JP2006041150A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス Download PDF

Info

Publication number
JP2006041150A
JP2006041150A JP2004218314A JP2004218314A JP2006041150A JP 2006041150 A JP2006041150 A JP 2006041150A JP 2004218314 A JP2004218314 A JP 2004218314A JP 2004218314 A JP2004218314 A JP 2004218314A JP 2006041150 A JP2006041150 A JP 2006041150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
vibrator
output
piezoelectric body
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004218314A
Other languages
English (en)
Inventor
Iesato Sato
家郷 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meisei Electric Co Ltd
Original Assignee
Meisei Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meisei Electric Co Ltd filed Critical Meisei Electric Co Ltd
Priority to JP2004218314A priority Critical patent/JP2006041150A/ja
Publication of JP2006041150A publication Critical patent/JP2006041150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】圧電体に圧電セラミックを用いた圧電トランスでは、故障し易く、耐圧電圧及び駆動周波数も低く、小型軽量化及び高効率化に限界があり、更なる改良が望まれていた。
【解決手段】 圧電体1に入力用の電極2、3と出力用の電極4を形成した振動子6を有し、入力用の電極2、3に交流信号を印加することにより振動子6を励振させて出力用の電極4から出力信号を出力させる圧電トランスにおいて、圧電体1は、高分子圧電材料によりシート状に形成されていて、該圧電体を一層又は複数層支持して見かけ上の機械的品質係数を高める支持体5を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は機械―電気エネルギー変換素子としての圧電体に高分子圧電材料を用いた圧電トランスに関する。
圧電トランスとして、圧電振動子を矩形平板形状に形成したローゼンタイプの圧電トランスがある(特許文献1)。
図5は、ローゼンタイプのλモード圧電トランスに用いられる圧電振動子の基本構成及び入出力回路を示した外観斜視図である。
この圧電振動子は、矩形平板形状に形成された圧電セラミックスからなる圧電体100の長手方向における片半分部の表裏面に厚さ方向で対向する一対の入力用表面電極101、102を形成すると共に、入力用表面電極101、102の形成される該片半分部とは反対側の長手方向における他方の片半分部の厚さ方向と平行な端面に出力用表面電極103を形成して構成されている。
この圧電振動子は、圧電体100における対向する一対の入力用表面電極101、102の間を矢印で示すように厚さ方向に分極処理して該一方の片半分部を駆動入力部とし、出力用表面電極103から入力用表面電極101、102の対向する部分までの間を矢印で示すように長さ方向に分極処理して該他方の片半分部を高電圧出力部としている。
このような圧電振動子を用いた圧電トランスでは、駆動入力部における入力用表面電極101、102に、圧電体100の長手方向におけるλ共振モードの共振周波数にほぼ等しい周波数の入力電圧を駆動回路104により印加すると、入力用表面電極101、102と出力用表面電極103の間には圧電縦効果により電圧が発生する。
ここで、入力用表面電極101、102に印加した入力電圧、並びに入力用表面電極101、102と出力用表面電極103との間に発生した出力電圧の関係について説明すると、一対の入力用表面電極101、102が対向する間隔は入力用表面電極101、102と出力用表面電極1033との間隔に比べ十分に小さく、しかも入力用表面電極101、102の面積は出力用表面電極103の面積より十分に大きいため、入力側の静電容量は出力側の静電容量に比べて十分大きな値となる。従って、圧電トランスでは、入力側の駆動入力部において低い入力電圧を印加して圧電振動子を振動させた場合、負荷105の接続された出力側の高電圧出力部において入力側の電極間隔と入力側電極及び出力側電極間の間隔との比、及び入出力側の静電容量の比に反比例した大きな出力電圧が発生する。
