらの要因により、車両2がある距離を走行するのに必要な時間は、距離が長くなるほど誤差が大きくなる。換言すれば、先の時刻であるほど、車両2が走行する距離の推定誤差が大きいと言える。
そこで、このS26では、許容遅延DLまで走行する間に生じる距離の誤差±Δdを推定し、誤差を推定しない場合よりも、その距離の誤差分、走行予定経路において先の位置を、許容遅延DLまでに到達できる位置にする。
図12に具体例を示す。図12に示す例では、9:55にデータ要求クエリを取得している。データ要求クエリは、10時の画像を、許容遅延DLを5分として送信することを要求しているとする。図12には、横軸に、時刻とともに、車両2が移動した距離dも示している。この距離dはデータ要求クエリを取得した時の位置を基準としている。
10:05には、誤差を考慮しないと距離dが6kmになることが推定できる。しかし、10:05の時点では、図12に示す距離の誤差±Δdも推定できる。そこで、通信リソースの積分値Sδは、6km+Δdまでに使用できる通信リソースを積分した値とする。この通信リソースの積分値Sδは、誤差を考慮した場合に、許容遅延DLまでに送信できる可能性がある最大のデータ量である。この値は予測通信品質に相当する。
S27は目標通信品質決定部112が実行する。S27では、対象としている通信回線での送信待ちデータ量Dを更新する。送信待ちデータ量Dは、対象としている通信回線で送信待ちとなっているデータのデータ量D1に、今回のループで処理の対象としている送信データのデータ量D2を加算した値である。この送信待ちデータ量Dが目標通信品質である。なお、ここでのデータ量D1は、後述するS30で更新されるものであり、優先度が高い送信データから順次、どの通信回線で送信するかが決定される。
S28以下はオフロード判定部115が実行する。S28では、式3を満たす確率が閾値以上であるか否かを判断する。
(式3) Sδ>D
S28の判断は式の左辺が異なる以外は図9のS16と同じである。S28の判断がYESであればS29へ進む。S29では、送信データを送信する通信回線として、S25〜S28までの処理の対象としていた通信回線を選択する。なお、距離dの誤差Δdの範囲内にある無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aで送信するデータ量があることにより、S28の判断がYESになった場合には、S28の判断結果を保留する処置とする。保留する処置とする場合にも、保留しないときと同様に、通信回線の選択は行う。この場合、通信回線の選択は、仮選択という意味になる。
保留とした場合の違いは、実際に送信データを送信する前に、再度、図11に示す処理を実行して、通信回線を確定させる点のみである。S30では、現在、対象としている通信回線の送信待ちデータに、現在の処理の対象としている送信データを追加する。
S30を実行後、まだS23以下を実行していない送信データがあれば、S23以下を実行していない送信データに、処理対象を切り替えてS23以下を実行する。
また、S28の判断がNOである場合、他の通信回線でS25以下を実行していなければ、処理の対象とする通信回線を切り替えてS25以下を実行する。S28の判断がNOであって、使用可能なすべての通信回線についてS25以下を実行した場合にはS31に進む。S31では、現在、処理の対象としている送信データは送信しないことに決定する。
[第3実施形態の効果の説明]
第3実施形態では、データ要求クエリを取得したときにも図11に示す処理を実行する。これにより、送信データを取得する前であっても、その送信データを送信するための無線LANの通信データ量を確保することができる。
また、第3実施形態では、一度、1つの送信データに対して使用する通信回線を選択した後も、目標通信品質および予測通信品質を決定するパラメータが更新された場合にも図11を再実行する。データ要求クエリにより要求された送信データを取得したとき、送信待ちデータ量Dを決定するパラメータが更新されたことになる。したがって、データ要求クエリにより要求された送信データを取得したときにも図11に示す処理を再実行する。さらに、前回、図11に示す処理を実行してから再選択時間が経過したときにも図11に示す処理を再実行する。
図11に示す処理を再実行することで、通信回線の選択精度が向上する。このことを、前述した図12に加えて、図13、図14を用いて具体的に説明する。なお、無線LANの通信速度を示す波形は、ピーク位置が無線LANアクセスポイント6の位置である。