特開2003−17771号公報
上記した従来の圧電トランスを構成する圧電振動子は、圧電体100として圧電セラミックス材を使用していることから、耐圧が2000V程度と低く、割れ易く、駆動周波数の使用範囲が100kHz台までと制限され、また100kΩ以下の負荷インピーダンスでなければ効率が数%台まで低下する。
また、航空機あるいは人工衛星などの電源として圧電トランスを使用する場合には、小型軽量で、高効率化が望まれ、しかも故障がなく、広範囲にわたる出力電圧の確保が望まれていた。また、液晶パネルのバックライトの電源とする場合にも同様に小型軽量化等の要望があった。
本発明は、このような課題を解決し、信頼性が高く、小型軽量で高効率化が達成でき、出力電圧の高電圧化を実現できる圧電トランスを提供することを目的とするものである。
本発明の目的を実現する第1の発明は、請求項1に記載のように、圧電体に入力用の電極と出力用の電極を形成した振動子を有し、該入力用の電極に交流信号を印加することにより該振動子を励振させて該出力用の電極から出力信号を出力させる圧電トランスにおいて、前記圧電体は、高分子圧電材料によりシート状に形成されていて、該圧電体を一層又は複数層支持して見かけ上の機械的品質係数を高める支持体を有することを特徴とする。
本発明の目的を実現する第2の発明は、請求項2に記載のように、上記した第1の発明で、前記支持体は、前記圧電体が固着されていて、緊張させたテンションシートであることを特徴とする。
本発明の目的を実現する第3の発明は、請求項3に記載のように、上記した第1の発明で、前記支持体は、前記圧電体が固着されていて、剛性を有する基板であることを特徴とする。
本発明の目的を実現する第4の発明は、請求項4に記載のように、上記した第3の発明で、前記支持体は、支持する圧電体と一体に共振すると共に、共振振動の振幅が拡大する形状に形成されていることを特徴とする。
振動子を例えば駆動周期の一波長(λ)分の長さを持つ二次ローゼン型とすると、駆動周波数が130kHzで圧電体の長手方向長さが24mm程度になる。このことから、駆動周波数を1.3MHzとすると、圧電体1の長手方向の長さは単純に2.4mmとなる。
圧電セラミックスからなる従来の圧電体では、前述したように駆動周波数100kHz台までで、100kΩ以下の負荷インピーダンスでなければ効率が数%台まで低下する。これに対し、高分子圧電材料製の圧電体では、比誘電率が圧電セラミックスの場合に比べて非常に小さいため、高周波駆動が可能となり、且つ高インピーダンス負荷時で効率の低下を招くことなく駆動することが可能となるが、機械的品質係数が極めて小さいため、圧電トランスにおける圧電体の材料としては不向きであるとされていた。しかし、高分子圧電材料製の圧電体を支持体で支持し機械的品質係数を見かけ上高めることにより、高周波駆動を実現することが可能となった
このため、MHzオーダという高い駆動周波数での駆動が可能となり、併せて圧電体の小型軽量化が図れることになる。また、MHzオーダという高い駆動周波数での駆動が可能となることから、例えば直流出力が必要な場合、検波出力にフィルターをかける電気フィルターの小型化及び出力リップルの微小化(低下)が可能となる。
第1の実施の形態
図1(a)は本発明の第1の実施の形態を示す圧電トランスの斜視図、(b)は振動子の斜視図である。
本実施の形態は、圧電トランスの振動子を構成する圧電体1として、高分子圧電材料を使用している。高分子圧電材料からなる圧電体1は、フィルム状に形成されていて、本実施の形態ではこれを矩形形状に形成したものを使用している。フィルム状の矩形片である圧電体1は、このままの状態では曲げ等の剛性が殆どないので、圧電セラミックス製の圧電体のように駆動回路より共振周波数で交流電圧が印加されても共振しにくく、所謂Q値が非常に低い特性を有している。
圧電体の材料として、高分子圧電材料と、従来用いられている圧電セラミックスとの特性を下記の表1に示す。
高分子圧電材料としては本実施の形態で使用するポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
圧電セラミックスとしてはジルコン酸チタン酸鉛(PZT)とチタン酸バリウム(BaTiO3)を示す。
Figure 2006041150
高分子圧電材料であるPVDFは、耐電圧性を示す圧電応力定数g31が216と圧電セラミックスの10に比べて約20倍と高く、また高分子圧電材料であるPVDFは比誘電率が12と圧電セラミックスの1200に比べて1/100と低く、高周波駆動が可能となり、且つ高インピーダンス駆動が可能となる。
なお、機械的品質係数QはPVDFが10と低く、PZTが2000と非常に大きいことも事実であり、この点より圧電トランスには不向きであると考えられていた。
本発明は、高分子圧電材料製の圧電体に外力を加えることで機械的品質係数Qを高めるようにしており、本第1の実施の形態では、細長い平板形状に形成した高分子圧電材料製の圧電体1に対し、長手方向を2分する一方の片半部分1Aの両面に一対の入力用表面電極2、3を形成し、また他方の片半部分1Bの長手方向の端面に出力用表面電極4を形成している。また、圧電体1には、一方の片半部分1Aに対して図5の従来例と同様に厚み方向を分極方向とする分極処理を行い、他方の片半部分1Bには長手方向を分極方向とする分極処理を行なっている。
以上のように構成した圧電体1をその長手方向を帯状のテンション伝達フィルム(以下テンションシートと称す)5の長手方向に合わせ、接着剤などで圧電体1をテンションシート5上に固着する。
このように、テンションシート5上に圧電体1を固着した構成を振動子6とし、この振動子6を枠体7にテンションを掛けて固定する。具体的には、振動子6のテンションシート5の長手方向両端部を矩形フレーム形状に形成した枠体7の長手方向両端部の短辺枠部7A、7Bに固定する。
枠体7内に固定された振動子6は、テンションシート5にその長手方向両側に向けてテンションが掛けられているので、高分子圧電材料製のフィルム状の圧電体1はその長手方向において緊張にあるため、圧電体1の厚み方向及び長手方向における剛性が飛躍的に増し、その結果圧電体1の厚み方向及び長手方向における機械的品質係数Qは高くなる。テンションシート5のテンションを強くすると機械的品質係数Qも高くなるので、テンションシート5のテンションを調節することで所望する機械的品質係数Qとすることが可能となる。
このような高分子圧電材料製の圧電体1をテンションシート5に固着した圧電振動子6を枠体7にテンションを掛けて取り付けた圧電トランスでは、圧電体1は支持体であるテンションシート5に支持され、駆動入力部における入力用表面電極2、3に、圧電体1の長手方向におけるλ共振モードの共振周波数にほぼ等しい周波数の入力電圧を駆動回路104により印加すると、圧電振動子6は一種の弦として作用し振動する。そして、入力用表面電極2、3と出力用表面電極4との間には圧電縦効果により電圧が発生する。
ここで、圧電振動子を例えば駆動周期の一波長(λ)分の長さを持つ二次ローゼン型とすると、駆動周波数が130kHzで圧電体1の長手方向長さが24mm程度になる。このことから、駆動周波数を1.3MHzとすると、圧電体1の長手方向の長さは単純に2.4mmとなる。
圧電セラミックスからなる従来の圧電体では、前述したように駆動周波数100kHz台までで、100kΩ以下の負荷インピーダンスでなければ効率が数%台まで低下するが、高分子圧電材料製の圧電体1では、表1に示すように、比誘電率が圧電セラミックスの場合に比べて百分の1と非常に小さいため、高周波駆動が可能となり、且つ高インピーダンス駆動が可能となる。
このため、MHzオーダという高い駆動周波数での駆動が可能となり、併せて圧電体の小型軽量化が図れることになる。また、MHzオーダという高い駆動周波数での駆動が可能となることから、例えば直流出力が必要な場合、検波出力にフィルターをかける電気フィルターの小型化及び出力リップルの微小化(低下)が可能となる。
なお、本実施の形態ではテンション伝達フィルム5を帯状に形成し、その長さ方向の両端部を互いに反対方向に向けて引っ張るようにして枠体7に固定しているが、さらにテンション伝達フィルム5の対向する長手方向の両端を互いに反対方向に向けて引っ張るようにして枠体7の幅方向両端部の長辺枠部7C、7Dに固定することにより、圧電体1の厚み方向、長手方向及び該長手方向と直交する幅方向の互いに直交する3軸方向における剛性が大きくなり、見かけ上の機械的品質係数Qがより一層高くなる。また、このように圧電体1に対して直交する3軸方向における見かけ上の機械的品質係数Qを高めることにより、圧電体1に形成する振動を上記した厚み方向の伸縮変位及び長手方向の伸縮変位に伴う振動以外の方向からの振動を形成することができる。
第2の実施の形態
上記した第1の実施の形態では、圧電体1をテンションシート5に固着し、このテンションシート5にテンションを与えることにより圧電体1の剛性を高め、見かけ上の機械的品質係数Qを高めているが、高分子圧電材料製の圧電体1に対して見かけ上の機械的品質係数Qを高める方法として、機械的品質係数Qmの高い支持体としての基板上に高分子圧電材料製の圧電体1を接着剤等で固着しても、第1の実施の形態と同様に圧電体1の見かけ上の機械的品質係数Qを高めることができる。
図2は本発明の第2の実施の形態を示す振動子の斜視図である。
図2において、本実施の形態における高分子材料製の圧電体21は、高硬度マシナブルセラミックスなどの高い機械的品質係数Qを有する材料で形成した基板22上に接着剤などで固着されて振動子23を構成している。
圧電体21は、基板22上に固着されることで見かけ上の機械的品質係数Qが飛躍的に高くなり、この圧電体21自体は厚みが薄いので、厚み方向及びこの厚み方向に対して互いに直交する他の2軸方向における機械的品質係数Qが高くなる。振動子23は長手方向に平面U字形状の切欠部24が形成され、この切欠部24の幅方向両側に対向する一対の分岐部25、26が形成されている。