図12は、すでに説明したように、データ要求クエリを取得した9:55時点である。図13は、送信データを取得した10:00の時点で図11に示す処理を実行した結果を説明する図である。
10:00の時点では、許容遅延DLが経過する時点は5分後である。そのため、許容遅延DLが経過する時点が10分後である図12と比較して、10:05での距離dの誤差±Δdが小さくなっている。しかし、距離dの誤差Δdの範囲内にある無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aで送信するデータ量があることによりS28の判断がYESになっている状態は継続している。したがって、10:00の時点でも、通信回線の選択結果は保留状態である。ただし、LTEが選択されている訳ではないので、送信データは送信されずに移動端末100が保持した状態である。
図14は、10:00に図11に示す処理を実行してから再選択周期が経過した10:02の時点で、図11に示す処理を実行した結果を説明する図である。
10:02の時点では、10:00の時点よりもさらに許容遅延DLが経過する時点である10:05に近くなっている。そのため、10:05での距離dの誤差±Δdがさらに小さくなっている。その結果、図14では、無線LANでの通信速度が生じている波形が、距離dの誤差Δdの範囲から外れている。これにより、S29での処理が保留ではなく、そのS29の処理により選択した通信回線を用いることが確定する。このように、図11に示す処理を繰り返し実行することで、通信回線の選択精度が向上する。
図15を用いて、第3実施形態の別の効果を説明する。図15には、時刻t11では無線LANアクセスポイント6に向かって走行していた車両2が、時刻t12で交差点を左折したことにより、走行予測経路が変更になり、無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aを通過しない予定になった状態を示している。
第3実施形態では、予測通信品質を決定するパラメータが更新されたときにも図11に示す処理を再実行する。予測通信品質を決定するパラメータには予測走行経路が含まれる。そのため、予測走行経路が変更なった時刻t12で、図11に示す処理を再実行する。
時刻t11では、無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aで送信データを送信する予定である。しかし、時刻t12では、無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aを通過しない変更後の予測走行経路に対応して、送信データを送信する通信回線をLTEに切り替えることができる。
<第4実施形態>
第1〜第3実施形態では、上り回線で送信するときに送信データをオフロードするか否かを判定する実施形態であった。第4実施形態では、下り回線で送信するときに送信データをオフロードするか否かを判定する構成を説明する。
図16に、第4実施形態に係る通信システム400の構成を示す。通信システム400は、図1に示した通信システム1に対してデータ提供装置7が追加されている。データ提供装置7はサーバ3に接続されており、移動端末100へ送信する送信データをサーバ3へ提供する。移動端末100は、移動端末100が搭載された車両2の位置を周期的にサーバ3に送信する。また、移動端末100は、予測走行経路を決定している場合には、予測走行経路を、その決定および更新時あるいは周期的に、サーバ3に送信する。サーバ3は固定通信装置であり、第4実施形態ではサーバ3は移動システム通信装置に相当する。
図17にサーバ3の構成を示す。サーバ3は、通信部31、記憶部32、通信制御部33を備える。通信部31は、広域基地局4を介して移動端末100と通信する機能と、無線LANアクセスポイント6を介して移動端末100と通信する機能を備える。記憶部32は、データ取得部331が取得した送信データを一時的に保存する。
通信制御部33は、CPU、ROM、RAM、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備えたコンピュータにより実現される。ROMには、汎用的なコンピュータを通信制御部33として機能させるためのプログラムが格納されている。CPUが、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに記憶されたプログラムを実行することで、通信制御部33は、データ取得部331、目標通信品質決定部332、走行経路管理部333、通信管理部334、オフロード判定部335として機能する。これらの機能が実行されると、プログラムに対応する方法が実行される。