圧電体21は、第1の実施の形態と同様に、長手方向の一方の片半部分21Aの表裏面に入力用表面電極27、28が形成されており、この一方の片半部分21Aは上述の分岐部25、26に該当する。また、圧電体21の他方の片半部分の長手方向の端面に出力用表面電極29が形成されている。
本実施の形態において、圧電体21の厚み方向における表裏面に形成された対向する一対の入力用表面電極27、28は、一対の分岐部25と26にそれぞれ形成されており、入力電圧を駆動回路104により各分岐部25と26に形成した一対の入力用表面電極27、28に印加すると、この一対の入力用表面電極27、28の形成面における分極処理方向が厚み方向であることから、各分岐部25と26の厚み方向の変位に伴い、ポアソン比により該厚み方向と直交する矢印a方向に振動が形成される。この振動子21は図2に示すように音叉形状に形成されているので、各分岐部25、26の矢印a方向の振動は拡大されることになり、その分出力電圧も高くなる。
第3の実施の形態
図3は本発明の第3の実施の形態を示す。
上記した第2の実施の形態では、高分子圧電材料製の圧電体21を音叉形状の支持体としての基板22に固着し、音叉形状の振動子を形成するようにしているが、本実施の形態では、高分子圧電材料製の矩形平板形状に形成した圧電体31を高硬度マシナブルセラミックスなどの高い機械的品質係数Qを有する材料で形成したU字形状の支持体としての基板32に接着剤などで固着して振動子23を構成している。
圧電体31は、基板32の一方の先端部の外表面に接着剤などで固着されている。上述した各実施の形態と同様に、圧電体31の一方の片半部分には表裏面に入力用表面電極33、34が形成され、圧電体31の他方の片半部分の長手方向の端面に出力用表面電極35を形成して振動子36を構成している。
本実施の形態の場合は、基板32は、U字形状(立体馬蹄形)に形成されているため、第2の実施の形態の基板22と同様に共振体として作用し、振動子36を共振周波数で振動させる。
本実施の形態の場合も上記した各実施の形態と同様に高分子圧電材料製の圧電体31の機械的品質係数Qを見かけ上高めることができ、振動子36の振動振幅を大きくすることができるので、上記の各実施の形態と同様に、MHzオーダという高い駆動周波数での駆動が可能となり、併せて圧電体の小型軽量化が図れることになる。また、MHzオーダという高い駆動周波数での駆動が可能となることから、例えば直流出力が必要な場合、検波出力にフィルターをかける電気フィルターの小型化及び出力リップルの微小化(低下)が可能となる。
第4の実施の形態
図4は本発明の第4の実施の形態を示す。
本実施の形態は、例えば図1に示した圧電体を複数枚積層して構成した積層振動子にテンションを与えることにより、該積層振動子を構成する複数の圧電体の機械的品質係数Qを見かけ上高めるようにしている。また、積層振動子に与えるテンションを調節可能としている。以下に具体的な構成を図4を参照して説明する。
積層振動子40は、矩形平板形状に形成した高分子圧電材料製の圧電体41を厚み方向に積層したもので、各圧電体41は一方の片半部分の上面に入力用表面電極42を接着剤などで固着すると共に、他方の片半部分の長手方向端面に出力用表面電極43を接着剤などで固着している。そして、上記複数の圧電体41をその入力用表面電極42を上面にして重ね合わせ、接着剤などで上下の圧電体41同士を固着している。なお、最下層の圧電体41の下面にのみ、入力用表面電極42を形成している。
その際、上部の圧電体41の下面と、下部の圧電体41の上面に形成されている入力用表面電極42が当接し、この入力用表面電極42はその上下の圧電体41の下面と上面に位置する電極の両方を兼用する。この場合、上下に離隔して配置された複数の入力用表面電極42のうち、上方から下方に向けて奇数番目と偶数番目の2つのグループに入力用表面電極42を分け、奇数番目の入力用表面電極42の第1グループと、偶数番目の入力用表面電極42の第2グループとを夫々一まとめにして接続するために、各入力用表面電極42が外部に露出している端面を第1グループ用導電体(不図示)と、第2グループ用導電体(不図示)に接続する。また、複数の出力用表面電極43については、これらの電極が外部に露出している端面を第3グループ用導電体からなる出力電極44で一括して接続している。
なお、この第1グループ用導電体と第2グループ用導電体に駆動回路104からの交流電圧を印加する。その際、積層されている複数の圧電体41の厚み方向における収縮動作が奇数番目と偶数番目で反対動作とならないように、奇数番目と偶数番目の圧電体41の分極方向を厚み方向において逆方向としている。
このように構成した積層振動子40の上面及び下面を帯状に形成した支持体としてのテンションシート45、46に接着剤などで固着する。また、上下のテンションシート45と46の両端部には、積層振動子40の厚みと同じ厚みを有する金属製の直方体に形成されたブロック部材47、48が接着剤などで固着され、このブロック部材47、48を上下のテンションシート45、46の長さ方向に沿って反対方向に引っ張ると、この上下のテンションシート45と46には同じ張力が付与され、積層圧電素子40の厚み方向における剛性が均一となり、高い機械的品質係数Qが得られる。