データ取得部331は、データ提供装置7が提供する送信データを取得する。また、送信データの要求通信品質も取得する。要求通信品質の取得方法は、移動端末100が備えるデータ取得部111が要求通信品質の取得方法と同じであり、データ提供装置7から取得したり、データ提供装置7が提供する送信データの種類等から決定したりすることができる。
目標通信品質決定部332は、データ取得部331が取得した要求通信品質に基づいて、目標通信品質を決定する。目標通信品質決定部332の処理は、移動端末100が備える目標通信品質決定部112と同じである。
走行経路管理部333は、移動端末100が逐次送信する車両2の位置に基づいて、車両2の予測走行経路を予測する。走行経路管理部333は、移動端末100が備える走行経路管理部113と同じものを予測しており、走行経路管理部113と同様、位置予測部に相当する。
通信管理部334は、移動端末100の通信管理部114と同じ機能を備える。したがって、通信管理部334は、通信部31が移動端末100との通信に利用可能な回線の通信リソースを管理し、また、回線別に、位置と通信速度との関係を管理している。また、通信管理部334は、通信品質予測部の機能として、走行経路管理部113が予測した予測位置と、位置と通信速度との関係から、無線LANで送信データを送信する場合の予測通信品質を予測する。
オフロード判定部335は、移動端末100のオフロード判定部115と同じ機能を備える。したがって、オフロード判定部335は選択部に相当する。オフロード判定部335は、これまでの実施形態で説明した式1、式2、式3をいずれもオフロード判定のための式として採用することができる。そして、採用している式が成立するか否かを判定する。採用している式が成立すると判定した場合には、送信データを送信する回線として無線LANを選択する。
この第4実施形態で説明したように、下り回線でも、上り回線と同様の処理で送信データをオフロードするか否かを選択することができる。
<第5実施形態>
第5実施形態では、下り回線であるが移動端末100がオフロード判定を行う構成を、送信データが更新ソフトウェアである例で説明する。図18に移動端末100の通信制御部110が実行する処理を示す。
S41では、更新ソフトウェアがダウンロード可能であることを示す通知であるソフトウェア更新通知を通信部101が受信した場合に、そのソフトウェア更新通知を通信部101から取得する。ソフトウェア更新通知は、更新されたソフトウェアをダウンロードすることを指示するクエリであり、送信データであるソフトウェアのデータ量と許容遅延DLとが含まれている。
S42では、オフロード判定処理を実施する。オフロード判定処理は、図8、図9、図11のいずれかに示した処理である。なお、第5実施形態において図8、図9、図11を実行する場合、送信データの要求通信品質は、ソフトウェア更新通知に基づいて決定する。ソフトウェア更新通知にはデータ量と許容遅延DLとが含まれているので、データ要求クエリを取得した場合と同様に、図8、図9、図11の処理を実行できる。
S43では、S42のオフロード判定処理により選択した回線に接続するとき、またはその直前に、サーバ3に対してデータ要求を送信する。S44では、サーバ3から送信されてくる更新ソフトウェアを受信する。このように、下り回線でも、移動端末100がオフロード判定を行うことができる。
<第6実施形態>
現在、LTEは利用でき、無線LANは利用できないとする。第6実施形態では、通信管理部114は、許容遅延DLが経過する時点よりも、LTEでの通信により送信データを送信することができる期間以上、現在に近い時点までに、予測位置が到達できる位置を、無線LANでの通信終了位置として決定する。そして、無線LANでの通信終了位置までに無線LANで送信できる通信リソースの積分値Sを算出する。
また、第6実施形態では、通信制御部110は、無線LANを選択した(すなわちオフロードできると判定した)が、無線LANで送信データを送信できなかった(以下、オフロード判定失敗)と判断した場合にもオフロード判定処理を実行する。よって、第6実施形態では、有利通信特性で通信できなかったと判断したことを再選択条件にしていることになる。
オフロード判定失敗は、オフロードできると判定したが送信データを送信できないまま無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aを通過してしまった状態である。図19に示すように、許容遅延DLが経過する時点までに無線LANを使うことができる時間帯が複数ある場合、それぞれの無線LANを使う時間帯が終了した時点が、それぞれ、オフロード判定失敗となる時点である。
第6実施形態で実行するオフロード判定処理は、図20に示す部分を除き、図9に示した処理である。図20に示す処理は、第6実施形態において、S14に代えて実行する処理である。S141では、LTEで送信データを送信する場合に、許容遅延DLが経過する時点よりも一定時間前に送信データを送信完了できるように、LTEでの送信開始位置を決定する。
図21に示す位置Psがこの送信開始位置である。図21に示す時刻t23は許容遅延DLが経過する時点の一定時間前の時刻である。予測走行経路が得られているので、この時刻t23における位置P(t23)を決定することができる。なお、図21では、横軸を距離dとしている。この距離dは現在位置からの距離である。走行予定経路が得られているので、現在位置からの距離dは位置Pに対応する。
また、走行予定経路が得られているので、その走行予定経路と時刻から、各時刻における位置が定まる。さらに、図21に示す各位置における通信速度の関係、移動端末100の移動速度から、時間当たりに送信できるデータ量が定まる。時間当たりに送信できるデータ量を積分することで、LTEで送信データを送信して時刻t23に送信終了する場合の送信開始時刻t21を算出することができる。そして、時刻t21が定まることで、送信開始位置Psを決定することができる。LTEでの送信開始位置Psは、無線LANでの通信終了位置ということもできる。
S142では、S141で決定したLTEでの送信開始位置までの通信リソースの積分値Sを算出する。
この第6実施形態によれば、LTEでの送信開始位置までの通信リソースの積分値Sを算出しており、この積分値Sが送信待ちデータ量Dよりも大きいと判断した場合に、送信データを送信する回線として無線LANを選択する。加えて、オフロード判定失敗を、オフロード判定処理を再実行する条件としている。すなわち、オフロード判定失敗を再選択条件にしている。
これらにより、送信データを送信する回線として無線LANを選択していたが、電波障害など何らかの理由によりオフロード判定失敗となったとしても、その時点でオフロード判定処理が再実行される。この時点でも、LTEで送信データを許容遅延DLまでに送信することができるので、送信データを送信する回線としてLTEが選択されて、LTEで送信データを許容遅延DLが経過する前に送信することができる。
また、オフロード判定失敗となっても、要求通信品質を満たすことができる可能性が高いので、S28で用いる閾値を低くして、無線LAN回線が選択されやすくすることもできる。
<第7実施形態>
第7実施形態では、オフロード判定失敗と判断した後に回線を切り替えてLTEで送信データを送信すると、送信データの一部が許容遅延DLが経過するまでに送信できない場合、一部の送信データについては、先に、LTEで送信する。
第7実施形態で実行するオフロード判定処理は、図22に示す部分を除き、図9に示した処理である。図22に示す処理は、第7実施形態において、S14に代えて実行する処理である。S241では、オフロード判定失敗が確定する予定時刻を決定する。オフロード判定失敗が確定する予定時刻は、無線LANアクセスポイント6の通信エリア6aを通過する予定時刻である。
S242では、LTEでの送信開始時刻を決定する。この時刻は、S241で決定した時刻にLTEの送信処理を開始した場合にデータが送信開始できる時刻である。
S243では、S242で決定した時刻から送信データの送信を開始した場合の送信終了時刻を予測する。S244では、S243で予測した送信終了時刻が許容遅延DLを経過する時刻であるか否かを判断する。図23に、S244の判断を説明する図を示している。図23に示す状態は、オフロード判定失敗後にLTEで送信データを開始すると、許容遅延DLが経過するまでに一部の送信データが送信できないことを示している。
S244の判断がYESであればS245に進む。S245では、許容遅延DLを経過した後に送信される予測となったデータ量については、LTEを選択することに決定する。これにより、許容遅延DLを経過した後に送信される予測となったデータ量は、オフロード判定失敗とは関係なくLTEで送信される送信データとなる。よって、図24に示すように、許容遅延DLを経過した後に送信される予測となったデータ量は、オフロード判定失敗と判定されるよりも前にLTEで送信されることになる。このようにすることで、オフロード判定失敗後に、残りの送信データをLTEで送信する場合に、許容遅延DLまでに送信データを送信することができる。