振動子40を取り付けた上下のテンションシート45、46は、矩形フレーム形状に形成された剛性を有する枠体49内に配置され、一方のブロック部材47が枠体49を構成する長手方向の一方の短辺枠部49Aにねじ等で固定される。また他方のブロック部材47には複数のねじ孔(不図示)が長手方向に沿って形成され、この他方のブロック部材47に対向する枠体49の他方の短辺枠部49Bには、他方のブロック部材47に形成されている複数のねじ孔に正対してテンションビス(不図示)が挿通されるビス孔50が形成されている。
他方のブロック部材47の外方から不図示のテンションビスをそれぞれ前記ビス孔50に挿通し、これらのテンションビスを他方のブロック部材47のねじ孔に螺合させる。そして、これらのテンションビスを締め付けるに従って、上下一対のテンションシート45、46に与えられる張力が大きくなる。したがって、前記複数のテンションビスの締め付け量を調節することで、高分子圧電材料製の積層振動子40の見かけ上の機械的品質係数Qを高くすることができる。
なお前記第1グループ用導電体を上テンションシート45の表面に形成した駆動側の第1電極51に接続し、同様に前記第2グループ用導電体を下テンションシート46の表面に形成した駆動側の第2電極(不図示)に接続し、この駆動側の第1電極51と第2電極に駆動回路104(図5参照)のリード線52、53を接続させている。また、出力電極44に出力側のリード線54を接続させている。
なお、本実施の形態は図1に示す第1の実施の形態の圧電体を積層しているが、図2、図3に示す基板上に圧電体を積層しても良い。
(a)は本発明の第1の実施の形態を示す圧電トランスの斜視図、(b)は振動子の斜視図。 第2の実施の形態を示す振動子の斜視図。 第3の実施の形態を示す振動子の斜視図。 本発明の第4の実施の形態を示す圧電トランスの斜視図、(b)は振動子の斜視図。 従来の圧電トランスの振動子を示す斜視図。
符号の説明
1、21、31、41 圧電体
1A、21A 一方の片半部分 1B、21B 他方の片半部分
2、3、27、28、33、34、42 入力用表面電極
4、29、35、43 出力用表面電極
5 テンション伝達フィルム(以下テンションシート)
6、36 振動子
7 枠体
7A、7B 短辺枠部 7C、7D 長辺枠部
22、32 基板
23 振動子
24 切欠部
25、26 分岐部
40 積層振動子
44 出力電極
45、46 テンションシート
47、48 ブロック部材
49 枠体
49A、49B 短辺枠部
50 ビス孔
51 第1電極
52、53、54 リード線

Claims (4)

  1. 圧電体に入力用の電極と出力用の電極を形成した振動子を有し、該入力用の電極に交流信号を印加することにより該振動子を励振させて該出力用の電極から出力信号を出力させる圧電トランスにおいて、
    前記圧電体は、高分子圧電材料によりシート状に形成されていて、該圧電体を一層又は複数層支持して見かけ上の機械的品質係数を高める支持体を有することを特徴とする圧電トランス。
  2. 前記支持体は、前記圧電体が固着されていて、緊張させたテンションシートであることを特徴とする請求項1に記載の圧電トランス。
  3. 前記支持体は、前記圧電体が固着されていて、剛性を有する基板であることを特徴とする請求項1に記載の圧電トランス。
  4. 前記支持体は、支持する圧電体と一体に共振すると共に、共振振動の振幅が拡大する形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の圧電トランス。

JP2004218314A 2004-07-27 2004-07-27 圧電トランス Pending JP2006041150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004218314A JP2006041150A (ja) 2004-07-27 2004-07-27 圧電トランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004218314A JP2006041150A (ja) 2004-07-27 2004-07-27 圧電トランス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006041150A true JP2006041150A (ja) 2006-02-09

Family

ID=35905828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004218314A Pending JP2006041150A (ja) 2004-07-27 2004-07-27 圧電トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006041150A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100045143A1 (en) * 2007-01-24 2010-02-25 Jean-Frederic Martin Self-contained piezoelectric device for generating voltage