S245を実行後はS246に進む。また、S244の判断がNOであった場合には、直接、S246に進む。S246では、オフロード判定失敗が確定する予定時刻までの通信リソースの積分値Sを算出する。
<第8実施形態>
第8実施形態では、許容遅延DLが経過する時点で車両2が到達する位置の誤差Δdを、第3実施形態とは異なる方法で考慮する。第3実施形態では、許容遅延DLが経過する時点で車両2が到達する位置の誤差Δdだけ、誤差Δdがない場合に車両2が許容遅延DLが経過する時点の位置よりも走行するとして、オフロード判定を行った。
それに対して第8実施形態では、許容遅延DLが経過する時点での車両2の位置を、誤差Δdがない場合における許容遅延DLが経過する時点の車両2の位置よりも、許容遅延DLが経過する時点で車両2が到達する位置の誤差Δdだけ手前の位置とする。そして、その位置までに利用できる通信リソースで、通信リソースの積分値Sを算出する。
図25に、誤差Δdがない場合における許容遅延DLが経過する時点の車両2の位置よりも誤差Δdだけ手前の位置の一例である位置d1を示す。図25の例では、許容遅延DLが経過するまでに利用できる通信リソースは、この位置d1よりも現在の位置側にある通信リソースであるとして、通信リソースの積分値Sを算出する。第8実施形態は、通信リソースの積分値Sの算出方法が異なる以外は、第2実施形態と同じである。
この第8実施形態によれば、誤差Δdだけの余裕を残して、通信リソースの積分値Sを算出する。この通信リソースの積分値Sを送信待ちデータ量Dと比較するので、オフロードできると判断したが、オフロードできず、かつ、許容遅延DLを経過してしまう(つまり送信データの通信品質も満たせない)という事態になることを抑制できる。
<第9実施形態>
第9実施形態では、通信制御部110は、図11に示す処理に代えて図26に示す処理を実行する。S51ではオフロード判定処理を実行する。S51で実行するオフロード判定処理は、図11に示す全部の処理である。このS51を実行することで、複数の種類の送信データがある場合、それぞれの種類の送信データに対して、優先度が高い順に、送信データを送信する回線が選択される。
S52では、S51を実行して得られた回線選択結果を保持する。S53では、S52で保持した回線選択結果に、オフロード不可となった送信データ、すなわち、LTEで送信することとした送信データがあるか否かを判断する。S53の判断がNOであれば、S52で保持した回線選択結果のまま、図26に示す処理を終了する。
なお、S53において、オフロード不可となった送信データがあるか否かを判断することに加えて、次の判断を行ってもよい。すなわち、全部の送信データの中で最も遅い許容遅延DLを決定し、その許容遅延DLまでの無線LANの通信リソースの積分値Sが、オフロード不可となったデータのデータ量よりも大きいか否かも判断してもよい。この場合、後者の判断もYESになった場合にS53の判断をYESとする。
S53の判断がYESであればS54に進む。S54では、送信データを、許容遅延DLが近い順(すなわち許容遅延DLまでの時間が短い順)に並べ替える。
S55では、図11に示すオフロード判定処理のうち、送信待ちデータを並び替えた後の処理を、S54で並び替えた順番で実行する。S56では、S55を実行して得られた回線選択結果を保持する。
S57では、S56で保持した回線選択結果と、S52で保持した回線選択結果を比較する。そして、S56で保持した回線選択結果の方が不利になった送信データがあるか否かを判断する。換言すれば、S56で保持した回線選択結果は、全種類の送信データが、S52で保持した回線選択結果と同じ、または、有利になっているかを判断する。
S57の判断結果がNOであればS58に進む。S58では、S56の保持内容を採用することに決定する。S57の判断結果がYESであればS59に進む。S59では、S52の判断結果を採用することに決定する。
図26を実行することによる効果を図27、図28を用いて説明する。図27は、S51の処理の内容を説明する図である。図27には、時刻t31にクエリC2が要求する送信データ(以下、クエリC2データ)を取得し、時刻t32にクエリC1が要求する送信データ(以下、クエリC1データ)を取得したことが示されている。