US20110109202A1 (en) * 2008-07-17 2011-05-12 Jean-Frederic Martin Autonomous piezoelectric device for generating an electrical voltage
FR3060856A1 (fr) * 2016-12-19 2018-06-22 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Transformateur piezoelectrique

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100045143A1 (en) * 2007-01-24 2010-02-25 Jean-Frederic Martin Self-contained piezoelectric device for generating voltage
US8198788B2 (en) * 2007-01-24 2012-06-12 Jean-Frederic Martin Self-contained U or V shaped piezoelectric device for generating voltage
US20110109202A1 (en) * 2008-07-17 2011-05-12 Jean-Frederic Martin Autonomous piezoelectric device for generating an electrical voltage
US8193684B2 (en) * 2008-07-17 2012-06-05 Jean-Frederic Martin V-shaped or U-shaped piezoelectric device for generating an electrical voltage
FR3060856A1 (fr) * 2016-12-19 2018-06-22 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Transformateur piezoelectrique
EP3340326A1 (fr) * 2016-12-19 2018-06-27 Commissariat à l'Energie Atomique et aux Energies Alternatives Transformateur piézoélectrique
US11404628B2 (en) 2016-12-19 2022-08-02 Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives Piezoelectric transformer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0714141B1 (en) Piezoelectric transformer
KR100241210B1 (ko) 압전변압기 및 그것을 사용한 전력변환장치
KR20030007429A (ko) 복합 압전변압기
JP2011525045A (ja) 圧電素子の共振周波数の調整方法
KR100436637B1 (ko) 압전트랜스포머
KR100550058B1 (ko) 압전 트랜스
US6278227B1 (en) Piezoelectric transformer
JP2006041150A (ja) 圧電トランス
US6903498B2 (en) Piezoelectric device, ladder type filter, and method of producing the piezoelectric device
JP3365248B2 (ja) 圧電トランス及びこれを用いた電力変換装置
JP2001068752A (ja) 圧電トランス
JP2001196655A (ja) 圧電セラミックトランス回路
JPH11145528A (ja) 圧電トランス
CN116208025B (zh) 压电双晶片结构的驱动方法、致动器及微型压电泵
JP2012009708A (ja) 圧電トランス
JP2009302382A (ja) 圧電トランス
JPH0936452A (ja) 圧電トランス
JP3580492B2 (ja) 積層型圧電トランス及びそれを用いた電力変換装置
JP2850216B2 (ja) 圧電トランス
JP2003008097A (ja) 積層型圧電トランス
JPH10321927A (ja) 圧電トランス
JP2003204090A (ja) 圧電トランス、並びに、圧電トランスを備える昇圧回路および冷陰極管発光装置
JPH1022541A (ja) 圧電トランス
JPH11204852A (ja) 圧電トランス
JP2000294851A (ja) 積層型圧電体電子デバイス