時刻t31の時点で図26の処理を実行することで、クエリC2データは無線LANを使って時刻t33から時刻t35までの間に送信する予定となる。図26は図11に代えて実行する処理であることから、新たな送信データを取得した時は図26を再実行する。
時刻t32でクエリC1データを取得する。これにより図26の処理を再実行する。このとき、クエリC2データのほうがクエリC1データよりも優先度が高いとすると、先にクエリC2データに対して時刻t33から時刻t35までの間に無線LANが割り当てられる。
その後、クエリC1データに対して、まだ割り当てられていない無線LANの通信リソースが割り当てられる。したがって、クエリC1データに対しては、時刻t35から時刻t36までの無線LANの通信リソースが割り当てられる。しかし、時刻t35から時刻t36までの無線LANの通信リソースでは、クエリC1データを全部は送信できない。時刻t37から時刻t38までの無線LANの通信リソースも用いればクエリC1データを、全部、送信することができる。
しかし、時刻t37から時刻t38は、クエリC1に定められている許容遅延DLを経過している。そのため、オフロード不可と判断されることになる。この状態でS53の判断に進むと、S53の判断結果はYESになり、S54を実行することになる。
S54を実行する場合、送信データを許容遅延DLが近い順に並び替える。図27、図28の例では、クエリC1データの方がクエリC2データよりも許容遅延DLが近いので、クエリC1データに対して先にS55の処理を実行することになる。
その結果、図28に示すように、時刻t33から時刻t34までの無線LANの通信リソースがクエリC1データに対して割り当てられる。そのため、クエリC2データに対しては、時刻t34から時刻t36までの無線LANの通信リソースと、時刻t37から時刻t39までの無線LANの通信リソースが割り当てられる。
時刻t37から時刻t39までは、クエリC1の許容遅延DLは経過していが、クエリC2の許容遅延DLは経過していない。したがって、S55を実行することで、クエリC1データ、クエリC2データをともに、要求通信品質を満たしつつ、無線LANを使って送信することができる。
<第10実施形態>
これまでの実施形態では、通信特性は通信回線、具体的にはLTEと無線LANであった。そして、有利通信特性を無線LANとしていた。第10実施形態では、通信特性は変調方式であり、指標が通信速度である。有利通信特性は、通信速度が相対的に速い変調方式である。たとえば、変調方式をQPSKと64QAMとすると、64QAMが有利通信特性としての有利変調方式である。LTEでは、変調方式と電波強度は相関しており、電波強度が強いときには通信速度の速い変調方式を採用する。したがって、指標を電波強度と考えることもできる。電波強度は、たとえば、RSRP(Reference Signal Received Power)で表す。
第10実施形態で実行するオフロード判定処理は、図29に示す部分を除き、図9に示した処理である。図29に示す処理は、第10実施形態において、S14に代えて実行する処理である。S341では、RSRPの閾値を決定する。RSRPの閾値は、有利変調方式で通信することができるRSRPから決定することができる。また、許容遅延DLまでの、その閾値以上の通信リソースの積分値Sが送信待ちデータのデータ量Dと等しくなるように閾値を決定してもよい。さらには、許容遅延DLまでの通信リソースの積分値Sと送信待ちデータのデータ量が等しくなるようにして決定した値に、1よりも小さい係数を乗じた値を閾値としてもよい。
S342では、許容遅延DLまでの、RSRPが閾値以上の通信リソースの積分値Sを算出する。図30には、距離dとRSRPとの関係を示している。この関係は、統計処理により決定してもよいし、現在値を取得可能な場合にはその現在値でもよい。図30には閾値も示している。RSRPにより通信速度は定まるので、図30に示す関係をもとに、許容遅延DLまでの、RSRPが閾値以上の通信リソースの積分値Sを算出することができる。
このようにして算出した通信リソースの積分値をS15において、送信待ちデータ量Dと比較することになる。
この第10実施形態の適用例を、図30、図31、図32を用いて説明する。図31には、時刻t41での車両2a、2bの位置を示している。これらの車両2a、2bには、それぞれ移動端末100a、100bが搭載されている。これらの移動端末100a、100bは、第10実施形態が適用された移動端末である。図32には、時刻t42での車両2a、2bの位置を示している。
時刻t41、t42における車両2a、2bの位置は図30にも示している。車両2aは、時刻t41でのRSRPが閾値を超えている。時刻t42になると、RSRPが閾値を下回ってしまう。しかし、車両2aは、それまでに送信データを送信することができる。
一方、車両2bは、時刻t41でのRSRPが閾値を下回っている。したがって、時刻t41では送信データを送信しない。しかし、許容遅延DLが経過する時点までには、時刻t42など、RSRPが閾値を超える期間があり、この期間に送信データを送信することで、閾値を超えたRSRPで許容遅延DLまでに送信データを送信することができる。
つまり、車両2a、2bともに、通信する区間をRSRSPが閾値を超えた区間に限定するという選択をしても、許容遅延DLを満たして送信データを送信することができる。
以上、実施形態を説明したが、開示した技術は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も開示した範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
これまでの実施形態で、通信特性としての1つとして通信回線を例示した。そして、通信回線として広域通信回線と狭域通信回線を例示した。広域通信回線と狭域通信回線は、通信コストにおいて違いがあることから、高コスト回線と低コスト回線と考えることもできる。この場合、指標がコストであり、低コスト回線が有利通信回線である。
通信回線の特性の違いはこれに限られない。通信回線の特性の違いを、高速回線と低速回線としてもよい。この場合、指標は通信速度であり高速回線が有利通信回線である。また、通信回線の特性の違いを、高信頼回線と低信頼回線としてもよい。この場合は、指標は信頼性であり、高信頼回線が有利通信回線である。また、通信回線の特性の違いを、通信制限までの残容量が多い回線と通信制限までの残容量が少ない回線としてもよい。この場合、指標は残容量であり、残容量が多い回線が有利通信回線である。また、通信回線の特性の違いを、混在回線と閑散回線としてもよい。この場合、指標は回線の混雑度であり、閑散回線が有利通信回線である。また、通信回線の特性の違いを、ポイント付与率の高い回線と、ポイント付与率の低い回線としてもよい。この場合、指標はポイント付与率であり、ポイント付与率の高い回線が有利通信回線である。
<変形例2>
移動通信装置は、道路を走行する車両2で用いられるものに限られない。移動通信装置は、電車で用いられてもよい。電車で用いられる場合、運行予定(すなわち移動計画)、遅延情報をもとに予測位置を予測することができる。
<変形例3>
前述した優先度に代えて、データ価値を用い、データ価値の高い順に図11に示す処理を実行してもよい。
<変形例4>
式1、式2、式3の関係が成立しない場合に、送信データの一部、たとえば、通信リソースの積分値S分のデータ量をオフロードしてもよい。
<変形例5>
第1実施形態、第2実施形態でも、再選択条件が成立した場合に、オフロード判定処理を再実行してもよい。
1、400:通信システム 2:車両 3:サーバ(固定通信装置、移動システム通信装置) 4:広域基地局 4a:通信エリア 5:通信回線網 6:無線LANアクセスポイント 6a:通信エリア 7:データ提供装置 31:通信部 32:記憶部 33:通信制御部 100:移動端末(移動通信装置、移動システム通信装置) 101:通信部 102:記憶部 103:前方カメラ 104:ロケータ 105:車載LAN 110:通信制御部 111、331:データ取得部 112、332:目標通信品質決定部 113、333:走行経路管理部(位置予測部) 114、334:通信管理部(通信品質予測部) 115、335:オフロード判定部(選択部) DL 許容遅延、 Ps 通信終了位置。

Claims (12)

  1. 移動体で用いられる移動通信装置(100)および前記移動通信装置と通信する固定通信装置(3)のいずれかである移動システム通信装置であって、
    前記移動通信装置の予測位置を予測する位置予測部(113、333)と、
    送信データ、および、前記送信データに対して要求されている品質であって前記送信データの許容遅延(DL)を含んでいる要求通信品質を取得するデータ取得部(111、331)と、
    前記データ取得部が取得した前記要求通信品質に基づいて、目標とする通信品質である目標通信品質を決定する目標通信品質決定部(112、332)と、
    前記位置予測部が予測した前記予測位置と、前記移動通信装置が使用できる通信特性が位置に対応付けられた関係とに基づいて、予め設定された指標において現在よりも有利な通信特性である有利通信特性で通信する場合に予測される通信品質である予測通信品質を予測する通信品質予測部(114、334)と、
    前記目標通信品質決定部が決定した前記目標通信品質と、前記通信品質予測部が予測した前記予測通信品質との比較結果に基づいて、前記送信データを、現在の通信特性で送信するか、前記有利通信特性で送信するかを選択する選択部(115、335)と、を備える移動システム通信装置。
  2. 前記通信品質予測部は、前記許容遅延が経過する時点よりも、現在の前記通信特性での通信により前記送信データを送信することができる期間以上、現在に近い時点までに、前記予測位置が到達できる位置を、前記有利通信特性での通信終了位置(Ps)として前記予測通信品質を予測する、請求項1に記載の移動システム通信装置。
  3. 前記選択部は、再選択条件が成立した場合に前記選択を再実行する、請求項1または2に記載の移動システム通信装置。
  4. 前記選択部は、前記選択をしてからの経過時間が再選択時間を経過したことを前記再選択条件として備える請求項3に記載の移動システム通信装置。
  5. 前記選択部は、前記目標通信品質および前記予測通信品質の少なくとも一方を決定するパラメータが更新されたことを前記再選択条件として備える請求項3または4に記載の移動システム通信装置。
  6. 前記選択部は、前記有利通信特性での通信ができなかったと判断したことを前記再選択条件として備える請求項3〜5のいずれか1項に記載の移動システム通信装置。
  7. 前記通信品質予測部は、前記予測通信品質を決定するパラメータの誤差を反映させて、前記予測通信品質を予測する請求項1〜6のいずれか1項に記載の移動システム通信装置。
  8. 前記指標は、通信回線の違いにより変化する指標であって、
    前記データ取得部は、複数種類の前記送信データを取得した場合、前記送信データの種類別に前記要求通信品質を取得し、
    前記目標通信品質決定部は、前記データ取得部が前記送信データの種類別に前記要求通信品質を取得した場合、前記送信データの種類別に前記目標通信品質を決定し、
    前記通信品質予測部は、前記有利通信特性を現在よりも有利な通信回線である有利通信回線とし、前記有利通信回線で通信する場合に予測される通信品質を前記予測通信品質とし、前記予測通信品質を前記送信データの種類別に予測し、
    前記選択部は、前記送信データの種類別に前記選択を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動システム通信装置。
  9. 前記選択部は、前記有利通信回線が選択されなかった前記送信データがある場合、未送信の前記送信データに対して、前記許容遅延の終了時点までの時間が少ない順に前記選択をやり直す、請求項8に記載の移動システム通信装置。
  10. 前記データ取得部は、前記送信データを要求するデータ要求も取得し、前記データ要求を取得した場合、前記データ要求が要求する前記送信データを取得する時間と取得するデータ量を推定し、かつ、前記データ要求が要求する前記送信データの前記要求通信品質を取得し、
    前記目標通信品質決定部は、前記データ要求が要求する前記送信データに対して決定された前記要求通信品質に基づいて、前記目標通信品質を決定し、
    前記通信品質予測部は、前記データ取得部が推定した前記送信データを取得する時間および取得する前記データ量に基づいて、前記予測通信品質を予測する請求項8または9に記載の移動システム通信装置。
  11. 前記位置予測部は、前記移動通信装置の移動計画に基づいて前記予測位置を予測する請求項1〜10のいずれか1項に記載の移動システム通信装置。
  12. 前記指標は、電波強度であって、
    前記目標通信品質決定部は、前記目標通信品質を、前記許容遅延までに送信する前記送信データのデータ量とし、
    前記通信品質予測部は、前記移動通信装置の移動に伴って変化する電波強度が閾値よりも高い通信区間または通信期間で、前記移動通信装置が前記許容遅延が経過するまでに送信できるデータ量を前記予測通信品質とする請求項1に記載の移動システム通信装置。
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